評価結果概要版 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

令和5年度 認可保育所
法人名称
株式会社グローバルキッズ
事業所名称
グローバルキッズ鵜の木園
事業所所在地
東京都大田区鵜の木2丁目36番10号
事業所電話番号
03-6459-8108

事業者の理念・方針

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) ・自分の気持ちをのびやかに表現すること
・思いやりのあるあたたかな気持ちを育むこと
・軸のあるしなやかな体を培うこと
・一人ひとりの気持ちを大切に受け止め「自信」を紡ぐこと
・大人も子どもも楽しい保育環境であること 

全体の評価講評

特によいと思う点
  • 子どもたちが仲間とともに意欲的に取り組める行事と、季節を味わいながら由来を学び、楽しむ伝承行事に取り組んでいる
  • 行事は子どもが発した言葉を具体化し、仲間とともに共通のイメージを抱きながら作り上げられるようにしている。当日の姿だけを目標とするのではなく、その過程を大切にしており、日々の積み重ねでできることが増え、徐々に自信につながる姿を尊重している。運動会や発表会は、子どもたちが意欲的に自己発揮する姿を通じて、保護者とともに成長を喜び合う機会となっている。伝承行事や季節のイベントでは、由来から連想して制作に取り組んだり、保育者からの出し物を楽しむ会を設けるなど、日々の生活の彩りとして楽しい体験を重ねている。
  • 毎日の食事を心待ちにできるような提供の工夫と、食への関心を深める食育活動に取り組んでいる
  • 日々の食事は旬の食材を活用し、子どもたちが心待ちにして、美味しさや楽しさを感じられるような献立を考案している。個々の食事量を把握して提供する量を調節し、完食やおかわりをすることで達成感や満足感が得られるよう配慮している。食から文化も学べるような行事食や、仲間と祝う誕生日プレートなど、多彩な工夫を行っている。食への興味・関心が深まるよう、野菜や米の生育を通して、その変化を知るほか、味見をしたり、調理体験に取り組んだり、栄養素と身体の仕組みや食事のマナー、食具の使い方を学ぶなど、年齢に応じた取組を行っている。
  • 園の規模を活かし、保護者とのコミュニケーションを図り、多様な配慮や取組のもとで、子どもたちの育ちをともに見守ることにつなげている
  • 園の規模を活かし、保護者との日々のコミュニケーションを大切にしており、子どもの様子を伝え合い、家庭の状況や悩みなどを気軽に話し合える関係づくりに努めている。利用時間の変更の相談に応じたり、ICT化やエプロン等の園での準備といった保護者の負担軽減や利便性の向上を図るほか、運動会や保育参観等で子どもの姿や成長を見てもらったり、保護者会で動画等を用いた説明を行うなど、園と家庭との相互の理解を深めている。さらに子どもたちの作品を階段のスペースに飾り、親子での会話や保護者と園と一緒に成長を見守ることにもつなげている。
さらなる改善が望まれる点
  • さまざまな視点を踏まえて検討を重ね、地域向けの取組と関連する情報発信などが、さらに充実することに期待したい
  • コロナの5類への移行を踏まえ、保育・行事などの運営の復旧や新たな形での再開などを進めており、地域との交流や子育て支援なども取り組んでいきたいと園では考えている。現状の園の情報発信については、ホームページの見直しや紙媒体のパンフレット等の活用など、さらなる向上の余地があるため、各種の取組の開始とともに情報発信の充実に期待したい。また、保護者に対する子どもに関する情報の発信についても、ねらい等の共有、職員の業務の効率化やICTツールの活用といった観点も活かしながら、今後の最適化を一考されたい。
  • 今年度更新の「中期計画」には、作成・実行の各プロセスにおける現場の参画をより深め、課題の解決を人材育成にも活かすことが期待される
  • 3か年の重点課題を定める「中期計画」は、今年度末が更新期となっている。経営層は今年度までの諸課題に加え、地域に「選ばれる園」となってゆくための、園の資源を活かした子育て支援や、行事後のアンケートで要望が見られた、保護者間の交流の充実などにも取り組みたいと考えている。これらについて、ここ3年間で取り組んできた会議の充実や、根づきつつある話し合いの文化を活かし、各リーダー含め、現場の声をより反映させながら計画に定め、組織全体で進めることで、課題の解決とともに、各人の当事者意識の促進にもつなげることを期待したい。
  • 本社が発信するさまざまな情報や知見を、組織としてさらに活用し、安全の向上や、系列園共通の保育の基本の共有に活かされたい
  • 本社が毎月、安全・保健衛生面全般の各種啓発を伝える「お願い事項」と、系列各園の事例を一覧化した「怪我・事故ピックアップ」を発信している。園内でもこれらを積極的に職員に周知させ、種々の事例を安全・保健面の現場への啓発に活かす工夫が望まれる。その際には現場の負担や確認の形骸化防止にも配慮し、重要なものを上席者が精選するなど、確実な共有のための配慮も期待したい。また「GK保育」「保育者実践ガイドブック」など、系列園共通の手引書類についても、改めて基本に立ち返るための共有の場を設けることが期待される。

事業者が特に力を入れている取り組み

  園の3か年の重点課題を設定し、着実な実行を図る工夫のもとで取組を進めている
「中期計画」に、本社の保育理念を踏まえた子どもの育ちと保育提供に関する「目指す施設像」と、その実現に向けた、保育環境と組織運営・人材育成の各分野に関する3か年の重点課題を定めており、年度の事業計画にも中期計画と関連づけた「最重要事項」を設定している。それぞれの課題について、「目標設定シート」に年間の取組を月単位で示し、毎月の振り返りと成果確認を行っており、各課題におけるPDCAの各プロセスにおける取組事項も別に図示するなど、計画の着実な実行と成果の獲得を図るための工夫がなされている。
  より良い保育や業務・体制の確立に向け、さまざまな工夫と新たな取組を開始している
幼児では昨年度から採り入れた運動遊びを継続的に行うほか、今年度から1・2歳児ならではの運動遊びを採り入れ、保護者にもその内容や動き・遊び方などを、ホワイトボードの掲示にて知らせている。また子どもたちが日頃から体験している給食やおやつの作り方を示したレシピを準備し、保護者が自由に持ち帰れるようにしている。職員の働き方の改革に向け、一定の時間を確保した「ノンコンタクトタイム」の運用を開始し、各職員が集中して取り組めるようにするほか、タスク表を作成し、他の職員が声を掛け合い、フォローする体制作りを進めている。
  一人ひとりの子どもの状況を把握し、より主体的な保育実践に努めている
日々の生活・遊びの中で、子どもがより主体的・自発的に取り組めるよう、環境設定や活動内容に配慮している。日常的に異年齢で過ごすことで、模倣や労りの気持ちが芽生え、子ども同士で育ち合えるようにしている。戸外活動は四季折々の自然にふれ、探究心を養い、リラックスして身体を動かす楽しみを感じられるよう、目的地を設定している。室内では運動遊びで体幹を鍛えたり、楽器遊びや制作に取り組むほか、発達に応じた玩具で集中して遊び込めるようにしており、これらは個々の興味や発達、子どもたちの関わりを把握したうえで保育を展開している。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査開始時点での当園の利用世帯28(在籍児童数33)を対象として実施した。なお、兄弟姉妹がいる世帯は1世帯として扱った。
  • 調査方法:アンケート方式  
    調査票及び調査項目は共通評価項目に準拠した。
    ウェブアンケート形態により実施し、回収は保護者から評価機関への直接電送(外国語世帯のみ調査票の直接郵送)にて行った。
    結果は選択式・自由記述とも園に報告し、自由意見には回答者の匿名性に配慮した処理を適宜行った。
  • 利用者総数: 33人
  • 利用者家族総数(世帯): 28世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 28人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 23人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 82.1%
  • 調査項目: 共通評価項目
  有効回答者数/利用者総数
23/33
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい
96%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい
96%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい
100%
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい
96%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:4%  
無回答・非該当:0%
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい
83%
 
どちらともいえない:9%  
いいえ:4%  
無回答・非該当:4%
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい
91%
 
どちらともいえない:9%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい
91%
 
どちらともいえない:9%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい
100%
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
96%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
10.職員の接遇・態度は適切か
はい
96%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
100%
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
87%
 
どちらともいえない:9%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:4%
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい
100%
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい
87%
無回答・非該当
13%
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
91%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:4%  
無回答・非該当:0%
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
87%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:9%
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
74%
どちらともいえない
17%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:9%

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