東京都福祉サービス第三者評価  評価結果





評価結果基本情報

評価年度 令和2年度
サービス名称 認可保育所
法人名称 品川区
事業所名称 品川区立水神保育園
評価機関名称 株式会社 地域計画連合

コメント

・事前説明にあたっては、令和2年度方式の評点基準、確認根拠資料の準備について、わかりやすい独自資料を用意し、事業者の負担を軽減する工夫を行っている。
・分析シートは記入のポイントを用意し、効果的、効率的に情報が整理できるよう工夫を行っている。
・確認根拠資料は、訪問調査の概ね3週間前までに評価機関への提出を依頼し、根拠の事前確認を行ったうえで訪問調査を実施し、訪問当日は事業所の課題や良い点を把握するためのヒアリングに重点を置いて実施している。
・合議は、訪問調査終了後、同じ日のうちに、速やかに実施している。


(内容)
 Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像
 Ⅱ 全体の評価講評
 Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み
 Ⅳ 利用者調査結果
 Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)
 Ⅵ サービス提供のプロセス項目


公益財団法人東京都福祉保健財団
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Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像

1 理念・方針  (関連 カテゴリー1 リーダーシップと意思決定)
  事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)

〇品川区の乳幼児教育の理念  人間尊重の精神に基づき、一人一人の子どもがよさと可能性を発揮し、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培う。 〇品川区が目指す子ども像  以下に示す3つを具体的な子どもの姿でとらえ、遊びを通しての総合的な指導で一体的に育むことが大切と考えている。  ・健やかな体と心をもつ子ども ・豊かな感性と創造性にあふれる子ども ・自分で考え行動する子ども 〇品川区の保育・教育に関する基本方針  保育所保育指針に基づき、「品川区長期基本計画」および「品川区の乳幼児教育の理念と品川区が目指す子ども像」を踏まえ、子育て支援に関わる地域の他機関と連携しながら以下の5つの方針に則り保育・教育を実施する。  「1 乳幼児保育・教育の充実」「2 就学前教育の充実」「3 食育の推進」「4 子育て支援の推進」「5 職員の資質向上」

 
2 期待する職員像  (関連 カテゴリー5 職員と組織の能力向上)
  (1)職員に求めている人材像や役割

〇区が目指す職員像 「輝く笑顔 住み続けたいまち しながわ」を目指して、感性豊かな想像力で新しい価値を創造して未来志向で積極果敢に挑戦し、区民一人ひとりに寄り添い傾聴し、高い倫理観を持って自ら考え自ら行動できる職員 〇区が目標とする保育士像  ①品川区の乳幼児教育の理念を理解し、子どもを愛情深く慈しむ保育士  ・「のびのび育つしながわっこ」を基本とした保育の実践  ・自らが進んで良好なコミュニケーションと信頼関係を築き、子どもの最善の利益のために職務に励む  ②常に向上心を持って自己啓発に励む保育士  ・保育と保護者支援に必要な専門的知識と能力の習得、判断力を培うための自己啓発に努める  ・実践をとおして保育を学び、職場の中で育ちあう力(チーム力)を高める  ③公務員として、誰にでも公平に接し保護者や同僚から信頼される保育士  ・社会人としての自覚と高い倫理観をもって職務にあたる  ・園長、副園長、主任は、自らの資質を高めると同時に、職員の特性をしっかり把握したうえで、人格に配慮した指導(ハラスメントの防止)を行う

 
(2)職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・組織の目的、目標に対して、課題意識をもち、進んで改善に取り組む ・専門職として職員一人ひとりが自覚と責任をもって職務にあたる ・子どもの命と将来を預かるしごとであることをしっかり理解して、子どもの最善の利益を保障していく保育・教育の実践をする

 


Ⅱ 全体の評価講評

全体の評価講評

特に良いと思う点
1 職員間ではクラスやフロアを超えた応援体制が柔軟に取られるなど、チームワークが発揮されている

園長は職員ポータルシステムで各職員の休暇取得状況や超過勤務実績等を把握し、また自己申告書の提出に合わせて職員とヒアリングを行い、評価や反省、希望を聞いたり、頑張っているところを見つけ出し、後ろから背中を押して意欲向上に努めている。職員は自分たちの実情を園長が把握してくれていることに安心感を持っている。職員間ではクラスやフロアを超えた応援体制があり、運動会での職員ダンスや行事の準備を皆で行うなどチームワークが良く、職員調査での職員の自由意見でもその指摘が多かった。当園の強みと言って良いと考えられる。
2 連絡帳や口頭で寄せられた質問や要望に前向きに取り組み、保護者の信頼を得ている

子育て支援を全体的な計画に盛り込み、1年を4期に分けた指導計画にも家庭との連絡に関する項目を設けている。月案や週案を廊下に掲示している。健康や養護に関わる基本的生活習慣の自立や、集団生活で経験していることの共有など、保護者とのコミュニケーションの中で報告することで、保護者が子どもの成長に見通しを持って園生活を送れるよう、不安に思っていたり疑問点を気軽に相談できる雰囲気作りに努めている。連絡帳や口頭で寄せられた質問や要望に前向きに取り組み、保護者の信頼を得ている。
3 園内で研究テーマについて話し合いを重ねる中で、クラスの枠を超えた気付きの共有や保育に生かせる発見を得ることが出来ている

園では「4歳児の子どもの事例から保育者の援助と環境構成を探る」を園内研究のテーマに決め園全体で取り組んでいる。その中で保育者が4歳児クラスに交代に入り保育者の援助や気付きについて討論している。保育者は4歳児としての姿を観察し援助するにあたり、資料を読み4歳児特有の発達過程を把握し、保育者としての専門性を高める努力をしている。目標としている、保育者の質の向上という園の保育理念の実現に向けて園全体が同じ方向性を持つとともに、保育者一人ひとりが自主性を持って切磋琢磨している。

さらなる改善が望まれる点
1 リスクに対する優先順位付けと、安全性の面からも老朽化対策等の保育環境の整備が課題である

園が目指していることの実現を阻む恐れのあるリスクに対して、消防計画や「区立保育園・幼稚園における災害対策マニュアル」等に基づいた避難訓練や研修を行っている。また、園独自の「水神保育園における災害対策マニュアル」を作成し、職員間で共有し、定期的に見直している。ただ、事故、感染症、不審者侵入、災害、経営環境の変化等のリスクに優先順位は付けておらず次年度はリスクの優先順位付けを望みたい。利用者調査でも建物の老朽化が目立つという声もあり、トイレ改修や耐震工事等は行ったが、安全性の面からも保育環境の整備が課題である。
2 常勤職員と会計年度任用職員が共通の意識を持ち、さらに保育の質を高める園づくりを期待したい

特別支援児が多く、支援のために会計年度任用職員が配置されていて保育の人材として有効に活用されている。また会計年度任用職員に倫理等必要な資料を配付したり、クラス会議や研修にも参加してもらっており質の高い保育を行っていけるようにしているが、常勤職員と会計年度任用職員との間で役割の意識が異なる点があるようである。園の目的、方向性に向かって双方が一致した保育方針を理解することと、常勤職員が分かりやすく保育スキルを伝授して全職員が共通の意識をもった保育の質の高い園となることを期待したい。
3 日常の子どもの様子について、多様な観点で保育者の気づきを共有できるように、振り返りを通して園内で情報の共有を進められるとよい

保育者は日々の保育を実践する中で、保育日誌や子どもの記録、月案の作成などの機会に、子どもの変化や課題を把握し自己評価を行っている。月案や日々の保育の様子は廊下に掲示しているが、園だよりやクラスだより、各会議の議事録などについては、担当以外の職員および会計年度任用職員が意識して見る中で、子どもの小さなエピソードに触れたり、成長を感じたりすることがあると考えられる。保育の中での保育者の気付きについて共有する機会を組織的に構築することにより、全職員の相互理解の中でより職員間の連携を深められると考える。

Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み

1 ★ 職員が積極的、主体的に自分の役割に取り組めるよう配置しており成果が出ている

職員構成はリーダー層と若手層の間となる中堅層が少なく、職員連携がとりにくいのが課題である。そのため今年度はクラスリーダーを若手職員に任せ、単数担任にするなど職員が積極的、主体的に自分の役割に取り組めるよう配置している。職員調査でも部門リーダー会議のほか、クラスリーダー会議を行うことで課題に対して話し合う場が持て、意識の向上につながったという声がある。リーダー層を中心に職員との信頼関係が築かれ、クラスやフロアを超えた協力体制ができていることが園の強みだと思われる。
関連評価項目(事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている)
2 ★ 研修に参加した職員が講師となって研修内容を伝えることで組織として学んでいる

区の職員研修計画に沿った研修に参加しやすくなるように園ではシフトを調整するなど支援したり、園内研修計画を立て、救命救急、不審者対応、避難消火訓練等を行っている。個人別人材育成は「自己申告書」や「保育園職員に求められる専門性チェックリスト」により園長が個々の職員に合った研修計画を作成して職員の資質向上に努めている。研修に参加した職員が講師となって研修内容を他の職員に伝えることで情報の共有を図っている。職員調査でも園内研修を通じて知識を深められ、思いを伝えることで共通の方向性が見えてきたという声があった。
関連評価項目(組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる)
3 ★ 子ども達が遊びに熱中できるように、環境設定や保育内容の工夫を行い計画を進めている

今年度はプール遊びができないため、夏の暑い時期は保育内容を工夫し泥団子作りや、クレープ紙や絵の具を使った色水遊び、シャボン玉遊びなど夏ならではの遊びを経験できるようなカリキュラムを取り入れている。計画する上で、子どもがまた明日もやりたいと思うような導入と、遊びつくせるような環境を設定し、安全に遊べるよう配慮して実施している。遊びが広がるようにアイスクリームのカップやストローなど色々な素材を準備し、子どもの興味を引き出し、子どもたち同士で一緒に遊ぶ楽しい体験を重ねられるようにしている。
関連評価項目(日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している)

Ⅳ 利用者調査結果

調査概要
調査対象:2020年7月1日現在の施設の利用者(保護者) 118世帯(利用者総数 121名)を対象とした。

調査方法:アンケート方式  
アンケート(自記式)。施設にて担任が保護者に手渡しする形で調査票を配付。記入された調査票は封緘のうえ返信用封筒による郵送または施設に設置した回収箱による回収。

利用者総数 121人
利用者家族総数(世帯) 118世帯
アンケートや聞き取りを行った人数 118人
有効回答者数 69人
回答者割合(%) 58.5%

総括
・総合的な満足度としては、「大変満足」が 42%、「満足」が 49%となっており、満足と答えた人が 91%となっている。 ●各カテゴリーのうち、「はい」の比率が高かった上位は、以下の項目であった。 問1.園での活動は、お子さんの心身の発達に役立っていると思いますか 問3.園で提供される食事・おやつは、お子さんの状態に配慮し、工夫されたものになっていると思いますか (各々 97%、67人) 問2.園での活動は、お子さんが興味や関心を持って行えるものになっていると思いますか 問10.あなたは、職員の言葉遣いや態度、服装などが適切だと思いますか (各々 93%、64人)

利用者調査結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい 67人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「家庭ではなかなか出来ない遊びを体験させて頂き、また同年齢や親以外の大人(保育者)との関わりをもつことで心身共に成長につながっていると感じる」、「一人ひとり向きあってきちんと保育してくれています」、などの意見があった。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい 64人  どちらともいえない 5人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「自宅ではできないようなことを園でやってくれるので、先生方に子どもが何が好きになったか、夢中になったかを聞いて自宅でやれることを取り入れています」、「園での活動がとても刺激があり、楽しいようでありがたい。興味を持てるように工夫されていると思う」、などの意見があった。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい 67人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「食事・おやつにはとても満足しています。子ども達も大好きで、家よりも好き嫌い無く食べてます」、「とってもおいしいらしい。メニューもバリエーションゆたかですごい!」、などの意見があった。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい 54人  どちらともいえない 14人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
「コロナの前はよく散歩に連れて行ってくれていたし、園庭もあり戸外遊びをさせてもらえる環境がある」、「(乳児なのでまだ外遊びはあまりしてませんが)ベランダや外気に触れさせてくれるので良いと思います」、などの意見があった。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい 56人  どちらともいえない 11人  いいえ 0人  無回答・非該当 2人 
「残業があまりないので分かりません」、といった意見があった。
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい 52人  どちらともいえない 15人  いいえ 2人  無回答・非該当 0人 
「園内のいろいろな時に工夫して安全対策がとられていると思う」、「適切に感染症対策も行ってくれていると思います」、などの意見があった。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい 60人  どちらともいえない 8人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
「今年は難しいですが、当初の予定は配慮されていると思いました」、「土曜日の行事が多く、必ず参加している」、「できるだけ、中止にせず、延期や縮小等で計画して欲しい」、などの意見があった。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい 59人  どちらともいえない 7人  いいえ 2人  無回答・非該当 1人 
「相談したことについて、後日こどもの様子などを伝えてくれている」、「子どもの成長面や園での友達とのすごし方など不安な事があっても担任の先生がしっかり話をきいてくれ、園での様子を教えてくれた」、などの意見があった。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい 58人  どちらともいえない 9人  いいえ 2人  無回答・非該当 0人 
「いつもきれいな状態が保たれていると思う」、「コロナが始まってからは、先生達いつも以上に清潔にして下さっていて安心します」、などの意見があった。
10.職員の接遇・態度は適切か
はい 64人  どちらともいえない 5人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「言葉遣いが少しきつい先生も時々いますが、ほぼ全員優しく接してくれています」、という意見があった。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい 61人  どちらともいえない 5人  いいえ 2人  無回答・非該当 1人 
「子どもが不安にならないよう、よりそってくれていると思う」、「すぐに気づいて連絡してくれる。熱が一時的に出た場合は相談して様子をみる対応もしてくれ、ありがたいです」、などの意見があった。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい 43人  どちらともいえない 19人  いいえ 3人  無回答・非該当 4人 
「いつも、トラブルがあった時に、丁寧に説明して下さるので信頼できます」、「細かく連絡してくれるので助かります」、「友だちに手を出してしまったときも、されたときも教えてほしいです」、などの意見があった。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい 61人  どちらともいえない 6人  いいえ 2人  無回答・非該当 0人 
「無理強いせず、子どもの気持ちに合わせた対応をしてくれていると思う」、という意見があった。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい 58人  どちらともいえない 10人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
「預けている間のことはわからないため」、という意見があった。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい 57人  どちらともいえない 12人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「いつも、帰りの時に一日の様子をきけて、安心します」、「支度なども保護者や保育者がしやすいように工夫してくれているのが分かります」、などの意見があった。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい 58人  どちらともいえない 8人  いいえ 2人  無回答・非該当 1人 
「いつも親身になってきいてくれます」、「特に不満を訴えたことはない」、「コロナで休みが多かったので、まだわからない」、などの意見があった。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい 30人  どちらともいえない 27人  いいえ 3人  無回答・非該当 9人 
「そういった機会がまだないので分かりません」、「該当場面なし。そこまで困ったことはありませんでした」、などの意見があった。

Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)

※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー1  リーダーシップと意思決定
  サブカテゴリー1  事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  標準項目2 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  評価項目2 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている 実施状況
  標準項目1 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  標準項目2 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
  評価項目3 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している 実施状況
  標準項目1 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  標準項目2 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  標準項目3 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
講評
理念は全体的な計画に明記され、園内掲示等により周知されている

区立の保育園としての理念等は「令和2年度品川区立保育園・認定こども園保育・教育に関する基本方針および全体的な計画の作成基準」に明記されている。園の理念等は園独自の「全体的な計画」に保育理念や保育目標、目標達成のための重点項目が明記され、理念達成に向けた計画がなされている。理念や保育目標は事業の概要や重要事項説明書に明記され、事務室と各保育室に掲示されており、職員、保護者、見学者にも認知されるようになっている。保護者会でも目標に沿った保育をしていく方針を説明している。

園長は目標や方針を職員と共有し、方向性を示して、具体化の方法は職員に任せている

園長は年度当初の職員会議で、組織や役割分担、定例会議、年度の重点項目、自らの役割等について周知し、全体的な計画が園の理念や目標と整合性を持った計画であることを職員に説明している。各クラスの保育活動の中で、保育内容等が理念や目標に沿ったものとなるよう、職員と全体的な計画の内容を共有している。さらに、年間指導計画や月間指導計画の中で、どのように目標を具体化するか、その実施方法は職員に任せているなど、リーダーシップを発揮している。

重用な案件の検討や決定手順は手順書等に沿って職員会議で決定している

重用な案件の検討や決定手順は手順書やマニュアルに明記され、職員会議で提案後クラス、乳幼児会議、リーダー会議等での検討を踏まえて重要なものは順位づけた上で次の職員会議で決定している。職員会議への欠席者は掲示された議事録を読んで既読チェックをして確認している。保護者には園だよりや行事に関するお知らせ文書の配付や掲示により周知している。園長は職員会議にできるだけ多数の参加を望んでいる。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー2  事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行
  サブカテゴリー1  事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  評価項目1 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している 実施状況
  標準項目1 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目2 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  標準項目3 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目4 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  標準項目5 事業所の経営状況を把握・検討している
  標準項目6 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
  サブカテゴリー2  実践的な計画策定に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している 実施状況
  標準項目1 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  標準項目2 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  標準項目3 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
  評価項目2 着実な計画の実行に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  標準項目2 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
講評
保護者や職員および保育体験や見学者から情報やニーズを収集把握している

施設見学者アンケートや行事後アンケート、保護者との面談や保護者会で出された意見を把握し、回答は意見をくれた保護者に口頭や文書で説明している。連絡帳や口頭での意見は「意見要望様式」に職員が記入し、職員会議で共有している。職員の意見や要望はアンケートはないが、園長とのヒアリングや日常の会話等から把握している。地域の福祉状況については保育体験や見学者等から情報やニーズを把握している。「保育時間について」「入園の空きはどのくらいか」等の質問のほか、「持ち物を園で用意してほしい」等の要望もある。

理念や保育目標、安全対策等を明記した「全体的な計画」が策定されている

園が目指していることの達成に向けた長期計画は10年計画として区の「長期基本計画」と、中期計画として5年計画の「品川区子ども・子育て支援事業計画」が策定されており、それらに沿って園の今年度事業計画として理念や保育目標、安全対策等を明記した「全体的な計画」が策定されている。職員一人ひとりの能力はあり、職員間で保育の方向性は一致しているが、計画についての職員の意見を引き出して、より実効性のある計画にしていくことを課題としている。園長は意見が出しやすくするための様式制定を検討している。

「全体的な計画」等を配付し、「評価、反省」を行い計画の達成状況を確認している

年度当初の職員会議で事業全体の計画としての「全体的な計画」や園のビジョン、組織図、係・行事分担表を配付し、職員の役割を周知した上で月毎、前期・後期で各クラスで評価、反省を行い、計画の達成状況の確認と修正をしている。年間指導計画は期毎に赤字で修正し、年度末に改定を行っている。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー3  経営における社会的責任
  サブカテゴリー1  社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる
  評価項目1 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  標準項目2 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
  サブカテゴリー2  利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている
  評価項目1 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている 実施状況
  標準項目1 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  標準項目2 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
  評価項目2 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている 実施状況
  標準項目1 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  標準項目2 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
  サブカテゴリー3  地域の福祉に役立つ取り組みを行っている
  評価項目1 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  標準項目2 ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
  評価項目2 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  標準項目2 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  標準項目3 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
講評
守るべき法や倫理については「全国保育士会倫理綱領」の読み合わせ等で周知している

職員が守るべき法や規範、倫理については、児童憲章を掲示したり、「保育所保育指針」や「全国保育士会倫理綱領」の読み合わせを行っている。全国保育士会作成の「保育所・認定こども園等における人権擁護のためのセルフチェックリスト」を9月から使う予定で、園内の保育者同士で集計結果をもとに改善に向けた話し合いが持たれれば効果的だと思われる。会計年度任用職員にも倫理に関する文書を配付し、全職員から振り返りの報告書を園長に提出させ今後の活動の参考としている。

保護者の意向を収集して職員に周知し迅速な対応に努めている

保護者が苦情解決制度を利用できることは重要事項説明書に明記され、また相談窓口案内を掲示したりご意見箱の設置等を保護者に周知している。意見、要望等を受けた職員が園長等に報告し、「保護者からの意見・要望」に記入し、再発防止に向けクラス会議や職員会議で話し合い、その結果を受けて、園長が保護者に説明等している。今後さらに、「苦情対応マニュアル」や手引書等を整備するなど再発防止が望まれる。虐待については全職員に研修をして、園作成の「虐待が疑われる子の対応」等を会計年度任用職員等にも配付して防止に努めている。

地域に園の透明性を高める取り組みとして一時保育や保育体験事業等を実施している

地域に園の透明性を高める取り組みとして、第三者評価結果を区のホームページで開示したり、施設見学や、私立幼稚園の夏冬の休園の受け皿としての一時保育を行ったり、子育て体験事業等を行っており地域住民との関係は良好である。地域ネットワークとして「品川区要保護児童対策地域協議会」や施設長会等に参加し、共通の課題について討議を行い、その結果を職員会議で周知している。また園長は近隣の小規模保育施設を訪問し、巡回指導をして地域のニーズを収集している。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー4  リスクマネジメント
  サブカテゴリー1  リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる
  評価項目1 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  標準項目2 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  標準項目3 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  標準項目4 リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  標準項目5 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
  サブカテゴリー2  事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  評価項目1 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている 実施状況
  標準項目1 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  標準項目2 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  標準項目3 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  標準項目4 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
講評
マニュアルに基づく避難訓練等の実践に加え、リスクの優先順位の明確化を望みたい

園が目指していることの実現を阻む恐れのあるリスクに対して消防計画や「区立保育園・幼稚園における災害対策マニュアル」等に基づいた避難訓練や研修を行っている。また、園独自の「水神保育園における災害対策マニュアル」を作成し、職員間で共有し、再発防止策を立てている。一方、事故、感染症、不審者侵入、災害、経営環境の変化等のリスクについて、さらに、優先順位の明確化が望まれる。今年度は順位付けの事例として、経営環境の変化をもたらした新型コロナ感染症対策について職員会議で話し合っては如何だろうか。

ヒヤリハットは再発防止対策として有効であり、今後の活用の検討が望まれる

区では災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備えて「事業継続マニュアル(地震編)」や「品川区新型インフルエンザ事業継続計画(BCP)」を作成しており、危機管理対策本部を設置し、全庁的な指揮・命令体制を取り、重要業務の目標復旧時間を設定している。「品川区新型インフルエンザ事業継続計画」はコロナ禍においても機能するため、職員間で読み合わせをするなど今後の対応の参考としたい。ヒヤリハットは再発防止対策として有効であり、今後の活用の検討が望まれる。

パソコン内の情報はアクセス権限を設定し、情報の漏洩防止に努めている

区の「保育園事務マニュアル」や「保育園ファイル基準表」に沿って情報の収集や利用、保管、廃棄、文書の分類をしている。情報は鍵のかかるキャビネットに保管しており、持ち出す際は口頭で園長等に伝えているが、「リスクマネジメントの万が一」を考え、情報持ち出しの際の許可申請書の様式も作成して、組織的な対応を行っている。パソコン内の情報は、情報の重要性、機密性を踏まえてアクセス権限を設定し、情報の漏洩防止に努めている。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー5  職員と組織の能力向上
  サブカテゴリー1  事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている 実施状況
  標準項目1 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  標準項目2 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
  評価項目2 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している 実施状況
  標準項目1 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  標準項目2 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
  評価項目3 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  標準項目2 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  標準項目3 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  標準項目4 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
  評価項目4 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  標準項目2 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  標準項目3 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  標準項目4 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
  サブカテゴリー2  組織力の向上に取り組んでいる
  評価項目1 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  標準項目2 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  標準項目3 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
講評
職員構成は中堅層が薄く職員間の連携が課題である

園が求める職員(会計年度任用職員を含む)の採用は区が業務を行っている。品川区は採用案内で先輩の事例等を紹介するなど工夫してホームページ等で情報を掲載している。区の人事異動実施基準に沿って園は人的資源を適切に配置するべく努めているが、職員構成はリーダー層と若手層に偏りがあり、中堅層が薄く職員間の連携が課題である。今年度はクラスリーダーを若手職員に任せ、単数担任にするなど職員が主体的に自分の役割に取り組めるよう配置している。

個人別人材育成は「自己申告書」等に基づき園長が職員に合った研修計画を作成している

区の「職員研修実施計画」により園の職員に多様な方法で研修を実施しているほか、区の保育人材の階層別目標(長期的展望=キャリアパス)に沿った研修に職員を参加させている。園は研修に参加しやすくなるようにシフトを調整したり、園内研修計画を立て、救命救急、不審者対応、避難消火訓練等を行っている。個人別人材育成は「自己申告書」や「保育園職員に求められる専門性チェックリスト」に基づき園長が個々の職員に合った研修計画を作成している。研修後は成果や活かしたいこと等についての研修報告を職員会議で行っている。

職員間ではクラスやフロアを超えた応援体制があり、チームワークが良いのが強みである

区では人事考課制度により職員の育成評価と処遇を連動させている。園長は職員ポータルシステムで各職員の休暇取得状況や超過勤務実績等を把握している。また自己申告書の提出に合わせて職員とヒアリングを行い、評価や反省、希望を聞いたり、頑張っているところを見つけ出し、後ろから背中を押して意欲向上に努めている。職員間ではクラスやフロアを超えた応援体制があり、チームワークが良く、職員調査での職員の自由意見でもその記述が多かった。当園の強みと言って良いと考えられる。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー7  事業所の重要課題に対する組織的な活動
  サブカテゴリー1  事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている
  評価項目1 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) ・前年度の重要課題 幼児が保育室間を自由に移動するため行動の把握困難による安全面のリスク 
・目標 幼児保育の1日の流れの構成見直し 
・取り組み 園内研修のカンファレンスの中で活発な意見を出し合ったり、幼児会議の中でも子どもたちの安全について話し合っている。各クラス保育の充実のため1日の保育の流れ・構成を見直し、指導案に反映させていった。
・取り組みの結果 1日の保育の組み立てを見直すことにより活動の中にメリハリが出て、朝の会で子どもたちにも1日の流れを伝え、一緒に確認を行っている。「自分で考え行動する子ども」という保育目標に沿った子どもたちが主体性をもった保育ができるよう月間指導計画で計画の見直しをしている。
・振り返り 今年度は子どもの主活動の内容について各クラス改善の余地があり、検討していく。  
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
子どもたちが廊下や玄関先まで出て行ったり、各保育室に出入りすることで行動が把握できず、安全面を考慮して何らかの対策を立てる必要性に迫られたことは理解できる。そこで園内研修のカンファレンスの中で活発な意見を出し合ったり、幼児会議の中でも子どもたちの安全について話し合い、各クラス保育の充実のため1日の保育の流れ・構成を見直し指導案に反映させていったということだが、年間指導計画の中で環境構成の項「1日の生活の見直し」の1行だけで、年齢別の指導計画には子どもの行動の規制に関しては記載されていない。「生活や遊びの様々な場面で子どもが主体的に周囲の人や物に興味を持ち、直接関わっていく姿」を学びの芽生えととらえるのが保育理念なのだから、子どもの行動を規制するのではなく、指導計画の中で「階段は事故怪我のないようにこどもの側につき少人数で上がるようにする」のように保育者側の行動の改善を記述する姿勢を評価したい。 
  評価項目2 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) ・前年度の重要課題・目標 研修報告という形で研修を受講した職員が他の職員に学んだことを情報共有してきたが、報告を聞くだけで終わってしまい、保育に活かしきれていなかったため園内研修の活かし方を課題とした。
・取り組み 職員会議で研修報告を行った後、「研修報告を受けての感想」を各自で書き、意識して保育に活かしていけるようにした。
・取り組みの結果 感想文を書くことでその場で終わりではなく、研修の内容を振り返る機会にはなったが、感想文という形では保育にどのように生かしていくのかなど次につながっていかない現状がある。
・振り返り 今年度は「園内研修履修報告書」という書式を作成し、「学んだこと」「今後の活かし方」を記入することとした。
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
本取り組みは「園として保育の質の向上に取り組むとともに、一人ひとりの職員が主体的、協働的に資質や専門性を向上するように機会の確保と充実を図る」という保育理念に合致する。研修報告はどの施設でも活かしきれてない傾向にある。研修受講者の、資料を準備したり、報告の仕方(研修内容の高理解度が必要)に工夫を要したり、研修報告を聞く職員も真剣に気づきや活かし方を考える力も必要となる。園長も気づきや活かし方案に対して評価や励まし等のフィードバックをして、最優秀案を出した職員を表彰するなど、やる気を引き出せれば職員のみならず園の保育の質が向上すると思われる。 

Ⅵ サービス提供のプロセス項目(カテゴリー6)

カテゴリー6 サービス提供のプロセス
  サブカテゴリー1 サービス情報の提供
  評価項目1 利用希望者等に対してサービスの情報を提供している 実施状況
  標準項目1 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  標準項目2 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  標準項目3 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  標準項目4 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
講評
行政が冊子を作成し入園を希望する保護者が園の必要な情報を得られるようになっている

区では保育園への入園を希望する保護者に向けて、保育園案内の冊子を作成している。保育課ホームページにアクセスすることで、自宅や職場の近くの園へのアクセスや保育時間、園の理念や保育方針、募集人数、受け入れ年齢などの情報を入手できるようになっている。入園するにあたり必要な申請書類や勤務証明書はダウンロードして記入したり、職場に記入を依頼することができ入園を希望する保護者の利便性に配慮している。

保育方針や理念、行事や平面図など、園の概要を記載した案内を作成し配付している

園では見学者に向けて、A4判の水神保育園の概要を作成している。園の保育理念や保育目標、行事、一日の流れや、平面図など保護者が必要としている情報を載せている。概要は区役所保育課および園の窓口に設置するとともに、園見学者に渡して説明している。また「とうきょう子供・子育て施設ポータルこぽる」にも掲載し、誰でも手に入れることができるようになっている。こぽるに掲載する情報については、一年ごとに見直しを行い入園を希望する保護者に必要な情報が届けられるようにしている。

見学者の質問に丁寧に答え、園への理解を促し園生活への不安に寄り添っている

見学者については、日程を決め副園長が応対している。広い園舎内や近くの公園で伸び伸び遊んでいる子どもたちの様子や、園の方針や理念に基づいた保育の様子を見てもらい、少しでも不安なことや疑問に思っていることの解消になればと思い対応している。見学者からの質問には、保育時間や準備するもの、食事の提供について等があり、質問内容については、園長をはじめ職員で共有し説明や保育に生かせるようにしている。園からは、ならし保育があることや、体調の変化に対応するためにいつでも連絡が取れる体制を整えておいて欲しいなどの話をしている。


  サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応
  評価項目1 サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている 実施状況
  標準項目1 サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  標準項目2 サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目3 サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
  評価項目2 サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  標準項目2 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  標準項目3 サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
講評
重要事項説明書については、園長が説明し項目ごとに保護者の同意を求めている

入園が決定した家庭には、重要事項説明書、子どもの成育歴や家族構成などの子どもを取り巻く環境に関する書類や、アレルギーや既往症の有無など保育に必要な書類を渡し、重要事項説明書はあらかじめ目を通し、家庭の様子の項目は記入した上で入園説明会に出席してもらっている。重要事項説明書については、園長が保育時間、個人情報、持ち物などの内容について丁寧に説明するとともに、園に対する要望への対応などは補足をして理解を深めてもらえるようにしている。説明終了後、項目ごとに確認し同意した旨のサインをしてもらい、園に保管している。

園生活を始めるにあたり成育歴などの家庭の状況を把握し、職員間で共有している

一人ひとりの子どもの様子については、保育士が保護者との面接にて聞き取りを行い、新入園児面接結果表に記入している。内容は離乳食の段階やならし保育の日程、保育時間についてであり、アレルギーなど健康上配慮が必要な事柄については特記事項に、保護者の意向については保育上気を付けることの欄に記入している。結果についてはクラスごとに担当保育士や看護師、会計年度任用職員に引継ぎを行い、共有している。面接時には副園長が全体のフォローを行い、保育時間については園長が確認を行っている。

ならし保育は子どもの状況によって保護者と相談して決め、信頼関係の構築に努めている

ならし保育については、保護者と相談して決めており、0・1・2歳児については1週間以内を目安に、最初は食事の前までとし、子どもの様子を見ながら食事の後までとするなど少しずつ時間を長くしている。3歳児以上については集団生活での経験や保護者の要望に合わせて決めている。年度初めは、保育者の配置を手厚くし持ち物の場所について説明したり、迎えの際には子どもの様子を保護者に細かく伝えるなど、保護者の心配や不安に寄り添えるようにしている。


  サブカテゴリー3 個別状況の記録と計画策定
  評価項目1 定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している 実施状況
  標準項目1 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  標準項目2 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  標準項目3 アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  評価項目2 全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している 実施状況
  標準項目1 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  標準項目2 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
  標準項目3 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  標準項目4 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  標準項目5 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  評価項目3 子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している 実施状況
  標準項目1 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  標準項目2 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  評価項目4 子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している 実施状況
  標準項目1 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  標準項目2 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
講評
子どもの家庭環境や保護者の意向など子どもに関する記録を把握し指導に生かしている

一人ひとりの子どもの情報については、入園時に保護者が家庭の状況や入園前の様子などを記入した児童票、嘱託医の健康診断の結果などの子どもの記録、アレルギー児に関しては医師からの診断書など、個別に保管している。個人面談の記録は、「子どもの育ち」と共に保管し継続した保護者支援と保護者の意向の確認などを行っている。「子どもの育ち」には、健康、養護、教育に関わることを定期的に記入し、一人ひとりの子どもの成長と課題の把握に努めている。

全体的な計画を基本に、年間や月の指導計画を作成し定期的に見直している

全体的な計画を指導計画に反映させ年間計画や月案を作成し、月案を保育室前に掲示することで保護者や職員が掲示内容に目を通し、園全体で現在どこを目指して保育を行ってるかが確認できるようになっている。保育日誌は、子どもの様子、ふりかえり、2週の成果・課題を記入している。記録のとり方を研修で学んだり、園長や副園長が助言を加筆し保育に生かしている。特別な配慮が必要な子どもについては個人別に記録している。月案は達成度について検討し赤で訂正するなどして次年度に生かしている

クラスノートや昼礼の報告、会議録の閲覧などで子どもの情報を共有している

クラスノートを作成し会計年度任用職員を含め保育を行う中で必要なことを共有し、確認している。乳児リーダー会議、幼児会議、指導計画会議などの会議を定期的に実施し、副園長がオブザーバーとして加わり、クラスで一人ひとりの課題や、クラス内での問題を話し合い、記録を公開し職員が共有できるようにしている。クラス代表と園長や副園長が出席し必要に応じて会議を行い、子どもの情報が職員全員に伝わるシステムを構築している。


  サブカテゴリー4 サービスの実施
  評価項目1 子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている 実施状況
  標準項目1 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  標準項目2 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  標準項目3 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  標準項目4 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  標準項目5 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  標準項目6 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】 小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
講評
保育室の使い方を工夫し、子ども達が落ち着いた園生活が出来るよう環境を整えている 

園舎は十分な広さがあり、0歳児保育室は遊ぶ、食べる、寝る部屋を分け一人ひとりの生活リズムに配慮し間仕切りやテーブル、椅子を配置している。1歳児以上の保育室も、棚から玩具を自分で選び好きな遊びができるように配置を工夫している。ごっこ遊びの道具や絵本、ブロックなどを年齢に合わせて職員間で相談しながら設置している。落ち着いて遊べるように配慮し、机や椅子が配置してある中で子ども同士が意識し合えるように環境を整備し、定期的に設定について話し合いながら変更し経過を記録に残している。

一人ひとりの発達の個人差に配慮し、共に育つ環境作りに園全体で取り組んでいる

特別な配慮が必要な子どものクラスには派遣や会計年度任用職員を配置し、クラスの中で同年代の子どもと共に育つ環境を整えている。落ち着かない場合は、別室にて過ごすことができるようにしているが、クラスの中で過ごすことが難しい状況でも廊下にてクラスの様子に興味が持てるようにするなど、子どもの気持ちに添った関わりをしている様子が訪問時にも見てとれた。特別な配慮を必要とする子どもについては個人別の指導計画を作成し、一人ひとりの発達の個人差に配慮しながら保育を行っている。

子ども同士のトラブルについては、子どもの気持ちに寄り添って解決に導いている

子ども同士のトラブルについては、1歳児クラスの保護者会時に、子どもの発達の段階で噛みつきやひっかき等のトラブルが発生しやすい年齢であることを説明している。爪については重要事項説明書の中で、事故防止のために家庭で短く切って頂くように協力を求めている。保育者は、子どもの気持ちを代弁したりして、子ども同士で解決ができるように子どもの気持ちを聞いている。園では保護者に相手の子どもの名前を伝えていなかったが、子どもから伝わることもあるので、園長等がお詫びと共に、説明をするようにしている。

  評価項目2 子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている 実施状況
  標準項目1 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  標準項目2 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  標準項目3 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  標準項目4 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
講評
受け入れの際には子どもの状況を保護者に確認し、クラスに引き継いでいる

朝の受け入れの際には、保育者が声をかけ、子どもの様子について保護者から聞き取りを行っている。子どもの顔色や表情などいつもと違う場合などは特に注意し、健康観察を行っている。また、申し送り記録を使用し、前日の熱などの体調不良やけがの経過についてなど保護者に確認し、前日から申し送りがなかった傷については、口頭で聞き取り、申し送り記録に記入し担当に引き継いでいる。

一人ひとりの生活リズムを把握し、休息のとり方について検討を重ねている

0歳児クラスの子どもの中には家庭での睡眠が少なかったり、体調がすぐれないなどの理由で朝寝や、昼寝の時間が短かった子どもについては夕方に睡眠をとっている。現在5歳児は小学校入学に向けて午睡をせず、絵本を見たりして一定時間体を休める時間を持っている。4歳児クラスについても、午睡の必要性や、寝たくない子どもの気持ち等を課題として認識しつつ、朝の登園から夜間保育までの長い保育時間を利用している子どもにとって、体力的に無理がないかなど園として検討しようと考えている。

迎えの際に子どもの様子を保護者に伝え、必要に応じて申し送り記録に記入している

園での子どもの様子は、0歳から2歳児までは連絡帳に記入している。連絡帳を介して、一人ひとりの発達を理解し、食事や排せつ、着脱の援助やタイミングについて保護者と連携を取り、相談があった場合には、園長や副園長などに相談しながら対応している。迎えの際には、担当保育士や当番保育士が個々の子どものエピソードについて保護者に伝えるようにしている。内容によって必ず保護者に伝える必要があるものについては、申し送り記録に記入し、伝えた職員が誰に伝えたかを記入し伝えもれがないように工夫している。

  評価項目3 日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している 実施状況
  標準項目1 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  標準項目2 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  標準項目3 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  標準項目4 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  標準項目5 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  標準項目6 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
講評
子どもの気持ちに寄り添った保育を心掛け柔軟に対応している

保育者は子どもの「やりたい気持ち」を大切にし、泥団子つくりに熱中している時期には明日もやりたい気持ちを受け入れ、予定を変更したり、遊びつくせるように柔軟に対応している。3歳児クラスまでの低年齢児の制作は、2つのグループに分けて行い、子どもたちが落ち着いて取り組めるようにしている。個々のロッカーには、作りかけの折り紙や名前を記入したブロックの作品が保管されていた。日々の活動計画を明記した月案に基づきつつ、子どもの様子によってはクラスリーダー同士で話し合い日々の保育を進めている。

絵本や紙芝居、職員の言葉がけにより子どもの経験や知識が広がるように働きかけている

0・1歳児クラスでは、子どもたちへの説明の際に絵を用いるとともに、子どもの手に届く場所に絵本を置くなど環境にも工夫している。また保育士はわらべ歌を1対1で聞かせたり、絵本や紙芝居の読みきかせの際には、丁寧な正しい言葉で子どもたちと接するように心がけている。4歳児クラスではカードゲームを導入、5歳児クラスでは、収穫した野菜をグラフにして掲示するなど、日常の保育の中で言葉や数に触れる機会を作っている。園長や副園長は月案を通して、子どもたちが偏りなく色々な体験ができるように指導している。

子どもが季節を感じたり自然に触れる体験が出来るような環境が、園内外に整っている

園庭はあまり広くないが、外階段から屋上のテラスへ行ったり、ホールで鉄棒や巧技台で遊ぶなど、体を動かして遊ぶ楽しさを経験させている。園庭には焼き芋用のサツマイモが育ち、子どもたちが当番制で水やりをしており、ザリガニやカタツムリの飼育にも取り組んでいる。散歩にも週に2~3回出かけ(今年度はコロナの影響で困難になっている)自然に触れたり、季節を感じることができるように計画している。遊びのルールは子どもたちの話し合いの中で、統一したルールができるよう働きかけている。

  評価項目4 日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している 実施状況
  標準項目1 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  標準項目2 みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  標準項目3 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
講評
行事の内容や準備は子どもたちの意見を聞きながら進め、子どもの主体性に配慮している

行事を実施するにあたり、子どもたちが何をやりたいか、そのためには何を準備するのかを考える機会をつくり、話し合いで自分の意見が出せるよう考えてくることを伝えるなど、子どもが主体となった行事となるよう働きかけている。生活発表会である「キラキラ会」の実施に向けて例年では2歳児クラスから子ども達の意見を取り入れて創作劇等を予定し準備を進めていたが、今年度については検討中である。運動会は、5歳児クラスのみで行い、縄跳びやマット、鉄棒など得意なものを披露したり親子競技を工夫して行った。

子どもの気持ちを大切にした行事のあり方を職員で話し合い、次年度に向け計画している

0・1歳児クラスの低年齢児については、行事の際に短時間でも何をしているか理解できないのに、じっと座っていることが子どもにとって苦痛ではないのか、主体性に配慮していないのではないかとの考えで、ひな祭りなどの行事は園全体の集会には参加せず、クラスの中で雰囲気だけを味わえるように実施している。また、誕生会は誕生日にクラスの中で祝う方法を取っている。行事については作品展等の在り方や内容について職員会議にて話し合い次年度に向けての方針を共有できるようにしている。

子どもの取り組んでいる様子を保護者に発信し親子で楽しみを共有できるようにしている

子どもたちが行事の準備に取り組んでいる様子について、毎日の様子をホワイトボードに書き込み、クラス便りや行事の速報を発行している。迎えの際に担当保育士や当番保育士が取り組みの様子について具体的にどんなところを頑張っているかなど、行事に向かう子どもの気持ちを共有できるように、保護者に伝えている。また、制作の材料を、家庭から持ってきてもらうなど、準備に保護者を巻き込んで家庭でも期待を持ち、楽しみにしてもらえるような取り組みを意識して行っている。

  評価項目5 保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている 実施状況
  標準項目1 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  標準項目2 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
講評
朝夕の保育は安全を第一に保育室を決め、会計年度任用職員を固定して配置している

朝の受け入れは、3歳児以上は1階、0、1、2歳児は2階と安全に配慮して行っている。朝の受け入れ、延長夜間保育共に固定した会計年度任用職員と当番の常勤保育士で体制を組み、子どもが不安にならないように配慮している。保育開始後は1階2階共に一室での受け入れだが、子どもの人数が増えた段階で、保育者の人数を増やし、保育室を年齢に合わせて移動するなどし、安全に配慮して保育をしている。

少人数での保育の中で、絵本を読んだり玩具で遊んだりゆったり過ごす環境を整えている

月齢にあった玩具を延長夜間保育用に準備し、定期的に入れ替えている。人数が少ないこともあり高年齢児も、保育者の膝の上で絵本を読んでもらったり、低年齢児のおもちゃで遊び、マットの上でくつろいだりトランプを持って行って遊ぶなど少人数での保育を楽しみゆったり過ごしている。保育者は、日中の保育や子どもの様子を把握し、一貫性を持った保育を行うように心掛けている。また、延長夜間保育の際は1対1で静かに話すなど子どもが安心して過ごせるように心掛けている。

保育時間に合わせて補食や夕食を準備し、迎え時には保育の様子を保護者に伝えている

延長夜間保育はセキュリティ対策や、0歳児の受け入れのために、安全面への配慮から床にマットが敷いてある2階の保育室で行っている。延長保育児には補食に牛乳と果物、夜間保育児には夕食を提供し別室にて食べている。17時以降は遅番体制に入るためその前に担当保育士との引き継ぎを行い、迎えの際には、日中の様子に加え、延長夜間保育時の様子、低年齢児は喫食状況についても保護者に伝えている。保育の様子は時間外保育日誌に記入し、保護者からの伝言や、延長夜間保育の際の連絡事項は申し送り記録に記入し翌日に伝えている。

  評価項目6 子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している 実施状況
  標準項目1 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  標準項目2 メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  標準項目3 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している                                                                                        
  標準項目4 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
講評
調理師と連携し、子どもが給食を楽しみ、進んで食べられるように働きかけている

給食献立は保育課の栄養士が作成したものを使用し、旬の食材を使用し調理師が給食室にて調理している。廊下から調理の様子が見え、子どもたちが育てた野菜を調理してもらったり、調理師が食べている様子を見に来るなど、子どもたちとの交流を行っている。毎月、0歳児担当と調理師、園長で離乳食会議を実施し、離乳食の段階や調理方法などについて話し合いをしている。また、保育者が一緒に食べる機会を持ち、子どもたちが給食を楽しみ、マナーを理解して食事が出来るようにしている。

食物アレルギーについては、マニュアルに沿って安全に提供されるよう手順を決めている

アレルギー児の給食に関しては、医師の診断書の提出、面談、保護者と職員での献立表の確認などマニュアルに沿って提供している。誤食事故防止に向けて、会計年度任用職員も含む全職員がアレルギー食についての情報を共有している。行事の際のビュッフェスタイルの日にも、色の違うお盆を使用するなど、アレルギーに関わる献立ではない日も職員内で注意し、対応が身につくように計画書に特記している。お腹の調子が悪く牛乳を控えてほしい、やわらかめの食事に変更してほしいなどの要望については、「体調不良による配慮食対応票」にて対応している。

年間食育計画や、食育活動年間予定表などを作成し計画的に食育に取り組んでいる

全体の計画や年間指導計画に食育について明記し、年間食育計画を作成し、年齢に応じ、「手づかみや食具を使い自分で食べる」、「食具を使う」、「食事の準備や手洗い・口拭きなど自分でできることを増やしていく」などを目標として取り組み、保育を行っている。食育活動年間予定表を作成し園庭でインゲンやサツマイモなどを育て、調理室で調理をしてもらったり、焼き芋会などを行っている。併せて、クッキング保育で自分たちで調理し食べる体験をするなどを計画し、楽しみながら知識や食への興味を引き出すための取り組みを行っている。

  評価項目7 子どもが心身の健康を維持できるよう援助している 実施状況
  標準項目1 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  標準項目2 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  標準項目3 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
講評
看護師を中心に子どもの健康管理を行い、必要に応じて保護者に伝えている

看護師が毎日連絡帳に目を通し、子どもの体調を把握している。既往症や、アレルギーなど健康上配慮が必要な子どもについて表にして園全体で共有できるようにしている。毎月の身体計測や健康診断、歯科検診の結果は終了後保護者に伝え、事故やケガは、治療が必要な場合や治癒までの経過について看護師がフォローしている。嘱託医が0歳児の健康診断のために毎月来園し、感染症に関する報告や相談を受けている。与薬は重要事項説明書にて基本的には預からないこと、やむをえない場合に持参するルールを明確にし、基本的には看護師が行っている。

子どもが園生活を安全に送れるように、年間計画を作成し理解を深める指導をしている

健康教育・安全教育の年間計画を作成し、年齢別に子どもの理解力や発達に合わせて道具や玩具の使い方、怪我をしないための自分の体の使い方、身の周りの危険などについて季節ごとに指導を行っている。手洗いの仕方やうがいについてなど、子ども自身がなぜ必要なのかを考えて導き出せるように取り組んでいる。指導にあたっては看護師と担当保育士が連携し、パネルシアターや絵を使用するなど子どもに分かりやすいように工夫して行っている。歯磨き指導は、嘱託の歯科医が行っている。

SIDSの予防に向けて、重要事項説明書に記載し園内研修や呼吸確認を行っている

乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防に向けて、重要事項説明書にてあおむけ寝の励行や、園での午睡時の呼吸確認、職員の応急手当講習の受講について説明をしている。SIDS予防についての園内研修を行い、0歳児は5分ごと、1~2歳児は10分ごと、3歳児以上は定期的に、呼吸の確認と、子どもに触れて手足が冷えていないかなどにも注意を払い、早期発見に努めている。咳が出る、熱が高めなど体調が心配な子どもについては特に注意している。感染性の病気が発生した場合は、掲示し保護者に注意喚起を促している。

  評価項目8 保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  標準項目2 保護者同士が交流できる機会を設けている
  標準項目3 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  標準項目4 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  標準項目5 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
講評
保育時間の変更などにはできる限り対応し、補食や夕食の提供も行っている

保護者の勤務の都合による迎えの時間の変更にはできる限り対応している。延長夜間保育の場合は、午後5時までに連絡をすれば補食や夕食を準備している。入園の際や進級の際に保育時間は確認しているが、重要事項説明書にて出産前後などに関わる場合など、家庭の事情への配慮を記載している。延長夜間保育は料金が発生するものであり、全職員がきちんと説明ができるようにしていきたいと考えている。

個人面談を定期的に実施し、保護者と子どもの育ちを共有できるようにしている

保護者から送迎の際や連絡帳にて相談があった場合は、園長や副園長に報告し園全体で対応するようにしている。内容によっては継続した支援や個人面談を設定し、子育ての悩みに寄り添ったり、保護者の意向の確認などを行っている。個人面談については、園から保護者に声をかけているが日程調整がつかないこともある。園としては最低でも1年に1回実施できるように働きかけていきたいと考えている。今年度は保護者会の開催が難しい状況のため、5歳児については就学に向けての個人面談を予定している。

保護者に園での保育の様子や取り組みを知ってもらうために、保護者会等を行っている

保護者会をクラスごとに実施し、その中で保護者同士が交流する時間を設けるように計画している。また、0歳児クラスから一日保育士体験を実施している。朝、子どもと一緒に登園し、絵本を読んだり子どもと遊んだり保育者と同じ体験をしてもらい、同時に個人面談を実施している。終了後のアンケートには、園の様子や保育者の接し方が分かってよかったとの感想が寄せられている。保護者代表と園の職員によるPTAがあり、会則に沿って活動が行なわれている。

  評価項目9 地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている 実施状況
  標準項目1 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  標準項目2 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
講評
5歳児は定期的に高齢者施設の方との交流の機会があり、良い経験となっている

5歳児が地域の高齢者施設を年に2回訪問し、歌のプレゼントをしたり折り紙を教えていただいたりする行事を毎年実施している。(今年度はコロナ感染予防のために実施なし)子どもたちにとっては身近なお年寄りと接する良い機会となっている。また、保育実習生の受け入れがあり、担当者を決め受け入れ態勢を整え保育者以外の大人と園生活を経験する機会となっている。ボランティアや中学校の職場体験などに関しては、中々実現しない状況がある。

地域の中で育つことを大切にし、商店への買い物や図書館の利用などの機会を持っている

給食の食材を購入している店で、5歳児が行事に使用するスイカや苺を購入したり、3・4・5歳児が図書館に紙芝居や絵本を借りに行くなど保育の中で地域の人と触れ合ったり、公共の施設でのマナーを学ぶ機会がある。5歳児は就学に向けて、保幼小ジョイントカリキュラムの一環で、近くの小学校に行き、プール遊びを体験したりする交流もある。行事の際に見学に誘うなど私立認可保育所との交流はあるが、一緒に遊ぶなど同年齢の子どもとの交流の機会が少なく、園からアプローチすることを考えている。

定期的に地域の親子の来園があり日常を豊かにしている

園の子育て支援事業の中で、地域の子育て親子が定期的に遊びに来て、短時間ではあるが親子で園生活を経験できる事業を実施しており、夏まつりや焼き芋会などの行事の際にも、参加した地域の親子と行事を楽しむ機会がある。また、一時保育を実施していることもあり、園生活の中でいつものクラスの友達以外の子どもと遊んだり給食を共にすることもあり、子ども達の日常に変化がある。


  サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
  評価項目1 子どものプライバシー保護を徹底している 実施状況
  標準項目1 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目2 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
  評価項目2 サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している 実施状況
  標準項目1 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  標準項目2 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  標準項目3 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
講評
個人情報については入園の際に保護者に説明し、個人情報保護に努めている

個人情報については、収集や利用目的などを重要事項説明書を基に説明し、保護者から同意した旨のサインをもらっている。その他に、園内で使用する日誌や年間指導計画、保護者が記入し園で預かっている家庭の状況や名前入りの制作物など、園内で管理する個人情報について、別紙にて説明している。保育中のプライバシーの保護については園長が文書にて、職員から個人の情報が園外に漏れることがないように注意を促している。

おむつ替えや着替えの際には、子どもの羞恥心に配慮し目隠しなどを設置している

おむつ交換や身体計測、健康診断の際は目隠しを使用するとともに、着替えの際に裸にならないような方法を指導している。併せて外からの視線に配慮してパーティションを使用したり目隠しを付けたり、プール遊びの着替えは2歳児クラスからラップタオルを使用したり、排せつ時の着替えは他児の見えないところで行うなど、子どもの羞恥心に配慮した保育を心掛けている。子どもに、なぜプライバシーを守ることが必要なのかを年齢や理解力に合わせて伝えるために、指導方法を検討する必要があると考えている。

ひとりの人として子どもを尊重した保育が出来るように、園全体で取り組んでいる

子どもの権利について保育所保育指針で学んだり全国保育士会倫理綱領の読み合わせを行い、意識の向上を図っている。園長が独自に保育支援指導基準を作成し、園内研修にて言葉づかいや叱り方、名前の呼び方など、一人ひとりを尊重した保育について園内での統一を図るようにするとともに、全国保育士会のチェックリストを活用し、職員が自分の保育を自己評価する機会を作り、個々の理解と保育内容の向上を目指している。虐待については、職員間で情報共有し、園内外の研修にて学ぶ中で、防止と早期発見に努めている。


  サブカテゴリー6 事業所業務の標準化
  評価項目1 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  標準項目2 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  標準項目3 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  評価項目2 サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  標準項目2 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
講評
マニュアルや手順書に沿って安全な保育ができるように、整備や見直しを行っている

保育課が作成した区立保育園内で共通して使用する「保健マニュアル」は発育や健康状態の把握について、「給食マニュアル」はアレルギーの対応についての記載があり、職員の意見をふまえて保育課が作成・見直しを行い各園に周知している。「災害対策マニュアル」は園独自で作成し、避難訓練の年間計画や備蓄品の確認などについて記載し、担当する職員が他の職員の意見を聞き、内容の確認を行い研修に合わせて対策の共有に努めている。シフトや仕事内容などについての手順書などは、子どもの状況を反映させながら年度初めに見直しを行い周知している。

職員間で知恵を出し合い、マニュアルの見直しや新規作成などを行う予定である

園のマニュアルは事務室に保管し、誰でも手に取り確認できるようにしている。確認したいことがある職員は、園長や副園長などに聞くことが多く、職員がマニュアルを見て確認することはあまりない。園として細かい業務はマニュアル化していないので例えば嘔吐物処理の道具の保管場所など口頭で引き継がれたり、やり方が異なることも多く、誰でも同じ手順でできるように業務の標準化を図るための手順書の作成が必要と考えている。

職員や保護者が発信する気付きを大切にし、安全な保育のための手順書を作成している

園内研修にて看護師が中心になり、SIDSの予防、嘔吐物・下痢処理や、アドレナリン自己注射の扱い方について確認するなど学び、年度末に係や職員会議などで反省を行った内容を文書として残すことで職員全体で共有し理解を深めている。園長は独自に保育指導基準を作成配付し、職員間で共有し気を付けたり守ることで保育環境の向上を目指している。今年度、保護者の提案で、薬を預かる際の保管場所を検討し手順書を作成した。