評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

そよかぜハーモニー保育園

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1.家庭的雰囲気の環境でこどもたちが居心地よく過ごせるようにする。
2.一人ひとりを大切にした言葉かけをし、個人を尊重する。
3.年齢ごとに興味のある教具、教材を整え、自分で選んで遊ぶ。
4.モンテッソーリ教育で一貫した保育を行う。
5.楽しんで集団保育に参加する。

職員に求めている人材像や役割

子どもの発達を知るために自らの向上心も持つ人材
一人ひとりの子どもに応じた丁寧な保育の探求心
子どもから学ぼうとする姿勢

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

人間の生命を育てるという使命感
全国の研修または様々な研修に参加し、自らの保育を振り返り、環境が子どもの笑顔につながるよう質の向上を目指す。

全体の評価講評

特によいと思う点

モンテッソーリ教育法を柱に北欧の野外保育の考え方も取り入れ、園独自の保育環境を構築している。園では目指す姿の共通理解という点に力を入れており、園内研修や会議で場でも一つひとつの取り組みの根拠を示し、職員が意図を理解して実践に結び付けられるよう繰り返し学んでいる。また、カリキュラム等の会議で話し合うだけだなく、日々の具体的な活動の様子や環境設定等について随時評価と検討を重ねていく姿勢もあり、職員が常に学びの中で様々な工夫を行っていくようになっている。

職員の計画的な採用と継続的な研修体系により、有資格者(ディプロマ)を持った職員も多くなり、環境構成や教材の工夫等により活動の幅が広がっている。また、園内研修の形で学ぶ機会も作り、モンテッソーリ教育法を柱にした園の保育の考え方を、全員で学ぶ機会を持つことができている。日々の活動の中でも環境設定や子どもとの関わり、見守りの姿勢等について実践を通して助言等が得られる機会もある。取り組みの根拠が明確になることで、保護者にも活動内容や子どもの様子を伝える際に役立てられるようになっている。

職員が日々職場内で学び続けることで、各保育室の遊具や教材の種類や数が豊富に揃えられている。モンテッソーリ教育法を基本としていることから、全ての子どもが自ら選択して手に取れることを大切にしており、職員は子どもの様子等を見極めながら手作りの遊具・教材等も多く整え、選択の幅が広がるようになっている。環境面も随時見直しを行っており、子どもたちがゆったりくつろぐ場作り等も工夫しており、子どもたちがそれぞれのペースで自分に選んだ遊びに集中できる穏やかな環境となっている。

さらなる改善が望まれる点

モンテッソーリ教育法を柱に、北欧の野外保育等の考えも取り入れた独自の保育が展開されている。そのため職員の採用では園の保育への理解と共感が必要となっており、面接を通してしっかりと話し合うことでミスマッチを避けることが重要となっている。また、基本となる個の尊重、子ども一人ひとりの尊厳を大切にするということについても確認していくことが重要としている。

園の研修制度は充実しており、モンテッソーリ教育法を始め広く学ぶことができる仕組みを作っている。しかしながら研修は正規職員が中心となっており、パート職員には研修時間の確保ができていない状態になっている。園全体で子どもを見ていく中で意識の差が出る可能性もあることから、研修の機会の確保を課題として取り組むとしている。

現在の室内環境は有資格者も多く、研修を重ねてきたことから充実が図られており、安定した活動ができるようになっている。しかしながら、園としては一人ひとりに応じてより豊かな環境を提供するためには、空間的に不足していると考えている。そのために定員減等の可能性も含め、幅広く検討を行っていくこととしている。

事業者が特に力を入れている取り組み

モンテッソーリ教育を柱として、「生きる力」に寄り添う保育を目指している。個の尊重を基本に、0・1歳児は興味に沿った玩具を一人用マットに一つを基本に設置し、邪魔されずに夢中になることを保障している。2歳児からは教具を棚から選び、元の棚に片付けるまでの規律性にも触れている。3~5歳児は異年齢保育を実施し、日常生活分野や数・言語・地図等の教具で個々に集中し達成感や満足感を持つことで主体性が育ち、周りと協調している。困った時には年上の子や職員も共に考える等、感覚教育として体に染み込むよう丁寧に支えている。

近隣の森では四季折々の自然体験を行って五感を働かせており、カブトムシやトンボ、ミミズ等を見つける他、身体を動かし発散している。雨の日もレインコートを着て森を散策し、木の下で葉から落ちる雨を楽しんだり、葉の裏で雨を避ける虫を発見して喜んでいる。ドングリに様々な形があると気付いた子が、「ママにおみやげ」と優しい言葉も発している。時には雨や雲の不思議に疑問を持ち、好奇心を膨らませて実験も行っている。また、森の妖精の話から落ち葉と微生物の関係を感じる等、身近な自然を守り共生することを学んでいる。

季節感を大切にした献立の提供と様々な食育活動を計画し、食に関心を持てるよう取り組んでいる。郷土料理の日には、日本地図で県の話や料理の由来等を説明している。また、年齢によって食材に触れ、そら豆の皮むきや出汁作り、バター作り等の他、5歳児はパン生地を三つ編みにして工芸パンを作る等の調理保育も実施している。お米作りをしたことから、収穫後にはガラス鍋で炊飯しておにぎりと豚汁を作っており、その際にはピーラーでの皮むきや包丁で切る等、年齢毎にできる作業を担当し、「みのりの秋」と称した食に感謝する日を楽しんでいる。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:在園児54名(44世帯)の保護者(お子さんが複数通園されている場合は年齢の低いほうのお子さんについて回答を得る)。
  • 調査方法:アンケート方式  
    アンケート方式を採用。標準調査項目に独自項目を追加したアンケートと案内文、共通評価項目のねらいを返信用封筒に同封し、園職員を通じて保護者へ配布。ポストへの直接投函と、園内に設置した箱で並行して回収を行い、弊社事業所にて集計を行った。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:33/44(回答率 75.0% )

利用する園児の保護者44名を対象にアンケート調査を実施し、33名から回答を得た。
総合的な満足度は、「大変満足」66.6%、「満足」27.3%を合わせると93.9%の高い満足度が得られている。
「心身の発達に役立つ活動」、「興味や関心が持てる活動」、追加項目「子どもの発達に合わせた豊かな感性を育む活動・遊び等が行われているか」、追加項目「子どもが生活するところは落ち着いて過ごせる雰囲気か」では、満票という極めて高い支持が得られた他、「子どもを尊重した対応」、追加項目「園の基本的な考え方についての説明はあるか」、追加項目「登園時に子どもの様子についての把握・確認があるか」、追加項目「園からのたよりなどで日々の子どもの様子や気持ちを知ることができるか」、追加項目「担当保育士は子どもの良いところや個性を認めているか」等、多岐にわたる項目において9割台の非常に高い支持が得られる結果となった。アンケート全体の回答結果として、平均約85%の支持を集めている。
自由記述では、「温かな保育とモンテッソーリー」、「子どもの個性や興味に応じた取り組みをしてくれる」等、保育内容に好意的なコメントが多数寄せられている。

アンケート結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか

はい 33名 (100%)

「はい」の回答が100%、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%となった。満票という極めて高い支持が得られた他、追加項目「子どもの発達に合わせた豊かな感性を育む活動・遊び等が行われているか」でも同様の支持を獲得している。

2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 33名 (100%)

「はい」の回答が100%、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%となった。満票という極めて高い支持が集まり、前項と併せて活動に対する理解は広く得られている。

3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 31名 (94%)
どちらともいえない 2名 (6%)

「はい」の回答が93.9%、「どちらともいえない」が6.1%、「いいえ」が0%となった。食事提供については、9割台の非常に高い支持を集める結果となった。

4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 29名 (88%)
どちらともいえない 4名 (12%)

「はい」の回答が87.9%、「どちらともいえない」が12.1%、「いいえ」が0%となった。8割を超える高い支持が集まり、自然や社会との関わりに対する理解は広く得られている。

5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 26名 (79%)
どちらともいえない 3名 (9%)
無回答・非該当 4名 (12%)

「はい」の回答が78.8%、「どちらともいえない」が9.1%、「いいえ」が0%となった。「無回答・非該当」を除くと、非常に高い支持が示されいる。

6.安全対策が十分取られていると思うか

はい 19名 (58%)
どちらともいえない 14名 (42%)

「はい」の回答が57.6%、「どちらともいえない」が42.4%で全体の「どちらともいえない」の割合の中で最も高く、「いいえ」が0%となった。「どちらともいえない」の回答がやや高く、5割台の支持となった。

7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 30名 (91%)
どちらともいえない 3名 (9%)

「はい」の回答が90.9%、「どちらともいえない」が9.1%、「いいえ」が0%となった。9割の非常に高い支持が集まり、行事日程の設定については、保護者からの理解が広く集まっている。

8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 29名 (88%)
どちらともいえない 3名 (9%)
いいえ 1名 (3%)

「はい」の回答が87.9%、「どちらともいえない」が9.1%、「いいえ」が3%となった。園との信頼関係は、8割を超える高い支持が得られる結果となっている。

9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 29名 (88%)
どちらともいえない 3名 (9%)
いいえ 1名 (3%)

「はい」の回答が87.9%、「どちらともいえない」が9.1%、「いいえ」が3%となった。8割を超える高い支持が得られた他、追加項目「子どもが生活するところは落ち着いて過ごせる雰囲気か」では、満票という極めて高い支持を集めた。

10.職員の接遇・態度は適切か

はい 26名 (79%)
どちらともいえない 6名 (18%)
いいえ 1名 (3%)

「はい」の回答が78.8%、「どちらともいえない」が18.2%、「いいえ」が3%となった。7割を超える支持が得られた他、自由記述では職員の人柄に好意的なコメントも寄せられている。

11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 27名 (82%)
どちらともいえない 6名 (18%)

「はい」の回答が81.8%、「どちらともいえない」が18.2%、「いいえ」が0%となった。病気やケガへの対応は、8割台の高い支持を集めている。

12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 24名 (73%)
どちらともいえない 6名 (18%)
無回答・非該当 3名 (9%)

「はい」の回答が72.7%、「どちらともいえない」が18.2%、「いいえ」が0%となった。「無回答・非該当」を除くと、高い支持が示されている。

13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 32名 (97%)
どちらともいえない 1名 (3%)

「はい」の回答が97%、「どちらともいえない」が3%、「いいえ」が0%となった。9割を超える非常に高い支持が得られた他、追加項目「担当保育士は子どもの良いところや個性を認めているか」でも同様の支持を集めている。

14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 27名 (82%)
どちらともいえない 4名 (12%)
いいえ 1名 (3%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「はい」の回答が81.8%、「どちらともいえない」が12.1%、「いいえ」が3%となった。情報の取り扱いについては、8割台の高い支持が得られる結果となった。

15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 28名 (85%)
どちらともいえない 5名 (15%)

「はい」の回答が84.8%、「どちらともいえない」が15.2%、「いいえ」が0%となった。8割台の高い支持が得られた他、追加項目「園からのたよりなどで日々の子どもの様子や気持ちを知ることができるか」では、9割を超える非常に高い支持を集めている。

16.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 30名 (91%)
どちらともいえない 2名 (6%)
いいえ 1名 (3%)

「はい」の回答が90.9%、「どちらともいえない」が6.1%、「いいえ」が3%となった。要望や不満への対応は、9割の非常に高い支持が得られた。

17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 22名 (67%)
どちらともいえない 6名 (18%)
いいえ 3名 (9%)
無回答・非該当 2名 (6%)

「はい」の回答が66.7%、「どちらともいえない」が18.2%、「いいえ」が9.1%で全体の「いいえ」の割合の中で最も高くなった。外部の苦情窓口の存在は、6割台の認識となった。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
理念・方針を基本に、園の保育についての会議や研修で繰り返し確認して取り組んでいる

モンテッソーリ教育法を基盤にした保育を実践しており、園周辺の自然環境を活かしたゆったりとした生活を送ることを方針に示している。職員は、園内研修や会議等の機会に繰り返し学ぶようにしており、園が目指す保育の在り方について理解を深められるようにしている。また、カリキュラムの策定や環境構成等の際にも、理念・方針・目標を振り返って常に方向性にぶれがないことを確認しながら進めている。園長も随時園内での指導を行い、安定した取り組みができるようにしている。

保護者にも、動画等の資料を用意して詳しい説明を行い理解を得ている

入園時には重要事項説明書をもとにした全体の説明の他に、保育室を見ながら園長の説明を受ける機会もある。具体的な保育環境や子どもの様子を通して、モンテッソーリ教育法が実践にどのように活かされているかが伝わるようにしている。また、園のお便り等も生活場面の写真等を多く取り入れることで視覚的に伝えると共に、活動の意図等も丁寧に説明している。懇談会では写真や動画等も活用して説明を行い、質疑応答を通して保護者の理解につながるようにしている。

リーダー会議・職員会議での意思決定が基本となっている

園長は法人として最初に立ち上げたひのはら保育園の初代園長でもあり、モンテッソーリ教育法を中心とした保育について強い思いを持っている。園は法人として3園目の園として、モンテッソーリ教育法を基盤にした保育の実践を行っており、一貫した方向性のもとで保育が進められるように、常に職員への働きかけを行っている。日々の業務においては職員会議での意思決定を基本としており、合議の上で判断が行われるようにしている。場合によってリーダー会レベルで決定とする際には、全職員に資料を回覧して総意を確認している。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保護者・職員の意向を把握し、会議で確認している

保護者の意向や要望は毎日の送迎時の会話やアンケート等から把握しており、その内容を職員会議等で検討し、随時必要な対応が取れるようにしている。また、園と同じビルの4階に保護者サロンを設置しており、喫茶コーナー等も活用して随時直接話すことができるようにしている。職員は年に2~3回の個人面談があり、そこで個別に意見要望等を聞き取っている。また、会議の中での積極的な意見交換を通して、職員の意向を掴むことができるようにしている。

事業環境等の外部情報は、園長が中心となって整理している

保護者サロンの他、一時保育や子育てサロンも運営することから、その利用者との会話を通して近隣地区の子育てニーズ等を把握している。また、市内の園長会や保育関係団体に参加することで、業界情報や市場動向、行政の動き等も把握している。特に市の園長会は活動が活発で、多くの情報が得られる強みがある。これらの様々なルートで入手した情報は園長のもとで整理分析され、事業計画書策定の参考材料として活用できるようになっており、職員との共有も図られている。

中期的な見通しのもとで、園の将来像を定めていくよう準備している

事業計画書には具体的活動に関する計画の他に、年度の運営方針も示されており、ここで園を取り巻く市場環境の変化やそれに対する園の方針等を明確にしている。更に中期的に取り組みを開始する可能性のある事柄についても記載し、職員が見通しを持って取り組めるようにしている。また、具体的な資料のレベルまでは落とし込んでいないが、少子化が進む中での対応や、園としての求める水準を確保するための適正規模等についても検討が進められており、大きな方向性は決められている。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
法・倫理・規範等の周知と遵守は研修等で確認している

法・倫理・規範の遵守等は職員の基本として入職時のオリエンテーションで説明しており、各種規程や関係法令、条文等も用意されている。また、会議等で読み合わせをする等、繰り返し周知の確認も行っている。モンテッソーリ教育法を実践する園として個の尊重は基本中の基本でもあり、園内研修でもテーマを設定して学んでおり、常に職員は意識を持って保育に関わるようにしている。また、人事考課の自己評価項目にも関連する内容を盛り込み、各自でチェックができるようにしている。

虐待防止については、常に組織的な対応ができるように研修等を重ねている

虐待防止や不適切な保育等についても、行政の提供するガイドラインや園のマニュアルをもとに確認しており、全職員が共通の対応をできるように周知の上で理解の徹底を図っている。また、園のスタッフマニュアルにも、基本事項の一つとして掲載している。園内研修でも「子どもの人権を守る」という観点から学び、職員同士も意識できるようにしている。関係機関とは常に連絡を取り合い、実効性のある連携となるよう配慮しており、情報交換も随時できる関係性を築いている。

地域子育て支援事業には積極的な取り組みがある

園と同じビルの4階に、保護者サロンに併設された子育て広場を持っている。そこに北欧の野外保育やモンテッソーリ教育の世界を再現したような空間を作り、子育てひろば事業を展開している。利用希望者も多くなっており、現在は日によって待機が出る人気となっている。また、高校生との交流事業では毎週月・水・金に1~2名の受け入れを行い、体験保育を実施している。市内の園長会の他、各種関係機関等との連携も行っており、随時情報交換等ができる体制になっている。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
各種の規程やマニュアルをもとにリスクマネジメントを行っている

園全体のリスクマネジメントとして、各種の規程やマニュアル等をもとにリスク評価を行い、必要な対策につながるようにしている。感染症等については、看護師を中心に常に徹底した対応が取れるよう配慮しており、必要に応じて園医や保健所との連携も図れる体制としている。事故防止についても事例をもとにした検証の中で話し合いを重ね、具体的な再発防止策につながるようにしている。また、ビル内に位置することから、ビル管理者による安全点検等についても確認している。

災害時の対応は計画に沿って実施し、検証も行っている

防災対策として火災・地震等を想定した避難訓練を毎月実施しており、避難経路や避難方法等の確認を行っている。訓練後には評価反省を行い、次回以降の改善につながるようにしている。大規模広域災害への対応は、BCP(事業継続計画)を策定して準備している。BCP策定のための研修にも参加し、園の実情に合わせたカスタマイズも行っている。また、災害発生時の近隣関係機関との連携や、法人姉妹園との連携も想定して準備している。

園内の情報管理は、全てデジタルデータで行われている

園内ではICT化の取り組みが進んでおり、園業務のほぼ全てがシステム上で行われるようになっている。また、各部署の使用状況に応じて、PCの台数を増やす等の対応も取っている。セキュリティ対策はシステムのサポートを担う業者が中心となるが、園内でもシステムの運用上の注意や紙媒体で保管される記録類の管理体制等について確認し、情報流出がないようにしている。また、個人情報保護規定等をもとに研修も行い、職員・保護者共に適切な情報利用ができるよう努めている。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員の採用では、園の保育への理解と共感が大切になっている

法人3園体制で施設間異動も行われるが、運営は基本的に独立して行っており、採用も各園対応となっている。但し、求人情報については法人のWEBサイトから各園につなげる形となっており、法人理念が伝わるようにしている。採用は面接が基本となるが、モンテッソーリ教育法を行っていることもあり、見学を通して園の保育への理解と共感が得られることが大切になっている。園では離職者が少ない安定した状態であることから、計画的に良い人材を採用していきたいとしている。

研修を通して、園の保育について学び続けることができる環境にある

人事考課制度を導入しており、自己申告シート等も活用して個々の職位やスキルに応じ、計画的に研修に参加できるようにしている。また、処遇改善Ⅱに伴うキャリアアップ研修も活用し、順次計画的に参加するようになっている。モンテッソーリ教育法については、本物を確実に学ぶことを大切にしており、園内研修の形で実践的に学ぶ機会を多く作っている。また、北欧の野外保育についても研修を重ねており、スウェーデンの他に全国各地での研修にも参加できるようにしている。

良好な環境の維持のためにも、職員の負担感への配慮が必要になると思われる

モンテッソーリ教育法や、北欧の野外保育等を柱にした特色が明確になっている。この環境を維持するために職員が研修を重ね、会議等での話し合いを通して改善を図ってきている。但し、それによる負担感や職場内の関係性等については要望も示されていることから、より良い環境の維持のためにも現場への働きかけの工夫等が期待される。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

園では、「Happy Day-Home」を掲げて保育園を家庭として捉え、“子どもが一日の生活を居心地良く過ごせるような環境のもとで育つ”ことを目指している。
これをもとに一日の生活が慌ただしく追い立てられる生活にならないために、全職員が保育の在り方と一人ひとりの子どもの尊厳について学ぶ他、講師を招いて年間数回にわたって全職員で研修を行っている。これにより年々目標達成に近くなっているが、新人保育者には個別に話をしたり、会議で繰り返し話して改善に向けている。また、子どもたちの個々の生長・発達の状況に合った遊びの提供には一斉指導も大切だが、子どもの発達を個々に捉えた指導と自由遊びでの教材・教具の選択によることが大きい。そのために職員が教材を研究して作ることで子どもたちに喜びを与えていくことも重要と考え、今回の課題設定となっている。
具体的には、
1.教材作成の学びのために、学校に通って勉強している。
2.職員会議後には教材についての説明を行い、全員で学びを共有している。
3.日々玩具等を見たり本を読んだりして、子どもたちの興味のあるものを作成している。
等に取り組み、成果につなげている。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標が設定されていなかった
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

各クラスで子どもの興味に合わせた手作り教材を考え、職員が製作を行っている。子どもたちは特に手作り教材に温もりを感じているのか、喜んで触れていた様子が確認できている。
職員作成の手作り教材は子どもたちが喜んで触れているため、自由遊びの活動としても引き続き行っていきたいと考えている。
具体的な成果も感じられることから今後も職員に働きかけを続け、子どもの興味に合った遊びの提供を研究していくことが重要と考えている。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

理念を更に具体的に示し、「家庭的な雰囲気の中で自由にのびのびと遊ぶ」を大切に保育を行うことと、安全を基本に子どもの意志を尊重しながら、日々を楽しく過ごせるようすることを課題として設定した。
これは、子どもたちが長時間を園で過ごすことが、窮屈に感じないようにするためでもある。
そのためにも職員の子どもに対しての関わり方も大切であることから、会議でも取り上げるようにしている。
具体的には、
1.一日の中で子どもたちが疲れた時に、いつでも休息ができるように各クラスにソファーを設置する。
2.子どもたちがゆったりとする中で、子ども同士での会話が弾むような環境を整える。
等を行った。
環境面はソファーだけでなく、その周辺も含めて細かく見直しを行い、落ち着いた環境を作るように配慮しており、具体的な成果があると感じている。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

家庭的な雰囲気の中で子どもたちが自由にのびのびとした生活をしていくため、子どもの自由な動きを大切に保育者が関わっていくように働きかけた。
それにより、大きな子が小さな子のお世話をする等、異年齢の良い姿が見られるようになったと感じている。
また、子どもの動きを観察しながら家具等の配置の変更等をすると、子どもたちは新たな気分で過ごしている姿につながることも確認できた。今後は子どもの様子を見ながら時々でも環境を再設定する必要性を感じており、継続した取り組みにつなげていくとしている。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
WEBサイトでは、園の情報をイメージしやすいよう写真を多く用いている

園の情報は、法人のWEBサイト内の園のページにて提供している。「なんだかのんびり、お家みたいな保育園」との紹介文を冒頭に、木の温もりと観葉植物に包まれた園舎内の様子や、ゆったりとした保護者サロンの写真を掲載している。その他、丸いマットの上でじっくりと遊ぶ0歳児や、近隣の広大な芝生の公園で思いきり走り回る子どもたちの写真等で、日頃の遊びの様子を伝えている。また、保育理念である「Happy Day-Home 家庭的な雰囲気の中で子どもが日々の生活を心地よく過ごせるように」と掲げ、園の一日等の情報も提供している。

園のパンフレットや子育て支援事業等、様々なツールを使い園を紹介している

園のパンフレットを作成して保育方針や目標、基本的な園情報を伝える他、教育教材で遊ぶ姿や戸外でのびのび遊んでいる子どもたちの様子の写真を載せている。この冊子は市役所にも設置し、市のWEBサイトにも園情報を掲載している。また、1歳児2名までの一時保育事業を実施していることの他、広々とした北欧家庭のリビングのような保護者サロンでの子育てひろば事業を行っていることを伝えている。子育てひろばは曜日登録制で、モンテッソーリ活動や製作をした後に、有料でランチも提供している。

入園希望者の園見学は、保護者サロンにてゆったりと説明してから案内している

入園希望の園見学は随時受け付け、丁寧に案内している。問い合わせは電話で受け付け、保護者の都合を優先しつつも、子どもたちの遊ぶ様子を見てもらえる10時頃を勧めている。当日は緑を配した落ち着いた雰囲気の保護者サロンのソファーで飲み物を提供する等、見学者の緊張をほぐす配慮もしながら、パンフレットに沿って理念や方針・目標等を主任が伝えている。その後に保育室を案内しており、発達に応じた生活や遊びを伝え、モンテッソーリ教育が基盤で、充実した自然体験があることも説明している。見学者からの質問にも、丁寧に答えている。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園前に重要事項説明を行い、個人面談で子どもと保護者の状況を把握して準備している

入園内定後は入園説明会を実施し、入園のしおり(重要事項説明書)に沿って全体に説明している。説明会当日は主任が園の概要や理念・方針・目標・特色等を説明し、ルールについても伝えている。また、個人面談に必要な入園関係書類は、事前に保護者に渡して予め記載してもらうよう依頼しているため、効率的に話し合うことができている。子どもと保護者の状況については、児童票や年齢に応じた生活状況用紙等を用いて保護者から聞き取り、保育の参考としている。保護者からの要望等も記載し、保育の準備を進めている。

入園直後は子どもの不安やストレスの軽減のため、慣れ保育を提案している

入園のしおり内の「入園にあたって」の項目には、「園に慣れるために」「送迎にあたって」等でわかりやすく丁寧に説明している。入園説明会後には、「重要事項についての同意書」にて保護者の同意も確認している。また、入園直後の保育については、保護者の希望に応じて徐々に時間を延ばしたり、就労開始時期によっては保育の開始時期を数日遅らせる等で対応している。これにより子どもたちは保育環境や職員に徐々に慣れ、保護者とも丁寧に対話を重ねて信頼関係を築いている。

就学に期待が持てるよう支え、卒園後も支援の連続性に配慮している

モンテッソーリ教育を通して生きる力の基礎を身に付けることを目指し、日常的には自然活動で感性を育てる等で大切に過ごすことで、5歳児になると就学に相応しい姿となっている。2月頃には小学校の教師が、子どもたちの状況を聞き取りに来園している。5歳児は年明けから就学に向けて午睡をなくし、その時間を5歳児だけの活動で楽しんでいる。保護者には、懇談会にて親子で就学に期待を持てるよう丁寧に伝えている。卒園後には夏祭りに招く等で支援の連続性に配慮しており、在園児も再会を大いに喜んでいる。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
全体的な計画や年間指導計画をもとに子どもの様子に応じた月間指導計画を立案している

全体的な計画では「生きる力の基礎を育む保育」の実現に向け、モンテッソーリ教育を基盤として、健康や食育を促進する保育や異年齢の関わりを大切にする保育、人権を大切にする保育を計画し、養護と教育を考慮して各年齢の育ちを示している。この全体像を受け、各年齢では子どもの状況により年間指導計画を4期に分けて作成し、期毎にねらいを持って養護と教育の各領域毎の計画を定めている。3~5歳児では、「異年齢保育」も作成している。月間指導計画は期のねらいを踏まえて前月の子どもの姿を考慮し、0~2歳児は個別月案も立案している。

各指導計画では自己評価及び反省を行い、次の保育に活かしている

具体的な活動は週案にて週の目標を定め、その活動内容はクラス前に掲示する等、見通しを持って生活できるよう配慮している。日々の中ではクラス毎の状況を日誌に記載し、3~5歳児は異年齢日誌内に年齢毎の枠を設けて記載している。また、年間指導計画は期毎に、月間指導計画・週案はその単位毎に各クラスで振り返り、自己評価及び反省を記載して次の計画に活かすことで、計画が確かなものとなるようにしている。モンテッソーリ教育の個別保育についても、子どもの状態を把握して記録している。個別発達経過記録は、年齢に応じた期間で記している。

全職員で子どもの変化やクラスの状況を把握し、子どもや保護者と接している

子どもの変化やクラスの状況は、全職員で共有している。事務室には引き継ぎノートを置き、子どもの様子を全職員で周知できるようにしている。更に朝のミーティングでは、前日までの子どもの状況の変化を伝え合っている。職員会議の前には各クラスが資料を作成し、会議にて前月の様子を報告している。また、親子がいつでも見られる個々のドキュメンテーションファイルを設置した他、全園児の連絡帳等もある。個を尊重する保育の特色を活かしながらも、今後は帳票類の省力化やポイントを抑えた報告書の検討等、更なる語り合いの風土の醸成が期待される。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
  • 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
    小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
発達段階に応じ、個人差に十分配慮した保育を行っている

一人ひとりの個別性に対応し、遊びを大切にした保育を目指している。発達段階に応じて個人差に十分配慮し、一人遊びが充実できるような環境を提供している。0歳児には階段遊具を常設し、特に四肢運動としてはいはいをする機会を大切にしている。また、0・1歳児では個々の興味に応じた玩具を選んで一人用マットに一つずつ置き、壁面玩具や感触遊び等で感覚や筋肉を発達させている。2歳児からは朝の時間帯にモンテッソーリ教育の教具を取り入れている。3~5歳児は異年齢で教具から選んで遊ぶ中、年上の子が年下の子の世話をする姿も見られている。

自分の意思で教具や玩具を選び、達成感を重ねるよう環境を整えている

子どもが自分の意思で教具や玩具を選んで楽しみ満足し、達成感を重ねるような環境を整えている。毎日のモンテッソーリ活動の始まりは白線上を歩く線上歩行でバランス感覚や集中力を養い、更に挑戦する教具を考えていく流れを作っている。活動はセットされた教具から選ぶ中で、例えば水を汲みブラシに石鹸を付け机を磨く教具では、手首の動きを工夫し、時に左右の手を入れ替え試すことで、机の汚れが消えきれいになった達成感を味わっている。また、ゴマを瓶に移し替える際には、じょうごを使うことで成功体験となるよう導いている。

異年齢での保育環境の中、共に考え達成させた感覚を身体の中に染み込ませている

教具を選んだ後でも難しければ自分で決めて戻せるようにしたり、時には年上の子や職員が一緒に考えようと提案しており、その子が集中してきたら離れ見守っている。配慮の必要な子どもには、発達段階に合った絵カードでその子ども専用の活動の順番を示すと、自分のペースで特にこだわりを見せ、集中する姿となっている。子どもたちは個々の活動に達成感を持ち、ベルが鳴ると終了して個々のペースで片付け、次の支度をして互いを待っている。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時には、子どもの心身の様子を保護者に確認している

子どもの一日の生活が安定したものとなるよう、登園時には健康状態の観察と聞き取りを丁寧に行っている。また、明るく気持ちの良い挨拶を心がけ、子どもの体調や機嫌・傷・虫刺され等の心身の様子を保護者と確認している。体温や咳・鼻水等の体調の変化や連絡事項等も保護者から聞き取り、全園児で使用しているアプリの連絡帳機能で家庭での様子等も読み取り、クラス毎の伝言表に記載している。ここでの情報は、必要に応じて職員全員が読む引き継ぎノートにも記載して周知し、保育に活かすようにしている。

基本的な生活習慣の自立に向け、一人ひとりの発達に合わせ保護者と連携して進めている

個人面談では個々の生活習慣について話題にしており、保護者と連携して個々を尊重できるよう進めている。園では個々のペースを大切にしており、例えば1歳児の着脱に関しては「自分で!」という気持ちを大事に、個々のペースに沿うように着替えスペースを確保し、時間的余裕を持つようにしている。また、コイン落としや絵合わせカード等、手先の機能向上のための玩具等を備える他、5歳児では掃除やイス拭き、布団敷き当番等、自分でやりたいことを決め、自ら進んで行う姿が見られている。

降園時は保護者とコミュニケーションを取り、連絡帳の配信でも個々の様子を伝えている

降園時には保護者とのコミュニケーションを大事にして、その日の子どもの様子を丁寧に伝えている。クラス担任が対応できない場合でも、クラス毎の伝言表に個々の状態の変化を記載して職員間で申し送りを行い、子どもの様子を保護者に伝えられるよう努めている。連絡帳は5歳児まで使用しており、口頭で伝えると共に子どもの様子と写真を交えて配信する等、丁寧に伝えている。ただ、お迎えが集中する時間帯はじっくりと保護者に伝えられないこともあるため、週の予定を掲示して知らせる等、明日の保育を楽しみに帰路に就けるよう配慮している。

3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもの主体性を大切にした遊びの展開を支え、自己発揮し協力するよう見守っている

個別遊びを充実させ、自分が何をやりたいかに気づくように子どもの主体性を育てている。好きな遊びを十分できるような環境を作り、夕方は様々なコーナーで興味を持った子ども同士が集まっている。ブロックのコーナーでは年上の子が小集団で作っていると、年下の子は憧れて真似ようとしたり、年上の子が作ってあげる姿等がある。お絵描きコーナーでも、年上の子に「描いてほしい!」と年下の子がお願いすると快く描いてあげており、それを見ながら自分で描く姿も見られる等、様々な遊びの継承から個々が自己発揮する姿を見守っている。

表現活動に興味を持てるよう職員は応答的に関わり、話し合いの機会も大事にしている

表現活動に興味を持てるよう、職員は一人ひとりの気持ちや要求に優しく応答的に関わっている。特に乳児には喃語や発語を促し、表現する楽しさを感じられることを大切にして、絵本の読み聞かせを行っている。また、発達に応じた季節の製作活動やリズム遊びを行い、年上のクラスでは専門家による体操教室や工作指導、生け花、リズム活動等を楽しんでいる。その他、集まりの会で話し合いをしたり、時にそれぞれ同年齢に分かれてテーマを決めてサークルタイムで意見を言ったり聞いたりする等、子どもたち同士で多様な考えに触れている。

身近な自然を満喫できるよう保障し、自然体験活動に取り組み探究心を育んでいる

猛暑の時期以外は、四季の移り変わりが感じられる近隣の森へ通っている。0歳児も散歩カーで訪れ、1歳児は芝生や丘の昇り降りを繰り返し、転び方を学んでいる。年上のクラスは木登り等に挑み、木々の感触を感じている。雨の日もレインコートで散策しており、葉の裏に虫が雨宿りをしていることに感心し、観察する意欲を高めている。また、森の妖精からの手紙等をきっかけに森に親しみ、更にミミズが自然に有益な生き物であることをする等、自然事象への興味を広げている。更に5歳児は、ミニキャンプで川遊びやマスつかみも体験している。

4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
子どもたちで意見を出し合い取り組み、準備をしながら行事への雰囲気を盛り上げている

行事の開催に向けては、子どもたちの興味があることを組み立てていくようにしている。内容については子どもたちで話し合っており、運動会に向けては異年齢競技でどのようなことをしたいか意見を出し合っている。異年齢でペアとなってボール運びやバランスを取って歩く等の意見が出る他、サーキット競技の内容も組み立て、小道具も子どもたちで作っている。クリスマス会の生活発表会でも年齢毎にアイデアを出し合い、そのプロセスを大事にする等、興味や関心に沿うことで子どもが主体的に雰囲気を盛り上げていくよう支援している。

行事が子どもたちの大きな成長となるよう、子どもの「心」に寄り添っている

意欲的に行事に取り組み楽しむ中で、運動会のリレー練習では「負けて悔しい!」という気持ちを成長の証としてそのタイミングを逃さず、職員は「悔しいと思えることも大事」と皆に伝えると、周りの子どもたちの応援が一段と盛り上がっていった。また、生活発表会当日、「出たくない」との子どもがいたため、無理強いせずに舞台袖で見学させる対応を取ったことで、最終的には参加することができている。周りの子どもたちは自然にどの行動も受け入れており、仲間意識の高まりから優しく寄り添う姿を見せる等、大きな成長となっている。

行事への子どもたちの取り組みを丁寧に伝え、保護者に理解と協力を得ている

年間行事予定表や保護者参加の行事では、お便りを配布して事前に案内している。七夕やひな祭り等の伝統行事の前には子どもの作品を飾る等、園内を行事の雰囲気で盛り上げ、親子で期待できるよう配慮する他、行事に向かう子どもたちのプロセスも連絡帳等で丁寧に伝えている。誕生会ではクラスでお祝いをした様子等を個人のドキュメンテーションファイルに収めており、保護者も楽しみにしている。また、5歳児のミニキャンプでは保護者がお手伝いしてくれる等、保護者が行事に興味を持つことで子どもたちが意欲的に行事に向かっている。

5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
居心地の良い空間構成やメリハリのある時間の流れで、家庭のような居心地を作っている

家庭の延長上として、室内の居心地の良さや時間の流れを工夫している。子どもの生活のリズムに沿った日常を大切に、一日1回は戸外に出るようにして、長い時間の保育となっても子どもが負担なく過ごせるよう配慮している。室内には観葉植物を所々に配置し、モンテッソーリ教育では個別性の尊重の中に心地良い規律を作っている。また、ゆったり友達とのおしゃべりや絵本を楽しめる等の多目的の畳コーナーも整える等、メリハリを持たせた空間を構成している。5歳児は長編の読み聞かせで継続的な楽しみがある等、心の安定と心を動かす日常もある。

合同保育では安全や安心に配慮し、楽しく過ごせるようにしている

合同保育では、楽しく過ごせるよう環境に配慮している。夕方の最終合同保育では18時から1歳児クラスに集まり、シフト職員に加えて毎日同じ非常勤職員が勤務しているため、年下の子の個々のトイレのタイミングや、夕方なりの姿も把握して関わることができ、どの子どもも安心して過ごしている。また、安全に配慮して遊びを選択できるよう構成し、年上の子たちはままごとコーナーでチェーンリング等をご馳走に見立てて再現遊びを展開している。手作りで提供される補食はおにぎりや蒸しパン等日々工夫しており、子どもたちの楽しみの一つとなっている。

6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
  • 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
楽しい食となるよう工夫し、子どもが主体的に食に向かえるよう取り組んでいる

子どもが食に興味を持ち、楽しい食となるよう配慮している。各クラスでは食事のスペースを確保し、離乳食期の1歳児クラスでもハイチェアーで安定した座位を保ち、職員とゆったりと食に向かっている。調理室とランチルームの間はカウンターとなっており、子どもたちは中の様子を見ることができ、「今日のメニュー」の掲示を楽しみにしている。2歳児からはランチルームで落ち着いて食に向かい、年上の子たちは食べられる量を伝えて自分で配膳している。また、春や秋には森でたっぷり遊んだ後、自然の中でランチボックス給食を味わう機会も設けている。

安全でおいしい献立を作成し、郷土料理や行事食の提供等も工夫している

園では季節が感じられるよう旬の食材を使用し、薄味で素材本来の味を活かした安全でおいしい給食を提供している。バラエティーに富んだおいしい献立を工夫する他、卵を抜いた献立作成により、卵アレルゲンの子も皆と同じ給食が食べられるよう配慮している。更に毎月郷土料理の日を設け、栄養士がその土地や由来等を説明し、子どもたちが興味津々で聞いている。また、クリスマス会での行事食では唐揚げや焼きそば等、子どもたちの好きなメニューをプレートに彩り良く盛り付け、おやつにはクレープを提供して自分たちでのトッピングを楽んでいる。

食育活動を行い、発達に応じて子どもの食への関心を引き出している

食育年間指導計画を作成し、1歳児からトウモロコシの皮むきやキノコ裂き等の野菜に触れる機会を設けている。これらの野菜等を給食やおやつで提供する際には、その時の写真を見せることで食へとつなげている。また、年齢に応じて出汁・タコ焼き・うどん・バター作りにも挑戦する他、バケツで稲を育て、収穫後には炊飯しておにぎりにしたり、皆で野菜を切って豚汁を作る等の体験を通じて、実りの秋の食材に感謝している。5歳児では工芸パン作りを行い、クリスマス会の会場にリースとして飾り着けて充実感を得ている。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
子どもが自分の健康や安全に関心を持てるように、様々な取り組みを行っている

子どもたちが自分の健康や安全に関心を持てるよう、年齢毎に手洗い・うがい指導を実施している。年下のクラスでは散歩後の手洗いの際に、看護師が側に付いて洗い方の指導や確認を行っている。年上のクラスでは、ブラックライトで洗い残しを可視化して指導している。その他、朝や夕方の集まりの際には、担任からケガの予防について話している。モンテッソーリ活動でも清潔を保つ活動がある他、毎朝白線の上を歩く線上歩行をして心を静め、自律とバランス感覚を養い、時にお手玉を乗せて集中力を高める等、自分の体に目を向ける体験を重ねている。

子どもの健康維持や緊急時に備え、職員間で学びを深めている

子どもの健康維持に向け、職員は研鑽を重ねている。看護師は一日に3回ほどクラスを巡回し、子どもの健康観察に努めている。職員は緊急の際に備えて多くの研鑽を積んでおり、消防署の協力のもとでAED(自動体外式除細動器)体験や消火器訓練を行う他、園内研修では嘔吐処理の仕方や感染症対策、全園児の既往症への対応等、看護師作成の資料をもとに学びを深めている。配慮の必要な子どもに対しては、専門機関での対応を保護者から聞き取って個別に記録する等で、個々の状態を職員間で共有して支援する体制作りに努めている。

子どもの健康維持に向け、保護者と連携して取り組んでいる

入園の際には看護師と栄養士が立ち合い、子どもの健康状態や食材の進み方等を保護者から聞き取り、個々の状況に合わせた保育を行っている。SIDS(乳幼児突然死症候群)予防については、その認識の有無を保護者に尋ねて園の取り組みを知らせている。食物アレルギーや個々の既往症等についても詳細に書面等で確認し、対応策を保護者と園とで協議している。また、子どもの体温や健康状態については保護者と日々情報を共有する他、園内の感染症情報等は玄関に速やかに掲示し、保護者と園とで感染拡大の防止に努めている。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者が一息つけるようゆったりとした空間を提供し、子育てを支えている

保護者の就労等の事情を考慮して柔軟に対応しており、19時までの延長保育を必要に応じて利用できるようにしている。園には、北欧の家庭をイメージした空間にゆったりとしたソファーを配置した保護者サロンや、玄関に続く入口にくつろげるスペースを設けており、絵本の貸し出しや一人ひとりのドキュメンテーションファイルを見て成長の証に触れられる等、帰宅前に親子で一息できる場を提供している。家庭的な雰囲気を保護者にも感じてもらうことで、安心した子育てとなるよう支えている。

保護者同士や園とで共通認識を持てるよう努めている

全クラスの連絡帳では個々の遊びやモンテッソーリ活動、生活面での様子等を写真も添えて丁寧に記載しており、子どもの一日を保護者と共有している。懇談会では各クラスの状況をビデオで説明した後、保護者同士での語り合いも行っており、夜寝る時間や玩具の取り合い等のテーマで悩みを共感している。また、5歳児のミニキャンプの際に保護者の手伝いを募ると、全家庭の参加がある等、子どもを中心にした子育ての仲間同士として、多くの楽しい思い出を共有している。

園から子どもの育ちや保育内容について発信し、保護者の理解を得られるよう努めている

園便りでは子どもの状況や育児を巡る大切な視点を伝え、クラス便り・給食便り・保健便りでも子どもの様子や育児に役立つ情報を発信している。更にモンテッソーリ通信を毎月発行し、園での活動が家庭生活につながることを伝えている。また、季節毎の写真や誕生会、保育参加の親子写真や描画等、年間を通した子どもの様子等は、個人の記録として可視化したものをファイルに収めている。保育参加ではモンテッソーリ活動を見守ってもらい、森や公園等への散歩等の活動、給食の試食までを共に楽しんでもらっており、園の様子が感じられると好評である。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域を巡り、多くの体験をして保育の充実を図っている

園の周辺には大きな公園や自然体験ができる森があり、頻繁に出かけている。散歩の途中で出会った地域の親子連れや高齢者に職員が挨拶をすると、子どもたちも一緒になって明るく挨拶を交わしている。消防署員の協力による避難訓練の際は、憧れの消防士と写真を撮ったり、消防車等を見るのを楽しみにしたりと、心を動かす体験となっている。年上の子どもたちは近隣の図書館へ本を借りに出かけ、たくさんの本がある園以上に更に多くの本の存在を知ったり、公共のマナーも守ることの大切さを感じる機会となっている。

地域の一員として、自然環境を大切にできる心の育ちにつなげている

地域の方が何年にもわたって持ってきてくれる季節毎の折り紙作品が、園の玄関に彩りを添えており、子どもたちはその精巧さに関心を持っている。また、近隣の高校生ボランティアを、年間で90人ほど受け入れ交流している。更には園周辺の豊かな自然環境と向き合い、毎日様々な気付きや心弾む冒険等から、自然の不思議や疑問が更に深まり、探究心を膨らませている。家庭のような安心感のある園内から戸外活動へ出かけ、自然体験で体力や知力、感性、創造性が育っており、地域の一員として自然を大切にする心にもつながっている。

【講評】
子どものプライバシーを保護し、羞恥心に配慮した保育に取り組んでいる

入園の際には個人情報の保護について入園のしおりで説明すると共に、「重要事項についての同意書」の書面にて、保護者の同意を確認している。また、子どもの羞恥心に配慮しておむつ交換台は外部の視線を遮断するような向きで設置した他、3~5歳児の個々の洋式便器は入口から見えないような仕切り壁になっており、安全性にも配慮している。職員はモンテッソーリ教育の基本として命令口調を使わず、おもらし等の際には速やかに対応している。

モンテッソーリの精神の理解を深め、個々を尊重し丁寧な保育を展開している

モンテッソーリ教育として一人ひとりを尊重して教具や玩具を提供し、日々の生活も同様に対応することで、職員は常に子どもの様子を見ながら個々に合った関わりを行うことができている。また、法人作成のスタッフマニュアルを全職員に配付し、「子どもと共感することや、笑顔で子どもと接する、モンテッソーリの精神を学び良い手本となる」等の勤務上の心構えを確認し合っている。職員会議等では折に触れて園長・主任が各ポイントを伝える等、各職員の意識を高めている。

虐待防止や育児困難家庭への支援に向け、理解を深めている

虐待防止や育児困難家庭への支援に向け、職員が理解を深められるよう取り組んでいる。法人の虐待防止対応マニュアルに沿い、職員会議では研修を行っており、読み合わせや「虐待早期発見チェックリスト」の各項目を確認し、在園児に該当がないか等を振り返っている。また、人事考課の資料として、登園時や遊び等の場面毎に保育に関する職員の姿勢を自己評価しており、適切な保育に関する事項を各職員が確認している。その後、園長面談を実施する等で人権感覚の向上を図り、虐待防止や育児困難家庭への支援に向けている。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
法人のマニュアルに沿い、質の高い保育を目指している

法人は各種マニュアルを整備して、業務の標準化を図りながら質の高い保育を目指している。例えば危機管理については、危機管理マニュアルや園外保育危機管理・防犯・事故・虐待・緊急時等のマニュアルを備えている。保健関係では、救急や保健・感染症マニュアル等、給食関係では、食物アレルギー緊急対応や食中毒等があり、各種業務に対応している。これらのマニュアルはデータ化して、各クラスのPCからでも見ることができるようにしている。職員はわからないことがあると主任やリーダーにまず聞いており、その後にマニュアルで確認している。

職員全員で分担して確認を行い、業務の手順に沿ったものとなるよう努めている

職務を職員間で分担することでチェック機能を働かせ、マニュアルの基本事項や手順に則って業務に取り組んでいる。園長や主任が園内の安全チェックや保育関係書類のチェックを担っていることを始め、避難訓練簿や絵本・トイレ清掃チェック等、各クラス担当職員も複数の業務チェックを担当して責任を持つことで、マニュアル通りの状態を保っている。また、保護者に配付する入園のしおりについては、保育の基本を記載しているものであるため、次年度に備えて各クラスでそれぞれ再確認して修正や加筆をする等、現状の保育と差異のないよう努めている。

保護者の意見を大切にしながら、子どもの良い面への気付きを多く持つよう努めている

保護者の意見を傾聴すると共に職員からの提案も出やすい雰囲気を作り、保育の質の向上を目指している。保護者から夏祭りで使う紙皿をリユース食器に変更してはどうかとの提案があり、園で検討の上で衛生面の観点から食具は園の物を使用することとして、ゴミの削減や環境負荷に配慮している。また、職員は子どもの良い面への気づきを持つようにして子どもと良好な関係を保ち、保護者にも伝えてコミュニケーションが円滑になるよう努めている。海外保育視察研修も実施して更に居心地の良い環境改善を図る等、保育の質の向上に取り組んでいる。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2024年5月29日~2025年3月31日

【評価者修了者No】

H0201056,H1601019,H1701021

評価結果のダウンロード

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