東京都福祉サービス第三者評価  評価結果





評価結果基本情報

評価年度 令和2年度
サービス名称 認可保育所
法人名称 株式会社テノ.コーポレーション
事業所名称 ほっぺるランド東五反田
評価機関名称 株式会社 インタラクティブ・マネジメント・サポート(令和5年6月19日迄の評価機関)

コメント

利用者調査は、現在利用している49名の子どもの保護者44名を調査対象としました。1世帯で複数の子どもが利用している場合は年齢の低い方の子どもについて回答を頂きました。調査はアンケート方式で行い、園の職員から保護者全員に調査票を配布して頂きました。記入済みの調査票は返信用封筒にて(株)インタラクティブ・マネジメント・サポートに直接郵送して頂きました。


(内容)
 Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像
 Ⅱ 全体の評価講評
 Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み
 Ⅳ 利用者調査結果
 Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)
 Ⅵ サービス提供のプロセス項目


公益財団法人東京都福祉保健財団
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Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像

1 理念・方針  (関連 カテゴリー1 リーダーシップと意思決定)
  事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)

保育理念  子どもには、安全な環境の中で身体的・精神的発達が得られる養護と教育が一体となった保育を提供します。  家庭のワークライフバランスを実現できる育児支援を行い、地域の人々や関係機関と連携し、未来を担う子どもの  成長を共に喜び合います。 保育目標  ・生きる力を育てる              ・友だちと協力する力を養う  ・思いやりのある豊かな心と個性を育む ・豊かな想像力や創造力、好奇心を育む 子ども像  ◆自分でできることの範囲を拡げながら、意欲的に取り組む子ども   ・楽しく遊ぶ子ども              ・創意工夫し、最後までやり遂げる子ども   ・食べることを楽しむ子ども        ・友だちや保育士等と協力して、できることを増やす子ども  ◆集団の中で生き生きと活動し、仲間を大切に出来る子ども   ・思いやりのあるやさしい子ども     ・ありがとうを言える子ども   ・楽しさを分かち合える子ども       ・ごめんなさいを言える子ども  ◆様々な体験を通して感動し、伸び伸びと表現できる子ども   ・感動を表現できる子ども         ・考えたことを表現できる子ども

 
2 期待する職員像  (関連 カテゴリー5 職員と組織の能力向上)
  (1)職員に求めている人材像や役割

  ①社会人としての責任を認識する   ②新しい生活習慣をつくる   ③勤務先の歴史や事業理念を十分に理解する   ④自分の役割を認識する   ⑤積極的な行動をする   ⑥チームワークを大切にする   ⑦失敗から学ぶ   ⑧自分をコントロールする力をもつ

 
(2)職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・子ども・保護者のこれからに影響を与える存在であることの重要性を理解し、業務を行う。 ・保育は、子どもが主体であり、保育者が自己満足するためのものではない。子どもをよく観察し、何故楽しいのか、何故興味があるのか、何故そう思うのか、何故着目しているのかなど、自分自身に感性や感覚、常識と認識している事にとらわれず、広く深い視野で保育にあたって欲しい。 ・保護者・子どもひとりひとりに寄り添ってほしい。ひとつの物事にも様々な捉え方、考え方があることを前提とし、保護者や子どもの理解に努め、共感し、誰にでも同じ対応ではなく、その人その人の事を最善に考えた対応をして欲しい。 ・自ら、率先して学ぶことを心掛け、高い専門性と専門職としてのプライドを持ち、品格(手本となる・信頼される)を兼ね備えた職員であろうとして欲しい。

 


Ⅱ 全体の評価講評

全体の評価講評

特に良いと思う点
1 職員の役割を明確にして各自が責任を持ち、情報を共有する仕組みを作っており、職員が意欲的に保育に取り組める職場環境となっています

園長は職員の役割分担表を作成し、どの職員にも何らかの役割を分担させています。職員会議は全職員が参加しますが、少人数でミーティングを行う方法もとり入れて、どの職員も発言しやすく、情報が共有されやすい状況を作っています。職員アンケートでは「役割が明確であることが良い」「ミーティングが多いので全員が情報共有できる」などの意見があります。また、「前例のない行事にも園全体で取り組める」という意見もあり、職員が意欲的に働きやすい職場環境であることが窺えます。これらが保護者からの高い評価につながっていると感じられます。
2 職員の専門知識を高めながら、保護者への情報提供を的確に行い、保護者から喜ばれています

園長は日ごろから「学ぶ」ことの大切さを全ての職員に語りかけており、どの職種についても専門分野の知識を深めることを求めています。保育の分野については保育指針の示す「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」について学ぶ機会を作り、園長の指導で職員は保育に関する基礎知識を再確認しています。今年度の新型コロナウィルス感染症への対応については、保護者への情報提供の的確さや質問への対応などについて、職員は適切に対応できたことが窺えます。保護者からは連絡帳のデジタル化もあり、日々の子どもの様子が分かると喜ばれています。
3 新たな保育支援ソフトを導入して保護者と職員のコミュニケーションを深めています

園ではこれまで登降園管理や保育計画作成のための保育管理システムを活用してきました。今年度はこれに加えて保護者に即時配信できる連絡帳機能を持った、保育支援ソフトを導入しました。連絡帳機能は保護者のスマホと職員のタブレットで相互に連絡帳の情報を確認できるのでコミュニケーションを深めるために有効なツールとなっています。また、連絡帳機能以外にも職員間で様々な情報を共有できるため、園長、主任、担任から職員への育成・指導にも使うことができ、保育の質の向上につながっています。

さらなる改善が望まれる点
1 地域の他の保育園との交流など、園児が職員以外の外部の人と触れ合う機会を増やすことを期待します

園は設立から5年を経ていますが、周辺地域に福祉関連施設が少ないということもあり、設立以来、他の保育園との交流や高齢者施設への訪問というような園の外部との交流が少なかったという歴史があります。また、町内会のような地域住民の活動も少なかったため、園児が職員以外の外部の大人と触れ合う機会も少なかったようです。現在の園長は状況をよく把握しており、打開策を講じる必要があるとの意見です。新型コロナウィルスの感染拡大が一段落したら打開策を立て、実行できるよう準備をしたいとの考えですので、今後の準備活動に期待します。
2 保護者の声を幅広く捉える仕組みを活かして、目的を明確にしたタイミングの良い情報収集に取り組むことを期待します

園では保護者の声を集めるために、個別面談や連絡帳の往復、行事の際のアンケートや運営委員会などを利用するほか、第三者評価の際の利用者アンケートなど様々な方法をとっています。一方、最近は保育支援システムの利用で保護者と園との応答がタイムリーにできるので、必要なタイミングで保護者全員を対象に情報収集することが可能となっています。コロナ禍にあって行事を企画する場合にも、保護者の意思確認などの情報収集が可能となっています。目的を明確に設定し、タイミングよく情報収集することによって幅広い意見を得ることを期待します。
3 子どもが主体的に遊びこめる環境設定について、職員が更に学びを深めていくよう育成することを期待します

園では、保育所保育指針の改訂に合わせて保育計画のありかたを検討すると共に、子どもが主体的に遊びこめる環境について会議等で学んできました。園長は、保育者も保育環境の一つであるという考えに立っています。遊具の購入、ままごとや制作、一人遊びのコーナー設定等の環境設定に加えて、職員が子どもにどのような働きかけをするかも重要な環境設定であると職員に伝えています。園長の指導によって職員が日常保育における環境設定について幅広い視野を持ち、自ら学びを深めることを期待します。

Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み

1 ★ 少人数ミーティングで専門分野の知識を深め情報を共有して、組織力を向上させています

職員間の情報共有が大切であることから、園長は職員全員で行う職員会議のほかに少人数で行うミーティングを開催しています。職員会議は毎月1回行い、確実に全員に伝えたい事項を取り上げます。少人数でのミーティングには、乳児ミーティング、幼児ミーティング、給食ミーティング、役職者ミーティングがあり、分野ごとに専門的な立場で意見交換をしています。少人数であり専門分野であることから出席者は意見を言いやすく、情報共有が進む場となっています。園長は組織力を高め、全職員が保育のプロとして保護者に対応できることを目指しています。
関連評価項目(組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる)
2 ★ 子どもの自主性・自発性を尊重した遊びができるよう、遊具や保育環境に配慮しています

園長は、職員も子どもを取り巻く環境の一つである、という考えを持っています。子どもの遊ぶ姿を観察し、子どもが好きなことに夢中になる様子、できなかったことに挑戦する様子を観察し、自主性や自発性が引き出される環境とは何か、自分のやるべきことは何かを職員に考えさせています。各クラスでは子どもの成長や関心に合わせて、様々な遊具を選び、コーナーを設定し、保育環境を作っています。子どもは段ボール等を材料に、自由に大胆に遊びを展開しています。遊びの経験から、子ども同士で協力することも身に付け成長していきます。
関連評価項目(日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している)
3 ★ コロナ禍にあっても、可能な範囲で行事を実施しています

新型コロナウィルス感染症のため、区や法人からの指導によって保護者参加の行事は中止となりました。園では子どもだけ、またはクラスの中だけでもできる行事にアレンジして実施することとしました。ハロウィンは英会話の学習活動の中で、特別な雰囲気のある行事となりました。また、夏まつりに替えて行った縁日ごっこでは、年長児が作った紙のクレープを小さい子どもが買っていく等、異年齢交流やお金の概念の理解につなげる行事となりました。与えられた条件の中で、臨機応変な工夫によって意義のある保育活動に展開させています。
関連評価項目(日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している)

Ⅳ 利用者調査結果

調査概要
調査対象:現在利用している49名の子どもの保護者44名を調査対象としました。1世帯で複数の子どもが利用している場合は年齢の低い方の子どもについて回答を頂きました。

調査方法:アンケート方式  
調査はアンケート方式で行い、園の職員から保護者全員に調査票を配布して頂きました。記入済みの調査票は返信用封筒にて(株)インタラクティブ・マネジメント・サポートに直接郵送して頂きました。

利用者総数 49人
利用者家族総数(世帯) 44世帯
アンケートや聞き取りを行った人数 44人
有効回答者数 30人
回答者割合(%) 68.2%

総括
園に対する「総合的な感想」では、回答した保護者のうち93%(28人)が「大変満足」「満足」と答えています。他は「どちらともいえない」と「不満」が各1名ありました。園に対する総合的な意見としては、「連絡帳での様子を写真に載せてくれていたり、保育園とつながる機会を提供してくれる。また、様々な状況に臨機応変に対応してもらい助かっている」「いつも先生方には親身に対応してもらっている。子どもも保育園が大好き」「現在の園長になって凄く良くなった」等の意見がありました。一方で「保育中のケガや事故発生時の謝罪が形式ばっている」や「職員の子ども、保護者に対する発言や対応に責任がない、その場逃れに感じる事がある」という意見もありました。共通評価項目別では全17の設問中10個の設問で「はい」の回答が90%を超えており、さらに4個の設問で「はい」の回答が80%を超えていました。特に「食事、おやつは工夫されている」の設問では回答者の97%が「はい」と回答しています。

利用者調査結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい 28人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
回答者の93%が「はい」と回答しています。自由記述では「遊びはもちろん、英会話やお箸を使った練習など『学び』もあり驚いた」「縦割りの意識が見られて良い」という意見がありました。一方「園庭が無いので同じ公園、夏や冬は基本的に室内遊び中心なので、他園の子より体力が無い様に見える」ので「どちらともいえない」という意見がありました。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい 28人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
回答者の93%が「はい」と回答しています。自由記述では「子どもの発達に合わせた内容になっていて、毎日楽しそう」「歌やダンスがとても楽しそう」「環境要因以外の遊びや活動は日々違うもので、子ども達の意見も取り入れつつやっている」等の意見がありました。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい 29人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
回答者の97%が「はい」と回答しています。自由記述では、「低農薬野菜、季節の食材など工夫されている」「季節に合わせて旬のものを使っている。ハロウィンのおばけハンバーグは喜んでいた」「もう少しフルーツが多いと嬉しい」という意見がありました。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい 18人  どちらともいえない 9人  いいえ 2人  無回答・非該当 1人 
この項目の回答者の62%が「はい」と回答しています。自由記述では、「園庭がなく、近くの公園もないのでお散歩の回数は少ないが、工夫して連れて行ってくれる」という意見がありました。一方「園庭がない事、及びプール遊びがない事を承知していたが、残念に思う」ので「どちらともいえない」、「コロナの影響もあり、自然と触れ合う機会は少ない」ので「いいえ」という意見がありました。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい 16人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 13人 
この項目の回答者の94%が「はい」と回答しています。自由記述では「全体的に柔軟に対応してくれる」「延長保育が必要な日を前日に提出しなければいけないのが、ちょっと困難に感じる時がある」という意見がありました。
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい 26人  どちらともいえない 3人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
回答者の87%が「はい」と回答しています。自由記述では「子どもたちが毎日安全に楽しく健やかに過ごせているので、これ以上のことはない」のほか、「対策は色々講じられているが、入口での混雑(特に夕方)は危険を感じる時がある」という意見がありました。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい 22人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 6人 
この項目の回答者の92%が「はい」と回答しています。自由記述では「コロナの為、参加行事なし」「コロナの影響で、行事(親が参加出来るもの)は中止になっている」ので「非該当」という意見がありました。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい 27人  どちらともいえない 0人  いいえ 3人  無回答・非該当 0人 
回答者の90%が「はい」と回答しています。自由記述では「お昼寝時間を調整してくれる、相談事を快く引き受けてくれる」「少し困った事でも、園長まで話が行っていて情報共有等してくれている。今の園長になってから対応が速いし、共有もしてくれる」という意見がありました。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい 26人  どちらともいえない 3人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
回答者の87%が「はい」と回答しています。自由記述では「先生方の対応や空気感がとても良く、園もとてもきれいで嬉しい」「感染症の時期はしっかり消毒してある」という意見がありました。一方「上履きのせいか、廊下が汚い。先生方が日々掃除をしているのは目にしているので不思議」「お迎え時はやむを得ないが、ゴミは目につく」ので「どちらともいえない」という意見がありました。
10.職員の接遇・態度は適切か
はい 27人  どちらともいえない 3人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
回答者の90%が「はい」と回答しています。自由記述では「先生方が日々優しく接してくれるお陰で、安心して仕事に集中できる」のほか、「先生によって、子どもへの対応、言葉がすごく気になる方がいる」ので「どちらともいえない」という意見がありました。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい 24人  どちらともいえない 5人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
この項目の回答者の83%が「はい」と回答しています。自由記述では「発熱時は別室で寝かせてもらえる」という意見がありました。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい 18人  どちらともいえない 5人  いいえ 1人  無回答・非該当 6人 
この項目の回答者の75%が「はい」と回答しています。自由記述では「そういう場面に出くわしたり、あった事がない為回答出来ない」ので「どちらともいえない」という意見がありました。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい 27人  どちらともいえない 2人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
回答者の90%が「はい」と回答しています。自由記述では「どの先生も子どもの気持ちや発達を常に考えてくれる」「下の子が産まれた時期等は特に気を付けて見守ってくれた」という意見がありました。一方「担任による。園長を始め良い先生が多いが、一部の先生は自分の都合や感情を優先している」ので「どちらともいえない」という意見がありました。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい 26人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 3人 
この項目の回答者の96%が「はい」と回答しています。自由記述では、「はい」と回答した保護者の中に「担任の先生は非常に考えてくれているが、先生によってバラツキを感じる」という意見がありました。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい 26人  どちらともいえない 3人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
回答者の87%が「はい」と回答しています。自由記述では「連絡帳がデジタルになり、より分かりやすくなった」という意見がありました。一方「おたよりの内容が曖昧すぎて分かりづらい時がある」ので「どちらともいえない」という意見がありました。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい 26人  どちらともいえない 1人  いいえ 1人  無回答・非該当 2人 
この項目の回答者の93%が「はい」と回答しています。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい 11人  どちらともいえない 5人  いいえ 4人  無回答・非該当 10人 
この項目の回答者の55%が「はい」と回答しています。

Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)

※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー1  リーダーシップと意思決定
  サブカテゴリー1  事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  標準項目2 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  評価項目2 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている 実施状況
  標準項目1 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  標準項目2 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
  評価項目3 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している 実施状況
  標準項目1 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  標準項目2 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  標準項目3 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
講評
保育理念・保育目標・子ども像などを明示して、職員に周知し、保護者に説明しています

法人が定めた保育理念(子どもには、安全な環境の中で身体的・精神的発達が得られる養護と教育が一体となった保育を提供します。家庭のワークライフバランスを実現できる育児支援を行い、地域の人々や関係各機関と連携し、未来を担う子どもの成長を共に喜び合います)、さらに保育目標、子ども像を明示し、全体的な計画、保育計画に反映させ、職員に周知しています。これらは「入園のしおり」やホームページで示し、休憩室にも掲示しています。職員には入社時のほか職員会議で折に触れて説明し、保護者にも入園時や行事の際などに説明しています。

園長は自らの役割と責任を職員に伝え、本社・本部と連携して園の運営に臨んでいます

法人では保育園マニュアルの中で園の運営体制について定めており、園内の職務分担は園長が組織図で示し、職員の役割・責任を明確にして職員に伝えています。本部では園長会を開催して本社・本部と園との連携を確認し、各園に共通的な予算管理、職員の研修、全体の計画の確認、マニュアル類の整備、職員の勤務状況の管理など、園の運営を全面的にサポートしています。本部の人事・経理・教育などの担当部署は研修、現場指導など夫々の役割を通じて園長の現場管理業務を支援し、園の円滑な運営を実現しています。

重要な案件の決定手順を定め、職員や保護者に必要な情報を提供しています

園の予算、設備や人事などの重要な案件は本社・本部の関係部署で決定しています。決定事項について経営層はその内容と経緯を園長会で園長に伝え、園長は職員会議やミーティングなどを通じて職員に伝えています。園内で決めるべきことは各種規程に定められており、園長が規程に従って決定しています。保護者に関連する重要な案件については、内容に応じて本部からの書信で、あるいは園からの「園だより」、手紙の配信や園内での掲示などによって伝えています。運営委員会で保護者から上がった案件は運営員会報告書を作成し、配信・掲示しています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー2  事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行
  サブカテゴリー1  事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  評価項目1 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している 実施状況
  標準項目1 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目2 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  標準項目3 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目4 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  標準項目5 事業所の経営状況を把握・検討している
  標準項目6 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
  サブカテゴリー2  実践的な計画策定に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している 実施状況
  標準項目1 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  標準項目2 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  標準項目3 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
  評価項目2 着実な計画の実行に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  標準項目2 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
講評
園の運営に必要な情報を幅広く集め、園の課題を見据えながら保育に取り組んでいます

園では保護者の意向を把握するために、送迎時には保護者と職員の間で言葉を交わし、連絡帳で情報交換を行っています。また、行事の際にはアンケートを取って保護者の意向を把握しています。職員の意向は個人面談のほか、職員会議や日常業務の中での意見交換などで把握しています。園長は私立園長会に参加するほか、自治体からの資料や業界の広報誌、専門誌などで保育関係の情報を得ています。本社・本部では業界団体に加盟して行政や業界の動向を収集し、各園に伝えています。園の経営状況は月次決算資料で把握して課題を検討しています。

中長期計画ならびに単年度計画を策定して保育の理念・方針の実現を目指しています

本社では中長期の事業計画を策定しており、園ではこれに基づいて園固有の事情を踏まえた単年度事業計画を作成しています。ただ、園ごとの中長期計画は各園に示されておらず今後の課題としています。本部では各園の運営が計画に沿って行われるよう月次決算を行い、予算の管理、人材の確保・育成、各園の協力体制作りなどの支援をしています。園では理念・方針を実現すべく事業計画に基づいて、全体的な計画・指導計画・食育計画・保健計画・行事計画などを作成し、個別の課題を整理しながら予算編成を行っています。

事業計画や指導計画、行事計画に基づいて園を運営し、適時に実施状況を確認しています

法人が定めた保育理念・保育目標・子ども像を実現するために、当園では全体的な計画、指導計画、食育計画、保健計画、行事計画などを作成しています。指導計画を月、週、日単位の計画へと細分化する作業や行事計画を具体化する際には、職員は個々の目的や活動内容を共有しながら作業しています。事業計画、指導計画、行事計画などは職員会議、ミーティングなどで進捗状況を確認し、必要な見直しを行っています。年間行事、保育カリキュラムなどは本社のひな型をベースに園固有の事情を組み込んだものを作成しています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー3  経営における社会的責任
  サブカテゴリー1  社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる
  評価項目1 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  標準項目2 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
  サブカテゴリー2  利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている
  評価項目1 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている 実施状況
  標準項目1 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  標準項目2 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
  評価項目2 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている 実施状況
  標準項目1 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  標準項目2 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
  サブカテゴリー3  地域の福祉に役立つ取り組みを行っている
  評価項目1 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  標準項目2 ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
  評価項目2 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  標準項目2 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  標準項目3 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
講評
社会人として、福祉に携わる者として守るべき法・倫理などを定め、周知しています

配置前研修テキストブックに危機管理、虐待対応など、社会人として、福祉に携わる者として守るべき法・倫理などを定めており、職員には入社時の研修で説明しています。また、園長は「保育園規則」を作り、職員会議やミーティングなどで保育に関わる者として守るべきことについて説明し、職員の理解が深まるように指導しています。職員間でもOJT方式で先輩職員から新入職員へと指導しています。また、職員は職場でのあるべき姿について、「目標設定のためのワークシート」に自らの考えを記入して園長に提出しています。

苦情解決制度を設けて保護者と子どもの意見・要望・苦情を把握しています

園では苦情解決制度を設けて相談先をホームページで公開し、「入園のしおり兼重要事項説明書」に「苦情やご質問について」として明記しています。保護者は意見・要望・苦情を自由に職員に伝えるほか、ご意見箱を利用することもできます。苦情解決制度では苦情解決責任者、苦情受付担当者、第三者委員を定めています。虐待防止のために職員には園外・園内の研修を受けさせ、職員会議やミーティングで話し合いや振り返りを行っています。虐待を受けている可能性がある子どもの情報を得た場合には、虐待対応マニュアルに従って迅速に手続きをしています。

園が開かれた組織となることを目指し、地域でのネットワーク作りに取り組んでいます

園は第三者評価の結果を公表することにより、地域に開かれた組織となることを目指しています。ホームページで園の様子を詳しく公開しています。また、保護者会、運営委員会などの外部の視点も取り入れて園の運営を行っています。入園を希望あるいは検討している保護者には説明会・相談会を行い、子どもの生活ぶりを見てもらっています。学生の保育実習やボランティア活動の受け入れ体制を整えていますが、今年度は新型コロナウィルスの影響で実施していません。園長は地域でのネットワーク作りに積極的に取り組んでいます。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー4  リスクマネジメント
  サブカテゴリー1  リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる
  評価項目1 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  標準項目2 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  標準項目3 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  標準項目4 リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  標準項目5 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
  サブカテゴリー2  事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  評価項目1 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている 実施状況
  標準項目1 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  標準項目2 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  標準項目3 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  標準項目4 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
講評
危機管理マニュアルなどでリスクの軽減を図るとともに、事業継続計画を策定しています

本社では法人内外の事例をもとに危機管理マニュアルを整備し、常に最新情報で更新しています。マニュアルでは事故、感染症、不法侵入、災害などについて予防対策、緊急時対策などを説明しています。本社で作成した全園共通マニュアルを中心に、園の周辺地域や固有の状況、さらに自治体との連携を考慮して園独自のマニュアルを用意しています。大規模災害に備える事業継続計画(BCP)についても、本部や自治体の指導の下に園の実情に合わせて関係者との連絡体制その他を記述しています。園長はBCPへの全職員の理解が深まるよう取り組んでいます。

危機管理強化日を設けて安全確保に取り組み、事故報告書などで再発防止に努めています

園の職員の危機管理意識が途切れることのないように危機管理強化日を毎月2回設け、本部と連携して訓練を続けています。本部からチェック項目を投げかけて園内の危機管理体制の確認を行うほか、園内のヒヤリハットの分析を行っています。事故報告書、ヒヤリハット報告書を作成して、事故やヒヤリハットの記録を取り、原因や対応策の分析をして再発防止に取り組んでいます。感染症が発生した場合には保健所と連携し、必要な指導を受けています。園では保育支援システムで発症状況を保護者に伝え、的確に対応をとるよう呼び掛けています。

文書管理規程ならびに本社で開発した顧客管理システムにより情報管理を行っています

文書管理規程の定めに従って児童票、保育計画、記録類などの機密性の高い書類は鍵のかかる書棚に保管し、鍵は責任者が管理しています。パソコン上の同類の情報については、法人が独自に開発した顧客管理システムで管理しています。本社・本部と園とで共有すべき情報ならびに園で管理すべき情報を明確に定めており、システムで管理している重要な情報にはパスワードとアクセス権限を設定することによって利用者を制限しています。個人情報保護規程を定めており、個人情報の取り扱いについて入園のしおりで保護者に説明し、職員にも周知を図っています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー5  職員と組織の能力向上
  サブカテゴリー1  事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている 実施状況
  標準項目1 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  標準項目2 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
  評価項目2 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している 実施状況
  標準項目1 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  標準項目2 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
  評価項目3 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  標準項目2 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  標準項目3 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  標準項目4 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
  評価項目4 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  標準項目2 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  標準項目3 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  標準項目4 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
  サブカテゴリー2  組織力の向上に取り組んでいる
  評価項目1 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  標準項目2 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  標準項目3 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
講評
法人の人事制度のもとに園の求める人材の確保・育成に取り組んでいます

法人の人事制度に基づいて園の運営に取り組んでいます。法人が行う採用面接には園長も加わっています。園では求める人材像について「社会人としての責任を認識する」「新しい生活習慣をつくる」ことなどを基本としています。園長は職員配置基準や現場の実情に基づいて法人の人事担当部署に人材の確保を求めています。職員の知識・経験・技術を考慮した人員配置を行い、適材適所となるよう工夫しています。法人の研修システムで職員の研修を計画的に進めて、「保育のプロ」としての知識や技術を修得できるように取り組んでいます。

園長は職員との個人面談を行い、より良い職場環境作りを目指しています

園長は職員の知識・技術のレベルを個人面談あるいは日常業務の中で把握しています。法人では、今年度から職員に「目標設定のためのワークシート」を提出させています。職員は、法人の保育に対する理念・方針や園の運営状況に関する理解度、自分の希望や抱えている課題などを記入します。園長はこれをベースに個人面談を行い、個人の目標と園の求めるところを話し合って職員の育成計画をたてています。法人が定めた勤怠管理システムによって職員の勤務状況、休暇取得状況などを把握しており、働きやすい職場環境となるよう努めています。

職員は研修成果の共有や行事の計画・推進などに積極的に取り組んでいます

研修に参加した職員は研修報告書を作成して他の職員が閲覧できるようにするほか、内容に応じて職員会議やミーティングで報告し、職員間での知識の共有を図っています。クラスごとのミーティングを定期的に行い、保護者との対応状況、子どもの様子、園内の連絡事項など、日ごろの細かな気付きを発表して意識の統一を図っています。また、行事の運営や課題の解決に向けて職員が連携して効率的に動くことが必要なことがらについては、職員会議の他に乳児、幼児、給食、役職者などの担当別の少人数に分かれてミーティングを行い、効果的に進めています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー7  事業所の重要課題に対する組織的な活動
  サブカテゴリー1  事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている
  評価項目1 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) <P>2019年度には、子ども一人ひとりの個性を尊重した保育に取り組むことを重要課題としており、改定保育所保育指針で取り上げている「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を職場全体に浸透させることを挙げています。
背景には、園児や保護者に対応する職員の保育についての基礎的な知識を向上させたいという園長の考えがあります。
<D>職員会議の時間を一部割いて、園長が講師となって「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」について園内研修を行いました。2019年度は「健康な心と身体」「自立心」「協同性」の3つを取り上げました。
<C>年度末の職員面談で園長は「目標設定のためのワークシート」を用いながら振り返りを行いました。職員が保育の基礎を再確認することによって、園児や保護者の個性や価値観を把握する事の大切さを学んだ様子が感じられたと話しています。
<A>次の年度においても、10の姿の残りを園内研修として継続することにしています。
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
職員の保育に関する基礎知識の向上という課題に対して、保育指針の示す幼児教育の方向性という切り口で学ぶことを計画し、園長自ら指導者となって取り組んでいます。「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」のうち3つを2019年度中に取り上げ、2020年度においても継続して学ぶこととしています。PDCAのサイクルにマッチした取り組みを行っています。 
  評価項目2 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) <P>職員の業務の効率化の一つとして、書類作成の効率化を重要課題として取り上げています。背景には、日ごろから保育に付随する業務の改善や効率化に取り組んでいますが、連絡帳の作成・活用についても早期にICT化したいという考えがあります。
<D>職員がタブレットを使用して連絡帳への書き込みをすること、保護者のスマートホンあてに配信すること、保護者からのメッセージを受け取ることを中心に、ソフトウェア会社に問い合わせました。本部の支援も受けて保育支援システムの導入を検討し、連絡帳のICT利用以外に記録類の作成にも効果が得られるという結論を得ました。
<C>ソフトウェア会社との打ち合わせや園内でシミュレーションを行って導入効果を確認し、2020年度の導入を決定しています。
<A>次年度にはソフトウェア会社との契約とタブレットの導入を実施することとしています。
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
保育業務の効率化は保育に携わる職員にとって避けて通れないものとなっています。既に法人としてのICT化は顧客管理や出退勤管理ほかの部分で実施されていますが、一方で多くのソフトウェア会社が保育業務の効率化を提案する時代になっており、法人としても自社開発にとらわれず外部システムの導入にも目を向けて結論を出しています。園のニーズにマッチしたシステムの導入に当たり、PDCAの手順通りに取り組んでおり、第三者評価の時点ではすでに保護者からの賛同の意見が寄せられています。 

Ⅵ サービス提供のプロセス項目(カテゴリー6)

カテゴリー6 サービス提供のプロセス
  サブカテゴリー1 サービス情報の提供
  評価項目1 利用希望者等に対してサービスの情報を提供している 実施状況
  標準項目1 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  標準項目2 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  標準項目3 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  標準項目4 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
講評
ホームページやパンフレットによって、園の基本情報を提供しています

園の基本情報は法人が作成しているホームページや品川区の「保育園のごあんない」のホームページ、園や区が作成しているパンフレット等により誰でも入手することができます。法人のホームページには園の施設概要、写真による園の様子の紹介、一日の流れや主な保育内容が掲載されています。園長からのメッセージでは、園が大事にしている子どもの安心感、幸福感、自己肯定感の育成等について伝えています。また子ども同士の仲の良い関わりあいが語られ、子どもが成長していく様子が伝わる内容となっています。

利用を希望する保護者の見学を受け入れ、丁寧な対応を行っています

入園を希望する保護者から見学の希望があった時は随時受け入れ、園長や主任が丁寧に対応しています。日常の保育に影響が生じない範囲で、子どもの遊ぶ様子を見てもらえるように、午前中30分程度、一日2組程度に絞っています。保護者には「入園のしおり兼重要事項説明書」を渡し、園での生活の様子や保育内容を伝えています。保護者の関心事はオムツの処理方法、英会話等のカリキュラム、延長保育の実施と料金等、踏み込んだ内容となっており、実際に入園できることをイメージしながら見学に訪れていることがわかります。

行政には定期的に園の情報を提供しています

品川区、東京都には日常的に情報提供を行っています。新型コロナウィルス感染症の拡大期には、登園の自粛や規制について区から通知があり、これに従って速やかに対応し、保護者の理解を得ることができました。その他、区には毎月の在籍園児名簿や登園児数等の基本情報を提出し、空き状況等を把握できるようにしています。また、区が主催する園長会に参加し、行政や他園との情報交流を行っています。


  サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応
  評価項目1 サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている 実施状況
  標準項目1 サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  標準項目2 サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目3 サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
  評価項目2 サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  標準項目2 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  標準項目3 サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
講評
入園前には事前面談を行い、子どもを取り巻く状況を把握しています

入園が内定したら、入園前の個人面談に備えて記入してもらう書類を保護者に渡しています。個人面談は入園説明会の日に行っています。個人面談には園長、主任、副主任、看護師が同席し、子どもの状態、家庭環境、保護者やベビーシッター等の様子を聞き取っています。保護者が不安に思うことや要望、相談にも応じています。併せて慣れ保育の日程や仕事の状況等も聞き取っています。事前面談を丁寧に行うことで、保護者にとってなんでも相談しやすい雰囲気を作るよう心がけています。

入園当初は慣れ保育を実施し、子どもが安心できる保育となるようにしています

第一子を初めて預けるという保護者も多く、入園当初は不安が大きくなりがちです。園では5日程度の期間を慣れ保育としています。保護者の仕事や家庭の状況を聞き取りながら、保育時間の短縮や延長、ミルクの持ち込み等を話し合っています。保育に慣れない子どもの場合には、園で食べることと水分を取ることができるまでを目途に、慣れ保育期間を延長しています。すぐにでも仕事に戻らなければならない保護者もいるため、慣れ保育期間には保護者の気持ちに寄り添うように十分事情を聞くようにしています。

卒園児の情報を進学先に伝えていますが、小学校との連携を更に深めたいと考えています

毎年卒園児の数は5~6名で、進学先も複数の小学校に分かれています。卒園前には、園長と担任の保育士は各学校に保育所児童保育要録を持参し、子どもの情報を直接伝えています。進学後の子どもの様子を把握し、継続的な関係を保つためにも、小学校との関係を深めていきたいと園は考えています。また、卒園児には園の行事への招待を行ってきましたが、今年度は新型コロナウィルス感染症の影響のためにやむを得ず招待を控えています。


  サブカテゴリー3 個別状況の記録と計画策定
  評価項目1 定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している 実施状況
  標準項目1 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  標準項目2 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  標準項目3 アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  評価項目2 全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している 実施状況
  標準項目1 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  標準項目2 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
  標準項目3 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  標準項目4 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  標準項目5 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  評価項目3 子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している 実施状況
  標準項目1 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  標準項目2 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  評価項目4 子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している 実施状況
  標準項目1 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  標準項目2 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
講評
指導計画や子どもの記録、連絡帳の作成等は新しい保育支援システムを使用しています

園では保育管理システムで指導計画の作成・記入や登降園の管理を行ってきました。今年度からはそれに加えて連絡帳や園のしおり等保護者に発信できる機能と、職員だけが利用する子どもの観察記録の作成等の機能を備えた、新しい保育支援システムを導入しました。子どもの心身の状況や保育指導の実践記録等、一人ひとりの記録類は関係する職員同士で共有できるようになっています。職員同士が必要な時にはいつでも子どもの情報を知ることができるので、業務の引継ぎにも活用しています。子どもの情報を一元管理できるシステムとなっています。

全体的な計画から個別指導計画まで、職員が立案しています

「全体的な計画」は法人が統一的に作成していましたが、今年度から理念、方針、子ども像等を除いた主要部分を園で立案しています。保育所保育指針に基づき、養護と教育、各領域、年齢ごとの計画を園長と主任が中心となって作成しています。これを受けて年間・月間カリキュラム、個別指導計画、週日案はクラス担任が中心となって作成し、園として承認した後に正式な指導計画としています。各計画の相互の連続性は職員の保育観や保育所保育指針への理解度が問われる重要な部分であるため、園長は随時指導し保育の質を高めようと努めています。

保育の計画や指導の内容をわかりやすく保護者に伝えられるよう、工夫を始めています

昨年度までは、翌日の活動予定を保育室の前に掲示していましたが、新型コロナウィルス感染症の影響で確定しにくいため、掲示をやめています。これに替えて、毎月の園だより等に活動計画を掲載するよう工夫を始めています。食育計画については玄関スペースに掲示し、保健計画の内容は保健だよりに随時掲載しています。また、保護者との個人面談の際には子どもの保育中の姿を映像に撮ったものを見てもらっています。保護者が知らない集団の中での子どもの姿を見ながら、計画に基づいた保育や指導の内容を説明しています。


  サブカテゴリー4 サービスの実施
  評価項目1 子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている 実施状況
  標準項目1 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  標準項目2 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  標準項目3 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  標準項目4 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  標準項目5 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  標準項目6 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】 小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
講評
子どもの成長記録は保育経過記録等に残し、保育計画の参考としています

子どもの成長記録は、クラス担任が一人ひとり観察し「保育経過記録」に記載しています。記録に際しては、全体的な計画における養護と教育の各領域や、保育指針に基づいた子どもの10の姿を意識し、子どもの全体的な姿を把握して記載しています。「できた、できない」ではなく、人との関わりや物事への興味・関心の変化等必要なポイントが記載されるように、園長が指導しています。この「保育経過記録」に基づいて毎月の個別指導計画を評価・見直しし、次月の計画に活かしています。


子ども同士のトラブルには、丁寧に子どもの様子を把握して対応しています

噛みつきやケンカ等、発達の過程で起こる子ども同士のトラブルには、様子を丁寧に観察して対応方針を決めています。予測される子どもの噛みつきは職員が察知し、環境や子どもの気分を変えることでトラブルを回避しています。予測できないトラブルが続く時は、子どもに特別な配慮が必要な場合も想定されるため、行動を観察し必要に応じて保護者に伝えています。家庭においても対応に困るような状態であれば、療育機関への相談を勧める場合もあります。その時は園長も関わるようにして、保護者の気持ちに寄り添った対応に努めています。

小学校への接続に向けて、年長クラスの保育に工夫をしています

5歳児クラスでは、小学校への進学に向けて徐々に保育内容を変えていくようにしています。4月以降は、眠くならない子どもについては、週末の疲れが出てくる金曜日だけ午睡をするようにし、その時間を静かな遊びに集中するようにしています。また、クレヨンやノリ等の文具類を一人分ずつひとまとめにし、折り紙は定期的に一定量を各自に渡しています。道具箱は個人用の棚で保管し、整理整頓や自己管理を身に付けるようにしています。クラスの人数が5~6人と少なく、進学予定の小学校も数か所に分かれるため、小学校との連携が欲しいと考えています。

  評価項目2 子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている 実施状況
  標準項目1 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  標準項目2 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  標準項目3 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  標準項目4 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
講評
登降園時には連絡帳を活用して、子どもの様子を保護者と共有しています

今年から導入した保育支援システムでは、連絡帳を保護者と共有するアプリがついています。登園時には、担当する職員は家庭で入力された内容を見ながら、子どもの機嫌や体調を目視確認しています。職員間での申し送り事項を確認した上で保護者に伝え、一日の保育をスタートさせています。降園時までには連絡帳に入力し、保護者に送信しています。連絡帳上で保護者が家庭での子育てに不安がある様子や、園に相談や要望があると思われる時は、園長や主任が時間を取って話しを聞くようにしています。

生活習慣や生活リズムは、無理のない程度で家庭に協力を求めています

食事や排泄等基本的な生活習慣や生活リズムは園だけでは確立できないため、保護者にも協力を求めています。連絡帳は子どもの生活を24時間で記録するようになっており、生活リズムの把握ができる様式となっています。園では家庭での生活習慣等は無理のない範囲での協力に留め、朝ごはんを食べてこない子どもには園で早めに食事をさせる等、臨機応変な対応をしています。家庭での負担を軽くして園がサポートすること、子どもが機嫌よく家庭に戻ることが大事であると園長は考えています。

保護者に子どもの様子を伝える際に、不適切にならないよう園長は助言しています

子どもの様子や気になること、連絡しなければならないことは保護者や職員同士で間違いのないように伝達し、共有したいと考えています。連絡帳に要領よく記入することの不得手な職員や、記録に主観が入りがちとなる職員には、不適切な記載がないように園長がアドバイスをしています。特に言いにくいことを正しく伝えることは重要で、保護者の誤解を受けないように主任や園長がサポートしたり、保護者と面会の時間を取ることもあります。職員の間で保護者や子どもに接する対応に差が出ることは避けたいと園長は考えています。

  評価項目3 日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している 実施状況
  標準項目1 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  標準項目2 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  標準項目3 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  標準項目4 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  標準項目5 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  標準項目6 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
講評
子どもの自主性・自発性を尊重した遊びができるよう、遊具や保育環境に配慮しています

年令に合わせて保育環境を変えながら、子どもが自発性を持って遊びこめるように配慮しています。保育士も環境構成の一つである、という考えのもとに、各クラスの保育士が工夫をしています。1歳児には指先を使うチェーン落としや保育士の手作り遊具を、幼児には創造力を養う変形ブロックや体を動かす滑り台等大型遊具、段ボールを使った制作活動等、子どもの自主性や自発性を活かした遊びを展開させています。多様な体験、様々な経験を積むことや、子ども同士が一緒に遊ぶことが上手になっていく過程を大事にしたいと考えています。

言葉や表現に関心が持てるように、英会話や絵本の読み聞かせを行っています

少人数のクラス編成を活かし、子ども同士の関わりによって言葉を習得できるよう、手助けをしています。職員が正しい言葉遣いで具体的に伝えるよう意識しています。絵本の読み聞かせは毎日行い、言葉や物語の面白さを伝えています。2歳以上のクラスでは、外部講師を招いて英会話のプログラムを行っています。カードを使った単語の練習や歌、ダンスなどリトミックの手法で、担任の職員も入り、遊びながら楽しく学んでいます。新型コロナウィルス感染症の心配のない時は英会話等の保護者参観も行っていました。

お散歩マップには15か所の公園等があり、積極的に戸外に出かけています

毎週水曜日は英会話の日となっているため、それ以外の週4日はできる限り散歩に出かけ、戸外活動を行っています。園内には職員手作りのお散歩マップが写真入りで掲示されており、児童遊園や公園、図書館、児童館等15か所が散歩の目的地になっています。花が咲く公園や木の実を拾うことのできる並木道、川沿いの道を散歩しては魚や虫を見つけています。季節によってはイルミネーションや飾りものを見ることができます。熱中症を避けるため、夏の期間は室内で体を動かすようにしています。

  評価項目4 日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している 実施状況
  標準項目1 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  標準項目2 みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  標準項目3 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
講評
行事は年度ごとの子どもの姿に合わせ、子どもの意見を活かして実施しています

運動会や発表会は保護者も参加できる大きな行事となっていますが、今年は新型コロナウィルス感染症のため、クラスごとに、子どもだけで実施しました。発表会の演目等は、一人ひとりの力が発揮できるようにクラスの様子に応じて変え、普段の遊びや関心を持っていることを素材にしています。5歳児の劇では物語や配役も子どもが決めて、達成感を得られるようにしています。今年度は5歳児は公園を借りて運動会を行うことができましたが、参加できない保護者のために、運動会と発表会の様子はビデオ撮影したものをDVDにして提供することにしています。

コロナ禍にあっても、可能な範囲で行事を実施しています

行事は、季節感を感じながら日本の伝統を知るための貴重な機会です。また、子どもが互いに力を出し合い、達成感が得られる効果もあります。今年は新型コロナウィルス感染症の影響で、法人や区から行事を制限するよう指導を受けているため、保護者や外部からの参加者のある行事は中止としました。誕生日会やクリスマス会等の行事はクラス単位で実施できるように環境を整えています。また、ハロウィンは英会話のクラスの中で実施し、仮装してラムネ等のお菓子をもらい、特別な雰囲気を楽しめるよう工夫しています。

夏まつりに替えて実施したごっこ遊びで、異年齢の交流を楽しみました

例年であれば夏まつりは季節感のある大きな行事で、卒園児や地域の住民も招待して実施していました。今年は大きな行事は実施できないため、異年齢の交流ができる縁日ごっこに変更しました。年長児が紙で制作したクレープかき氷や手裏剣等を使って屋台のお店屋さんごっこをしたり、「宝釣り(ヨーヨー釣りのように手裏剣等の宝物を釣る遊び)」を行いました。人数を絞りながらでしたが幼児と乳児の交流もでき、年長児はお兄さん、お姉さんとして売り子に扮して楽しみました。主体的で創造的な遊びを展開する機会となりました。

  評価項目5 保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている 実施状況
  標準項目1 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  標準項目2 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
講評
延長保育では、異年齢で落ち着いて遊ぶことのできるよう配慮しています

延長保育、夜間保育は異年齢の合同保育としています。比較的小規模の園の強みで、日ごろから全ての職員が全園児のことを理解しています。職員は遊びと生活のコーナーを作り、ゆったりした環境のもとで子ども一人ひとりが自分のペースに合った過ごし方ができるようにしています。異年齢の子どもが遊具を使って一緒に遊ぶ時間を作り、職員は子ども同士のつながりが深くなるように見守っています。延長保育の保育計画に従って、子どもの成長の記録を付けています。

保育時間が長くなっても保護者が安心していられるよう、連絡帳を活用しています

今年度から導入した保育支援システムの連絡帳アプリによって、職員同士の申し送りや保護者への連絡が随時可能となり、保護者に一層の安心感を持ってもらえるようになりました。職員は、その日ごとに子どもの体調や気分等状況にあわせ、スキンシップをして落ち着かせる等の保育に努めて、保護者にも様子を伝えるようにしています。また、19時30分までの延長保育では補食を、それ以降の夜間保育になる子どもには夕食を提供し、保護者の負担を軽くして機嫌良く帰宅できるよう配慮しています。

  評価項目6 子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している 実施状況
  標準項目1 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  標準項目2 メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  標準項目3 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している                                                                                        
  標準項目4 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
講評
季節の素材を活かして、安全な食事を提供しています

安心、安全な食材の選定は法人の方針であり、力を入れて取り組んでいます。自然素材を中心に産地にこだわった業者から仕入れを行い、法人の管理栄養士が作成した旬の素材を多く取り入れた献立表を使用しています。栄養価、味覚、子どもの発達状況を考慮し、手作りにこだわった給食を提供しています。行事食や郷土料理も毎月取り入れて、食育の一環としています。園の栄養士や調理職員の意見を聞いて園の独自メニューも作り、提供したいと考えています。保護者のアンケートでは、食事についての満足度が97%と非常に高い数値となっています。

食事を通して生活習慣を整えるよう努めています

各クラスごとに食育計画を作成していますが、今年度は区からの指導により、クッキング保育等の食育活動ができませんでした。しかし計画に沿って、生活リズムや生活習慣を整える活動を実施しており、給食時には旬の食材の紹介をしたり、スプーンや箸の使い方や姿勢、食事のマナー等を教えています。幼児クラスではタイマーを使い、時計の見方を教えながら食事時間、片付けやお昼寝等の時間の見通しを立てることを指導しています。特に支援が必要な子どもには、見通しを立てて行動することで安定した過ごし方ができるようにしています。

0歳児の食事は一人ひとりに合わせ丁寧に対応しています

0歳児の食事は初期食、中期食、後期食とし、一人ひとりの発達段階に応じて食べさせ方等を工夫しています。月齢や体格、生活リズム等に配慮し、一人ひとりの食べる量や食べるペースに合わせています。離乳食の導入については、家庭での食材摂取確認票に基づいて、保育士、栄養士、調理師が連携して提案し、保護者にも丁寧に状況を伝えて実行しています。また、食物アレルギーのある子どもには医師の指示や保護者の意向を考慮した上で代替食等を提供しています。

  評価項目7 子どもが心身の健康を維持できるよう援助している 実施状況
  標準項目1 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  標準項目2 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  標準項目3 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
講評
保健計画を基本に、日常生活の中で子どもの健康管理をしています

看護師が中心となって保健計画を作成し、四半期ごとの目標、活動内容、保護者への働きかけ、環境整備等の見通しを立て、毎期ごとに評価を行っています。特に薄着や手洗い、うがい、歯磨き等の生活習慣は、家庭での実践が不可欠なため、毎月発行する保健だより等で保護者に伝えています。今年は新型コロナウィルス感染症への対応のため、換気や消毒、手洗いは特に注意して行うよう、看護師は各クラスを回って指導しています。また、熱中症対策や外出時の虫よけスプレーの導入等には保護者の理解を得ながら取り組んでいます。

食物アレルギーのある子どもには、医師の診断に基づいた対応をしています

食物アレルギーや熱性けいれんの既往歴のある子どもには、医師の診断書や指示書に基づき食事を提供すると共に、日常的に使用する文具等についても緊急時に危険性がないか配慮しています。特に注意を要する子どもへの対応は、服薬、ショック時の注射や座薬の使用について研修を行っています。会議や申し送りの際に、子ども一人ひとり異なる支援方法を伝え合い、危険回避のため全職員が同様の援助や配慮ができるように指導をしています。また、感染症が発症した場合には、感染症ガイドラインに沿って園内に周知し、対応することとなっています。

乳幼児無呼吸症候群(SIDS)が絶対に起こらないよう取り組んでいます

乳幼児無呼吸症候群(SIDS)が絶対に起こらないよう、午睡時には職員の目視確認に加えベビーセンサーや監視カメラを使用しています。室内照度は顔色のわかる明るさを維持しています。0歳児クラスは5分おき、1~2歳児クラスは10分おき、それ以上は30分おきにあおむけ寝を確認しています。午睡チェックやSIDS対策の実施状況を月1回、本部に報告しています。保護者には重要事項説明書であおむけ寝とする方針を伝えていますが、SIDSは家庭でも起こりうる事故であるため、保護者への更なる注意喚起も必要であると園長は考えています。

  評価項目8 保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  標準項目2 保護者同士が交流できる機会を設けている
  標準項目3 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  標準項目4 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  標準項目5 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
講評
保護者との個人面談や連絡帳、送迎時の会話等によって相談を受けるようにしています

保護者の子育てに関する困りごとや個別事情は、担任と園長が共に相談を受けるように努めています。園行事や保育参観、英会話等保護者が参加する機会や、年2回の個人面談で保護者一人ひとりの要望や相談を受け、状況を把握するようにしています。日々の連絡帳の記入事項で気になることがあれば、園長は担任と話しあい、必要に応じて相談機会を作っています。保護者アンケートからは「情報共有が園長までできている」「相談事を快く聞いてくれる」等の意見が多く、保護者とのコミュニケーションの良さがうかがわれます。

保育園での子どもの日常の様子を保護者に映像で知らせています

保護者との個人面談に当たっては、事前に担任と園長が伝える内容を詰めています。保育中の子どもの姿をビデオに撮り、面談時に見せながら子どもの発達の様子や気になる姿を伝えるようにしています。保護者が知らない集団の中での子どもの様子を見ることで、支援の必要性を理解する機会にもなるため、必要に応じて専門機関につなげることもあります。専門家の手を借りながら、みんなで子どもの成長を見守っていこうと、保護者の気持ちにも配慮しながら共通理解ができるよう働きかけています。

今年度は保護者同士の交流機会を見送ったため、同席しない交流方法を工夫しています

例年は保護者懇談会や行事、保護者参観等の機会に、保護者同士が交流できるようにしていますが、今年度は新型コロナウィルス感染症の影響のため、区や法人本部からの指導で実施を見送っています。クラスだよりで子どもの様子を伝えたり、保護者アンケートの集計を知らせたり、同席しない方法で保護者同士の様子がわかるような工夫をしながら、コロナ禍が落ち着き日常が戻ることを待っています。

  評価項目9 地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている 実施状況
  標準項目1 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  標準項目2 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
講評
区や警察等関係機関との連携を取るようにしています

玄関の掲示板には警察署からの交通安全情報や、区の浸水ハザードマップ、児童虐待防止のポスター等、関係機関からのお知らせの最新版が張り出されています。お散歩マップには公園、児童遊園の他図書館や児童館等の公共施設が訪問先として記入されています。図書館や児童館には乳幼児の集まる機会もあること、警察や消防署では防犯・防災訓練等で協力を得ることもできること等から、コロナ禍が落ち着いた後は更に関係機関との連携を深めていくことを検討しています。

地域の自治会や高齢者の会との交流を続けています

園として地元の自治会に加入し、お祭りの際には職員が出店する等の活動を行っています。園児親子もお祭りに参加するきっかけとなってきましたが、今年度は中止となっています。また、自治会の中の老人会(あいおい会)との交流を続けています。園の夏まつりには卒園児を招待し、園児と共に楽しんできましたが、今年は予定通りには実施ができませんでした。次年度に向けた計画のため、地域の代表者との交流を続けたいとしています。


  サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
  評価項目1 子どものプライバシー保護を徹底している 実施状況
  標準項目1 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目2 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
  評価項目2 サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している 実施状況
  標準項目1 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  標準項目2 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  標準項目3 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
講評
法人が策定した個人情報保護規程に基づき、プライバシー保護に努めています

法人では個人情報保護規程や就業規則によって、個人情報の保護及び職員の守秘義務を定めています。重要事項説明書では、「個人情報の取り扱いについて」の項目でプライバシーの保護や法令順守、同意のない第三者提供を行わないことを記載しています。入園前には、写真販売の外部委託やインターネットを経由した写真の掲載等細かい項目ごとに承諾を得るようにしています。承諾を得られない部分については、保護者の意向に沿った対応をしています。

日常の保育の中で、子どもの羞恥心に配慮して対応しています

保育園として建設された施設であるため、トイレの位置は廊下から見えないよう最初から設計されています。子どもの羞恥心が芽生え始める4~5歳児クラスでは、着替えの際に男女別にコーナーを分けるようにしています。また、上衣と下衣を別々に着替えさせるようにしています。トイレの個室にはドアを付け、0歳児のおむつ交換の際には、外部から見られないよう個室を利用したり周囲を囲うようにして、日常の保育活動の中で子どもの羞恥心に配慮を向けるようにしています。

児童虐待が起こることのないように、子どもの人権について職員の理解を深めています

園長は職員に対し、子ども一人ひとりを尊重し、ありのままを受け止め、職員の価値観で子どもを見ないように、と保育の心構えを伝えています。職員会議やミーティングの際には、気になった子どもの行動や職員の関わり方について話し合い、職員が一貫した対応をするよう指導しています。子どもの様子に異変を感じた時は、身体や行動の状態をよく観察し、必要に応じて写真を撮り記録に残し、子ども家庭支援センター等の専門機関につなげるようにしています。虐待防止研修に職員を参加させて、報告を受け、職員間で共有しています。


  サブカテゴリー6 事業所業務の標準化
  評価項目1 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  標準項目2 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  標準項目3 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  評価項目2 サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  標準項目2 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
講評
入社時の研修で、法人の保育理念や業務内容を学んでいます

入社時や園への配置前研修では、社名の由来でもある「てのひらのぬくもりを伝える保育」の精神や保育理念、法人の業務や社会的使命について学んでいます。研修資料は保育業務の基本マニュアルとして使えるようになっています。園長や主任は、職員自身の気づきを大事にしながら、職員の保育実践が適切に行われているか個別指導や会議等での全体指導に努め、共通認識を持って保育業務にあたることができるようにしています。

基本的な業務マニュアルは法人と園が役割に応じて作成しています

法人では全園に共通する配置前研修テキストや、基幹となるマニュアルを整備すると共に、ヒヤリハットやチェックポイント表等の様式を各園に配布しています。また、園で必要とされるマニュアルを一覧化し、園ごとの状況に合わせて作成するようにしています。園では保健衛生、戸外遊び、不審者対応、虐待防止、アレルギー対応等の各種マニュアルを作成して職員に周知しています。他に法人、区等から随時送られてくる通知も職員に周知し、手順書のように活用しています。マニュアル類はパソコン上で管理し、常時見られるようにしています。

保育実務についての方針に変更があった際は随時更新し、職員に周知しています

法人のマニュアルの変更や厚生労働省の各種ガイドライン、東京都や区からの保育業務に関する指導通知等は随時職員や保護者に周知し、これに合わせて園の業務手順書等を改正しています。法人の園長会では、マニュアルや保育方針について園長からの提案や協議の案件があった時は検討し、法人としての方針を出しています。また、園では運営委員会や保護者からの意見があれば職員会議で検討し、意見を取り入れるようにしています。