評価結果概要版 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

令和5年度 認証保育所A型・B型
法人名称
株式会社グローバルキッズ
事業所名称
グローバルキッズ南長崎園
事業所所在地
東京都豊島区南長崎4丁目5番20号
アイテラス南長崎3階
事業所電話番号
03-3950-0405

事業者の理念・方針

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) 1)子ども達の未来のために
2)豊かに生きる力を育てる
3)たくさんの愛情の中で、自分で考え行動できる子
4)個性豊かな子
5)思いやりのある子
 

全体の評価講評

特によいと思う点
  • 子どもが楽しく安心して食事ができるよう、食事の環境を整え、無理強いせず自分の好きなものを食べられるようにしている
  • 園は子どもが楽しく安心して食事ができるよう、個々の子どもの様子に合わせた配慮をしている。生活リズムやその日の体調などを考慮し、子どもの食べたい気持ちに添って食事ができるようにしている。食事は完食を目指すのではなく、子どもが楽しく、自分の好きなものを選んで食べることを大切にしている。食材に慣れない時には食材の硬さや大きさ、味付けなどを工夫したり、十五夜の団子はサツマイモの生地をを外側にし、中にあんこを入れゴマをまぶすなど見た目を変えたりするなどの工夫をすることで子どもの食べたい気持ちを引き出している。
  • 子どもの全体的な姿の把握に重点をおき、質の高い保育につなげる取り組みを始めている
  • 園長は子どもの全体的な姿をしっかりと把握することが大切であると、入園時のアセスメントから丁寧な聞き取りを行っている。園では子どもの生活状況や環境、健康状態や既往歴、授乳や睡眠、排泄やアレルギー等の基本事項の他に、人との関わりや好きな遊び、保護者の意向や子育て観など、一人ひとりの育ちや保護者の思いを細かく聞き取り記録している。職員は把握した子どもの全体的な姿と保護者との関わりをもとに、個々に合わせた質の高い保育に取り組んでいる。子どもの姿を中心に、質の高い保育につなげる良い取り組みが始められている。
  • 商業施設館内での地域交流や積極的な情報発信、駅近でアクセスのよい立地を生かした子育て支援の取り組みがある
  • 商業施設の3階にある園では、玄関前にパンフレット箱を設置し、ショッピングに来た親子が気軽にパンフレットをピックアップし持ち帰ることができる。ハロウィンでは館内の店舗の協力で、子どもたちが仮装して回りお菓子をもらうなど地域の人と関わる機会がある。今年度はまだ実施できていないが、昨年開催した「おはなし会」では地域の子育て家庭の参加を呼びかけ、予約がすぐ埋まる人気の取り組みとなった。施設案内板での情報発信、入園見学時の相談対応や一時保育の積極的受け入れ等、アクセスが良い立地を生かした子育て支援の取り組みがある。
さらなる改善が望まれる点
  • 日常の保育を通して子どもが主体的に遊びを選んで遊びこめるように、職員が共通の認識を持って環境づくりを行う必要があると考えている
  • 保育目標は「自分で考え行動できる子」「自分で遊びを発見できる子」を掲げ、職員の援助の仕方や環境作りが大切と考えている。職員は、子どもの遊びを先取りして遊びを誘導するのではなく、子どもの姿や気持ちに寄り添いながら、見守る保育を大切にし、子どもが遊びたくなるような環境づくりに力を入れようとしている。しかし、日中の活動ではよく遊びこんでいるが、午後になると子どもが望む姿と合っていないのか遊びが見つからなかったり、時には清掃が優先されることもある。職員全員が同じ思いで子どもに関わり、環境を整える等改善が望まれる。
  • 職員が育児困難家庭への支援について、勉強会・研修参加で学べる機会を作る必要がある
  • 園では職員の学びの機会を作り、職員会議で事例の共有や自己研さんにつながる話題を共有している。虐待防止については、子どもの権利を守るためにスキルチェックや自己研さんに重点をおいている。しかし、育児困難家庭への支援については、園長が必要に応じて職員に個別に働きかけているが、園全体でどのように支援をするのか等を学ぶ機会は設けていない。今回の第三者評価の職員自己評価でも勉強会・研修会の実施については「わからない」「できていない」との回答が多く、園長は課題と捉えており、今後の取り組みに注目したい。
  • 職員個々が自分の役割と成果について振り返り、意識して職員同士が発信できる場とお互い認め合う組織づくりに期待したい
  • 昨年昼礼をなくし、「職員伝達ノート」を活用し担任の業務時間を確保した。職員会議も午睡中から夕方の時間に変更し、集中して会議を実施できるようにした。しかし正職員のみの参加であったため、園全体で学び合える環境を整えるまでには至らなかった。今年度は事業計画に「職員のチームワーク向上」を掲げ、職員から相談を受ける体制を整えるとしている。そのために非常勤職員も含めて個々が自分の役割と成果について振り返り、困っていることがあれば皆で考える。意識して職員同士が発信できる場とお互い認め合う組織づくりに期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

  言動のセルフチェックを行う、NGワードを記録する等子どもの尊厳を守る取組みがある
園長は一人ひとりの職員が心地よい状態で子どもに働きかけることが、子どもの権利を守り、育ちの手助けになると考えて研さんと保育に取り組んでいる。年間指導計画や自己評価シートで人権擁護の項目があり、四半期ごとにセルフチェックを行うとともに、園内会議で言動の振り返りを行い、否定的な言葉等声掛けのNGワードを記録に残している。不適切保育を学ぶ本社研修にも、積極的に参加している。現在、職員の基本スキルは身についてきているため、次のステップとして自ら気づき保育できる力を養っている。
  保護者が園での子どもの様子が分かるよう対面で丁寧に伝え、安心につなげている
年齢の小さな子どもは園での様子を伝えることが難しいため、様々な方法で保護者に伝え、安心して子育てできるように取り組んでいる。日々の子どもの様子は、連絡用アプリを使用し、家庭での様子や園での様子を共有している。散歩先で見つけた木の実などは、ビニール袋で作った個々のバックに入れ、お迎えの際に保護者に見せたり、制作物は掲示をし、担任が子どもの様子やエピソードなどを直接伝えている。保護者は園の様子がよく分かり、子どもとの関わりを楽しむ事ができている。子どもを真ん中に子育てできる取り組みに力を入れている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査対象17世帯(利用者数17名)に利用者アンケートをweb上で配布し、9世帯から回答を得た。
  • 調査方法:アンケート方式  
    利用者アンケートはWeb上で実施し、2週間後を回答期限とした。回答期限時に督促を掛けるなど回収率の向上に努めた。ただ、就業で忙しい方にそれ以上の更なる督促を掛けることは難しいと判断し、一部未回答となった。
  • 利用者総数: 17人
  • 利用者家族総数(世帯): 17世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 17人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 9人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 52.9%
  • 調査項目: 共通評価項目
  有効回答者数/利用者総数
9/17
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい
100%
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい
89%
どちらともいえない
11%
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい
78%
どちらともいえない
22%
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい
56%
どちらともいえない
22%
いいえ
22%
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい
67%
どちらともいえない
22%
無回答・非該当
11%
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい
89%
どちらともいえない
11%
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい
67%
どちらともいえない
22%
いいえ
11%
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい
89%
どちらともいえない
11%
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
89%
どちらともいえない
11%
10.職員の接遇・態度は適切か
はい
89%
どちらともいえない
11%
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
89%
どちらともいえない
11%
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
44%
どちらともいえない
11%
無回答・非該当
44%
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい
89%
どちらともいえない
11%
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい
100%
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
89%
どちらともいえない
11%
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
89%
いいえ
11%
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
56%
いいえ
44%

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