保育施設として共有すべきさまざまな事柄を、組織全体で学ぶ場を活発に設けている全職員参加の職員会議と、1・2歳児各クラスなど3グループで行うミーティングを、それぞれ毎月設けており、この中で多様なテーマで勉強会にも取り組んでいる。SIDS・熱性けいれんやアレルギー対応などの保健・安全面や、絵本の読み聞かせ、子どもの人権の尊重と不適切な関わりの排除など、保育や子どもへの対応などについて、必要な知見を組織全体で得られるようにしている。昨年度は発達障害への支援について、年齢・段階別に数か月にわたる学びに取り組み、子どもの人権擁護と不適切保育の防止については、全社的な研修も複数設けられている。
職員や保護者の意見等を把握し、一つひとつの状況に合わせた検討と改善に努めている職員や保護者の意向等を把握し、園運営や保育などの見直しや最適化に役立てている。多様な意見や価値観があることを踏まえ、コロナの5類への移行に伴う行事開催の方法について、前年度末に保護者アンケートを実施し、行事企画の参考とするほか、時期に応じてオンラインを活用したり、対面での活動を採り入れたりして、一つひとつの状況に合わせた検討・改善に努めている。今年度は保育参観を参加型として試みたことから、その振り返りを含めてよかった点や改善点を職員から聴き取るなど、さまざまな視点から見直しを図る姿勢がうかがわれた。
小規模園の特性を活かした関係づくりと、多様な支援・配慮がなされている小規模園の特性を活かし、日頃から保護者とのコミュニケーションを図り、子どもの状況や些細な変化などを伝え合いながら、一人ひとりの支援に活かしている。また保護者の価値観に寄り添った対応や、多様な負担軽減の配慮など、各家庭の就労や子育ての支援にも努めている。連絡アプリのやり取りや日々の保育の報告とともに、随時、写真の掲示を行うなど、子どもたちの様子や園での活動を積極的に発信するほか、行事は親子参加型で一緒に楽しんだり、子どものみならず保護者同士のつながりや職員と保護者との関係を深める機会ともなっている。