評価年度 | 令和4年度 |
サービス名称 | 認証保育所A型・B型 |
法人名称 |
株式会社リトルキッズ |
事業所名称 |
あっぷる園 |
評価機関名称 | 特定非営利活動法人 グローバルスカイ |
職員調査は説明会にて第三者評価の趣旨やアンケート記入方法等を説明し、評価への協力を呼び掛けてもらった。コロナ禍にあり、施設見学等は感染予防に努めながらできる限り短時間で行った。訪問調査は、法人代表、園長との対面方式で質疑応答及び書類調査を実施し、評価項目について確認した。評価全般にわたり、利用者の個人情報保護に留意し、また第三者性を保持することに努めた。 |
1 | 理念・方針 (関連 カテゴリー1 リーダーシップと意思決定) |
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) | |
1)少人数で家庭的な保育環境の中で、子どもの健全育成を図り、子育て相談支援を行う。 2)子どもの笑顔を大切にし、保護者と一緒に成長を見守りながら子育て・保育を行う。 3)保育者と子ども同士の関わりを大切にし、1日楽しく安定して過ごす。 4)安心・安全を基本原則に清潔な室内、元気で明るいスタッフを配置。 5)地域の様々な場所で色々な人と触れ合いを大切にする。 |
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2 | 期待する職員像 (関連 カテゴリー5 職員と組織の能力向上) |
(1)職員に求めている人材像や役割 | |
前向きで向上心があり、素直で何事も感謝し、気遣いのできる人。 コミュニケーション能力を上げることにより職員同士や保護者との円滑な関係を築き、信頼されるように努力出来る人。 |
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(2)職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感) | |
専門職であるという自覚と、プロ意識(自信)を持ち大事な時期にお預かりしている子どもの達の支援、命を守ってほしい。 |
1 |
理事長の組織を率いるリーダーシップと職員間のコミュニケーションにより、風通しの良い職場環境が実現し職員の高い定着率に繋がっている 組織のトップである理事長は、積極的に理念・方針・ビジョンを職員に対して発信し、向かうべき方向を明確にして組織を牽引している。向かうべきベクトルが一致している組織は、日々のコミュニケ-ションにおいて、お互いの気づきを注意しあえる関係性を構築し、風通しの良い職場風土が醸成される。そのことが、働きやすい職場環境に直結し、職員の高い定着率にも繋がっている。 |
2 |
子ども一人ひとりの実情に合わせた個別計画で、子どもの心身の発達を引き出している 園の全体的な計画に基づき、子どもの発達を見通した年間計画、日々の生活や遊びに即した月間指導計画及び一人ひとりの子どもに配慮した個別計画を話し合い、作成して保育が実施されている。乳幼児期の大半を保育園で過ごす子どもの安全と安心を確実にし、心身共にのびのびと育つよう様々な工夫を盛り込んで楽しく過ごせるように取り組んでいる。子どもたちの成長を保護者と共有し、また子どもの発達状況や変化、実態を児童票に収め、次期の発達過程に向けた指導と配慮に反映させている。 |
3 |
コロナ禍においても細心の注意を払いながら、高齢者施設との交流を実施している他、近隣の遊園地で挨拶などの交流ができている コロナ禍において地域との交流が困難であったが、新型コロナウィルスの流行が少し収まった本年のハロウィン時に近隣の高齢者施設を訪問し、感染対策を十分にした上で、歌を披露するなど交流することができ、子どもたちも喜んでいた。受け入れてくれた施設側にも好評でまたの訪問を依頼されている。本園はビルの1階にあり、普段から近隣の公園など散歩に出かけている。入園のしおりには15カ所の散歩先の公園が紹介されている。比較的近くに区立の遊園地もあり、保育園児は無料で入園でき、小動物と触れ合ったり職員に挨拶するなど交流している。 |
1 |
日頃よりホームページやパンフレット等にて情報を発信しているが、更なる情報発信のためホームページ・SNSを活用することが期待される 外部に対する事業所からの情報発信は、多様な方法で行われている。例えば、ホームページを活用した園内設備や年間行事などの情報発信、またパンフレットには日常保育や主な年間行事を明示している。多くの利用希望者がホームページを閲覧するため、定期更新していくことが望ましい。また、SNSの活用によりリアルタイムに情報発信ができるため、今後の活用に向けた検討を期待する。 |
2 |
様々なマニュアルが整備され、必要時に見直しされているが、今後定期的な見直しをより活用できるような取り組みが期待される サービスの基本事項については理事長及び園長が年度末に必要な改変等を行っているが、マニュアルの見直しの基準は定められてはなく、必要に応じて行っている。本園は職員の定着率が良く、前年度の採用及び退職者はいない。しかし、新人職員には標準化されたサービスの手順書を用意し、最新のマニュアルや手引書を活用できるようにすることが望まれる。園の実態に即してマニュアルを全体的に整理しなおして、全職員が分からない時にすぐ見ることや活用できるような取り組みが期待される。 |
3 |
職員の必要とする情報が効率的に伝達できるよう情報の順位、系列を分かりやすく文書化し、更なる組織力の向上を期待したい。 園の職員体制は、園長、保育士、常勤・非常勤の保育補助、調理員で一つの組織となっている。これまで、園長を中心として、報告、連絡、相談、提案などを進めており、また近年同地域に2か所開設された姉妹園とも連携しながら保育業務が進められている。これまでの園の内外の情報の伝達方法について、組織として現行のままで良いのか、手順はどうか、効果は得られているかなどをそれぞれに調べ直し、職員間で必要な情報が効率かつ迅速に伝わる方法を独自に見出し更なる組織力につながることを期待したい。 |
1 |
★ 理事長が業界団体の会長を務めており現場の声を行政に届け課題改善に取り組んでいる 理事長が業界団体(全国認可保育所東京都認証保育所協会)の会長を務めており、利用者ならびに事業者及び職員等による現場の生の声や状況を、行政(国・東京都・自治体)に届けている。また、併せて現場での課題を投げかけ改善に向けての取り組みを行っている。その他にも、全国保育連盟、子育て応援とうきょう会議、東京都医師会意見交換会等々に出席し、保育業界のために尽力している。 |
関連評価項目(地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている) | |
2 |
★ 基本的なルールなどを丁寧に説明し、同意を得ると共に保育に必要な情報を得ている 入園前に個別面談を行い、「入園のしおり」に基づいて、基本ルール等について説明している。しおりには、持ち物、服装、健康管理、保育園の一日、行事、散歩、昼寝用カバー等の説明がある。保育に必要な個別情報や家庭での様子、要望なども聞き、授乳やアレルギーの有無など食事の状況、送迎の方、慣らし保育、保護者の勤務状況なども聞いている。重要事項説明書には入園時の書類・保育計画、連絡方法・保育料・緊急時対応等が記載され、署名、押印をいただいている。災害時等の連絡ツールの承諾書や写真など個人情報の使用について同意書を得ている。 |
関連評価項目(サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている) | |
3 |
★ 保護者からの様々な意見や要望を受け止め、適切な支援をおこなっている 保育者は、積極的なコミュニケーションを通して保護者からの子育てに関する様々な意見や要望を受け止め、適切に支援を行なっている。保育者は毎日の園生活の中から、個々の子どもの発達の状況や心理面を的確につかみ、そのうえで保護者からの相談や心配事などを聞き取るようにしている。連絡帳をはじめ送迎時の保護者との会話の中の些細な要望も見逃さず園長に伝え、その都度解決するようにしている。行事では親子で楽しめるものを全職員で考え、共に子どもの成長を喜び保護者自身が子育てに自信を持てるよう丁寧に対応している。 |
関連評価項目(保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている) |
調査対象:調査対象:利用者総数19名の保護者世帯(17世帯)を調査対象として実施した。 調査方法:アンケート方式 アンケート方式 保育園を通じて保護者全員に調査の趣旨を記した説明文とアンケート調査票を配付し、 回答は返信用封筒を密封し園に設置した回収箱に投函してもらい、評価機関に返送してもらった。本評価機関にて集計を行なった。 |
利用者総数 | 19人 |
利用者家族総数(世帯) | 17世帯 |
アンケートや聞き取りを行った人数 | 17人 |
有効回答者数 | 16人 |
回答者割合(%) | 94.1% |
保護者アンケートの総合的な満足度は「大変満足」12名75.0%、「満足」4名25.0%、計100%と高い評価を得ている。設問別では全17問中6問で100%、最も低い項目でも75%と高い支持を得ている。 総合的な感想では、「子どもの気持ちに寄り添った保育をされている。この園で良かった」、「少人数ならではのきめ細かい保育に満足し感謝している」、「子ども・保護者をいつも大切に考えてくれる園でこの園に通わせて良かった」、「園での様子を毎回詳しく話してくれるのでとても安心して預けられる」、「何よりも職員の子どもへの掛け声や接し方を見て愛情をもって接してくれるのがわかる」、「イベント等の参加が楽しい。2歳児から英語があるのも嬉しい子供も楽しんでいる」等の意見の他、「入口が狭く他の親子とすれ違う時が少し大変」、「広い園庭のある園へ通わせたい」という意見もあった。 |
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか | |||||||
はい | 16人 | どちらともいえない | 0人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の回答が16名100%で、他の回答はなかった。自由意見では、「家ではできないことを経験させてくれる」との記述があった。 | |||||||
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか | |||||||
はい | 16人 | どちらともいえない | 0人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の回答が16名100%で、他の回答はなかった。 | |||||||
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか | |||||||
はい | 15人 | どちらともいえない | 0人 | いいえ | 1人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の回答が15名93.8%、「いいえ」が1名6.3%であった。自由意見では、「昼ご飯がお代わりできないのでもっと食べたいそうだ」という記述があった。 | |||||||
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか | |||||||
はい | 15人 | どちらともいえない | 1人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の回答が15名93.8%、「どちらともいえない」が1名6.3%であった。自由意見では、「天気のいい日は公園へ行ったり、様々な季節のイベントをやってくれている」、「園庭がない分、外へ出る機会を積極的に確保してくれるのは有難い」等の意見があった。 | |||||||
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか | |||||||
はい | 13人 | どちらともいえない | 1人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 2人 |
「はい」の回答が13名81.3%、「どちらともいえない」が1名6.3%、「非該当・無回答」が2名12.5%であった。自由意見では、「お迎えが間に合わない時も対応してくれた」との記述があった。 | |||||||
6.安全対策が十分取られていると思うか | |||||||
はい | 12人 | どちらともいえない | 2人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 2人 |
「はい」の回答が12名75.0%、「どちらともいえない」が2名12.5%、「非該当・無回答」が2名12.5%であった。 | |||||||
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か | |||||||
はい | 16人 | どちらともいえない | 0人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の回答が16名100%で、他の回答はなかった。 | |||||||
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか | |||||||
はい | 16人 | どちらともいえない | 0人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の回答が16名100%で、他の回答はなかった。自由意見では、「連絡帳で細かく教えてくれ口頭でもお伝え頂けありがたい」、「担任だけでなく園長も親身に相談に乗ってくれる」等の記述があった。 | |||||||
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか | |||||||
はい | 13人 | どちらともいえない | 3人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の回答が13名81.3%、「どちらともいえない」が3名18.8%であった。自由意見では、「よくわからない。中には入れる機会が少ないので」との記述があった。 | |||||||
10.職員の接遇・態度は適切か | |||||||
はい | 16人 | どちらともいえない | 0人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の回答が16名100%で、他の回答はなかった。 | |||||||
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか | |||||||
はい | 15人 | どちらともいえない | 1人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の回答が15名93.8%、「どちらともいえない」が1名6.3%であった。 | |||||||
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか | |||||||
はい | 12人 | どちらともいえない | 0人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 4人 |
「はい」の回答が12名75.0%、「非該当・無回答」が4名25.0%であった。 | |||||||
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか | |||||||
はい | 16人 | どちらともいえない | 0人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の回答が16名100%で、他の回答はなかった。自由意見では、「子どもに寄り添いながらアドバイス等してもらえる」との記述があった。 | |||||||
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか | |||||||
はい | 16人 | どちらともいえない | 0人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の回答が16名100%で、他の回答はなかった。 | |||||||
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか | |||||||
はい | 16人 | どちらともいえない | 0人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の回答が16名100%で、他の回答はなかった。自由意見では、「毎日その日の出来事を話してくれ分かりやすい」、「職員によってあまり説明がない時もある」との記述があった。 | |||||||
16.利用者の不満や要望は対応されているか | |||||||
はい | 14人 | どちらともいえない | 1人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 1人 |
「はい」の回答が14名87.5%、「どちらともいえない」が1名6.3%、「非該当・無回答」が1名6.3%であった。 | |||||||
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか | |||||||
はい | 12人 | どちらともいえない | 1人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 3人 |
「はい」の回答が12名75.0%、「どちらともいえない」が1名6.3%、「非該当・無回答」が3名18.8%であった。 |
カテゴリー1 リーダーシップと意思決定 | |||||
サブカテゴリー1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている | |||||
評価項目1 | 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている | ○ | |||
標準項目2 | 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている | ○ | |||
評価項目2 | 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている | ○ | |||
標準項目2 | 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している | ○ | |||
評価項目3 | 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている | ○ | |||
標準項目2 | 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している | ○ | |||
標準項目3 | 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている | ○ |
講評 |
教育・保育理念、運営方針を多様な方法で内外に周知し事業所の方針を明確にしている 経営層は、事業所の理念・方針を内外共に周知する重要性を認識している。そのため、多様な方法を用いて周知を行っている。具体的には、事業所のホームページ・パンフレットに、教育・保育理念・運営方針を明示している。また、園のしおりにおいては、表紙を開いた1ページ目に「保育理念」「保育方針」が記載されている。さらに、重要事項説明書には、理念・運営方針に加え教育保育方針が記載されている。理念・方針は、もちろん全体的な計画の礎となっており、職員への周知が図られている。 |
全体的な計画を基に会議等で目指す姿を明確にし経営層はリーダーシップを発揮している 教育・保育理念、運営方針を基にし、全体的な計画を作成している。そこには、経営者が目指す姿に少しでも近づけようとする、熱い情熱を感じる取ることが出来る。情熱が込められた全体的な計画を、職員に配布しそれをもとに年間・月案が作成される。また、年度当初の職員会議においては、理事長、園長から理念・方針を中心とした中長期的に目指す姿を説明し、職員一人ひとりに周知を図っている。特に、理事長からは、今後のビジョンを明確に伝えており、現場の職員内にも浸透している様子を感じ取ることが出来る。 |
組織の意思決定は理事長を中心とした経営層の合議で決定し各種会議で周知が図られる 理事長を中心とした経営層は、日頃よりSNSを活用し情報交換を行っている。SNSのグループ機能を活用し、同法人内の他園園長も含めて情報共有を行っており、常に他園の情報も含め把握することが出来ている。その上で、組織としての意思決定が必要な案件については、理事長を中心とした経営層の合議によって決定される。決定事項については、職員会議・リーダー会議・クラス会議等の場において、周知が図られる。また、職員においてもSNSのグループ機能を活用し、必要に応じて情報を共有している。 |
カテゴリー2 事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行 | |||||
サブカテゴリー1 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している | |||||
評価項目1 | 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している | ○ | |||
標準項目2 | 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している | ○ | |||
標準項目3 | 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している | ○ | |||
標準項目4 | 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している | ○ | |||
標準項目5 | 事業所の経営状況を把握・検討している | ○ | |||
標準項目6 | 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している | ○ | |||
サブカテゴリー2 実践的な計画策定に取り組んでいる | |||||
評価項目1 | 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している | ○ | |||
標準項目2 | 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している | ○ | |||
標準項目3 | 策定している計画に合わせた予算編成を行っている | ○ | |||
評価項目2 | 着実な計画の実行に取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している | ○ | |||
標準項目2 | 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる | ○ |
講評 |
アンケート実施や第三者評価受審、事業者連絡会の出席にて、各種ニーズ把握をしている 保護者参加の行事においては、各行事の後に保護者感想アンケートを実施している。アンケート結果を取りまとめ、次年度の行事を計画する際に活かしている。また、福祉サービス第三者評価を受審する際に、職員調査を受け結果をもとに職員意向の把握に努めている。その他、理事長が全国認可保育所東京都認証保育所協会の会長を務めており、行政・業界の情報や動向をいち早く知ることが出来ている。種々の方法により、各種ニーズの把握に努め課題を抽出し検討している。 |
目指す姿を明確にし中長期的な視野で計画期間3年を目途とした実行計画を策定している 理事長は組織が目指す姿を明確にし、ビジョンを打ち出している。また、ビジョンを中長期的な視点で捉え、経営層(各園長)に伝え計画を立てている。実現に向けては、経営層内での検討・意見交換を行い、半年から3年をスパンとした実行計画を立てている。実行計画については、バックキャスティング思考を用いて、過去の実績や現状の課題から未来を考えるのではなく、目指す姿を描いたうえで、次年度の状況を踏まえ逆算する形で作成を行っている。 |
全体的な計画に紐づいた各種計画に沿って業務進捗管理を行い着実な実行に繋げている 「全体的な計画」には、理念・目標・方針が明記されており、続いて保健支援、環境・衛生管理、安全対策・事故防止、保護者・地域支援等々が盛り込まれている。その全体的な計画を基に、年間指導計画、月間指導計画、週案、食育計画、保健計画が作成される。日々の業務においては、前述した各種計画書に沿って進められている。計画の進捗状況については、クラス会議を毎月開催しており、実績確認を行うと共に次月への課題などについて検討を行っている。 |
カテゴリー3 経営における社会的責任 | |||||
サブカテゴリー1 社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる | |||||
評価項目1 | 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる | ○ | |||
標準項目2 | 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。 | ○ | |||
サブカテゴリー2 利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている | |||||
評価項目1 | 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている | ○ | |||
標準項目2 | 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある | ○ | |||
評価項目2 | 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している | ○ | |||
標準項目2 | 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている | ○ | |||
サブカテゴリー3 地域の福祉に役立つ取り組みを行っている | |||||
評価項目1 | 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる | ○ | |||
標準項目2 | ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している | ○ | |||
評価項目2 | 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている | ○ | |||
標準項目2 | 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している | ○ | |||
標準項目3 | 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる | ○ |
講評 |
相談・苦情窓口を明確にし利用者がいつでも申し出ることが出来る体制となっている 事業所では、相談・苦情を受付ける窓口について、重要事項説明書で明確にしている。具体的には、受付担当者、解決責任者、第三者委員、運営委員を明記している。また、受付け方法については、面接・文書・電話などの方法で受付けることも明記されている。さらに、保育所以外にも、区市町村の相談・窓口を記している。重要事項については、入園の契約時に理事長から保護者に説明を行い、相談・苦情窓口についても確認を行っている。苦情受付体制を明確にしていることもあり、事業所における苦情「ゼロ」が継続されている。 |
虐待防止マニュアルとセルフチェックシートにより組織的に虐待防止へ取り組んでいる 虐待防止マニュアルが事業所には、備え付けられておりいつでも確認することで出来る様になっている。また、常に職員間で気になる言動だと感じた場合は、その都度声をかけて気を付けるようにしている。さらに、保育園等における人権擁護のためのセルフチェックシートも実施している。万が一、自宅等で虐待を受けている情報を得たときは、園長が理事長に相談し市区町村や関係機関に連絡する体制が構築されている。種々の取り組みにより、組織的な虐待防止に取り組んでいる。 |
積極的な情報発信にて運営の透明性を確保すると共に多様な方法で地域貢献している 外部に対する事業所からの情報発信は、多様な方法で行われている。例えば、ホームページを活用した園内設備や年間行事などの情報発信、また日々の活動を写真等で園内に掲示して、保護者や見学者が観ることが出来るようにしている。地域貢献の取り組みとしては、現在は中止となっているがコロナ禍以前に実施していた月1回の公開保育や理事長が業界団体の会長を務めており、利用者、事業者、職員等の保育現場における状況や生の声を行政に働きかけ課題取り組みに尽力している。 |
カテゴリー4 リスクマネジメント | |||||
サブカテゴリー1 リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる | |||||
評価項目1 | 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている | ○ | |||
標準項目2 | 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている | ○ | |||
標準項目3 | 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している | ○ | |||
標準項目4 | リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる | ○ | |||
標準項目5 | 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる | ○ | |||
サブカテゴリー2 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている | |||||
評価項目1 | 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている | ○ | |||
標準項目2 | 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している | ○ | |||
標準項目3 | 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている | ○ | |||
標準項目4 | 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している | ○ |
講評 |
各種マニュアルを作成し平時より緊急時に落ち着いて対応できるように備えが出来ている 緊急時対応マニュアルを作成し備え付けてあるが、その内容は細部にわたっている。具体的には、「幼児のけが防止マニュアル」「けがの応急手当」「SIDSの対応」「侵入者・不審者の対応」「けいれんの対応」等々であり、非常に見やすくて分かりやすく、緊急時でもこれを見れば、落ち着いた対応が出来ると感じられた。その他にも、「食物アレルギーマニュアル」「戸外活動マニュアル」も備え付けられており、平時より緊急時の対応に備えている。 |
事故の要因分析並びに避難訓練実施及び避難確保計画にてリスクマネジメントしている 事業所内で、園児による事故が発生した場合は、事故報告書を作成している。その報告書を基に、要因分析を行い再発防止を検討し周知している。避難訓練については、年間避難訓練計画に沿って実施されている。具体的な災害想定は、火災発生や地震発生であり、想定被害を意識しながら訓練を実施している。また、要配慮者利用施設に該当するため、洪水時の避難確保計画も作成し備え付けられている。それぞれの取り組みにより、日頃からリスクマネジメントしている。 |
個人情報取り扱いについては厳重に行われ保存期間が過ぎた情報は適切に処理している 個人情報等に係る重要な情報については、ファイリグし鍵付きのキャビネットで管理している。キャビネットの鍵については、管理者が責任を持って管理をしている。また、事業所で使用しているパソコンには、アカウント設定がされており、パスワードを入力しないとログイン出来ない様になっている。さらに、パソコンにはウィルスソフトがダウンロードされており、外部への情報漏洩防止策も講じている。その他、保存期間が過ぎた個人情報等の廃棄については、専門業者に依頼し溶解処理を行っている。 |
カテゴリー5 職員と組織の能力向上 | |||||
サブカテゴリー1 事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる | |||||
評価項目1 | 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している | ○ | |||
標準項目2 | 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる | ○ | |||
評価項目2 | 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている | ○ | |||
標準項目2 | 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している | ○ | |||
評価項目3 | 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している | ○ | |||
標準項目2 | 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している | ○ | |||
標準項目3 | 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している | ○ | |||
標準項目4 | 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている | ○ | |||
評価項目4 | 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている | ○ | |||
標準項目2 | 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる | ○ | |||
標準項目3 | 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる | ○ | |||
標準項目4 | 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている | ○ | |||
サブカテゴリー2 組織力の向上に取り組んでいる | |||||
評価項目1 | 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している | ○ | |||
標準項目2 | 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている | ○ | |||
標準項目3 | 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる | ○ |
講評 |
理事長による採用面接と現場管理者による個別指導にて求める人材構成となっている 管理者である園長が現場のバランスを考慮し、人材が必要な場合には理事長と相談し募集をする。採用面接については、理事長自らが実施し「法人の教育・保育理念、運営方針に共感できるか」「組織風土に馴染むことが出来るか」を、判断し採用の可否を決定している。また、管理者等(園長・主任・クラスリーダー)は、現場において職員一人ひとりの様子を把握しながら、それぞれが気付いたことを個別に伝えながら人材育成・指導をしている。採用の仕組みと現場での人材育成により、事業所の求める人材構成となっている。 |
職員一人ひとりのライフスタイルを尊重した働き方が高い定着率へと繋がっている 勤務シフト表については、可能な限り職員本人が希望する休暇が取得できるように配慮しつつ、全体のバランスも考え作成をしている。また、土曜出勤した際の対応としては、振替休日もしくは時間外勤務のどちらかを自己選択できるようにしている。さらに、家庭の事情などにより勤務時間・日数を減らす必要が発生した場合は、労働契約の内容自体を見直し、就労が継続出来る様に対応している。このような一人ひとりのライフスタイルを尊重する職場環境が、職員の高い定着率に繋がっている。 |
外部研修受講後のフィードバックと日常的な職員による情報交換が組織力を向上している 外部研修を受講した職員は、研修報告書を必ず作成している。作成された報告書は、その他職員全員が目を通して、内容を確認するようにしている。また、必要に応じて職員会議の場にて、研修報告を実施している。さらに、日常業務の中での気づき等については、気付いた職員が管理者にその都度報告を行い全体で周知している。内容が多い場合や具体的に時間をかけて説明が必要な場合は、職員会議の場を活用し全体に周知している。様々な情報を日頃より、組織全体で共有することが組織力向上に寄与している。 |
カテゴリー7 事業所の重要課題に対する組織的な活動 | |||||||||
サブカテゴリー1 事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている | |||||||||
評価項目1 | 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1) | ||||||||
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) | 安定した経営のため園児確保が課題であるが、働き方改革やコロナ禍の不安からか申込数や見学者が減少している。令和3年度は、3月まで定員割れの状況が続いた。0歳児を確保したいところだが、地域性により10月からの入園が多く、在籍児の持ち上がりで0歳児と1歳児が残るようにアピールと日々のコミュニケーションを強化した。また、園児確保のため、区役所にパンフレットを置いたり、区のコンシェルジュにも認証保育所を保護者にアピールしてもらえるように、認証保育所連絡会の設置者と共に依頼をした。その結果、在園児の一定数が持ち上がりで在籍が継続され、0歳児クラスの契約時期を早めたことで、前年度より良いスタートが切れた。引き続き、園児確保に向けた取り組みに努めていく。 | ||||||||
評語 |
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【講評】 安定経営のための園児確保に取り組み、在籍児の持ち上がりで0歳児と1歳児が残るようにアピールと日々のコミュニケーションを強化した。また、園児確保のため、区役所にパンフレットを置いたり、区のコンシェルジュにも認証保育所を保護者にアピールしてもらえるように、認証保育所連絡会の設置者と共に依頼をした。取り組みの成果により、前年度より良いスタートが切れたが、地域によっては認可保育所でも定員割れてしている現状もある。待機児童の減少により、保護者はたくさんある保育所の中から選択ができるようになっているため、保育内容・サービスを強化し他園との違いをアピールしていくことを期待する。 |
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評価項目2 | 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2) | ||||||||
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) | コロナ禍において、保育室、玩具、全てのものを午前と午後の2回消毒する作業が加わり、子どもたちの遊びに制限をかけなければいけないことがあり、もどかしさを感じていた。子どもたちにとって一番大切な遊びを満足に行えるようにするため、自分たちで好きな玩具を選び主体的な遊びに取り組めるような環境づくりや子どもたちが伸び伸びと遊べるような援助に取り組んだ。まず、玩具の消毒は必須なため、職員によるマンパワーの多い時間帯で出来る様に、時間を見直して行った。その後、区からの補助金も利用し玩具の数を増やし、午前と午後で分けて使える様にした。そのことで、急いで玩具を拭くことも無くなり、保育者の負担も軽減された。また、自分たちで選択して遊べるように、おもちゃ箱に入っている玩具の写真を貼ると、自分たちで好きな玩具を取りに行ったり、伸び伸びと遊び始める姿に繋がった。環境はまだまだ整えていく必要があるので、定期的に見直す機会(年度末など)を作り、さらに子ども達が好きな遊びを充実させられるように、引き続き検討して行く。 | ||||||||
評語 |
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【講評】 数年続いているコロナ禍において、保育者も精一杯保育を行う中で、子どもたちの遊びに制限をかけるのが当たり前になってしまう現状があった。今一度、自分たちの保育を振り返り、問題点を皆で話し合うことで実践に繋がった。そこから、それぞれの職員が出来ることを考え実践したことで、子どもたちが遊びに積極的になり、伸び伸びと遊びを楽しむ姿を見ることが出来た。子どもたちの遊びが充実することで、友だちとの関わりが増えたり、一人ひとりの成長を感じ、改めて子どもたちにとっての遊びがどれだけ大事か実感している様子が伺える。引き続き、環境に限りがあるがコーナーを作ったり、玩具が取り出しやすくなるような工夫をし、十分に好きな遊びに取り組める環境づくりや援助を期待したい。 |
カテゴリー6 サービス提供のプロセス |
サブカテゴリー1 サービス情報の提供 | |||||
評価項目1 | 利用希望者等に対してサービスの情報を提供している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している | ○ | |||
標準項目2 | 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている | ○ | |||
標準項目3 | 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している | ○ | |||
標準項目4 | 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している | ○ | |||
標準項目5 | 事業所のサービス利用が困難な場合には、理由を説明したうえで、他の相談先紹介など支援の必要に応じた対応をしている | ○ |
講評 |
やさしい色彩のホームページやパンフレットが作成され、わかりやすい説明となっている ホームページやパンフレットは、色彩的に淡い中間色で作成され、優しい感じで、シンプルではあるが園の特徴がよくわかるものとなっている。ホームページには園の特色・一日の流れ・年間行事等が掲載され、他に保育料や給食、嘱託医が明記されるなど、具体的で園の状況がよくわかるものになっている。また、姉妹園の認可保育園のホームページにもリンクされている。パンフレットはホームページとほぼ同様な情報がコンパクトにまとめられ、散歩、行事、食育など子どもたちの笑顔あふれる写真が掲載されている。 |
区へは毎月定期報告を実施し、区の保育コンシェルジェとも連携している 区への情報提供については園の空き情報を伝えたり、感染症の報告、行事等をまとめて、月例報告書として提出している。区では提出された情報をもとに「認証保育所空き状況」を更新し、入園希望者が区内全域の空き状況がわかるように情報提供している。区内認証保育所の会議が毎月区役所で開催され出席して情報交換、情報共有を行っている。区には保育を希望する保護者に保育情報の紹介を行う専門相談員として保育コンシェルジュがいて、保育サービス全般についての情報提供を行っているが、園長は保育コンシュルジェと連携し、連絡を取り合っている。 |
利用希望者等の問い合せや見学には個別の状況に合せ丁寧に対応している 区のホームページの子育て支援サイトには、認証保育所空き情報や子育て支援の区報であるキッズニュースがあり、利用希望者は入所希望の相談会や見学などの状況を見ることができる。園では、利用希望者の問い合わせに丁寧に対応すると共に、コロナ禍において公開保育が困難なため、個別の入園相談や見学を予約の上来園していただいている。年度の上半期においては定員までには達しないことも多く、区やふれあい館にパンフレットを置き、認証保育所の良さをアピールしている。入園が難しい時には近隣の一時保育や区の保育相談窓口の案内を行っている。 |
サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応 | |||||
評価項目1 | サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている | 実施状況 | |||
標準項目1 | サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している | ○ | |||
標準項目2 | サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている | ○ | |||
標準項目3 | サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している | ○ |
評価項目2 | サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している | ○ | |||
標準項目2 | 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している | ○ | |||
標準項目3 | サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている | ○ |
講評 |
基本的なルールなどは「入園のしおり」と「重要事項説明書」を説明し、承諾を得ている 入園前に個別面談を行い、「入園のしおり」に基づいて、基本ルール等について説明し理解を得ている。「入園のしおり」には、持ち物、登降園、服装、健康管理、保育園の一日、行事、散歩、昼寝用カバーの作り方等が記載されている。重要事項説明書には保育理念・方針・入園時の書類・保育計画、1日のスケジュールや昼食、連絡方法・用意するもの・保育料の支払方法・緊急時対応等が記載され、契約時署名、押印をいただいている。「災害時等の連絡ツール」の承諾書や子どもの写真を使用するなど個人情報の使用についての同意書を得ている。 |
入園時には生活の様子・健康状態など、情報の把握に努め記録している 入園前面接で、保護者との面談では保育に必要な個別情報や家庭での様子、要望なども聞き取り、面接シートや児童票に記録している。面接シートは授乳や食事の状況(アレルギーの有無や苦手なもの)、寝かしつけ、送迎に来る方、慣らし保育、保護者の勤務状況、保育経験の有無など、多岐にわたっている。食物アレルギーの確認については、米、パン、うどん、鶏肉、全卵、牛乳など、具体的に記録されている。緊急時の連絡先記入や連絡システムの安心伝言板についても説明している。健康記録では病歴や予防接種状況などを具体的に聞いている。 |
入園時及び卒業時には保護者の意向を確認しながら、不安やストレスの軽減に努めている サ―ビスの開始時には、不安が軽減されるよう保護者と関りを密にし、子どもには抱っこやおんぶをするなどして、安心できるように努めている。慣らし保育については、入園以前の保育サービス経験の有無などを確認し、一人ひとりの子どもの状況に合わせ保護者の意向を確認し、無理のない慣らし保育を実施している。卒園時の進路においては、他の保育園への転園又は幼稚園への入園があり、子どもと保護者の状況に応じて、個別に進路の相談に対応している。卒園後もいつでも来てもらえるように声掛けし、来園時には温かく迎え、近況を聞いている。 |
サブカテゴリー3 個別状況の記録と計画策定 | |||||
評価項目1 | 定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している | ○ | |||
標準項目2 | 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している | ○ | |||
標準項目3 | アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている | ○ |
評価項目2 | 全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している | ○ | |||
標準項目2 | 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況(保護者の意向を含む)の変化に即して、作成、見直しをしている | ○ | |||
標準項目3 | 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている | ○ | |||
標準項目4 | 指導計画を保護者にわかりやすく説明している | ○ | |||
標準項目5 | 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している | ○ |
評価項目3 | 子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある | ○ | |||
標準項目2 | 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している | ○ |
評価項目4 | 子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している | ○ | |||
標準項目2 | 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している | ○ |
講評 |
子ども一人ひとりに対する心身の状況や環境などを記録し、保育実践に役立てている 入園時には、保護者から提出された保育に必要な基本情報、アレルギーの有無や生活状況などの様々な個人情報、面談で聞き取った面接シートなどによる情報を児童票にまとめている。入園後には、日々のクラス全体及び個別の子どもの状況を記載した保育日誌、入園後の児童票への記載、朝の受け入れ時の観察記録、連絡帳の写し、0歳児の健康チェック表など様々に記録している。また、一人ひとりに対し毎月の個別指導計画を立案し、必要な援助ができるように努めている。これら記録は職員間での情報共有がされ、日々の保育実践に役立てている。 |
全体的な計画・保育目標をもとに、年間指導計画、月間指導計画等を作成している 園の全体的な計画・目標をもとに年間指導計画を立案し、年度を4期に分けて年齢別に養護・教育の各領域についてねらいを定め、評価・反省を記入している。それに基づき月間指導計画が作成され、月のねらい、子どもの姿・長時間保育の配慮、保育内容や援助、評価・反省等の記載欄がある。全員3歳児未満のため個別指導計画も作成している。週案には、週のねらいなどの他、散歩・水遊びなどの具体的活動予定が記載されている。他に、年間保健計画や食育計画なども作成している。指導計画は、週、月、四半期、年間毎に評価、反省を記録し、見直している。 |
申し送りノート、クラス会議、月案会議等で情報共有し、子どもの支援にあたっている 日々の子どもの状況については、各クラスごとの申し送りノートや朝の受け入れ時の状況等を記載する表で把握し、情報共有している。連絡帳は複写式になっており、写しを保管することで、一人ひとりの子どもの日々の状況につい把握できている。毎月のクラス会議では、翌月のクラス活動や行事などの予定報告の他、クラス全体や個別の子どもの様子について話し合いを行っている。指導計画案を作成し、その後月案会議を開催し、クラスごとのねらいなどを話し合っている。会議は必ず議事録を作成し、議事録を確認することで情報共有ができている。 |
サブカテゴリー4 サービスの実施 | |||||
評価項目1 | 子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている | ○ | |||
標準項目2 | 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している | ○ | |||
標準項目3 | 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している | ○ | |||
標準項目4 | 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している | ○ | |||
標準項目5 | 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている | ○ | |||
標準項目6 | 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】 小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携を図っている | ○ |
講評 |
子どもの状況を保護者と共有し、実態に即した生活や遊びができるよう考慮している 入園前に担任が一人ひとりの保護者と面接をし、家庭での生活の具体的な状況、興味のある遊びなど丁寧に聞き取った後、職員間で情報を共有し保育を進めている。日々の個別の連絡帳で、子どもの体温、睡眠時間、食事の量、排便回数、家庭での様子などを具体的に保護者に記入してもらい、一日が安定して過ごせるよう把握に努めている。園からも同じ項目で記入するとともに送迎時に口頭でも伝え保護者の理解を得るようにしている。 |
子どもが主体的に遊べるように、一人ひとりに合わせた玩具などを用意し見守っている 子どもたちが自分の好きな遊びや興味のある遊びを主体的にできるように、室内に遊びのコーナーを設け、様々な玩具を用意している。子ども自身が気に入った玩具を見つけられるよう子どもの手の届くところに置いたり、子どもの目線から玩具の種類が分かるように写真を貼るなどしてこどもの興味をひき出すようにしている。また手作りの本棚や椅子などにより環境を変えて楽しく過ごせるように工夫している。 |
3歳で卒園するにあたり、保護者の心配や相談に耳を傾け丁寧に対応している あっぷる園は、2歳児クラスまでの保育であり、その後は幼稚園か他の保育園に転園になる。これまで小規模保育園で手厚く保育してもらっていた保育園から、幼児の大きな集団に入ることへの保護者の不安について、保育者は保護者の気持ちに寄り添い個別に声をかけ、相談にのり、安心して卒園できるようにしている。また卒園後もいつでも園に遊びに来てもらえるよう声をかけ、来てくれた時は、暖かく迎え近況を聞くなどして配慮している。 |
評価項目2 | 子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している | ○ | |||
標準項目2 | 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している | ○ | |||
標準項目3 | 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している | ○ | |||
標準項目4 | 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている | ○ |
講評 |
子どもの様子をきめ細かく把握し、一日を心地よく過ごせるようにしている 朝の子どもの登園時や夕方の降園時には、担任と保護者がしっかり連絡をとれる時間をとって対応している。朝は保護者から家庭での様子を伝えてもらい、具体的な内容については連絡帳に記入することをお願いしている。降園時には、保護者に保育園での様子を伝え、同様に連絡帳で分かりやすく園での生活を記入し、相互に一日の子どもの状況が分かるようにしている。こうした日々の連絡は、子どもの健康と情緒の安定を図るための大切な事柄であり、些細なことでも話し合える雰囲気を保育者が持って対応するよう努めている。 |
基本的な生活リズムを目標に、子ども一人ひとりの状況に合わせた保育を実施している 園では子どもの一日の生活を、健康で安心して過ごせるよう家庭と協力して保育をすすめている。連絡帳はそのための大切な伝達方法であり子どもの体温・食事・睡眠・排便などの体調面や、子どもの当日の機嫌、ちょっとした変化など、家庭と園で相互に記入・理解協力し合うことを基本としている。また月に一度の園だよりで次月の行事や連絡事項、園の取り組みなどを周知してもらい、協力を得るようにしている。保育者が聴く姿勢を持って保護者と関わることで信頼関係に繋がっている。 |
一人ひとりの保護者の状況や意向を傾聴し、個々の家庭に配慮した保育をしている 家庭の事情により、食事、睡眠、排泄などの生活習慣に不安定な状況が見られる子どもには、園だよりや懇談会で、子どもの生活が安定する内容を伝えたり、個別で伝え改善を促すようにしている。保育園の生活と家庭の生活のバランスが整うことで子どもの穏やかな生活への足がかりとなりえるため、保護者の事情を察知しながらも、改善策を望みたいところである。一方で生活の連続性を子ども自身が獲得できるよう、園から家庭にどういう働きかけができるのかを模索・検討し、無理のない方法で提案していくることを期待したい。 |
評価項目3 | 日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている | ○ | |||
標準項目2 | 子どもが人と関わる力を養えるよう援助している | ○ | |||
標準項目3 | 子ども一人ひとりの状況に応じて、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している | ○ | |||
標準項目4 | 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている | ○ | |||
標準項目5 | 子どもの心身の発達が促されるよう、戸外・園外活動(外気浴を含む)を実施している | ○ | |||
標準項目6 | 生活や遊びを通して、子どもが自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している | ○ |
講評 |
保育者は応答的に子どもと関わり、子どもの発語意欲や聞く楽しさを引き出している 保育のねらいや内容を計画し実施していく中で、保育者は子どもたち一人ひとりの気持ちに寄り添い、子どもの思いを汲み取ったり代弁しながら丁寧に関わっている。日々の生活がより楽しくなるように、玩具の工夫、季節の歌、散歩中の話しかけを通して子どもの心身の発達が楽しい活動の中から促されるような取り組みをしている。また週1で講師を招き2歳児を対象にした英語での挨拶、体操、教材鑑賞など英語に親しみ言語表現を楽しんでいる。 |
戸外遊びを取り入れ、外気浴、自然物、社会に触れる機会を作っている 子どもの心身の発達にとって戸外遊びはとても重要であることを踏まえ、日課としてお散歩を取り入れている。近隣のくじら公園やハッピー公園、はと公園など乳幼児用の固定遊具が設置された多くの公園を利用しのびのびと体を動かしたり、外気浴に触れている。入園のしおりで散歩時に利用する公園の場所を地図や写真で保護者に知らせ、戸外遊びの状況が想定できるよう配慮している。戸外に出るに当たっては散歩ノートに園児の人数、職員の人数、散歩の目的、など必要な項目を記入し安全に留意して出かけている。 |
子どもたちが主体的に動けるための遊びの空間を保育者間で話し合い改善を図っている ワンルームの限られたスペースを最大限に活用するため、保育者間で話し合いを深めている。子どもたちの五感を使った遊びでは小麦粉粘土、ボディペインティング、寒天遊びなど様々な素材や材料を使って表現を楽しめるようにしている。また運動遊びでは、踊りなどの表現を楽しんだり、毎日の保育の流れを具体的に定めた一日の保育スケジュールには、体操の時間を設けており毎日体を動かして遊んでいる。また友達と一緒に好きな遊びをする中で自分の気持ちを表現できるよう保育者は見守っている。 |
評価項目4 | 日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している | ○ | |||
標準項目2 | みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している | ○ | |||
標準項目3 | 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている | ○ |
講評 |
行事については保護者にその目的を説明し、理解と協力を得ておこなうようにしている 園の年間の行事は、入園の際に「入園のしおり」を用いて説明し、保護者の理解と協力のもとにすすめている。行事は子どもたちが意欲的に取り組むことによって発達が促されることも多く園の特色としても一時保育利用者も含めて参加できるよう考慮している。子どもの成長は、一つひとつの過程を獲得して達成されることを前提に、行事のお知らせやお願い事項を事前に配布し説明を丁寧におこなっている。子どもたちが日々の生活の中で行事に取り組む様子も保護者に伝え、理解を深めるようにしている。 |
行事に楽しく参加することで、子どもの満足感を高め意欲につなげている 行事は子どもの年齢や発達の状況を見て無理なく楽しめる内容にし計画を立てている。実施にあたっては行事としての取り組みではあっても日々の延長として捉え、クラスで日常的に楽しんでいることや興味のあることを中心とした内容にしている。子どもたちが楽しく元気に表現することで子どもたち自らの満足感を得ているとともに、保護者も子どもの表情を見たり、同じ年齢の子どもと一緒に楽しむ姿に成長を感じとっており、保護者の子育て力の向上を応援する機会にもなっている。 |
保育者も皆で楽しく過ごす中で子どもの成長を保護者とともに共有している 保護者が参加する行事は防災訓練、運動会、保育参加、お楽しみ会などそれぞれ目的を持っておこなっている。運動会は姉妹園と合同で地域の中学校の体育館を借りておこなったり、保育参加では日常の子どもの様子を保護者が変装して間近に見ることができるよう工夫している。子どもたちが楽しむ姿を見て保育者は保護者の方たちと一緒に成長を喜び合い、皆で楽しい時間を過ごせるようにしている。行事後の保護者からのアンケートでは「楽しかった」という内容が多く子どもたちの自然な笑顔を大切にできるような取り組みに好評を得ている。 |
評価項目5 | 保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている | ○ | |||
標準項目2 | 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている | ○ |
講評 |
月案の作成時には、担任が長時間保育の子どもに対する配慮事項を話し合っている 保育時間の長い子どもたちが安定した生活を送れるように、担任は月案を作成する上で長時間保育のための配慮事項を各年齢ごとに話し合っている。入園して間もない時期、夏の暑い時期、暗くなるのが早い冬の時期などの子どもの心理状況を子どもの立場に立って考え、保育者は保育の専門性を持って対応している。また、子どもが不安になったり、落ち着けない時にはくつろげるようにマットを敷いたりスキンシップをとるなどして気持ちが安定することを心掛けている。 |
友だちに対する優しさや思いやりの心が育つよう見守っている 早朝に登園する子どもたちや夕方の延長保育の子どもたちは、毎日の生活の中で顔見知りになり、年齢の違う友達の中で遊びを楽しむ状況がある。園では「異年齢と関わり遊びを大切にして、優しさや思いやりの心を育てる」ことを保育方針に掲げており、毎日の園の生活の中で自分より小さい子への対応が優しいものであったり一緒に遊んであげるなどの行動が、子ども自身が気が付き子ども自身で積極的に動く様子を保育士は暖かく見守っている。 |
一日の活動内容に沿って、子どもに疲れが見える場合はくつろげるよう配慮している 午前中の保育は、公園に行って活発に遊んでいたとか、午前中の行事などで心身に疲れが残っている、また睡眠が不足している状態があるなど、夕方の子どもへの対応については集団の生活では合っても、個々の状態と前後関係を把握し、ゆったりくつろげる環境づくりに努めている。遊びが続かない、お友達が帰ってしまったなど子どもの受ける様々な気持ちを受け止め、保育者は気分転換を図りながらも、穏やかに過ごせるよう配慮している。 |
評価項目6 | 子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している | ○ | |||
標準項目2 | メニューや味付けなどに工夫を凝らしている | ○ | |||
標準項目3 | 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している | ○ | |||
標準項目4 | 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている | ○ |
講評 |
子どもの個々の状況を確認し、楽しい雰囲気の中で食事がとれるよう配慮している 子どもの食べ方や量、時間などは、子ども一人ひとりの状況を見て無理強いせずに、楽しい雰囲気の中で食事がとれるようにしている。離乳食は、こまめに家庭での様子を聞いたりチェック表でやり取りし、様々な食品に少しずつ慣れ、食べることを楽しめるように丁寧にすすめている。食育計画に基づき和やかな雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べようとする気持ちが育つよう配慮している。 |
調理員との連携を密にし、子どもの食べようとする意欲を大切にしている 各クラスの担任と調理員、園長で毎月給食会議をおこなっている。保育者と調理員が子どもの個々の様子やクラス全体の様子を共有することができていることで食への安心が保たれている。味付けや食材の形状など調理員と保育者の意思の疎通がしっかり取れていることは子どもの栄養と健康を園全体で大切にしていることでもある。本園では「手作り給食を食べ、食事中のマナーを楽しい雰囲気の中で学んでいけるように導いていく」ことを保育の基本としていることから、調理員と保育者の連携は食育の推進に向けた大きな取り組みになっている。 |
旬の食材に触れる機会を作り、食への興味や関心を持つようにしている 子どもが自らの感触や体験を通して自然の恵みである旬の食材に触れる活動を楽しんでいる。保育者と一緒にトウモロコシのひげや皮を引っ張ったり、しめじをほぐした時の臭い、カットされたばかりのリンゴの匂いなど食べ物によって形や匂いが違っていたり、硬かったり柔らかかったりの感触を体験している。保育室の隣にある調理室からの調理の匂いが漂ってきたり調理員との関わり、またトウモロコシやしめじが調理されてお皿に盛り付けられたり食事を楽しみに待つ環境が整っている。調理室は調理道具や食器が衛生的に管理され安全が保たれている。 |
評価項目7 | 子どもが心身の健康を維持できるよう援助している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している | ○ | |||
標準項目2 | 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている | ○ | |||
標準項目3 | 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている | ○ | |||
標準項目4 | 子どもの入退所により環境に変化がある場合には、入所している子どもの不安やストレスが軽減されるよう配慮している | ○ |
講評 |
子ども一人ひとりの体調を把握し、健康維持に努めている。 園では月に一度園医による健康診断をおこない、健康状態を調べている。生後からの心身の状態について面接で保護者に聞いたり母子手帳で確認している。アレルギーはどうか、予防接種は受けているか、感染症に罹患したことはあるかなど詳しく聞き取り、児童票に記入している。身長・体重の測定も毎月1日におこないその結果を健康診断表に収めまた保護者に知らせている。SIDS(乳幼児突然死症候群)については張り紙をして注意喚起をおこない、荒川区が作成した保健だよりや園だよりで健康に関する情報を伝えている。 |
子どもに不安な様子が見られる場合は、関わりを深め寄り添うようにしている 心と体の健康は相互に密接な関連があることを踏まえ、不安気な子どもについてはその子の気持ちを受け止め、保育者が一対一で関わり、かかわりを深めながら不安な気持ちに寄り添うようにし、好きな遊びを楽しめるような工夫をしている。保育者との信頼関係に支えられて、子どもが自分の気持ちを自ら切り替えて安心して遊べるように丁寧に対応し、毎日の生活の中から生きる力の基礎を育んでいる。 |
保護者と連携し、子どもの健全な育成に積極的に取り組んでいる 園の保育理念が示すように子ども一人ひとりが健全に育つための様々な活動に取り組んでいる。運動遊び・栄養のある食事・午後からの昼寝・排泄の間隔などきめ細かく日々の保育生活を展開している。家庭と綿密に連携し、子どもの様子や気づいた点などをその都度情報交換している。乳幼児期に多いとされる病気では、厚生労働省の「保育所における感染症ガイドライン」より病名および登園の目安を入園のしおりに掲載して知らせている。罹患した場合の子どもの安静や経過をしっかり伝え合って心身の健康に留意している。 |
評価項目8 | 保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている | ○ | |||
標準項目2 | 保護者同士が交流できる機会を設けている | ○ | |||
標準項目3 | 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている | ○ | |||
標準項目4 | 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている | ○ | |||
標準項目5 | 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している | ○ |
講評 |
子どもの笑顔が保護者の笑顔となるよう、様々な計画を立て実施している 園が配布する「あっぷる園のしおり」には冒頭に保育理念を掲げている。「子どもの笑顔を大切にし、保護者からの子育て相談や子どもの様子を話し合い、一緒に成長を見守る」という保育園側の姿勢は、保護者との関りをとても重要なものとして位置づけている。保育園でおこなわれる保育の内容や子どもの発達を分かりやすく懇願会で説明したり、日々の送迎時に子どもの様子を伝え合うなど、保護者が安心して就労と子育ての両立ができるよう支援している。子どもの幸せ・笑顔が保護者の幸せ・笑顔となるよう様々な計画を立て保育を実施している。 |
園で遊ぶ子どもの姿を保護者に見てもらい、保護者自らの養育力の向上を図っている 園の保育の活動への参加を促し、保護者個々に感じる子育てへの思いを受け止め、そのうえで保護者自身の養育力の向上を図っている。保育参加では変装して参加してもらい子どもたちの自然な姿や園での生活、友達との関わり、保育者との関わりはどうかなどを側で見てもらっている。保護者からの感想では、保育者の子どもへの接し方が参考になったという意見も多く、保護者自身が子どもを育てる意識を高めている。仕事の事情などで参加が難しい保護者には、参加が可能になるように選択肢を設けるなどの方法も期待したい。 |
保護者の個々の状況を配慮の上、信頼関係が深まるよう工夫している 年度当初の懇談会では、職員の自己紹介や保護者の自己紹介をして、それぞれの人柄を知ってもらえるようにし、打ち解けるきっかけを作っている。子育ての悩みや心配事などざっくばらんに出し合ったり、子どもだけではなく仕事との両立の共通の話題を見つけたり、そうした中から子育てのヒントがもらえるなど、こうした機会を設けたことで保護者との会話も広がっている。就職活動中や病気で育児ができないなど様々な事情の保護者には柔軟に対応し個々の状況を理解して信頼関係が構築できるよう努めている。 |
評価項目9 | 地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している | ○ | |||
標準項目2 | 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している | ○ |
講評 |
地域資源を活用して、子どもたちの多様な体験や交流が図れている 地域にある荒川遊園は予約なしで入園でき、子どもたちは園内の動物と触れ合ったり、観察を楽しんでいる。尾久ふれあい館は乳幼児から高齢者まであらゆる世代の区民が交流し自主的な活動ができる地域コミュニティで、子どもたちは職員と挨拶をしたり、広いホールを利用して周りの環境に親しみ、楽しんでいる。荒川区は、子どもたちが生き生きと心豊かに成長し、若い世代が安心して子どもを産み育てる環境を整備するため保育事業の拡充を図っており、園においても子どもたちが様々な関わりの中で成長できるよう配慮している。 |
子どもたちは地域の一員として積極的に挨拶をしたり、関わりを広げている 都電荒川線小台駅から目貫通りに面して「あっぷる園」はある。平成18年9月1日に園を開始し令和4年9月で15周年を迎える。この間商店街に面した福祉施設として、職員や子どもたちが明るく挨拶することを大切に近隣の方、地域の方々に接している。地域の方々からは、園や園児をいつも暖かく見守ってもらっており、地域に開かれた保育園としてその存在を保っている。保育では、日課として天気のいい日は戸外に出、地域の様々な資源を活用しまた地域の人たちと触れ合って生活の幅を広げている。 |
ハロウィンで高齢者施設を訪問し、お年寄りとの交流を楽しんでいる ハロウィンの行事では地域にある高齢者の施設を訪問し、お年寄りとの交流をおこなった。高齢者の方々に子どもたちが挨拶をしたり歌を聞いてもらうなど、穏やかな交流を楽しむことができた。地域の身近な人たちとの触れ合いは、幼児期に育ってほしい10の姿「社会生活との関わり」の第一歩であり、子どもにとっても良い経験となっている。地域の方々に信頼された保育園であることは日ごろの誠実な保育の活動が地域の方に深く理解をされていることであり、更にこうした施設への訪問の取り組みは、共生社会の一翼をになっていると言える。 |
サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重 | |||||
評価項目1 | 子どものプライバシー保護を徹底している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている | ○ | |||
標準項目2 | 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている | ○ |
評価項目2 | サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している | ○ | |||
標準項目2 | 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている | ○ | |||
標準項目3 | 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている | ○ |
講評 |
個人情報については利用契約時に同意を得ているが、細心の注意を払うよう努めている 入園前の保護者との契約時に、ホームページやパンフレット、メディア等へ子どもの写真使用や「災害時等の連絡ツール」等について詳細に説明し、保護者の意向も確認した上で、個人情報の扱いについて承諾書や同意書への署名、押印により同意を得ている。外部とのやりとりなど新たに必要な場合にはその都度確認をして同意を得ている。園として個人情報の重要性を全職員に周知徹底し、子ども一人ひとりを守りプライバシーの保護に努め、保護者が安心して預けられるよう配慮している。 |
子どもの人権と羞恥心に配慮し、子ども一人ひとりの思いを大切にしている 保育生活の中でプライバシーや羞恥心に配慮が必要なオムツ交換や着脱時には外から見えない決められた場所を使用し、トイレは他児からも見えないように並ぶ場所も決める等の配慮をしている。また多様な文化、価値観を持った保護者や子どももいて、一人ひとりの育った文化や生活習慣を理解し、思いを大切にして関わるように努めている。一方で、家庭状況を把握して考え方を十分に聞いた上で、園での考え方や出来る事も伝えて分かり合えるように努めている。保護者アンケートでも「子どもの気持ちに寄り添った保育をしている」という意見があった。 |
虐待防止や育児困難家庭への支援については研修会などで知識を深めるように努めている 都が主催の研修に参加したときには全体で報告し共有している他、園内研修会も実施し、虐待に対する理解を深めている。2年前に従来の子ども家庭支援センターと児童相談所の機能がある「子ども家庭総合支援センター」が区に新たに開設されたことで、虐待について知る機会が増え、本年度センターから職員に来ていただき、園内で研修会の開催を予定している。各職員が知識を深め、意識をもって子どもたちに関わり小さな変化にも気付けるように努めている。気づいたことは会議等で情報共有し、共通理解を得られるようにしている。 |
サブカテゴリー6 事業所業務の標準化 | |||||
評価項目1 | 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている | ○ | |||
標準項目2 | 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている | ○ | |||
標準項目3 | 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している | ○ |
評価項目2 | サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている | ○ | |||
標準項目2 | 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている | ○ |
講評 |
保育業務に必要なマニュアルが整備され、業務の標準化に努めている 保育業務に必要な保育業務マニュアルをはじめとした様々なマニュアル類が整備され、業務の標準化に努めている。マニュアルとして災害応急マニュアル(防災ハンドブック含む)・戸外活動マニュアル(救急要請の手順含む)・保育業務マニュアル・感染症マニュアル・アレルギー対応マニュアル・緊急時対応マニュアル・虐待防止マニュアル等があり、ファイルする等整備に努めている。行政から発行されている感染症ガイドラインや区保育園災害応急マニュアルなども活用されている。特に区の災害マニュアルに基づき、洪水時避難確保計画を区に提出している。 |
わからないことは、手引書を確認するほか日常的に会議等で話し合っている 本園は、0歳児6名、1歳児6名、2歳児7名と定員19名の小規模保育園であり、マニュアルで標準化したサービスよりも一人ひとりに対して子どもの気持ちに寄り添いながら丁寧に対応していることに特徴がある。保護者アンケートでも「少人数のきめ細やかな保育に満足し感謝している」という意見があった。マニュアル類の見直しについては、ガイドラインなどは行政側の更新時に差し替えを行い、園内作成のものは必要に応じて園長、理事長とも相談しその都度行っている。日常的にわからないことは上司に聞いたり、クラス会議等で話し合っている。 |
マニュアル類の定期的な見直しと、より活用されるような取り組みが期待される サービスの基本事項については理事長及び園長が年度末に必要な改変等を行っている他、マニュアルの見直しの基準は定められてはなく、必要に応じて行っている。本園は職員の定着率が良く、前年度の採用及び退職者はいない。しかし、新人職員には、標準化されたサービスの手順書が必要であり、今後、新しく入職した職員に対して、最新のマニュアルや手引書を周知し、活用できるようにすることが望まれる。園の実態に即して全体的に整理しなおして、全職員が分からない時にすぐ見ることや活用できるように取り組まれることを期待する。 |