福祉サービス第三者評価情報

評価結果 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

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令和元年度(2019年度) 児童養護施設
法人名称
社会福祉法人慈生会
事業所名称
ベトレヘム学園
評価機関名称 株式会社 地域計画連合

第三者評価結果の構成  見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。

事業者の理念・方針、期待する職員像

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) 1)カトリックの精神と創立者の遺志に基づき、子どもの権利を守り、最善の利益のために全力を尽くす。
2)子ども一人ひとりを大切にし、ありのままに受け入れて、安全で安心できる居場所をつくる。
3)子どもたちが自分の好きなことや可能性を見つけ、将来に対する夢や希望が持てるように支援する。
4)子どもたちが社会性を養い、感謝と礼儀を身につけて自立ができるように支援する。
5)地域ニーズに応えられるように、地域と協力して子育て支援に関するネットワークをつくる。


 
期待する職員像
職員に求めている人材像や役割 ・自ら課題を見つける、自ら考えて行動する、周りと協働する、自分のやるべきことを理解している。
・個々の子どもの可能性を信じ、やりたいことや夢を応援し、実現するために一緒に考え行動することができる。
・PDCAサイクルを実践し、多職種と連携して、専門性を高める努力をすることが出来る。 
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感) ・子どもの最善の利益を最優先して思考・行動すること。
・それぞれの子どもの特性を個性としてありのままに受け入れ、個々のペースに合わせた支援を行うこと。
・向上心を持ち、常に成長に向け努力すること。 

全体の評価講評 詳細はこちらから

特によいと思う点
  • 高い改善意欲を持ち、第三者評価と定着したPDCAサイクルを活用して、主要課題の改善にリーダーシップを発揮している
  • 職員がそれぞれの専門性を発揮しながら、部門間の連携を結び、協力し合うシステムがしっかりと機能している
  • 子どもの希望実現のため、丁寧な意向把握に取り組み、小さな希望であっても丁寧に向き合う姿勢を職員は持っている
さらなる改善が望まれる点
  • 子育てにまつわる親や子どもの困窮を受け止め支援してきた専門性を、地域に開き、役立ててほしい
  • 利用者に関する重要な話し合いには、利用者自身が参加できる仕組みを作ることを検討して欲しい
  • 理念の実現にむけた基本方針が示されており、今後さらに、その達成の度合いを測る指標の検討を期待したい

事業者が特に力を入れている取り組み 詳細はこちらから

 働き方改革委員会の活動を中心に、改革が具体的に進展し職員の意識も変化している

 美味しい食事を提供するために、小さな努力を重ねている

 身体の健康だけでなく、心の健康の話を看護師はじっくり聞いている

利用者調査結果詳細はこちらから

調査概要

  • 調査対象:2019年7月1日現在の利用者対象とした。
  • 調査方法:アンケート方式,聞き取り方式  
    個別面接調査法。調査員が個別に聞き取りで調査を実施した。
    聞き取り調査を希望しない利用者・都合により調査ができない利用者には、調査票を配付して回収する方法で調査を行った。
  • 利用者総数: 43人
  • 共通評価項目による調査対象者数: 43人 (アンケート方式13人 聞き取り方式30人)
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 42人 (アンケート方式12人 聞き取り方式30人)
  • 利用者総数に対する回答者割合(%): 97.7%
  • 調査項目: 共通評価項目
※読み上げソフトをご利用のかたへ
パーセンテージの読みあげは「はい」「どちらともいえない」「いいえ」「無回答」の順番で読み上げられます。
有効回答者数/利用者総数
42/43
1.食事の時間が楽しいひとときになっているか
はい
64%
どちらともいえない
31%
 
いいえ:5%  
無回答・非該当:0%
2.子どもの年齢や特性、個別事情に応じて生活や規則内容等の説明を受けているか
はい
64%
どちらともいえない
26%
いいえ
7%
 
無回答・非該当:2%
3.【中学生以上の方に】
将来に関する支援は、子どもの個別の要望や事情に応じて行われているか
はい
58%
どちらともいえない
25%
いいえ
17%
 
無回答・非該当:0%
4.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
62%
どちらともいえない
33%
 
いいえ:5%  
無回答・非該当:0%
5.職員の接遇・態度は適切か
はい
67%
どちらともいえない
29%
 
いいえ:5%  
無回答・非該当:0%
6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
83%
どちらともいえない
14%
 
いいえ:2%  
無回答・非該当:0%
7.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
64%
どちらともいえない
17%
いいえ
19%
 
無回答・非該当:0%
8.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい
71%
どちらともいえない
24%
 
いいえ:5%  
無回答・非該当:0%
9.子どものプライバシーは守られているか
はい
69%
どちらともいえない
17%
いいえ
14%
 
無回答・非該当:0%
10.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
はい
60%
どちらともいえない
26%
いいえ
7%
無回答・非該当
7%
11.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
57%
どちらともいえない
14%
いいえ
10%
無回答・非該当
19%
12.【小学校4年生以上の方に】
自らの権利について、職員はわかりやすく教えてくれたか
はい
64%
どちらともいえない
15%
いいえ
18%
 
無回答・非該当:3%
13.子どもの不満や要望は対応されているか
はい
55%
どちらともいえない
31%
いいえ
14%
 
無回答・非該当:0%
14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
69%
どちらともいえない
14%
いいえ
14%
 
無回答・非該当:2%
評点のレーダーチャートを表示する

組織マネジメント分析結果     ←クリックすると詳細が表示されます。

サービス分析結果

評価項目の評点

評価項目には、2から6個標準項目が設定され、
その標準項目の内容が実施できている場合は、 実施できていない場合はで表示されます。
  1. サービス情報の提供
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
3/3
  1.子どもや保護者等に対してサービスの情報を提供している
子どもや保護者の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している子どもや保護者の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】詳細はこちら
  • 開かれた施設として、地域及び利用を予定している子どもたちに情報発信している
  • 見学者向けに施設紹介のためのスライドを作成し、オリエンテーション時に活用している
  • 施設サービスに関する事前情報を丁寧に子どもに伝える取り組みを行っている
評点の内容 詳細はこちらから
  2. サービスの開始・終了時の対応
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
7/7
  1.サービスの開始にあたり子どもや保護者に説明し、理解を得ている
サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要な事項等を子どもや保護者の状況に応じて説明しているサービス内容について、子どもや保護者の理解を得るようにしているサービスに関する説明の際に、子どもや保護者の意向を確認し、記録化している
  2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
サービス開始時に、子どもの支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように支援を行っているサービス利用前の生活をふまえた支援を行っているサービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】詳細はこちら
  • 利用開始時に、施設案内と共に、子どもとの関わり方を相互に確認している
  • サービス開始後、早期に子どもの情報を共有し、全職員で支援の方針を確認している
  • サービスの終了を様々な角度から想定し、子どものニーズを確認して支援している
評点の内容 詳細はこちらから
  3. 個別状況に応じた計画策定・記録
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
11/11
  1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している子ども一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録しているアセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  2.子どもや保護者の希望と関係者の意見を取り入れた自立支援計画を作成している
計画は、子どもや保護者の希望を尊重して作成、見直しをしている計画を子どもにわかりやすく説明し、同意を得るようにしている計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
  3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある計画に沿った具体的な支援内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している申し送り・引継ぎ等により、子どもに変化があった場合の情報を職員間で共有化している
【講評】詳細はこちら
  • 子どもたちが将来の自分の姿を描けるような自立支援計画書を目指している
  • 子ども中心の自立支援計画を進めるためのさらなる取り組みを期待する
  • わかりやすく、整理分類が整った記録作成に取り組み、情報をまとめている
評点の内容 詳細はこちらから
  4. サービスの実施
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
38/38
  1.個別の自立支援計画に基づいて、自立した生活が営めるよう支援を行っている
個別の自立支援計画に基づいて支援を行っている子ども一人ひとりに合った方法で、子どもと職員の信頼関係を構築するために受容的・支持的な関わりをしている小規模なグループでケアを行うなど、子どもが家庭的な環境の中で生活できるよう支援を行っている子ども一人ひとりの自立に向けて、関係機関と連携をとって、支援を行っている退所後は計画に基づいて、一人ひとりに応じた支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 子どもの希望がかなう施設を目指して、丁寧な意向把握に取り組んでいる
  • 小規模のホームで、子どもが主体的に考え、決定する支援を進めている
  • 計画的なアフターケア支援を行い、子どもの成長を見守る姿勢を持っている
  2.家族等との関係構築に向けた取り組みを行っている
子どもや保護者等の状況、意向・希望を把握し、家庭関係の調整を行っている子どもの状況や行事等の情報を個別の連絡により保護者等に知らせている保護者等との面会、外出、一時帰宅等は、状況を把握したうえで、子どもの安全に注意しながら行っている家族との再統合に向け、子どもや保護者等の意向をふまえて、児童相談所等と連携をとって、支援を行っている家族との再統合が難しい場合、養育家庭や養子縁組等を必要とする子どもが制度を活用できるよう児童相談所と連携をとっている入所中の子どもの家族等(里親を含む)に対し、退所後の生活を想定したさまざまな支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 子どもと家庭との調整役としてFCWが関わり、関係機関との連携を深めている
  • 保護者向けの「しおり」に面会等の意義や注意点を記すことが期待される
  • 様々な資源を活用し、子どもがより家庭的環境で生活できるように検討、調整している
  3.子どもが楽しく安心して食事ができるようにしている
食事の献立は、子どもの状況や嗜好に応じて工夫している食物アレルギーや疾患等については、主治医等の指示に従い、対応している楽しい食事となるような環境を整えている食事時間は子どもの希望や生活状況に応じて対応している食についての関心を深めるための取り組みを行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 栄養士は栄養のバランスをはかり、豊かなメニュー作りに取り組んでいる
  • 子どもが食に関心を持ち家事の役割も持てるような、さらなる取り組みを期待する
  • 利用者の献立、食材に関する嗜好調査を毎年実施し、詳細な検討と分析を行っている
  4.子どもの健康を維持するための支援を行っている
入所まもない子どもの健康状態(口腔ケア、視力等)に配慮し、健康維持のための支援を行っている健康に関して、子どもからの相談に応じ、必要に応じて子どもや保護者等に説明をしている子どもの服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などのしくみを整えている子どもの体調に変化があったときには、速やかに対応できる体制を整えている日頃から医療機関と連携を図り、健康管理に活かしている健康について子どもに理解を促す取り組みを行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 健康に関する情報を集めるとともに、定期検診を実施し、予防教育にも力を入れている
  • 複数の職員が服薬状況をチェックする体制を持ち、安全な服薬支援を行っている
  • 看護師は積極的に子どもに関わり、健康に関する相談に乗っている
  5.子どもの精神面でのケアについてさまざまな取り組みを行っている
子どもが心の悩みや不安を相談できるように工夫している性についての正しい知識と理解が得られるよう、子どもの年齢や状況に応じた説明を行っている子どもの抱える問題に応じて、心理的ケアが必要な場合は、関係職員・機関と連携をとって、支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 心理職は、個別支援及びホーム支援を実施し、子どもの安定に大きく寄与している
  • 子どもの支援について学習会を開催し、より良い関係構築を築くようにしている
  • 子ども個別の支援目標を定め、必要な支援が受けられるように調整を行っている
  6.子どもの自主性を尊重し、施設での生活が楽しく快適になるよう支援を行っている
居室や共用スペース等は、子どもの状況に応じて、安全性や快適性に配慮したものとなっている日常生活の過ごし方は、子どもの状況・年齢等に応じて工夫している行事やイベントの企画・準備は子どもも参加して行っている施設の生活ルールは子どもの意見を参考に見直しを行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 子どもの自主性を尊重する取り組みを進めるため、子どもの意見を丁寧に受け止めている
  • 子どもが社会と関わる機会を増やすため、多様な視点で理解することに取り組んでいる
  • 子どもとの話し合いを通じて、暮らしやすい工夫に取り組んでいる
  7.子ども一人ひとりに応じた学力向上・進路決定のための取り組みを行っている
基本的な生活習慣及び生活知識・技術を身につけられるよう支援を行っている基礎学力の向上・学習習慣獲得のための支援を行っている子どもの意欲・意思や能力に応じた学習教材・塾等を活用している進路について、子どもと保護者等、学校、施設による話し合いを行っている進路の決定は、子どもの意向や適性に応じて選択・決定できるよう支援を行っている個別に必要な時期・状況で、自立に向けての社会体験を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 小集団の生活は安定と落ち着きのある雰囲気を醸し出している
  • 学習ボランティアを積極的に受け入れ、学習支援に効果を生んでいる
  • 子どもが自分の将来の姿を自己決定できる長期的ビジョンを持つことが大切である
  8.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
地域の情報を収集し、子ども一人ひとりの状況に応じて活用している施設の活動や行事に地域の人の参加を呼びかける等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している子どもに、地域と日常的に関わりながら生活していることの大切さを伝えている
【講評】 詳細はこちら
  • 学校との連携を持ち、PTA活動に積極的に協力している
  • 地域自治会との連携を深め、協力体制を作り地域行事に参加している
  • 挨拶する習慣を身につけ、社会人としてのマナーを教えている
  評点の内容 詳細はこちらから
  5. プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
6/6
  1.子どものプライバシー保護を徹底している
子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、子どもや保護者の同意を得るようにしている個人の所有物や郵便物の扱い、居室への職員の出入り等、日常の支援の中で、子どものプライバシーに配慮した支援を行っている子どもの羞恥心に配慮した支援を行っている
  2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、個人の意思を尊重している
「子どもの権利ノート」などにより、子どもの基本的人権について、日常生活の中でわかりやすく説明している子ども一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている施設内の子ども間の暴力・いじめ等が行われることのないよう組織的に予防・再発防止を徹底している
【講評】詳細はこちら
  • 職員の人権教育、プライバシー支援の一環として「人権擁護チェック」を実施した
  • 子どもの権利を守る取り組みを進め、具体的な手順、方法、仕組みを作っている
  • 子どもは職員を信頼し、いつでも相談できる体制を作り、課題解決を進めている
評点の内容 詳細はこちらから
  6. 事業所業務の標準化
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
5/5
  1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や子ども・保護者等からの意見や提案を反映するようにしている
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  • 援助方針を職員ハンドブックなどで確認し、統一的な手順で子どもの支援を進めている
  • ホームの独自性と共通性のバランスを調整し、支援の質を高めることが必要である
  • 各部門・係・職種間の会議は、業務の水準を高め、支援の振り返りの機会となっている
評点の内容 詳細はこちらから

事業者のコメント

*以下の項目は事業者によって、自ら更新される情報です。
評価者 修了者No.H0401003   修了者No.H0201025   修了者No.H0404012    
評価実施期間 2019年6月18日~2019年12月2日

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