
評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
リビングに入ってきた利用者が何か探している様子。職員が「何か捜しているのですか?」と問いかけると、「鋏」と答える。職員が鋏を持ってくると、「コーヒーがないので、ほしい」と話す。「コーヒーはないので、午後の買い物の時に買ってくるのでもいいですか?」と職員が答えると、「今、買いに行きたい」と話す。今日はとても暑いので出かけるのは大変であること、午後必ず買ってくることを丁寧に伝える。鋏は何に使うのかと職員が話しかけると、利用者は「折り紙を切るのよ」と、鋏を器用に使って切り始める。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
鋏を捜してウロウロと歩き回っていた利用者に、職員がすぐに対応することで、利用者は落ち着いて椅子に座り、お茶を飲み始める。「コーヒーがほしい」との訴えに対しては、午後の買い物時に買ってくること、「今買いに行きたい」という思いには、外はとても暑いので、出かけるのは大変であることを、優しく丁寧に説明する。利用者は納得した様子で、お茶を口にする。鋏は何に使うのかという言葉かけに、穏やかな様子で落ち着いて作業を始めたことからも、自分の思いを受け止めてくれたという安心感、満足感がうかがえた。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
認知症に伴うADLの低下や他の疾病など様々な病状・状態が出現し、より細やかな見極めと動機づけや根拠のある自立支援が必要になってきております。まずは一番大切な事「主体はご本人である」という事を忘れずに、職員の主観や都合で物事を進めないケアを心掛けるよう指導しております。調査結果にありますような、言語コミュニケーションのとれる利用者様が気がかりな行動をしているときは「どうしましたか?」や「何かお捜しですか?」というような、開いた質問から声掛けをするのが望ましいと考えます。利用者のニーズに対して直ぐに実現できない事は、説得ではなく、納得して頂けるような返答をし、関係性の構築に努めています。
人的環境や物的環境を活用し、その方一人ではできない事も集団の力を生かし、利用者様同士で互いに助けあったり、補い合ったりできる場面を多く作り出せるよう試行錯誤しております。生活圏をホーム内完結にせず、利用者様の生活がより充実したものになるように、ご家族、他関係機関、地域の方々等の協力を仰ぎ、連携方法の工夫や地域への発信に力を入れていきたいと思います。
1.家族への情報提供はあるか
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どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
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3.職員の接遇・態度は適切か
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
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はい 75%
どちらともいえない 19%
無回答・非該当 6%
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
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どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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7.利用者のプライバシーは守られているか
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どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
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どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
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どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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10.利用者の不満や要望は対応されているか
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
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はい 75%
どちらともいえない 13%
無回答・非該当 13%
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