職員の気づきをヒヤリハット報告に発展させ、常に目が行き届く保育体制を整えた園長は気づきが子どもの安全を守ると捉えている。保育室や休憩室にヒヤリハットを含めさまざまな気づきを貼るメモボードを置き、定型書式に拘らず付箋紙を活用してどんどん提出するよう職員に促した。その結果即時報告が職員の習慣となり、月100件の報告が挙がるようになった。これらを内容や発生場所、時間帯、年齢別に発生月ごとにグラフ化した統計を共有し傾向を把握している。さらに、死角はないか、子どもの活動範囲は適切か、子どもの成長や性格を把握しているか、報連相は十分かなどを分析し、常に目が行き届く保育体制を積極的に整えた。
臨床発達心理士の資格を持つ園長の助言で職員が高い意識を持ち支援児の援助している園長が臨床発達心理士の資格を保有しており、巡回指導員のアドバイスも含めて支援児の育ちを発達の観点から的確に捉えている。支援の必要な子どものクラスでは保育士を多く配置しきめ細やかな対応を行っている。支援児の情報を共有し、園長の助言を受け職員全員が高い意識で保育を行っている。支援児年間計画及び月案を立て、本児の姿、今月の目標、保護者への配慮について記録し、振り返りを行っている。支援児がクラスの保育に一緒の仲間として参加できるよう援助し、園全体で子どもを自然に受け入れ、親子が安心して園生活が送れるようにしている。
感染症の予防やまん延防止に気を緩めず取り組んでいる感染症の予防やまん延を防止するため、現在も徹底した感染症対策に努めている。登園時には、同居家族全員の健康状態を「健康観察記録表」に記載してもらい、検温と手指消毒を実施している。室内の清掃や換気、玩具の消毒なども、感染症流行時と同じように実施している。嘔吐物や便の処理については、毎年実技研修を園内で実施し、職員全員の周知に努めている。職員の健康管理として、細菌検査は毎月実施、健康管理票のチェック、手洗いうがいの徹底、年1回の健康診断を実施している。