評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
(1)障がい者と社会の架け橋となる
(2)生涯にわたる一貫したサポート
(3)子供たちが生きることそのものを「楽しい」と思えるサポート
(4)一人一人の子供に真摯に向き合い寄り添う
(5)何気ない日常の関わりの中で的確な療育を提供
職員に求めている人材像や役割
福祉事業の社会的役割を理解した上で高い志を持ち、より多くの専門知識を身につける事で利用者や家族に適切な支援が提供できる。自分の能力は活かしつつ会社の方針に従える柔軟性とバランス。マニュアルに従い日々の業務を確実にこなす安定感。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
会社の基本理念を理解し、同じ考えで同じ方向に向かっていく気持ちを持つこと。 自分の職責、実行すべき職務を把握し行動に移すことができること。福祉に対する知識、施設運営、会社経営など、それぞれの職位にふさわしい能力を身につけようとする積極性。
全体の評価講評
特によいと思う点
指導員はすべて有資格者であり、特に言語聴覚士、理学療法士、作業療法士といった専門分野の人員により、質の高いサービスを提供できる体制を確立しています。具体的には食事の支援時に、姿勢や道具、食べ物の状態などを保護者と共有し話し合うことで、質の高い支援を行うことにつながりました。また、指導員はそれぞれの専門や強みを活かし、意欲的に勤務しており、これが社内の学習意欲向上や指導力の底上げにもつながっています。
子どもを育てる保護者にとって、将来の不安は少なからずあります。そこで、事業所では当事者同士が話し合える座談会の場を作っています。そこでは先輩当事者からの話しもあり、実体験で就業や進学に関する情報提供をしてもらうことで、保護者の知見を広げることに繋がっています。また、楽しめるように飲食を伴って実施し、打ち解け意志表出がしやすい環境作りに努めています。職員は、地域の社会資源を把握し、子どもにとっての進学や就労に向けた行き先の情報を得てわかりやすい方法で保護者への情報提供を行っています。
子どもや保護者にサービス内容を分かりやすく伝えるため、複数の方法で情報提供を行っています。具体的には「スペースキッズ通信」を定期的に発行し、子どもの発達や姿勢など保護者の関心が高いテーマをわかりやすく解説しています。結果として、サービスの透明性と利用者満足度の向上につながっており、利用者調査の結果では、総合的な感想として回答者のほぼ全員が大変満足しているという高い評価を得ています。
さらなる改善が望まれる点
子どもの通所時には各専門職が支援を行ない、少しづつ成長およびできることが増えている状況です。それは、障害特性の把握が適切に実施され、個別対応が図れる環境にほかなりません。しかし、普段の学校や保育園の場では、情報共有は図っているものの、きめ細やかな対応までは難しい状況です。そうしたことに鑑み、事業所では外部の社会資源との顔が見える関係を強化し、情報共有および連携を推進することで、子どもの障害特性に合わせた対応が通所時以外にも提供されるよう、支援の継続性を高める方策を考えています。
現在、事業所には基本的なマニュアルが存在し、新任職員への教育時に読み合わせなどで活用されていますが、支援の具体的な進め方や判断基準が職員ごとに異なり、属人的な対応となる場面が見られます。マニュアル内容が支援現場に十分落とし込まれておらず、業務の標準化が課題となっています。今後は、実践事例をもとに支援方法を言語化し、全職員が同じ基準で判断できるよう整備することが求められます。また、定期的な見直しを行い、改善点を反映させることで、組織全体の支援力向上につながると考えられます。
指導員はすべて有資格者であり、特に専門分野の人員を強化したことで、職員間の学びの機会が増加しました。しかし、個々の専門知識や経験が、具体的な日々の療育に十分に活かしきれていないという課題が認識されています。今後は、職員が同等の支援を提供できるよう、それぞれの能力を活かせる仕事のやり方や配置、知識共有の体系的な見直しも求められます。また、事業所の増設などの発展に伴い、リーダー層の育成を含む、組織全体の能力を向上させるための研修体制をさらに整備していくことが望まれます。
事業者が特に力を入れている取り組み
子どもや保護者の希望を大切にしながら、職員の意見も踏まえた個別支援計画を丁寧に作成しています。計画作成の際には、保護者への聞き取りやモニタリングの記録をもとに生活・学習・運動など多面的な視点から支援内容を検討しています。また、面談やケース会議を通じて本人の意思を確認し、成長段階に応じて計画を見直す体制を整えています。このように、利用者と職員が一緒に考えながら計画を更新していくことで、個々の特性を最大限に生かした支援が可能となっています。
児童も就学児も専門職が必要に応じてスケールを用いた専門的な課題を導き出し、個々のニーズに応じた個別支援計画を立案しています。未就学児は図や絵を用いて、わかりやすく興味を持ってもらえる計画としています。計画内容では、短期目標と長期目標を立て、通所時に実施してもらえるよう、気持ちの切り替え方法や身体を大きく使った遊びをするなど個別具体的なものとしています。「やらなければいけない」ものではなく、活動を通して自然に社会性を身に付けて欲しいという意図もあり、支援の際には職員配置を多くしています。
地域の一員としての役割を果たすため、区の連絡会に必ず参加したり、近隣の児童館との交流を図ったりするなど、地域とのつながりを持つ取り組みを積極的に行っています。年1回のイベントでは音楽・演劇・工作等の展示を行っており、地域の方々に一般公開を行っています。また、利用中の児童に問題が起こった際の対応についても、関連機関と密に連携を取り、施設としての役割を明確にし、全うする体制を整えています
利用者調査結果(児童発達支援)
調査概要
- 調査対象:調査日の利用者全38名を対象に実施し、20名から回答を得た。
- 調査方法:アンケート方式
アンケート調査票は、事業者から配布していただき、回収は本人が封入後、事業者を経由した。調査項目は、共通評価項目を使用した。 - 有効回答者数/利用者家族総数:20/38(回答率 52.6% )
「はい」と肯定的回答率が100%の設問が、16問中11問もありました。「外部の第三者にも相談できることを伝えられているか」という設問に「非該当」が10%の回答なので、実質的な「はい」の割合は高まっているものといえます。総合的な施設への感想では、「大変満足」95%、「満足」5%と回答しているので、回答者のほとんどが大変満足の意向を示しているといえます。
アンケート結果
1.事業所に通うことが、子どもの身体の機能や健康の維持・促進の役に立っているか
「はい」100%と回答している。
2.事業所での活動は、子どもが興味や関心を持てるものになっているか
「はい」100%と回答している。
3.事業所に通うことが、子どもの情緒面での発達(感情のコントロールを身につける等)の役に立っているか
「はい」100%と回答している。
4.事業所に通うことで、子どもに社会性(人と人との関わり合いやルール等)が身についているか
「はい」75%、「どちらともいえない」25%と回答している。
5.子どもの様子や支援内容(体調変化時の対応含む)について、事業所と情報共有できているか
「はい」100%と回答している。
6.家族に対する精神的なサポート(子育てに関する悩み相談や進路相談、家族間交流の機会の提供等)は役に立っているか
「はい」100%と回答している。
7.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」100%と回答している。
8.職員の接遇・態度は適切か
「はい」100%と回答している。
9.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」90%、「非該当」10%と回答している。
10.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」80%、{どちらともいえない」5%、「非該当」15%と回答している。
11.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」100%と回答している。
12.子どものプライバシーは守られているか
「はい」100%と回答している。
13.個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか
「はい」100%と回答している。
14.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」100%と回答している。
15.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」95%、「非該当」5%と回答している。
16.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」80%、{どちらともいえない」10%、「非該当」10%と回答している。
利用者調査結果(放課後等デイ)
調査概要
- 調査対象:調査日の利用者全69名を対象に実施し、62名から回答を得た。
- 調査方法:アンケート方式
アンケート調査票は、事業者から配布していただき、回収は本人が封入後、事業者を経由した。調査項目は、共通評価項目を使用した。 - 有効回答者数/利用者総数:62/69(回答率 89.9% )
「はい」と肯定的回答率が100%の設問が、16問中11問もありました。「外部の第三者にも相談できることを伝えられているか」という設問に「非該当」が10%の回答なので、実質的な「はい」の割合は高まっているものといえます。総合的な施設への感想では、「大変満足」95%、「満足」5%と回答しているので、回答者のほとんどが大変満足の意向を示しているといえます。
アンケート結果
1.事業所での活動は楽しく、興味の持てるものとなっているか
「はい」93.5%、「どちらともいえない」3.2%、「いいえ」1.6%、「非該当」1.6%と回答している。
2.事業所での仲間との関わりは楽しいか
「はい」77.4%、「どちらともいえない」17.7%、「いいえ」1.6%、「非該当」3.2%と回答している。
3.職員は、話し相手や、相談相手になってくれるか
「はい」87.1%、「どちらともいえない」4.8%、「いいえ」1.6%、「非該当」6.5%と回答している。
4.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」83.9%、「どちらともいえない」12.9%、「非該当」3.2%と回答している。
5.職員の接遇・態度は適切か
「はい」91.9%、「どちらともいえない」4.8%、「いいえ」1.6%、「非該当」1.6%と回答している。
6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」85.5%、「どちらともいえない」1.6%、「非該当」12.9%と回答している。
7.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」79%、「どちらともいえない」9.7%、「非該当」11.3%と回答している。
8.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」96.8%、「いいえ」1.6%、「非該当」1.6%と回答している。
9.子どものプライバシーは守られているか
「はい」71%、「どちらともいえない」9.7%、「非該当」19.4%と回答している。
10.個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか
「はい」75.8%、「どちらともいえない」6.5%、「いいえ」1.6%、「非該当」16.1%と回答している。
11.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」67.7%、「どちらともいえない」11.3%、「いいえ」3.2%、「非該当」17.7%と回答している。
12.子どもの不満や要望は対応されているか
「はい」85.5%、「どちらともいえない」8.1%、「非該当」6.5%と回答している。
13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」41.9%、「どちらともいえない」9.7%、「いいえ」6.5%、「非該当」41.9%と回答している。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
利用者との定期的なアンケートと面談により状況と要望の把握に努めています
利用者ニーズを的確に計画に反映するため、年に一度のアンケート実施と半年に一度の面談を継続的に行っています。事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握することを目的としています。特に面談では、利用者や家族の希望を丁寧に聞き取り、その情報は個別支援計画の策定や見直しに活用されています。結果として、高い利用者満足度につながっています。利用者意向の把握と計画策定を連携させることができています。
事業所を取り巻く環境について情報を把握し早めに対策を練っています
福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)については、都や区の情報をまめに確認し、課題やニーズを把握した上で、早めに対策を練ることに取り組んでいます。地域の福祉の現状を深く理解するため、区の連絡会に出席するとともに、地域の児童館、子ども家庭支援センター、児童相談所など関係機関との連携を積極的に深めています。これにより、様々な障害、年齢、家庭環境を持つ利用者の個別問題が発生した際には、関連機関と密に連携し、事業所としての役割を担うことに努めてます
月次ベースで収支等の状況把握と計画進捗把握を行い、収支バランス把握ができています
事業計画書には年間の目標を明確に記し、達成度を測る指標として1ヶ月当たりの利用者数の目標を掲げ、計画の推進に取り組んでいます。状況の変化に対応するため、人員計画や予算計画も合わせて調整しています。また、明確な入所者数の目標を設定し、日々その数字を意識するよう社員会議などで話し合っています。経営層は、月次報告書や利用人数推移表などの数値を社員会議で毎月報告・確認し、収支のバランスを把握することで、計画の実行を着実に進めています。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
入社時研修や年次の社員評価面談等での倫理規範の遵守を進めています
新任職員の入社時に、マニュアルを先輩職員と一対一で読み合わせし、事業のガイドラインや基本的なルールを理解するよう指導しています。また、倫理規定などが遵守されているか定期的に確認するため、毎年2月に実施する社員評価面談の中で、職員自身が日々の業務における規範遵守について振り返る項目を設けています。この継続的な確認体制により、職員一人ひとりの倫理に対する理解を深め、組織全体として高い社会性を保ちながら支援を提供しています。
利用者の権利擁護と虐待防止については、組織的な取り組みとして行っています
職員がお互いに日常の言動を振り返り、利用者の気持ちを傷つけることのないよう防止対策を徹底するため、「虐待チェックリスト」を実施しています。これにより、職員間では声のかけ合いやすい職場を心掛けています。サービスの開始にあたっては、基本ルールや重要事項等を丁寧に説明し、保護者の意向を確認して同意を得ており、個別事情や要望をサービス開始前のミーティングで詳細に把握しています。
イベント公開や文書・SNS等定期発信を通じ地域への情報開示・連携を進めています
毎月の「スペースキッズ通信」発行やSNSでのおやつの配信等で、施設の取り組み内容や子どもの活動の様子などを利用者に伝えています。また、年末には作品展等を一般公開する等の活動を通じて、保護者と地域に開かれた情報発信を実践し、信頼関係を深めています。地域の関係機関のネットワークに参画する姿勢を持っており、中野区の連絡会には必ず参加し、近隣の児童館との交流など、できるだけ社会とのつながりを持つことに取り組んでいます。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
事業継続計画に基づき、災害と感染症に備え計画的な訓練を実行しています
事業継続計画(BCP)を策定し、優先順位の高いリスクに対し必要な対策をとっています。具体的には、BCP担当者を決定し、定期的な研修を実施することで、職員が災害や深刻な事故に遭遇した場合に備え、理解し対応できるように取り組んでいます。昨今の感染症対策においては、医療関係者と外部顧問契約を締結し、専門的な知見に基づいた徹底的な対策と対応を実行してきました。
個人情報保護と情報活用について組織的に取り組んでおり体制が整備されています
情報の収集、利用、保管、廃棄に関するルールをマニュアルに明確に定め、全職員は雇用時に守秘義務を含む誓約書を取り交わし、ルールの遵守を徹底しています。収集した情報は、必要な人が必要な時に活用できるよう整理・管理されており、文書共有管理システムと書庫でデジタルとアナログのデータ管理を行っています。情報の重要性や機密性に応じて、システムではアクセス制限やパスワードの設定を行い、重要な書類は鍵付き書庫で厳重に管理できています。
子どものプライバシー保護を徹底するために文書での管理や端末管理等を行っています
子どもに関する情報や事項を外部とやりとりする必要が生じた際は、必ず書面で保護者の同意を得ることを原則としています。この外部連携における同意の必要性は、重要事項説明書で明確に定めています。サービス利用開始時には、プライバシー保護の合意を書類に記録しており、すべての情報提供は同意書に基づき実施しています。また、SNSなどの媒体に写真などを掲載する際も、許可のある場合を除き個人が特定されないよう、撮影に使用する携帯を限定管理するなど、細心の注意を払っています
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
サービスの質の維持向上に必要な有資格人材の獲得と育成に計画的に取り組んでいます
職員の意欲向上を支援するため、資格取得時の試験代補助を毎年利用できるようにしており、社内での資格取得を計画的に進めています。また、外部研修の受講や全体会議での勉強会を活用し、東京都の助成事業も活用しながら、職員の能力育成を体系的に進め、全体の指導力の底上げを図った結果、全ての指導員が有資格者となるなど、専門性の高い人員配置が実現しています。
職員の能力向上と組織全体の活性化に対して、体系的に取り組んでいます
外部研修に参加した職員は、その内容を社員会議で全体に発表・報告し、職員一人ひとりの学びや気づきの共有化を図っています。また、日々のサービスの質向上に活かすため、毎日午前中にケース会議を開き、前日に気が付いたことを話し合い、状況を共有する仕組みを設けています。運営体制では、職級による管理に加え、分野ごとにリーダーを設け、専門的な知見を組織的に活用しています
職員の意欲向上と定着に向けた人事・労務管理を実施しています
タイムカードや有給管理表(残業管理表)を確認し、職員が有給休暇を十分に取得できるよう、必要に応じて面談を行うことで就業状況の把握に努めています。さらに、2か月に一度程度、2〜3人単位で自由に話せる機会を設けており、職員間の良好な人間関係構築を積極的に支援しています。また、就業規則において社員評価が昇級や昇格の明確な基準となることを定めており、評価時の面談や必要に応じた面談を通じて、職員の意欲向上を促しています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
【課題・目標】
児童が楽しいと感じこれまでにない体験を通して子どもや自分の将来像や日々の生活に明るい希望を持てるようにしていきたい。
【取り組み】
年末の作品展に向けて、計画的に工作やアートイベントを行った。毎月1回程度外部から専門の講師を呼び子どもたちが初めて体験するようなイベントを行った。年末の作品展では美術館や区の展示し責を利用し、延べ200人を超える一般の方を含めた来場客があった。2025年には音楽イベントを行う予定である。
【取り組み結果】
イベントの内容が多様化したことでキャンセル待ちとなったり、保護者の施設では体験できない経験ができたと保護者や利用者からの感想が高評価であった。
【振り返り(検証)・今後の方向性】
今後もイベントを定期的に開催していく、特に社会とのつながりでは、様々な組織や団体との連携を目指している。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
課題目標の抽出方法は適切である。法定のサービス内容ではないものの、利用者の将来や、利用者のやりがいを考慮しているとともに、地域内で事業所の活動内容を理解してもらえる非常に素晴らしい取り組みです。毎年同じ内容にせず、常にブラッシュアップを心掛けている点も評価が高く、継続的に進めてほしい活動であると判断できます。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
【課題・目標】
専門性の高い人材として各種療法士を採用することを進めたい。また、より高い人数配置を可能とするために都型のサービスを開始するための採用も必要となる。
【取り組み】
既に昨年中に必要な人数の療法士の採用が完了していることから、療法士の働きがいとあげるために日々の療育の中でどのように専門知識を活用できるかを検討した。都型に対応するための人材配置については、シフトの追加・採用等で対応できた。
【取り組み結果】
必要資格者については退職もなく新たなサービスの人員配置についても対応ができたことで事業所としての収益確保と高いレベルのサービス提供ができるようになっている。
【振り返り(検証)・今後の方向性】
専門員加配の人員確保によって質の高いサービスと社内の学習意欲が上がり全体の指導力の底上げになるとともに収益の確保も進められた。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
令和6年度報酬改定による単価微減 という環境変化に対応し、経営基盤のさらなる強化を図るべく、都型放課後等デイサービス事業の新規開始を具体的に目標に設定した点は、事業の持続可能性を高めるための適切な組織的活動です
都型放課後等デイサービス事業の開始という結果は、収益構造の強化を実現し、法定の人員配置を超える専門職体制を維持する上で重要と判断できます。
サービス分析結果
【講評】
保護者と地域に開かれた情報発信を実践し、信頼関係を深めている事業所です
スペースキッズ通信を定期的に発行し、イベント情報や職員紹介、子どもの活動の様子などを掲載しています。写真やホームページも活用し、保護者が施設の雰囲気を感じられるよう工夫されています。利用者や地域との信頼構築につながる発信が継続的に行われています。
療育スタッフによるわかりやすい情報発信で、保護者の理解を深めています
スペースキッズ通信は、実際に療育を行う職員がテーマを決め、姿勢や発達など保護者の関心が高い内容をわかりやすく解説しています。専門的な知識を紙面に落とし込み、日々の支援内容や子どもの変化を丁寧に伝える姿勢がうかがえます。保護者支援の一環として機能しています。
見学や問い合わせに柔軟に対応し、家庭との信頼的な連携を大切にしています
見学希望があった際は、職員が面談や案内を行い、実際の活動の様子を見てもらう対応をしています。子どもたちが普段通りに過ごせるよう配慮し、雰囲気のよい環境で見学できるよう時間帯も調整しています。家庭や子どもの状況に応じた柔軟な受け入れ体制が整っています。
1.子どもや保護者等に対してサービスの情報を提供している
- 子どもや保護者が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 子どもや保護者の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 子どもや保護者の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
双方向の説明と丁寧な記録で、保護者理解と安心感を高める契約対応を実践しています
サービス開始時には、重要事項説明書に加え独自資料を用い、なるべく簡潔かつ漏れのない説明を心がけています。一方的な説明にならないよう質問の時間を設け、双方向で理解を深めています。契約や加配変更時はメール連絡と書面差し替えを行い、保護者の意向やリスク面も記録に残す丁寧な対応をしています。
細やかな日々の記録と共有により、子どもの状態を全職員で正確に把握しています
利用開始時に保護者へチェックリストを記入してもらい、生活状況や特性を把握しています。加えて、日々の様子や発言、行動などを職員が具体的に記録し共有しています。簡潔さよりも具体性を重視し、全員が共通理解をもって支援にあたる体制が整っています。
初期不安の軽減や卒業後の見守りまで、一人ひとりに寄り添う支援を継続しています
利用開始直後は保護者と情報を共有し、必要に応じて短時間利用や送迎など柔軟に対応しています。卒業に伴う終了時にも「いつでも相談できる」と伝え、不定期に電話で近況を確認するなど、支援の継続性を大切にしています。家庭と連携した温かなサポート体制が特徴です。
1.サービスの開始にあたり子どもや保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を子どもや保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、子どもや保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、子どもや保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
ITツールによる共有と定期モニタリングで子どもの変化を全職員で把握しています
子どもの心身や生活状況を「児童共有事項」としてITツールで記録し、全職員がリアルタイムで共有しています。保護者のモニタリングやケース会議を経て個別支援計画を作成し、3か月ごとに見直すサイクルを確立しています。日々の情報共有と定期的な見直しで、支援の質を継続的に高めています。
モニタリングと面談を通じて希望を丁寧に反映し、柔軟に個別支援計画を運用しています
保護者から生活面・学習面・運動面などの希望をモニタリング用紙で把握し、個別支援計画に反映しています。面談では日々の様子と結び付けて具体的に説明し、同意を得ています。計画は半年ごとに見直すほか、必要に応じて責任者やケース会議の判断で速やかに変更できる体制を整えています。
事実に基づく丁寧な記録と共有体制で、子どもの変化も見逃さない支援を実践しています
日々のケース会議や連絡帳、児童共有事項により、子どもの様子や支援内容を正確に記録しています。責任者が随時確認し、主観を交えず事実ベースで記録することを徹底しています。小さな変化や家庭では見えにくい面も丁寧に共有し、個別支援計画中間評価表で推移を分析して次の計画へとつなげています。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 子ども一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.子どもや保護者の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、子どもや保護者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画を子どもや保護者にわかりやすく説明し、同意を得ている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもに変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
1.個別の支援計画に基づいて子ども一人ひとりの発達の状態に応じた支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいた支援を行っている
- 子どもの特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 関係機関(教育機関、福祉関係機関、医療機関等)と連携をとって、支援を行っている
【講評】
5領域の課題を中心とした個別支援計画を立案し、定期的にモニタリングを行っています
個別支援計画は健康・生活・運動・感覚・認知・行動・言語・コミュニケーション・人間関係・社会性の5領域の課題について支援することを基本として立案しています。子どもと保護者の意向を取り入れ、短期と長期目標を立てています。計画はニーズ等が変わるものと考え、子どもの発達状況や障害特性によって随時変更するものとしています。個別支援計画は3カ月ごとにモニタリングを実施し、半年ごとに見直しを図っています。また、作成した個別支援計画は職員全員に周知を図り、計画に基づいた支援を行っています。
子どもの特性を必要に応じて各スケールで把握し、自立へ向かえる支援を心がけています
職員は、子どもの特性や性格を把握し、コミュニケーションを図っています。事業所では各専門職により必要に応じてスケールを用いて子どもの課題を導き出しています。その結果により必要な場合には注意や指導を行い、社会での一般常識を丁寧に伝えるようにしています。話すことが苦手な子どもや他者とのトラブルがある場合には距離感をとって落ち着かせ、双方の話を聞き取って気持ちをくみ取るよう努めています。特に重要な課題は、日々のミーティングの場で情報共有を図り、対応を統一するよう努めています。
行政や学校・医療機関等との連携を図り、更なる支援の充実を目指しています
関係機関との連携が必要な子どもについては、密な連絡体制を取るようにしています。子どもが関係する教育機関・福祉関係機関・医療機関等と連携し、支援が行われています。児童に関する様々な場面や状況やについて、各分野の関係機関と相談のうえで支援するよう努めています。その一環として、学校公開などに参加し子どもの様子を把握するよう努めています。しかしながら、学校等の教員は子どもの障害特性に合わせた対応までは難しい状況もあり、支援の継続性に配慮して情報共有を図っていくことが課題となっています。
2.【食事の支援がある事業所のみ】子どもが食事を楽しめるよう支援を行っている
- 食事時間が楽しいひとときとなるよう環境を整えている
- 子どもの状態やペースに合った食事となるよう、必要な支援(見守り、声かけ、食の形態や用具の工夫等)を行っている
- 子どもが安全に食事をとれるよう取り組みを行っている
- 食物アレルギーや疾患等については、医師の指示に従い、対応している
- 食についての関心を深めるための取り組みを行っている
- 子どもの状況をふまえ家庭での食事について助言を行っている
【講評】
食事時間が楽しいひと時となるよう、職員見守りのもと環境を整備しています
夏休みや冬休みなど、学校が休みのサービス利用日で弁当が必要な日は、家庭から持参してもらったり、近隣のコンビニに同行して子どもの好きなものを購入しています。職員は安全に配慮し、子どもが騒いだり、席を立たないように見守り、落ち着いて食べることができるようパーテーションで区切るなど環境作りに努めています。また、気の合う子同士が隣に座り、職員は一緒に食事をしながら、安全で楽しんでもらえる時間となるよう支援しています。お弁当の温めが必要な場合には電子レンジを使い、おいしく食べられるようにしています。
アレルギーや疾患を把握し、間違いなく提供できる体制を作っています
食物アレルギーや子どもの疾患等については、保護者からサービス開始前に利用者個別のチェックリストを手渡し記載してもらっています。その情報から面談や日々のサービス利用の中で情報を得て得て蓄積させています。チェックリストでは、個々の子どもの基本情報とアレルギーの有り無し、アレルギーの種類、疾病などを記載しています。おやつやイベント時の食べ物は、保護者から食べられるものと食べられないものが具体的に書かれた連絡帳で確認を取っています。また、お菓子の銘柄を確認し、個別児童の銘柄一覧を作成し対応しています。
食への関心を深めるとともに専門的な視点で食事についてアドバイスを行っています
食への関心を深めるために、食べ物イベントを行い教育の機会としています。その際には、切る・煮る・炒めるなどの場面で関われる部分を子どもに担ってもらっています。また、おやつを用意し、おやつ一覧表で子どもが楽しんで決められるように工夫しています。食物アレルギーや疾患等については、面談時に保護者から確認し、一覧にまとめています。また、今年度からは作業療法士を新たに配置し、食事時の姿勢や使う補助具のアドバイスにより、流動食からふつうのご飯に形態が向上した子どももいます。
3.子ども一人ひとりの状況に応じて生活上で必要な支援を行っている
- 身の回りのことは自分で行えるよう、必要な支援を行っている
- 基本的な生活習慣や社会生活上のルール等 (あいさつ、マナー、交通ルール等)を身につけられるよう支援を行っている
- 集団活動を取り入れるなど、子どもの心身の発達や社会性が育つよう支援を行っている
- 一人ひとりの有する能力を活かせるよう個別のプログラムを実施している
- 送迎は、子どもと保護者等の状況に応じて送迎方法を検討し、行っている
【講評】
必要な身の回りのことは自身で行えるよう、見守ることで自主性の醸成を促しています
子どもは、通所の際に、靴箱の横に掲示されている「靴箱に入れる」「ジャンバーはハンガーにかける」など、絵と言葉で書かれた手順を見ながら、自分で行えるようにしています。職員はその様子を見守り、出来ない子どもには声掛けをして習慣がつくように工夫をしています。特に、身だしなみについてできない子どもが多く、職員は繰り返し声掛けを行っています。個別支援計画書に沿って、子どもに合わせた「見守り」「声掛け」「支援」の段階を設けて自立度を上げ、身の回りのことは、自分で行えるよう支援をしています。
定期的にイベントを開催し、集団活動の中で、有する能力が生かせる支援に努めています
様々なイベントを月に3回程度実施しており、集団活動を行っています。外出イベントでの支援や、子どもの希望に応じて外と室内に分けての支援を行っています。子どもがイベントで楽しみながら、集団活動や他者との関りを通じて心身の発達や社会性が育つための支援を行っています。イベントでは地域の方と触れ合う機会もあり、社会性を身に付け、また集団としての活動の中で一人ひとりの有する能力が活かせるよう工夫を図っています。
一人ひとりのストレングスを活かせるよう個別のプログラムを実施しています
提供するサービスの生活支援には、日常生活訓練として「日常生活動作」「余暇活動」などがあります。子どもが意欲的にかかわるような遊びを通して、好きなこと、得意なことを育めるようにしています。創作活動では「言葉の教室」「アートセラピー」「書道」など、表現する喜びを体験できるようにしています。一人ひとりの有する能力を活かせるように、個別のプログラムを実施しています。これらのプログラムを通じて、子どものできないことではなくストレングスに着目して得意を伸ばせる支援に努めています
4.子どもの健康を維持するための支援を行っている
- 子どもの健康状態について、保護者や医療機関等から必要な情報を収集している
- 子どもの状態に応じた健康管理を行い、体調変化に速やかに対応できる体制を整えている
【講評】
子どもの健康状態について情報を収集し、サービス提供に活かしています
サービス開始時に、保護者に利用者個別のチェックリストを渡し、子ども一人ひとりの疾患名、服薬の有り無し、主治医、健康状態等を記載してもらっています。把握した情報は個別BOXに入れて職員間で共有しています。サービス開始時には検温および顔色を観察し、体調確認を行っています。また、日ごろから平熱を把握し変化が見られる場合には保護者に連絡をしています。新たな疾患や通院の必要がある場合は、連絡帳やメールにて連絡を取り、個別の健康状態を把握して支援に活かしています。
子どもの健康管理や緊急時の体調変化には、速やかに対応しています
休み等の連絡はメールや電話で受け付け、体調が悪い場合などその理由も聞き取っています。職員は受け入れ開始時に、日常業務マニュアルに沿って子どもの体調を確認しています。急変時についての対応は、速やかに連携医療機関と連携を取り必要な措置をとれるようにしています。てんかん発作が起きる子どもについては、個々の対応法が詳しく分かりやすく別紙に記録し速やかに対応できる体制をとっています。実際、てんかんについては救急対応を図った事例もあり、個々に対応方法について保護者と確認して一人づつの手順書を作成しています。
5.子どもの主体性を尊重し、施設での生活が楽しく快適になるような取り組みを行っている
- 日常生活の支援は子どもの主体性を尊重して行っている
- 子どもが安心して活動できるよう、状況に応じて室内の環境を工夫している
- 子どもの状況や希望に沿って、多様な体験ができるようにしている
- 【放課後等デイサービス】
子どもの状況に応じて利用日や利用時間を設定している
【講評】
子どもが楽しく主体性を持って活動できるよう、ソフト面・ハード面を整えています
事業所は、「これをしなければならない」という決まり事を設けず、あくまでも子どもの主体性を尊重するとともに、自立を促す対応を心がけています。子どもが興味を持ち、「やってみたい」と思える活動には職員が支援しています。また、要望が多い遊び等は実施できるように必要な物品を買いそろえています。安全面でも考慮し、トラブル時の様子をカメラに納めて対応を図ることもあります。事業所での活動が楽しく安全にできるよう、環境面の整備とともに子どもの精神面のサポートも行っています。
各専門職と連携を図りながら、固定化しないプログラム提供に努めています
事業所では①調理②工作③学習を3つの柱にして楽しみのあるプログラム活動を提供しています。子どもが興味を持ちながら楽しめる内容を提供できるよう、職員が趣向を凝らしています。事前にYouTubeや月初めのプログラム配布にて情報共有を行い、見通しを持って参加できるよう配慮しています。日頃の利用については各専門職と連携を図りながら、身体を動かすプログラムなど小集団の中でそれぞれの課題に合わせた内容とし、固定化しないよう工夫を図っています。
子どもや保護者の要望に応じて利用日や利用時間を臨機応変に変えることが可能です
サービスの提供時間が一日の休日であった場合も、保護者と相談して午後の預かりにしたりし、子どもの状況に応じて利用日や利用時間を設定しています。保護者との連絡を密に取り、各児童ごとに臨機応変な対応ができています。保護者との連絡を密に取ることによって、子どもの状況把握に繋がっています。一方で、子ども同士の関係性や、実施するプログラム内容に応じて他の事業所との使い分けをする場合もあります。子どものやりたいことが継続してできるよう、可能な限り利用日の調整を行っています。
6.家族との交流・連携を図り支援を行っている
- 子どものサービス提供時の様子や家庭での普段の様子を家族と情報交換し、支援に活かしている
- 家族の意見や要望を活かした支援を行っている
- 家族の状況に配慮し、相談対応や支援を行っている
- 子どもや家族に合った療育方法等について助言している
【講評】
家庭での様子やサービス利用中の出来事を保護者と共有しています
事業所では日頃の子どもの様子を連絡帳やスペースキッズ通信にて知らせています。年に2回の面談は、事前にモニタリング用紙をもとに子どもの状況、課題を共有する場としても位置づけています。サービス提供時の子どもの様子や、支援内容を細かく保護者に伝えています。保護者は、健康状態、家庭での様子、心配事や不安などを記入しています。また、家庭や学校での不安事はいつでも相談できる旨を伝え、安心して通ってもらえるよう働きかけています。
定期モニタリングで保護者の要望を確認し、子どもの支援に活かしています
半年に一度の定期モニタリングおよび中間評価で子どもの様子を把握しています。また、モニタリングでは保護者面談を実施して、要望を確認しています。普段の利用では連絡帳などで保護者から個別に要望を受け付けています。それを受けて、学校訪問や通院同行なども行っており、保護者の意見や要望を活かした支援を行っています。また、ステップファミリーなど、個別に相談に乗り、必要に応じて行政とも連携して、家族の状況に配慮した支援を行っています。
子どもや家族の状況に配慮し、相談受付や療育方法等について支援をしています
日々の家庭状況は連絡帳で把握していますが、保護者の深刻な相談や心配ごとに対しては、年2回の定期面談以外に、事業所内で受け付けたり、事情によっては家庭訪問をしています。不登校の子どもや問題のある子どもに対しては、利用できる支援策を提示し、必要な療育方法などの助言をしています。さまざまな障害、家庭環境を持つ保護者や子ども達に寄り添った支援をおこなっています。また、12月には保護者会を開催し、法人全体の動向を伝えるほか保護者同志の交流の場としても活用しています。
7.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域の情報を収集し、子どもの状況に応じて提供している
- 必要に応じて、子どもが地域の資源を利用し、多様な体験や交流ができるよう支援を行っている
- 【児童発達支援センター】
地域全体の在宅障害児や関係機関等を対象に、施設・設備や人材・プログラムを有効に活用した支援を実施している
【講評】
保護者や子どもにとって将来の希望が持てる情報提供に努めています
保護者への情報提供として座談会の活用および、資料を作成して地域の社会資源の情報を伝えています。特に、座談会では、同じ境遇の先輩保護者がスピーカーとなり、実体験を話してもらうことが保護者にとっての良い情報源となっています。子どもの将来に対する選択肢が狭まっていた方にとっては希望が持てるものとなっています。各子どもの成長段階により就労や進学への情報提供を工夫して伝えることで、保護者や子どもにとっての安心に繋がる支援に努めています。
子どもの状況に応じて、地域の情報を提供して交流の機会を持っています
事業所では、不登校児や問題を抱える子どもについて、保護者や関係機関より情報を得ています。子どもの生活の幅を広げるために、行政や学校と連携を取りながら、子どもに必要な支援の情報を収集しています。また、学童などの関係機関からは関わりを望む声があり、子どもが望む場合には情報提供してボッチャを楽しむなど交流の機会を持っています。普段関わることの少ない子ども同士の交流は、新たな楽しみとなっています。さらに、学校公開に参加して教育機関の情報を得るとともに、子どもの普段と違った様子も見ることができています。
【講評】
日常の声かけでプライバシーを守り、安心して過ごせる環境づくりを徹底しています
外部との情報共有は必ず書面で保護者の同意を得た上で行い、最小限の範囲にとどめています。日常支援では、鞄を勝手に開けない、話題にする際は本人に確認するなど、小さな行動でも尊重を徹底しています。着替えは男女別や個室対応とし、同性介助を行うなど羞恥心への配慮も徹底しています。
子どもの意思を尊重し、納得感を重視した支援で「自分で決める力」を育んでいます
日常の支援では、子どもが「ノー」と言える雰囲気づくりを意識し、自分の意思で行動を選べるよう支援しています。必要な場面では、無理強いせず納得感をもって行動できるよう声かけや相談を行っています。送迎やトイレなどの場面でも特性に応じた配慮を行い、意思尊重と安全の両立を図っています。
いじめやトラブルの早期発見と冷静な対応で、安心して過ごせる環境を維持しています
子ども間でのトラブル時には、指導員が入り当事者と周囲の安全を確保しながら冷静な話し合いを行っています。雰囲気の変化や言葉遣いの荒れなど、小さな兆候を見逃さず早期に声かけを行うことで予防に努めています。職員間の連携を重視し、安心できる環境づくりを継続しています。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、子どもや保護者の同意を得るようにしている
- 日常の支援の中で、子どものプライバシーに配慮した支援を行っている
- 子どもの羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(子どもが「ノー」と言える機会を設けている)
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
- 施設内の子ども間の暴力・いじめ等が行われることのないよう組織的に予防・再発防止を徹底している
【講評】
マニュアルを共有し読み合わせにより、新任職員の学びと業務標準化を進めています
入社時に全職員へマニュアルを配布し、先輩職員との読み合わせを通して基本的な業務内容を理解できるようにしています。個人ごとの力量一覧表も活用し、事務処理や支援手順の習得状況を確認しています。マニュアルは日常業務で参照しながら活用され、サービス品質の維持に役立っています。
支援方法の属人化を防ぐため、マニュアル内容の言語化と平準化が今後の課題です
マニュアルは存在していますが、支援方法の細部が職員ごとに異なり、対応が属人的になっている面も見受けられます。基礎的な考え方は共有されていますが、支援の流れや判断基準などの言語化が十分でなく、共通理解の定着が望まれます。今後は定期的な点検と内容更新が必要です。
見直し基準や更新ルールが明確でなく、改善のタイミングが属人的になっています
サービス内容や手順の見直しは、問題が発生した際や保護者・職員からの意見を受けたときに不定期で行っています。具体的な改定時期や基準が定められていないため、改善の判断が担当者の経験や状況に依存しています。今後は定期的な点検やルール化による継続的な品質向上が期待されます。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や子ども・保護者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
事業所が目指している理念・ビジョン等実現に向けた周知を様々な場で行っています
事業所は、目指している理念・ビジョン・基本方針の実現に向け、職員および関係者への継続的な周知を図っています。理念や基本方針は、毎期の事業計画書や事業報告書に明確に記載され、日々の運営の中で実践できるよう努力されています。職員の理解を深めるため、月1回の全体会議において、これらの説明と確認が行われています。また、利用者本人や家族等の理解促進のため、保護者会を利用して事業所の状況等が説明されています。
理念・ビジョンの実現に向けた方向性を示し、リーダーシップを発揮しています。
意思決定がサービス現場まで円滑に伝わるよう、ケース会議(毎日)、社員会議(毎月)、全体会議(毎月)といった階層別の会議が定期的に設定され、実施されています。特に、社員会議や社員評価のフィードバック時には、職位表を利用して個々の職員の役割や責任について説明・確認が行われています。この職位表によって、職位・職級ごとの役割や相談の流れも明確化されています。組織の規模が小さいため、こうした会議体を通じて意思の疎通が円滑に進みやすくなっています。