職員との細やかなコミュニケーションに努め、意向の把握と支援を行っている職員との細やかな対話を通じて、各人の意向や現在の状況を把握し、必要な支援に活かす、園長との面談の場を設けている。「1on1」と呼ばれる、フラットな雰囲気の短時間の対話の機会を各職員と設けており、継続的な実施を通じて、各人の仕事における悩み・疑問や心身の状況を把握したり、成長や貢献への評価を伝えることで、意欲や帰属意識の促進につなげている。対話は系列園共通の評価制度に関連する定例の面談とは別に行い、話し合うにあたり、意向を事前に把握するための書式も整備するなど、各人に寄り添った支援に努めている。
職員が少人数で話し合い、チーム力と保育の質の向上に活かす機会を活発に設けている毎月行う「保育反省会議」では、多様なテーマを設けて話し合いを行っている。保護者や地域にとって魅力的な園・保育者とは、子どもへの肯定的な関わりや接し方、乳児・幼児各クラスの現場の状況や負担感抑制、子どものエピソード記録の共有を通じた保育者間の相互理解など、園と現場の課題や、子どもへのより望ましい援助・関わりなどについて、付箋ワークによるキーワードの集約を交えて検討している。会議は各クラス代表による少人数での話し合いとし、心理的安全性を高め、議論の活性化を図っており、同僚性と保育の質の向上につなげている。
保護者への発信はさまざまな方法で、園の専門性を活かしながら行っている保護者への情報発信は連絡帳のほか、写真とともに子どもの活動や発言をまとめた「保育ドキュメンテーション記録」、行事前の子どもの取組や様子をまとめた「みどころ」など、さまざまな方法で保護者の理解が深まるように工夫している。他のクラスの様子も見てもらえるよう、各種の発信はシステム配信だけでなく、園内への掲示やファイリングなど、目に触れる機会をたくさん設けている。また、毎月の園便りには園長によるコラムを掲載し、子育てに関する情報を提供したり、保護者に協力を求めたり、気づきを得てもらう機会ともなっている。