東京都福祉サービス第三者評価  評価結果





評価結果基本情報

評価年度 令和2年度
サービス名称 認証保育所A型・B型
法人名称 特定非営利活動法人あゆみの会
事業所名称 あゆみ保育園
評価機関名称 株式会社 地域計画連合

コメント

・事前説明にあたっては、令和2年度方式の評点基準、確認根拠資料の準備について、わかりやすい独自資料を用意し、事業者の負担を軽減する工夫を行っている。
・分析シートは記入のポイントを用意し、効果的、効率的に情報が整理できるよう工夫を行っている。
・確認根拠資料は、訪問調査の概ね3週間前までに評価機関への提出を依頼し、根拠の事前確認を行ったうえで訪問調査を実施し、訪問当日は事業所の課題や良い点を把握するためのヒアリングに重点を置いて実施している。
・合議は、訪問調査終了後、同じ日のうちに、速やかに実施している。


(内容)
 Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像
 Ⅱ 全体の評価講評
 Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み
 Ⅳ 利用者調査結果
 Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)
 Ⅵ サービス提供のプロセス項目


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Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像

1 理念・方針  (関連 カテゴリー1 リーダーシップと意思決定)
  事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)

1)愛と真心をもって、職員、子どもたち、保護者と向き合う 2)子どもたちが安全に保育園での生活を送ることができる様、安全、衛生等、環境を整える 3)躾(子どもたちが将来困らないように、礼儀作法や生活習慣などを日々の生活の中から体得させていく) 4)自園菜園で野菜の成長を見守りながら、食べる楽しみや喜びを通して、食への関心を促していく(親子共) 5)親子共に、良いお友だちができるようにお手伝いをしていく

 
2 期待する職員像  (関連 カテゴリー5 職員と組織の能力向上)
  (1)職員に求めている人材像や役割

責任感があり、愛情深くおっとりとクラス運営を行う資質を持っている方。 職務心得などで方針を自身でくみ取ったり、日々の保育園生活の中での体得を通じ、実力を開花させていくよう心がけています。

 
(2)職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

「あゆみ保育園の先生は、誰が担任になっても、皆同じ雰囲気で安心です」とよく言われますが、最初から全て皆が同じということではありません。ただ毎日の生活の中で、考え方や子どもや保護者との接し方、あゆみ保育園の職員であるという心構えを学んでいき、結果的に同じ雰囲気の先生に成長しているのです。こうした互いを見つめ、いま一歩成長したいと感じる職員の向上心を大切に考えています。

 


Ⅱ 全体の評価講評

全体の評価講評

特に良いと思う点
1 全園児との連絡ノートを活用して保護者との信頼関係を醸成し、ともに子どもの成長を喜び合うツールとして活用している

全園児に連絡ノートを作成し、毎日保護者と交換をしている。職員は、園児のその日のできごとや表情、心の動きなど、できるだけ詳細に保護者へ伝えられるよう努めている。保護者からは連絡事項、保育への感謝から、ちょっとした希望など、自由に記載してもらっている。保育の中でもとくに重要なツールとして連絡ノートを位置づけ、保護者と互いのコミュニケーションを深めたり、家族とともに成長を喜びあったり、信頼関係の醸成に役立てている。ノートは、成長した卒園生たちからも、「自分の成長記録としても大切な財産だ」と喜ばれている。
2 少人数担任制で一人ひとりへの丁寧な保育を行い、園児も職員も互いに関わりあえるよう「空間づくり」を工夫している

月齢が近い子どもの「少人数担任制」を採用し、発達にそった細やかな保育を行っている。各クラスのゾーンをとりながら、同じ保育室で過ごし、ほかのクラスの様子を感じることで自然と互いを気遣いあい、学びあっている。0歳児のみ生活リズムが異なるため別室としているが、見通し様子がわかる建具を使用し、同様に年上園児を見ながら育つ環境が整備されている。ワンフロアを上手に空間づくりをすることで、「少人数の良さ」と「学びあう楽しさ」を同時に適え、職員同士も気軽に助言・相談しやすい風通しのよい職場環境につながっている。
3 全員出席・毎日実施の「職員会議」で、情報共有の徹底化や意思疎通の効率化を図り、保育園の質の保持に努めている

全員が出席の職員会議を毎日行い、情報共有や課題検討に取り組んでいる。職員は「個人でやること、誰かに相談しながら進めること、チームとして園全体でやること」を意識し、会議で積極的に意見交換し、保育の質の確保、あゆみ保育園という風土(ブランド)の継承に力を入れている。また、開園から44年、一貫した保育目標に基づき保育できるよう「職務心得」を作成している。職務心得に基づき、職員は保護者から信頼される保育者としての心構えや、園児の見本となる「大人としての礼節」の実践に日々努められるよう、折りにふれ読み返している。

さらなる改善が望まれる点
1 コロナ禍に対応できる保護者会の開催方法・場所の工夫と、説明内容への同意書導入の検討を期待したい

コロナ禍で保護者会等直接対話の機会が無かったことが影響し、保護者アンケートから保育時間の考え方や延長保育等の対応について、一部、正確に伝わっていない状況が見受けられた。保護者会会場は、近隣に整備された区立施設やお寺の活用、あるいはオンライン会議など、柔軟な方法を模索する余地が伺われる。また、今後年度当初の保護者会などの直接対話が出来ない状況に備え、入園時のみならず進級時も含めて、園の方針・保育時間など重要事項の説明を受け、納得したことの確認同意書を書面化し、保護者に同意書の提出を求めることも検討したい。
2 自己チェックシート等を活用して、職員の育成計画やキャリアパスを明確にステップ化する仕組みづくりに期待したい

新入職員は先輩職員への相談、職員心得やマニュアルを活用し、OJTを重ねてスキルアップをおこなっている。1年に一度、「職員基礎力判定シート」で入社期間に応じた到達度を、「年齢別実務向上チェック表」で日々の保育場面でのサービス内容を自己チェックおよび上司評価を受ける機会がある。それら既存のシートを活用し、また専門性を高めるための研修受講状況などもあわせ、職員個々人の目標設定、そのためのステップづくりなど、具体的に手引きし、より効率的に、また漏れのない育成計画につなげていく仕組みづくりに期待したい。
3 保育園運営に関するマニュアルを整備し、運営上の仕組みの見える化の促進を期待したい

小規模園で、日常的に徹底した教え合うシステムを活かし、力量を備えた職員を育成し、丁寧な手書き連絡ノートで保護者との強い信頼関係を築くなど、マルチな対応力がある。一方で、もう少し運営の土台となる仕組みや基本ルールが見えると、職員の多様性が生き、より自律的に力を発揮できる場面もあると考えられる。手始めとして、運営(マネジメント)マニュアル作成を検討したい。経営層も一般職員も、家族的な職員会議や職員育成などの運営のあり方ををもう一歩進め、保護者の信頼感をより高める「なにか」を見える化する取組みを期待したい。

Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み

1 ★ コロナ禍で子どもの安全な生活環境を作るために、徹底した施設改善策を講じている

コロナ禍で、一時は休園も余儀なくされ、子どもや職員の安全対策には模索を続けた。休園の期間を経て、つきつけられた事実は保育園の事業は、3密で成立しているということであった。子どもだけでなく、働く職員、送迎の家族、全員の安全を守るために何が必要か、徹底して考え安全対策が講じられた。開園16年目、丁寧に使われた園舎であったが園が納得できる対策としてリフォーム工事を決め、抗菌加工の壁紙、抗菌床板への貼り替え、除菌機能に配慮した空調の新設に踏切り、子ども・職員の安全のため、コロナ対策に惜しみない投資を行っている。
関連評価項目(事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる)
2 ★ 保護者個々の事情に寄り添い、問い合わせの機会を通して、子育ての一助となっている

年間を通じて、問い合わせの電話に対応している。入園するしないに限らず、保護者が必要としている保育を一緒に検討するよう、心掛けている。現状では、区内に限らず、他区から通園する保護者も少なくないが、3年間毎日、通園することになるため、職場の方向なども考慮に入れ、相手の立場に立って親身に保育園決定のアドバイスを行っている。入園枠から受入れが難しい場合にも、他の保育園や関係機関を紹介したり、家庭での保育に助言を行うこともある。できるだけ保護者個々の事情に寄り添い、問い合わせの機会を通して、子育ての一助となっている。
関連評価項目(利用希望者等に対してサービスの情報を提供している)
3 ★ "園庭菜園"を持ち、栄養士の丁寧な関わりで、野菜の味のわかる子どもを育てている

自分からおいしく食べられるをモットーに、栄養士のきめ細かな関わりで、目で楽しめ舌で味わえる給食を提供している。”園庭菜園”で、園児は、自分のトマトの苗を決めて植え、育つ喜びを味わっている。収穫した貴重な実は、新鮮な香り、感触を楽しんだ後、給食でいただいている。市販のトマトを食べ”畑のトマトじゃない”とわかる子どもや、”大好きな野菜はブロッコリー”と言う子どももいる。栄養士は、全ての給食を手づくりで安全に提供し、机間巡視して、一人ひとりの状態に目配りし、嫌いなものもより食べやすくなるよう支援している。
関連評価項目(子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している)

Ⅳ 利用者調査結果

調査概要
調査対象:2021年1月1日現在の施設の利用者(保護者) 19世帯(利用者総数 21名)を対象とした。

調査方法:アンケート方式  
アンケート(自記式)。施設にて担任が保護者に手渡しする形で調査票を配付。記入された調査票は封緘のうえ返信用封筒による郵送または施設に設置した回収箱による回収。

利用者総数 21人
利用者家族総数(世帯) 19世帯
アンケートや聞き取りを行った人数 19人
有効回答者数 17人
回答者割合(%) 89.5%

総括
・総合的な満足度としては、「大変満足」が 65%、「満足」が 29%となっており、満足と答えた人が 94%となっている。 ●各カテゴリーのうち、「はい」の比率が100%は、以下の8項目であった。 問1.園での活動は、お子さんの心身の発達に役立っているか、 問2.園での活動は、お子さんが興味や関心を持って行えるものになっているか 問8.お子さんの気持ちや様子・子育てなどについて職員と話したり相談することができるような信頼関係があるか 問9.園内は清潔で整理された空間になっているか 問10.あなたは、職員の言葉遣いや態度、服装などが適切か 問11.お子さんがけがをしたり、体調が悪くなったときの、職員の対応は信頼できるか 問13.あなたは、職員がお子さんの気持ちを大切にしながら対応してくれているか 問16.あなたが不満に思ったことや要望を伝えたとき、職員は、きちんと対応してくれているか

利用者調査結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい 17人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
家庭では全て経験させることが難しい季節の行事等大変有難いです。(お月見団子作りや鏡開き、すいかわりなど)、といった意見があった。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい 17人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
畑での収穫のおかげで野菜を身近に感じているようで苦手なものも食べるようになりました、といった意見があった。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい 16人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
離乳期から幼児期への移行期や体調に合わせて細やかにご対応頂いて大変助かっています、といった意見があった。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい 16人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
毎日のお散歩のおかげで外遊びが習慣になり助かっています、といった意見があった。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい 8人  どちらともいえない 5人  いいえ 2人  無回答・非該当 2人 
特筆すべき意見なし。
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい 16人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
特筆すべき意見なし。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい 15人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
満足しているが行事の予定等早めに通知して頂けるとより助かります、といった意見があった。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい 17人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
核家族のため育児の相談相手があまり他にいない。保育士さんが丁寧にいつも相談に乗って下さり大変助かっております、といった意見があった。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい 17人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
現在はコロナのため保育室を見ることができないが以前は丁寧に整えて下さっていた、といった意見があった。
10.職員の接遇・態度は適切か
はい 17人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
特筆すべき意見なし。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい 17人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
特筆すべき意見なし。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい 15人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 2人 
特筆すべき意見なし。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい 17人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
特筆すべき意見なし。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい 15人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
特筆すべき意見なし。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい 16人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
ノートがとても丁寧で、子どものいる知人も驚いていました、といった意見があった。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい 17人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
意見の記載なし。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい 9人  どちらともいえない 4人  いいえ 2人  無回答・非該当 2人 
そのような機会がなかったため。しかし保護者会で存在は伺っております、といった意見があった。

Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)

※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー1  リーダーシップと意思決定
  サブカテゴリー1  事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  標準項目2 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  評価項目2 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている 実施状況
  標準項目1 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  標準項目2 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
  評価項目3 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している 実施状況
  標準項目1 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  標準項目2 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  標準項目3 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
講評
「保育目標」を全ての基幹とし、職員や保護者が理解・共感できるように取り組んでいる

開園から40余年変わらない「保育目標」を全ての基幹とし、保育や保護者対応などの具体的な行動につなげるようにしている。職員には採用面接の際、園が求める職員像について説明し、目標を具体行動におとしこんだ「職務心得」で、就任後も随時振り返ることができるようにしている。利用者には、入園時の重要事項説明や毎年の全体保護者会、個別面談時に話し理解を求め、さらに送迎時の会話や連絡ノートなどでも、折に触れて考え方を発信し、共感してもらえるように取り組んでいる。

経営者層も現場に関わり、職員が共感しやすいよう具体的な指導・支援をおこなっている

法人理事長が熱心に陣頭式を取り、保育の現場に深くかかわり、現場での園児や職員の様子を確認している。日々の保育、職員会議での指導、そして手引書作成の際には、できるだけ具体例をまじえ、職員が共感しやすいように工夫している。法人理事長の所有する敷地・建物を利用する園であることからも、とくに「園舎・園庭整備」にあたっては、園児が快適に利用できるように設計段階から配慮を重ねている。常々、施設内外の修繕や改修をおこない、それらをベースに、職員もいきいきと保育にあたれるように対策を練っている。

職員会議は全職員で毎日実施、意思決定フローを可視化し園としての対応を統一している

職員会議は全職員参加で毎日実施している。会議では園児やクラスなど園内状況の情報共有にくわえ、都内の情報を確認したり、理事長の想いを伝えたり、職員の要望を聞いたり、課題検討の場としても活用している。職種や立場に関わらずアットホームな場で話し合いを重ねることで、理事長と職員、また職員同士のコミュニケーションを充実させ、風通しがよい関係をつくりあげている。職員会議で気づきや考え方を共有し、意思決定されていく様を「見える化」することで、園としての考えや対応を統一させ、「あゆみ保育園らしさ」の維持につなげている。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー2  事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行
  サブカテゴリー1  事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  評価項目1 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している 実施状況
  標準項目1 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目2 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  標準項目3 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目4 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  標準項目5 事業所の経営状況を把握・検討している
  標準項目6 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
  サブカテゴリー2  実践的な計画策定に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している 実施状況
  標準項目1 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  標準項目2 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  標準項目3 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
  評価項目2 着実な計画の実行に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  標準項目2 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
講評
第三者評価や園独自の意向調査で利用者の意向を把握し、課題解決につなげている

3年毎に第三者評価を受審し、その利用者調査で意向収集している。要望や課題は職員会議で共有し対応策を話し合い、すぐ行動できるようにしている。また、給食試食会や遠足などの行事のあと調査を実施し、回答を次年度以降の取り組みにつなげている。さらに日々の送迎、連絡ノートを通して寄せられる悩みや質問についても園全体で共有し、保護者の気持ちに応えるように努めている。入園時のヒアリングや個別面談(年1回)の際も、今後どのようにしていきたいか希望を聞き、その子の保育に活かせるようにしている。

地域の情報収集や傾向分析をおこない、先を見据えた運営をおこなっている

法人理事長が区の委員や都の認証保育所協会役員を務めるなかで、人口動態などの市場情報や保育行政の動向を情報収集し、園としての今後の事業内容、職員の確保数などを検討するために役立てている。また、法人の「5か年計画」の策定などにも反映させている。一方、園に直接連絡がくる「入園希望」はもっとも明確な定員数検討のめやすになっている。実際は秋頃の在園児保護者からの紹介にはじまり、そのあとの一般募集で次年度の想定定員がほぼ埋まる状況となっているが、希望者の状況からよりよい環境をともに考え、他園を紹介するなどもしている。

事業計画をもとに、職員会議で内容や進捗を日々確認し、都度見直しをおこなっている

法人で保育目標を落とし込んだ単年度・中長期の事業計画を策定し、それに基づき保育内容や職員配置を検討している。毎日の職員会議では、情報共有とともに実施行事の効果、子どもの成長状況などを話し合い、ねらった目的どおりに、設定時期どおりに計画が進んでいるかを確認しあっている。また、前述の利用者や地域のニーズ把握をもとに、実行方法やキャパシティなどの計画内容を随時見直ししている。「毎日」「気軽に」「全員で」話し合う場があることは、この園の最も大きな強みの一つであると思われる。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー3  経営における社会的責任
  サブカテゴリー1  社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる
  評価項目1 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  標準項目2 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
  サブカテゴリー2  利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている
  評価項目1 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている 実施状況
  標準項目1 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  標準項目2 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
  評価項目2 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている 実施状況
  標準項目1 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  標準項目2 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
  サブカテゴリー3  地域の福祉に役立つ取り組みを行っている
  評価項目1 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  標準項目2 ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
  評価項目2 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  標準項目2 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  標準項目3 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
講評
「子ども、保護者、職員すべてが笑顔を目標に」守るべきことを明記し理解を求めている

利用開始時の契約書に、児童福祉法・保育所保育指針・認証保育所事業実施要綱に沿ってサービスを提供する旨を明記し、重要事項説明書に具体内容を記載。年に1回の全体保護者会で読み合わせをおこなっている。児童虐待防止法やSIDSについては、園内外の研修で知識や見解を深めており、虐待防止や早期発見に努められるよう、手引書や職務心得を活用している。第三者評価も定期的に受審し、「子ども、保護者、職員すべてが笑顔」をめざして、守るべき法や倫理観を統一させられるよう取り組んでいる。

ボランティア希望者には、やる気と責任感を求め、厳選した上で積極的に受け入れている

子どもが乳幼児であることから、ボランティアは社会福祉協議会や近隣の中高大学に限定し、やる気と責任感のある人を受け入れている。受け入れはボランティア担当(毎年交替)が対応し、活動開始前に「保育安全マニュアル」を読んでもらい、留意事項を伝えている。とくに個人情報保護については丁寧に対応方法を伝え、情報漏えいを防ぐための同意書に署名を求めている。ボランティアには常に感謝の気持ちを伝えながらも、本人の社会経験となるよう、気づきがあった場合にはきちんと伝え、社会性が身につくような指導も行っている。

地域に出かけ、交流し、ともに季節や行事を楽しめるように取り組んでいる

駅前かつ商店街の一角に立地し往来が多いなか、園舎前に七夕の笹やクリスマスツリーなどを設置し、道行く人に季節を感じてもらっている。七夕には近隣宅に短冊を配付し、吊るしに来てもらえるように声をかけている。散歩で公園を訪れた際に園外の親子とも交流し、相談を受けることもある。区民ひろばや老人福祉施設の行事にも参加し、楽しい時間を過ごしながら子どもと大人をつなぐ地域の潤滑油としての役割も担っている。今年はコロナ禍でやむなく活動を中止したが、園外での関わりは園児にとってよい経験となるため状況をみて再開する予定である。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー4  リスクマネジメント
  サブカテゴリー1  リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる
  評価項目1 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  標準項目2 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  標準項目3 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  標準項目4 リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  標準項目5 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
  サブカテゴリー2  事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  評価項目1 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている 実施状況
  標準項目1 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  標準項目2 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  標準項目3 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  標準項目4 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
講評
様々なリスクを想定し、園一丸となって訓練や防止策検討を行っている

少人数担任制で園児一人ひとりを手厚く見守れる体制を整えている。また、災害・緊急時に備えBCPを策定し、有事に適切に行動できるようにしている。避難・消火訓練は様々なケースを想定し、毎月実施している。保護者への受け渡し訓練も実施し、家庭の防災意識向上にもつなげている。園内で起こった事故は、大小に関わらず全職員で確認し、再発防止に向けて対策をとり手引書の更新も行っている。今年は想定外のコロナ対応が必要になったが、職員の対応力やチームワークを活かし、休園時も区内応急保育園への案内・つきそいなど、迅速に対応した。

機密性の高い情報は事務室に保管し、データへのアクセス権限も設定している

個人情報や契約書などの重要書類を集約し、事務室に保管している。事務室への立ち入りは制限されており、かつ、資料へのアクセス権限を設定している。児童票をはじめとした日常的に使用する情報については、保育室で整理・保管をしている。これら書類の保管については、認証保育所の書類保管期限である4年間とし、新年度へ移行の際に、書類の整理更新を行うようにしている。

個人情報の利用目的や保護については契約時に説明し、写真の掲載は承諾書をとっている

個人情報保護に関する本園の考え方と、取り扱う個人情報の利用目的や対応事項等を記載した資料を、入園時の重要事項説明書に添付して説明し、保護者の関心と理解を深めるようにしている。園のホームページには、活動の様子を伝える目的で写真を掲載しているが、写真掲載にあたっては、毎年、保護者から利用承諾書をとっている。写真の掲載に同意がない場合は、その園児の写真は掲載しないよう配慮している。承諾書には、園でとっている個人情報の保護策だけでなく、防犯対策も含めた「安全保護の徹底に向けた取り組み」も一部紹介している。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー5  職員と組織の能力向上
  サブカテゴリー1  事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている 実施状況
  標準項目1 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  標準項目2 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
  評価項目2 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している 実施状況
  標準項目1 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  標準項目2 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
  評価項目3 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  標準項目2 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  標準項目3 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  標準項目4 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
  評価項目4 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  標準項目2 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  標準項目3 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  標準項目4 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
  サブカテゴリー2  組織力の向上に取り組んでいる
  評価項目1 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  標準項目2 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  標準項目3 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
講評
少人数担任制で全保育士が担任となるため、職務にふさわしい人を見極めて採用している

子どもが乳幼児であること、保育士は全員が担任となることから、採用にはとくに気をはらっている。理事長面接で園の方針や職務心得を伝え、考えに賛同しかつ保育者としてふさわしい人を採用している。優しく・まじめで・素直な人、子どものために無遅刻・無欠席で職務にあたれるよう、健康に留意できることは特に重要視している。一方で、ワークライフバランスも重視し、勤務状況を調整したり、職員会議や日々の会話で職員のメンタルケアをおこなっている。配置については、毎年度末の面談で本人の意思を確認し、勘案して決定している。

外部研修を園に持ち帰り、園で二次研修をすることでより深く理解できるようにしている

自主的な希望を受け、研修を受講できるよう業務を調整している。また、現場での担当領域にあった研修や本人のスキルアップにつながる研修で未受講のものがあれば、できるだけ参加するよう促している。研修参加者が講演者として園内で受講結果を発表する機会(二次研修)を設け、他者に伝える過程を通してより深い理解につなげている。毎日の職員会議で子どもや保護者対応の検討も全職員で行い、会議自体を「内部研修の場」としても活用している。

実務向上チェックシートなどで「保育力」の評価をし、自己点検にもつなげている

職員育成のひとつのツールとして、担当年齢での保育の大切な視点・注意点などを整理した「実務向上チェックシート」を作成し、定期的に確認できるようにしている。また、「実務基礎力判定シート」では、経験年数ごとに達してほしい職務スキルを自己・他者判定できるようにしており、採用後OJTで基礎力をつける時期、園目標に沿いながら自分なりの保育をめざし専門性を高める時期、経験を重ねて方向性に確信をもつ時期、そして職員を統括する時期、というステップアップをわかりやすく示している。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー7  事業所の重要課題に対する組織的な活動
  サブカテゴリー1  事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている
  評価項目1 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) 【課題・目標】
44年間に培われた保育園のイメージ「わが子も卒園生たちの様にいい子に育ってほしい」という保護者の思いを大切に受けとめ保育にあたること。優秀な職員を集めそうした保育を実現するために、定員満員で4月のスタートを切ることを課題とした。
【取り組み】
あゆみ保育園に求められている保育に立ち返りながら、職員の個性、子どもの個性を活かして、丁寧に日々の保育園生活を送った。
【取り組みの結果】
途中退園なく子ども達は成長し、無事に卒園して、自分の個性にあった幼稚園入園に至ることができ、新入園児も入園し定員を切ることなくスタートできた。
【振り返りの検証・今後の方向性】
都内各園で、新入園児の希望がいないという悲鳴が聞こえる中、コロナ禍でも定員を切ることなくスタートでき、当園への安心感と期待を確認できた。今後に向けて、コロナ禍で例年通りに取り組めないことをチャレンジの機会と捉え、安全第一だが次は楽しい!という思いで保育園生活を子どもに送らせてあげようと皆で意識を統一した。
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
44年間に培われた保育園のイメージから来る「わが子も卒園生たちの様にいい子に育ってほしい」という保護者の思いを大切に受けとめて保育にあたることが重要であり、優秀な職員を集めそうした保育を実現するために、定員満員で4月のスタートを切ることを目標・課題とした。
その取り組みとして、これまで同様、毎日の職員会議での情報共有や職員間の保育についての密なコミュニケーションを通し、あゆみ保育園に求められている保育に立ち返りながら、職員の個性、子どもの個性を活かして、丁寧に日々の保育園生活を送った。
その結果、途中退園なく子ども達は成長し、無事に卒園して、自分の個性にあった幼稚園入園に至ることができ、新入園児も入園し定員を切ることなくスタートできた。
都内各園で、新入園児の希望がいないという悲鳴が聞こえる中、当園においては、コロナ禍でも定員を切ることなくスタートでき、当園に対する保護者の安心感と期待を確認することができた。今後に向けては、コロナ禍で例年通りに取り組めないことをチャレンジの機会と捉え、安全第一だが次は楽しい!という思いで保育園生活を子どもに送らせてあげようと皆で意識を統一した。 
  評価項目2 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) 【課題・目標】
前年度末からコロナウイルス感染拡大防止に取り組むために、施設全体の改修計画(抗ウイルス化)や空調設備の入替を目標として大規模な予算を組んだ。また、送迎時に密にならないよう、スロープの改修も計画した。
【取り組みの結果】
園内すべての壁・床に薬剤を塗布し、抗菌・抗ウイルス化を適えた。また空調設備をすべて入れ替え、空気質をキレイに保てるようになった。また、玄関にはフィルムシートで飛沫対策もおこなった。あわせて職員・園児の手洗い、うがい、除菌、検温や、保護者を含めた体調確認も行い、今年度はコロナはもちろんノロウイルスなど他の感染症も一切発生することなく終えられる見込みである。
【振り返りの検証・今後の方向性】
大がかりな施設改修はもちろんだが、ノロの発生もなかったことで、「手洗い・うがい・消毒」という基本対策の重要性をあらためて実感している。今後も施設の修繕・改修に積極的に取り組むとともに、基本対策を徹底していく。
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
コロナの長期化を見込んで多額の予算を組み、専門薬剤の塗布や設備入替など、抗ウイルス対応をおこない、経営者層・法人の判断力・実行力を示した好例となった。園にコロナを持ち込まないよう家庭への呼びかけとあわせ、なにより「園からコロナを出さない・持ち込まない」という強い意志のもと、職員が徹底した自粛に取り組んでいる。今年度、保護者は玄関までの送迎として保育室に入室できないため、それらの努力を直接確認できる機会がなかなかないが、外部スロープから室内を見通せるようになっていることで、子どもたちが健康に楽しく過ごしている様子で伝えられるようにしている。昨年4月の緊急事態宣言時には一旦休園としたが、随時電話等で家庭内の様子を確認したり、預かりが必要な家庭には区内で応急保育をおこなう区立保育園に案内したり、職員がその園一緒につきそって過ごすなど、利用者の安心安全づくりに努めた。また、職員は休園中も畑の手入れに来たり、自宅でおもちゃづくりをして、いつでも再開できるよう備えていた。職員の連携で、有事の際もとまどうことなく迅速に対応して行動できたことは、日々の風通しのよさ、経営者層との意思疎通のよさ、などがあらわれていたといえよう。 

Ⅵ サービス提供のプロセス項目(カテゴリー6)

カテゴリー6 サービス提供のプロセス
  サブカテゴリー1 サービス情報の提供
  評価項目1 利用希望者等に対してサービスの情報を提供している 実施状況
  標準項目1 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  標準項目2 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  標準項目3 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  標準項目4 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
  標準項目5 事業所のサービス利用が困難な場合には、理由を説明したうえで、他の相談先紹介など支援の必要に応じた対応をしている
講評
園作成のホームページで伝わる園の姿は入園希望の問い合わせにつながっている

園で丁寧に作成したホームページや、区のホームページの認証保育所一覧で園の情報を見ることができる。園のホームページは、独自に作成しており、子どもたちの生活を多くの写真と文章とで紹介することで、子どもたちの園での生活の様子や当保育園の特長をわかりやすく伝達している。入園希望アンケートからは、入園希望の電話問い合わせの9割が、ホームページを閲覧した後に連絡していることがわかり、初期情報としての役割りを果たしていることが確認されている。

豊島区、東京都にも情報を提供しホームページ等で紹介されている

数年に一回程度、東京都の立ち入り調査を受けているほか、豊島区とは、毎月の書類提出を中心に、担当部署当と連絡をとり、情報交換を行っている。豊島区ホームページにも当園のホームページのリンクがはられている。また、NPO法人として、都の法人課に業務内容の書類を提出し、一般にも情報公開をしている。さらに、東京都の東京都認証保育所(B型)として、東京都福祉保健局のホームページにも情報を掲載している。

問い合わせの機会を通して、積極的に子育て支援となる情報を伝えている

見学時は、入園希望用紙に記入してもらい、それを基に相談に乗っている。入園希望の問い合わせには、職場の方向等を考慮し、3年間毎日通うことを想定し、保護者の立場になって親身に保育園決定のアドバイスをしている。入園枠から受入れが難しい場合にも、他の保育園や関係機関を紹介したり、家庭での保育に助言を行うこともある。できるだけ保護者個々の事情に寄り添い、問い合わせの機会を通して、積極的に情報を伝えるなど、子育ての一助となっている。


  サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応
  評価項目1 サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている 実施状況
  標準項目1 サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  標準項目2 サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目3 サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
  評価項目2 サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  標準項目2 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  標準項目3 サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
講評
入園前面接と年度当初の保護者会で園の方針や重要事項を説明し同意を得ている

保護者の希望日時に合わせて面接日時を決め、理事長が対応している。重要事項説明書を基に説明し内容を確認して契約書に署名・押印をもらっている。例年は、4月当初に全員参加必須の保護者会を開催し、園の保育方針等の説明と、保育園を知って安心して頂くことと、新入、在園保護者の親睦を図っている。今年度、コロナ禍で保護者会の機会がなく、保育時間の考え方等について、一部、現状が正確に伝わっていない状況も見受けられた。今後は、入園、進級時に、重要事項の概要を記した同意書を得るなど、継続的な周知につながる方法を検討したい。

徐々に集団生活に慣れればよいと、おおらかな姿勢で見守るよう心がけている

入園当初は、通常2週間の慣らし保育期間を設け、連絡ノートも最大限活用し、保護者の協力のもとに、子どもの様子を見ながら時間延長をしている。初めて保育園生活に入る子どもには、家庭生活からの急激な変化とならないよう、徐々に集団生活に慣れればいいというおおらかな姿勢で見守るよう心がけている。家庭の状況に配慮することと合わせて、慣らし保育を終える判断基準として、子どもが泣かない、食事ができる、よく眠る、友達ができる、緊張がなくなり笑顔が出る、など子どもが安心しているかどうかを大切にしている。

いつまでも「あゆみの子ども」という思いで見守り、保護者も子どもも信頼を寄せている

卒園前の写真を見る機会を作る等、卒園後も園に来やすい環境を作り、卒園児の近況を聞いたり相談に乗ったりしている。例年は親子遠足や園外イベントの際は卒園2~3年までの全園児を対象に、当時の担任が案内を出して毎年多数の子どもと保護者が参加できるようにしている。本園を卒園した後に、他園への移行がスムースに行くように、日常の保育園にどうぞ遊びに来てください、というお誘いもすることがある。保育園を卒園しても、心の我が家としていつでも帰ることのできる場所であることを大切にしている。


  サブカテゴリー3 個別状況の記録と計画策定
  評価項目1 定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している 実施状況
  標準項目1 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  標準項目2 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  標準項目3 アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  評価項目2 全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している 実施状況
  標準項目1 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  標準項目2 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況(保護者の意向を含む)の変化に即して、作成、見直しをしている
  標準項目3 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  標準項目4 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  標準項目5 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  評価項目3 子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している 実施状況
  標準項目1 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  標準項目2 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  評価項目4 子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している 実施状況
  標準項目1 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  標準項目2 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
講評
児童票の記録をもとに目標を設定して、月案に反映している

アセスメントについては、入園時に個別の児童票を作成し、そこへ子どもの心身生活状況を記入し、毎月の身体測定、園医の健康診断、歯科検診の結果を記入し、誰でもわかるようになっている。毎日の連絡ノートや送迎時に口頭などで把握したことを、毎日の職員会議の議題にあげ、情報を共有し記録している。生活の中で課題を達成できるよう、日誌、週案、月案などの短・長期的な計画については、各年齢ごとに先輩、後輩で組んで、アドバイスを元に振り返っている。

様々な場面で、月齢に応じてどう成長して欲しいかを考え計画を立てている

全体的な計画において、0歳児、1歳児、2歳児の子どもの保育目標と、目標を達成するための保育内容を明らかにしている。さらに、年齢別の指導計画において、様々な場面で、月齢に応じてどう成長してほしいかを考え、計画を立て、定期的に見直している。トイレトレーニングや、断乳、歩き始めによる怪我の心配などは、計画の中で環境面も見直している。これらの計画の内容は、毎月の園だよりの中で記載し、保護者にも周知している。また、個別の月案を作成し、子どもの園での様子を把握して達成状況を保護者にも伝えている。

日誌や連絡ノートの丁寧な記録をベースに、毎日の職員会議で情報を共有している

日誌には、日々の子どもの様子を記入し、月案に個別の目標やそれを達成するための配慮と実行した結果について記録している。記録の作成は、丁寧な指導のもとに行われており、月案の評価反省欄の記録からは、職員の働きかけに対する子どもの状態の変化を、つぶさに読み取ることができる。また、B5の大振りのノートを活用した連絡ノートは、全ての子どもに作成し、子どもの状況を家庭と丁寧にやりとりをしている。各担任を中心に把握した事を、毎日の職員会議で共有し、全職員で全ての子どもの状況を把握している。


  サブカテゴリー4 サービスの実施
  評価項目1 子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている 実施状況
  標準項目1 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  標準項目2 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  標準項目3 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  標準項目4 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  標準項目5 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  標準項目6 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】 小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携を図っている
講評
職員との安定した関係を作り、子どもが主体的に遊びを楽しめる環境を作っている

日々の送迎時の会話や連絡ノートから家庭での様子を把握しており、定期的な児童票への記録と合わせ、一人ひとりの全体的な姿を把握している。園の運営方針「まず子どもありき」に向けて、職員は、子どもの心の動きを受け止め共感し、見守って、子どもとの安定した関係を作っている。こうした中で、職員は猫ごっこの様子から、お面作りをし、さらに猫のお家ごっこへ遊びを発展させるなど、子どもが主体的に遊びを楽しめる環境を作っている。

行事や幅広い世代との関わりを通し文化や習慣の違い相手を尊重する気持ちを育てている

朝の会や散歩、食事などの異年齢で交流する機会を通して、憧れて真似たり、小さい子どものお世話をしようとする優しい気持ちが自然な形で育つように見守っている。また、日本の伝統文化や伝承行事、外国の行事などを肌で感じられるよう取り組み、行事の前には、紙芝居や読み聞かせ、パネルシアターなどで、いわれや内容をわかりやすく伝えている。父の日、母の日、敬老の日に向けては、子どもたちがプレゼントを作って感謝の気持ちを表す取り組みをし、高齢者施設との交流を通して身近な大人たちへの感謝の気持ちを育てている。

思いを受け止めつつ年齢発達に合わせて気持ちを表現したり解決できる方法を伝えている

職員との信頼関係を基盤に、特別な配慮の必要な子どもには、その子どものペースや考え方を尊重し無理のないように接している。出来たことをほめ、周りの子どもを真似てやってみようとする意欲を大事に、見守り育てている。また他機関から助言をもらい、保護者への配慮も大切にしながら対応している。子ども同士のトラブルについては、言葉で表現できない時期は思いを受け止め、起きやすい状況や環境について検証し、状況改善に取り組んでいる。0・1歳児では言葉や仕草でのやり取りを教え、2歳児では子ども同士で解決できるよう導いている。

  評価項目2 子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている 実施状況
  標準項目1 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  標準項目2 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  標準項目3 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  標準項目4 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
講評
出来るだけ担任が受け入れをし健康観察と保護者に昨夜からの様子を丁寧に聞いている

朝の受け入れはなるべく担任が行い、顔色や表情、怪我など健康観察をしながら、保護者から体調や昨夜からの様子を聞き、怪我などは特に詳しく確認している。また、子どもの状態によっては、早期対応を重視し、病院に受診して登園するよう、保護者の状況にも配慮しながら協力を依頼している。今年度はコロナ感染症予防の為、子ども・保護者に対して、登園時の検温、消毒などに注意を払っている。登園時の健康に関する連絡事項も、引継ぎノートに記録し、口頭でも職員に報告し、共有している。

一人ひとりの成長発達に合わせた取り組みと友達の中で育ちあう体験を大切にしている

手洗いの実施は0歳児から毎日の習慣とし、清潔の心地よさを経験させている。手洗いに関心を持ち始める1歳児では、なぜ手洗いうがいが必要かを伝え、一緒に行ったりお手本を見せる等、手洗いが身に付くようにしている。スプーンから箸への移行、おむつからパンツへの移行などは、保護者と連絡を取りあいながら、発達状況に合わせて、個別に対応をしている。「〇ちゃんのお箸だ~」と園と家庭で喜んで取り組む様子が連絡ノートに記録がある。毎日の生活や遊びの中で、友達の様子に刺激されて育ちあう機会も大切にしている。

保護者に担任が子どもの様子を直接話し、成長の喜びを共有している

月齢や一人ひとりの生活リズムやその日の体調等を考慮し、午前寝や午睡のタイミングや時間を配慮している。睡眠時間や様子等を連絡ノートに記録し、いつもと違う状況は降園時に保護者に伝えている。降園時はクラス担任が対応しており、その日の体調の変化や子どもが出来るようになったことなど、エピソードを丁寧に伝えている。連絡ノートの丁寧な記録と合わせて、日々、子どもの成長の喜びを保護者と共有し、保護者との信頼関係を深めている。

  評価項目3 日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している 実施状況
  標準項目1 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  標準項目2 子どもが人と関わる力を養えるよう援助している
  標準項目3 子ども一人ひとりの状況に応じて、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  標準項目4 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  標準項目5 子どもの心身の発達が促されるよう、戸外・園外活動(外気浴を含む)を実施している
  標準項目6 生活や遊びを通して、子どもが自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
講評
散歩では伸び伸びじっくり遊ぶ機会を作り、子どもの成長を引き出している

コロナ禍で公園の固定遊具は使用中止になったが、遊びながらバランス感覚を育てる室内用アスレチックとボールプールを購入し楽しんでいる。散歩では伸び伸びじっくり遊ぶ機会を作り、公園の展望台をお風呂に、柵をシャワーに見立てて頭や体を洗っている様子が見られた。また、小石に砂をかけて「お守りよ」と遊んでいる△ちゃんの様子を見て、「□ちゃんもお守りやりたい。どうやるの?」とやり方を教わり遊ぶ様子もあった。じっくり遊ぶ環境で、一人遊びを楽しんだり、友達との関わりを楽しむ子どもの成長が見られている。

生活体験の中で得た力を駆使して、自然の原理の面白さを知る取り組みをしている

職員同士が日常的に丁寧な言葉使いで子どもの手本となるよう心掛けている。0歳児の喃語期に応える等の関わりを大切に育てながら、年齢発達に合わせた絵本やごっこ遊びを経験させ、自分の考えを言葉で伝えられる力を育てている。リズムや、ごっこ遊び、造形、自然とのふれあいなどの遊びが更に活動の幅を広げる力となっている。氷を使った活動では、子どもも凍らせたい容器や中に入れる花・玩具を選び、凍る途中を触ってみている。また、凍ったものをどうすれば取り出せるか考えるなど、子どもの好奇心を満たす活動となっている。

生活や遊びを楽しみながら、約束やマナーを伝え、より楽しめる配慮をしている

気温、体調を考慮しながら、雨天以外は近隣の公園や寺や神社の境内、区民ひろばに散歩に行っている。散歩では、落ち葉の中を歩いてカサカサする音を楽しんだり、拾ってきた落ち葉を使ってバッグを作っている。完成したバッグに「どんぐりを入れたい」との子どものリクエストで、バッグを下げてどんぐり拾いに行くなど、子どもの関心を活動につなげている。生活や遊びの中で、今は何をする時か自分で考えたり、玩具の貸し借りの仕方を伝え、順番を待つ大切さなど身に付くようにしている。

  評価項目4 日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している 実施状況
  標準項目1 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  標準項目2 みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  標準項目3 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
講評
楽しみながら、一つひとつの行事の持つ意味を理解できる工夫をしている

子どもの日、七夕や十五夜やお正月クリスマスなど、日本や異文化の行事を実施している。行事の前には紙芝居やパネルシアターなどでわかりやすく行事のことを伝えている。七夕では地域や高齢者施設入居者に短冊を書いてもらい笹飾りをするなど、地域の方々と共に楽しんでいる。凧揚げでは、凧揚げを知らない子ども達の疑問に応え、子どもといっしょに凧を制作し、園庭菜園で凧揚げを体験させている。行事や伝承遊びの持つ魅力を、子どもが楽しみながら理解できるよう、工夫をしている。

子ども一人ひとりが行事に興味を持って取り組めるよう工夫している

発表会では、子どもの好きな曲を選んだり、振り付けを考えて、日常の伸び伸びした姿が出せるようにしている。2歳児では、どんなことをしたいか子どもたちと話し、日ごろ好きなお話に決まった。「うさぎになりたい」等、子どものやりたい役に合わせて、ストーリーを作り変え、劇に使うお面も、子どもが取り組める形にして制作している。褒めたり励ましながら子どもの興味や関心を引き出し、当日に向けて踊りや台詞を練習している。それらを発表することで、子どもが達成感を味わい、自信につながるようにしている。

園だより連絡ノートで、行事に取り組む子どもの様子を伝えている

年間行事予定は、園内に掲示したり、園だよりなど複数の方法で、早めに伝えている。卒園式は、家族が子どもの成長を直接に見る機会であるため、祖父母や多くの人が参加できるように、土、日、祝日に開催している。当日に向けては、子どもが日頃取り組んでいる練習の様子等を丁寧に連絡ノートや口頭で保護者に伝え、理解や協力を得ている。お正月遊びで制作した凧は、一度は家に持ち帰ったが、翌日、園でもまた揚げたいと持ってくる子どもがいれば、その気持ちを受け止め、保護者と共に、子どもの思いを汲んでいる。

  評価項目5 保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている 実施状況
  標準項目1 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  標準項目2 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
講評
保育士と一緒に好きな遊びをして、家庭にいるようにゆったり楽しい時間を心がけている

”家庭にいるように温かい保育園であるように”を職務心得に明示しており、子どもにとって園は第2の家庭と考えている。長時間保育の子どもが少ない状況で不安にならないように、室内を明るくしたり、音楽をかける等して、寂しさを感じさせないようにしている。長時間保育の子どもの好きな玩具や、普段あまり遊ばない玩具を出して、集中して遊べるようにしている。また、好きな絵本を保育士と一緒に読んだり、手遊びなどでスキンシップを多くとり、家庭のようにゆったりと過ごせるよう、子どもの状況にあわせて配慮をしている。

日常的な異年齢での関わりによって、長時間保育でも自然体で楽しんでいる

朝の歌、帰りの歌、手遊び、リズム遊び、お散歩先の公園など、異年齢児の交流を日常的に取り入れている。異年齢交流を通して、子ども同士の中で、年下の子どもへのやさしさや年上の子どもといる喜びなどが育っている。長時間保育の時間帯は、異年齢保育となるが、顔見知りであり、年上の子どもは年下の子どもにやさしく接したり、面倒を見てあげようとする子どもが多い。年下の子どももそれを喜び、年上の子どもの真似をしたり、お互いに自然体でいられ、楽しい時間となっている。

  評価項目6 子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している 実施状況
  標準項目1 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  標準項目2 メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  標準項目3 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している                                                                                        
  標準項目4 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
講評
おとなとの安定した関係の中で友達と食事時間を楽しみ食べる喜びを作りだしている

食事時間は、クラス毎に好きな場所を自分で選び座る等、友達との楽しい雰囲気の中で食べている。友達同士、互いに刺激を受けあって、苦手なものも食べられたり、フォークや箸で食べようとするなど、食べる意欲が育っている。また、音楽をかけ楽しい雰囲気の中で、完食出来る喜びを味わえるように褒め、自信につなげている。0歳児では保育士との信頼関係を作り、ゆったりした雰囲気の中で安心してミルクを飲んでいる。発達に合わせて、手づかみや食べやすい形で提供するなど、個別配慮をしたり、色々な離乳食の味やにおいを感じるよう工夫している。

旬の食材を取り入れ出汁を活かし、目で楽しみ舌で味わう食事の提供に努めている

自分から進んでおいしく食べられるをモットーに旬の食材を取り入れ、和食中心とし、昆布や鰹節の出汁の味を活かし、薄味でし食材そのものの味や触感が感じられるようにしている。彩りよく、目で楽しめ、舌で味わえる食事を心がけている。メニューは2週間サイクルとし、栄養士が食事の場に入り、子どもの様子をみて、嫌いなものはより食べやすくする方法を模索している。一人ひとりの様子を見て、食事の食べ具合が良くなかったものは次のサイクルで切り方や味付けを変える等メニューを見直し、食べる喜びと大切さを感じられるようにしている。

園庭菜園で野菜を育て収穫し食べる体験が、愛着を育て野菜好きにしている

菜園では、2歳児がトマトの苗を植え、自分のトマトに水やりをして育て収穫して食べている。0・1歳児も、年間を通して植物の成長を目にする中で、畑や野菜への愛着を育て、苦手なものも食べられるようになっている。食育計画もあり、お月見団子やケーキつくりなどを通して自分で作り食べる喜びを感じられるようにしている。食物アレルギーはマニュアルに沿って対応し、食具に目印をつける等誤食防止に努めている。体調がすぐれない子どもには消化の良いものに変えたり文化の違いによる食材にも対応している。

  評価項目7 子どもが心身の健康を維持できるよう援助している 実施状況
  標準項目1 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  標準項目2 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  標準項目3 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
  標準項目4 子どもの入退所により環境に変化がある場合には、入所している子どもの不安やストレスが軽減されるよう配慮している
講評
子どもが必要性を理解できる丁寧な個別指導で、習慣となるよう取り組んでいる

年間保健計画を作成し、0歳から手洗いを毎日行い、清潔の心地よさを伝えている。1歳児では手洗いとうがいを個別に指導し、2歳児で「手を洗わないで食べたらどうなる?」と一緒に考えながら手ブラシを使って洗っている。また、「バイキンさんさよなら」をするなど、手洗いうがいの大切さを説明し丁寧に個別指導をしている。2歳後半になると、咳をする時の注意や、鼻のかみかた、ちり紙の使い方、捨て方を指導している。また、安全に楽しめるよう、室内遊びで玩具を投げたらどうなるかなど遊ぶ前に約束事をわかりやすく伝えている。

園内研修や外部研修を受講し、知識と技術の向上に努めている

近隣病院リストを作成して、子どもの症状に合った病院を紹介出来るようにしている。基本的には通院は保護者が行うが、緊急の時は保護者と連絡を取りながら、園医や他の関係機関に搬送する体制を作っている。毎月、全園児嘱託医による検診を行う他、年1回の歯科検診、毎月の身体計測を実施し、児童票に記録して、成長の推移を保護者に報告している。衛生講習会や、乳幼児突然死症候群などの区の研修に参加し、内容は職員全体に報告し共有している。その他、年1回の救命救急講習を実施している。

社会状況に一早く対応し、園舎の感染症対策、登降園時の対応を徹底している

例年は、入園時面接や保護者会で保健衛生や健康の取組みを説明している。乳幼児突然死症候群の予防策についても、年齢別の睡眠状況確認の時間やその記録について説明し、家庭での注意を促している。今年度は、新型コロナウィルス感染症予防対策として、園舎全体の抗菌・除菌の大規模改修を実施した事に加え、登降園時の保護者・子どもの検温、手洗いの実施、保護者は室内に入らないなどの説明をし、保護者の理解を得ている。入退所時は保護者へのフォローと子どもの不安解消に全職員で取り組んでいる。

  評価項目8 保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  標準項目2 保護者同士が交流できる機会を設けている
  標準項目3 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  標準項目4 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  標準項目5 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
講評
日々細やかな配慮をして、個々の状況変化にもすぐ対応している

入園面接で個々の子育てや就労などの事情に合わせた保育時間を決めているが、必要な時は事前に相談があれば、延長や早迎え、土曜保育などいつでも受け入れが出来る体制を取っている。保護者が疲れたり、忙しそうな様子が見られる時は保護者に声をかけたり、出産や仕事の繁忙期、受験などの家庭状況が把握された際は、細やかな配慮をしている。子どもとはスキンシップなど情緒の安定を図ったり、保護者とは連絡ノートのやり取りを、なお一層密にしている。

少人数担任制できめ細やかな連絡を取り、施設長と相談できる信頼関係を築いてる

例年は、年度初めの保護者会後の懇親会で各年齢毎に交流し、離乳食講習会、給食講習会、春秋の親子遠足など保護者同士の交流の機会を作っている。毎日の職員会議で施設長や園長、栄養士も子どもに関する日々の情報も共有しており、さらに、小人数担任制によって、一人ひとりへのきめ細やかな保育と家庭への送迎時の丁寧な連絡を実現している。日々の積み重ねから、施設長、園長、栄養士に、いつでも相談できる安心と信頼関係が育ち、保護者、園が一緒に成長を喜び見守る姿勢が長い歴史の中でしっかりと根付いている。

試食会や親子の苗植え体験など、子どもの発達や育児を学ぶ機会を作っている

例年の保護者会では0・1・2歳児それぞれの成長発達や気を付けたいことなど説明している。園だよりでは、月の保育目標や生活リズム、お正月遊び、病気の対応などの情報を提供している。保護者の希望で始まった離乳食試食会、給食試食会では、味付けや形状、子どもの食べる様子等など体験するが、今年は開催できていない。その代替として、トマトの苗植えを保護者と園児等で体験する機会を作っている。11月から順次面談を実施し、卒園式も一部変更して実施する等工夫し、保護者との共通認識を得られるよう取り組んでいる。

  評価項目9 地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている 実施状況
  標準項目1 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  標準項目2 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
講評
コロナ禍の中で、活用可能な資源を最大限生かし、多様な体験を工夫をしている

区立図書館では、自分で絵本を選ぶなど色々な絵本に触れ、館内で静かに絵本を楽しむマナーも体験の中で学んでいる。区民ひろばでは行事に招待され、楽器の演奏会や、人形劇など、他園の子ども達と一緒に体験している。コロナ禍の今年、使用できない施設がある中で、散歩で出会う近所の方々や交通整理のおじさんと挨拶を交わしている。近隣には緑の多い公園や寺の境内などがあるので、木の実を拾ったり、虫探しをして四季折々の変化を感じるなど、多様な体験の機会を工夫している。

地域との良好な関係を築き、幅広い世代との交流の機会を継続している

歴史ある当園では、近隣と良好な関係を築いており、毎日の散歩では近所の方々と挨拶を交わし、顔なじみになっている。例年は、七夕の短冊を商店街の方や高齢者施設の方に書いていただき、地域の方々にも季節の行事を一緒に体験していいただいている。また短冊のお礼に高齢者施設に子どもが行き交流している。ハロウィンには、卒園児の外国の方の住まいに招かれて異文化行事を体験したり、姉妹園と一緒に避難訓練や夏のボランテイアとの交流など体験している。


  サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
  評価項目1 子どものプライバシー保護を徹底している 実施状況
  標準項目1 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目2 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
  評価項目2 サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している 実施状況
  標準項目1 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  標準項目2 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  標準項目3 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
講評
身体的なプライバシーを守り子どもの気持ちに配慮した声かけをしている

当保育園の個人情報保護条項に基づいて、子どもの情報についての他機関への照会や、園ホームページへの写真掲載については、承諾書を取り交わしている。羞恥心への配慮としては、トイレがオープンスペースの一角にあるため、衝立を置いて見えにくくしたり、着替えのときに裸にならないよう配慮している。おむつ交換やトイレトレーニングで交換するときは、他児から離れたところで行っている。出来ない事を無理にさせ、自身をなくすようなことが無いようにし、大きな声で叱るなどはせず、一人ひとりに丁寧に向き合って反省を促すなどしている。

子どものやりたい気持ちを大切に、無理強いをせず、待ち、促す関わりをしている

それぞれの性格や成長段階を踏まえて、無理強いはせず、待ったり促したりしている。また、子どものやりたいという意欲的な気持ちを大切に、危険のない範囲で行動を認めている。集団生活で、自分の思いが通らないことがあっても、次はその子がやりたがっていたことを活動に取り入れ、気持ちを満たすようにしている。また、宗教等についての家庭の価値観にも配慮し、近隣の神社の豆まきや地鎮祭への参加についても、事前に出欠を確認している。

子どもと保護者の両方の心身の状態に配慮している

虐待防止についての東京都や豊島区の研修に参加し、内容を職員にフィードバックしている。園に備えた虐待マニュアルの項目に沿って、毎朝のチェックを行っている。職務心得を読み、子どもの声に耳を傾け、気持ちを汲み取るよう意識している。保育スペースが1フロアでオープンになっていることから、職員の関わり方を互いに参考にすることができ、必要に応じて先輩が助言したり手本を見せることもできている。日々の職員会議で、少しでも気になったことを共有しており、子どもと保護者の両方に配慮している。


  サブカテゴリー6 事業所業務の標準化
  評価項目1 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  標準項目2 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  標準項目3 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  評価項目2 サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  標準項目2 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
講評
当園のマニュアルの見直しは、経過記録を付し振り返りに活用して行きたい

職務心得、保育マニュアル、安全マニュアル等などを作成し、決まったところに保管して、必要に応じて参照している。職務心得は、当園の目指す保育を明文化したもので、保護者に伝えたい部分は、重要事項説明書に取り入れ、保護者会でも説明している。保育の提供については、日々の職員会議での話し合いや確認で共通認識としている。これらのマニュアルは、認証保育園になった年に職員と共に、原案を作成し、必要に応じて整備充実をしてきたものである。今後、主要な見直しについては、経過記録を巻末等に付すなどし、振り返りに活用していきたい。

要望メモによって、把握した検討事項を職員会議にあげ解決につなぐ仕組みとなっている

送迎時の保護者との対話や、連絡ノートで把握した事柄から、職員で共有すべきことを要望メモにして、職員会議に提案する仕組みがある。職員全員が、子どもや保護者に対して、統一した情報を持ち、子ども、保護者、職員のそれぞれの意見を踏まえ、その要望を反映させていけるようにしている。日案、月案を作成し、実行していく中で、配慮することなどを記入し、それをもとに、一人ひとりへの対応を工夫し、よりよい保育になるようにしている。

年度末の職員全員の反省会は、事業計画や全体的な計画の検証などを視野に入れたい

例年、卒園式の後に、職員全員で反省会を行い、保育の姿勢や行事等の流れ等を見直している。対話を通して、その年度中に職員ができたこと、できなかったことを話し、園全体としての達成したこと、次年度に向けた課題を共有している。また、日々の職員会議で全員の話し合いが定着しており、見直しの必要なことは、随時対応を進めており、そうした実践を通して、園の課題や方向性が職員に理解されている事が推察される。今後、事業計画や全体的な計画の確認を視野に入れて、保育とマネジメントの一貫性を高めることが期待される。