「GK保育」などの手引書類を整えるほか、基本的な手順や決まりの共有に努めている系列園共通の保育実践の手引書である「GK保育」や「保育者実践ガイドブック」は、入職時に全職員に配付し、「危機管理マニュアル」や公的なガイドライン、マニュアル集は事務所に備え置き、いつでも確認可能な状態となっている。また掃除の仕方などの園独自のマニュアルを、利用が想定される場所に用意するほか、嘔吐処理や不審者訓練等の実技研修も実施している。日々の会議においても、タブレットの使い方や水遊び・異年齢交流の実施に向けた注意事項など、さまざまな確認を行っており、昼礼ではヒヤリハット事例の共有の時間も設けている。
担当制の取組や会議等による子どもの状況等の共有により、細やかな援助につなげている0~2歳児クラスでは、一人ひとりに対して主に関わる職員を緩やかに決める担当制を採り入れ、食事や着替えなどの個々の育ちに応じた援助ができるようにするほか、担当の職員との愛着を形成したうえで、ほかの職員へと関わりを広げられるようにするなど、人間関係の基礎を育めるようにしている。全体会議や乳児・幼児会議、リーダー会議などでは、クラスの様子や保育活動、個々の状況や育ち、家庭での取組や意向などを積極的に報告・共有しているほか、保育計画の振り返りや集団生活での個々の関わりの検討を行い、細やかな援助の実施につなげている。
食への興味を促すため、さまざまな食育活動や工夫を採り入れている3色食品群に関する子どもたちへの説明では、食べ物が身体に入った時の働きを、紙人形やイラストを用いたり、食べ物を列車に見立てたりするなど、わかりやすく伝えている。またクッキング活動では、給食やおやつのメニューのうち、あまり人気が出なかった食材等を採り入れ、自分で作ったものを自分で食すことから、食経験の充実を図っている。箱に入った野菜に触って名前を当てるクイズや、野菜の断面を示し、種があることや野菜の形などを説明するほか、野菜をテーマとしたビンゴゲームなども行うなど、食への興味を促すさまざまな取組を行っている。