系列園としての基本を踏まえつつ、柔軟に発想・行動する組織文化の定着を目指している「原点回帰」を年度事業計画の重点課題の一つとして、グローバルキッズ系列園としての基本を組織全体で再理解するとともに、「臨機応変な対応」も併記し、そうした基本を踏まえ、常に目の前の子どもや保護者に合わせて最適の対応を行うことも重視している。各職員が、現場に定着しているさまざまな園独自の不文律にとらわれず、創造的に考える習慣の定着を促すことを目指しており、園長が不適切保育に関する啓発のほか、SIDS対策や発熱時の対応、個人情報の管理、おむつ替え後の清掃手順など、日常業務のレベルで原点回帰を促している。
緊急時に的確・迅速に対応できるよう、職員研修を実施している緊急時に的確・迅速に対応できるよう、職員研修を実施している。嘔吐処理やアナフィラキシー・熱性けいれんに対応するための研修では、意義を理解したうえで対応できるよう、実技指導だけでなく、症状が出ている時には身体機能がどのような状態になっているのかについても説明を行っている。また緊急時の対応では、園長・看護師が不在であることも想定されるため、緊急対応の手順を示したフローチャートを作成するほか、子どもの過去の状況や想定される症状を一覧にしてファイルにまとめており、ファイルの格納場所を職員間で共有を図っている。
保護者との信頼関係を深めるため、保育内容を伝え、子どもの姿の共有に取り組んでいる保護者とともに子どもの育ちを支えられるよう、保護者に保育内容や子どもの成長を伝えている。保護者会では保育の目標や発達の特徴、育ちの見通しなどを伝え、個人面談や保育参加も実施し、保護者と子どもの様子を伝え合っている。保育参加では、実際の保育に入り、子どもたちの生活と遊びの様子や、保育者が子どもと関わる姿を見てもらっており、給食の試食も実施している。また写真とコメントで保育内容を伝える「ドキュメンテーション」を作成して掲示するほか、毎月園便り、給食・保健の便りを発行して育児の参考となる情報を提供している。