子どもの人権擁護や保育者の関わりの最適化と、子ども中心の保育の実現に努めている毎月の保育計画に子どもの人権擁護に関する項目を設け、年齢や発達に即したねらいを実践に活かすこととしている。計画は保育者の目に触れるよう事務室に掲示して自覚を促し、他クラスの取組も共有できるようにして、月末には評価・反省を行っている。また渋谷区の「しぶやのハチ公・8項チェック」を用いて、定期的に職員が自身の子どもへの接遇を振り返り、それをもとに話し合いを行うほか、子どもに発しがちな「不適切」な言葉、現場でため息をついてしまう場面などをテーマとした園内研修も設けるなど、子どもの人権に関する啓発に努めている。
職員が複数のチームに分かれ、さまざまな改善活動に取り組んでいる安全管理チームでは、園が取り組んでいる安全対策や安全への意識啓発に関する配付物を作成し、保護者支援チームでは、ベビーマッサージや試食会などの地域支援のイベントを計画・実践している。また体育チームと音楽チームが、家庭でできる遊びを親子で楽しめるよう、動画配信を隔月で行うなど、園をよりよくするために、職員が企画・実践するプロジェクトチームの活動が意欲的に展開されている。園内で職員が疑問に思ったことや気づいたことを、業務改善につなげられるよう、職員が意見を出しやすく、話しやすい環境づくりにも注力している。
行事は事前準備を大切にし、終わった後も継続して楽しめるよう配慮している運動会では、練習の風景の写真をエントランスに掲示し、日めくりカレンダーのカウントダウンを用意し、行事に向けて親子で気持ちが高まるようなアプローチを図っている。行事で使った小道具は、終了後に室内に飾り、日常の中でごっこ遊びなどを行い、余韻を楽しむことができる。また行事での保護者との集合写真を室内に掲示し、子どもが写真を見て振り返りができる仕組みを整えている。内科健診の前には、事前に白衣に慣れ、ごっこ遊びを通して聴診器にも触れるなど、子どもたちが不安などを感じることなく参加できるような準備も行っている。