東京都福祉サービス第三者評価  評価結果





評価結果基本情報

評価年度 令和元年度(2019年度)
サービス名称 認可保育所
法人名称 社会福祉法人三共会
事業所名称 たつの子保育園
評価機関名称 一般社団法人 アクティブ ケア アンド サポート

コメント

1.利用者調査は、保護者30人(世帯)に対しアンケート方式により実施し、評価機関が用意した封筒により郵送してもらい、23人(77%)から回答が寄せられました。
2.事業評価に当り、経営層及び職員に対し、「第三者評価ハンドブック」を使って事業評価の目的、手順、回答シートの記入要領などを説明しました。
3.訪問調査は、12月12日(木)、13日(金)、聞取り調査と延長保育と食事の場面を含む保育状況全般の観察を行いました。
4.評価者はいずれも評価対象事業所とは事業上の関係を有せず第三者性の確保を図りました。


(内容)
 Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像
 Ⅱ 全体の評価講評
 Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み
 Ⅳ 利用者調査結果
 Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)
 Ⅵ サービス提供のプロセス項目


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Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像

1 理念・方針  (関連 カテゴリー1 リーダーシップと意思決定)
  事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)

社会福祉法人三共会の名称通り、利用者の方々・地域の方々・職員の三者がともに協働して、地域福祉施設・事業所を目指します。 ①元気に挨拶しよう。 ②自分たちでできることは自分たちでしよう。 ③人にやさしくしよう。 ④自然や物を大切にしよう。

 
2 期待する職員像  (関連 カテゴリー5 職員と組織の能力向上)
  (1)職員に求めている人材像や役割

 子どもの人権に十分配慮し、子ども一人一人の人格を尊重した保育を行う。  職員一人一人が保育の専門知識を高めると共に、職員間の情報共有・語り合い・認め合い・思いやりのチーム力を高めていく。

 
(2)職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

 笑顔・元気・やるき

 


Ⅱ 全体の評価講評

全体の評価講評

特に良いと思う点
1 クラスに緊急時対応備品を配備し、全職員が上級救命講習を受講する等緊急時に備えています

 医療的なケアは、予め保護者が提出した「生活管理指導票」に記載した主治医の指示に基づいて看護師が対応します。クラスに、緊急時に必要な、例えばアナフィラキシーショック等の対応フローチャートや記録用紙、嘔吐物処理キットを、職員室に、AED(自動体外式除細動器)やアンビューバッグ(手動式人工換気器具)を配備しています。職員は全員が上級救命講習を受講しており、毎月の職員会議のなかで子どもの人形を使って心肺蘇生法と背部叩打法を全員で練習しています。緊急事態に居合わせた職員が即時に緊急対応できる体制になっています。
2 現状に安住することなく、工夫と改善を積み重ね続けています

 2019年、開園50周年を迎えました。これまでの歴史の中で保育の実践と職員の育成を積み重ね、保護者から高い評価と信頼を得ています。毎年3月末に、職員全員で理念や保育方針を見直し、改善に向けた取り組みを明確にしています。2019年度事業計画の方針には、①保育計画の充実、②メリハリのある保育、③要支援保育の充実、④楽しい食事と会話が聞こえる環境、⑤職員チームの助け合い「元気・笑顔・助け合い」等を取り上げ、保育の見直しと改善に取り組んでいます。常に現状に安住することなく、工夫と改善を積み重ね続けています。 
3 キャリアの長短や常勤・非常勤の区別なく研修内容を情報共有し、組織力の向上を図っています

 園外研修やグループ研修を活用し、気づきを大切に情報共有に努めています。平均経験年数15年という職員層の厚みを生かし、組織力の向上に取り組んでいます。研修担当を配置し、全体の研修計画の立案をはじめ、外部研修の申し込みを担当しています。2018年度、外部研修を延べ87人が受講しました。園内研修は社外研修に参加した職員の研修報告とグループ研修を中心に毎月実施しています。2019年度も活発にグループ研修を実施しています。非常勤職員との情報共有や連携を強化するため、非常勤職員会議を開催しています。

さらなる改善が望まれる点
1 子どもの姿や変化を保護者に伝える時間を作り、情報共有することが期待されます

 保護者が登園時に提出する「個人連絡票」には家庭での様子を記入し、職員と情報共有しています。降園時、乳児の保護者には、個人連絡票に職員のコメントを記入し、返却します。ところで、今回の利用者調査の結果、多くの保護者が信頼関係があると回答したなかで、少数ながら「成長を伝える機会があると良い」と感じてい記述がありました。登降園時に、職員から見た日々の成長・変化や発達の様子など、どの子どもについても伝える時間を作り保護者と共有することが相談しやすい環境と信頼感をさらに高めていくと思われます。
2 利用希望者等の見学について、日程調整のさらなる検討が期待されます

 利用希望者等の電話による問い合わせや見学希望に、丁寧に対応することを心がけています。年間を通して見学を受け入れ、9月頃からは入園申し込みのための事前見学が増えます。これまで、毎週火曜日、10時から30分ずつ一定の家庭の見学を受け入れています。園長又は主任が対応し、たつの子、第二たつの子の両園舎の見学と併せ、パンフレットによる保育内容等を説明し、質問に答えています。時には子育て相談にも応じています。日程調整が難しい家庭もあって見学に応じられないこともあるようです。今後のさらなる検討が期待されます。
3 変化する保護者の意見や要望を集約し、運営や保育の質の向上に反映していくことが期待されます

 日々、登降園時に保護者と顔を合わせるほか、年齢別保護者会やクラス役員会で意見や要望を受け留め集約しています。また、保護者参加の運動会や誕生日会などの行事の際も、事前に参加や協力に関する意向を聞き、終了後に意見や感想を出してもらっています。保護者は子どもの卒園と入園で入れ替わり、また、子どもの成長に沿って考え方やニーズが変わってきます。こうした変化を的確に捉え、運営や保育に反映し、それぞれ質の向上を図るとともに、これらの取り組みを随時保護者へフィードバックする仕組み作りが期待されます。

Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み

1 ★ 職員はそれぞれの立場で会議に出席し情報共有を図り、業務に取り組んでいます

 運営に関わる重要事項は、事業計画をはじめ、職員の人事等で、主任会議を経て本部へ報告・上申し、理事会で決定しています。決定された案件は主任会議をはじめ、各職員の立場で参加する会議で報告しています。伝達された情報は、それぞれの職員が共有し、それらを踏まえ適切に行動することを心がけています。保育に関する事項は、直接保育に携わる職員だけではなく調理、用務、非常勤職員にももれなく周知・共有し、それぞれの業務に取り組んでいます。保護者には、クラス保護者会、園だよりやクラスだよりなどで伝えています。
関連評価項目(重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している)
2 ★ 身近なものに好奇心を持ち感覚の発達を促す遊びを計画的に展開しています

 子どもの遊びや職員の関わりを年間指導計画や月案に織り込み、月齢や各々の発達に配慮しながら保育に取り組んでいます。ダンボールを重ねた手作りのアクティブボードは、子どもの目線の高さに取り付けた玩具や手遊びの仕掛けがあり、子どもが興味をもって手を伸ばし遊んでいます。屋上は周囲にネットを張り、床にクッションボートを貼り、子どもが安全に走り回れる遊び場を整えています。新聞紙を破いたり、音を出したり、色や形、感触を楽しむ等身の回りの物や自然の素材に触れ、伸び伸びと全身を動かすなど、発達を促す遊びに力を入れています。
関連評価項目(日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している)
3 ★ 保護者と担任、栄養士、看護師が話し合いながら離乳食を進めています

 0・1歳児の離乳食の移行期には保護者と面談し連携して取り組むことを大切にしています。保護者の意向を、担任と栄養士、看護師が情報共有し、子どもの発達と離乳食について話し合う会議を設けています。給食時、0歳児は職員と子どもたちがテーブルを囲み、職員が見守るなかそれぞれが食べ物をフォークで口へ運んで食べています。1・2歳児は各部屋で長机に向かい合わせに座り、職員も一緒に食べています。少しづつ様々な食品や食事形態に慣れ、食べる楽しみや喜びを味わうことができるようゆったり落ち着いた静かな環境を整えています。
関連評価項目(子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している)

Ⅳ 利用者調査結果

調査概要
調査対象: 2019年10月現在、保育園を利用している子ども30人の保護者30人(世帯)を対象として実施しました。回答者は23人(世帯。回答者割合77%)でした。

調査方法:アンケート方式  
 保育園から、予め保護者に対し第三者評価の目的等について周知され、利用者(保護者)調査票と評価機関作成の説明書を配布、記入後評価機関へ直接郵送してもらい、11月8日に締め切りました。

利用者総数 30人
利用者家族総数(世帯) 30世帯
アンケートや聞き取りを行った人数 30人
有効回答者数 23人
回答者割合(%) 76.7%

総括
 保育園は、最寄駅から徒歩10分、商店街を通り住宅街の中に立地しています。近隣には病院や複数の幼稚園・保育園、区立教育科学館や中学校、広い区立公園があります。姉妹園の第二たつの子保育園と通りを挟み向かい合っています。  回答者の総合的な感想は、「大変満足」が13人(62%)、「満足」が7人(30%)、「どちらともいえない」が1人(5%)、「不満」が2人(9%)でした。  保育園に対する意見・要望には、「きめ細かく子どもを見てくれて、保護者に適切に情報提供してくれます。愛情を持って子どもに接してくれていると感じます。規則に縛られず、時代と環境に合わせ柔軟に対応して下さっています。ムダを省き、その分大切な事に力を注ぐ姿勢、保護者の意見を参考にしつつ、トライ&エラーを繰り返している事が見てとれ、とても良い保育園だと思います。先生方もそれぞれご家庭があり、更に命を預かる仕事をされており感謝です。」のほか、「施設が手狭で日当たりが悪く、階段が急であることが多少心配です。保護者の声を聞く場面が少ないように思う。子どもの姿を伝える姿勢を作ってもよいと思う。玄関のデジタルフォトフレームが見れないことが多い。」がありました。

利用者調査結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい 23人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 回答は23人全員が「はい」と答えました。自由意見はありませんでした。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい 23人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 回答は23人全員が「はい」と答えました。自由意見はありませんでした。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい 22人  どちらともいえない 0人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
 回答は、「はい」が22人(96%)と非常に多く、「いいえ」が1人(4%)でした。自由意見には、「0歳クラスは離乳食でゆっくりすすむのに、1歳クラスは基本、幼児食なのはどうかなと思います。ぶどうを皮ごと食べさせていたのにはビックリしました。」という記述がありました。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい 19人  どちらともいえない 3人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
 回答は、「はい」が19人(83%)と多く、「どちらともいえない」が3人(13%)、「いいえ」が1人(4%)でした。自由意見には、「暑すぎると外へ出られない時代なので以前に比べると戸外遊びが少ないと思いますが、出られる時は出てもらってると思います。昔よりは減ってしまったなという感じです。」という記述がありました。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい 18人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 3人 
 回答は、「はい」が18人(78%)、「どちらともいえない」が2人(9%)、「非該当」が3人(13%)でした。自由意見には、「柔軟に対応してくれるが、以前に比べ時間に対してものすごく厳しくなりました。電話越しの雰囲気に不快を感じたことがあります。」という記述がありました。
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい 19人  どちらともいえない 4人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 回答は、「はい」が19人(83%)と多く、「どちらともいえない」が4人(17%)でした。自由意見には、「先生方は十分気をつけて下さっているのはわかりますが、急な車、自転車が怖いです。」という記述がありました。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい 21人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 回答は、「はい」が21人(91%)と非常に多く、「どちらともいえない」が2人(9%)でした。自由意見は、ありませんでした。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい 19人  どちらともいえない 3人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
 回答は、「はい」が19人(83%)と多く、「どちらともいえない」が3人(13%)、「いいえ」が1人(4%)でした。自由意見には、「日頃よく見て頂き保育内容は申し分なく信頼しています。乳児はノートも細かく書いて下さっています。」のほか、「先生によります。声をかければ話して下さるが、園から伝える意思は少ないので、個々の成長を伝える機会があるとよいです。」などの記述がありました。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい 21人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 回答は、「はい」が21人(91%)と非常に多く、「どちらともいえない」が2人(9%)でした。自由意見には、「歴史ある園だがとてもキレイにしています。」のほか、「持ち帰ってきたものがカビくさいです。」という記述がありました。
10.職員の接遇・態度は適切か
はい 20人  どちらともいえない 3人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 回答は、「はい」が20人(87%)と多く、「どちらともいえない」が3人(13%)でした。自由意見には、「子どもの見本として、茶髪は節度ある範囲だといい。」という記述がありました。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい 21人  どちらともいえない 1人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
 回答は、「はい」が21人(91%)と非常に多く、「どちらともいえない」と「いいえ」がそれぞれ1人(各4%)でした。自由意見には、「看護師の先生がいて安心です。報告されないケガがあります。」などの記述がありました。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい 16人  どちらともいえない 4人  いいえ 0人  無回答・非該当 3人 
 回答は、「はい」が6人(70%)、「どちらともいえない」が4人(19%)、「非該当」が3人(13%)でした。自由意見には、「以前相談した際、丁寧な対応や第三者委員へも代弁等対応してくれました。まだ子ども同士のトラブルは少ないようなので、よくわかりません。」のほか、「小さなトラブルでも教えてもらえるが、相手の親にも伝わっているのか疑問に思う。自分の子が誰かをたたいたりつねったりした時にも教えてもらいたい。」という記述がありました。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい 20人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
 回答は、「はい」が20人(87%)と多く、「どちらともいえない」が2人(9%)、「非該当」が1人(4%)でした。自由意見には、「人によります。何人かの先生のおむつ替えの場を見てますが、園としてのやり方はないのかと思うほどバラバラです。」という記述がありました。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい 19人  どちらともいえない 3人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
 回答は、「はい」が19人(83%)と多く、「どちらともいえない」が3人(13%)、「非該当」が1人(4%)でした。自由意見には、「人によります。他の子の話をされると、我が家のことも話されているのかと思います。」という記述がありました。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい 21人  どちらともいえない 1人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
 回答は、「はい」が21人(91%)と非常に多く、「どちらともいえない」と「いいえ」がそれぞれ1人(各4%)でした。自由意見には、「あいまいなことに関しては、口頭なのが気になっています。」という記述がありました。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい 18人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 4人 
 回答は、「はい」が18人(78%)、「どちらともいえない」が1人(5%)、「非該当」が4人(17%)でした。自由意見には、「人によります。」という記述がありました。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい 11人  どちらともいえない 4人  いいえ 2人  無回答・非該当 6人 
 回答は、「はい」が10人(48%)、「どちらともいえない」が4人(19%)、「いいえ」が2人(9%)、「非該当」が4人(19%)、「無回答」が1人(5%)でした。自由意見には、「そういう制度があることは知っていますが、わかりやすく伝えられた覚えはないです。第三者委員あてのBOXが事務室から見える場所にあって、入れようと思っても入れにくいと思います。」という記述がありました。

Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)

※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー1  リーダーシップと意思決定
  サブカテゴリー1  事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  標準項目2 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  評価項目2 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている 実施状況
  標準項目1 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  標準項目2 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
  評価項目3 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している 実施状況
  標準項目1 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  標準項目2 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  標準項目3 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
講評
保育園が目指す4つの約束の実現に取り組んでいます

 運営法人(以下、本部)の理念に基づき、保育目標の4つの約束「元気にあいさつしよう、自分たちでできることは、自分たちでしよう、人にやさしくしよう、自然や物を大切にしよう」の実現に取り組んでいます。職員は「たつの子保育指針」で具体的内容を確認しています。本部の全職員参加の年度末講習会で年度事業計画を公表し、理念・方針を確認しています。保護者には入園決定後の説明会で入園のしおりを使い、詳しく説明し理解を求めています。毎月の各クラスだよりや園だより等で保育園の取り組みを伝え理解を深めています。

経営層は主任会議などでリーダーシップを発揮しています

 「キャリアパスの仕組み」で園長はじめ、副園長、主任、副主任、専門リーダー、リーダー等の職階を定め、それぞれの職務内容を明確にしています。保育園の重要な運営事項は、園長、副園長、主任で構成する主任会議でクラス会議の意見を集約し、園長が決定しています。本部傘下の2つの保育園と他福祉事業との連携と円滑な運営を図るため、リーダー層が集まり調整会議を設定し、調整しています。非常勤職員の会議を設定し、職員間の意思疎通をはじめ、情報共有や指示の徹底に努めています。

重要な案件の決定手順を定め、決定事項は職員や保護者へ伝達しています

 運営の重要事項は事業計画に関すること及び職員の人事に関すること等で、主任会議を経て本部へ報告または上申します。本部事務局で検討し、最終的には理事会・評議員会で決定する手順が定められています。決定された重要な案件は、主任会議、職員会議、クラス会議、非常勤職員会議、調整会議などの場で報告されています。各種の会議等を通して情報共有し、職員それぞれが職務を適切に果たせるよう取り組んでいます。保護者には、クラス保護者会、園だよりやクラスだよりなどで伝達しています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー2  事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行
  サブカテゴリー1  事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  評価項目1 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している 実施状況
  標準項目1 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目2 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  標準項目3 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目4 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  標準項目5 事業所の経営状況を把握・検討している
  標準項目6 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
  サブカテゴリー2  実践的な計画策定に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している 実施状況
  標準項目1 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  標準項目2 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  標準項目3 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
  評価項目2 着実な計画の実行に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  標準項目2 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
講評
利用者の意向や職員の意見、地域の情報を集約し活用する体制を整えています

 第三者評価の際、利用者調査(保護者アンケート)を実施し、利用者の意向や満足度を把握しています。保護者の意向はクラス保護者会でクラスごとに要望や意見を集約しています。運動会や誕生会等保護者参加行事の際、参加や協力に関する意向を聞き、終了後連絡ノートなどに感想や意見を出してもらっています。寄せられた意見や要望等を園だよりなどで報告することが今後の検討課題と思われます。職員の意向はグループ会議等で意見を集約し、主任会議において改善策を検討しています。区私立園長会に参加し、地域の動向を把握しています。

中・長期計画を踏まえ、年度事業計画を策定しています

 本部で、全体の事業計画を立て、中期計画(期間3年)とその先を見据えた長期計画を策定しています。中期計画で保育事業は、少子化進行を課題ととらえ定員問題の検討、新保育指針の改定に伴う内容の見直しと新たな取り組みをテーマとしています。年度計画は、事業計画として「発見」「探検」楽しい保育園を保育テーマに設定し保育内容の充実、メリハリある保育、要支援児保育の充実などを方針として設定しています。職員は働き方改革で、会議の運営見直しや残業終了時刻を午後8時までとし、行事の見直しや園児を3グループでの運営としました。

年度事業計画の着実な実行に取り組んでいます

 年度事業計画を遂行するため、「職員担当表」を作成し、それぞれの職務・役割を明確にしています。保育事業と本部の他の運営事業と重なるところがあり、活動別分担表を作成し、各職員の担当分野を明示しています。1年間の行事や取り組みのスケジュールを立て、円滑な運営を目指しています。職員は保育園と本部の活動で役割を兼務していることがあることから、調整会議を設け、円滑な遂行に努めています。9月までを上半期とし、その間の運営を総括し、年度事業計画の進捗状況を確認し、必要に応じ計画の見直しを検討しています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー3  経営における社会的責任
  サブカテゴリー1  社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる
  評価項目1 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  標準項目2 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している
  サブカテゴリー2  利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている
  評価項目1 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている 実施状況
  標準項目1 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  標準項目2 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
  評価項目2 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている 実施状況
  標準項目1 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  標準項目2 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
  サブカテゴリー3  地域の福祉に役立つ取り組みを行っている
  評価項目1 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  標準項目2 ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
  評価項目2 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  標準項目2 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  標準項目3 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
講評
保育に取り組む者が守るべき事項を明確にして周知しています

 本部が作成した「職員職務上の心得」に、職員が守るべき法・規範・倫理等を明確にしています。本部の年度末講習会で職員全員に配付し、周知しています。「たつのこ保育指針」に、保育で大切にしたいことを明文化し、徹底しています。「人権擁護の為のセルフチェック」を使い、自己点検を通して内容理解を図り、次回の点検でさらに深まるよう努めています。保護者からの苦情や意見に関し、入園のしおりで苦情解決制度を説明するとともに、意見BOXを設置し受け付けています。寄せられた意見や苦情等は本部が取りまとめ、保護者へ公表しています。

透明性を高め、地域との関係づくりに取り組んでいます

 第三者評価を3年毎に受審し、結果を本部のホームページ(以下、HP)や区内私立園長会が運営するサイトで公表しています。地域の町内会の防災訓練に参加したり、同じ敷地にデイサービス事業所があり日常的に交流しています。保育実習生の受け入れ、ボランティアの小学生や中学生との交流は、年間を通して行っています。園内の図書を活用した地域の未就学児との交流事業「たいやきくん」、卒園児「あらぐさ会」との交流、また、父母と職員の会でも文集「たつの子」の発行や行事などを通して交流しています。

職員や子どもたちが近隣施設や町会行事に参加して交流を深めています

 本部傘下のたつの子地域福祉センターの活動に職員が参加しています。高齢者通所施設では、子どもたちが日常的に訪問し、肩たたきや手あそび、握手をしたり、また、季節の行事、七夕や敬老のお祝い会を実施し、高齢者と交流しています。子どもたちが地域の高齢者に週1回「お弁当宅配サービス」として利用者へ届けています。町会主催の「こどもまつり」に職員が参加し、ソースせんべい売りを担当しています。近隣公園の「板橋ふれあい祭」に職員が参加した時は、保育園のおやつ五平餅を販売し、好評だったということです。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー4  リスクマネジメント
  サブカテゴリー1  リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる
  評価項目1 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  標準項目2 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  標準項目3 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  標準項目4 リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  標準項目5 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
  サブカテゴリー2  事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  評価項目1 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている 実施状況
  標準項目1 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  標準項目2 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  標準項目3 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  標準項目4 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
講評
リスク管理の重要性を認識し、事故事例を参考に安全体制の整備に努めています

 遭遇する恐れがあるリスクは「たつの子保育指針」の保育の基本に整理しています。リスクに応じマニュアルを整備し、他の保育園の事故をもとに園外活動の経路等を見直しました。防火・防災に備え、毎月避難訓練を実施しています。2019年10月の台風19号に対応するため、緊急主任会議を開き、休園を決めるとともに保護者に緊急連絡を行い、混乱なく休園することができました。こうした子どもや職員の安全を重視した対応策は区の方針に連動したものです。防災に関し改めて全体研修を行い、組織としての防災への取り組みを確認しています。

使用し保管するデータ類は重要性や機密性を踏まえ管理しています

 使用保管するデータ等は基本的に印刷した文書で管理しています。児童票や子どもの記録類はファイルごとに区分管理し、施錠できる書庫で保管しています。日常の保育で使用するマニュアルや手順書などの文書等は、いつでも迅速に使用できるよう所定の場所に保管しています。園内確認用カメラを2019年6月に導入しました。画像データは一定期間経過すると上書きされ、必要に応じ園長のもとで管理します。インターネットなど外部に接続可能なパソコンは使用者を制限しています。SNSへ保育園の情報を投稿することは禁止しています。

個人情報保護の重要性をふまえ、取り扱いを厳格化しています

 個人情報取扱いの重要性は、「職員職務上の心得」に記載され、年度末講習会で確認しています。保護者には、個人情報を適切に取り扱う旨を園内に掲示し、入園のしおりにも掲載する等周知に努めています。保護者等への情報提供のため活動の様子等を写真撮影しています。撮影には専用のデジカメを使用し、私物の携帯電話等のカメラの使用を禁止し、例えば散歩時には保育園の携帯電話を持って出かけます。保護者との連絡にも私物の携帯電話等の使用を禁止しています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー5  職員と組織の能力向上
  サブカテゴリー1  事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている 実施状況
  標準項目1 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  標準項目2 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
  評価項目2 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している 実施状況
  標準項目1 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  標準項目2 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
  評価項目3 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  標準項目2 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  標準項目3 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  標準項目4 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
  評価項目4 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  標準項目2 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  標準項目3 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  標準項目4 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
  サブカテゴリー2  組織力の向上に取り組んでいる
  評価項目1 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  標準項目2 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  標準項目3 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
講評
求める人物像を明確にし、職員のキャリアパスを明示しています

 求める人材には、子どもの人権に配慮し人格を尊重した保育ができるとともに、専門知識を高め職員間の情報共有等ができることを求めています。人材確保のため、ハローワーク、養成学校への求人票送付、区の保育フェスタ等多様な方法を活用しています。キャリアパスを設定し、職員に期待する職務やプロモーションルート(目指してほしい職員)、経験年数ごとの研修課題等を明示しています。中核となる職員は、経験豊富で安定して職務を遂行できる人材で構成しています。車いすを使用する職員や外国籍の職員等が勤務し、多様化しています。

職員の意欲向上へ、勤務管理や対話を強化しています

 本部が人事・給与・考課制度を整備しています。勤務体制は副主任が中心になって、勤務ローテーションを3区分に分けて組み、勤務や休暇を管理しています。自己評価チェック表で評価後、園長や主任が個人面談を行い、職員の意欲喚起に努めています。本部の広報紙の職員アンケートで、休日の過ごし方や好きなスポーツに関するコメントを掲載し、共通の話題を作り、職員間のコミュニケーションを促しています。福利厚生のため、給付金や旅行レクレーション施設などを利用できる勤労者福利厚生事業に加入しています。

研修内容を共有し、組織としてのレベル向上に取り組んでいます

 園外研修やグループ研修を通して、気づき、情報共有、災害対応の重要性を学んでいます。平均経験年数15年という職員層を生かし、組織力の向上に取り組んでいます。研修担当を任命し、全体研修計画の立案や外部研修の申し込みを担当しています。2018年度社外研修は延べ87人が参加しました。園内研修では、社外研修に参加した職員の研修結果報告のほか、グループ研修を毎月実施しています。2019年度も活発に実施しているということです。情報共有や保育園の取り組みに連携するため非常勤職員会議を開き、報告と意見交換を行っています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー7  事業所の重要課題に対する組織的な活動
  サブカテゴリー1  事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている
  評価項目1 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)  保育の目標として「関わり つなげて 広げよう」を設定しました。
 少子化・高齢化社会の中で、次世代を担う子どもたちにとって、地域を知る、人と人がつながることの大切さを学んでほしいと考えていました。
 2018年度、具体的な取り組みとして、①地元町会の「うち水」に参加、?行事の「いも煮会」に地域の人々を招待、③保育イベント、④小学校での半日体験、⑤八百屋のさつまいもの植え方教室、魚屋の鮭の解体、味噌屋の食育参加等を実施しました。
 取り組みの結果、子どもたちが地域の人たちと顔見知りになり、挨拶ができるようになりました。近隣の保育園の子どもたちとの交流によって身近な存在になるととともに、散歩で出会って声かけしやすくなりました。
 今後も継続して、人とのかかわりや地域とのかかわりをさらに深め、知ろうとする力、挑戦する力を育むことが大切であると考えています。
 2019年度は「発見・探検・楽しい保育園」という目標を設定しました。
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
 地域との関係が希薄化していく中で、保育の目標として「関わり つなげて 広げよう」という目標設定は伝統ある保育園として必然的に出てきたことと思われます。
 具体的で、多様な取り組みは地域社会と親密な関係を有する保育園ならではの活動と受け止められます。
 2019年度は、地域社会との関係強化を前進させたいという課題認識はうなづけ、すでに、①おゆうぎ会を子どもたちが企画し、何をするか、どんな言葉で振り付けるかという取り組みや、?「アクティブボード」で迷路あそびをしたり、絵かき中におやつメニューを書いたりする遊びが始まっています。こうした新たな取り組みを含め、定着と併せてさらにレベルを高めることが期待されます。 
  評価項目2 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)  職員研修を充実させ、全職員の一層の能力向上を目指し、保育士の平均経験年数15年というキャリアを生かしつつ、学びなおすことを目標に設定しました。
 研修担当を配置し、全体研修計画の立案や外部研修の申し込みを担当しています。研修テーマとして、キャリアパス研修、災害対応、気づきの大切さ、情報の共有を取り上げ、延べ87人が社外研修を受講しました。園内研修は、社外研修の研修報告を含め、グループ研修を中心に毎月実施しました。上級救命研修は、たつの子保育園保育の職員を含む47人中29人が参加しました。
 保育と安全に関する気づき研修は、必要性を理解したものの、満足できるレベルに至りませんでした。外部研修の報告会、職員会議での報告、報告書の全職員回覧を実施しました。非常勤職員も研修内容の共有に取り組みましたが、日々の業務とのつながり少なく職員にとまどいが見られたということです。
 2019年度、職員のチーム力で助け合い、対話をより大切にすることを通して、保育内容の一層の充実、メリハリのある保育、要支援児保育の充実、楽しい食事を取り上げました。
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
 平均経験年数15年というベテラン職員のパワーを生かしつつ、改めて子どもたちの最善の利益と命を守るという保育の原点を守るため研修の充実を目標としました。
 目標を実現するため、研修担当を配置し、全体研修計画とその実行に当たりました。社外研修の結果を職員会議等で報告し、必要に応じ園内研修を行う等、研修の成果の共有化を図りました。
 また、非常勤職員は、勤務体制を考慮し2グループに分けて研修と情報共有に取り組みました。
 園長などの管理者層は、2018年度の取り組みを振り返った結果、保育・安全に関し十分とは言えない状況もあるものの、これまで以上に職員がチーム力を発揮して助け合い、対話を大切にしていくことによって、前進させることができると考えました。
 そこで、2019年度は保育体制を3グループに分けてチームで保育にあたることにし、働き方改革によりグループ体制を推進し業務の効率化も推進していくことにしています。 

Ⅵ サービス提供のプロセス項目(カテゴリー6)

カテゴリー6 サービス提供のプロセス
  サブカテゴリー1 サービス情報の提供
  評価項目1 利用希望者等に対してサービスの情報を提供している 実施状況
  標準項目1 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  標準項目2 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  標準項目3 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  標準項目4 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
講評
利用希望者等が入手しやすく、分かりやすい情報を提供しています

 パンフレットは、A4サイズ・両面カラー印刷で連絡先や開園時間、定員、「ゆたかな体験と心のふれあいを大切に」した保育の写真、保育の中で大切にしている4つの約束、職員チームのスローガンなどを記載しています。本部の地域情報誌「たつのこ」、区内私立園長会のホームページ(以下、HP)「ほいくネット」、区の保育利用の手引きなどから必要な情報を入手できます。パンフレットや地域情報誌、保育利用の手引きは、園や区の保育課に常置しています。

保護者に、園だよりと年齢ごとのクラスだよりで情報を伝えています

 保護者向けに、随時発行の園だよりと月刊の年齢別のクラスだよりを配付しています。その月の取り組みや行事予定、前月の行事や保育の様子を写真入りで掲載しています。6月発行「園だより」には、個人面談のおしらせや7月実施のキャンプの日程を知らせ、8月号にはキャンプに楽しく参加する子ども達の様子を写真入りで報告していました。3歳児の「なかよしだより」10月号は、箸の持ち方指導の様子やおやつの片付け方、布団のシーツかけなど生活の基本的なことに挑戦する子どもの姿を写真入りで掲載し、保護者に報告していました。

利用希望者等の見学の日程調整に努め、丁寧に対応しています

 利用希望者等の電話での問い合わせや見学希望に、随時対応しています。年間を通して園見学を受け入れ、9月以降入園申し込みの為の事前見学が増えます。見学希望者等の都合に合わせ、園長または主任が対応し、毎週火曜日午前10時から30分ずつ一定の家庭の見学を受け入れています。見学時は、パンフレットで説明し、質問に答えています。丁寧な対応を心がけ、必要に応じ子育て相談に応じています。見学希望者との日程調整に努めていますが、調整できず実現しないこともあるようです。今後の検討が期待されます。


  サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応
  評価項目1 サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている 実施状況
  標準項目1 サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  標準項目2 サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目3 サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
  評価項目2 サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  標準項目2 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  標準項目3 サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
講評
入園に当たって、ミルクや離乳食についてきめ細かく聞いています

 入園決定者には、3月中旬、内科医の健康診断と併せて個人面談の日程を決めています。面談には、園長、主任、副主任が対応し、必要に応じ看護師、栄養士が同席し、提出書類を確認します。特に、栄養士はミルクの飲み方や離乳食について細かく聞き記録しています。保護者には、事前に入園アンケートに家族や子どもの育ちの様子を細かく記入し提出してもらいます。保育園のしおりを使い、入園後の生活内容やルール等を丁寧に説明します。新園児面談・検診記録に子どもの様子や保育時間、慣れ保育予定、健診の結果、提出書類等を記録します。

慣れ保育を実施し、保護者と子どもが安心して利用できるよう配慮しています

 入園当初に、1週間前後の慣れ保育を実施しています。保護者の都合に合わせて計画し、子どもが慣れていく様子や体調、ミルクの飲み具合などを登降園時に伝え、情報共有します。初めて保育園を利用する保護者には、初日に保育の様子を見てもらう場を設けています。子どもが保育園の生活に慣れるまでの間は、同じ職員が付くなど信頼、愛着関係を築くよう努めています。慣れ保育後に、保護者と子どもの様子や感じたことなどについて個人面談を行い、安心し利用を継続できるよう配慮しています。


  サブカテゴリー3 個別状況の記録と計画策定
  評価項目1 定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している 実施状況
  標準項目1 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  標準項目2 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  標準項目3 アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  評価項目2 全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している 実施状況
  標準項目1 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  標準項目2 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
  標準項目3 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  標準項目4 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  標準項目5 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  評価項目3 子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している 実施状況
  標準項目1 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  標準項目2 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  評価項目4 子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している 実施状況
  標準項目1 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  標準項目2 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
講評
一人一人の保育経過記録や発達経過記録の内容を所定の時期に評価し、記録しています

 一人一人の児童票ファイルに、入園時の面談記録や検診記録、同意書と、入園後の保育経過記録、発達経過記録等を綴じています。保育経過記録は、子どもの育つ姿を5領域に分け、項目毎に年2回(6月・12月)評価し、〇印を入れています。発達経過記録は、0~2歳児は毎月、月別のねらいと健康や子どもの様子、特記事項を記入します。

年齢毎の全体的な計画と指導計画を作成し、所定の時期に見直しています

 全体的な計画(以下、全体計画)に、4つの約束「①元気にあいさつしよう、②自分たちでできることは、自分たちでしよう。③人にやさしくしよう、④自然や物を大切にしよう」を掲げ、年齢毎に保育目標、大切にしていることと、保育のねらいと内容を記載しています。年間・月案・週案・日案の指導計画は、全体計画を踏まえ、それぞれ所定の時期に作成し、見直しています。年2回、クラスの保護者会で行事予定や保育の様子を伝えるほか、年1回個人面談で、新入園児は夏前に、年長児は秋過ぎに、一人30分くらいかけて成長の様子を伝えています。

職員は、子どもや保護者の様子や保育内容等必要な情報を様々な形で共有しています

 全体計画をはじめ各指導計画や指導内容、日々の保育内容の振り返り(自己評価)は、年度末会議や主任・リーダー・グループ・クラス・ケース・調整会議等において実施し所定の書式に記録しています。殆どの会議を午睡中に開き、非常勤職員に内容を報告する日程を作り、情報共有を図っています。日々の子どもの健康状態は、看護師が「家庭よりヒヤリハット」をもとに観察し、保護者の連絡事項と併せて遅番職員に伝え、降園時保護者に報告できるようにしています。職員はいつでも、事務所で必要な情報を確認することができます。


  サブカテゴリー4 サービスの実施
  評価項目1 子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている 実施状況
  標準項目1 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  標準項目2 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  標準項目3 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  標準項目4 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  標準項目5 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  標準項目6 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】 小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
講評
子どもの発達に応じた姿を捉え、毎月個別指導計画をたて実行しています

 0~2歳児は、毎月個別指導計画を作成しています。所定の書式に、保育内容、援助と配慮、次月に引き継ぐことなどを記入しています。0歳児の計画に、言葉について保育内容を「気持ちを受け止めてもらいながら喃語を発することを楽しむ」、援助・配慮を「発言を受け止め保育士とのやり取りを楽しめるようにする」として、取り組んでいました。子どもの発達に応じた姿を捉え、子どものニーズや課題に沿って保育を計画的に実行していることがうかがえました。

「アクティブボード」で子どもがやりたいことを楽しく遊べるよう工夫しています

 0・1歳児の保育室に、職員が手作りした「アクティブボード」を置いています。段ボールを重ね合わせて長方形のボードを作り、年齢に応じた遊び方ができる玩具をぶら下げたり、丸い穴から玩具の出し入れしたり、さらに、毛糸のボンボンを引っ張ったりと多様な使い方ができます。訪問調査の日、0歳児が、ボードにつかまり立ち上がったり、上端の縁(へり)に取り付けた線路に沿って玩具の車を走らせたりして遊んでいました。職員が見守り言葉かけをするなかで、子どもがやりたいことを選んで遊べる安全な環境を作っています。

1・2歳児の子ども同士のトラブルには、発生前の対処を心がけています

 1・2歳児には、子どもの様子からトラブルになる前に対処することを心がけています。言葉が十分に発達していないこともあり、職員が止め、「貸して、待ってよーね。」など言葉を代弁して対処しています。かみつきなどでけがをした場合は、保護者に報告し双方の子どもの名前を伝え、状況説明と対処方法を伝えています。保護者同士で話しあったり、保護者会で子どもの特性を伝え理解を求めたりすることもあるということです。

  評価項目2 子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている 実施状況
  標準項目1 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  標準項目2 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  標準項目3 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  標準項目4 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
講評
登園時は保護者から、降園時は職員から子どもの健康状態や保育の様子を伝え合います

 登降園時、個人連絡票を使って保護者と双方で子どもの様子を情報共有しています。連絡票には、睡眠や体温、便、食事や授乳・ミルクの量など細かく記入しています。看護師は、毎日各クラスを回り子どもの様子を視診します。さらに、保護者の連絡事項を担任から確認し、「家庭よりヒヤリハット報告」に記録するとともに、子どもの健康状態を遅番職員に引き継いでいます。遅番職員は、降園時、保護者に体調の変化や保育の様子を伝えています。訪問調査の日、誕生会があり、その子どもの様子を写真付きで玄関脇に掲示していました。

年齢に応じた基本的生活習慣を身に付けていけるよう取り組んでいます

 年齢に応じた基本的な生活習慣を身に付けていけるよう発達の状態を記録し、取り組んでいます。2歳児では「衣服の着脱が一人でできないが、自分でしようとすること」を目標にし、指導を重ねています。おむつ外しは、子どもに布パンツを使用したり、トイレで座ることから始め、家庭より先行した指導をしています。栄養士による料理保育や食育の取り組みで子どもに食材への関心や食べることへの興味を持たせたり、また、看護師から手洗いの仕方などを学ぶ機会を作り、着実に自分でできるよう援助しています。

子どもの様子を見ながら午睡時間や休息時間を取るように配慮しています

 子どもの様子を見ながら、午睡時間だけではなく、朝寝や夕寝などの休息時間を取るよう配慮しています。午睡時は、0歳児は5分間隔、1・2歳児は10分間隔でブレスチェックを行い、寝ている顔の向きにも注意しています。遅番職員は、担任や看護師などから引継ぎ、降園時、保護者に体調の変化や保育の様子を伝えています。

  評価項目3 日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している 実施状況
  標準項目1 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  標準項目2 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  標準項目3 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  標準項目4 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  標準項目5 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  標準項目6 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
講評
玩具への興味が高まる環境づくりや、遊び場の多様性で子どもが遊びに集中しています

 0歳の保育室に、職員の手作りの「アクティブボード」を用意し、多様な遊びの場面で活用しています。これまで子どもが手に取らなかった玩具をプレイボードに取り付けたところ、目線の高さにある玩具に子どもが夢中になって遊ぶようになったということです。屋上の周囲にネットを貼るとともに、コンクリートの床はクッションボードで覆い、子どもが安全に走り回れる遊び場として利用しています。訪問調査の日、1歳児がコンビカーを乗り回したり、鬼ごっこをしたりしていました。夏にはプールを設置し、水遊びをしています。

子どもが伸び伸びと遊びながら、感覚を養えるよう関わっています

 子どもが遊びのなかで伸び伸びと全身を使って取り組める、新聞遊びや泥んこ遊び、ボールプールなどはいつでも使えるよう必要な物を準備しています。子どもの生活の身近にある材料を使い、感触の異なるものに触れたり、破いたり、音を出したりと、色や形など様々な手触りに感覚が刺激され、興味を持てるよう工夫しています。興味を持てそうな玩具をときには第二たつの子保育園から借りてくることもあります。2歳児には、自分でやりたい遊びを言えるよう言葉かけしたり、気持ちを表現したりできるような関わりに努めています。

季節ごとの制作物や公園で自然の素材を手にし季節を感じられるようにしています。

 毎月、季節に因んだ物を制作しています。11月の月案にきのこ等をイラストで示し、職員間で共有し制作しました。公園に遊びに行けば、どんぐりや落ち葉拾いをし、季節の変化を体感する機会としています。梅雨時期にはカエルのお面を被って歌を歌ったり、ままごとをしたりしています。子ども同士で手が出てしまった時は、どうしたかったのかを確認し、友だちが感じた嫌な気持ちを分かりやすい言葉で伝えています。2歳児には、散歩は手をつないで歩くことをはじめ、公園で遊ぶ範囲など約束を守るよう習慣づけしています。 

  評価項目4 日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している 実施状況
  標準項目1 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  標準項目2 みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  標準項目3 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
講評
行事前にごっご遊びをして、子どもたちの期待感を高めています

 第二たつの子保育園と合同で、様々な行事を実施しています。誕生日会をはじめ、子どもの日のお楽しみ会、お店屋さんごっこ、七夕、運動会、2歳児遠足、おゆうぎ会、クリスマス会など、毎月開催しています。子どもには予め行事に関連する絵本を読み聞かせたり、玄関の壁面にお知らせを掲示したりしています。また、行事前に、買い物ごっこ、遠足ごっこ、椅子を並べてバスごっこなどごっこ遊びをしたり、給食を弁当箱に詰めて食べてみたりと、子どもが行事の楽しみに期待感を持って当日を迎えられるよう工夫しています。

日常の遊びの中で、友だちと協力すること、一緒にやることの喜びを覚え始めています

 周りの子どもに興味を持ち、関心が高まっていくなかで、友だちと同じことをしよう、同じもので遊びたいという意志が見えてきています。子どもは、職員の仲立ちによって、他の子どもとの関わり方を覚えて身につけているところです。友だちとの遊び方を覚えはじめてきた子どもは、職員とともにわらべ歌遊びやかごめかごめ等の遊びをし、複数の友だちと一緒に遊び協力し合うこと、一緒に喜びを味わうことを体験し始めています。

お店屋さんごっこの買物袋の準備によって、子どもが楽しく行事に参加しています

 行事の実施にあたり、保護者に協力を依頼し準備を進めていくことがあります。行事前にアンケートで当日の協力に対する保護者の意向を聞き確認しています。0・1・2歳は、6月のお店屋さんごっこで、子どもが手に持つ買物袋の準備を保護者に依頼しています。それぞれ紙袋に装飾を施すなどして作っもらった買物袋を手に子どもたちは嬉しそうに行事に参加していたということです。毎月の誕生日会には、その月に誕生した子どもの保護者を招待し、保育に参加してもらいます(0・1歳は午後のみ参加)。

  評価項目5 保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている 実施状況
  標準項目1 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  標準項目2 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
講評
月齢や子どもの生活リズムに応じ、午前睡や夕方のひろい寝を取り入れています

 保育時間の長い子どもには、一人一人のリズムに合わせて対応しています。乳児は月齢によって午前睡(9時半から10時半)、午睡、夕方のひろい寝をしています。朝早い子どもは昼食時に眠くなることがあります。昼食は0歳児が10時40分から、1・2歳が11時からで、朝早かった子どもは一番最初に食べ始めています。14時半迄午睡時間を設けていますが、短かったり、保護者の迎えが遅い0歳児は、夕方30分位ひろい寝をしています。保育室は、畳敷きとフローリングの床で、遊びながらも畳に寝そべたりして寛いで過ごせます。

延長時間だけ遊べる玩具で、迎えの時間までゆったり過ごしています

 18時30分から延長保育時間に入ります。0歳児はそのまま部屋で過ごし、1・2歳児は合同保育に移ります。1・2歳児は、午睡も一緒にしています。日中は皆が遊べる玩具を使いますが、夕方の延長保育時間は利用人数が少ないので、保護者の迎えを待つ間は、延長時間のときだけに遊べる音が出るものや独りで遊べる玩具を用意し、子どもに遊んでもらい楽しく過ごせるよう配慮しています。

  評価項目6 子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している 実施状況
  標準項目1 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  標準項目2 メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  標準項目3 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  標準項目4 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
講評
ゆったり落ち着いた雰囲気で食事に集中できる環境を整えています。

 給食は、0歳児が2つのテーブルを囲んで互いに顔が見ながらゆったりした雰囲気で食べています。1・2歳児は各クラスで長机に向かい合い職員も一緒に食べています。スチームコンベクション(オーブンの一種)で調理し、野菜等は形が崩れず舌と上顎で潰せる柔らかさに仕上がります。手でつかんで食べやすい物、刺してそのまま口に入れられる物、自分で口に運びやすい食材の切り方を考慮しています。苦手な食材は一つの皿に盛りつけ、 自分で食べられる量だけ取り分けることで、子どもが「少しでも食べられた」と嬉さを感じているようです。

離乳食の移行期は、保護者と面談し、担任、栄養士、看護師が情報共有しています

 アレルギー除去食は、配膳用トレーの色を変え、皿を覆うラップに除去食材のメモを貼付け誤配膳を防止しています。離乳食は段階が進むごとに保護者と担任、栄養士、看護師が保護者と面談し、情報共有しています。2回食、3回食の取り入れ方を工夫し、保護者の意向を聞き家庭の様子と差がないよう配慮しています。保護者の意向を受け、離乳食会議において離乳食の進行状況や回数、ミルクか母乳か、形態、段階、取り組む月から取り入れる食品などを確認しています。  

食への興味・関心を高める料理保育・食育活動に取り組んでいます

 料理保育では、0、1歳児は野菜を洗ったり、2歳児はそら豆をサヤから取り出したり、クッキーの型抜きをしたりとできる作業に取り組んでいます。2歳児は「今日のおやつの果物は何ですか?」と厨房で尋ね、受け取った果物をリュックに入れ2階に運びます。子どもは職員に目の前で皮をむいてもらい食べています。保護者に人気の親子クッキングでは、2歳児ができあがっている生地を成型しベーグルを作っています。中庭で小松菜やさつま芋を栽培し、種まき、水やり、収穫の後食べています。子どもは、日々の生活で食の循環を体験しています。

  評価項目7 子どもが心身の健康を維持できるよう援助している 実施状況
  標準項目1 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  標準項目2 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  標準項目3 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
講評
子どもが過ごす環境の整備と、階段移動における安全対策に日々取り組んでいます。

 1歳児から手洗いの指導を始めています。0歳児担当職員も自らの衣服や髪、手洗い、傷、アクセサリーの衛生チェックを行っています。床のゴミは拾い、拭き掃除をし、散らばっている玩具は片付け、家具の角にクッション材を貼り付けています。共用の玩具は午前、午睡中、夕方の3回、専用タオルで水拭きし、感染症流行時は消毒を行います。部屋の温度と湿度を確認し、湿度40%以下の時は加湿します。玄関から各部屋まで続く階段では、職員は子どもが昇降中は荷物を持たず、見守りに集中し、事故やケガの予防に努めています。

医療的なケアが必要な時は、看護師が医療機関の指示等を確認し対応しています

 医療的なケアが必要な場合、保護者が提出した「生活管理指導票」に記載された主治医の指示を確認し、看護師が対応しています。アレルギー疾患やその他、緊急性や配慮が必要な疾患などの場合に限り、内服薬の指示等に対応しています。救急搬送の際は、保護者に連絡し、看護師が搬送に付き添うこともあります。各クラスにアナフィラキシーショック等緊急時対応のフローチャートや嘔吐物の処置キットを配備しています。全職員が上級救命講習を受講済みで、毎月、職員会議において人形を使い心肺蘇生法と背部叩打法を練習しています。

乳幼児突然死症候群を予防するため、午睡中のうつ伏せ寝を直し、呼吸を確認しています

 乳幼児突然死症候群(SIDS))の予防のため、午睡時に0歳児は5分毎、1・2歳児は10分毎の呼吸をはじめ、顔色の観察、咳・くしゃみ・嘔吐・熱・鼻詰まりの有無をチェックしています。うつ伏せ寝をしている子どもは仰向けに体位を変えています。今後、体動センサーも導入していく予定です。床暖房は午睡時は電源を切るようにしています。 「保健だより」で、日頃の健康管理等の情報提供をするほか、感染症発生時は「保健からのお知らせ」でクラスの発症状況を掲示し、保護者に注意を喚起しています。

  評価項目8 保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  標準項目2 保護者同士が交流できる機会を設けている
  標準項目3 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  標準項目4 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  標準項目5 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
講評
働く親の立場、目線になって寄り添い、一緒に子育てをする姿勢で寄り添っています。

 初めて保育園を利用する保護者には、子どもを小さいうちから預けることに葛藤を覚えることがあります。職員は保護者の思いに寄り添い、「家庭と園で一緒に子育てしていきましょう」という姿勢で言葉かけしています。職員も保育士として長年働きながら子育てし、保育園を利用していることから、働く親の立場、目線で考え支援を行っています。登園時に保護者との別れ際に泣いてしまう子どももいます。そうした時には子どもを優しく受け入れ、保護者に安心して預けてもらえるよう努めています。

誕生日会や保育参加、行事への参加を通して保護者同士の交流の機会があります。

 子どもの誕生日会に、保護者は誕生月が同じ子どもの保護者と一緒に半日保育参加し、互いに交流しています。父母と職員の会の三役会で毎月会合に参加する保護者のほか、クラス交流会や人気が高く応募者が多い親子クッキングなどで、顔を合わせ交流する機会が持っています。職員は、登園時の視診で家庭での様子や体調の変化等気がかりなことは保護者に確認し情報共有しています。保護者の連絡は、主に個人連絡票に記入してもらい、降園時は職員が保育園での生活の様子を伝えています。

子どもの発達と育児に関して、担任と看護師が相談に応じサポートしています。

 子どもの発達や健康管理について、担任や看護師が保護者の相談に応えています。風邪症状が見られる時は早めに連絡し、降園後医師の診察を受ける予定を立てやすいよう配慮しています。保護者に予防接種の実施状況を「健康管理カード」に記入してもらい把握しています。予防接種を受ける際の体調管理や体調不良時の見極め方など保護者の意向を確認しながらサポートしています。

  評価項目9 地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている 実施状況
  標準項目1 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  標準項目2 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
講評
地域の人との交流を盛んに行い、子どもが大人などと出会う機会が溢れています

 向かい側にある第二たつの子保育園に、同じ運営法人の高齢者デイサービス事業所が隣接しています。子どもはデイサービスを訪問し、地域で暮らす高齢者と交流する機会を持っています。夏には4・5歳児が町内会の人と打ち水体験をしたり、保育園の芋煮会にデイサービスの高齢者や町内会、近隣の幾つかの障害者施設の利用者が参加してくれました。また、退職した職員がボランティアとして来園したり、区内中学校の職場体験の受け入れたり、子どもは職員以外の様々な大人などと接する機会を持っています。

地域の人が保育園に足を運び交流できる、地域の拠点となっています

 地域の在宅家庭の子育て支援・次世代育成支援事業として、「おもちゃ図書館(たいやきくん)」を開き、地域の子どもが保育園の玩具で遊んだり、また、「赤ちゃんの駅」として授乳やオムツ交換のために立ち寄る人を受け入れたりしています。また、地域の未就園児体験保育交流や絵画教室など地域の人が利用できる保育園として長年実績を積み重ねています。


  サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
  評価項目1 子どものプライバシー保護を徹底している 実施状況
  標準項目1 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目2 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
  評価項目2 サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している 実施状況
  標準項目1 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  標準項目2 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  標準項目3 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
講評
個人情報保護と子どもの羞恥心に配慮した保育に努めています

 入園時に、氏名や写真を掲載する必要が生じた時の承諾書をもらっています。職員には、「保育の基本」マニュアルに、USBメモリやカメラのメモリーカードに保存したデータを持ち出ししないことや引き継ぎノートの扱い方等個人情報の取り扱いに関する注意事項を明示しています。子どもの羞恥心に配慮した方法として、毎月の身体測定は服を着用したまま行うことやオムツ替え時の配慮のほか、夏の園舎の屋上で水遊びをする時は遮光カーテンで覆ったり、着替えはスカートをはいて行うこと等配慮した保育を行っています。

子どもの権利や意思の尊重に、毎日の保育の積み重ねが大切と考えています

 年齢別に子どもの育ってほしい姿を示し、毎日の保育の積み重ねがその姿につながると考え、0歳児期は、健康な心と身体の土台作りの時期、1・2歳児期は自分でしてみようとする気持ちが育ち、友達と関りを持ち始める時期、3~5歳児期は、集団活動を通して自分で考えて行動できる時期としています。職員は、子どもの姿を観察し振り返りながら日々保育を実践しています。外国籍の家庭の子どもも一緒に生活していて、食材に対する配慮に加え言葉による伝え方でカタコトの言葉でやり取りし、スマートフォンの翻訳機能も利用しています。

虐待対応や育児困難家庭に対する適切な支援、子どもに対する配慮に努めています

 虐待防止や育児困難家庭に対する適切な支援のため、区子ども家庭支援センターと情報共有し、必要な助言を受け、具体的な対応に努めています。職員は、専門研修を受講して理解を深め、具体的な対応方法等を学んでいます。日常の子どもと接する中で気になるときは声かけし、言葉遣いを注意し合うほか、子どもに「早く!」と急かしたりしないことや目線を合わせて話すこと、子どもや保護者に差別なく接すること等配慮した保育を日々実践しています。


  サブカテゴリー6 事業所業務の標準化
  評価項目1 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  標準項目2 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  標準項目3 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  評価項目2 サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  標準項目2 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
講評
年度末会議には全職員が参加、その年の方針や具体的な取り組み方等を共有します

 2019年度、開設して50年という節目を迎えます。歴史の積み重ねの中で培ってきた保育の取り組みと、実践する職員の育成に対する具体的な取り組みに知恵や工夫がこめられています。毎年3月末の年度末会議に全職員が参加し、理念や方針を確認しています。2019年度事業計画には、①保育内容の充実、②メリハリのある保育、③要支援保育の充実、④楽しい食事と会話が聞こえる環境づくり、⑤職員チームの助け合い「元気・笑顔・対話」を方針に掲げ、具体案を検討し、全職員が共有しました。

目的に合わせた会議を組織化し、業務の実施や見直しを検討、情報共有しています

 目的に合わせた会議を組織化し、職員や非常勤職員も含めボトムアップやトップダウンによって必要な情報や具体的な対応方法を情報共有しています。ケース・クラス・グループ・調整(看護師、調理師参加)・主任・職員などの会議を定期的または必要に応じて聞き、課題の具体的な検討や見直しを行っています。毎月の全職員参加の職員会議では、各年齢の月案や研修報告、必要不可欠な知識や技術に関する研修を周知し、非常勤職員には別の日程を設け、報告、説明します。各会議で検討した内容を所定の様式に記録し、ファイルしています。

保育や行事について、保護者や職員の要望・意見・提案を改善に生かしています

 保育内容や行事について、保護者の提案・要望、職員の意見や提案を聞き、検討し、改善に役立てています。例えば、行事のおゆうぎ会について、2018年に子どもの姿が見えづらいという意見があり、2019年は保護者の見学位置を演じている子どもの保護者を前に入れ替える方式に改め、その効果を共有できたということです。職員の提案は、その内容を周知し、まずやってみて、その結果を確認したうえで正式採用することにしています。「保育の基本」マニュアルの内容は、毎年1回見直し、職員がより良い保育を行えるよう改善しています。