園の理念・基本方針を実現していくために、職員育成・チームワークに力を入れている園の基本方針である「子どもを中心とした保育実践」を実現していくために、職員育成に力を入れている。例えば園内研修では「現在の子どもの姿」を「目指す子どもの姿」へとアップデートしていくために、どのような実践が求められるのかを、職員がワークショップ形式で話し合いを行っている。その中で「職員同士の情報共有の大切さ」「大人が手本になる」「子どもの行動観察から保育を考える」等々、各職員が気づきを得て、確認し合っている。また園長からも保育のやりがいや楽しさを日々職員に伝えることで、職員の意欲向上につなげている。
子ども一人ひとりに対して、最適な環境や適切な関わり・援助を実現しようとしている本園の保育室には、常に子ども一人ひとりに必要な学びの場所(ゾーン)と子ども同士の刺激が促される環境がある。一人ひとりの好みや得手不得手、誰とどこで遊ぶかなどを考慮し、子どもが選択できる環境をつくっている。また子ども同士の関係においても、できないことや難しいことは、できる子に助けてもらったり、年上の子の姿を見て真似たりする姿を大切にしている。集団を対象とする保育であっても、本園では子どもの特性を見極め、一人ひとりに対して「ちょうどいい環境」「適切な関わり・援助」を模索し、実現しようとしている。
保育者は子どもの思いと発達特性を理解し、自発性を尊重した保育を展開している保育者は子どもの思いや発達の特性に配慮しながら保育を展開している。子どもが自ら取り組めるよう、生活動線に配慮したスペース(支度と遊びの区分)を整えたり、保育室の既存の使用方法にこだわらず押し入れ等を利用し、多様な遊び空間を創り出している。また保育活動においても、子どもの意思で「屋外活動・室内活動」のいずれかを選択できるように、本人の自己決定が尊重されている。製作活動についてもおよそ1週間という期間の中で、子ども一人ひとりの「やりたい」を待ち続けるなど、子どもの思いや自発性に重点をおいた保育が展開されている。