東京都福祉サービス第三者評価  評価結果





評価結果基本情報

評価年度 令和2年度
サービス名称 認可保育所
法人名称 株式会社アソシエ・インターナショナル
事業所名称 アソシエ柿の木坂マミー保育園
評価機関名称 株式会社 医療福祉経営研究所

コメント

・利用者調査の一環として、福祉分野担当の評価者による半日程度の滞在調査を実施し、サービスの現場に一定時間滞在する中で、利用者意向の把握に努めました。
・職員の自己評価では、オリジナルの回答シートを用意し、階層別の評点分布だけでなく、より問題点を特定しやすいように集計結果をまとめて、事業所に報告しました。


(内容)
 Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像
 Ⅱ 全体の評価講評
 Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み
 Ⅳ 利用者調査結果
 Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)
 Ⅵ サービス提供のプロセス項目


公益財団法人東京都福祉保健財団
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Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像

1 理念・方針  (関連 カテゴリー1 リーダーシップと意思決定)
  事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)

1)子ども一人ひとりの心に寄り添い、生きるよろこびと生きる力を育む 2)保護者の楽しくも大変な子育ての負担を軽減し、「ホッ」と出来る空間とサービスを提供する 3)社員がチームアソシエとして一人ひとりが力を発揮し、いきいきと働き続けられる環境をみんなでつくる 4)感謝の気持ちを持って地域の方たちとのつながりを大切にし、共に育ちあう

 
2 期待する職員像  (関連 カテゴリー5 職員と組織の能力向上)
  (1)職員に求めている人材像や役割

「保育」という仕事が、多様な社会情勢に敏感な対応が求められるものであることを自覚して、常に向上心を持ち、自己研鑽していける人。そして、子どもたちと一緒に感動したり悲しんだり喜んだりすることが出来る感性を身につけている人。そんな人材で有って欲しいと考えている。

 
(2)職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

「保育士」という専門家である自覚を持ち、命を預かる仕事であるという責任感と緊張感を持ちながら業務にあたって欲しいと思っている。

 


Ⅱ 全体の評価講評

全体の評価講評

特に良いと思う点
1 子どもの発達を考えたクラスごとの環境設定により、子どもが主体的に関わり遊びが広がっています

子どもが主体的に遊べる環境設定について園内研修も取り入れながら園全体で取り組んできました。乳児の室内は、走り回らず自由活動時にじっくり遊べるよう段ボールで可動の仕切りを作り、コーナーを設定し、低い棚に写真を貼り、玩具等は種別にカゴに入れ取り出しやすくするなど、落ち着いて遊べる空間を作りました。また、職員の手作り玩具も多くあり、フェルトで動物を作りファスナーで遊ぶものや食パンなどがあり、子どもは見立て遊びを楽しんでいます。クラスに応じた環境設定により子どもが主体的に関わり遊びが広がっています。
2 コロナ禍でも、作品展や運動会・年長児のお楽しみ会等の行事を実施し、子どもの成長を保護者に伝える工夫が見られました

当法人の特長である活動で、0歳児からアート・スポーツ・ミュージック・イングリッシュのアクティビティ活動を実践しており、幼児を中心に行事の取り組みに展開させています。作品展はクラスでテーマを決め、1歳児はアート作品・幼児は公園をテーマに子どもの意見を聞きながら進め、個々の力を引き出しています。作品展の展示の様子を階段側の壁いっぱいに写真を掲示したり保護者にも伝えています。運動会の実施の他、年長児のお楽しみ会は20時まで園で過ごす等、それぞれ行事は工夫があり、職員のチームワークの良さが生か活かされています。
3 園の保育のねらいや毎日の活動と子どもの成長過程を保護者に発信、共有するための工夫を行っています

当園では日々の活動や行事を開催した様子などを写真でおさめ、ホームページや室内での掲載に加え、屋外に保育ドキュメンテーションのコーナーを設けています。コロナ禍で送り迎え時の入室制限をしている状況下においても子どもの様子が目で見てわかるとともに、毎月のクラス目標への取り組みを確認することができます。ドキュメンテーションは保護者が他のクラスの取り組みを見ることができるため、子どもの成長過程を知ることにもつながり有効な情報発信の手段と言えます。コロナ禍のため、十分な保育の様子を保護者に伝えることに注力しています。

さらなる改善が望まれる点
1 組織で推進すべきことを職員が把握し理解した中で実行できるよう、事業計画の周知、作成が期待されます

当園の事業計画は保育に関することが主で全体的な計画と類似しており、園運営における目標や実行すべき事項の記載が薄く、事業の方向性や重点的な取り組みなど把握しにくい内容となっています。また、この事業計画は、職員への配布および周知も十分ではなく、組織で推進すべきことを職員が把握し理解した中で協働していくことが必要と推察されます。園長、主任、常勤職員、非常勤職員それぞれの役割の明確化や職員の育成面も視野にいれ、職員参画のもと建設的な意見を出し合い事業計画の作成が行われることが期待されます。
2 園の環境や状況の中で最低限必要なものから優先順位をつけ、事業継続計画の策定が期待されます

コロナ発生時は法人の方針に従い対策を講じてきました。避難訓練や保健に関することなど職員間で確認し合いながら、万が一に備えた危機管理意識の醸成や再確認を行っています。地震や火災の発生時は災害マニュアルに基づいて対応することとしていますが、事業継続計画の作成には至っていません。職員の参集基準や備蓄、保護者の就労先の対応などを把握するとともに、園の環境や状況の中で最低限必要なものから優先順位をつけ、事業継続計画の策定が期待されます。
3 卒園児の継続的な援助を行うため、小学校との連携を深めていくことが期待されます

子どもが円滑に就学できるよう、卒園前の個別面談の実施や小学校への児童保育要録の送付による情報共有を行っているほか、園として小学校の行事や交流会などに参加するなど、子どもや保護者が就学のイメージをもちやすく不安が軽減されるよう取り組んでいます。今後は小学校との連携をさらに深めることで、園として卒園児に対しても継続的に援助していくことが期待されます。

Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み

1 ★ クレドカードを配布し、チームアソシエの一人であることへの意識付けが行われています

職員は入職時に「クレドカード」が渡されます。法人の基本方針である「アソシエの約束」から始まり、「保育目標」が記され、「クレド」の部分には社員としての行動指針が記され、子ども、保護者、社員、地域に対してどのように取り組むのかその視点が簡潔に示されています。クレドに記載されている一文を毎日出勤した際、全職員がノートに記載することをルールとしています。毎朝行うことで周知、浸透を図ることと、困った時にはクレドに記載していることに立ち返れるよう取り組んでいます。
関連評価項目(事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している)
2 ★ 地域との交流機会の取り組みは厳しい状況ですができることを模索して取り組んでいます

今年度は新型コロナウィルス感染防止対策により、地域との交流機会などへの取り組みは厳しい状況でしたが、できることを模索して取り組んでいます。お散歩で公園に行くときに絵本を持参して、公園で絵本の読み聞かせにチャレンジしました。公園にいた地域の在宅子育て家庭の方に声をかけ3組ほどが子どもと一緒に絵本を楽しむことができました。また、地域内の農家の方のご協力で保護者も参加して畑での収穫体験もでき給食の食材にも使うことができました。今は厳しい状況ですが地域との新たな繋がりが続くことが期待されます。
関連評価項目(地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている)
3 ★ 毎日全クラスのドキュメンテーションを掲示し活動の様子を写真も載せて知らせています

コロナ禍で保護者が入室出来ないので、1階の階段脇の両壁を活用し区関係の掲示コーナーや写真で保護者に保育の様子が伝わる工夫として片側は当日の給食・おやつの写真・各クラスごとに写真と活動の様子のコメントを掲載したドキュメンテーション・各クラスの今月のねらいを掲示し、階段側には、作品展までの子ども達の造形活動の取り組みの様子やクラスごとの作品を写真で掲示し、参加できなかった祖父母にも情報提供しており、保護者視点での工夫が見られ保育内容や園の取り組みのメッセージが保護者に伝わっており評価できます。
関連評価項目(保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている)

Ⅳ 利用者調査結果

調査概要
調査対象:調査は世帯単位で実施。回答者のうち、記入者の年齢が、30歳代59%、40歳代以上30%、無回答11%です。

調査方法:アンケート方式  
調査票等は利用時に事業所経由で配布する形をとりました。
回収は返信用封筒に調査票を入れ直接評価機関に郵送する方法をとり、利用者が気兼ねなく書けるよう配慮しました。

利用者総数 50人
利用者家族総数(世帯) 41世帯
アンケートや聞き取りを行った人数 37人
有効回答者数 37人
回答者割合(%) 90.2%

総括
・総合的な感想において、73%の方が「大変満足」、22%の方が「満足」と回答しており、高い満足度が示されました。 ・個々の質問に対する回答状況を見ると、17問中6設問で90%以上、7設問で80%の方が「はい」と回答しています。個々の取り組みについても高い満足度が示されました。 ・自由記述では26世帯から率直な意見が寄せられており、「先生方に優しく指導していただいていると実感しています」「日々の生活の様子を細やかに伝えて下さり、子どもたちに愛情を持って接して下さるため、安心して通わせられる保育園です」といった肯定的な意見が多数ありました。

利用者調査結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい 36人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「はい」と回答した方は97%と非常に高い満足度が示されており、「集団での活動や、家では難しい遊びを通じて確実に成長していると感じる」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は3%です。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい 36人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「はい」と回答した方は97%と非常に高い満足度が示されており、「幅広いことをやらせてもらえていると思う」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は3%です。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい 36人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「はい」と回答した方は97%と非常に高い満足度が示されており、「おやつまで手作り且つ、とても美味しいようで、マミーのごはんは美味しい!と常日頃から言っています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は3%です。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい 33人  どちらともいえない 4人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「はい」と回答した方は89%と高い満足度が示されており、「例年より制限がある中、柔軟に対応いただいていると思います」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は11%です。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい 34人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
「はい」と回答した方は92%と非常に高い満足度が示されており、「いやな顔(声も)せず、気をつけて下さいねと言って下さるので、本当に有難い」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は5%です。「無回答・非該当」の方は3%です。
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい 31人  どちらともいえない 5人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
「はい」と回答した方は84%と高い満足度が示されています。「どちらともいえない」と回答した方は14%です。「いいえ」と回答した方は2%です。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい 33人  どちらともいえない 3人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
「はい」と回答した方は89%と高い満足度が示されています。「どちらともいえない」と回答した方は8%です。「いいえ」と回答した方は3%です。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい 31人  どちらともいえない 4人  いいえ 2人  無回答・非該当 0人 
「はい」と回答した方は84%と高い満足度が示されており、「担任以外の先生・元担任の先生など、どの先生も話をしやすい環境で有難いです」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は11%です。「いいえ」と回答した方は5%です。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい 28人  どちらともいえない 7人  いいえ 0人  無回答・非該当 2人 
「はい」と回答した方は76%と満足度が示されています。「どちらともいえない」と回答した方は19%です。「無回答・非該当」の方は5%です。
10.職員の接遇・態度は適切か
はい 34人  どちらともいえない 1人  いいえ 1人  無回答・非該当 1人 
「はい」と回答した方は92%と非常に高い満足度が示されています。「どちらともいえない」と回答した方は3%です。「いいえ」と回答した方は3%です。「無回答・非該当」の方は2%です。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい 31人  どちらともいえない 4人  いいえ 1人  無回答・非該当 1人 
「はい」と回答した方は84%と高い満足度が示されており、「十分すぎるくらい良く対応して頂いていると感じています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は11%です。「いいえ」と回答した方は3%です。「無回答・非該当」の方は2%です。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい 19人  どちらともいえない 13人  いいえ 2人  無回答・非該当 3人 
「はい」と回答した方は51%となり、「タイムリーに報告頂いています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は35%です。「いいえ」と回答した方は5%です。「無回答・非該当」の方は9%です。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい 35人  どちらともいえない 0人  いいえ 1人  無回答・非該当 1人 
「はい」と回答した方は95%と非常に高い満足度が示されており、「毎日、保育園での出来事をアプリで確認していますが、子どもがぐずった時の対応など、子どもとしっかり向き合ってくれていたことが良く分かります」といったコメントが寄せられています。「いいえ」と回答した方は3%です。「無回答・非該当」の方は2%です。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい 29人  どちらともいえない 6人  いいえ 0人  無回答・非該当 2人 
「はい」と回答した方は78%と満足度が示されています。「どちらともいえない」と回答した方は16%です。「無回答・非該当」の方は6%です。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい 30人  どちらともいえない 5人  いいえ 1人  無回答・非該当 1人 
「はい」と回答した方は81%と高い満足度が示されています。「どちらともいえない」と回答した方は14%です。「いいえ」と回答した方は3%です。「無回答・非該当」の方は2%です。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい 30人  どちらともいえない 5人  いいえ 2人  無回答・非該当 0人 
「はい」と回答した方は81%と高い満足度が示されており、「アプリ連絡帳になり、保護者からの言葉の伝わり方が冷たくなってしまいますが、都度きちんと対応して頂いています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は14%です。「いいえ」と回答した方は5%です。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい 19人  どちらともいえない 12人  いいえ 3人  無回答・非該当 3人 
「はい」と回答した方は51%です。「どちらともいえない」と回答した方は32%です。「いいえ」と回答した方は8%です。「無回答・非該当」の方は9%です。

Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)

※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー1  リーダーシップと意思決定
  サブカテゴリー1  事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  標準項目2 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  評価項目2 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている 実施状況
  標準項目1 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  標準項目2 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
  評価項目3 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している 実施状況
  標準項目1 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  標準項目2 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  標準項目3 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
講評
クレドカードを配布し、チームアソシエの一人であることへの意識付けが行われています

職員は入職時に「クレドカード」が渡されます。法人の基本方針である「アソシエの約束」から始まり、「保育目標」が記され、「クレド」の部分には社員としての行動指針が記され、子ども、保護者、社員、地域に対してどのように取り組むのかその視点が簡潔に示されています。クレドに記載されている一文を毎日出勤した際、全職員がノートに記載することをルールとしています。毎朝行うことで周知、浸透を図ることと、迷った時にはクレドに記載していることに立ち返れるよう取り組んでいます。

法人及び園の方針がブレることなく職員に浸透するよう周知徹底に注力しています

当園の目指す保育は法人が示す「アソシエの保育の考え方」が基本であること、大人が無理やり子どもを動かすのではなく、子どもの「やりたい」気持ちを尊重することを全職員が周知の基、毎日の保育にあたるよう園長から伝えています。子どもの保育については計画をキチンとたてて保育をすること、これが法人の方針であることも職員に伝えています。そのため、自分たちのことだけではなく法人所属の職員によるアクティビティについても計画を立てて実施しています。法人及び園の方針がブレることなく職員に浸透するよう周知徹底に注力しています。

園長会や試行スタートした主任会など役割に基づき審議・検討が行われています

法人主催の園長会では、今年度は新型コロナウィルス感染防止対策に関する対応で、行事や保護者会、個人面談の実施についてなど検討し合い、その他、保育者の視点で様々なテーマでの事例発表なども審議、決定がなされ各園におろされて取り組みを進めています。今年度から試行的に主任会の開催も始めました。機能しなければ中止することを伝えた上でのスタートで、主任の役割、保護者対応など責任を持ち職務に就くことへの意識づけとして行われています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー2  事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行
  サブカテゴリー1  事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  評価項目1 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している 実施状況
  標準項目1 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目2 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  標準項目3 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目4 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  標準項目5 事業所の経営状況を把握・検討している
  標準項目6 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
  サブカテゴリー2  実践的な計画策定に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している 実施状況
  標準項目1 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している ×
  標準項目2 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している ×
  標準項目3 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
  評価項目2 着実な計画の実行に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  標準項目2 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
講評
中期的な展望を見据えた中期計画の策定が期待されます

現在、法人全体の中長期計画は作成していませんが、事業自体の中期的な展望は施設長会議や管理職会議の中で共有はなされています。現在の保育業界における共通課題である人材確保・育成や事業拡大、認証から認可への移行など法人がどのように取り組もうと計画しているのか、展開する事業の方向性などを職員に示すことは、各園が事業計画を策定する上でも重要と推察されます。また、各会議も年間計画を立て、重点目標を設定して取り組むなど、中期的な展望を見据えた計画的な仕組みの構築が期待されます。

事業計画は取り組むべき課題を共有できるよう職員への周知が望まれます

事業計画は、1.保育室の運営、2.保育目標、3.保育内容、4.アソシエの約束、5.アソシエのこころざし、6.保育時間等、7.職員配置・クラス編成当、15項目が記載されていますが、保育に関することが主となっており、園運営における目標や実行すべき事項の記載が薄く、事業の方向性や重点的な取り組みなど把握しにくい内容となっています。また、この事業計画は、職員への配布および周知も十分ではなく、組織で推進すべきことを職員が把握し理解した中で協働していくことが必要と推察されます。今後の改善が望まれます。

今は組織の土台を作ることを課題と捉えています

認証保育園から認可保育園への変更、職員の異動などもあり、園長は今は組織の土台を作ることを課題と捉えています。そのため、最低限の保育の質を担保しているくことの必要性も感じています。当園の保育を確立すべく、外部講師による園内研修をオンラインで開催しました。園長や主任の思いを予め講師に伝え、内容に盛り込んでいただきました。テーマは環境設定についてでした。研修後は職員の子どもの様子を見る視点に良い意味で変化が表れてきたと経営層は感じています。これらの取り組みを事業計画に落とし込み継続的な取り組みが期待されます。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー3  経営における社会的責任
  サブカテゴリー1  社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる
  評価項目1 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  標準項目2 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
  サブカテゴリー2  利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている
  評価項目1 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている 実施状況
  標準項目1 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  標準項目2 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
  評価項目2 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている 実施状況
  標準項目1 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  標準項目2 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
  サブカテゴリー3  地域の福祉に役立つ取り組みを行っている
  評価項目1 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  標準項目2 ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
  評価項目2 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  標準項目2 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  標準項目3 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
講評
園内研修の実施など職員間で価値観を共有できるよう取り組んでいます

迷った時は「クレド」に立ち返る、「アソシエの保育の考え方」が軸となり当園の方針があることを職員に常日頃から伝えています。「子どもにとって」を考えて環境構成をしていくこと、「子ども、可愛いよね」という気持ちに職員がなれることが大切と経営層は捉え、園内研修の実施など職員間で価値観を共有できるよう取り組んでいます。保護者アンケートにおいて、「子どもの気持ちを大切にしてくれているか」「職員の言葉遣い・態度等は適切か」の設問は「はい」と回答した割合が92%と、保護者の高い満足度が示されています。

普段の会話の中や行事実施後のアンケート等でも意見をいただいています

保護者からの要望等を把握する機会はご意見箱の設置や保護者会などもありますが、普段の会話の中や行事実施後のアンケート等でも意見をいただいています。以前、突然幼児のお泊り保育を無くしたことがあり、その後、保護者からの要望で夜を一緒に過ごす行事があります。その中のプログラムの肝試しが子どもは怖かったとの意見があり、今回はみなで花火を楽しむことにしました。また、保護者の懇談会も開催し園長は全クラスに参加し、子どもの成長過程で起こる「かみつき」についてなど伝え、保護者からの苦情につながらないよう配慮ある取り組みです。

地域との交流機会の取り組みは厳しい状況ですができることを模索して取り組んでいます

今年度は新型コロナウィルス感染防止対策により、地域との交流機会などへの取り組みは厳しい状況でしたが、できることを模索して取り組んでいます。お散歩で公園に行くときに絵本を持参して、公園で絵本の読み聞かせにチャレンジしました。公園にいた地域の在宅子育て家庭の方に声をかけ3組ほどが子どもと一緒に絵本を楽しむことができました。また、地域内の農家の方のご厚意で保護者も参加して畑での収穫体験もでき給食の食材にも使うことができました。今は厳しい状況ですが地域との新たな繋がりが続くことが期待されます。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー4  リスクマネジメント
  サブカテゴリー1  リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる
  評価項目1 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  標準項目2 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  標準項目3 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している ×
  標準項目4 リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる ×
  標準項目5 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
  サブカテゴリー2  事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  評価項目1 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている 実施状況
  標準項目1 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  標準項目2 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  標準項目3 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  標準項目4 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
講評
今年度は新型コロナウィルス感染防止対策がリスク管理における最優先事項としています

当園では子どもの命の安全を一番に考えてリスクに対する優先順位を付けて取り組むこととしていますが、今年度は新型コロナウィルス感染防止対策がリスク管理における最優先事項としています。子どもの受け渡し方法も玄関までとする、当園は2階に入口があるため、ソーシャルディスタンスを確保すべくテープで印をつける等を行っています。感染防止対策は法人からの方針と区内認可保育園として区からの方針と双方に従い、安全を第一に考え対応しています。

法人全体で事業継続計画の策定に取り組むことが期待されます

災害時に備えて、避難訓練は年間計画を作成し地震からの出火を様々な時刻や場所を設定して実施しています。また、感染症対策については看護師を中心として対策も講じています。今年度は特に新型コロナウィルス感染防止対策に全神経を注ぎ園全体で対応しているところです。現在、危機管理マニュアルに災害時の対応などはまとめてありますが、より詳細な事業継続計画の策定が必要となります。区で策定している事業継続計画なども参考にしながら法人全体で取り組むことが期待されます。

看護師がヒヤリハットの集計をして職員に周知を図る簡単な勉強会も実施しました

ヒヤリハットレポートは、軽度・中度・重度の案件かがわかるように○印をつけ、出来事の分類やケガの危険の分類(転落の恐れ、転倒の恐れ、押し倒しの恐れ、指挟みの恐れ、噛みつきの恐れなど)は13項目について特定する書式にしています。発生時、ヒヤリハットの場所、ヒヤリハットの内容、具体的な対策まで記載しており、看護師がヒヤリハットの集計をして職員に周知を図る簡単な勉強会も実施しました。今後の更なる取り組みとしては、事故報告については再発防止策に対する評価も行うことも期待されます。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー5  職員と組織の能力向上
  サブカテゴリー1  事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている 実施状況
  標準項目1 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  標準項目2 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
  評価項目2 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している 実施状況
  標準項目1 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  標準項目2 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
  評価項目3 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  標準項目2 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  標準項目3 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  標準項目4 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
  評価項目4 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  標準項目2 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  標準項目3 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  標準項目4 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
  サブカテゴリー2  組織力の向上に取り組んでいる
  評価項目1 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  標準項目2 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  標準項目3 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
講評
社会人基礎力、保育実践の専門性について評価を行う人事考課制度を導入しています

人事考課では、等級別人事考課基準に基づき、規律性や協調性等の社会人基礎力、及び、子どもの理解や計画の実践等の専門性の視点から、それぞれの項目の目標について達成度を4段階で自己評価と管理者評価を行う仕組みとなっています。職員の自己評価後に園長が評価結果を確認したうえで、職員と面談を行います。役割等級別に到達目標が記載されていることから、職員も自身の課題を把握しやすい状況と推察されます。

自粛期間中に職員は法人から課題が出され、自己研鑽に取り組みました

今年度はコロナ禍のため自粛期間を得てのスタートとなりました。この自粛期間中に職員は法人から課題が出され、自己研鑽に取り組みました。保育所保育指針の「2章 保育の内容」の部分で、担当学年分、全員は取り組むところと範囲決めて、転記をしました。改めて指針を確認するよい機会となりました。さらにドキュメンテーションを作る課題もあり、5領域のどの部分の当てはまるかなども考え、実践を意識した課題でした。現在、コロナ禍のため毎日の保育の様子をねらいを保護者に伝える手段としてドキュメンテーションを活用しています。

9連休を取れる制度など、法人は職員が安心して働ける環境づくりに注力しています

入社オリエンテーションの際、社長より「働きやすい職場作り」について職員に発信しており、法人全体でワークライフバランスの向上、休暇の取りやすい組織風土、業務の協力体制へつなげること等を目的として、9連休を取れる制度を設けています。年度の初めに9連休取得のためのシフト表を作成しており、その他にもメモリアル休暇や特別休暇等も用意しています。また必要に応じての本社スーパーバイザーとの面談機会や臨床心理士の巡回など職員が安心して働ける環境づくりに注力しています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー7  事業所の重要課題に対する組織的な活動
  サブカテゴリー1  事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている
  評価項目1 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) 「保育所保育指針」が改訂され、今まで以上に「保育の質」を求められるようになっている。また、会社の理念「クレド」に一貫してうたわれている事でもある。保育するものにとって忘れてはならない大切なことであると考えているため、「人権擁護」について職員全員で学んでいくという目標をたてました。定例職員会議内で園内研修として少しずつ取り入れていく事とし、「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を活用して、グループに分かれて、セルフチェックの結果をふまえて意見交換を行いました。グループ討議の後、各グループから出た意見を発表してもらい、共有する時間を取りました。これらの取り組みにより、自己の子どもへの関りや保育に関して振り返る時間を持つことができたこと、そして、それを含めて自分以外の人の関りやそれに対しての振り返りを聞くことにより、更に人権について考えることができました。今年度もより定着を図るため継続して取り組んでいます。
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を活用した自己チェックは法人全体の取り組みであり、職員全員に配布している「クレドカード」でもいつでも振り返りができる仕組みを整えています。これらの仕組みや方向性をより職員が理解を深める機会として園内研修などの機会を持ち、職員間で意見交換の場が作れたことは有効な取り組みと推察されます。また、園長より今年度も「子どもにとって」ということを大切にすることなど継続して職員に伝えており、共通理解を持つための取り組みは余念がありません。 
  評価項目2 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) 保育園の責務の中に「保護者支援」と「子育て支援」が含まれており、多様化する社会の中で、様々な家庭環境の中に子どもたちはおかれていると思われます。子どもたちの福祉を考えた時、家庭での環境もとても大切なものだと考え、そのためには、保護者の支援と子育ての支援は欠かせないものとして保護者支援と子育て支援を課題としました。「保護者支援」に関しては、まずは保護者の気持ちになって寄り添って考え話をきく、「傾聴する」事がまずは1番であることを踏まえて保護者対応を行っていくこと、「子育て支援」に関しては、次年度のための施設見学の際に、育児の事をたずねて、アドバイスをすることに取り組みました。「保護者支援も」これで充分であるというわけではもちろんないので、継続して取り組んでいく、「子育て支援」も同様で地域の支援ができる園となるよう継続して今年度も取り組むこととしました。
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
保護者支援という点では、新型コロナウィルス感染防止対策を講じながらの取り組みで、自粛期間もある中、保護者の声に耳を傾け、保護者が理解しやすい情報発信などに注力しました。また、「子育て支援」も同様で、地域との積極的な関わりを持つことは厳しい状況でしたが、継続して取り組む中で、今年度はお散歩に出かけた公園で地域の子ども連れの家庭に声をかけ、一緒に絵本を見るなど取り組みを深めています。園としてできることに真摯に取り組んでいます。 

Ⅵ サービス提供のプロセス項目(カテゴリー6)

カテゴリー6 サービス提供のプロセス
  サブカテゴリー1 サービス情報の提供
  評価項目1 利用希望者等に対してサービスの情報を提供している 実施状況
  標準項目1 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  標準項目2 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  標準項目3 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  標準項目4 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
講評
ホームページやリーフレットなどの媒体を通じて園の取り組みを発信しています

ホームページには、アソシエ全体の理念に加えて、各園の保育目標、定員、職員体制などの基本情報が掲示されており、各園のリーフレットもダウンロードできるようになっています。園内菜園やクッキングなどの食育活動、アートやスポーツなどのアクティビティなど、園の特徴的な取り組みについては写真や動画で紹介されており、見ている人に園の活動を伝える工夫がされています。リーフレットは両面一枚で必要な情報がコンパクトにまとめられています。

屋外にドキュメンテーションを掲示し日常の取り組みを紹介しています

屋外にドキュメンテーションコーナーをつくり、各クラスのアクティビティの様子や日常の取り組みをコメント付きの写真で紹介しています。コロナ禍での保護者の送り迎えは玄関までの入室制限をしていますが、ドキュメンテーションを通じて活動の様子を確認できるようにしています。同様に見学者に対してもドキュメンテーションを用いて園の日常を説明することとしています。制作したものは保管し振り返ることで、次年度以降の取り組みに活かされています。

見学の予定表を園内で共有し個別に対応します

見学は通常一日あたり5~6組程度を受け入れますが、コロナ禍においては人数制限と入室制限を行った上で個別に1組ずつ対応しています。見学希望者の予定表を園内で共有し、室内見学が難しい場合には屋外のドキュメンテーションコーナーにおいて子どもの年齢に合ったクラスの活動の内容を紹介します。見学後には見学者にアンケートを記入してもらいその後の見学対応に活かすようにしています。


  サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応
  評価項目1 サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている 実施状況
  標準項目1 サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  標準項目2 サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目3 サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
  評価項目2 サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  標準項目2 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  標準項目3 サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
講評
入園前カウンセリング時にガイドブックを用いて園の基本情報を説明しています

保護者に対する入園前面談では、ガイドブック兼重要事項説明書を用い、園のルールや保育内容について丁寧に説明を行ってます。また、カウンセリング時には園長から子どもの食事、病歴などの基本情報や配慮事項についてヒアリングを行い、面談シートは関係する職員間で共有するようにしています。保護者からの要望事項についても同様に記録し、担任や他のクラスの職員を含め、入園前には園全体で共有するようにしています。

慣らし保育は個別の保育時間を設定して柔軟に対応しています

慣らし保育は時間をかけ、臨機応変に対応することを基本として行っています。事前の面談記録や児童票の情報をもとに、短い時間から徐々に新しい環境に慣れていけるよう心掛けています。保護者に対しては慣らし保育の様子を伝えるとともに、家庭での子どもの様子などを連絡帳に記入していただくことで子どもの状態を共有をしています。子どもの状態や保護者の要望などに応じて時間を調整するなど、一律ではなく柔軟に対応しています。

小学校との連携強化により卒園児の継続的な支援を目指しています

卒園児については小学校に児童保育要録を送付するとともに、希望者を対象に担任が就学前の個人面談を行うことで、子どもと保護者の不安の軽減を図っています。小学校とは行事の参加などを通じて、就学に向けた準備や期待感を持てるよう連携に取り組んでいます。今後は、就学時の連携に加え、就学後も卒園児の様子について定期的に情報を共有するなど、子どもに対する継続した支援を目指しています。


  サブカテゴリー3 個別状況の記録と計画策定
  評価項目1 定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している 実施状況
  標準項目1 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  標準項目2 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  標準項目3 アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  評価項目2 全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している 実施状況
  標準項目1 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  標準項目2 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
  標準項目3 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  標準項目4 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  標準項目5 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  評価項目3 子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している 実施状況
  標準項目1 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  標準項目2 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  評価項目4 子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している 実施状況
  標準項目1 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  標準項目2 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
講評
「今月の目標」や「保育ドキュメンテーション」を掲示し、保護者にも伝えています

園内に「今月の目標」として各クラスの目標を掲示し保護者にも周知しています。全クラスの目標を1カ所に掲示することで、自分のクラスだけでなく、年齢ごとの保育のねらいを知ることができるため有効です。今年度は新型コロナウィルス感染防止対策により保護者は玄関までの立ち入りとしているため、屋外にクラスごとのドキュメンテーションを掲示しており、その日のねらいに基づく具体的な活動が写真とコメントにより目で見てわかるようになっています。

計画の定期的な振り返りに加え、週日案は子どもの様子を踏まえ適宜見直し共有します

全体的な計画をもとに年間指導計画、月案、週日案と各クラスで作成しています。年間指導計画は四半期ごとに振り返ることとしており、職員会議などで検討し見直した内容についても共有します。週日案は月案をもとにまず一週間の大まかな計画を作成しますが、子どもの様子や保護者からの情報や要望をもとに、必要に応じて見直しを行います。

保護者等からの情報はミーティングや会議記録、視診簿などで共有しています

登園時に保護者から得た情報は、各クラスの視診簿に記録し共有しています。申し送りや引継ぎ事項についても視診簿を活用し、情報の共有漏れがないようにしています。対面での情報共有の場としては、職員会議、乳児会議、幼児会議などの定例会議とクラスごとのミーティングがあり、話し合った内容は会議議事録に記録し確認できるようにしています。短時間勤務職員など会議に参加できない職員も会議議事録で情報共有していますが、共有の方法については今後の検討課題としています。


  サブカテゴリー4 サービスの実施
  評価項目1 子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている 実施状況
  標準項目1 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  標準項目2 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  標準項目3 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  標準項目4 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  標準項目5 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  標準項目6 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】 小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
講評
児童票・連絡帳・乳児は月の個別の計画をたて子の姿を把握し保育を実践しています

児童票には、定期的に子の発達チェック・特記事項欄に成長の様子を記録化しています。乳児の月の個別計画ではクラス会議で子の姿を確認し前月の様子から月のねらいと内容で作成しており、日々の生活は乳児は個別日誌に記録化しています。連絡帳はコドモンのシステムに入っており、9時半過ぎたら確認をし体調や家庭での様子や受け入れ時の伝言等個々の状態に合わせ保育を実践しています。

乳児は主体的に遊べるコーナーを設定した事で落ち着いて過ごしています

乳児はワンフロアーで0歳と1歳児は棚や低い仕切りで、1・2歳児はロッカーで仕切り保育士の動線は見通しが出来、子ども達や保育士の動きが見えます。それぞれ1か所をコーナーにし床にカーペットを敷き、0歳児は低い棚に木の玩具を置き子ども達が自分で取り出せ鏡・手作りベンチがあります。1・2歳児はままごとコーナーがあり、2歳児室は2か所コーナーを作り、手作りのガステーブルや自粛期間中に保育士の手作りのフェルトで動物を形どり指先遊びが出来るものや見立ての食べ物等が増え遊びの幅が広がり、落ち着いて遊べる環境があります。

幼児は生活の中で自然な異年齢の関わりが出来、交流を図っています

玄関フロアを挟み幼児室は4・5歳児と3歳児室があり可動式でワンフロアになります。アクティビティ活動がある時は、クラス別なので、4歳児が運動遊びの時に3歳児室で2クラスが合同で過ごし絵描きやブロック・粘土とコーナーに分け好きな場所で3・5歳児が混ざって遊んでおり、5歳児のやりとりを3歳児が聞いたり話したりと自然な交流が出来ていました。年長児プロフィールを一人づつの画用紙に写真と・マミーの好きな所・大きくなったら等を書き掲示しています。園外保育時も2クラスで出かけています。

  評価項目2 子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている 実施状況
  標準項目1 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  標準項目2 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  標準項目3 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  標準項目4 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
講評
受け入れ時は、目視や家での様子・体調の確認をし視診簿を使用しています

コロナ禍で送迎の受け入れは2階の玄関で行っており保護者は保育室には入りません。検温と消毒で受け入れ、担当保育士が各クラスの視診簿に記録化しています。目視と合わせ家庭での様子を確認し伝言等があれば記録化しています。乳児は朝の支度や荷物の整理は保育士が行っています。幼児は自分で朝の支度を行い出席ノートにシールを貼ったり水筒を置いています。乳児は9時半過ぎたらアイパットで連絡帳を読み取り体調や食事等の確認をしています。

子どもの主体性・気持ちを受け止め、子に合った生活習慣が身につく様支援しています

アソシエの保育の基本は生活面でも子どもの主体性を大事にしており、トイレは一斉ではなく子の状況に合わせ行きたくない時は様子をみたり子の気持ちを大切にしています。生活習慣では、子ども達が安心して出来る様、どの保育士が関わっても同じ手順で一緒に行うよう支援しています。着脱では靴下を履いている様子を写真とコメントを載せドキュメンテーションとして保護者に情報を伝え自分でやりたい時期を家庭に知らせ、やりたい気持ちを尊重し見守る事の大切等の情報を共有できるようクラスだより等で発信しています。

お迎え時に子の様子を丁寧に伝え、その日のドキュメンテーションを掲示しています

お迎え時も2階の玄関で引き渡しをしており、子の園での様子はエピソードを交え丁寧に伝えています。連絡帳はコドモンでやり取りをしています。夕保育時は合同で過ごすので担任が対応できない時はクラスの視診簿に申し送り事項・伝言事項欄があり記録化しているので口頭で伝えています。1階の階段脇の掲示コーナーにその日のクラスの様子を毎日ドキュメンテーションで全クラス写真とコメントを載せ掲示しており、行事の取り組みの様子や子ども達の制作物等も写真とコメントを載せ、階段の側面に掲示し情報提供しています。

  評価項目3 日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している 実施状況
  標準項目1 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  標準項目2 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  標準項目3 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  標準項目4 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  標準項目5 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  標準項目6 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
講評
指導計画の領域ごとの活動を保育に入れ込み、様々な表現を楽しみ実践しています

各クラスの年間・月指導計画の領域別の活動内容に沿って保育を実践しています。朝の集会では、活動の予定を知らせ生活が見通せるよう話ています。毎月の誕生会は乳児・幼児に分け集会形式で、誕生月の子を皆で祝い歌・インタビュー・保育士の出し物等異年齢で場を共有して楽しみます。伝統行事に向けて制作活動や幼児は自由活動時に空き容器等で制作し作った物で遊んだり、3歳児室の壁にアートの講師が作ったピタゴラスイッチでゴールまで玉を落とす遊びをする姿がありました。ブロックやアートで作った作品を飾っており保育が展開されています。

専属講師による4つのアクティビティや年長児は話し方・聞き方教室で学んでいます

アクティビティ活動は保護者が仕事で習い事に行けない状況から、4つの活動を用意し子が楽しみながら参加し成長の姿を見て頂くのを主旨で実践しています。本社専属講師によるアート・スポーツ・ミュージック・イングリッシュを月1回から2回、年間指導計画を立て取り入れています。スポーツでは、4歳児がフープを使い鬼ごっこや保育士・講師の足を跳び越す等の動きをして開始と終了の挨拶をしていました。5歳児はSDGSの学習や就学に向け「話し方・聞き方教室」を7月から月2回実施しており集団の中で落ち着いて過ごす活動も取り入れています。

コロナ禍でも近隣散歩や公園で自然に触れ五感を養い季節を体感しています

園庭がないので、コロナ禍でも近隣の公園や商店街の散歩とおやつ後も園外に出かけ気分転換を図っています。お散歩マップには、緑道・公園等10ヶ所位あり、乳児はマイバックを持ち木の実を集めたりとねらいに応じて出かけ、幼児は11月に保護者の手作り弁当を持ち徒歩で30分位の駒沢公園まで遠足に行き広い場所でしっぽ取りをして遊んできました。園外保育を通じて、自然に触れ、五感を養い季節を体感しています。プール遊びも1階の階段脇からバギー置き場のスペースで水遊びを楽しみました。

  評価項目4 日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している 実施状況
  標準項目1 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  標準項目2 みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  標準項目3 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
講評
今年度、年長児は夏のお楽しみ会を夜の20時まで楽しみました

今年度は年長児は午前中碑文谷公園に行き、ポニーに乗る体験をしてきました。園で給食を食べ、ビニールプールをお風呂に見立てシャワーをしてから、個々のピザ作りをしました。夕食は自分でトッピングをしたピザ・ポテト・子どもからのリクエストでパフェを食べ、花火を一人ひとり順番にして楽しみました。年長児の思い出作りになり、この後の作品展のテーマが公園だったので子ども達の経験からを制作する活動へ繋げ、子どもが乗れる大きさのポニーが完成し保育の継続が見られます。

スポーツ発表会はコロナ禍でも保護者参加で幼児がクラス別で区の体育館で実施しました

スポーツ発表会は9月の土曜日に区の体育館が抽選で取れ幼児はクラス別に実施しています。アクティビティのスポーツで実践している鉄棒・跳び箱・マット等クラスに応じた動きで競技をし年長児は3色の布で個々が手作りで三つ編みをした縄を使用し一人跳びを披露したり、パラバルーン・年長児の初めの言葉や3・4・5歳児のエイサーの踊りは声を出さず外側を向き踊りました。子ども達は保育の中で練習してきた事を披露し成長した姿を保護者に見てもらう嬉しさや、やり遂げる喜びを感じることができ自信に繋がっています。

作品展やお楽しみ会は保護者の参加方法等掲示やメールで知らせ協力を得ています

コロナ禍の状況で情報発信の工夫をしており、ITC支援ツールで連絡帳のやり取りや、クラスの写真を載せたドキュメンテーション・園・クラス・ほけん・食育だより・献立等を発信しており、行事に向けての依頼事項も1階の掲示板に掲示したり、行事後のアンケートを実施しており、利用調査の回収率も9割と高く保護者は園に協力的であり、行事日程の項目も9割近くが参加しやすいに回答しています。全体の保護者の満足度は非常に高く理解・協力が得られています。

  評価項目5 保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている 実施状況
  標準項目1 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  標準項目2 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
講評
18時から1歳児室で合同で過ごしていますが床にカーペットが敷かれ寛げる場です

乳児室はワンフロア―を仕切り0・1・2歳児が過ごしており、18時までは人数の状況を見て1・2歳児が合同で過ごしたり0・1歳児が合同で過ごす等異年齢の関わりがあります。それぞれカーペットがあるのでゴロゴロ出来るスペースがあります。18時で幼児が乳児室に集まり1歳児の部屋で過ごします。幼児室と乳児室は玄関フロアの両側にあるので幼児は気分を変えて乳児と交流ができます。引き継ぎはクラスの視診簿で行い玄関にてお迎え時担当の保育士が子の様子を伝えています。

20時15分まで延長保育をしていますが少人数なので保育士と安定して過ごしています

延長保育は20時15分までで19時15分のお迎えが殆どで20時15分のお迎えは月3日位で、平均スポット利用を含め6,7人の保育です。延長用の玩具で落ち着いて遊べる様保育士もゆったり関わり、大きい子が乳児に話しかけたりお世話をする姿も見られ家庭的な雰囲気で遊んでいます。正規保育士が輪番で担当しています。園児数が50名なので他クラスの子どもとの関わりもあり保護者も安心感があります。

  評価項目6 子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している 実施状況
  標準項目1 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  標準項目2 メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  標準項目3 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している                                                                                        
  標準項目4 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
講評
席は決めず乳児は4人座りで、幼児はグループで座り27名が一緒に食べています

乳児室は活動に応じてテーブルを出し、食事時にテーブルをセットしています。担当制ではなく席も固定していません。0歳児は3人に1名の保育士が食事の介助をしています。コロナ禍でテーブルに4人座りで食べています。幼児は27名がワンフロアで一緒に食べており席はクラスでグループを決めて食べていますがスペース上テーブルを増やす事が出来ない現状があります。配膳はテーブルに献立の品を並べてから食べています。お替りは個々に別皿を用意し一人づつ取りに行く配慮をしており感染防止の意識が高く評価できます。

旬な食材や世界の料理メニュー・行事食は盛り付けの工夫があります

献立は2週サイクルで旬な野菜や世界の料理を取り入れ、七夕・クリスマス等行事食では、野菜のカットや色合い・盛り付けに工夫をし、毎月の誕生会は誕生月の子のご飯に季節にちなんだ調理員の手作りの旗をたてお祝いをしています。食物アレルギー児はマニュアルに従い毎月の献立を保護者と栄養士で除去食の確認をし、視診簿やミーティング・調理室で確認しており、トレーに個別の食器を使用し席も小さいテーブルを使用し誤食のない様配慮しています。

オクラ・ズッキーニ等の栽培・収穫し食材にし今年度は近隣農園で収穫体験をしました

食育年間計画が作成され園舎の裏側のスペースに畑を作り、オクラ・ズッキーニ・かぼちゃの栽培・収穫し食材にしたり、収穫物を見たりスタンプ遊びに繋げています。オクラは豊作で種を乾燥させ家庭に持ち帰りました。年長児のお楽しみ会で個人別に自分のピザ作りをし、野菜を切ったり盛り付けをし夕食として食べました。今年度は近隣の農園でキャベツ・小松菜の収穫を親子で体験し30組の参加がありました。土に触れ自然を体感出来好評でした。毎月発行の食育だよりは季節の野菜・誤飲防止対策年長児のピザ作りの様子の写真を掲載しています。

  評価項目7 子どもが心身の健康を維持できるよう援助している 実施状況
  標準項目1 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  標準項目2 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  標準項目3 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
講評
生活の中で看護師と保育士が連携し安全・健康指導を実践しています

保健計画に基づき看護師がクラスを巡回し手洗い指導や歯科衛生士による歯磨き指導・毎月実施の身体測定等保育士と連携して実施しています。年度途中で看護師が替わり引き継ぎを行っています。手洗い場には手洗いの絵と歌を掲示し2歳児は足型を床に貼り、密にならまい様な工夫があります。朝の会があり活動予定を知らせています。園の前の道路は交通量が多く、園外に出かける時は歩き方や目的地に着いたら遊ぶ前に約束事の確認をしています。

個別にケアの必要な子に専門機関と連携を図っています

食物アレルギー児は少ないですが、個別のファイルを作りかかりつけ医等専門機関と連携を図っています。0歳児は毎月健診があり、園医から流行の感染症の情報を得たり相談が出来る体制があります。熱性痙攣は厚労省の生活管理指導表を使用し記録化しています。他に肘内症や喘息等についても既往症の一覧表を作成し職員間で情報共有し緊急時に対応が出来る様周知すると良いでしょう。

保健だよりや感染症の情報提供をし予防の啓発をしています

コロナ対策で、室内に次亜塩素酸水を加湿と共に設置しています。毎月ほけんだより・食育だよりを発信しており、10月は目の愛護デーで睡眠・栄養・感染対策の見直し等を、食育だよりは誤飲防止対策についてを掲載し保護者に予防の啓発をしています。感染症発症では掲示とコドモンで状況を配信しています。SIDS予防の掲示をし0歳児は午睡センサーを使用し仰向け寝を徹底しており午睡チェックは0~2歳児は個別に5分毎にチェックしています。年長児は就学に向けての準備で10月から午睡は無しで静かな遊びをして過ごしています。

  評価項目8 保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  標準項目2 保護者同士が交流できる機会を設けている
  標準項目3 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  標準項目4 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  標準項目5 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
講評
保護者には柔軟な対応をしており、運動会・発表会で保護者の顔合わせの場はあります

保護者の状況に応じ登園時間の遅い家庭については、柔軟に対応し子どもの気持ちを代弁し登園が少し早くなった事例や個人面談の希望があれば、園長が対応し随時実施しています。2月に希望者のみ個人面談を実施する予定です。運動会は幼児のみ区の施設の体育館で実施し、密を避けクラスごと受付時間をずらしましたが、会場は広く保護者間で距離を保ちながらも顔合わせは出来ました。1月実施の発表会は、三部制で観覧は保護者2名限定で実施する計画です。

個人面談・連絡帳やお迎え時に園での子の様子を伝え保護者と信頼関係を構築しています

園児は50名と小規模園なので家庭的な雰囲気を大切に、職員もクラス以外の子にも声かけをしています。9月・10月に個人面談を実施し全員が参加しています。利用者調査の毎日の保育の項目と利用者個人の尊重の中で・子の気持ちを大切にしながら対応してくれていると思いますか?の設問について保護者の満足度は非常に高いです。連絡帳を通してや送迎時に話せる時間を大切に活用し、園での様子や家庭で出来る様になった事等を聞き園と一緒に子育てをしていくメッセージが届いており保護者と信頼関係を構築しています。

毎日全クラスのドキュメンテーションを掲示し活動の様子を写真も載せて知らせています

コロナ禍で保護者が入室出来ないので、1階の階段脇の両壁を活用し区関係の掲示コーナーや写真で保護者に保育の様子が伝わる工夫として片側は当日の給食・おやつの写真・各クラスごとに写真と活動の様子のコメントを掲載したドキュメンテーション・各クラスの今月のねらいを掲示し、階段側には、作品展までの子ども達の造形取り組みの様子やクラスごとの作品を写真で掲示し、参加できなかった祖父母にも情報提供しており、保護者視点での工夫が見られ保育内容や園の取り組みのメッセージが保護者に伝わっており評価できます。

  評価項目9 地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている 実施状況
  標準項目1 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  標準項目2 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
講評
近隣の公園・農園や年長児のポニー乗り体験・幼児はヒーローバスで遠足に出かけました

園庭がないので、自粛期間でも天気であればクラス単位で近隣の商店街を散歩したり公園に出かけています。今年は年長組のお楽しみ会として、碑文谷公園へ行きポニーに乗る体験をしてきました。幼児は区のヒーローバスが抽選で当たり、3・4歳児と年長児が日を分けてリュック・水筒持参で駒沢公園へ行く予定です。交通安全教室でDVDを借りました。また、近隣の農園で親子でキャベツや小松菜の収穫体験をしました。

毎年交流を図っている近隣の高校の生徒が手作りのマスクを届けてくれました

毎年、近隣の高校の家庭科の授業で手作りの玩具等の作品を作り生徒が園に届けてくれ交流を図っていますが、コロナ禍で触れ合う機会がなく、手作りのマスクを年長児に送ってくれお礼に手紙とマスクをつけた写真を送りました。また、公園で遊ぶ時に地域の親子に声をかけ、園の子ども達も含め絵本の読み聞かせを実施していましたが、コロナ禍で中止しています。


  サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
  評価項目1 子どものプライバシー保護を徹底している 実施状況
  標準項目1 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目2 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
  評価項目2 サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している 実施状況
  標準項目1 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  標準項目2 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  標準項目3 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
講評
子どもに対してもプライバシーの大切さを伝えています

子どもに対するプライバシーは保育者自身はもちろん、子どもに対しても普段の生活のなかで伝えるようにしています。プライベートゾーンの配慮、周りから見えるような場で着替えをしない、トイレは必ず扉を閉めるようにするなど、子ども自身が普段の生活のなかで羞恥心を身に付けることができるよう促しています。

子どもに関する情報の取扱いに関して事前に保護者に説明し同意を得るようにしています

入園時にはガイドブックに記載されている個人情報の取扱いに関する方針、保護者へのお願い事項、取り扱う情報の内容などについて説明し同意を得るようにしています。このほか、写真販売などの際にも事前に保護者に同意を得てから販売したり、園内に掲示する子どもの写真について必要以上の情報を掲載しないなど、情報公開にあたっては子どもの人権への配慮に加え、保護者との間で事後にトラブルにならないよう留意しています。

人権擁護セルフチェックシートの活用と研修により保育者の人権意識を高めています

保育者の人権意識を高める取り組みとして、人権擁護セルフチェックシートを用い、定期的に職員自身が日々の行動について振り返りを行っています。加えて、園内研修や外部での虐待防止等に関する研修、キャリアアップ研修等の学習を通じて、園全体で子ども一人ひとりを尊重した保育を目指しています。今後は保育者だけでなく、保護者に対する人権擁護やプライバシーに関する情報発信などの取り組みも期待されます。


  サブカテゴリー6 事業所業務の標準化
  評価項目1 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  標準項目2 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  標準項目3 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  評価項目2 サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  標準項目2 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
講評
クレドカードは常に携帯し出勤時や職員会議などで意識的に確認しています

業務に関する基本事項や手順が確認できるクレドカードを職員は常に携帯し、必要なときに確認できるようにしています。単に携帯するだけでなく、出勤時にクレドを1文ずつノートに書いて確認したり、職員会議で読み合わせを行うなど、職員全員が定期的に内容を確認した上で保育に臨むようにしています。職員はわからないことや判断に迷うときなどはクレドに立ち戻ることで、ベテランも新人も職員全員で統一した対応を取ることを目指しています。

業務手順は年度初めに再確認しています

園で整備している各種マニュアルや手引書については、子どもの状況や保護者の意見などを踏まえ、年度途中でも必要な都度見直しを検討しています。また、新年度会議では手順の再確認や見直しを必ず行うこととしており、常に実態に合わせた内容にアップデートすることとしています。見直した内容は職員会議やミーティングで共有していますが、なかには短時間勤務などで会議に参加できない職員もいるため、会議記録などで周知しています。