東京都福祉サービス第三者評価  評価結果

「子どもの無限の可能性を十分に伸ばせる環境を整える」ことを法人の運営理念としています。法人の理念について職員の理解を深める取り組みとして、新任研修、職員研修を行っています。また保護者の理解を得る取り組みとして、入園説明会を行っています。なお運営理念や運営方針はホームページにも掲載し周知しています。そのほか、園の全体的な計画は、園見学などの際、保護者に説明しています。

園長の役割と責任は、園長研修のテキストに記載し、新人研修、職員研修などで職員に伝えています。また本部マネージャーの役割と責任は、業務分担表に記載し、組織図を使って入社前後の面談などで職員に伝えています。そのほか、経営層は、職員研修などで折にふれて職員にメッセージを伝えています。加えて、新年度には毎年通知文を職員に向けて発信しています。

法人内または園内の決裁の仕組みについては、社員基本ルールに記載しています。なお決裁された文書は、各職員に配布するとともに、園の事務所に5年間保管しています。決裁された重要な案件は、通達文や職員会議で職員に伝えています。また必要に応じて利用者には通達文で、近隣住民には訪問などで伝えることもあります。

保護者のニーズは、主に登降園時の職員によるヒアリングにより把握し、職員会議などで職員と共有しています。職員のニーズは、入社直後の面談や、本部による毎年の個別面談により把握しています。職員の提案に対しての取り組み事例として、コロナ禍で卒園式が開催できない状況に対し、別会場を借りて開催することができました、この取り組みは保護者から多くの喜びの声を頂いています。そのほか、地域の福祉ニーズは、区内私立認可園園長会議、区役所からの情報により把握しています。

園長は区内私立認可園園長会に加入し、福祉事業全体の動向を把握しています。加えて、全国社会福祉協議会発行の「保育の友」、保育専門雑誌などを購読するとともに、近隣の保育園の園長の集まりから情報を収集しています。園としての重点課題や重点目標は、単年度事業計画書に明示されており、その中で最も優先順位が高いものは、職員の定着です。なお予算・決算書類は本部事務所会計室に保管し、控えを園事務所に保管しています。

法人の長期事業計画は、本部事務所内に保管し、控えを園の事務室内に保管しています。園の単年度事業計画は、年度末に作成し、長期事業計画と併せて職員会議で職員に伝えています。なお園の予算は、本部統括部長が編成しています。事業計画の進捗状況は、職員会議で職員に伝えています。事業計画の内容を年度途中で見直す場合は、職員会議で検討し本部統括部長が決定します。

就業規則は入社時に説明し、社員が遵守すべき基本ルールは全職員に配布するとともに研修を行っています。なお、就業規則や基本ルールについて理解が不足している職員に関しては個別に指導しています。また、令和4年度より運営法人変更に伴い、最新の法改正に沿ったマニュアルを全職員に配布し、園内研修を進めていく予定です。

苦情解決制度を整備しており、苦情受付担当者は総主任、苦情解決担当者は園長が担っています。苦情解決制度の利用方法は第三者委員とともに入園のしおりや玄関掲示で保護者に伝えています。また虐待が疑われる事例が生じた際は、虐待防止マニュアルに沿って対応し、区の子ども家庭支援センターや東京都児童相談センターなどと連携して対応しています。そのほか、職員の子どもに対する言葉遣い、立ち振る舞いの規範は虐待防止マニュアルに示されています。これらの内容は、新人研修で学び、保育士勉強会でも取り上げています。

毎年20名以上のボランティアを受け入れています。ボランティアの内訳としては、本社運営の保育士養成学校の学生や、同校講師が指導している高校の生徒が主に参加しています。また保育士体験の1日ボランティアを受け入れています。そのほか、子育て支援事業として、子育てに関する講演会を3回実施しています。当園の地元には社会資源が多くあり、今後はこれらの資源を生かした地域連携に取り組んでいきたいと考えています。

運営に係るリスクとして、最優先で対策に取り組んでいるのは感染症対策で、2番目が侵入対策、3番目が災害対策です。これらの運営に係るリスクは、いずれも事業計画書に明示され、取締役が入る幹部会で対策を検討しています。また、令和4年度から変更となる新経営主体は、本社に国のガイドラインに沿ったマニュアルを常に更新し、整備・研修を行う専門の部署（内部統制課）を設けています。さらに、外部の危機管理会社と契約し、定期的に研修を行っていく予定です。

事業継続計画（BCP）は、震度6弱以上の地震を想定して作成しており、本部は即時、他部署は1か月以内に復旧と定めています。BCPを伝えるため、職員には危機対策研修を実施し、保護者には、保護者会などを伝えています。なお危機管理マニュアルやBCPは、園の事務室に保管しています。また事故・感染症・侵入・災害などが発生した際は、事故報告書に記録するとともに、発生要因を職員会議で分析しています。再発防止策は、掲示または通知文配布で保護者に伝えています。

情報や文書等管理規程の内容は、職員勉強会で職員に伝え、職員はこれら規程遵守の誓約書を提出しています。個人情報や機密性の高い情報を含む文書は、事務室内の鍵のかかるキャビネットに保管しており、園内のパソコンで作成するデジタルデータは、パスワードによるアクセス制限を設けています。また個人情報の利用目的や開示請求の方法は、個人情報管理規程、個人情報管理マニュアルに明示してあり、保護者に個人情報の利用に関する同意書を用意しています。

職員の求人は、ハローワーク・自社求人ページ・求人サイト・職員による紹介・紹介会社の活用などで行っています。求職者には、休日の多さ・高収入・残業の少なさをアピールしています。人事権を持つ役職者は、本部統括部長です。キャリアパスシートには5階層設定されており、人材育成計画は、職員研修、職員会議、個別面談で内容を職員に伝えています。

職員の指導方針は、キャリアパス要綱に定めており、園全体の研修計画は、階層別育成計画に明示しています。他の職員を指導する権限を持つ職員は、園長、副園長、総主任、主任、クラスリーダーです。職員が受講した研修内容は、職員会議での報告、研修での講師役、研修報告の回覧により、他の職員と共有しています。研修報告書は、園の事務所のキャビネットに保管しています。そのほか、職員会議は職員が日頃の気づきについて意見交換を行う場として、司会進行役を職員全員が順番に担当するなど意見を出しやすいよう工夫しています。

職員が掲げた目標の達成状況は年度末に本部統括部長の個別面談を行い、振り返りを行っています。また、福利厚生の具体的な内容として、福利厚生代行サービス加入、誕生日休暇や子の看護休暇などの休暇の充実があります。なお出産・育児休暇は、取得希望者は全員取得しています。今後、職員が名前をふせて相談できる「職員相談窓口」を設置することで、職員のストレス解消に繋げる予定です。

利用希望者への情報提供として、園のホームページのほか、保育園の案内として「入園ごあんない」を発行しています。「入園ごあんない」には、保育理念・保育目標・デイリープログラムなどの内容を記載しています。また園のホームページには、園だより・プログラムなどの内容も紹介されており、随時更新して保育内容を伝えています。情報提供の際は、必要な情報をコンパクトにまとめ見やすく提供するなど工夫しています。

利用希望者に対し、11月頃より見学受け入れを開始しており、園長が案内を担当しています。1日4組程度まで受け入れ、園のリーフレットである「入園ごあんない」に沿って園内を説明しています。見学者には、園の特徴としてネイティブによる英語教室や体育専門講師のほか、名前の読み書きや基本的な運動機能を就学に向けて習得できるよう指導している点を説明しています。

入園が決まった利用者には、入園のしおり、児童票、生活状況調査票を配布し、3月最終土曜日に説明会を開催しています。入園説明会では、園生活紹介などを写真を使って具体的に説明するなど、保育内容を分かりやすく伝えています。園の保育内容は、事前説明確認書で確認し、プライバシーの保護については、個人情報取扱方針同意書で確認しています。入園説明会実施記録に把握した保護者の意向や園児の状況は、新入園児・保護者ファイルにそれぞれ記録し保管しています。入園説明会では全園児、看護師・栄養士との面談も実施しています。

入園前の子どもの生活状況や、アレルギーの有無、既往歴などを「入園前の健康状況」についてに記録し、保管しています。なお入園前の子どもの生活状況調査は、2週間前の期間を目途に提出して頂いています。また入園時には、保護者や子どもの不安、ストレスを緩和するため、10日間を目途に慣れ保育を実施しています。慣れ保育の期間中は、保護者の保育に対する理解や安心を深めるため、毎日園児の様子を口頭で詳細に伝えるよう配慮しています。特に園児のストレス緩和のため全ての活動において、ゆっくり時間をとるよう配慮しています。

卒園前に退園や転園をする園児には、おもいでアルバム（制作・写真）や、クラスのお友達からの寄せ書きをプレゼントしています。また転園先には、必要に応じて申し送り票を提供し、園児の情報を引き継いでいます。そのほか、行事招待状（運動会・発表会など）を継続的に送付しています。

連絡ノート（0～2歳児は複写式）は、全クラスで毎日取り交わしており、保育日誌は0～2歳児クラスについて個別に記録欄を設け記載しています。園児の個別の保育目標は、児童票・月案指導計画・成長レポートに記録しています。また、家庭や保護者の個別のニーズや支援方針は、家庭状況調査票、面談記録に記録しています。そのほか、児童票は、2歳児は各月毎に、3～5歳児は、四半期毎に集約して記録しています。

全体的な指導計画は毎年見直しており、指導計画は年間、月間、週間毎に作成しています。特に5歳児の指導計画については、午睡時間の短縮や読み書き計算学習ワークの活用など、就学前教育カリキュラムとの整合性を意識しながら取り組んでいます。なお指導計画は、0～2歳児クラスについて個別に作成していますが、2歳児クラス以上でも、学習支援、要支援児、育児困難家庭の見守り支援の場合は個別に指導計画を策定しています。全体的な指導計画は重要事項説明書に添付し、個別の指導計画は個別面談で保護者に周知しています。

職員の情報共有の会議として、毎月の職員全体会議や、毎月2回のクラス別会議（クラスを担当する保育士）を開催しています。加えて、毎日の職員ミーティング（昼礼）を行っています。当園は職員数が多いため、昼礼でも議事録を作成し情報共有を図っています。また申し送りには、職員申し送り（ノート、タブレットアプリ）を活用しています。なお園日誌・クラス日誌や各種申し送り表は、園事務所内キャビネットに保管しており、職員会議録や申し送り表を閲覧した職員は、閲覧名簿に捺印することで、閲覧状況を確認しています。

子ども一人ひとりの生活状況・発達状態・健康状況については、入園面談で把握し、一人ひとりに合わせた保育を行っています。保育環境の特徴としては、広い園内ホールがあり、雨の日ものびのびと遊ぶことができるようになっています。また、ホールでは、体操の専門講師による体操教室も行っています。保育室においては、子どもが安心して落ち着いて生活ができるような環境整備に配慮しています。

異年齢の子どもが触れ合う機会として、年齢の違うクラスで、月に3～4回一緒に戸外遊び（散歩）をしています。また給食を4・5歳児で一緒に食べたり、英語指導や体操指導のプログラムを合同で行うことで異年齢の交流を育んでいます。そのほか、外国語に親しむことが出来るように、ネイティブ講師による英語教室の実施や、国内各地の文化に親しむ機会として、行事食や食育などを通じて話をしています。

現在は在籍していませんが、要支援児の保育に際しては、児童発達支援センターなどの専門機関と連携や、心理士、理学療法士などの専門職の指導・助言を受けながら対応することとしています。また、小学校進学に向けて、保護者に就学支援シートを配布するなど情報を提供しています。

連絡ノートは全クラスで毎日取り交わしており、登園時には毎回保護者へ体温・体調・朝食時間を確認しています。登園時に保護者から得た情報は、保育日誌、クラスノートを使用し、職員間で引き継いでいます。降園時には毎回保護者へ当日のエピソードや健康状態を伝えています。また玄関には、今日の給食やイベント・訓練の様子を写真で掲示するなど分かりやすく園の様子を伝えています。

園児の発達の段階と支援の方法は全体的な計画な計画に基づき、一人ひとりの子どもの成長に即した支援に配慮しています。基本的な生活習慣においても、無理することなく一人ひとりの発達に合わせ、楽しみながら進めています。具体的な取り組みとして、食事指導については箸の持ち方指導を行い、歯磨き指導については、歯みがきの歌など楽しく習得できるよう工夫しています。また特にトイレトレーニングについて、個別に無理なく行うよう配慮しながら、0歳児から1日1回は便座に座るよう誘導しています。

乳児の午睡時間は12:00～14:30、幼児は13:00～15:00で設定しています。午睡の際は、幼児はコットベッド、乳児は布団などの寝具を使用しています。午睡時間に眠れない子がいた場合は、なるべく横になって身体を休めるよう促しています。また就学準備として、子どもの成長に合わせ5歳児の10月位から午睡を減らしていきます。

朝の会や話し合いの中で行事の内容や、やりたい活動について園児の意見を尊重しながら決めています。また、園児が自分で意見を言い合うだけではなく、職員が問いかけを行い、園児のワクワク感を引き出せるよう配慮しています。そのほか、生活・遊び・対人関係のルールは、幼児集会で遊びの約束を説明しています。

認可保育園として、幅広い活動の提供を心掛けています。園児の言葉に対する感覚を養うためのプログラムとして絵本の読み聞かせ・ことばのマナー、音楽的な表現力を育む機会として今月の歌・日本のうた、身体を使った表現力を育む機会としてリトミック、言葉を使った表現力を育む機会として創作演劇、絵画的な表現力を育む機会としてマーブリング・ちぎり絵・絵画制作など多様な活動をまんべんなく実施するよう配慮しています。なお当園には外国籍の職員が在籍しており、園児たちは日常的に英語に触れられることができます。

散歩はほぼ毎日実施し、近隣の公園に出かけて、走りっこ、シャボン玉、落ち葉拾いなどの活動を行っています。また、これらの戸外活動では、サクラ、銀杏、どんぐりのほか、セミやバッタなどの動植物に触れられます。なお園内には保護者と職員確認用にお散歩マップを2か所に掲示しています。

年間行事として七夕・お月見・ハロウィン・クリスマス会・正月会・節分・ひな祭りの季節行事のほか、子どもの成長や保育の成果を発表する機会として、運動会・生活発表会を行っています。これらの行事は、保護者に見せるための行事ではなく子ども自身が経験することを重視して開催しています。また行事開催に向けて園児の興味や関心を高めるための工夫として、行事の開催と季節に合わせた園内の装飾を行っています。さらに園児が行事を振り返ったり記憶したりすることを支援するため、思い出として絵を描く取り組みを行っています。

年間行事予定表は4月（年度当初）に配布しており、行事ごとの目的は園だよりに記事を掲載し、保護者に伝えています。保護者が参加・見学できる行事としては、運動会、生活発表会などを実施しています。なお保護者が参加していない活動については、写真販売・写真貼り出し・日誌で伝えています。今年度は運動会で動画を撮影し、DVDで保護者に配布する予定です。

園児が安心してくつろげる環境整備として、コーナー保育の中で静かに過ごせる空間を設定しています。日中疲れてしまった園児がいた場合は机コーナーで休息することができます。また、一人きりになりたい園児がいた場合は、看護コーナーで過ごすこともできます。今後は、各クラスにくつろげる大きめのクッションなどを設置していきたいと考えています。

18時30分にクラス別保育から合同保育に切り替わり、2歳児保育室で延長保育を行っています。合同保育では、普段遊べない絵本、ままごと、パズルなどの玩具を用意しています。また延長保育の時間帯は、必ず2名以上の正職員保育士を配置するなど職員体制を工夫しています。そのほか、延長保育では園児が寂しくならないように個別のスキンシップを多めにするなどの配慮をしています。

食事は保育室で行い、園児達は自ら食べる場所を選んで楽しく食事を摂る事ができます。また静かな音楽を流すなど、落ち着いて食事できる雰囲気・環境作りを工夫しています。今後は小学校就学に向けて、トレイを持って並んで配膳する機会を設けていきたいと考えています。

食事はこだわりを持った食材選びをコンセプトに自園調理で提供しています。行事食をはじめ、見た目で美味しく・楽しく食事ができるように工夫して提供しています。また食物アレルギーのある園児については、給食マニュアル、食物アレルギー対応マニュアルに沿って対応しており、献立に応じて代替食、除去食を提供し、色分けしたテーブルで、他の園児と離れて食事をしています。さらにアレルギー食の提供は、色違いの食器とトレーに名前のプレートを用意し、誤食を防いでいます。

園の管理栄養士が作成した食育計画に沿って食育を実施しています。食事前に担当者が献立や栄養素を読み上げるほか、絵本や紙芝居で食事について伝える機会を設けています。また栄養士や調理師は、毎日園児と触れ合いながら配膳などに参加しています。調理体験は、3，4，5歳児が行い、コーンスープ・お団子・ふりかけを調理しています。そのほか、幼児フロアには「給食ができるまで」という工程を写真付きで解説した表を掲示し、園児の食に関する関心を高めています。

園児の防災・防犯意識を高める取組みとして毎月の避難訓練のほか、交通安全に向けた指導として警察署による交通安全指導を年2回実施しています。加えて、園児の健康指導として歯みがき指導や手洗いのうたによる指導を行っています。園内の事故・怪我防止に向けた対策としては、危険な遊び方の指導・約束を行っています。そのほか、毎週外部講師による体操教室で、縄跳び・鉄棒・マットなどを指導するなど、健康な身体作りに取り組んでいます。

園児の健康状態を把握するため、健康診断を年2回（0歳児は毎月）、歯科検診を年2回実施しています。当園は園児数が多いため2日間に分けて実施しています。与薬は基本的に行っていませんが、熱性けいれん、食物アレルギーの場合は薬を預かっています。なお与薬を行う場合は、与薬依頼書を提出してもらっています。

子どもの健康管理などの情報を掲載した保健だよりを毎月発行し、保護者に情報を伝えています。また園内で感染症が発生した場合は、玄関の掲示板、メールの送信で情報提供しています。午睡時は、視診、触診により健康状態をチェックし、様子を午睡チェック表に記録しています。そのほか、感染症やSIDSに関する研修として、職員研修を実施して知識を深めています。

子育てに関する保護者の価値観や就労状況については、個別面談票、就労状況調査票に記録して把握しています。また保育園の日常的なサービスに係る保護者の意向は、登降園時の会話やご意見箱のほか、年2回の個人面談などで聞き取っています。職員の保護者対応については、職員研修を実施し接遇の知識を深めています。

保護者間の交流を促進する取り組みとして、年2回保護者会を実施しています。保護者会では自己紹介や質疑応答の時間を設け交流の時間を設けています。また保護者と職員の信頼関係を深めるための取組みとして、随時面談を受け入れる体制を整備しています。そのほか、保護者の代表が参加する運営委員会を開催して運営に係る検討を行っています。

子育ての考え方について互いの理解を深めるための取組みとして、保護者会での情報提供や個別面談を実施しています。また保護者を対象に、離乳食の作り方などの役立つ情報を園内掲示で発信しています。そのほか、幼児クラスにおいて保育参加と、乳児クラスにおいて保育参観を毎年実施しています。

地域資源を活かした取組みとして、商店街との交流や、警察と連携した交通安全指導を実施しています。また、ボランティアや職場体験を積極的に受け入れています。今後は、近くの保育園との交流や、、交番・消防署への訪問を行う予定です。

個人情報の取り扱いについては、入園前の説明会で伝え、個人情報取扱方針確認同意書で確認しています。突発的に個人情報を提供する必要が発生した場合は、その都度お便りの配布などで同意を得ています。また園児の羞恥心に配慮した取組みとして、5歳児クラスでの水遊び・健診時の配慮をしています。プール使用の際にスクリーンで目隠しをしたり、着替えの際はスクリーンをおろして外から見えなくしています。

園児の権利を尊重する取り組みとして、子どもの権利マニュアルに則って対応しています。職員の人権教育に関しては、休憩室に書籍を設置しています。また虐待防止に向け、改正児童虐待防止法などをテーマにした研修や、自治体や専門機関が主催した虐待防止研修に積極的に参加しています。さらに虐待に関するニュースなどが報道された際は、新聞紙面、ネットニュースを回覧して周知しています。

法人内で共通して作成・活用しているマニュアルとして、危機管理マニュアル・保健衛生マニュアル・感染症対策マニュアル・虐待対応マニュアル・給食衛生管理マニュアル・食物アレルギー対応給食マニュアル・事故防止・事故発生時対応マニュアルなどを整備しています。これらのマニュアルに沿った業務の実施状況は、毎年2月に総主任、主任保育士が中心となり確認しています。

全職員に、保育実践ハンドブックを配布しており、職員は分からないことが起きた場合や、業務点検の手段として活用しています。また、職員に対して、入職時研修、年度当初の会議を実施し、マニュアルの理解と活用を促していますまた、経営法人変更に伴い、再度全職員へマニュアルを配布し、テーマ別に研修を行っています。マニュアルは専門部署である内部統制課が全国のガイドラインを全て確認し、常に新しい情報を取り入れながら改訂管理を行っています。