評価結果概要版 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

令和5年度 認可保育所
法人名称
株式会社グローバルキッズ
事業所名称
グローバルキッズ馬込園
事業所所在地
東京都大田区南馬込1丁目7番14号
事業所電話番号
03-6303-7353

事業者の理念・方針

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) 企業理念 子ども達の未来のために
保育理念 豊かに生きる力を育てる
保育方針 豊かな心を持った輝いた大人をみせる
ビジョン 2030年職員、親子、地域に最も信頼される存在になり子ども達の育ちと学びの社会インフラになる 

全体の評価講評

特によいと思う点
  • 表現力や創造力、コミュニケーション力や想像力など、子どもたちの豊かな感性を育む活動をさまざまに行っている
  • 子どもたちの感性の基礎を培い、表現力や創造力を育む活動をさまざまに行っている。感触遊びや色水遊びなど、感触や物質の変化を楽しむ活動を採り入れ、制作活動では、発達段階を踏まえてさまざまな技法を体験できるようにしており、行事では共同制作に取り組んだり、戸外活動で収集した自然物を使用したりしている。また季節の歌を歌ったり、わらべ歌遊びを楽しんだりするほか、クリスマス会では楽器演奏やダンスを披露している。言葉の獲得を促し、コミュニケーション力・想像力を養えるよう、見立て遊びを楽しめる環境を用意している。
  • 小規模の園の特性を活かし、一人ひとりの状態に応じた援助が行えるよう、さまざまな取組を行っている
  • 小規模の園の特性を活かし、一人ひとりの状態に応じた援助が行えるよう、発達状況を定期的に確認する仕組みを整え、全ての子どもに対して個別の指導計画を策定している。人との関わり方及び遊び方の変化を捉えた言葉がけや仲立ち、身体機能や意欲の状況を踏まえた排せつの自立、食具の使い方、衣服の着脱など、基本的生活習慣の習得と定着への取組について、発達状況に応じた援助・配慮が行えるよう努めている。また日々の生活や遊びの状況はできる限り日誌に記録し、保護者にも園での様子を伝えている。
  • 保護者への寄り添いのもとで、育児や就労等の両立への支援に努め、行事参加の負担軽減を図り、子どもの育ちを共有している
  • 全職員で全ての子どもと保護者と関わることを意識しながら、日頃からの会話を行うほか、利用時間の変更の相談や急な残業等への柔軟な対応をしたり、連絡アプリの活用やエプロン等の園での準備、希望者の紙オムツの定額利用サービスの導入といった保護者の負担軽減や利便性の向上を図っている。また保育参加や個人面談は負担がないよう希望制にしたり、夕涼み会や「親子ふれあいフェスタ」など、親子で成長を喜び合える場を提供するとともに、保護者会ではクラスの方針や子どもの育ち・様子などを伝えつつ、職員と保護者との意見交換を図っている。
さらなる改善が望まれる点
  • 職員間での認識や共有をさらに深めていきたいと考えており、園としての保育の軸の確立などにつなげられたい
  • 職員がさまざまなクラスの子どもや保護者とのコミュニケーションを図ったり、職員同士の結びつきが持てるようにするなど、全職員で全ての子どもや保護者の見守りを心がけている。また多様な工夫のもとで、他クラスとの連携やフォローをしながら業務時間の確保に努めており、今後は「子ども主体」を真ん中において子どもの選択や異年齢保育の大切さなどを確かめ合い、実践につなげていきたいと考えている。これらの中では「GK保育」等の活用も視野に入れつつ、職員の相互の認識の共有を図り、園の保育の軸の確立につなげることに期待したい。
  • 地域社会の一員として、地域に愛され、信頼される園を目指し、可能な取組を検討し、実践していくことに期待が寄せられる
  • コロナ禍での開園となり、感染防止に努めながら運営を行うことを余儀なくされていたが、5類への移行を踏まえ、少しずつ可能な取組や交流を進めている。現状としては、見学者を受け入れ、その際の育児や入園に関する相談に応じる程度となっているが、より園の認知度の向上や園の専門性を活かしたイベント等の実施、実習生等の受け入れなどを行っていきたいと考えている。今後、地域社会の一員として、地域に愛され、信頼される園を目指し、可能な取組を検討し、実践していくことに期待が寄せられる。
  • 目指す園の姿を実現するため、新たに作成している中・長期計画と単年度の計画の連動性を高めるための工夫に期待したい
  • 2021年4月に開設の園であり、法人様式の「中期計画」が策定されている。これは初年度から2年間の実施計画と、同計画の実行に関する自己評価が組み込まれたもので、別に定められた単年度の事業計画と予算との連動性にはさらなる向上の余地がある。今年度以降の同計画は現在策定中であるため、法人の企業理念・保育理念と園の保育目標・保育方針を踏まえた、中・長期的観点から目指す園の姿を設定して同計画を立案し、単年度の事業計画と予算に連動させるなど、着実かつ中・長期的観点からの計画作成の工夫と活動への展開に期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

  さまざまな状況の変化を捉え、新たな取組の開始や工夫などに取り組んでいる
新型コロナウイルスの5類への移行に伴い、行事の開催方法を検討しており、夕涼み会は乳児・幼児に分け、保護者と一緒に夏ならではの体験を楽しむほか、保育参観については、参加形式へと変更し、一定の期間内で希望を受け付け、運動遊びや制作、戸外活動など主な活動を見てもらい、保育の様子や給食の体験をしてもらえる機会を提供している。また、幼児がより大きな集団での交流を持てるよう、系列園の子どもたちと、公園でドッジボールや鬼ごっこなどで一緒に遊ぶ経験を設けている。今後は系列以外の他園の園児とも交流を図ることを目指している。
  子どもたちが集団活動に主体的に参加できるよう、内容や導入の工夫をしている
子どもたちが主体的に生活できるよう、一日の流れをわかりやすくしたり、事前に予定を伝えたりするほか、3・4歳児は時計も活用して、見通しを持てるようにしている。集団活動を採り入れる時には、子どもたちの興味や関心を踏まえるほか、子どもたちが主体的に参加できるよう、導入時には楽しさを伝えたり、続きを楽しみにできるように遊びの継続性に配慮したりしている。集団活動への参加が難しい子どもがいる場合には、子どもの気持ちを尊重して見守りつつ、無理はさせないようにしており、体験の機会として、誘いかけるようにしている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査開始時点での当園の利用世帯22(在籍児童数22)を対象として実施した。なお、兄弟姉妹がいる世帯は1世帯として扱った。
  • 調査方法:アンケート方式  
    調査票及び調査項目は共通評価項目に準拠した。
    ウェブアンケート形態により実施し、回収は保護者から評価機関への直接電送(外国語世帯のみ調査票の直接郵送)にて行った。
    結果は選択式・自由記述とも園に報告し、自由意見には回答者の匿名性に配慮した処理を適宜行った。
  • 利用者総数: 22人
  • 利用者家族総数(世帯): 22世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 22人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 13人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 59.1%
  • 調査項目: 共通評価項目
  有効回答者数/利用者総数
13/22
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
はい
100%
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
はい
100%
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい
85%
どちらともいえない
15%
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい
77%
どちらともいえない
15%
 
いいえ:8%  
無回答・非該当:0%
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい
77%
無回答・非該当
23%
6.安全対策が十分取られていると思うか
はい
92%
 
どちらともいえない:8%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい
69%
どちらともいえない
31%
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい
69%
どちらともいえない
15%
 
いいえ:8%  
無回答・非該当:8%
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
100%
10.職員の接遇・態度は適切か
はい
100%
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
100%
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
69%
無回答・非該当
31%
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
はい
100%
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
はい
77%
どちらともいえない
15%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:8%
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
62%
どちらともいえない
31%
 
いいえ:8%  
無回答・非該当:0%
16.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
54%
どちらともいえない
23%
無回答・非該当
15%
 
いいえ:8%
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
54%
どちらともいえない
15%
無回答・非該当
23%
 
いいえ:8%

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