評価結果概要版 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

令和5年度 認可保育所
法人名称
株式会社グローバルキッズ
事業所名称
グローバルキッズ池上園
事業所所在地
東京都大田区池上6丁目3番10号
エトモ池上5階
事業所電話番号
03-6410-2110

事業者の理念・方針

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) ・子ども達の未来のために
・豊かに生きる力を育てる
・元気でたくましい子ども
・自分で考える子ども
・思いやりのある子ども 

全体の評価講評

特によいと思う点
  • 子どもたちが開放的にのびのびと過ごせる環境の中で、子ども同士が遊びを通じて自然に交流できる支援を行っている
  • 2歳以上児は1つのフロアを棚で仕切り、4つの空間で保育を行っている。開放的な窓からは柔らかな光が入り、見渡しのよい部屋の中で、一人ひとりの子どもたちがのびのびと過ごせる空間となり、子どもの興味・関心にも寄り添い、関心があれば他クラスの活動に参加するなど、子ども同士が自然に交流できるように支援している。年齢や発達に応じた教具・玩具・絵本等はさまざまな要素のものを用意し、子どもの多様な関心や発達に応じられるよう配慮しており、併設の屋上園庭には電車や線路などを見下ろしたり、芝の上で安全に遊べる環境を整備している。
  • 栄養士と保育士との連携をもとに多彩な食育活動を展開し、子どもの食べる意欲や食への関心を高めている
  • 栄養士を中心に食育計画を作成し、園としての食育の考え方に沿って、月ごとのねらいを定め、発達に応じた活動を採り入れている。これをもとに栄養士と保育者との連携を図りながら食育活動を行っており、行事にちなんだ食事の提供と文化を知る体験、季節の食材を見て触れるなど、五感を使って食べる楽しさを感じられるようにしている。年長児は給食の3色食品群をカードを使って考えるゲームを行い、栄養士と答え合わせをしたり、箸に興味が持てるよう保育の遊びの導入をするなど、自然に子どもたちの身につくような方法で進めている。
  • 日頃の活動内容の工夫や保健指導などを通じ、丈夫でしなやかな身体バランスや体力等を培い、健康・安全を意識して過ごせるようにしている
  • 室内や屋上園庭、近隣の公園などを活用し、動的な活動を積極的に採り入れている。遊びの際には準備運動をしたうえで身体をほぐしてから行うとともに、季節によって運動遊びやマラソン等に取り組むなど、経験を重ねながら、自分の身体をコントロールできる力を養っている。看護師による保健指導も行われており、絵本や教材を用いて子どもたちに対話をしながら、わかりやすく伝えたり、うがい・手洗い・鼻かみの方法は実際に子どもたちと取り組むなど、健康・安全を意識した習慣を身につけ、自分の身体を大切にすることを学べるよう支援している。
さらなる改善が望まれる点
  • 本社とも連携しつつ、組織の同僚性や働く環境としての快適性のさらなる向上に努める意向であり、取組の推進を期待したい
  • 経歴や保育観が多様な職員集団として開園し、3年目を迎える中で、組織の同僚性の向上を課題としており、職員自己評価でもその点が示唆されている。経営層が本社担当者の支援も得ながら、個別の対話や現場への啓発に取り組んでおり、本社が推進する職員同士の語らいの場「チームブック」も採り入れるなどして、共通理解の促進を図りたいと考えている。職員自己評価では人的体制の充実や現場の指導体制の確立についても声が寄せられており、同様に本社と連携しつつ、来年度からの新たな体制のもとで、解決に取り組んでゆくことを期待したい。
  • キャリアパスを職員に周知させ、各人が系列園職員としての将来を思い描き、長く働き続ける意欲の向上の一助とされたい
  • 本社策定の「グレード基準」に、保育・調理・看護などの各職種で、新人から園長級までの各等級と、等級ごとに望まれる「職責・組織力」「専門技術能力」が示されている。これらは入職時に職員に示されることとなっているが、職員自己評価では職員の理解が必ずしも進んでいない状況もうかがえる。職員が「この園・この会社」で長く働き続けるうえでは、自身の将来の展望を具体的に持つことも支えとなり、またそのことは、上記の組織の同僚性やエンゲージメントの向上にも寄与するものと思われる。キャリアパスの周知に向け、さらなる工夫を期待したい。
  • 園・本社の保育の基本に立ち戻りつつ、当園ならではの保育の特色を、内外の資源を活かしながら確立させてゆくことを期待したい
  • 上述の園舎の環境、近隣の広壮な寺をはじめとする身近な公共の場と自然、地元の商店街など、内外に当園ならではの保育を創造する豊かな資源がある。前述の組織の活力向上とともに、これらの資源を活かし、さらに園としての保育の充実を図るために、園及び本社の保育の理念・目標・方針に組織全体で立ち戻りつつ、当園として目指す保育の具体像を明確にすることを期待したい。来年度からの新たな中・長期計画にも反映させ、年度の計画に取組や方針を織り込みながら、園の保育の特色をさらに磨き上げてゆくことが期待される。

事業者が特に力を入れている取り組み

  保護者とのコミュニケーションを大切にしながら、さまざまな配慮も行っている
日々の保護者とのコミュニケーションを大切にし、お迎えの際に子どもの様子を伝えたり、時には育児の悩みや子どもに関する相談に応じたりするなど、職員と保護者との関係づくりに努めている。またアプリ連絡帳でのやり取りやその日の様子の報告のほか、保護者会では資料や写真・動画も活用し、園生活の流れや子どもの姿や年齢別の発達などを伝えている。さらに行事に参加しやすいような日程の設定と事前の連絡を行うほか、ICT化による利便性の向上、エプロン等の園での提供、希望者向けの紙おむつの定額利用サービスなどの配慮もなされている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査開始時点での当園の利用世帯45(在籍児童数55)を対象として実施した。なお、兄弟姉妹がいる世帯は1世帯として扱った。
  • 調査方法:アンケート方式  
    調査票及び調査項目は共通評価項目に準拠した。
    ウェブアンケート形態により実施し、回収は保護者から評価機関への直接電送(外国語世帯のみ調査票の直接郵送)にて行った。
    結果は選択式・自由記述とも園に報告し、自由意見には回答者の匿名性に配慮した処理を適宜行った。
  • 利用者総数: 55人
  • 利用者家族総数(世帯): 45世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 45人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 26人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 57.8%
  • 調査項目: 共通評価項目
  有効回答者数/利用者総数
26/55
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい
92%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:4%
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい
92%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:4%
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい
85%
どちらともいえない
12%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:4%
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい
85%
どちらともいえない
15%
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい
65%
どちらともいえない
12%
無回答・非該当
15%
 
いいえ:8%
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい
96%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい
96%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:4%
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい
96%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
100%
10.職員の接遇・態度は適切か
はい
96%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
92%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
65%
どちらともいえない
23%
無回答・非該当
12%
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい
96%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい
92%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
88%
どちらともいえない
12%
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
77%
無回答・非該当
15%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
62%
どちらともいえない
15%
無回答・非該当
15%
 
いいえ:8%

サブメニュー