評価結果概要版 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

令和5年度 認可保育所
法人名称
株式会社グローバルキッズ
事業所名称
グローバルキッズ戸越園
事業所所在地
東京都品川区戸越5丁目14番23号
ITOビルⅡ、B1から2階
事業所電話番号
03-3786-0808

事業者の理念・方針

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) 1)“やればできる”を合言葉に一人一人の挑戦する気持ちを大切にし、寄り添い導いていく保育
2)遊びや生活を通し、自分の思いや相手の思いを大切にする気持ちを育てていく
3)よく食べよく寝てよく遊び、心も身体も健やかに、のびのびと生きる力を育む 

全体の評価講評

特によいと思う点
  • 園では子どもたちが心身共に充実した時間が過ごせ、職員は定時退勤できるようにチームワークを活用してよりよい保育を目指している
  • 園では、子どもたちが病気に負けない丈夫な身体づくりと、心身共に充実した時間が過ごせることを目指して、職員は力を合わせて保育を行っている。職員はいつも逆算して定時退勤を心がけ、PCやタブレットを活用して仕事に取り組んでいる。夏の休暇も活用して個々にリフレッシュできるようにしている。チーム保育に力を入れて取り組み、連携プレーができている。自分だけではなく他の職員の力も活用して全職員が決められた時間内に仕事を終えられるようにしている。他の職員が困っている時は積極的に応援してよりよい保育を目指している。
  • 園はやればできるを合言葉にして子どもの非認知能力を高めることに力を注いでいる 
  • 園の方針は「やればできるを合言葉に一人ひとりの挑戦する気持ちを大切にして、寄り添い導いていく保育」である。子どもたちと一緒に楽しく過ごしながら「やればできる」「一所懸命に取り組む」「挨拶をする」「約束は守る」等を遊びを通して身に付けられるように保育している。基礎体力を育てるために雨天以外は毎日公園へ速足で行き、年長になると廊下を雑巾がけ、場慣れするように催事等では全員が一人で前に出て発表訓練をしている。非認知能力を高めるという方針に沿って年間指導計画の策定をし、見直しを行い月間カリキュラムの反省もしている。
  • 異年齢での活動の中で「見て学ぶ力」を養い、「競争心」「向上心」を持ち子ども達は活動に取り組んでいる
  • 園では、異年齢で活動をする「縦割り保育」を取り入れており、3~5才児は毎日一緒に活動をしている。多くの時間を異年齢で過ごす中で、年下の子は年長児に憧れを抱き、年長児は年下の子どもに優しく接するなど、互いを尊重する気持ちが自然と育まれている。朝の会での合唱に始まり、運動会のソーラン節など、多くの集団活動に日々取り組み、子ども達一人ひとりが人の前で発表する機会を設け、話すこと、伝える楽しさを伝えている。子ども達が成長し、様々な場面で人前に出る場面が訪れた時に、臆することなく過ごせるように支援している。
さらなる改善が望まれる点
  • 研修や支援技術の伝承により、より一層保育が深まり職員の定着が進む事に期待したい
  • 職員の入れ替わりが起こる中で、日頃の支援や特別な配慮を必要とする子ども達の支援について、限られた職員で対応する事の難しさを感じる場面が見られている。職員と保護者の間で子どもの状況が共有されることにより、子どもへの支援もスムーズに進むと考えられる。保護者対応や、配慮を必要とする子どもの支援に関する研修をより多くの職員が受講し知識を深めたい。また経験の豊かな職員から経験の浅い職員への支援技術の伝承が進む事により、保育の水準高め、保護者との意思疎通のできた保育によって職員各々の負担軽減にもつなげ定着に期待したい。
  • 全職員に向けて育児困難家庭への支援方法など虐待に関わる年1回の定期的な研修を受けることが期待される
  • 区主催の虐待防止研修や社内の権利擁護に関わる研修に参加しており、子どもの虐待に対する基本的な知識や対応の仕方を学び、職員会議の場で報告を行い、職員全員が共有している。子どもの様子や体の傷など小さなことでも報告・連絡・相談を徹底しており、虐待に関わる取り組みは実践されている。また、要保護児童対策地域協議会に参加している。しかしながら、育児困難家庭への支援の方法や虐待が疑われるケースについての対応など、職員全員に向けて新たな虐待への認識や取り組みについて年1回の定期的な研修を受けることが期待される。
  • 園は、地域との交流に取り組み子ども達に様々な経験の機会を設けている。今後は地域の子育て支援への取り組みに期待したい
  • 園では、積極的に地域に出て行き、近隣の商店街や小学校などとの交流を通して子ども達が様々な体験をすることができている。また、地域の小学生、中学生の職業体験を受け入れ、保育士・看護師・栄養士などの専門的知識を地域に還元する取り組みもおこなっている。地域の子育て世帯に対しては園見学などの機会に、リズム遊びの体験をしてもらったり、園作成の「あそびの森」を貸し出すなど保育園の紹介をしている。今後は、より一層地域の保育園として専門性を生かし、子育て支援に取り組んでいかれることに期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

  園の考え・環境・活動を楽しく紹介する冊子「あそびの森」を手作りで編集している
冊子「あそびの森」(27ページ)を職員で手作りし、園の考えや保育を絵や写真で分かりやすく伝えている。乳幼児期は「遊ぶことは生きること、非認知能力を身につけるために」とし園の保育の考え方を明示している。その実践のために遊びの環境を整え、食事、行事、健康、リズム遊びなど様々な活動を載せている。年長になると「たくましい心と体・賢い脳を鍛えるために」とし雑巾がけ、鉄棒、ボール、縄跳びに取り組んでいる。園が目指すことや実践していることを写真や絵を満載して楽しい読み物となっている。子育て家庭に向けた独自の園情報である。
  入園面談には全職種が携わり翌週の職員会議で全職員に共有される取り組みがある
入園前には保護者との面談会を行っている。全職員が対応できるよう、「面談の手引き」を作成し、読み合わせを行い、どの職員でも説明できるようにしている。面談は必要に応じて全職種で行い、栄養士、看護師が対応し、同日に園医による健康診断もあり、最後に園長が面談をしている。重要事項説明書や個人情報保護の説明と承認を得たり、児童票の確認、保護者からの要望を聞き、傍らで遊ぶ子どもの姿から発達状況を観察している。面談の内容は共有すべき点をまとめ、翌週の職員会議で全職員が共有し、保育に生かす効率的な取り組みとなっている。
  「遊ぶことは生きること」とし、沢山身体を動かし、食べ、午睡をとる保育をしている
園では、天気の許す限り戸外活動に取り組んでいる。極力早く戸外活動に出て外で遊び、お腹が空いて、しっかり昼食を食べ、午睡をしっかり取ることができるように支援している。見学時も子ども達は大人と同じ速度のしっかりした足並みで公園まで歩き、公園では職員と沢山走り回りながら遊ぶ姿が見られた。0・1才児は、午後も気分転換に戸外活動に出かけるなど、身体を沢山動かすようにしている。戸外活動で子ども達が集めた落ち葉や石、セミの抜け殻などの宝物が園の玄関に沢山飾られており、子ども達が日々生き生きと活動していることが見て取れる。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査対象42世帯(利用者数48名)に利用者アンケートをweb上で配布し、40世帯から回答を得た。
  • 調査方法:アンケート方式  
    利用者アンケートはweb上で実施し、2週間後を回答期限とした。回答期限時に督促を掛けるなど回収率の向上に努めた。ただ、就業で忙しい方にそれ以上の更なる督促を掛けることは難しいと判断し、一部未回答となった。
  • 利用者総数: 48人
  • 利用者家族総数(世帯): 42世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 42人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 40人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 95.2%
  • 調査項目: 共通評価項目
  有効回答者数/利用者総数
40/48
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい
98%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい
95%
 
どちらともいえない:5%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい
93%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい
98%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい
95%
 
どちらともいえない:5%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい
83%
どちらともいえない
15%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:3%
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい
93%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい
85%
どちらともいえない
13%
 
いいえ:3%  
無回答・非該当:0%
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
98%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
10.職員の接遇・態度は適切か
はい
95%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:3%  
無回答・非該当:0%
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
88%
どちらともいえない
13%
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
70%
無回答・非該当
18%
 
どちらともいえない:10%  
いいえ:3%
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい
93%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい
85%
無回答・非該当
13%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
85%
どちらともいえない
13%
 
いいえ:3%  
無回答・非該当:0%
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
65%
どちらともいえない
15%
無回答・非該当
18%
 
いいえ:3%
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
45%
どちらともいえない
20%
無回答・非該当
30%
 
いいえ:5%

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