園の3か年の重点課題を設定し、着実な実行を図る工夫のもとで取組を進めている「中期計画」に、本社の保育理念を踏まえた子どもの育ちと保育提供に関する「目指す施設像」と、その実現に向けた、保育環境と組織運営・人材育成の各分野に関する3か年の重点課題を定めており、年度の事業計画にも中期計画と関連づけた「最重要事項」を設定している。それぞれの課題について、「目標設定シート」に年間の取組を月単位で示し、毎月の振り返りと成果確認を行っており、各課題におけるPDCAの各プロセスにおける取組事項も別に図示するなど、計画の着実な実行と成果の獲得を図るための工夫がなされている。
より良い保育や業務・体制の確立に向け、さまざまな工夫と新たな取組を開始している幼児では昨年度から採り入れた運動遊びを継続的に行うほか、今年度から1・2歳児ならではの運動遊びを採り入れ、保護者にもその内容や動き・遊び方などを、ホワイトボードの掲示にて知らせている。また子どもたちが日頃から体験している給食やおやつの作り方を示したレシピを準備し、保護者が自由に持ち帰れるようにしている。職員の働き方の改革に向け、一定の時間を確保した「ノンコンタクトタイム」の運用を開始し、各職員が集中して取り組めるようにするほか、タスク表を作成し、他の職員が声を掛け合い、フォローする体制作りを進めている。
一人ひとりの子どもの状況を把握し、より主体的な保育実践に努めている日々の生活・遊びの中で、子どもがより主体的・自発的に取り組めるよう、環境設定や活動内容に配慮している。日常的に異年齢で過ごすことで、模倣や労りの気持ちが芽生え、子ども同士で育ち合えるようにしている。戸外活動は四季折々の自然にふれ、探究心を養い、リラックスして身体を動かす楽しみを感じられるよう、目的地を設定している。室内では運動遊びで体幹を鍛えたり、楽器遊びや制作に取り組むほか、発達に応じた玩具で集中して遊び込めるようにしており、これらは個々の興味や発達、子どもたちの関わりを把握したうえで保育を展開している。