評価結果概要版 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

令和5年度 認可保育所
法人名称
株式会社グローバルキッズ
事業所名称
グローバルキッズ南砂園
事業所所在地
東京都江東区南砂3丁目14番6号
事業所電話番号
03-6659-7600

事業者の理念・方針

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) 1)子どもたちの未来のために、子どもを中心にした保育の実践
2)職員と親子と地域に最も信頼される存在になる
3)子どもたちに対し職員は、豊かな心を持った輝いた大人を魅せる
4)職員は、子どもたちのために、豊かに生きる力を育てることを最大の使命とする
5)子どもたちに夢をもたせ、感謝の心を養い、学ぶ姿勢を育む
 

全体の評価講評

特によいと思う点
  • 発達を促すコーナー設定や興味を引き出す飼育、見立て遊びやなりきり遊び、集中したり落ち着ける子ども中心の環境設定に取り組んでいる
  • 各クラスには、子どもの発達に応じたおもちゃや五感を刺激する手作りの遊具などを用意している。歩行を促す押し車、足の裏を刺激するマットや平均台などは職員が手づくりしている。天蓋や室内テントは劇ごっこに発展したり、ままごと、ブロック、机上遊び、ソファで横になって絵本が読めるコーナーもあり、子どもが主体的に遊びを選択できるようになっている。廊下や玄関ではメダカ・カブトムシを飼育、貸出絵本コーナー、行事で使った制作物、ロディオ、幼児カー、ロープ巻きなど子どもの好奇心を高め、集中して遊べる環境の工夫がある。
  • 子どもを主語にする関わりと内なる思いに心を傾ける保育で子どもの育ちに働きかけている
  • 園の保育方針に「個性の尊重」「一人ひとりの思いに気付き受け止める」を掲げて、職員は子どもが主語になる働きかけを意識し、できたことを子どもが実感できる対応や失敗時は他児にわからないように声をかけて意欲を持てるように保育している。園目標の「一緒の気持ちになる安心感、心を育てる」は事務所に掲げ、園長は子どもの内なる思いに心を傾ける、子どもを丁寧に見ていくことでわかってくると職員に伝えて、質向上に取り組んでいる。園全体で常に子ども中心に取り組む、質の高い保育への取り組みは子どもの育ちにより良い働きかけになっている。
  • 子育て支援やボランティアの活用、関連機関との連携など、地域と連携した取り組みを実践している
  • 園では毎月、ベビーマッサージやお話会などの子育て支援活動を実施しており、また折り紙教室やトランポリンなどのボランティアを受け入れるなど、地域に開かれた園としての活動に力を入れている。中学校の学区ごとに集う保幼小連絡会にも参加し、情報の収集や情報交換を図っている。これら交流を深める中で、地域の5歳児が参加するドッジボール大会の開催などにつながっている。
さらなる改善が望まれる点
  • 保育・保健・食育それぞれの計画の連動性を高めることが期待される
  • 園では、職員それぞれが役割を持ち、園長をトップに主任、幼児・乳児リーダーが保育の質を引き上げている。また、栄養士、看護師がそれぞれの専門性を生かし、食育や保健指導では中心になって子どもに指導している。職員会議や日々の対話などで連携を図っているが、それぞれが独自に計画を立案しており、全体的な計画を共有した計画の作成とはいいがたい。人員体制など苦慮する部分もあるが、それぞれの専門性をより保育の中で発揮できるように、園全体で指導計画について話し合うことが期待される。
  • 職員一人ひとりが自分の役割以外でも積極的に意見や提案ができる取り組みに期待したい
  • 園では昼礼、乳児、幼児会議、職員会議等で園内情報を把握して連携した保育を行っている。月1回の職員会議では園運営や指導計画、運営全般を共有し、乳児、幼児会議等で事例を検討し話し合いをする時間を設けて、職員間で意見交換している。職員意見でより良いサービスにつながる意見も出ているが、園長は、すべての職員が積極的に意見を出し合える会議にはなっていないことが課題と捉えている。今後の取り組みで、職員一人ひとりが、担当クラスや役割にとらわれずに、園全体を見据えた活発な意見交換や提案ができる会議になることに期待を寄せたい。
  • 戸外活動の充実に向け、さらなる取り組みを進めていきたいと考えている
  • 園は自然豊かな公園内に立地し、園庭もある恵まれた環境であるが、人員体制の課題から十分な戸外活動の時間が設けられていない。運動や体幹を鍛えるなど、子どもの健康を維持するための活動はトランポリンや毎日の体操の時間で行っている。しかしながら、自然環境に直接触れることで得られる思考力や想像力、集中力を高めることや五感へ刺激は課題と捉えられる。今回の第三者評価、保護者調査でも戸外活動の時間を増やしてほしいとの意見が多く寄せられている。園長は、シフト調整で戸外活動の時間確保を目指したいと考えており、今後に期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

  トランポリン・折り紙教室、おはなし会など様々な人や物事と触れ合う機会を設けている
園では、子どもの豊かな育ちにつながるように、様々なボランティアを導入している。体幹を鍛えるトランポリン教室は週1回、年齢に合わせて行う折り紙教室とおはなし会は毎月実施している。職員以外の人と触れ合うことで、程よい緊張感を覚えたり、特別感を感じ集中力も高められている。折り紙やおはなし会では、そのスキルを職員にも指導し、園の保育の質を高めることにつなげている。
  「マイ保育園ひろば」「地域子育て支援イベント」など地域の子育て家庭を支援している
地域社会の中で子育てする家族が健やかに生活できるように、園の専門性を地域に還元している。子育て支援地域活動の一環として「マイ保育園ひろば」を毎月開催し、ベビーマッサージやおはなし会を行っている。また、育児中の保護者の悩みを共有し、プロフェッショナルなアドバイスや励ましをしている。今年度は、法人主催の「地域子育て支援イベント」を開催し、「自己肯定感を育む!コミュニケーション遊び」をタイトルに、園ツアーや子育て交流会を実施している。これらの活動で園の存在価値を地域にアピールし、保育士自身のスキルを高めている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査対象84世帯(利用者数96名)に利用者アンケートをweb、一部の方に紙面で配布し、67世帯から回答を得た。
  • 調査方法:アンケート方式  
    利用者アンケートはweb回答を中心に、漢字の理解が難しい方のためにルビ付きの紙アンケートも用意し希望の方に配布した。回答期限時に督促を掛けるなど回収率の向上に努めた。ただ、就業で忙しい方にそれ以上の更なる督促を掛けることは難しいと判断し一部未回答となった。
  • 利用者総数: 96人
  • 利用者家族総数(世帯): 84世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 67人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 67人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 79.8%
  • 調査項目: 共通評価項目
  有効回答者数/利用者総数
67/96
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい
99%
 
どちらともいえない:1%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい
96%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい
91%
 
どちらともいえない:7%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:1%
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい
78%
どちらともいえない
16%
 
いいえ:6%  
無回答・非該当:0%
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい
76%
無回答・非該当
19%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:0%
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい
75%
どちらともいえない
19%
 
いいえ:6%  
無回答・非該当:0%
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい
79%
どちらともいえない
13%
 
いいえ:7%  
無回答・非該当:0%
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい
91%
 
どちらともいえない:7%  
いいえ:1%  
無回答・非該当:0%
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
97%
 
どちらともいえない:1%  
いいえ:1%  
無回答・非該当:0%
10.職員の接遇・態度は適切か
はい
93%
 
どちらともいえない:4%  
いいえ:3%  
無回答・非該当:0%
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
90%
 
どちらともいえない:6%  
いいえ:3%  
無回答・非該当:1%
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
72%
どちらともいえない
13%
無回答・非該当
12%
 
いいえ:3%
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい
91%
 
どちらともいえない:7%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:1%
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい
84%
 
どちらともいえない:10%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:6%
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
90%
 
どちらともいえない:7%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:3%
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
82%
 
どちらともいえない:10%  
いいえ:1%  
無回答・非該当:6%
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
52%
どちらともいえない
13%
いいえ
15%
無回答・非該当
19%

サブメニュー