東京都福祉サービス第三者評価  評価結果





評価結果基本情報

評価年度 令和3年度
サービス名称 認可保育所
法人名称 社会福祉法人牧羊会
事業所名称 ベテル保育園
評価機関名称 一般財団法人 八王子勤労者福祉会館

コメント

評価者2名で園を訪問し契約をおこない、園長に事前説明をした。利用者調査、職員自己評価のアンケート用紙、返信用封筒(切手貼付)は配付を園に依頼し、評価機関に郵送してもらった。訪問調査前に資料を提供してもらい評価に役立てた。訪問調査は2日にわたり評価者4名で訪問し、登園の様子や園内を見学し評価の参考にした。事業プロフィル、組織マネジメント、サービス分析シートについて、園長、主任、栄養士、看護師から聞き取り資料の確認をした。合議は4回おこない公正な評価に努めた。


(内容)
 Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像
 Ⅱ 全体の評価講評
 Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み
 Ⅳ 利用者調査結果
 Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)
 Ⅵ サービス提供のプロセス項目


公益財団法人東京都福祉保健財団
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Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像

1 理念・方針  (関連 カテゴリー1 リーダーシップと意思決定)
  事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)

1)キリスト教精神に基づき、神と人とに愛されていることを実感できる保育を行う。 2)園児の命を尊びかつ人権に配慮し、平和で温かな家庭的保育を行う。 3)感性が豊かに磨かれ創造性が伸びるよう、様々な体験や遊びを取り入れた保育を行う。 4)家庭との緊密な連携のもとに、園児の状況や発達過程を踏まえ保育を行う。

 
2 期待する職員像  (関連 カテゴリー5 職員と組織の能力向上)
  (1)職員に求めている人材像や役割

・子ども第一で仕事をする。職員の都合で仕事はしない。子どもが主体となり成長できるように、傍らで寄り添い励ましてい  ける。 ・子どもの模範であることを常に自覚し行動する。子どもがあこがれる大人として行動する。特に心豊かな人間として。 ・保護者との信頼関係の構築に努める。保育内容や子どもの姿を常に伝えることに努めると共に、保護者の思いを受け止  め理解する。 ・自己管理が行え、職員間で良好な関係で働ける。物事に誠実に対処し、心身ともに健康に過ごせる。

 
(2)職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・コミュニケーション能力、協調性、チームワーク ・他者への思いやり・感謝の心、肯定的な態度 ・プロとしての責任感・自己研鑽 ・全体を把握する力、問題解決能力・臨機応変能力

 


Ⅱ 全体の評価講評

全体の評価講評

特に良いと思う点
1 異年齢保育と年齢別保育を組み合わせ、子どもの主体性を尊重する自由保育と課題を計画した設定保育を実践しています。

園は子どもの主体性を尊重した保育の実践を目指し、年齢別保育に異年齢合同保育を導入している。3歳~5歳児の3クラスは縦割りに2グループで活動する曜日を設けている。小さい子は大きい子に憧れ遊びを真似てみる、大きい子は小さい子の世話をする等、自分たちのやりたい遊びをしっかり遊びこみながら、思いやりの心、協力すること、工夫しルールを作ること等を学んでいる。年齢別保育では、クラス全体で発達に必要な課題を保育者が計画し、一斉活動を通して、音楽や造形、運動等の活動を体験するとともに、年齢別での仲間意識等も育てている。
2 施設整備・補修などは計画的にすすめ、2020年度は隣地を取得し、園庭の拡大により子どもたちの活動の幅が大きく広がっています

園は、家具の更新、トイレの改築、室内・屋外遊具の設置、駐車場の増設など施設整備・補修について毎年の事業報告、事業計画に記載し計画的に取り組んでいる。2020年度は、隣地の取得による園庭の拡大をおこなった。自然のままの広々とした園庭で子どもたちは五感を使って自然の変化を楽しみながら野原を駆け回り、畑を作り、四季折々の草花や昆虫と出会う等豊かな経験をしている。毎年の計画的な取り組みにより、2021年度で大きな整備等についてはほぼ終了するとしている。
3 さまざまな方法で研修を実施し、職員間で意見を出し合い起案書を提出、保育の質の向上に取り組んでいます

2020年度の園外研修はコロナ禍のためオンラインで参加した。全員対象の上級救命講習は新規講習者、再講習者が受講した。園内研修は毎年度、テーマを設定し毎月開催している。常勤、非常勤、給食担当者がテーマ別に参加している。職員自己評価では「勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修を実施している」の設問に100%が「そう思う」と答えている。育成自己評価は全職員を対象に期毎に上司と面談、ねらいや振り返りを記入し提出している。保育等の問題点は職員間で意見を出し合い起案書を作成し保育の質の向上に取り組んでいる。

さらなる改善が望まれる点
1 個人情報保護について保護者にていねいに説明していますが、開示請求についての説明が必要と思われます

園のしおりには、個人情報の使用目的を、小学校入学時、転園時、緊急時における病院その他関係機関への情報提供に限定し、最小限の範囲内において使用すると記載し、保護者から個人情報使用同意書を得ている。写真・動画等の取扱いについても細かく説明し、園だより、ホームページ等への写真の掲載について不同意の場合は書類を提出してもらっている。個人情報保護規程を備え、園のしおりでは情報の保護・管理に注意し、漏えい・減失・き損等の防止に努めるとしているが、開示請求については明記されておらず保護者への説明が必要と思われる。
2 先駆的に導入したノンコンタクトタイムの目的を見据えたさらなる充実が期待されます

園では2020年度から、物理的に子どもと離れ事務、保育準備、行事・計画準備、打ち合わせ等の業務にあてるノンコンタクトタイムを導入し、1日1クラス1人で計6人が45分間をその時間にあてると決めた。まだ実践例も少ないこの取り組みを、先駆的に導入したことは大いに評価できる。しかし、保育業務に追われ子どもと離れるこの時間の確保が尻すぼみになっているのが現状だという。今一度、業務の効率化による保育の質の向上、魅力的な職場づくりという当初の目的を周知し、さらなる充実を図ることを期待したい。
3 コロナ禍の影響を受け中止した地域貢献事業の再開、地域とのつながりの強化が望まれます

2020~2021年度はコロナ禍の影響で、地域交流行事である花の日訪問、高齢者施設訪問等一部行事は、中止となった。また小・中学生の職場体験の受け入れ、地域子育て広場、子ども家庭支援センター等での出前保育、毎月1回土曜日に近隣小学生に遊び場を提供する「べてるクラブ」も中止を余儀なくされた。緊急事態宣言中等における対応としては仕方ないが、家庭や密閉空間での子育てにより、地域の子育て支援ニーズは高まっていると考えられる。地域貢献事業の再開、地域ボランティアの受け入れなど地域とのつながりの強化が望まれる。

Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み

1 ★ 園は長期的な人材育成計画を策定し、職員の育成と保育の質の向上に取り組んでいます

園長は職員に求めている人材像や役割について、職員のしおりに明記している。職員のしおりは一人ひとりに配付され研修、職員会議等で周知を図り、意識の向上に努めている。長期的な展望に立ったキャリアパスを作成、一般職(ルーキー、ミドル、マスター)と総合職(リーダー、副主任、主任)の業務内容、あるべき姿等が明示されている。保育士、看護師、栄養士、調理員、事務員と職種別に経験年数、年齢に応じて、役職が細分化したキャリアアップ図は分かりやすく給与図と連動している。分野担当毎に園内、園外研修に参加し質の向上に取り組んでいる。
関連評価項目(事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる)
2 ★ 遊びを通して子どもが自主的に豊かな体験を得られるような保育に取り組んでいます

保育者主導から子ども主体の保育への転換に取り組み、子どもが遊びを通して自主的に体験を得られるよう援助している。「できる・できない」ではなく楽しく遊びつつ成長するしかけとして、鼓隊活動と体操指導を「ドラムサークル」「運動あそび」に変えた。子どもたちは自主的・積極的に取り組んでいる。遊具や玩具は発達に合わせて自由に選択できるよう環境設定し、乳児も遊びに関しては担当にこだわらず玩具等自ら遊びを選べるよう援助している。行事についても、行事のための保育ではなく、日常の保育が展開されたものになるよう援助している。
関連評価項目(日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している)
3 ★ 食事は楽しく美味しく食べることをいちばんに考え、そのための様々な工夫をしています

園では出汁をきかせ旬の食材を薄味調理した和食中心の給食を離乳食から提供している。安全な食材を入手しやすい、栄養バランスがとりやすい、行事とのつながりを伝えやすいなど利点が多いと考え、和食を基本にしている。食事は楽しく美味しく食べることがいちばんと考え、嫌いなものは無理に食べさせない。野菜栽培、2歳児以上の米とぎ・クラス炊飯、月1回の郷土料理の日、食前の栄養士の話など、食への興味を引く工夫をしている。また食材からアレルギー12品目を除去し、食物アレルギーがある子もなるべく同じものを食べられるよう配慮している。
関連評価項目(子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している)

Ⅳ 利用者調査結果

調査概要
調査対象:評価契約日における園児数68名、家庭数50世帯を調査対象とした。

調査方法:アンケート方式  
事業所を通して、利用者調査用紙と返信用封筒(切手貼付)を保護者に配布した。保護者から直接評価機関へ郵送してもらい回収した。

利用者総数 68人
利用者家族総数(世帯) 50世帯
アンケートや聞き取りを行った人数 50人
有効回答者数 36人
回答者割合(%) 72.0%

総括
調査対象者総数に対する回答割合は72.0%であった。設問「保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか」「提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか」「施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか」に94.4%が「はい」と答え「保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか」には91.7%が「はい」と答えた。一方で「外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか」についての「はい」の回答は38.9%と少なかった。総合満足度は「大変満足」「満足」を合わせ97.2%で「不満」は2.8%であった。施設への意見として「常に丁寧に対応してもらい、安心して預けている」「子どもの変化にもよく気付いてくれる」「子どもだけでなく親のことまで気にかけてくれすごく親切だ」等の保育士・職員への感謝の言葉が多数よせられた。

利用者調査結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい 33人  どちらともいえない 3人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
意見はなかった。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい 34人  どちらともいえない 1人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
「子どもたちが毎日の生活の中で進歩していることがわかり嬉しく思っている」という意見があった。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい 34人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「卵アレルギーだが、すべてに入っていないとのことで安心だ」という意見があった。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい 31人  どちらともいえない 4人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
「行事が少ない気がする。他の園では七夕など季節の行事やおゆうぎ会(ダンス発表や楽器、うた、各年齢ごとの劇など)があるのでもう少しあるといい」「新型コロナウイルスの流行により、様々な行事が中止、延期になっており残念だ」等の意見があった。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい 26人  どちらともいえない 0人  いいえ 2人  無回答・非該当 8人 
「延長料金が高すぎると思う」「延長料金がとても高いので2人園にいるので、とても高くついてしまい少し困る」等の意見があった。
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい 27人  どちらともいえない 7人  いいえ 1人  無回答・非該当 1人 
「階段に柵などあるといいと思う」「玄関で子どもの受け渡しなので、家族が園内に入らない点、感染対策になっていると思う」「子どもに対するコロナ感染対策が何一つ出来ていない」等の意見があった。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい 31人  どちらともいえない 4人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
意見はなかった。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい 31人  どちらともいえない 3人  いいえ 2人  無回答・非該当 0人 
「子どもに色々な心配事があり、1か月に1回位のペースで担任の先生等との面談をしてもらっている。毎回貴重な時間をつくってもらい感謝している」「定期的なサポートを得ており、子どもたちの様子を園から知らせてもらっている」「一部の先生とは何でも相談できるが、それはほんの一部であり、送迎時にもっと保護者への声かけがあれば良いと思う。挨拶しかしない先生ばかりで信頼関係を築きようがない」等の意見があった。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい 34人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「とてもきれいだ。先生方が外の掃除をしている姿をよく目にする」「園はよくアレンジされており、適切だ」等の意見があった。
10.職員の接遇・態度は適切か
はい 28人  どちらともいえない 7人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
「言葉遣いはとても丁寧だ」「フランクすぎず話しやすい」「全く非の打ちどころがない」「職員による。きつい職員がいるため、あまり子どもが行きたがらない」等の意見があった。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい 28人  どちらともいえない 7人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
「どんな些細なことについても知らせてもらっている」という意見があった。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい 22人  どちらともいえない 6人  いいえ 0人  無回答・非該当 8人 
「まだそういう事が起きていない」「何かあったら細かく報告してくれると思う」「何も報告がないのでわからない」等の意見があった。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい 29人  どちらともいえない 4人  いいえ 3人  無回答・非該当 0人 
「人による」「個別性への配慮に欠けている」等の意見があった。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい 29人  どちらともいえない 6人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
「お迎えの玄関で子どものことを話すので、他の家のことを聞いてしまうことがある」という意見があった。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい 32人  どちらともいえない 3人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
「小さなことも教えてくれるので助かる」「連絡ノートを細かく書いてくれ、見るのが楽しみだ」等の意見があった。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい 28人  どちらともいえない 2人  いいえ 1人  無回答・非該当 5人 
「個人面談で話してから、子どもと信頼関係を築こうと一生懸命やってくれている」「特に不満や要望はない」等の意見があった。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい 14人  どちらともいえない 4人  いいえ 5人  無回答・非該当 13人 
「最初の日から、ずっと情報を通知してもらっている」「今回初めて第三者委員があることを知った」等の意見があった。

Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)

※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー1  リーダーシップと意思決定
  サブカテゴリー1  事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  標準項目2 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  評価項目2 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている 実施状況
  標準項目1 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  標準項目2 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
  評価項目3 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している 実施状況
  標準項目1 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  標準項目2 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  標準項目3 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
講評
園の事業目的、運営方針を明らかにしています

当園は社会福祉法人牧羊会が運営し、事業目的は「キリスト教精神の隣人愛に基づいて、乳幼児の個人の尊厳を大切にし、心身ともに健やかに育つことを目的として、保育事業を行う」としている。運営方針として「キリスト教精神に基づき、神と人とに愛されていることを実感できる保育を行う」「園児の命を尊びかつ人権に配慮し、平和で温かな家庭的保育を行う」「感性が豊かに磨かれ創造性が伸びるよう、様々な体験や遊びを取入れた保育を行う」「家庭との緊密な連携のもとに、園児の状況や発達過程を踏まえ保育を行う」の4点を掲げている。

事業目的、運営方針を職員、保護者に周知し理解が深まるように取り組んでいます

園の事業目的、運営方針は園のしおり、職員のしおり、ホームページ、運営規程等に明記している。保護者には入園準備会や行事の際に説明し、園だよりでも伝えている。職員は新人研修時に説明を受け、年度初めの研修、キリスト教保育研修への参加などで理解を深めている。職員室には、理念、運営方針、運営規程、人権尊重などの掲示がある。経営層は、職員会議や研修の際に理念や運営方針について説明し現場をリードしており、年数回職員と個人面談をおこない、個々の職員の理念・方針への理解度を把握し育成計画に活かしている。

重要な案件の決定についてはその内容を職員に周知しています

理念・ビジョン、基本方針などの策定、中・長期計画の策定、予算編成などは理事会により決定される。職員の採用、職員の異動・配置、職員の育成(研修)計画の策定などは、園が決定できる。保育や行事等の内容については職員が役割分担して進め、職員会議等で検討し決定している。決定内容や決定経緯については、職員会議録や起案書を回覧し全職員の押印を得ることで、情報伝達に漏れがないようにしている。保護者には、園だよりや掲示、メール等でその都度伝達している。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー2  事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行
  サブカテゴリー1  事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  評価項目1 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している 実施状況
  標準項目1 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目2 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  標準項目3 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目4 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  標準項目5 事業所の経営状況を把握・検討している
  標準項目6 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
  サブカテゴリー2  実践的な計画策定に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している 実施状況
  標準項目1 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  標準項目2 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  標準項目3 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
  評価項目2 着実な計画の実行に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  標準項目2 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
講評
保護者や職員の意向を把握し、事業所を取り巻く環境についても情報を把握しています

第三者評価利用者調査、個人面談、連絡帳、送迎時の会話等から保護者の意向を把握している。職員の意向は職員会議や職員面談により把握している。年度末には職員から園の運営に対する自己評価を提出してもらう。また、経営層は地域のブロック会議や、私立保育園園長会、キリスト教保育所同盟の会議等に参加し、事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討している。コロナ禍により会議の開催が難しくなったが、地域の保育の状況、定員割れ、行政への予算要求、保育内容などが課題として検討されている。

中長期計画により今後の方向性を明らかにしました

園は2017年に引き続き2021年3月に中長期計画を策定した。基本的な考えとして、2021年度で大きな施設整備は終了するとし、職員は退職、産休・育休等の現状を押さえながら、途切れなく保育に取り組めるよう多めに雇用しているが、保育の質の向上のため人材育成に努めること、地域の少子化が進み定員割れが常態化しているため将来的にこども園へ移行することを挙げ、そのための保育・教育のあり方、職員等の体制の早急な検討が求められているとしている。園舎建て替えに向けた向こう17年の資金積み立て計画も明らかにした。

事業計画に基づき着実な計画の実行に取り組んでいます

園は毎年事業報告、事業計画を策定しており、運営方針の確認、重点項目の設定、職員体制、研修計画、保育、給食、健康・衛生管理、非常災害危険防止等防災訓練、地域等との関わり、施設保守管理、施設整備・補修などについて詳細に記述している。事業報告、事業計画、中長期計画については年度初めの研修時に園長が職員に説明する。計画に基づいて事業を運営しているが、2020年度、2021年度ともにコロナ禍により変更を余儀なくされることが特に行事関係で多かったという。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー3  経営における社会的責任
  サブカテゴリー1  社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる
  評価項目1 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  標準項目2 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
  サブカテゴリー2  利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている
  評価項目1 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている 実施状況
  標準項目1 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  標準項目2 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
  評価項目2 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている 実施状況
  標準項目1 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  標準項目2 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
  サブカテゴリー3  地域の福祉に役立つ取り組みを行っている
  評価項目1 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  標準項目2 ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
  評価項目2 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  標準項目2 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  標準項目3 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
講評
法・規範・倫理等は職員研修や運営規定、服務規律に定め周知しています

職員が守るべき法・規範・倫理等は運営規定に虐待等の禁止、児童虐待防止法遵守、秘密の保持の内容を明記している。職員のしおりには子どもに虐待をしない、肯定的な表現を用いる、大きな声で話さない(叫ばない)等の人権尊重8項目を明示し職員室にも掲示している。服務規律はセクシャルハラスメント、パワーハラスメント、モラル・ハラスメントについて具体的に防止や禁止対策を明示し、服務心得は16項目の順守内容を定めている。全職員に職員のしおりを配付し、入職時や職員会議、研修等で周知し理解が深まる取り組みをしている。

相談・苦情の受付制度を保護者に伝え、「虐待対応マニュアル」を備えています

相談・苦情を受け付ける仕組みについては、ホームページや園のしおりに相談・受付担当者、解決責任者、第三者委員2名の氏名、連絡先、市の苦情相談窓口を明記し玄関にも掲示している。入園準備会で保護者一人ひとりと面談をする際に園のしおりに沿って丁寧に説明をしている。園は「虐待対応マニュアル」を備え、子どもへの虐待と虐待禁止、虐待における保育園の役割、虐待発見のポイント、虐待が疑われたら等の項目を詳細に記載し発見から通告、再発防止への流れがフローチャート化されている。職員は外部・内部研修等へ参加し理解を深めている。

園の活動内容を開示し、新型コロナウイルス収束後には地域貢献の取り組みを再開します

園のホームページ等は年間の活動内容、園内の様子を詳細に開示し、第三者評価の実施についても知らせ、全体像がわかりやすい内容となっている。2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、卒園児や近隣の小学生を対象にした「べてるクラブ」、地域の公共施設や近隣等へ子ども達が花を届ける「花の日」、地域の高齢者施設との交流等、実施を見合わせたものも多いが収束後の再開を検討している。関係機関との連携や地域のブロック会議、私立保育園協会の園長会に出席し近況の情報を得て、園運営に活かす取り組みをしている。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー4  リスクマネジメント
  サブカテゴリー1  リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる
  評価項目1 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  標準項目2 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  標準項目3 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  標準項目4 リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  標準項目5 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
  サブカテゴリー2  事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  評価項目1 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている 実施状況
  標準項目1 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  標準項目2 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  標準項目3 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  標準項目4 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
講評
園は、さまざまなリスクを想定し優先順位をつけ、対策に取り組んでいます

園はリスクの優先順位として、少子化に於ける経営環境の変化、新型コロナウイルス感染症、事故等をあげ対応している。感染症対策は、登園時の検温確認、消毒の徹底、密を避けての保育等を実施している。対応マニュアルを作成し職員、保護者に周知している。事故防止対策はヒヤリハット報告書、ケガ報告書、医療機関を受診した時の事故報告書がある。些細な事でも報告書に原因、今後の対策、保護者への報告の様子、ケガの経過を記入し職員間で共有している。園内での事故防止に努めるため、園内マップを作成し職員の共通認識を高めた。

事業継続計画を策定、災害への避難訓練を実施しています

園は事業継続計画を策定したが、園舎が使用可能かどうかを判断する指標、安否確認の方法、保育時間外の緊急事態発生時に出勤する職員について、検討事項があると記載している。今後、職員会議等で修正や補足をし理解、周知を図っていきたいとしている。非常用物品等を備蓄している倉庫前には防災備蓄品チェックボードを掲示し品名、数量、保存期間等が一目瞭然確認できる。園のしおりには非常災害時の対策・防犯対策が明示され入園準備会で説明し周知されている。避難訓練は毎月の火災訓練の他、地震、防犯、引渡し、炊出し訓練を実施している。   

園は個人情報保護規程を備え、個人情報を管理しています

個人情報保護規程には個人情報の利用・取得、保護体制、安全管理、開示等を記載している。園のしおりには個人情報の保護と利用目的を記載し、保護者から個人情報の同意書を得ているが、開示請求についても明示が必要と思われる。重要な書類等は施錠し管理している。職員室には園児に関した必要書類が見やすいように、クラス別や個人別等に整理、保管されており必要なときに職員は見ることができる。パソコンの管理は園長がおこない、アクセス権限を設定している。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー5  職員と組織の能力向上
  サブカテゴリー1  事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている 実施状況
  標準項目1 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  標準項目2 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
  評価項目2 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している 実施状況
  標準項目1 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  標準項目2 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
  評価項目3 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  標準項目2 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  標準項目3 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  標準項目4 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
  評価項目4 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  標準項目2 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  標準項目3 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  標準項目4 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
  サブカテゴリー2  組織力の向上に取り組んでいる
  評価項目1 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  標準項目2 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  標準項目3 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
講評
職員の定着に向け、働きやすい環境整備や育成に取り組んでいます

園長は、職員の定着、働きやすい環境の整備等を職員会議等で考察し改善に努めている。職員間の連携について、前回の第三者評価受審結果をもとに昼礼を実施したことで、各クラスの様子や連絡事項等が伝わるようなったと2020年度事業報告に記載されている。職員の自己評価に「昼礼を行うようになり、情報共有がスムーズになった」との意見があった。2021年度ノンコンタクトタイムを導入し事務、保育準備、打ち合わせ等の時間保障をおこなった。主任、副主任等の会議を設け保育課題、人材育成等について情報共有し職員の育成に取り組んでいる。

キャリアパスと連動した人材育成計画を策定し職員の意欲向上に取り組んでいます

園が求める職責、職務内容に応じた長期的な展望を策定し職員に分かりやすく周知している。一般職(ルーキー、ミドル、マスター)と総合職(リーダー、副主任、主任)は経験年数、年齢に応じて、段階的に役割、業務内容等を明示している。「業務を通して一流の福祉人となるため適性や志向性に応じた育成の仕組みを整えています」とし保育、保健、食育、調理、事務の5部署をキャリアアップ図で明示し、育成・評価、給与等は連動している。育成評価表は5段階評価で記入、育成自己評価は期毎にねらいや振り返り等を記入し上司と面談、提出している。

勤務形態にかかわらず、積極的に研修に参加し共有化を図っています

園長は研修等への積極的な参加を促し人材育成を図っている。職員自己評価では「職員にさまざまな方法で研修等を実施しているか」の設問に100%が「そう思う」と答えている。職場内研修の年間計画は毎年度研修テーマを設定している。園長、主任、看護師、栄養士が担当し、常勤、非常勤、給食担当者がテーマ別に参加している。キリスト教保育研修は常勤職員を対象に毎月実施している。キャリアアップできる仕組みの研修は分野別に計画されている。2020年度の外部研修はコロナ禍でオンラインでの研修となった。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー7  事業所の重要課題に対する組織的な活動
  サブカテゴリー1  事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている
  評価項目1 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) 園では、情報の伝達がすべての職員にすぐに行き渡らず、行き違いが生じることがあるため、知らない職員、後から知る職員を減らし、共通認識を深め、スムーズに物事を進め事故等を減らすことが課題となっていた。毎日朝礼・夕礼をおこなってきたが勤務時間の関係で一部の職員しか参加できず、内容の共有も不十分であった。そこで、朝礼・夕礼を廃止し、職員が皆揃っている昼の時間、13時15分から13時30分の15分間に新たに昼礼を設定した。毎日、各部署・クラスの職員が必ず1名参加し、それぞれ前日の午後からその日の午前までの報告をおこなうと共に、必要な連絡事項の周知、簡単な相談、打ち合わせ等を、その場でおこなうようにした。参加者は、昼礼で聞いたことをすぐ同僚に報告すると共に、休みの職員に対しても、昼礼の報告をクラスノート等に記載し確認できるようにした。
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
園では以前から職員間の情報共有が課題となっており、前回2018年度の第三者評価でもこの点が指摘されていた。クラスノート、職員会議録、起案書の回覧・確認の押印等の取り組みをおこなってきたが、情報共有が十分でなく時々トラブルが発生していた。職員は交代勤務のため、朝礼・夕礼では情報が皆に行き渡らないと考え、昼礼を設定し実行した。皆が集まれる時間帯のため、会議の内容をすぐに同僚に伝えることができるようになった。また、各クラスの様子、気になる子どもの姿等を、毎日報告を受けることで、担当以外の部署・クラスの様子や課題等を職員全員が理解しやすくなった。連絡事項もその都度おこなえるため、行き違い等もなくなった。職員自己評価では「報連相が徹底できていない」等の意見もあったが、「昼礼を行うことにより、情報共有がスムーズになった」という意見もあった。今後も昼礼を継続し、より効率よく充実した内容としていくとしている。短時間での情報共有となるため、課題等は別途担当者が集まり検討することにしているが、その結果の共有方法も課題となる。職員間の情報共有が十分おこなわれ、一丸となって事業展開できるようになることが期待される。 
  評価項目2 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) これまで保育者主導の保育がおこなわれてきたが、保育所保育指針等の学びの中で、職員間に子どもの主体性を重んじる保育への意識が高まってきた。特に鼓隊活動、体操指導など指導者主体の早期教育への反省があり、子ども主体の保育への転換を重要課題として取り組んだ。音楽リズム活動については、3歳~5歳児の鼓隊活動に変えて「ドラムサークル」を導入した。「ドラムサークル」は、みんなで輪になって、打楽器をたたき、アンサンブルをつくる。自由にリズムを奏でながら協調性も養う。運動活動については、体操指導に変えて全年齢の「運動あそび」への変更をおこなった。「運動あそび」は、体を動かすことの楽しさが実感できる取り組みである。いずれも子どもの自主性を重んじ、子ども一人ひとりの活動や表現を大切に取り扱うものである。「ドラムサークル」は3歳~5歳児の縦割りグループで隔月1回1時間、「運動あそび」は毎月1回、0歳~2歳児は20分、3歳児は30分、4歳~5歳児は40分おこなっている。
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
これまでの保育者主体の保育ではなく、子ども主体の保育への転換を重要課題として取り組んだ。鼓隊活動に変えて「ドラムサークル」を、体操指導は「運動あそび」にそれぞれ専門講師を得て取り組んだ。できる・できないという枠がなくなり、子どもたちが楽しく活動できるようになった。そのことにより、子どもたちの自主的で積極的な行動が見受けられ、またそれぞれの表現が認められることによって自己肯定感を養えるようになった。さらに活動を継続することで、子どもたちの主体的・対話的な深い学びを深めていきたいとしている。また、異年齢縦割り保育の充実等を図りつつ、生活を通して、子どもたちが主体的に遊びを展開できるように促していきたいとしている。職員の意思一致を図るための研修の充実と、保護者への説明が必要と思われる。また、コロナ禍により行事の変更を余儀なくされているが、子ども主体の保育を進める中で行事の見直しについてこの経験を活かすことも期待される。 

Ⅵ サービス提供のプロセス項目(カテゴリー6)

カテゴリー6 サービス提供のプロセス
  サブカテゴリー1 サービス情報の提供
  評価項目1 利用希望者等に対してサービスの情報を提供している 実施状況
  標準項目1 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  標準項目2 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  標準項目3 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  標準項目4 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
講評
ホームページやリーフレットで園の情報を利用希望者等にわかりやすく提供しています

園のホームページには園舎と園庭の写真、「心豊かな人格を育てる」という保育理念が明記されている。保育内容はキリスト教保育、担当保育、子ども主体の保育など、特徴がわかりやすく説明されている。写真入りの遊びや行事紹介により入園後の毎日がイメージしやすい。法人情報として定款や苦情対応などのリンクもある。空き情報、問い合わせ先、見学申し込み先を明記し、アクセスしやすいよう工夫している。リーフレットには園の保育理念・目標、一日の流れなどがまとめられており、見学などで来園した利用希望者に配布している。

園の情報は行政や関係機関等に提供しています

園の情報は市に提供しており、市のホームページ内の「子育て応援サイト」や市が発行する「入園のしおり」「子育てガイドブック」に所在地、開所時間、受け入れ年齢、定員、一時保育・延長保育の有無などが掲載されている。空き情報は市のホームページからも検索することができる。子ども家庭支援センターなど関係機関からの問い合わせがあった場合は、そのつど、口頭で情報を提供している。

利用希望者の問い合わせや見学の希望には、個別の状況に応じた対応をしています

利用希望者からの電話等による問い合わせや見学の希望には、キリスト教保育であることを伝え、園長または事務員が対応している。他園で保育困難と言われ、入園先を探している保護者からの問い合わせもあり、子どもの状態、保護者の要望など個別状況をよく聞き、園の方針や対応を説明している。見学は月曜~金曜日の午前の保育時間中に設定し、園舎や園庭、保育の様子を見てもらい、保育理念、年齢別の保育方針、持ち物の説明などをおこなっている。保護者が外国人の場合は、自動翻訳機を用いるなどして意思疎通を図る努力をしている。


  サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応
  評価項目1 サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている 実施状況
  標準項目1 サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  標準項目2 サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目3 サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
  評価項目2 サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  標準項目2 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  標準項目3 サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
講評
入園準備会では、園のしおりで保育方針などを個別に説明し、同意を得ています

入園前に入園準備会をおこない、園のしおりに沿って説明する。園のしおりは35ページに及ぶ詳細なもので、運営方針、園の概要、開園日・開園時間および休日、職員体制、保育計画、給食、健康・安全・保健衛生、入園時に必要な書類、慣れ保育、保護者と保育園との連絡、保育参観・保育参加など、保育園利用に関する基本的ルールが記載されている。説明後、保護者に「重要事項説明同意書」に署名押印してもらっている。

入園時の面談で、保育に必要な個別事情や要望を聞き取り、記録し把握しています

入園準備会では主任、担任保育士等が個別面談をおこなう。保護者が記入した「児童票」「家庭生活状況調査票」「健康調査票」をもとに、保育に必要な個別事情や要望を聞き取る。家庭生活状況調査票は食事、睡眠、排泄、発達などを把握するもので0歳児用、1・2歳児用、3歳児以上用の書式がある。また、入園直後の子どもの不安・ストレス軽減のための慣れ保育について説明し、予定を決める。慣れ保育は、1日目の1時間から始め、2時間、6時間と時間を延ばし、保護者の仕事の都合や子どもの慣れ具合、年齢により柔軟に進めている。

サービス終了時には小学校や転入先と連携し支援の継続性が持てるよう配慮しています

卒園児については、入学予定の小学校に、保育所児童保育要録を提出する。転園する子どもについては、転園先から要望がある場合は保護者の承諾を得て、支援の継続に必要な情報を提供する。就学に向け気になる子等、配慮が必要と思われる子どもについては、保護者に対し、市の発行する「就学支援シート」の活用を提案する場合がある。シートの活用にあたっては小学校、学童保育所での支援の継続性を図るためのものであるということを保護者に理解してもらうよう、ていねいに説明している。


  サブカテゴリー3 個別状況の記録と計画策定
  評価項目1 定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している 実施状況
  標準項目1 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  標準項目2 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  標準項目3 アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  評価項目2 全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している 実施状況
  標準項目1 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  標準項目2 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
  標準項目3 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  標準項目4 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  標準項目5 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  評価項目3 子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している 実施状況
  標準項目1 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  標準項目2 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  評価項目4 子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している 実施状況
  標準項目1 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  標準項目2 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
講評
子どもや保護者の課題を把握し、記録、見直しの手順を定めています

「児童票」「家庭生活状況調査票」「健康調査票」で、子どもの心身および生活の状態、発達段階を把握し、日々の変化は「保育日誌」「保育経過記録」に記入している。保護者の意向は送迎時の会話、連絡帳、年1回の保護者面談、必要に応じおこなう個人面談等で把握している。これらの情報をもとにクラス会議、職員会議で子どもや保護者の課題を見直し、指導計画に反映している。

年間指導計画に基づき月・週案を立て、指導計画は保護者にわかりやすく伝えています

「他者と共に生きる力を育む」「豊かな感性と創造性を培う」を保育方針とし、0歳児の「個々の生活リズムを整え、基本的な生活習慣を培い、機嫌よく育つ」など年齢別の保育目標と異年齢の保育目標が立てられている。保育目標に基づき、各クラスで月案、週案が作られている。保護者には月1回発行される園だよりでその月の年齢ごとの保育目標を伝えている。0歳~2歳児、気になる子には個人別の指導計画を作成し、見直しをしている。

子どもの個人記録はファイルにまとめられ、職員は情報共有しています

保育日誌には、クラスの活動記録と共に、個人活動が記録されている。子ども一人ひとりの「児童票」「家庭生活状況調査票」「健康調査票」「保育経過記録」「面談記録」などは、個人別にファイルし職員室に保管され、職員は必要に応じ内容を見ることができる。子どもや保護者の状況に変化があったときは、昼礼、クラス会議、職員会議等で情報を共有する。それらを記録した会議録、クラスノートの回覧により、職員同士で子どもに関する情報を共有している。


  サブカテゴリー4 サービスの実施
  評価項目1 子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている 実施状況
  標準項目1 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  標準項目2 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  標準項目3 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  標準項目4 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  標準項目5 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  標準項目6 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】 小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
講評
発達の過程に沿った環境設定で子ども主体の保育を実践しています

家庭との緊密な連携のもとに、園児の状況や発達過程を踏まえ保育をおこなうことを運営方針の1つとしている。保育経過記録等を活用し、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで計画は随時見直している。子どもたちが楽しく遊びつつ成長するしかけを毎日整え、発達を促す遊びを展開させ、さらに次へと導く保育を目指している。広々とした園庭には発達に合わせて遊べる複合遊具が多数設置され、園内には子どもが自由に選べるよう絵本や玩具、創作活動の材料等が用意されている。保育者は子どもが自主的に遊びこめるよう見守リ援助している。

遊びながら互いの良さを認め合い、助け合える子どもに成長するよう援助しています

3歳~5歳児の3クラスは縦割りに2グループで活動する異年齢合同保育の曜日を設けている。小さい子は大きい子に憧れ色々な遊びにチャレンジし、大きい子は小さい子の世話をする等思いやりの心を育てている。複数の外国籍の子どもたちや、特別な配慮が必要な子どもたちも一緒に遊ぶことで、互いに外見や行動の違いを認め合えるようになり、助け合い、力を合せることができるように成長している。子ども同士のトラブルの際は、保育者は困ったときには手を貸せるようにしながら、子ども同士が解決できるよう援助している。

5歳児クラスでは日々の保育の中で小学生になる準備がおこなわれています

5歳児クラスでは、小学校での45分間授業が受けられるようリズムと習慣を身につける援助をしている。午睡をしない生活に慣れるため休憩時間を徐々に短くし、静かに遊べる生活へと移行する。コロナ禍で小学校を見学し交流する機会は叶わなかったが、DVDで小学校生活を知る時間を設けた。園では、小学校へ行っても困らないように、異年齢合同保育で社会性や協調性を養い、子どもの主体性を尊重することで、困ったときにどう対応するのか、新しい事へどう取り組むのか、自ら考え行動できる子どもを育てたいと考えている。

  評価項目2 子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている 実施状況
  標準項目1 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  標準項目2 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  標準項目3 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  標準項目4 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
講評
登園時には子どもの状況を把握し、降園時には保護者に必要事項を伝えています

朝夕の受け入れ、引き渡しは担当者がおこなう。登園時は、家庭で測定した体温を「連絡帳」で確認し、健康状態を視診しながら保護者に家庭での変化や必要な連絡事項について確認している。聞き取った必要事項は「出欠表」に記入し、聞いた職員が直接担任や看護師に伝達している。登園時に保護者に確認してほしい事項や、降園時に直接伝えて欲しい連絡事項等は「伝言メモ」を活用し、担任、看護師と担当者が連携している。けがや体調についての報告がある場合は、担任や看護師ができる限り直接説明するようにしている。

保護者と連携しながら基本的生活習慣が身につくよう援助しています

0歳~2歳児までの保育で、食事、排泄などについては同じ保育者が世話をする担当保育をおこなっている。基本的生活習慣は担任が保護者と相談し、個々の発達の状況や生活リズムをみながら身につくようすすめている。0歳~2歳児の連絡帳は健康状態のほか排便、睡眠、食事の様子等を毎日園と家庭の双方で書き情報共有できる仕組みになっている。また、送迎時や面談でも直接相談している。いっぱい遊び、しっかり食事をとり眠ることは大きくなるために大切なことだと基本的生活習慣の大切さを話し自主的に取り組めるよう援助している。

午睡は休息の時間とし、無理に寝かしつけず静かに過ごすよう対応しています

午睡は休息の時間と考え、夜の睡眠の妨げにならないよう本格的に寝る環境は作らない。子どもには眠ることや休息をとることの大切さを伝え、子どもが自ら寝ようとすることを大切にしている。寝ない子に対しては、無理に寝かしつけずに静かに過ごすよう対応している。1、2歳児には保育者がそばで寄り添う。3、4歳児の寝付けない子は静かに過ごす事を約束し、絵本を読んだり絵を描いたりして過ごす。5歳児クラスは基本的に午睡をおこなわない。0歳児は月齢や子どものペースに合わせ、いつでも横になれるスペースを保育室に確保している。

  評価項目3 日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している 実施状況
  標準項目1 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  標準項目2 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  標準項目3 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  標準項目4 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  標準項目5 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  標準項目6 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
講評
子ども一人ひとりの活動や表現を大切に「ドラムサークル」「運動遊び」を導入しました

保育者主導から、子どもの自主性を重んじ子ども一人ひとりの活動や表現を大切にするため、これまでの鼓隊活動と体操指導を見直し、外部講師による「ドラムサークル」「運動遊び」を導入した。できる・できないではなく、子どもが自主的に参加し、自分なりの表現を楽しむことを大切にしている。「ドラムサークル」は3歳以上の縦割りグループでリズムにのって皆で表現を楽しみ、「運動遊び」は0歳児からクラス単位で発達に合わせて楽しく身体を動かすことで心身の発達を促している。コロナ禍では、運動会の代わりに「親子で運動遊び」の日を設けた。

自己を十分に発揮できる環境を整え、いきいき表現する子を育てます

園は「人を愛する子」「いきいき表現する子」を保育目標としている。0歳~2歳児は担当保育をおこない、担当の保育者が世話をすることで愛着関係を築き、言葉かけにより人の言葉を聞き、自分でも伝えようとする気持ちを育てている。ごっこ遊びや絵本の読み聞かせ等で言葉への感性を育て、保育者が子どもの話をまず聞いて共感することで、子どもが自分の気持ちを自分の言葉で話せるよう援助している。造形遊びでは空き箱、ラップの芯等思い思いの材料で切る、貼る、塗る等して自由に作品作りを楽しむ等、いきいき表現できる環境作りをしている。

豊かな自然の中で思いきり遊びながら、子どもたちは学び成長しています

遊具があり運動ができる園庭とつながる、自然のままの広々とした園庭がある。広い野原にはクローバーが咲き、五感をいっぱい使って自然の変化を楽しみながら野原を駆け回ることができる。子どもたちは畑を作り、四季折々の草花や昆虫と出会う等豊かな体験をしている。園庭で子ども自身がやりたい遊びをしっかりと遊びこみ、友だちの遊びを真似するなど、互いに協力することで思いやりの心を育てている。工夫することやルールの大切さなどを学べるよう、保育者は子どもたちと遊びながら援助している。

  評価項目4 日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している 実施状況
  標準項目1 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  標準項目2 みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  標準項目3 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
講評
子どもの主体性を尊重した行事の実施を目指しています

園には保護者が参加出来る行事として親子遠足、運動会、クリスマス会、子ども展(作品展)がある。子どもたちには、園庭で育てた稲や野菜を神様に感謝したのち調理して食べる「収穫祭」、園庭で焼ける様子や匂いも楽しむ「さんま会」や4、5歳児が掘った芋で「やきいも会」等々子どもが楽しみにして参加出来るような行事が用意されている。保護者からは、発表会等の行事を増やしてほしいという声もあるが、園では行事準備のための保育ではなく、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組める行事を実施したいと考えている。

日頃の遊びや生活から展開し、子どもが参加しやすい行事にしています

行事が非日常のものとならないように、日頃の遊びや生活から展開することで、子どもが参加しやすいよう環境設定をおこなっている。クリスマス会の劇も、飾り付け等でクリスマスを楽しみにする雰囲気を作っている。劇や遊戯などははじめから役を決めるのではなく、子どもたちが遊び楽しみながら自主的に取り組んだ結果を見てもらい、保護者にも日常の保育生活を感じてもらえるよう配慮している。子どもが取り組む様子は、クラスだより、連絡帳で保護者に報告し、家庭でも話題にできるようにしている。

コロナ禍で行事に制限がある中、保護者に子どもの様子を伝える工夫をしました

年度初めに年間行事予定を配付し、保護者が行事に参加しやすいよう配慮している。取り組む様子をクラスだよりや連絡帳で伝えている。しかし、2020年度はコロナ禍のため親子行事は自粛や人数制限等を余儀なくされ、子どもたちだけでも例年通りできるよう工夫して実施した。運動会の代わりに外部講師の運動あそびの日にクラスを分けて「親子で運動あそびの日」を実施し、クリスマス会は子どもだけでおこない全保護者にDVDを配付した。子ども展(作品展)は冊子で造形活動の様子を知らせ、家で作れる造形遊びキットをクラス毎に渡した。

  評価項目5 保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている 実施状況
  標準項目1 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  標準項目2 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
講評
降園時間が近づくと家庭生活にスムーズに移行できるよう援助しています

帰りの集いを終え、降園準備をした後、2歳児以上の子どもたちは玄関横のホールで合同保育となる。絵本を読んだり、ごっこ遊びや卓上遊び等、子どもが自由に遊びを選択し楽しく過ごしながらも落ち着いて遊べるような環境を作り、クールダウンして家庭生活に移行できるよう援助している。横になれるスペースも確保し、身体を休めたい子どもが、横になってくつろげるよう配慮している。

保育時間が長くなるなかで子どもたちは安心してお迎えを待つことができます

降園時間が近づいても、0、1歳児はできるだけ自分のクラスで担当の保育士と過ごし、安心してお迎えを待てるよう配慮している。ゆったりとした雰囲気で遊べるように絵本やごっこ遊びなどしながら、保育者が傍らにいる安心感を保てるようにしている。2歳児以上の合同保育で、子どもたちが降園していき人数が減っていく中では、保育者が寄り添い、寂しくなったり不安にならないよう援助している。

  評価項目6 子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している 実施状況
  標準項目1 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  標準項目2 メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  標準項目3 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している                                                                                        
  標準項目4 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
講評
園では、食事は楽しく美味しく食べることをいちばんに考えています

出汁をきかし薄味の和食を中心に、安全で旬の食材を使用した給食を提供している。日常の食事と行事食のメリハリを付ける工夫をし、月に1回「郷土食の日」として全国各地の食材を使用し話題作りもしている。0、1歳児は保育室内に食事コーナーを作り、授乳や食事が落ち着いてできるようにし、2歳児以上の子どもはグループを作り楽しく食事をする。食べる時間を年齢ごとに設定し、その時間内で完食できるよう発達に合わせて盛り付け等配慮している。園では美味しく食べることが1番だと考え、嫌いなものを無理に食べさせることはしていない。

食物アレルギーのある子も、ない子も、同じ給食を一緒に食べることを大事にしています

食物アレルギーのある子も、みんなと同じ給食を食べることを大切に献立をたてている。アレルギー原材料27品目のうち卵、そば、落花生等12品目を使用しないと定め、食材や調味料を厳選し使用している。食物アレルギーがある子は年1回「食品除去の指示書」を提出してもらい保護者と連携を密に対応し、配膳の際はトレーを使用し、職員2人で確認するようにしている。ミルクは家庭と同じものを園で購入し使用している。初めて食べる食材は1度家庭で食べたものから使用できるよう「食材表」(離乳食用、幼児食用)に保護者に記入してもらっている。

食への興味を引き出す様々な体験をする機会が用意されています

2歳児以上は子どもたちが米とぎをし、クラスで炊飯して食事時間を楽しみに待てるよう援助している。3歳児以上はクッキングの時間もあり、乳児クラスも野菜にふれたり洗う体験をする。広い園庭で子どもたちはトマト、なす、枝豆、ジャガイモ、にんじん等様々な野菜を地植えで栽培している。5歳児は米の栽培もした。焼き芋会やさんま会では食材が焼けて変化していく様子を見ることで食への興味を促している。また、納入業者である魚屋、豆腐屋に仕事の様子を写真や動画等で撮影してもらい、子どもたちに紹介している。

  評価項目7 子どもが心身の健康を維持できるよう援助している 実施状況
  標準項目1 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  標準項目2 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  標準項目3 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
講評
子どもが自ら病気やけがの予防ができるよう援助しています

看護師は各クラスをまわり、歯磨き、手洗い、鼻のかみ方、うがいの仕方等の指導をおこない、健康や安全の大切さを伝えている。けがについてはヒヤリハット報告書も活用し、話す内容を検討している。新型コロナウィルス感染拡大のなかでは、子どもたちと「コロナに感染しないためにはどうしたらよいだろう」というテーマで話し合い、うがいや手洗いを練習した。遊びや散歩等保育中も、保育士は子どもの安全を守ることで、子どもが自らルールやマナーを知り、けがを防止できるよう援助している。

計画的に子どもの健康管理に努め必要に応じて関係機関と連携します

毎日登園時には視診と連絡帳、保護者との会話で子どもの健康状態を把握している。看護師は子どもたちの健康観察をし、毎月身体測定をおこない、毎週爪やその他の衛生検査を実施し、必要な事項は保護者に伝えている。健康診断は0歳児は毎月、その他の子どもは年2回、歯科検診は年1回あり、看護師が記録し管理して、必要に応じ病院等関係機関と連携している。職員は全員上級救命講習を受講している。毎月の給食保健会議において看護師は健康・保健・衛生について指導、情報提供、周知をおこない、職員と一丸となって子どもの健康管理に努めている。

保護者と情報共有しながら子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組みをしています

子どもの健康に関し日常的に保護者と情報共有するよう努めている。入園時には、けがや病気の時の対応について園のしおりを用いて説明し、毎月の「ほけんだより」や掲示で感染症や予防接種等保健に関する情報提供をしている。身体測定や健診の結果は記録して報告し、相談も受け付けている。乳幼児突然死症候群については「睡眠時チェック表」を用い事故の予防をし、0歳児は無呼吸アラームセンサーを併用し5分おきに、1歳児は10分おきに呼吸や体調に変化がないか目視で確認している。2歳~4歳児に対しては体調に変化がないか見守っている。

  評価項目8 保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  標準項目2 保護者同士が交流できる機会を設けている
  標準項目3 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  標準項目4 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  標準項目5 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
講評
就労等保護者の個々の事情に配慮して支援をおこなっています

園では保護者の就労の事情に合わせ保育時間の柔軟な対応をおこない、届け出により土曜保育も実施している。育児相談等には連絡帳でのやり取りや随時面談にも応じ、必要があれば関係機関につなぐ援助をおこなっている。利用者調査では「子どもだけでなく親のことまで気にかけてくれすごく親切だ」「子どものことはもちろん、父母の体調や気持ちにも寄り添ってくれる園だ」等の意見があった。保護者同士が交流できる機会として、春のクラス懇談会や親子遠足があるが、コロナ禍で中止しており今後の課題としている。

子どもの発達や育児などについて保護者に伝え、情報共有する工夫をおこなっています

0歳~2歳児の乳児用連絡帳は、園と家庭の双方で「健康状態」「機嫌」「検温」「排便」「睡眠」「食事」や連絡事項等を毎日記入し共有できるよう複写式になっている。3歳児以上の幼児用連絡帳は、子どもの様子や連絡事項等を毎日記入し、保護者からも家庭での様子を伝えてもらい育児相談等にも活用してもらっている。その月の保育目標は園だよりで知らせ、クラスだよりで子どもの発達の様子を伝えている。日本語が得意ではない保護者には自動翻訳機を利用する、分かりやすい言葉で繰り返し伝える、母国語に翻訳した献立表を渡す等配慮している。

保育参加、個人面談等保護者と一緒に子育てする取り組みがあります

園での子どもの様子を見たい、保育者の体験をしたい、誕生日会を参観して一緒に給食を食べたい等希望があれば、1週間前までに申込用紙を提出し、いつでも保育参観・参加ができる。日程、時間、内容などの調整も相談に応じている。育児相談等には年1回の個人面談のほか随時対応している。感染予防に関する注意喚起や学童クラブ申込等子どもに関する情報は、玄関前の立て看板に大きく掲示し知らせる工夫がある。玄関脇サンプルケースには3歳児の給食と離乳食を展示し、盛り付けや量、具の大きさ、形状等の参考にしてもらっている。

  評価項目9 地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている 実施状況
  標準項目1 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  標準項目2 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
講評
園では地域資源を利用して子どもが多様な体験ができる機会を提供しています

4、5歳児は毎年近隣の農家で芋掘り体験をさせてもらい、後日園でおこなわれる焼き芋会は楽しみな行事になっている。自然に囲まれた地域で散歩や公園遊びで自然にふれあう機会も多い。消防訓練では消防車を見たり、防犯訓練では警察OBの話を聞く機会もある。園では今後、魚屋で魚がさばかれる様子を見学する等地域資源の利用拡大を見据え、給食食材を仕入れている近隣の商店とのコミュニケーションを大切にしている。

地域の人たちと交流する機会の再開が待たれます

花を持ち寄って部屋に飾り、神様の祝福に対し礼拝をするキリスト教行事の「花の日」がある。子どもたちは、近所の人たちや消防署、交番、郵便局、高齢者施設に感謝の気持ちをこめて花を届けている。近所の人たちとは散歩の時などに挨拶を交わし、「いつもありがとう」等声をかけてもらっている。高齢者施設とは入所者を園に招き世代を超えた交流を体験している。中学生の職場体験では中学生と、月に1回地域の小学生に園を開放する「べてるクラブ」では小学生と触れ合う機会がある。いずれもコロナ禍で開催が中断されてしまい、再開が待たれる。


  サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
  評価項目1 子どものプライバシー保護を徹底している 実施状況
  標準項目1 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目2 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
  評価項目2 サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している 実施状況
  標準項目1 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  標準項目2 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  標準項目3 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
講評
プライバシー保護を徹底しています

園のしおりで個人情報の収集、外部とのやり取りについて説明し、同意書に署名押印を得ている。外部とのやり取りは「小学校への円滑な移行・接続が図れるよう入学予定の小学校で情報を共有する」「転園する場合において、他の施設との間で必要な連絡調整をおこなう」「病院その他の関係機関に対し必要な情報提供をおこなう」という目的に限られる。写真・動画については、園だより、ホームページ等に掲載することがあると説明し、希望しない保護者からは、掲載を希望しない旨の書類を提出してもらっている。

子どもの羞恥心に配慮した保育をおこなっています

おむつ替えは仕切りのあるスペースでおこない、お漏らしをした子どもの着換え時はトイレの一番奥で静かにおこなう。パンツへの切り替えが遅れている子どもは保育士が1対1で声かけをしておむつを取り替えるなど、子どもの羞恥心に配慮した対応をしている。3歳~5歳児になると、男女の体の違いに興味を持ち始め、プールに入る前の着換え中に柵を設けているにもかかわらずのぞきたがる子どももいる。事前に絵本などを使い、「他の子のプライベートゾーンを見たり触ったりしてはいけない」ことなどを教え、羞恥心に配慮した保育をおこなっている。

子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮しています

園には国籍や人種の違う子どもがおり、言語、生活習慣、価値観の違いに配慮している。言語の違いについては、重要なお知らせなどは自動翻訳機を使うこともあるが、簡単な英語と身振り手振り等でコミュニケーションを取るよう心がけている。生活習慣の違いでは、ミサンガやピアスなどを着けてくる子どももいるが、転んだり引っかけたりする危険性を説明し、園での使用は遠慮してもらっている。離乳食の習慣がない国や、季節感を気にせず冬でも薄着の国もあるが、それぞれの習慣に配慮しつつ、園の考え方を説明し、理解してもらうよう工夫している。


  サブカテゴリー6 事業所業務の標準化
  評価項目1 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  標準項目2 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  標準項目3 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  評価項目2 サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  標準項目2 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
講評
職員のしおりや各種マニュアルが整備され、活用されています

職員のしおりには、キリスト教編と保育編があり、子どもの主体性を大切にする保育について、目的と方法を解説し、職員に配付している。保護者とのやり取りや朝の受け入れ時におこなうこと、帰りの引き渡しで確認することなども具体的に列記されている。日常業務は早番、中番、遅番のシフトごとに、月曜~土曜日まで毎日おこなうことがマニュアル化されている。園には食中毒発生時のマニュアル、保健マニュアル(事故・ケガ編)(病気編)、感染症マニュアル、虐待防止マニュアルなどがあり、各クラスに備えており、職員はいつでも見ることができる。

サービスの基本事項や手順の見直しは職員会議でおこなわれています

職員の業務マニュアルは、年度末の職員会議で全体の見直しをおこなう。行事や日常業務の改善案については毎月の職員会議や担当者の会議で意見をまとめて起案書を作成し、上司に提出する。起案書を作成する過程で意見が出た場合は担当者が再び会議を開き、起案書を作成し直すこともある。起案で承認されたものについては職員全員に回覧し、押印を得ており、決定事項の伝達漏れが生じないようにしている。

提供するサービスについて職員や保護者等からの意見、提案を聞き改善しています

保護者面談、クラス懇談会、日々の連絡帳でのやりとり、送迎時の会話などで、保護者の意見を聞き、改善に活かしている。これまでに制服が高価すぎるので変えてほしいという意見があり制服を簡素化し、駐車場を増やしてほしいという意見を受け、増設するなどしてきた。コロナ禍での行事の持ち方、保育士の朝夕の動き方などについて、職員から意見が出て検討し改善した。