東京都福祉サービス第三者評価  評価結果





評価結果基本情報

評価年度 令和元年度(2019年度)
サービス名称 認可保育所
法人名称 株式会社ニチイ学館
事業所名称 ニチイキッズ深沢坂上保育園
評価機関名称 株式会社 地域計画連合

コメント

・事前説明にあたっては、令和元年度方式の評点基準、確認根拠資料の準備について、わかりやすい独自資料を用意し、事業者の負担を軽減する工夫を行っている。
・分析シートは記入のポイントを用意し、効果的、効率的に情報が整理できるよう工夫を行っている。
・確認根拠資料は、訪問調査の概ね3週間前までに評価機関への提出を依頼し、根拠の事前確認を行ったうえで訪問調査を実施し、当日は、事業所の課題や良い点を把握するためのヒアリングに重点を置いて実施している。
・合議は、訪問調査終了後、同じ日のうちに、速やかに実施している。


(内容)
 Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像
 Ⅱ 全体の評価講評
 Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み
 Ⅳ 利用者調査結果
 Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)
 Ⅵ サービス提供のプロセス項目


公益財団法人東京都福祉保健財団
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Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像

1 理念・方針  (関連 カテゴリー1 リーダーシップと意思決定)
  事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)

【保育理念】 おもいっきり遊ぶ。 おもいっきり学ぶ。 私たちは、「やさしく・つよく生き抜く力」を育みます。 【保育目標】 すくすく育つ/健全な心と健康な身体 わくわく遊ぶ/積極的に遊ぶ好奇心 豊かな創造力と自己表現力 いきいき過ごす/自ら考え行動する自発力 地域で育む思いやりと広い視野

 
2 期待する職員像  (関連 カテゴリー5 職員と組織の能力向上)
  (1)職員に求めている人材像や役割

自身の個性を活かし、他人の意見を聞く中で協調性をもって保育を行う。

 
(2)職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

自身の長所に自信をもち、仕事に打ち込む。短所を隠すことなく長所に変えていく努力をする。

 


Ⅱ 全体の評価講評

全体の評価講評

特に良いと思う点
1 園長・主担任・看護師・栄養士の連携が職員間のまとまりに活かされ、利用者の高い満足度につながり人材の育成にも前向きに取り組んでいる

園長のリーダーシップが活かされ、主担任・看護師・栄養士との連携のもと、園における保育の方向性が明確であり、職員間のまとまりが保育活動の展開に効果的に反映されている。利用者調査からも保育活動と発達へのつながりや食事、職員の保護者対応などへの理解度も高く、総合的な満足度も高い。職員育成にも力を入れ、時間をかけて次世代の保育園運営を担う人材、保育活動を指導し次の保育士を育てていく主任などのリーダー育成に向け取り組みを進めており、今後にも期待が持てる。また、方針協議等はリーダー層が担い共有して園目標を目指している。
2 子どもたちが理解しやすく楽しんで健康に関心が持てるよう教材を手作りしたり、嘱託医との連携を密にして健康増進に努めている

看護師2名と栄養士1名が配属されており、専門分野からの視点での発信と保育士との連携のもとで、健康的に園生活が送れるよう様々な工夫が行われている。例えばガラガラうがいの掲示を上を向く子どもの目線に合わせ天井に掲示したところ、うがいができるようになったり、看護師と栄養士が手作りで手洗いのパズル・かるた・三色群の栄養素の食材が貼れるもの等を作り、遊びを通して健康や栄養、衛生について関心が持てるようにしている。嘱託医とは定期の健康診断や日常的に相談に乗ってもらうほか、夏祭りに参加をしてもらうなど連携を密にしている。
3 地域の公的機関を活用したり、行事を通して子どもが多様な体験や人と交流する機会をつくっている

地域にある大学の構内に散歩に行ったり、散歩に行く時に通る商店街にある魚屋、八百屋、電気屋、美容院などに勤労感謝の訪問するなどの機会を大事にしている。また、地域にある保育園との交流や月1回は図書館に行って本を借りる機会も持っている。商店街のクリスマスのイベントでは園庭に大きなクリスマスツリーを飾り、地域の親子が訪問するなど地域との交流が広がり、子どもたちが多様な経験や交流を通して成長する姿が見られている。園で行う行事にも多くの人たちを招待して、子どもたちとの交流の機会をさらに広めていきたいと考えている。

さらなる改善が望まれる点
1 保護者に保育の計画や保育活動の様子の周知、子どもの育ちの見通しの発信など、保護者と情報を共有する機会のさらなる検討を期待したい

朝夕の送迎時には、玄関で保護者との対応をしている。朝は子どもの健康面の様子を聞き取り、夕方には保育活動の様子を口頭で伝達している。保育室には子どもたちが日常の保育活動で取り組んでいる。例えば、かけっこの頑張りシールのことや元気な体の5つの約束などが掲示されているが、園の保育活動の様子が具体的に保護者に伝わる機会が少なく、利用者調査にも保育の内容について知る機会がないという意見もある中、週の計画を玄関に掲示するなどの取り組みが始まっている。さらに保育活動の内容の伝達方法などの情報の発信方法の検討を期待したい。
2 園の特性を反映したキャリアパスと連動し、法人の目標管理シートを有効活用して職員の意向を反映した個人育成計画づくりを期待したい

職員の能力強化を目指し、年間研修計画に準じて職員全員が研修に参加できる体制がある。一方でキャリアパスについて、職員の理解が必ずしも十分ではない。今後は、法人作成のキャリアパスに園の特性を反映して整理し、それを個人別育成(研修)計画と連動させていくことを期待したい。具体的には、法人で導入している目標管理シートを有効活用し、キャリアパスに照らして、研修が各職員の目標達成にどのように役立っているかを検証し、個人の育成計画に反映していくことが考えられる。また、研修成果がどこに活かされているかの確認なども期待したい。
3 中長期計画をもとに園独自の事業計画策定に向け、全職員での話し合いを行い、園が目指す人材の育成、子どもたちの成長等につなげられたい

法人の中長期計画が策定され、2025年の目指す姿などを明示して園の運営が進められている。園では保育の根幹をなす全体的な計画をもとに、指導計画や年間行事計画、人材育成計画などを策定し、目標に沿って保育活動などが行われている。中長期計画をもとに園運営全般にわたる独自の事業計画を全職員参加のもとで話し合いを持ち、理解と共通認識を図りつつ具体的な実践につなげられたい。その際、人材育成や施設の改善整備、育ちを促す玩具や備品等の補充・拡充、地域交流等への展開を盛り込み、目標や達成状況が共有しやすい指標等も検討されたい。

Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み

1 ★ 各種マニュアルが整備され、その管理・運用が情報の種類別に遵守されている

園長のリーダーシップのもと、法人作成の各種マニュアルに則って情報管理と運用が効果的になされている。就業規定、業務マニュアル等の文書は保管場所が周知されており、各職員が必要に応じて必要箇所をコピーする等、効率的に活用されている。PCに保管されている電信データはパスワードでアクセス制限が設定され、情報漏洩防止が図られている。個人情報保護に関する職員の理解度は個人情報保護トレーニング理解度チェックで年1回検証する体制がある。このように、データ、文書の管理とそれを運用する職員の理解まで徹底して管理できる体制がある。
関連評価項目(事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている)
2 ★ 個人情報を口頭で伝達できるように、職員の集まる様々な機会をつくり共有している

個人情報が拡散しないようにしたいと伝達を考えている。毎朝の朝礼では子どもの登園人数や職員体制の確認、事務連絡を行い、昼の終礼では午前中の保育活動や子どもの健康面での報告、給食の様子が報告され、施設日誌に記録され、内容を確認し押印をすることになっている。週1回終礼の後にクラス会議が行われ、子どもの様子や週の保育活動が話されている。職員会議は月1回夕方に行われ、行事や個別のケースの報告、研修報告、園長からの伝達などの議題で開催されている。職員が顔を合わせる機会をつくり情報を共有し、活用できるようにしている。
関連評価項目(子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している)
3 ★ 子どもが興味を持って取り組めるよう、玩具の展示や壁面の掲示物に工夫を凝らしている

子どもの発達や興味・関心を保育から読み取り、玩具の配置の仕方や壁面の掲示物の内容・掲示方法に工夫をしている。0歳児室では興味を持った時に、自ら手に取って遊べるように、棚の低い位置に玩具を並べている。3歳以上児のクラスでは玩具の写真を、棚の少し高い位置に貼ることで、見比べて片付けができるように配置の工夫をしている。また、物の数え方の助数詞の把握が難しいことに気が付いた保育者が、壁面に物の絵と数え方を掲示したところ、子どもたちは絵と文字を見て物にはいろいろな数え方があることに気がつき始めるなど学びを深めている。
関連評価項目(日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している)

Ⅳ 利用者調査結果

調査概要
調査対象:2019年11月1日現在の施設の利用者(保護者) 36世帯(利用者総数 46名)を対象とした。

調査方法:アンケート方式  
アンケート(自記式)。施設にて担任が保護者に手渡しする形で調査票を配付。記入された調査票は封緘のうえ返信用封筒による郵送または施設に設置した回収箱による回収。

利用者総数 46人
利用者家族総数(世帯) 36世帯
アンケートや聞き取りを行った人数 36人
有効回答者数 27人
回答者割合(%) 75.0%

総括
・総合的な満足度としては、「大変満足」が 59%、「満足」が 37%となっており、満足と答えた人が 96%となっている。 ●設問の中で「はい」の比率が高かった上位は、次の項目であった。 問1.園での活動は、お子さんの心身の発達に役立っていると思いますか 問3.園で提供される食事・おやつは、お子さんの状態に配慮し、工夫されたものになっていると思いますか(各々 96%、26人) 問9.園内は清潔で整理された空間になっていると思いますか 問11.お子さんがけがをしたり、体調が悪くなったときの、職員の対応は信頼できますか 問16.あなたが不満に思ったことや要望を伝えたとき、職員は、きちんと対応してくれていると思いますか (各々 93%、25人)

利用者調査結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい 26人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
家庭では教えられない集団生活を体験できてとても成長に大きく関わっていつも感謝しています、園での毎日が本当に楽しいようでおうちでも今日何をした!や「誰先生が今日ねー」など沢山お話してくれたり、園で覚えてきた英語やおうたなど教えてくれたり…すごい成長させて頂いています、などの意見があった。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい 22人  どちらともいえない 4人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
家でできないダイナミックな絵の具を使ったりと様々な工夫をしてもらっている、園で先生に教えてもらった遊びやうたなどとても楽しそうに教えてくれるのでとても楽しんでいるのだと思います、などの意見があった。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい 26人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
おやつも手作りでアレルギーの配慮もきちんとされている、毎日見本を見ていますがいつもとても美味しそうでメニューも豊富でおやつも給食もとてもおいしそうです、子どもが毎日残さず食べています、バランスの良い食事が家で好き嫌いが多く食べない分助かります!、などの意見があった。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい 18人  どちらともいえない 6人  いいえ 2人  無回答・非該当 1人 
頻繁にお散歩や公園に連れて行って下さっているようで有難いです、朝だけでなく夕方でも天気の良い日は園庭遊びをしています、などの意見があった。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい 24人  どちらともいえない 1人  いいえ 1人  無回答・非該当 1人 
いつも快く対応して下さいます、などの意見があった。
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい 24人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
避難訓練後も娘が地震の時は頭を隠すんだよ!などと教えてくれるので子どもたちもしっかり理解できている、などの意見があった。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい 20人  どちらともいえない 6人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
特に意見なし。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい 24人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
どうしたらいいか分からないことや悩みなど先生に相談させてもらうと親身になって話を聞いて下さるのでとても有難い、などの意見があった。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい 25人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
特に意見なし。
10.職員の接遇・態度は適切か
はい 22人  どちらともいえない 3人  いいえ 1人  無回答・非該当 1人 
特に意見なし。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい 25人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
看護師の先生も適切に対応して下さり安心です、などの意見があった。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい 18人  どちらともいえない 3人  いいえ 0人  無回答・非該当 6人 
低月齢のためかトラブルがあったかどうかわからない、などの意見があった。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい 24人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
特に意見なし。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい 24人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 2人 
特に意見なし。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい 20人  どちらともいえない 6人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
特に意見なし。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい 25人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
心配があるとき園長に連絡をもらい安心したことがあり救われました、などの意見があった。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい 8人  どちらともいえない 9人  いいえ 1人  無回答・非該当 9人 
第三者機関に相談したいと思ったことがない、該当するような相談の経験がないのでどちらとも言えません、などの意見があった。

Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)

※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー1  リーダーシップと意思決定
  サブカテゴリー1  事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  標準項目2 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  評価項目2 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている 実施状況
  標準項目1 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  標準項目2 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
  評価項目3 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している 実施状況
  標準項目1 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  標準項目2 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  標準項目3 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
講評
保育理念・方針は園内に掲示、重要事項説明書や保護会などで周知に努めている

保育理念や目標は園玄関に掲示され、保護者や職員が目に付くよう配慮されている。全体的な計画にも明示され、保育活動や取り組みなどとの関係を振り返られるようになっている。また、職員会議では入園案内などの内容を保育理念などを含めて話し合い互いに理解を深めるよう取り組み、保育業務などに活かしている。保護者には入園説明などで重要事項説明書を用いて説明し、保護者会や個別面談の際にも伝え周知し理解と協力につなげている。行事やイベントなどの際に、理念・方針との関係性を振り返られるよう伝えることも検討されたい。

人材の育成、保育の質を高め、意欲をもって安心して働き続けられるよう努めている

入職時のオリエンテーションや職員会議等を通して園の保育に関する方向性を伝え、人材の育成など、保育の質を高めることに重点を置いて取り組んでいる。職員研修や様々な会議などで園長から保育への考え方、法人の保育理念・方針とのつながりが周知されている。また、保育指針の変更に伴う子どもとの関わりなど、保育への取り組みについて丁寧に職員に助言・指導を行い、役割分担に沿って保育を進めている。保育の指導・保護者対応・事務業務などの支援を行い、職員が意欲をもって保育活動にあたれ、安心して働き続けられるよう努めている。

会議体系を定め、職員間で情報を共有し園運営を進め、保護者に内容を伝えている

園内の会議体系を定め、毎日の朝礼、職員会議・クラス会議・終礼・臨時会議・行事会議等を行い、保育活動・園運営に必要となる情報を職員間で共有してスムーズな活動につなげている。重要な案件などは園長・主担任・看護師で協議し方針を決め、職員会議にて説明し最終決定している。案件の内容によって、事前に支店に報告し本社に確認するなどの手順を取っている。保護者に向けてはお知らせや週案を玄関に掲示し、おたよりで通達しており、運営委員会や行事などで保護者が集まった際や送迎時などに園長が直接口頭で伝えたりして周知を図っている。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー2  事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行
  サブカテゴリー1  事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  評価項目1 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している 実施状況
  標準項目1 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目2 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  標準項目3 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  標準項目4 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  標準項目5 事業所の経営状況を把握・検討している
  標準項目6 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
  サブカテゴリー2  実践的な計画策定に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している 実施状況
  標準項目1 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  標準項目2 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  標準項目3 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
  評価項目2 着実な計画の実行に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  標準項目2 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
講評
保護者アンケートなどで意見などを把握し対応に努め、働きやすい環境に配慮している

行事後には保護者アンケートを行い、意見や要望などを職員間で話し合い、次の行事内容の検討などに活かしている。第三者評価受審時の利用者アンケート結果も活かし、保育内容や職員意識など、保育の質向上などに努めていきたいと考えている。運営委員会や保護者面談の際に寄せられる意見や、日々の保護者とのコミュニケーションの中からも意向を把握してできる限りに対応できるように努めている。職員との年2回の考課面談や状況に応じた話し合いを随時行い、心身ともに働きやすい環境となるよう配慮し、人材の育成・意識の向上などを心がけている。

地域や業界の動向を把握し取り組みに活かし、さらなる地域との連携強化を目指している

行政の事務連絡会や支店から寄せられる情報などから、地域の福祉ニーズなどを把握し、保護者や地域居住者との会話などを通して保育園の運営・活動につながる意見などを捉え活かしている。福祉事業などの業界動向は支社から配信される情報や施設長会などの情報から把握し、園での取り組みの検討などに反映している。経営状況は、毎月の収支管理表や施設長会での協議で確認し支店と共有し、安定した運営につなげている。今後は高齢者施設との交流や小学校との連携強化、関係機関とのネットワークを活かして地域連携をさらに進めたいと考えている。

中長期計画を策定、指針をもとに取り組み、各種計画に沿った保育活動が展開されている

中長期計画(ビジョン)が策定されており、2025年の目指す姿などを明示した基幹事業中期指針を策定し共有して取り組んでいる。保育に関する全体的な計画、各種の指導計画、年間行事計画、保健や食育などの年間計画を取りまとめ、目標に沿った園運営を進めている。運営費の状況は園長から口頭で伝えられ、人材育成への思いと研修への積極的参加、地域交流の充実などと合わせて活動が展開されている。運営全般に関する事業計画を取りまとめ、人材の育成や施設の整備、玩具や備品の拡充、地域交流などを盛り込み、目標・指標などを検討されたい。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー3  経営における社会的責任
  サブカテゴリー1  社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる
  評価項目1 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  標準項目2 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している
  サブカテゴリー2  利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている
  評価項目1 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている 実施状況
  標準項目1 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  標準項目2 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
  評価項目2 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている 実施状況
  標準項目1 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  標準項目2 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
  サブカテゴリー3  地域の福祉に役立つ取り組みを行っている
  評価項目1 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  標準項目2 ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
  評価項目2 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  標準項目2 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  標準項目3 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
講評
守るべき法・規範・倫理はコンプライアンスポリシーに則って実践している

コンプライアンスを最重要課題と位置づけ、法人のコンプライアンスポリシーには根幹となる倫理・行動指針が明示されている。法人が実施する新人研修において、児童憲章を含む基本的な法・規範、倫理についての指導、保育士としての基本、コミュニケーション実技などを行い、職員の基本的理解を図っている。通常業務においても、コンプライアンスポリシー、就業規則や服務規程は職員会議等で定期的に職員に周知されており、理解の深化を図っている。また、職層ごとの振り返り、強化月間のコンプライアンスチェック等、周知と共有に取り組んでいる。

利用者の意向を吸い上げ、園児の環境の変化にも迅速に対応できる取り組みがある

苦情解決制度については重要事項説明書に明記するとともに、入園説明会で保護者に周知している。意見箱の設置、行事ごとのアンケートの実施などで保護者からの意見を随時吸い上げる体制がある。子どもを傷つける言動を未然に防ぐ手段として法人のチェックシートを活用した振り返りを年5回実施している。虐待を疑う事例があった場合は、子ども家庭支援センター・児童相談所に連絡して対応できる体制が整っている。さらに、地域関係機関のネットワーク(玉川保育ネット)に参加しており、台風災害時には情報共有や支援も行った。

開所前から地域との協働に取り組んできたことが、連携協力体制に生かされている

園開所に際して、近隣の住民や商店街の理解を得るため、施設の整備、施設内の音量の調整等の対応に尽力した。今では、近隣住民や商店街とも協働できる体制がある。商店街のクリスマスツリーを園内に提示することを通して、ともにクリスマスイベントを楽しみ、地域の協力を得て園児の商店街訪問や近隣の農家での芋ほりも実施している。子ども広場も開始し、体験学習として中学生を受け入れた。このような地域ネットワーク内での協働の活動は毎週更新されているHPにも開示されている。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー4  リスクマネジメント
  サブカテゴリー1  リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる
  評価項目1 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  標準項目2 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  標準項目3 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  標準項目4 リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  標準項目5 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
  サブカテゴリー2  事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  評価項目1 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている 実施状況
  標準項目1 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  標準項目2 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  標準項目3 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  標準項目4 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
講評
起こりうるリスクに対する園の対応の優先順位を決め、きめ細かな対応をしている

起こりうるリスクに対し、火災、防犯、防災という優先順位で、法人で作成された各種マニュアルに則って対応している。アレルギー疾患児童に対しては厚労省の生活管理指導表を活用して園児の個別の情報を職員間で共有し、食事だけでなく日常的な園児の活動に対してもこまめな配慮ができている。散歩に園長が随行し安全を再確認することもある。今後は、ヒヤリハットの事例把握や集計整理の方法について、一層の工夫の検討して、園独自のリスクマネジメントを活用されたい。

策定したBCPに則り避難訓練、防犯訓練を実施しリスクに備えた体制づくりをしている

支店において園の事業継続計画(BCP)・事業継続運用(BCM)を作成し、策定や運用体制および各班の任務を明示している。年間訓練計画にそって毎月1回避難訓練、2カ月に1回防犯避難訓練を実施しており、関係機関の協力による演習を通して、有事にはいつでも対応できるように取り組んでいる。今後は、BCPの内容について職員間での共有の機会を増やし、具体的なシミュレーションを盛り込んで体験するなど、理解を徹底していくことを期待したい。

情報管理の各種マニュアルが適切に整備・保管され、情報漏洩の防止体制がある

法人作成の各種マニュアルに則って情報管理を徹底している。園児や保護者等の個人データはパスワードでアクセス制限を設定し、関連文書は施錠できるキャビネットに適切に保管されており、情報漏洩防止対策に努めている。さらに、個人情報保護法については、個人情報保護トレーニング理解度チェックを活用して、個人情報保護に係る各職員の理解度を年1回検証するなど、職員の理解の徹底を図っている。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー5  職員と組織の能力向上
  サブカテゴリー1  事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている 実施状況
  標準項目1 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  標準項目2 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
  評価項目2 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している 実施状況
  標準項目1 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  標準項目2 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
  評価項目3 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  標準項目2 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  標準項目3 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  標準項目4 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
  評価項目4 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  標準項目2 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  標準項目3 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  標準項目4 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
  サブカテゴリー2  組織力の向上に取り組んでいる
  評価項目1 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  標準項目2 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  標準項目3 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
講評
園の求める職員像に基づき、工夫をもって人材の確保に努め、園内配置にも配慮している

本園での将来の人材構成を見据えて、園長自ら直接就職フェアに出向いて、求める人材の確保に尽力している。現在欠員となっている主任業務は園長が兼任し、リーダー職員を主任となるべく育てる指導も行っている。毎年園長による職員の面談を通して、意向や要望など確認をし 職務内容の理解を図るとともに、職員の配置転換に向けて意向を配慮する体制がある。また、園内のクラス担当や係などについては園長が職員一人ひとりの資質や経験などを考慮して決めている。

就業状況を把握し、各職員が働きやすい職場環境づくりに向け取り組みを進めている

各職員の就業状況や健康状態を考慮した職場環境づくりに努力している。意欲ある保育計画を実施するために、職員会議やクラス会議で話し合いを行い、目標を統一するよう各職員が心がけている。残業がないようにする取り組みとして、残業の要因となっている帳票記入の時間を業務の空き時間に確保できるように助言を行うなど配慮している。園長と各職員との個別面談も必要に応じて設定されており、各職員が個々の条件に照らして働きやすい職場環境づくりの取り組みがある。

組織内での学びの共有を通して、組織力の向上とチームワークの強化に取り組んでいる

法人主催の内部研修と行政機関等が主催する外部研修があり、各職員は年2回参加している。研修参加後は研修報告書を作成するとともに月1回の職員会議で発表して研修内容を他の職員に共有している。園長は保育見学を行って各職員に必要と思われる研修を推奨し育成の観点から助言もしている。日々の気づきや子ども達との関わり方の工夫については終礼、クラス会で話し合って意見交換している。なお、職員個々の育成(研修)計画は、法人作成による目標管理シートを活用し、キャリアパスとの連動を考慮した記載内容となるような工夫を期待したい。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー7  事業所の重要課題に対する組織的な活動
  サブカテゴリー1  事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている
  評価項目1 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) ○人材の育成、保育の質向上を進め、働きやすい環境の整備充実を目指す
・開園3年目の保育園であり、若い職員も多く、保育経験も浅い方が多いことから、丁寧な助言指導・支援を心がけ、次の園運営を担うことができる人材の育成を進めるとともに、働きやすい就労環境、職員間でのコミュニケーションに努める。
<取り組み>
・考課面談のほか、職員の状況に応じて随時個別面談を行い、月1回は一対一で話をする機会を持つ
・主任が不在の中、主担任を決めて日常の保育活動に関する連絡相談報告を徹底し、適宜園長が保育指導などにあたる体制とする
・毎日、朝礼・終礼を行い、連絡漏れなどを防ぎ、情報の共有・周知を徹底する
・会議記録や業務日誌を通して子どもたちの状況などを把握し、日常の保育活動の展開に活かす
・全体的な計画、年間カリキュラム、月案、個別指導計画などに沿った保育活動の実践を心がけ、振り返り・評価を行い、次の計画策定につなげる
・今後は記録の電子化などに取り組み、業務量の抑制・簡素化を進め、就労環境の整備・充実を図る
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
<振り返り・検証>
・園長は年間2回の考課査定に関わる面談の他、職員の保育活動中の様子など見ながら、随時個別に面談を行うこと意見や要望などを把握し、保育への思いなどを聞き取り、助言と支援に努めている
・園長と職員間をつなぐ主任がいない状況であるが、主担任を2人置くことで、保育活動が支障なく順調に進むよう対応している
・次の保育活動及び園運営を担うべき主任候補を設定し、園長の補佐・担当クラスの保育活動の進め方や方向付けの検討などを担ってもらい、職員間の動きや保育業務に関する支援を担当してもらっている
・主担当は園長の意向などを適格に理解し、協力的に保育活動にあたっていると判断している

<今後の方向性>
・園長は人材の育成には10年が必要と考えており、今後も継続して主担当を置くことで園の運営や保育への取り組み、職員間の意見調整、保護者対応などに対応できる人材を育てていくことを目指している 
  評価項目2 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) ○地域との交流を広げ、地域資源などを活かした保育を進め、子どもたちの楽しく安全な園生活につなげ、成長に活かす
・開園時には地域居住者からの反対意見などが聞かれたことから、時間をかけて保育理念や方針などを伝え、順次理解と協力につなげ、地域に根差した保育園を目指している。
<取り組み>
・地域居住者とのコミュニケーションに努め、散歩の際のあいさつや園行事へのお誘い、希望に合わせた対応などに努める
・勤労感謝の日は「ありがとうの日」として子どもたちが作成した作品などを携え、消防署や警察などの公共施設、近隣の商店街、大学などを訪問し、日ごろの見守りへの感謝の気持ちを伝える
・ハロウィンでは商店や大学などにあらかじめ依頼してお菓子を配布し、子どもたちとの交流機会とする
・商店街との協力により、季節行事などへの取り組みに相互協力することで親交を深める
・公立保育園との交流を活かして互いにウィンウィンの関係を築き、子どもたちの健やかな成長につなげる
評語
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
<振り返り・検証>
・散歩に出かけた際には子どもたちも職員もあいさつを心がけ、園庭が幹線道路に面していることもあり、地域居住者からも声かけをしてもらえている
・「ありがとうの日」の訪問先は当初5~6件であったが、現在は17件まで増えている
・ハロウィンでは商店や大学などの理解と協力もあり、子どもたちは仮装をして訪問し楽しい時間を体験している
・商店会との協力のもと、園庭にクリスマスツリーのイルミネーションを飾り、地元の方々も見学に来るなど、盛況となっている
・地域居住者の協力により子どもたちが芋ほりを体験したり、サンタクロース役を担ってもらってもいる
・職場体験を受け入れたり、子育て広場には地元の子育て家庭が参加し地域の子育て支援にもつながっている

<今後の方向性>
・今後も地域に根差した保育園として、各種の交流活動、保育施設や学校、大学などとの連携を活かし子どもたちの発達・成長につながる活動を継続して進める
・高齢者施設との交流の機会を創り、各種世代とのふれあいの場を持ちたいと計画している
・卒園する子どもたちも増えていくことになるため、近隣の保育園と協力し就学に向けた取り組みを順次進めたいと考えている 

Ⅵ サービス提供のプロセス項目(カテゴリー6)

カテゴリー6 サービス提供のプロセス
  サブカテゴリー1 サービス情報の提供
  評価項目1 利用希望者等に対してサービスの情報を提供している 実施状況
  標準項目1 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  標準項目2 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  標準項目3 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  標準項目4 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
講評
利用を希望する保護者に対してサービスを選択できるように情報を提供している

保育の利用を希望する保護者に対して、会社のホームページに会社としてのこだわりとして、すくすく育つ・わくわく遊ぶ・いきいき過ごすの3点をあげている。園の一覧としてアクセスや開園日と時間、空き状況や住所、電話番号などが掲載され、園独自には園の概要や延長保育などの対応サービスと共に、子どもの様子のスライド、施設長挨拶、内覧会や子育てひろばのお知らせなどが掲載されている。園の概要は玄関に掲示している。見学者や地域へ園の情報を提供するため、A4サイズの三つ折りのリーフレットを1月中には作成の予定になっている。

行政には毎月の欠員状況などの園の情報を提供したり入園状況を確認している

行政のホームページに園の概要や保育方針、案内図や園舎の平面図、運営主体、職員数、特徴などの情報が掲載されている。空き情報も掲載されるため、毎月1日に子どもの人数や職員の人数を会社の支店から区へ報告している。また、毎月20日には新入園の申し込みの連絡が入るしくみになっていることから、特に4・5歳児については申し込み状況を確認するようにしている。

利用希望者に対して毎週1回見学日を設けるなどして、個別の状況に対応している

見学の申し込みは電話での申し込みをお願いしている。見学日は毎週木曜日に設定し、10時10分ごろから11時頃の子どもたちが園外に出かけた時間にしている。見学者には見学受付シートに氏名や住所・連絡先などを記入してもらい、1日3組を基本として、やむを得ない時には6組に対応し、園長が園内を案内して説明をしている。見学者からは延長保育や土曜日の保育のこと、病気の時の対応、3歳児以上の教育的な保育内容などの質問が寄せられている。


  サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応
  評価項目1 サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている 実施状況
  標準項目1 サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  標準項目2 サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目3 サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
  評価項目2 サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  標準項目2 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  標準項目3 サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
講評
入園が決まると個別の面談を実施し、重要事項などの説明をして同意を得ている

入園の決定は2月上旬に行政から保護者に連絡が行くので、園医と入園の健康診断の日を決めている。健診日の翌日から2週間以内の午後に個人面談を実施している。健診日に入園のしおりや児童票などを渡し、個人面談の時に保護者に子どもの状態を記入して持参してもらっている。個人面談は2人体制で行い、子どもの発達に関しては保育士、病気のことは看護師、食事のことは栄養士と面談をしている。園の概要や重要事項は施設長が行い、重要事項の説明内容や取材や肖像使用等に関する同意書を、保護者から提出してもらっている。

保育に必要な子どもの情報は、個人面接で聞き取り統一した書式に記録し、把握している

子どもの保育に必要な情報は、入園面接のときに保護者が記入して持参した児童票や生育歴、予防接種の記録、入園時健康診断結果などの書類を基に個別面談で内容を確認したり、入園時面接記録&確認表で集団生活の有無、好きな遊び、家庭での食事内容や様子、食物アレルギーの有無、他園への申し込み状況などを記録している。入園面接記録&確認表にその他気になることの欄があり、保護者の要望などを記録し把握できるようになっている。入園時の面談の内容は、担任が決まると職員会議で報告がされ、個別にメモをして把握している。

慣らし保育は、概ね1週間をめどに実施するなどして、子どもの不安軽減に配慮している

入園前の個別の面接のときに、慣らし保育のスケジュールについて説明をしている。慣らし保育は9時から11時を2日間、その後は食事まで、9時から12時30分、15時までを1日ずつ行い、翌週の火曜日から予定の保育時間になるようにするなど、子どもの不安の軽減に配慮している。保護者から個別の事情の申し出があれば柔軟に対応している。子どもが系列園に転園するときには、子どもの状況を口頭で伝えるようにしている。個人情報の収集や伝達はなるべく少ない方がいいと考え、口頭での伝達をするように心がけている。


  サブカテゴリー3 個別状況の記録と計画策定
  評価項目1 定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している 実施状況
  標準項目1 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  標準項目2 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  標準項目3 アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  評価項目2 全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している 実施状況
  標準項目1 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  標準項目2 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
  標準項目3 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  標準項目4 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  標準項目5 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  評価項目3 子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している 実施状況
  標準項目1 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  標準項目2 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  評価項目4 子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している 実施状況
  標準項目1 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  標準項目2 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
講評
子どもの状況は日常の保育や連絡帳などで把握し、組織が定めた様式に記録している

子どもの日々の様子は、年齢別の保育日誌、生活表、連絡帳、施設日誌、保健日誌などに記録され、把握している。心身の発達記録は0歳児から2歳児は毎月、3歳児から5歳児は健康・人間関係・環境・言葉・表現の5領域の項目に沿って期ごとに年4回、発達の状況を確認し把握できるようになっている。子どもの身体的な課題やアレルギーなどの情報は入園時の健康診断記録やアレルギー表に記録することになっているので、クラス担任や看護師、園長が把握し、個別の対応を明示している。日々の様子は保健日誌に記録しており、玄関には週案を掲示している。

会社で作成した全体的な計画に、区の概要版を参考にして園独自な内容を追加している

全体的な計画は会社で作成され、園では保育所保育指針をコピーして、職員会議の場で区の概要版を参考にしながら説明をしている。年間や月の指導計画は4月に新しく作成された会社の計画をベースに、目の前の子どもの状況を見ながら修正をするなどして活用している。修正部分は鉛筆で記入し押印をすることになっている。毎日の保育は週日案を基に実践され、保育日誌に子どもの様子やクラスの様子が記録され、評価反省欄や次週の配慮と注意事項欄で見直しができるようにしている。園だよりにクラスの保育目標や前月のクラスの様子を記載し伝えている。

子どもや保護者の情報は、施設日誌と生活表を通して職員間で共有している

朝礼を毎朝9時5分~10分程度行い、子どもの人数や職員の体制、連絡事項、保護者の状況等を園長不在の時間になるが、1・2階の保育リーダーが情報の確認をしている。終礼は毎日2時~2時30分に行われ子どもの健康状態やヒヤリハットの報告もされ、午前中の子どもの情報の共有がされている。朝礼や終礼で報告された内容は施設日誌に記録され、内容を確認後押印することになっている。朝夕の送迎は全クラス玄関で行われ必ず職員が1対1で保護者と向き合うので、相談ができたり要望を伝える機会にもなり、利用者調査の満足度の高さになっている。


  サブカテゴリー4 サービスの実施
  評価項目1 子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている 実施状況
  標準項目1 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  標準項目2 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  標準項目3 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  標準項目4 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  標準項目5 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  標準項目6 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】 小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
講評
子どもの全体的な姿は連絡帳や保護者との会話から把握をして毎日の保育に活かしている

発達の過程は入所時には保護者が記入する児童票、成育歴、予防接種歴などの書類と個別の面接で把握する他、職員は登降園時に保護者との会話や連絡帳を通して家庭状況の変化や健康状況の把握をしている。また、検温や体調の変化等は生活表にも記録をしている。生活表は、クラスごとに一覧表にして見やすく作っており、登園時、日中、夕方の3回の体温と、保育中の子どもの状況の変化や保護者への連絡事項などを職員が記入している。これらから得た情報をもとに子ども一人ひとりの全体的な姿を捉えて日々の保育を行い、指導計画にも反映させている。

子ども自らが感じて遊びを選び、発展させていけるような援助と環境構成に努めている

各保育室内には年齢に合わせたままごとの道具や、絵本などの他に、パズル、ブロックや洗濯バサミ、積み木など手先を使って遊ぶ玩具を用意している。保育室の棚には子どもたちが遊びたいと思ったときに手に取って遊べるようにしたり、写真と見比べて片付けがしやすいように置いたり、年齢に合わせて展示する高さや方法などに工夫をしている。今年度は5歳児が1名なので4歳児と合同で保育をしているため、遊び、食事、午睡が混在しないように空間を確保できているが、次年度以降については環境構成のさらなる工夫が必要と園長は感じている。

就学児についての要録の持参と小学校に行って交流を持とうとしている

当園は開園3年目ということもあり、昨年度と今年度はそれぞれ1名ずつの卒園児となっている。今年度より、5歳児が小学校と交流する機会を持つことができて、2月には担任が引率して小学生との交流会に参加する予定である。午睡については1月頃より本人の体調や活動の状況を考えながら、徐々に時間と回数を減らしていき、3月中旬頃までには午睡をしないで一日が過ごせるように生活のリズムを作っていきたいと考えている。児童・保育要録は園長が小学校に持参をして、顔が見える関係を作って今後につなげていこうと思っている。

  評価項目2 子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている 実施状況
  標準項目1 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  標準項目2 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  標準項目3 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  標準項目4 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
講評
登降園時の保護者との会話や連絡帳を通して生活リズムや状況の変化等を把握している

登園時には早番の保育者や担任が帰宅後からの子どもの様子や体調などを聞き取り、顔色や機嫌の良し悪しなどの健康観察も行っている。登園時には保護者が検温し職員が生活表に記入している。家庭からの連絡事項等は朝礼後に施設日誌に記録をし、時差出勤の保育者が内容を確認している。0歳児から5歳児まで連絡帳や連絡ノートを使用して、帰宅後の食事や睡眠、家庭での様子を保護者に記入してもらい、園からも体温や機嫌、園での様子等を記入するなど、子どもの状況の情報を交換しながら、安定した環境の中で保育が行われるようにしている。

基本的生活習慣の自立に向けて子どもの発達を捉え、保護者と相談しながら進めている

排せつの自立に向けたトイレトレーニングや箸の使用、着替えなどの基本的生活習慣の自立を進めるときには、子どもの発達を考慮した上で、子どもが無理なく取り組めるように、保護者と相談して連携を取るようにしている。箸への移行については、日常の保育活動の中に手指を使った遊びを取りいれ、3歳児クラスになると子どもの手指の操作を見極めたうえで進めている。午睡時に早く起きてしまった場合には、少し横になっていたり、保育者が仕事をしている部屋で絵本を読んで待っているなど、子どもの年齢や状況に応じた配慮をしている。

子どもの日中の様子は降園時に、すべての保護者に口頭で伝えるようにしている

子どもの日中の様子は連絡帳に記入する他、登降園時は玄関で保護者対応をするので全員の保護者にエピソードなどを口頭で伝えるようにしている。シフトなどで担任以外から伝える場合もあるので、交代時にはクラス別の生活表で引継ぎを行い、確実に伝わるようにしている。降園時には園長がいる勤務体制を取っているので、職員が上手く伝達ができない場合などはフォローに入っている。職員間での情報共有が行き届いていることや、全職員が一人ひとりの子どもに関わりを持って保育していることを、保護者が感じていることが利用者調査からも読み取れる。

  評価項目3 日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している 実施状況
  標準項目1 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  標準項目2 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  標準項目3 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  標準項目4 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  標準項目5 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  標準項目6 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
講評
集中して遊んでいる時には時間を延ばしたり、日案の変更をするなど工夫をしている

週日案を計画するときには前週の子どもの姿からねらいを考え、予想される子どもの姿を捉え、日々の計画ではねらい・活動の内容・配慮事項等を記入して作成している。計画に基づき、毎日の保育を実践しているが、子どもが興味を持っていることや関心の深さ、内容等から日案を変更する場合もある。また、子どもが遊びに集中して取り組んでいる時は、時間を延ばすなどの配慮をして遊びを保障し、子どもの自主性を尊重した保育実践を心がけている。

言葉にならない表現や子どもの思いを汲み取り、言葉を添えて共感をしている

言葉でうまく自分の思いを伝えられない子どもが発するサインや思いを読み取り、丁寧な対応を心がけている。喃語や指さし、表情などから子どもの思いを汲んで、保育者が言葉を添えたり、代弁することを通して言葉に対する感覚や人と関わる力を養えるようにしている。描画、粘土、制作などの造形活動や専任講師によるリトミック、歌、ダンスなどの音楽表現を楽しんだり、3歳以上児は当番活動、劇遊び、お店やさんごっこなど言葉の表現活動を取り入れている。活動の際には子どもなりの参加の仕方を認め、活動を選択できることを尊重している。

散歩や戸外活動を通して自然物を有効的に使い、季節を感じる保育実践をしている

散歩マップを作成して玄関フロアーに掲示している。日常的に散歩に行く公園が5カ所あり、週3回程度出かけ、保育士や園長が引率している。朝礼などで散歩予定や日案、子どもの状況の報告などの情報共有を行ってから出かけるようにしている。散歩に出る際には交通ルールや公園の遊具の使い方の約束事を、その都度子どもたちに話をしている。持ち帰った草花を保育室に飾ったり、拾った葉っぱや木の実を使って制作をしたり、芋ほりの後には芋のつるを使ってクリスマスのリースにして、自然や季節を感じる視点を取り入れている。

  評価項目4 日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している 実施状況
  標準項目1 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  標準項目2 みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  標準項目3 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
講評
子どもたちの興味・関心を捉えて行事を実施し保護者も子どもも楽しんで参加している

園の行事の考え方として、四季が感じられることや子どもの成長にとって必要性を感じられる行事を実施したいと考えている。子どもが興味や関心を持っていることを捉え、地域とのつながりが持てる行事を実施している。例えば勤労感謝時の「ありがとうの日」には地域でお世話になっている交番や消防署、嘱託医、いつも散歩に行っている大学などに子どもたちが作ったものを持って行き、感謝を伝えている。親子で参加する夏祭りなどは、園のアイデアに共感する等、運営の工夫を感じて親子で楽しんだり、異動した職員との再会も楽しみの一つとなっている。

子どもたちが話し合いを持ちながら行事を進めて協力してやり遂げる楽しさを感じている

勤労感謝や生活発表会などの行事は、子どもたち同士で話し合いながら進めている。「ありがとうの日」のプレゼントは芋ほりの後の芋のつるで制作して、どこに持っていくのか、誰が渡すのかなどを話し合って決めている。訪問先に行くと、昨年のプレゼントを大事に取っておいてくれたところもあり、保育士も子どもたちもうれしい思いをして帰ってきている。生活発表会の演目は、親しんでいる絵本から子どもたちが決めたり、お店屋さんごっこでは4・5歳児が中心となり、お金やバッグなど使うものを相談して決め、協力してやり遂げる経験をしている。

年間行事は保護者が参加しやすい日程と時間を設定し、予定表は年度当初に配付している

年間行事予定表を4月当初に配付をして、保護者が都合を付けて行事に参加しやすいようにしている。保護者参加の行事の入園式、運動会、生活発表会などは土曜日に設定して、夏祭りや卒園式はお迎えの時間帯に合わせて夕方にしている。卒園式は全園児で卒園児を祝ってあげたいとの園の思いがあって夕方の時間に設定している。給食の試食会は平日の10時から12時までに設定し、午後から出勤ができるようにしている。行事毎に保護者からのアンケートをとり、集約した意見は内容を検討したうえで、次年度の行事に反映させている。

  評価項目5 保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている 実施状況
  標準項目1 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  標準項目2 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
講評
長時間利用の子どもたちが安心した中で、ゆったりと過ごせるようにしている

開園時間は7時15分から20時15分とし、標準保育時間利用の子どもは18時15分からを延長保育時間としている。延長保育の登録数は全体で25名ほどで随時スポットの利用が1・2名程度いる。夕方は0歳児は18時までは0歳児クラスで保育をして、1歳児~5歳児は17時より合同保育となる。合同保育では、玄関に近い1歳児室を使用して、マットを敷いてゴロゴロと寝転がったりできるくつろいだ空間にしている。玩具は絵本やブロック、少人数で電車で遊んだり、粘土やお絵かき等をしてゆったり過ごせるよう配慮している。

合同保育に移行する時間帯の保育を工夫し、連絡事項は伝達もれがない様にしている

合同保育に移行するときには、その日の延長保育担当のリーダーの保育士が中心になり、絵本や劇、パネルシアター、ペープサート等、担当保育士が得意なもので子どもたちを楽しませている。特に劇は職員も楽しんで演じて、子どもたちにも好評であった。また、延長保育日誌には、延長保育のねらいと内容、利用児童の降園時間や夕食の有無、申し送り事項等を記入して、保護者に伝えている。日誌の記録が翌日の保育への配慮や延長保育の保育内容につながるようにしている。子どもの様子は生活表に記入し、個別の連絡事項の伝達もれがないように努めている。

  評価項目6 子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している 実施状況
  標準項目1 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  標準項目2 メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  標準項目3 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  標準項目4 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
講評
おいしく楽しく食べられるように献立や味付け、盛り付けなどに工夫をしている

園の給食の献立は2週間毎のサイクルメニューとなっており、園独自で栄養士が作成している。調理の際に出る野菜の皮や葉を使って出汁を取るなどの工夫をしており、野菜のうまみ成分がしっかり出て美味しく優しい味になっていると子どもたちに好評である。給食時には栄養士が各保育室を巡回して、子どもの食べ具合を見たり、味付けや好みを把握して、次の給食提供時に反映させたり、献立の作成に活かしている。利用者調査の結果でも、給食やおやつについて、ほぼ全員の保護者が配慮や工夫されていると答えている。

昼食は「思いっきり給食」のメニューで提供し、全員が食べられるようにしている

給食方針の一つとして「思いっきり、みんなで食べられる給食」を掲げている。そのため、卵・乳・小麦の三大アレルゲンを使用しない昼食の提供をしてみんなで美味しく食べる体験を大事にしている。アレルギー食の提供には、園長・看護師・栄養士が入って、保護者との面談や医師によるアレルギー疾患生活管理指導表を提出してもらい開始をしている。提供時にはトレイや食器を別にして、給食室と保育士とで声を出し合いダブルチェックをして、着席している子どもに担任が配膳して誤食がないようにしている。おやつや夕食は完全除去の対応をしている。

夏野菜などの栽培活動やクッキングなどを実施して食への関心が持てるようにしている

年間食育計画を基に月ごとに食育立案書を作成して食育の実践をしている。夏野菜はオクラ・ミニトマト・キュウリ・ピーマンなどを栽培して収穫をして食べている。クッキングは月見団子や・肉まん作り、親子でクリスマスケーキのトッピングをするなどの行事にちなんだものも作っている。給食の食材として納品してもらっている野菜から出汁を取り、飲み比べて出汁の有無のクイズを楽しんだりして、毎日の保育の中で積み重ねてきた食育の活動が、出汁のうまみがわかるなど子どもの味覚の発達を促している。

  評価項目7 子どもが心身の健康を維持できるよう援助している 実施状況
  標準項目1 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  標準項目2 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  標準項目3 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
講評
手作りの教材を用いて健康に関心が持てるように働きかけ、病気の予防に努めている

手洗いや感染症予防の手作りの教材を作って、集会や日々の遊びの中に取り入れている。子どもが楽しみながら、健康・衛生について興味や関心が持てるように、教材は発達や興味、子どもの状況に合わせて看護師が手作りをしている。例えば、園には和式トイレの設置がないため、段ボールと厚紙を使って和式トイレの模型を作って、就学までに使い方が理解できるように工夫している。手洗いの絵合わせやかるたの教材は、予想以上に集中して会話をしながら取り組んでいる子どもの姿があり、遊びを通して衛生の概念や健康への関心が持てるようにしている。

嘱託医と密に関係を持ちながら看護師が中心となり子どもたちの健康管理に努めている

医療的なケアが必要な子どもや特別な配慮を必要とする子どもについては、園の嘱託医や区の保育課と連携が取れる仕組みがあり、区の巡回指導などが実施されている。アドレナリン自己注射器の預かりがあり、緊急時にも適切な対応ができるように看護師が園内研修を行っている。嘱託医による定期健康診断は0歳児は毎月、1歳児からは年に2回実施しており、感染症や子どもの発育に関することなどの相談ができ、日常的に連携が取れる体制がある。ヒヤリハットの報告は一覧表にして問題点を出し、改善や予防策を提示して職員間で内容を共有している。

SIDSの予防や感染症の情報などは随時、保護者に知らせて注意喚起を促している

SIDS(乳幼児突然死症候群)の予防については、掲示で保護者に知らせているほか全園児について睡眠チェックを行っている。0歳児~2歳児は5分ごとに、3歳児~5歳児は15分ごとに、一人ひとりの子どもの体位や顔色、呼吸などの状態をSIDSチェックシートに記入して、うつぶせにならないようにしている。午睡をチェックする職員は2人体制にして、少しの間でも部屋を出るときには必ず声掛けをして出るようにしている。また、感染症発症時の情報等は随時、保護者に口頭や掲示で知らせて注意喚起を促し、感染拡大の防止に努めている。

  評価項目8 保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  標準項目2 保護者同士が交流できる機会を設けている
  標準項目3 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  標準項目4 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  標準項目5 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
講評
個々の事情を考慮した支援と毎日の会話などで、保護者との信頼関係を構築している

送迎時の会話や連絡帳などから、保護者の就労の変化と個々の事情を把握して、それぞれに応じた支援に努めている。急な残業時のスポットの利用や、土曜日の保育の利用も、随時申し出を受けて可能にしている。保育士は保育中の子どもの様子を迎えに来た保護者に口頭で伝えるようにしており、その際にも何気ない会話などを通して、信頼関係を築くように努力している。連絡帳には、家庭からの健康面の問いや発達についての喜びが記入されてくるので、園での様子を丁寧に記入して、成長の喜びへの共感や育児へのねぎらいの言葉を添えている。

行事後に保護者同士が交流したり保育参加等の機会を設け保育園への理解につなげている

クラス懇談会(クラス会議)を年に1回、保育参観を年に2回、個別面談は必要に応じて、随時実施している。給食の試食会も年に2回実施して、試食後には20分ほど時間を取って保護者同士が交流する機会を持っている。懇談会時には、撮りためておいた日常の保育の写真を資料にして、子どもの育ちを確認したり保護者と共有したりしている。保育参観のアンケートには、子どもが楽しそうに保育に参加している様子を見て、より一層園への信頼感が深まったことや、覚えてきた歌を子どもと一緒に歌っていることなどが記入され信頼関係を深めている。

養育力向上のための情報発信や保護者の意見を聞いて園運営に活かしている

毎月、園だより、保健だより、給食だより等を発行している。園だよりには、各クラスの保育目標や前月のこどもの様子、行事予定、今月の歌や手遊びなどを掲載している。保健だよりは看護師が専門職の視点から、医学的な見地もいれて作成され、保護者が参考になるような内容で発信している。運営委員会は、園長をはじめ事業者、各クラスの保護者代表、学識経験のある外部委員を入れて年2回実施して議事録を作成し、出された意見は次年度の園運営に活かすようにしている。今後は運営委員会議事録を全保護者に配付するなどの検討を期待したい。

  評価項目9 地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている 実施状況
  標準項目1 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  標準項目2 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
講評
近隣の保育園との交流や公共施設の利用を通して多様な経験ができるように工夫している

近隣の区立の保育園との交流では打楽器のコンサートや避難訓練に参加し、今年度は3園との交流ができている。また、図書館のお話会への参加や本を借りに行ったり、消防署を見学して消防車に乗せてもらうなど、公共施設を有効に活用している。ハロウィンの時には、いつも散歩に出かける近くの大学の敷地内を活用し、保育者が魔女に扮して子どもたちがお菓子を取りにくる企画をしたり、地域の中でも楽しい経験ができる機会を持っている。園長は地域との交流が深まることで、子どもたちが園周辺の人たちに温かく見守られていることを実感している。

地域行事への参加や園の行事を通して地域の人たちと交流する機会を持っている

高校生や中学生の職場体験を受け入れたり、子育て広場に参加する親子やリトミック、英語の外部講師など、子どもが園の職員以外の人達と交流する機会が多様にある。また、創立時より地域の商店会のクリスマスのイベントで、園庭に大きなツリーのイルミネーションを設置してもらっている。クリスマスのイベントには小学生までの子どもが参加できてサンタクロースも登場してプレゼントが配られている。また、園のオーナーの協力が得られて芋ほりができたり、サンタクロースに扮してもらうなど、子どもたちが様々な地域の人とふれ合う機会を持っている。


  サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
  評価項目1 子どものプライバシー保護を徹底している 実施状況
  標準項目1 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目2 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
  評価項目2 サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している 実施状況
  標準項目1 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  標準項目2 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  標準項目3 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
講評
個人情報の保護の職員テストを実施するなど、プライバシーの保護に配慮している

入園案内兼重要事項説明書に個人情報の取り扱いについてが記載され、取り扱い方法としてサービスの提供のためや子どもの健康・安全のためなど9項目の内容が明示され、それに沿って情報の保護が行われている。保護者からは、写真の撮影や販売なども含めた取材や肖像使用に関する同意書を提出してもらっている。今後は個人情報の使用内容に対する同意を得るなどの検討も期待したい。会社で職員に対して年1回個人情報に対する理解度のテストを実施し、情報の取り扱いやプライバシーへの理解を深める機会にしている。

子どもの権利や羞恥心に配慮できるように研修を受け、意思を尊重することを学んでいる

子どもの羞恥心に対して、おむつの交換は0歳児や1歳児はトイレやサークルの中で行い、園庭でのプール活動の時にはテントや遮光ネットを張って外部からの死角をつくるように工夫している。日常生活の着替えの際には、全裸にならないように声をかけるなどの配慮をしている。子どもの権利については園を開園する時と新人研修の中で受講し子どもを尊重することを学んでいる。年度の初めの保育計画を話し合うときに、子どもの権利についても学ぶ機会をもちたいと園長は考えている。

虐待防止の支援ができるよう、研修を受けたり、年2回個人チェック表で点検している

業務マニュアルの虐待に関わる内容を終礼の時に園長が質問をしたり、個別に口頭で伝えるなどして周知をしている。会社主催の虐待予防の研修を受講し職員会議で報告をしている。また、会社で作成した振り返りシートがあり、日常の業務や保育を振り返ることができるよう年5回実施している。言葉のかけ方や使い方、子どもへの関わり方などの自己振り返りチェックシートがあり、6月と11月の年2回自分自身を振り返り自己点検をする機会をもっている。これらの振り返りシートや自己チェックシートを記入すると園長が声をかけるようにしている。


  サブカテゴリー6 事業所業務の標準化
  評価項目1 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  標準項目2 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  標準項目3 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  評価項目2 サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  標準項目2 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
講評
サービスの標準化を図るために、会社のマニュアルや園独自のマニュアルを整備している

業務の水準化を図るために、保育業務マニュアル、給食マニュアル、衛生管理マニュアル、危機管理マニュアルなど16種類のマニュアルが整備されている。園独自には看護師マニュアルが作成されて、看護業務や健康面での基本的な業務内容や手順が明確にされて有効に活用されている。早番や遅番の業務内容をチェックシートで確認したり、園舎内の安全の確認を毎月1回保育リーダーや園長が実施し、危険個所などの点検をして子どもたちの安全に配慮している。

日常的にマニュアルを読んだり、コピーして渡すなどして活用できるようにしている

各種マニュアルは事務室内の鍵付きの書棚に保管されている。マニュアルは個人配付は原則していないが、内容に寄ってはコピーして配付したり、わからないことの確認や業務内容の点検のために終礼時にマニュアルの読み合わせをして確認することもある。会社作成のマニュアルは本社の保育サービス課が必要に応じて随時修正を行い、支店を経由して園に下ろされている。帳票類に関しては会社の物と違いがある場合には変更することはあるが、園の所在地の行政が使用してる帳票類を優先することになっている。

サービスの見直しは、職員や運営委員会で出た意見を基に話し合うなど反映している

園で行われる保護者の参加する行事は、運動会や夕涼み会、生活発表会、保育参観や給食試食会などが実施されている。これらの行事が実施されると保護者から意見や感想を寄せてもらっている。年2回開催される保護者代表が参加する運営委員会からの意見も参考にして見直しの検討がされている。運動会を大学のキャンパスを借りたり、生活発表会を昨年は2部制にして実施したが、今年は施設を借りて実施するなど保護者の意見や要望を反映するようにしている。全体的な計画には保護者アンケート結果の公開とあるので、早急に集約しての公開を期待したい。