評価結果概要版 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

令和5年度 認可保育所
法人名称
株式会社グローバルキッズ
事業所名称
グローバルキッズ志茂第二保育園
事業所所在地
東京都北区志茂3丁目12番3号
事業所電話番号
03-6903-9710

事業者の理念・方針

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) ・明るく挨拶を交わし、信頼関係を築き安心感を育む保育
・愛情を持って子ども達に接し、子どもの気持ちを受け止め存在を認める保育
・一緒に考え様々な気づきを共有し、前向きになれる保育 

全体の評価講評

特によいと思う点
  • 制作や音楽表現、見立て遊び・戸外活動などを通じて、子どもたちの感性を豊かにし、好奇心を育み、創造性や発想力を培っている
  • 子どもたちが自由な発想や表現を楽しめるよう、さまざまな活動を行っている。制作活動は発達や体験を踏まえ、季節や行事をテーマに取り組み、共同制作や体験画も採り入れている。季節の歌を歌う際には、歌に出てくるものを散歩で探したり、関連する絵本を読んだりするなどの活動も付随して行い、リズム遊びや形態模写の音楽演奏も採り入れている。また、ままごとなどの見立て遊びができる環境を設け、「お店屋さんごっこ」を楽しむほか、戸外活動では、虫の探索や草木の観察にも取り組み、四季折々の自然の変化や自然の不思議に触れている。
  • 異年齢児が関わる機会を設け、子どもたちの年齢相互の育ち合いと、さまざまな心の成長を促している
  • 3歳以上児はワンフロアで過ごすほか、4・5歳児は朝の会・帰りの会を異年齢で行い、さまざまな年齢の組み合わせで散歩に出かけたり、一緒に遊んだりする機会を設けている。年上児には、年下児の世話をしたり、交通ルールや遊び方を教えてあげたりする姿が見られており、喜んでもらうことで、肯定感や自信が育まれている。年下児は年上児の様子を見て遊び方を身につけたり、着想を得たりするなど、遊びの広がりが促されている。異年齢保育の実践にあたり、子ども同士の関わりや教え合いを大切にし、保育者は様子を見守ることを基本の方針としている。
  • 保護者へのさまざまな配慮と支援に努め、子どもの育ちや成長をともに共有しながら、相互の理解を深めている
  • 保護者とのコミュニケーションを大切にしながら、日頃の会話やアプリでのやり取り、各便りの配信などで子どもの様子を伝えている。また保育参観や運動会等を通じて、子どもの育ちやその時の姿を共有するほか、保護者会での保育や子どもに関する話と懇談の場の提供、クリスマスや節分の際の保護者の協力など、園と保護者と相互の理解を深めている。さらに就労等による延長保育への月極・スポットでの対応に加え、食事用エプロンや手拭き・口拭きタオルの園での準備・提供、紙オムツの定額利用サービスなど、保護者の負担軽減への配慮もなされている。
さらなる改善が望まれる点
  • 組織内での保育環境やマニュアルの整備など、基盤づくりと意識共有といった成果へとつなげるための継続的な取組に期待したい
  • 園マニュアルの整備や外部研修の受講、子どもの主体性を尊重した環境設定と検討など、園が目指す保育の実践とその質の向上に向けてさまざまに取り組んでおり、職員間の話し合いや確認などを重ねながら、少しずつこれらの考え方のすり合わせや基盤づくりなどを行っている。ただ、現在は過渡期の段階であり、引き続き園としての基準や根幹となるものの成果へとつなげる取組に期待したい。また系列園共通の基本方針や大切にすることなどを示した「GKガイド」等のさらなる活用も、これらの取組や共通理解を図る一助となると考えられる。
  • 目指す保育の実現をはじめ、経営層間で認識を共有し、現場と協力して中・長期的に取り組んでゆくための組織の基盤づくりが期待される
  • 職員の年齢・経験や保育観が多様な組織の状況を踏まえ、昨年度当園としての保育目標・方針を定め、今年度も保育者の見守り・関わりと環境構成の工夫、幼児の日常的な異年齢での生活などを基盤とした保育の導入に取り組んでいる。これらを根づかせ、園のゆるがぬ特色としてゆくには、中・長期的な視点で取り組む必要があろう。まずは経営層が認識を共有し、現場にも「どうなりたい」「どうしたい」をさらに発信してゆくことが望まれるが、中・長期計画や年度の事業計画もそれに活かすべく、内容を見直し、具体的に定め、職員にも示すことが期待される。
  • 子どもの主体的な発想・行動を尊重しつつ、事故の防止を徹底するうえで、現場のリスクセンスをさらに高める取組を期待したい
  • 子どものケガをはじめとする事故の防止を徹底するために、さまざまなヒヤリハット事例をより活発に収集・共有することを課題としている。上記の見守りを軸とした保育においては、保育者は子どもの自発的な発想・行動を尊重し、必要な働きかけや環境整備を行うことを旨としている。安易な規制や指示に頼ることなく事故を防ぐうえでは、保育者の危険の予測・察知の力が不可欠であり、発生したケガと併せ、組織全体で考察を深めることが求められる。ケガの多い子ども・たびたび起きている事象など、重要性に応じた原因・対策の検討の活性化が期待される。

事業者が特に力を入れている取り組み

  組織内での見直しや話し合いなどを行い、多様な改善・工夫につなげている
組織内での認識や情報を共有するため、さまざまな場面や状況で必要と思われる内容について、園の考えや手順などを独自のマニュアルに定め、その共有を行っている。また各クラスの環境設定を変更し、その後の状況の振り返りなど話し合いを進めている。さらに外部講師による、4・5歳児を対象とした英語や3歳以上児を対象とした体操教室を新たに導入するほか、保護者の意見を踏まえ、3歳以上児の日々の様子の報告について、今年度から写真とコメントでまとめた「ドキュメンテーション」を導入するなど、さまざまな改善・工夫に取り組んでいる。
  年間を通じて実施している多彩な行事が、子どもたちの生活を豊かに彩っている
夕涼み会・運動会・生活発表会は、皆で考え、力を合わせて取り組むことで、達成感や充実感を得る行事となっており、想像力や創造性、協調性などを養っている。七夕やハロウィン、クリスマス、「新年子ども会」などの季節を感じる行事では、由来を知り、笹飾りやクリスマスツリーなどの室内装飾、正月遊びなどの風習、節分の際の「鬼ライス」等の行事食などを通じて、文化に触れる機会を設けている。また誕生会や卒園式などの成長を喜び合う行事も採り入れており、遠足は友達との思い出づくり、関心の広がりを促す機会となっている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査開始時点での当園の利用世帯55(在籍児童数69)を対象として実施した。なお、兄弟姉妹がいる世帯は1世帯として扱った。
  • 調査方法:アンケート方式  
    調査票及び調査項目は共通評価項目に準拠した。
    ウェブアンケート形態により実施し、回収は保護者から評価機関への直接電送(外国語世帯のみ調査票の直接郵送)にて行った。
    結果は選択式・自由記述とも園に報告し、自由意見には回答者の匿名性に配慮した処理を適宜行った。
  • 利用者総数: 69人
  • 利用者家族総数(世帯): 55世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 55人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 33人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 60.0%
  • 調査項目: 共通評価項目
  有効回答者数/利用者総数
33/69
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい
97%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい
97%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい
88%
どちらともいえない
12%
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい
76%
どちらともいえない
24%
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい
82%
無回答・非該当
15%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい
82%
どちらともいえない
15%
 
いいえ:3%  
無回答・非該当:0%
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい
97%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい
82%
どちらともいえない
15%
 
いいえ:3%  
無回答・非該当:0%
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
88%
どちらともいえない
12%
10.職員の接遇・態度は適切か
はい
97%
 
どちらともいえない:3%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
100%
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
67%
どちらともいえない
15%
無回答・非該当
15%
 
いいえ:3%
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい
88%
どちらともいえない
12%
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい
76%
無回答・非該当
15%
 
どちらともいえない:9%  
いいえ:0%
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
85%
どちらともいえない
12%
 
いいえ:3%  
無回答・非該当:0%
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
94%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:6%
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
70%
無回答・非該当
15%
 
どちらともいえない:9%  
いいえ:6%

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