評価結果概要版 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

令和5年度 認可保育所
法人名称
株式会社グローバルキッズ
事業所名称
グローバルキッズ大崎園
事業所所在地
東京都品川区北品川5丁目9番15号
渡辺コーポレーションビル1・2階
事業所電話番号
03-5423-5655

事業者の理念・方針

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) 1)企業理念・・・子どもたちの未来のために
2)保育理念・・・豊かに「生きる力」を育てる
3)保育目標・・・自分を自由に表現できる子
          思いやりを持って寄り添える子
          好奇心を持てる子
          みんなから愛される子
4)保育方針・・・子ども一人ひとりの思いを尊重する保育
          子どもが「たのしい」も「うれしい」も「かなしい」も「くやしい」も経験できる保育
          子どもの力を信じ見守る保育
5)子どもの主体性の向上
 

全体の評価講評

特によいと思う点
  • 子ども自身が自分の身体に興味や関心が持てるよう 年齢に応じた内容で、目で見てわかるよう教材などを工夫しながら伝えている
  • 子どもが自分の身体に興味や関心を持ち、健康や安全について理解を深め、病気やけがを予防できるよう看護師が中心となって様々な取り組みを行なっている。手洗いについては、いつも通り手洗いをした後、どのくらい汚れが残っているか手洗いチェッカーを使用し、汚れを目で確かめる事ができるようにした。その後は汚れが残りやすいところを気にしながら、丁寧に洗う姿が見られた。また、歯磨き指導では、人形の歯を使用し、歯磨きの仕方や大切さを伝えたり、家庭でも歯の大切さを伝えるため、保健だよりに掲載するなど様々な工夫をし取り組んでいる。
  • 園行事をより質の高いものにするために「行事記録簿」を活用し、業務の効率化や職員の育成を図っている
  • 園行事は担当職員を中心に準備が進められている。在職年数の長い職員も多いが、新しい職員でも安心して準備が進められるように前年度の内容を「行事記録簿」にまとめ、翌年に引き継ぐようにしている。運動会や夏まつり、クリスマス会などの大きな行事では保護者にアンケートを実施している。行事記録簿には毎月の行事も含め、行事計画書や振り返り、アンケート結果、制作品、写真などを用いて企画内容がわかりやすくまとめられている。問題発生時の手順や保護者の要望なども把握でき、効率的に活用でき、保育の質の向上にもつながっている。
  • 起震車体験や煙体験、模擬信号機を使用した交通安全教室など、実践的な安全対策に取り組んでいる
  • 法人では子どもの安全に関するマニュアル類を各分野ごとに作成している。園ではそれらを基に園の状況に即したマニュアルを作り込み、より実践的な安全対策の構築に取り組んでいる。また、実践的な安全対策にも力を入れている。毎月のテーマを決めた避難訓練だけではなく、起震車体験、煙体験の実施や、警察署に依頼して模擬信号機を使用した交通安全教室を実施するなど、子どもたちに災害の疑似体験を経験させ、万が一の時に行動ができるよう取り組んでいる。
さらなる改善が望まれる点
  • 職員一人ひとりの評価基準やキャリアアップの仕組みの理解促進が期待される
  • 法人では職員のキャリア、今後のステップアップに関して成長支援制度を整え、その中でそれぞれのグレードの役割等を明示している。評価基準も各グレードごとに設定されている。ただ、今回の職員自己分析の結果では自らのキャリアパスや育成体系について理解に至っていない職員が散見された。今後のキャリアを見据え、意欲をもって働くことができるよう、理解促進に向けて周知、説明が期待される。
  • 職員が健全な状態で保育に臨めるよう、職員体制の充実が期待される
  • 職員の就業環境に関して、園では職員の希望に沿って年5日以上の有給休暇を取得している。職員間の関係性に関しても職員自己分析の結果から、クラス間のつながりの良さ、意見を言える環境など整っていることがうかがえる。ただ、職員体制に関しては人数が足りないことによる疲弊を感じる回答が多く見られた。人材確保が難しい中ではあるが、本部を中心により一層の人材確保に向けた取り組みが期待される。
  • 園の行事に地域の人を招いたり地域の行事に参加する中で、子どもが職員以外の人と交流できる機会をさらに持てるような取り組みが望まれる
  • 園は図書館や警察署、清掃事務所など地域資源を積極的に活用し、様々な体験や交流ができる機会を設けている。また、地域の子育て支援にも力を入れ、イベントや講座を通じて、地域へ保育園のアピールもおこなっている。しかし、コロナ禍のため、園の行事に地域の人を招いたり、地域の行事に参加することができなかった。今後は地域との友好的な関係作りのために、この数年できなかった卒園児の行事参加の再開などから少しずつ始め、小学校との交流会やデイサービスとの交流会などに取り組み、職員以外の人と交流できる機会を検討している。

事業者が特に力を入れている取り組み

  園の保育をわかりやすく伝えるリーフレットを作成している
入園希望者に園の保育をわかりやすく伝えるために、「グローバルキッズ大崎園のワクワク保育」を作成している。このリーフレット作成は全職員で話し合い、デザインにもこだわった。リーフレットには保育目標や保育方針をより具体化できるように、リズム遊び、科学遊び、英会話保育、異年齢保育、戸外遊び、地域交流の取り組みを掲載している。リーフレットはホームページにも掲載し、見学者に配布している。この活用により、園の保育を理解したうえで入園につなげられる取り組みとなっている。
  年齢枠にとらわれない異年齢保育に力を入れて、関わりの中での成長を大事にしている
園は自由保育を基本とし、幼児クラスは一日を通して年齢枠にとらわれず、年齢の違った子どもたちが生活や遊びを通し、自然に関わりが持てるような交流を大切にした異年齢保育を実施している。時間帯によっては幼児が0、1、2歳児の部屋にも行き来できるようにし、園全体で異年齢の交流に力を入れて取り組んでいる。年齢の違う子どもが一緒に過ごすことによって、同年齢だけでは難しい子ども同士の学びの機会が増え、大きな子どもへの憧れや小さな子どもへの優しさや思いやりの心が育つなど、人間関係の多様性を広げる事につながっている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査対象45世帯(利用者数58名)に利用者アンケートをweb上で配布し、35世帯から回答を得た。
  • 調査方法:アンケート方式  
    利用者アンケートはweb上で実施し、2週間後を回答期限とした。回答期限時に督促を掛けるなど回収率の向上に努めた。ただ、就業で忙しい方にそれ以上の更なる督促を掛けることは難しいと判断し、一部未回答となった。
  • 利用者総数: 58人
  • 利用者家族総数(世帯): 45世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 45人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 35人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 77.8%
  • 調査項目: 共通評価項目
  有効回答者数/利用者総数
35/58
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい
97%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい
97%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい
91%
 
どちらともいえない:9%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい
80%
どちらともいえない
14%
 
いいえ:6%  
無回答・非該当:0%
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい
86%
 
どちらともいえない:9%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:6%
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい
86%
どちらともいえない
11%
 
いいえ:3%  
無回答・非該当:0%
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい
91%
 
どちらともいえない:6%  
いいえ:3%  
無回答・非該当:0%
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい
86%
どちらともいえない
14%
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
86%
どちらともいえない
14%
10.職員の接遇・態度は適切か
はい
86%
どちらともいえない
11%
 
いいえ:3%  
無回答・非該当:0%
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
100%
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
77%
無回答・非該当
14%
 
どちらともいえない:9%  
いいえ:0%
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい
94%
 
どちらともいえない:6%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい
83%
 
どちらともいえない:9%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:9%
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
83%
どちらともいえない
17%
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
71%
どちらともいえない
11%
無回答・非該当
11%
 
いいえ:6%
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
40%
どちらともいえない
17%
いいえ
14%
無回答・非該当
29%

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