評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)個人の尊厳と人権を尊重します
2)利用者一人ひとりの希望に基づく自立生活を支援します
3)利用者の安全を第一に、安心と満足感に満ちた福祉サービスを提供します
4)全ての利用者と職員がいきいきとやりがいをもって働ける職場環境づくりに努めます
職員に求めている人材像や役割
・利用者の尊厳を守り、その人らしさが発揮できるような場面の構築。
・利用者に対して作業中の配慮やサポート、またミスを防ぐための工夫。
・職員がお互いをサポートできるような関係づくり。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・広い視野を持ち、利用者一人ひとりに寄り添っていけるようになってほしい。
・障害福祉に興味、関心をもち、自己研鑽に励んでほしい。
全体の評価講評
特によいと思う点
利用者の身体的な機能の低下や健康面の留意の必要性は生じているが、利用者の「働きたい」という思いは強く、継続していることから、各部署同様に多種にわたる作業種目を用意して、さらに作業工程を細分化する等、作業内容を工夫している。また、受注先や清掃作業の開拓等で安定的な作業を提供するとともに、工賃アップにもつながり、やりがいにもつなげている。また、レクリエーション活動や行事を開催するなどにも余暇活動にも力を入れている。直近の通所率は98%に達している。
当事業所の就労継続支援B型では主に近隣の自動車部品工場の機械化できない細かい作業を請け負っている。作業部品は当日分を朝引き取りに行き夕方納品することを基本として、確実な作業と検品により品質を保ち企業からの信頼を得ている。初心者にも取り組みやすい部品から難易度の高い作業まで個々の特性や能力に応じて提供している。また、作業に合わせた治具など意欲的に取り組める工夫があり、利用者はやりがいと誇りを持って仕事をしている。
法人のリサイクルショップである「出張所(分園)」には毎日交代で利用者が作業に入っており、日常的に地域住民と交流する機会となっている。就労継続支援の古紙回収作業は地域の口コミで得意先が増えて、職員・利用者と地域の人とのつながりができている。また、法人内外の他事業所が当事業所にパン販売に来て、利用者が買い物を楽しむ機会もある。地域の中で様々なつながりを築きながら、活動を通して利用者の生活の幅を広げている。
さらなる改善が望まれる点
多機能型事業所として就労移行支援・就労継続支援B型など、それぞれの職員が自らの役割や責任を自覚しつつ、利用者支援の安定化に努めており、特に作業については年間を通して途絶えることなく利用者へ提供できる状況が維持されている。一方、各フロア単位で業務が完結しているため、事業所全体の支援の質の向上を図る観点からフロアを越えて連携する機会の創出が期待される。全体で情報交換する機会の拡大や相互応援する体制の構築、さらには新たなことにチャレンジする機運を高める等により、風通しのよい職場作りが期待される。
ベアリングや袋詰めなどの受注作業、資源回収などの作業を提供し、高い工賃水準を維持しながら利用者が意欲を持って働くことができるように支援をしてきた。また、「出張所(分園)」であるリサイクルショップには毎日交代で2~3名の利用者が行き、値付け・品出しなどの作業を行っている。利用者の特性や意向に応じた作業が提供できるよう多様な作業を用意し、工夫して取り組んでいる。一方で近年は高齢化や重度化に伴い、利用者の心身状況には変化が見られている。今後の作業内容や活動について、検討と検証をする必要がある。
今年は地域の公共施設を会場にして新年会を開催することができた。新年会には家族も参加することができ、利用者・家族・職員で交流することの重要性を改めて感じている。今後は利用者・家族・職員との交流に加え、家族が参加できる行事や事業所で利用者の活動を見てもらえるような機会を設ける取り組みを進めていきたい。
事業者が特に力を入れている取り組み
地域自立支援協議会や各部会、地域福祉活動計画策定委員会など、積極的に参加することで地域の福祉ニーズの把握を行っている。また、市内にとどまらず広域の就労支援機関とのネットワークにも参加しており、障害者福祉事業所との交流を図ることによる情報収集と課題検討も実施している。また、このつながりの中で外部講師を招いた研修会を開催することもできた。
事業所は、「人としてあたりまえの生活をあたりまえに送ることができる社会」の実現に努めるとの理念の下、職員は利用者一人ひとりの想いに寄り添った支援に取り組んでいる。また、日々の生活の中で利用者が自分自身を見つめ直し、成長するきっかけを提供している。そして、事業所の規則は社会生活を想定して設けられており、利用者が自ら考え、周囲の意見に流されず自分の意思を明確に伝える力を養う訓練にもなっている。高い通所率を維持できているのは、職員と利用者がお互いを尊敬しあえる関係性ができている結果だと考えられる。
作業・生産活動では利用者の特性に応じて作業の内容や道具等を工夫し、一人ひとりの力が発揮できるように支援している。事業所全体での活動においては利用者の能力が作業だけで評価されることがないように、行事の司会や挨拶、お茶入れなどの当番活動や役割作りをしている。当番や役割は個々の得意なことや生活スキルとして日常生活でも活かせる内容となるよう配慮している。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:利用者調査実施当日に在籍していた利用者全員。
- 調査方法:聞き取り方式
聞き取り方式にて実施した。調査員4名でプライバシーに配慮した聞き取り場所を用意してもらった。職員による声かけや誘導の協力を得ながら進めた。 - 有効回答者数/利用者総数:67/76(回答率
88.2%
)
サービス毎の利用者総数
利用者総数 共通評価項目による
調査対象者数共通評価項目による
調査の有効回答者数利用者総数に対する
回答者割合就労移行支援 3人 3人 2人 66.7% 就労継続支援B型 73人 73人 65人 89.0%
67名の方から回答を得ることができた。
施設に対する総合的な感想では、「大変満足」が13名、「満足」が41名、「どちらともいえない」が10名、「不満」が3名、「大変不満」がゼロであった。
自由意見では、仕事や活動の楽しみについてのコメントが複数挙げられた。
アンケート結果
4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
9割強の回答者が「はい」としている。
2.事業所の設備は安心して使えるか
8割強の回答者が「はい」としている。
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
7割の回答者が「はい」としている。
11.【就労移行支援】
事業所での活動が就労に向けた知識の習得や能力の向上に役立っているか
12.【就労移行支援】
職場見学・職場実習等の、事業所外での体験は充実しているか
13.【就労移行支援】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか
8割強の回答者が「はい」としている。
17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
8割強の回答者が「はい」としている。
18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
9割強の回答者が「はい」としている。
19.職員の接遇・態度は適切か
9割弱の回答者が「はい」としている。
20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
8割強の回答者が「はい」としている。
21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「トラブル自体がない」ということで多くの利用者が「無回答」としていた。それを除くと8割を超える回答者が「はい」としている。
22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
8割強の回答者が「はい」としている。
23.利用者のプライバシーは守られているか
8割弱の回答者が「はい」としている。
24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
7割強の回答者が「はい」としている。
25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
7割弱の回答者が「はい」としている。
26.利用者の不満や要望は対応されているか
9割弱の回答者が「はい」としている。
27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「無回答」とした利用者を除くと6割近くのの回答者が「はい」としている。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
個別支援計画作成時の各利用者の意向や日常の利用者の支援より希望などを把握している
個別支援計画作成時の各利用者の意向や日常の利用者の支援にて集められる利用者の思いなどから、サービスの現状や問題などを把握している。事業所運営に把握した課題をフィードバックすることにより改善に努めていく仕組みを整えている。旅行や行事などに関しては利用者の希望や感想などをアンケート調査で把握することにより、今後の活動につなげるよう努めている。また、職員の意向等は、月に一度のリーダー会議や必要に応じて現場の声を各フロアの責任者から所長に報告する仕組みが整っている。
地域の自立支援協議会や就労支援部会に参画し、情報共有と課題検討を実施している
地域自立支援協議会や各部会、地域福祉活動計画策定委員会など、積極的に参加することで地域の福祉ニーズの把握を行っている。また、市内にとどまらず広域の就労支援機関とのネットワークにも参加しており、障害者福祉事業所との交流を図ることによる情報収集と課題検討も実施している。行政からの情報や新聞やメディアに取り上げられた話題があれば共有している。福祉事業全体の動向などについては、各購読紙や研修資料などより情報を収集している。
理念および方針に基づき改善課題を明確にして事業計画の策定をしている
毎年、年度単位の計画として理念および方針に基づき改善課題を明確にして事業計画の策定をしている。作成された年度計画は、法人事業計画書に掲載している。また、旅行や行事などについては、担当者を中心に計画策定に取り組んでいる。現場の実情を反映するとともに利用者や家族などの意向や要望を把握して事業計画に反映するなど、幅広く意見を集約した事業計画書の策定を心がけている。中長期計画については管理職会議で検討している。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
外部機関等を活用し透明性を確保するとともに職員の法や倫理等の意識向上を図っている
福祉サービスに従事する者として守るべき法や規範、倫理などについては就業規則のほか、必要な各種規程を整備して役職員全員に明示している。また、透明性を確保するため法人のホームページに情報公開の窓口を掲載している。職員へは入職時研修や法人全体の職員研修で取り上げている。また、虐待防止規定を制定して虐待防止委員会を設置している。法人全体で虐待防止に関する研修を実施し、外部研修に参加した職員より報告を兼ねた研修も実施している。虐待疑いの情報があった場合には、管理者へ報告をし対応を検討する仕組みが整っている。
毎日ミーティングで情報共有をして、苦情となる前に対応をすることを心がけている
苦情解決の体制については入所契約時に交わす重要事項説明書へ明記しており、利用者ごとに説明をしたのちに書面において同意を確認している。苦情解決に対する体制を事業所内に掲示し、相談窓口および苦情解決責任者の設置などを明記している。職員は日々の業務の中でも利用者の声を汲み取るよう努め、日々の職員ミーティングで情報共有をして、苦情となる前に対応をすることを心がけている。必要に応じて個別ケース対応などによる問題解決に取り組んでいる。
ホームページの作成や広報紙の発行により広く情報提供を実施している
法人のホームページや広報紙の発行により広く情報提供を実施している。福祉サービス第三者評価、ボランティアなど外部機関等を積極的に受け入れることで開かれた施設となるよう努めている。他機関や同サービス事業所等の見学や情報交換の機会を増やし、事業運営や利用者支援の向上に役立ている。また、リサイクルショップを運営して不要になったものを提供してもらい、安価での販売をしている。資源回収では地域の家庭や企業を周り、古紙回収を行っている。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
リスクマネジメントについては、防災委員会が専門的な活動を行っている
リスクマネジメントについては実施規程や消防計画が整備されており、防災委員会が専門的な活動を行っている。事故発生時には報告書を作成して、リスクマネジメント委員会にて再発防止策の検討を行っている。防災委員会において、事業継続計画(BCP)の作成と中身の検討をしている。大災害(震災、水災害、感染症)を想定したBCPが策定されており、防災学習会でその内容にも触れている。災害時の伝言ダイヤルについて、試験利用としてアンケートを行うなど工夫を行っている。
ネットワーク環境において重要な情報にはパスワードを設けている
利用者の個人情報のほか、給与関係・職員個人情報など重要情報の管理者を任命し管理の徹底に努めている。国や都道府県、市区町村の行政機関や各社協などからの福祉事業全体の動向、研修会などで収集した情報は、必要な時に活用ができるように項目ごとにファイルに整理を行い、必要に応じて随時更新をする仕組みとなっている。重要な電子データにはパスワードを設定しており、アクセスには管理者の許可が必要になっている。
個人情報保護に関して職員、実習生、ボランティアに説明をして意識付けをしている
法人として個人情報保護規程を定め、個人情報の収集・管理方法・利用および外部提供の制限・開示方法など、詳細な取り決めをしている。個人情報の保護方針、利用目的について事業所内各所へ掲示するなど周知に努めている。並びに個人情報の保護に関する方針を策定している。利用者の個人情報の保護に関して、利用目的の細分化した使用目的の列挙を課題としている。個人情報保護に関して職員、実習生、ボランティアに説明をして保護に対する意識付けをしている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員採用については関係者間で必要とする人材を明確にして採用を行っている
職員の採用は新卒者の計画的な採用を行うほか、随時採用募集をインターネットなどを活用しながら人材確保に努めている。職員採用については関係者間で必要とする人材を明確にして採用を行っている。新人教育には採用時オリエンテーションにて理念や運営方針などの説明をしている。職務権限規程、職務分掌規程などが策定され示されている。定期的な面談、日常のコミュニケーションや定例の職員会議およびミーティングなどを通じて職員の声を吸い上げて、働きやすい職場を目指した労務管理の実践に努めている。
人材育成は、階層別研修計画を策定しての研修受講とOJTを中心に行っている
人材育成は、階層別研修計画を策定しての研修受講とOJT(現任研修)を中心に行っている。職員が一定レベルの知識や技術を学ぶ機会を設けている。法人内部研修や事業所内部研修を行ったり、外部研修を活用している。新任職員研修・現任研修などを行っている。また、計画的な人材育成をするために定期的な面談で目標を決め、その目標に対する成果の確認をして次の目標へ反映させる仕組みを整えている。
職員のモチベーションを維持するための積極的な能力向上に対する取り組みがある
職員の能力向上に関する希望については、定期的な面談などから把握している。職員のモチベーションを維持するため、職員とのコミュニケーション向上に努めている。また、法人主催の研修および施設が独自で実施する研修に職員は計画に基づいて参加し、研修受講後に必ず研修報告書を作成する仕組みとしている。各職員の作成した報告書は、研修資料とともに回覧して研修成果の共有化を図っている。法人としてストレスチェックを実施しており、職員は外部カウンセラーのカウンセリング面談を受けている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
就労移行支援では多様な特性を持った利用者に対応できるよう、個々の特性に合わせた訓練プログラムを構築できるよう障害特性に合わせた訓練プログラムを充実させることを重要課題とした。
そこで訓練ツールを活用し、SST(ソーシャルスキルトレーニング)の実施方法を検討した。
その結果、課題別に30分SSTなどを実施することができた。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
利用期限が定められている就労移行支援では安定的に利用者を確保することは継続的な課題となる。
今後も利用者獲得に向けて営業活動を進め、時間をかけて丁寧に利用者支援をしていることや法人内の就労支援センターとの連携が図られており最新の情報を得ることができるや当事業所の長所を伝えていこうと考えている。以上の取り組みが成果に結びつくことが期待できる。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
就労継続支援B型では魅力ある事業所の実現と充実した受注作業と自主生産活動の両立を図って利用者の利用満足度を向上させることを重要課題とした。併せて職員の知識や視野を広げ、よりよい支援に活かしていくために職員の成長を促すチームビルディングを整備することを目標にした。
具体的な取り組みとして季節のイベントを再開し、余暇の活動も充実させた。日帰り旅行や納涼祭などを実施した。作業以外でも係や当番を通して、利用者に責任感を持ってもらえるような仕組み作りをした。職員の育成に関しては、内部研修や事例検討会を実施した。また、外部研修として「中堅職員研修」や「チームリーダー研修」などに職員を参加させた。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
事業所としては引き続き余暇の活動も充実させ、利用者のニーズを取り入れた事業展開を心がけていくこととしている。そのためには職員の知識向上も計画していき、またチームとして一丸となれるように取り組んでいくことが今後も課題となる。
サービス分析結果
【講評】
ホームページやリーフレットを作成して、情報をわかりやすく外部に伝えている
事業所の情報を外部に提供している主な媒体としては運営法人にて作成されているホームページや事業所のリーフレットがある。リーフレットには事業概要のほか、施設平面図や法人の沿革、同法人他事業所の紹介、最寄駅からの案内図などが明示されている。ホームページでも法人の沿革や法人で実施している事業の概要が示されている。ホームページやリーフレットに関しては、ルビを振るなどの配慮に関しては不十分な点もあると事業所として認識している。就労移行支援事業のガイドブックやB型事業の「案内」は漢字にルビが振られている。
多彩な情報媒体を活用して、内外に事業所の活動の様子や情報等を提供している
様々な場面でリーフレットや広報紙を配布して、事業所の周知や理解を広めることに努めている。リーフレットや広報紙は、運営法人の系列の就労継続支援B型事業所や障害者就労支援センター等にも置いている。特に事業所のサテライト施設のリサイクルショップでは市民の方々からの善意で品物を提供されたり資源回収事業等を行いながら、法人や事業所への理解を深めてもらうように活動している。ホームページにて、新着情報の報告をしている。広報紙は法人全体のことや各事業所のトピックス等を掲載し、年4回発行している。
見学の際には見学者の具体的な理解につながるように配慮して、随時対応している
見学や利用希望、実習などの問い合わせに対しては、柔軟に対応するように心がけている。利用希望者の見学には所長や主任もしくは副主任が対応し、見学希望者の都合に合わせて日程を調整した上で受け入れている。見学に際してはリーフレットを渡し作業内容は実際に見てもらい、行事活動は掲示された写真などを紹介しながら説明して所内を案内する。特に利用希望者の見学対応としては、実際に簡易な作業を行ってもらい身を以て事業所の活動の理解を深めてもらうことに努めている。また、実習等については、依頼があればその都度調整して受け入れている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
利用開始の際は、利用契約書等の内容に沿って丁寧に説明をしている
利用を開始する際は利用者本人とその家族などに対して利用についての基本的なルールを伝え、利用契約書や重要事項説明書等の内容を読みながら丁寧に説明をしている。さらに利用者の状況や障害特性に応じた説明をして内容について理解してもらい、内容への同意を得られたら署名捺印を得ている。特に工賃の計算方法などは重点的に説明している。利用者本人や家族などの意向は、定めた様式(面談記録)に記録することが統一した手順となっており、利用開始前の実習期間に把握された情報も随時記録している。
利用開始前の実習期間および利用開始時に個別事情を把握して情報を共有する
利用開始にあたり必要となる利用者の個別事情や要望、注意点などの必要事項を「利用者データ(フェイスシート)」という様式に記録する。利用希望者には1週間程度の実習をしてもらうことが多い。また、面談記録からも必要な情報を収集し、本人の基礎データ・医療関連の情報・家庭環境・成育過程などを把握する。まずは週2回午前のみ通い始めるなど、徐々に慣れてもらうように配慮している。利用開始直後は利用者本人のペースに合わせて負担とならない環境設定を行う。最初に行う作業内容は、一緒に作業を行う利用者チームの特性を考慮して選考する。
利用前より情報収集をしっかりと行い、不安を軽減できるように配慮している
利用開始にあたっては利用者本人および家族の意向を確認しながら進め利用相談記録に記録して、個別支援計画を作成している。また、以前の就労・就学先や家族などからも情報を得て個別支援計画の下地となるアセスメントにつなげている。サービス終了の事例としては、就労移行支援を経て一般就労に結びついたケースが複数ある。作業での取り引きがある会社に就職したケースでは、その会社に納品等で出向いた際、就職した元利用者が今も元気に頑張っている姿を見ることが多い。就職後も職場訪問や電話、メール等を活用し、定着支援を実施している。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
個別支援計画は、面談等を通じて個々の利用者のニーズを把握して作成している
個別支援計画の作成の際には聞き取り面談を実施して、利用者本人の希望や目標を把握し計画へと反映させている。アセスメントの定期的な見直しに関しては基準法令に則って就労移行支援事業では3ヶ月に一度、就労継続支援B型事業においては6ヶ月に一度個別支援計画を見直す際に実施している。また、就労移行支援事業では週に一回個別相談にてアセスメントを実施している。加えて利用者本人の状況に応じて随時での再アセスメントも実施している。利用者の心身状況や生活状況等は、利用者データ(フェイスシート)を作成して把握している。
利用者ケース記録に支援経過と利用者の状態の推移を記録するようにしている
支援計画に基づいて支援を提供し、それを受けた利用者の状態の推移をそれぞれのケース記録に記録している。事業所全体としては受注作業に追われている面もあり、ケース記録やその管理に関してはより充実させていくことが課題ともなっている。就労移行支援事業では週末の金曜日に利用者と10分程度の週間目標面談を実施して、個別に翌週の週間目標を立てている。なるべく個別支援計画を意識した週間目標となるようにしているが、目標達成を経験しながら利用者が自信をつけることに主眼を置いているため、いつも支援計画とリンクしているとは限らない。
利用者の日々の情報を朝礼やミーティング等を通じて、職員間で共有している
利用者個人の日々の記録や計画の内容等に関しては、個別支援会議や日々のミーティングにおいて情報等を共有するようにしている。利用者に変化があった場合などの情報に関しては、事業所全体での朝礼とその後の各事業に分かれての申し送りやミーティング等で共有化している。また、6ヶ月ごとに作業フロアごとに支援会議を開催し、意見交換や情報の共有を行っている。共有が必要な記録はスキャンをしてパソコン内にて各部署で確認している。分園であるリサイクルショップともファクシミリを活用して、利用者に関する情報を共有できるようにしている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
計画が利用者の希望や現実と一致しない場合には、いつでも変更可能としている
事業所では、利用者の個別支援計画を現実的かつ柔軟に立案している。例えば、「パソコンが好きだから就職を目指す」という希望に対して、操作スキルの習得だけでは就職につながらない現実を職員と利用者が共有し、基礎的な生活自立を達成することを重視している。また、計画が利用者の希望や現実と一致しない場合には、いつでも変更可能であると約束している。また、日々の利用者への支援は個々の目標を念頭に対応することを心がけており、当日の夕礼や引き継ぎ場面、職員会議等において、利用者の現状把握と支援内容の確認および検討をしている。
コミュニケーションの方法は、本人の心情を汲み取りながら対応することを心がけている
日々のコミュニケーションや利用者との面談に際しては、個々の利用者の特性に応じた対応を行いながら本人の心情などを汲み取っている。利用者の状況に応じて筆談を用いたり、細かな内容を伝える必要がある際には手話通訳を依頼するなどの様々な工夫がある。自閉的傾向のある利用者には、短くはっきりとした言葉を用いて伝えるように意識している。主に使用する言語がポルトガル語の利用者に対しては、ローマ字を用いて文章伝達することもある。翻訳アプリの活用もあり、ポルトガル語やスペイン語を話す利用者にも伝わるような工夫ができている。
利用者個々の状況に応じた生活の自立も視野に入れたサポートを目指している
利用者がどのような生活を望んでいるかを相談支援事業所のサービス等利用計画を基に確認しており、就労支援だけにとどまらず生活全般へ目を向け、他事業所と連携を進めて利用者個々の状況に応じた生活の自立も視野に入れたサポートを目指している。具体的には家族関係や家庭状況等を踏まえたグループホームの紹介を始め、年金や各手当・支給の手続き等、個々が抱える課題を整理し、必要な情報を提供している。また、必要に応じて、市の社会福祉協議会における成年後見制度や地域福祉権利擁護事業の紹介等も行い、自立生活を支えている。
2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
- 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
- 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っている事業所のみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
作業だけでなく当番活動など、利用者の得意なことを活かす役割作りを心がけている
就労継続支援の活動には受注作業のほか資源回収、リサイクルショップでの値付け・品出しなどの作業がある。利用者の特性や希望に応じて作業内容や使用する道具等の工夫を行い、それぞれが力を発揮できるようにしている。就労移行支援においては個別支援計画に基づいて利用者一人ひとりが週間目標と週間予定表を作成し、各種作業プログラムや社会生活技能訓練などに取り組んでいる。事業所全体では利用者の能力が作業だけで評価されることがないように、行事の司会や挨拶、お茶入れなど利用者が得意なことを活かした役割作りを心がけている。
季節の飾り付けやイベントの写真、利用者の作品等を掲示し明るい雰囲気作りをしている
事業所内には季節の飾り付けやイベントの写真、利用者の作品など、数多く掲示し明るい雰囲気作りがされている。清掃は定期的に清掃業者が行うほかに、当番を決めて日々利用者と職員が実施している。就労移行支援の訓練メニューに清掃業務があり、玄関・階段・トイレなどを手順書の通りに掃除している。カラー写真を用いて掃除の手順を示し、実施後は掃除チェック表を担当した利用者が記入している。余暇やイベント開催時、朝礼等で利用者の意見を聞く機会を設けており、利用者から提案があれば決まりに反映させることもある。
仕出し弁当は数種類から選ぶことができ、食事の楽しみも大切に支援している
昼食は持参するか、仕出し弁当を注文する。仕出し弁当はヘルシー弁当・日替わり弁当など数種類から選択でき、鍋やそばなど温かいものを食べることもできる。栄養やバランスに配慮するとともに、数年に1度業者を変更している。また、お楽しみ給食やお楽しみ弁当の日を設けたり、ご当地おやつの企画など利用者の楽しみも大切にしている。食堂には清涼飲料水の自動販売機が設置され、利用者が休憩時間などに利用している。食堂は明るく清潔で、席は自由席となっている。利用者がリクエストした音楽を流すなど楽しく寛げるようにしている。
3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
定期的な健康診断や歯科検診等により、利用者の健康状態を把握している
定期的な健康診断や歯科検診を実施し利用者の健康状態を把握している。健康診断や歯科検診の結果を受けて、家族等と連携し受診や通院につなげている。日頃から利用者の健康維持に向けた助言と相談に努め、家族等との密な連携を心がけている。必要な方は通院にも同行している。利用者の健康管理に必要な支援や医療機関、治療状況、緊急時連絡先を契約時に家族等から確認して、フェイスシートや聞き取り調査表などに記録している。その後も個別支援計画作成時の面談で確認している。また、お薬手帳のコピーをもらい服薬状況を把握している。
利用者自身で健康管理ができるよう、必要に応じた助言や支援を行っている
健康状態、言動や様子、家族等や主治医との連携についてはケース記録や面談記録にまとめて職員間で共有している。契約時に渡している「ひばり園でのやくそく」には、通院や服薬に関して守ってほしいことを明示している。食事の摂り方や薬の管理方法などについては折に触れて助言し、できるだけ利用者自身が自分で健康管理できるように支援している。
利用者の体調や様子の変化を観察して、適切な対応を心がけている
利用者の体調や様子の変化を観察し、事業所内の静養室で休んだり、帰宅や受診ができるよう適切な対応を心がけている。緊急時の対応は所長・主任等と相談して決定する。近隣の保健・医療機関等と連携を図り、緊急時の支援体制の整備に努めている。また、定期的に全職員向けの救急救命講習を実施するとともに事業所にAED(自動体外式除細動器)を設置し、いざという時に備えている。発作のある利用者については、個別ファイルに薬を預かり発作時に備えている。
4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
家族等との協力は利用者の意向を尊重し、状況に応じて密な連携を心がけている
家族等との協力や連携は利用者の意向を尊重して対応している。適宜、電話連絡や面談を実施するなど、日頃から家族とのコミュニケーションを大切にして協力体制を確立して、連携がスムーズに行えるように努めている。必要に応じて連絡帳も活用している。家族関係に事情がある場合には配慮すべきことを把握して、本人の意向を尊重しつつ状況に応じて柔軟に対応している。家族からの相談にも随時応じ、必要に応じて成年後見制度に関する情報提供や申し立ての支援なども実施している。
面談や広報紙の配布などにより、事業所や利用者の様子を家族に知らせている
個別支援計画の作成および見直しの際には家族と面談して話し合っている。就労移行支援の利用者は、毎日自身で日誌に記録している。日誌に職員が「今週の様子」として1週間の状況をまとめて書き加える。週末に利用者が日誌を家に持ち帰り、家族に見せて家族の感想やコメントも書き込んでいる。定期的に発行する法人の広報紙に行事の様子、事業所の現況を掲載して、利用者・家族に配布している。今年は近隣の公共施設を会場に新年会を実施し家族も参加することができた。
5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
関係機関と連携しながら、様々な地域情報を収集して利用者に提供している
利用者の支援に関係する各市の障害福祉課・保健センター・障害者サポートセンター・就労支援センター・ハローワーク等と連携して地域の情報を得ている。利用者の希望に応じて情報を収集したり、行政の広報誌や冊子・パンフレットなどを取り寄せて利用者に提供している。事業所内には路線バスの時刻表、地域イベントのお知らせ、講習会の案内などを掲示している。
地域との関わりを通じて、マナーや社会性を育むよう努めている
法人のリサイクルショップである「出張所(分園)」には毎日交代で利用者が作業に入っており、日常的に地域住民と交流する機会となっている。就労継続支援の古紙回収作業は地域の口コミで得意先が増えて、職員・利用者と地域の人とのつながりができている。公園清掃ボランティアとして利用者の社会参加に取り組み、体力作り・就労に向けた訓練とともに地域に役立つことで社会性を育んでいる。また、自転車の乗り方や公共のマナーなどについて学ぶ機会として、地域警察の協力による交通安全教室も開催している。
利用者が地域社会で生活できるよう、情報提供や助言を行っている
余暇活動支援においてはスポーツセンターでの活動の参加を募ったり、図書館などの地域の資源を活用している。行事として日帰り旅行、地域の行事・イベントへの参加などを行い、利用者が様々な社会体験ができるようにしている。生活支援の面では利用者の状況や希望によりグループホームや他作業所などの情報を提供し、必要に応じて見学の同行や移行に向けての手続きなども支援している。利用者同士の休日等の交流はトラブルが起きないよう助言し、トラブルが起きた際には解決に向けた支援をしている。
10.【就労移行支援】就労に向けて、必要な知識の習得や能力向上のための訓練等の支援を行っている
- 利用者が働く意欲を持てるような取り組みを行っている
- サービス期間内に就労に結びつくことができるよう工夫している
- 生活リズムや社会人としてのマナーの習得等の就労に向けた支援を行っている
- 就労に向けた職場見学や実習等、実際に職場にふれる機会をとりいれた支援を行っている
- 就労支援機関と密接な連携をとり、利用者が力を発揮できる就労先に結びつくよう支援を行っている
- 就労後も利用者一人ひとりに応じて職場定着等の支援を行っている
【講評】
利用者と職員で毎週面談を実施し、週の振り返りと次週の目標を設定している
利用者のニーズや能力特性などに応じ、作業能力向上のための受託作業やパソコン入力・ピッキングなどの直接的な訓練メニューのほか、就労のための社会性獲得に向けた訓練(SST)を計画的に実施し、ビジネスマナー・社会マナーを身に付けている。毎週金曜日に利用者と職員が面談して一週間を振り返り、次週の週間目標と週間予定表を作っている。週間目標にSSTで実施した内容を入れたり、朝夕のミーティングで本人が目標や今日の予定などを読み上げ発表することで、気付きや課題を確認している。
就労に向けて、意欲の向上や心構え・マナーなどを習得できるよう支援している
職場見学や職場体験、実習などに積極的に取り組み、就労のイメージを具体化させて働く意欲を育てている。「就労移行支援事業ガイドブック」を配布し、働くことの意義などをわかりやすく解説している。また、食事・風呂・歯磨き・身だしなみ・体調などを日誌に記録し生活習慣チェックを自身で行う。日誌を通して自分を振り返り、生活リズムや訓練に取り組む心構えを整えている。月1回の社会生活技能訓練では挨拶・話し方・身だしなみなどのマナーを学び、ミーティングでそのポイントを復唱している。履歴書の書き方や面接訓練も個別に行っている。
関係機関と連携しながら、個々の利用者の適性や希望に応じた就労につなげている
ハローワークなどと連携して、訓練の進捗状況に合わせて難易度を考慮しながら職場実習を行っている。業種が異なる企業数ケ所で様々な職場を体験している。ハローワーク職員が来所して利用者の状況を確認しながら、適性や希望を考慮した求人情報を紹介している。就職後も就労支援センターと連携して、ジョブコーチの利用を勧めたり随時相談に応じるなどの定着支援を行っている。また、年1回同窓会を実施し利用者とOBOGとの交流を図るほか、祝日や土曜日の開所日には就職した利用者に来所の声かけをし気分転換を促している。
12.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
- 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
- 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
- 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
- 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
- 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】
利用者一人ひとりの力が発揮できるよう、多様な作業の提供に努めている
作業にはベアリングや袋詰めなどの受注作業、資源回収などがある。また、「出張所(分園)」であるリサイクルショップには毎日交代で2~3名の利用者が行き、値付け・品出しなどの作業を行っている。利用者の特性や意向に応じた作業が提供できるよう多様な作業を用意し、工夫して取り組んでいる。一般就労の希望者は企業見学会等に参加したり、同じ事業所内の就労移行支援を体験している。個別支援計画は6ヶ月後に「中間評価表」を用いて振り返り今後の支援を検討して、年度末には「利用者支援総括」として結果をまとめている。
契約時に工賃規定の説明をするほか、工賃算定内訳表を作成して交付している
工賃については契約時に工賃規程を説明し、利用者・家族に配布している。毎月、工賃支給にあたり、利用者一人ひとりに工賃算定内訳表を作成して交付する。内訳表は全体の売り上げ、当日の時間単価、作業日数、お茶代等の差し引きなどを記入し工賃を算定している。利用者一人ずつに内訳表を見せて説明し、領収書に利用者本人か代理人が捺印している。工賃規定に変更が生じる際には説明会を実施し利用者・家族に知らせている。
確実な作業や販売の工夫により、安定した受注と売り上げを確保している
当事業所は工業団地の中にあり周囲には自動車部品などの工場が多い。機械化できない細かい作業を請け負うことで安定した受注量を確保している。作業部品は当日分を朝引き取りに行き夕方納品することを基本としている。確実な作業と検品により品質を保ち企業からの信頼を得ている。また、作業リーダーを配置し企業とのやり取りや交渉を行っている。リサイクルショップでは毎日商品を出し、定期的にセールを実施するなど工夫して売上につなげている。
【講評】
利用者のプライバシーを保護できるよう、普段から支援を通して配慮している
個人情報を使用することに関しては、利用契約時に個別支援計画作成に関わる他事業所との連携、緊急時の医療機関への情報提供、広報紙、ホームページ等への画像の掲載などについて説明し、本人の署名・捺印を得て個人情報提供同意書を作成している。また、事業所の動画が市の事業に提供される際など改めて文書で同意を得ている。各利用者に貸与されているロッカーの開閉や所有物の確認には必ず利用者の許可を得ることや身辺の介助は同性の支援員が行なう等、法人の経営理念に基づき人として当たり前の生活を送るためのプライバシー保護を徹底している。
利用者個人の意向や価値観を尊重した支援の提供に努めている
事業所が求める職員像の一つに「利用者個人の価値観を受け入れ尊重する」とあり、職員は年代、生活環境、生活歴が様々な利用者個人の意思決定や愛着、流儀等を尊重し適度な距離感を保ち支援を実践している。作業活動は内容と目標を利用者が把握し納得して取り組むよう準備し、活動中も職員が利用者の表情を確認し話を聞いて支援している。利用者への約束事項にSNSに事業所や仲間の写真、個人名を無断で載せないという項目を記載し、利用者へも他者の権利の尊重を促している。また、不必要な介入は控えつつ状況に応じ必要なことは伝え支援している。
利用者や家族と職員の信頼関係が築かれており、通所率は90%を超えている
事業所の職員は法人の運営方針を体現しており、利用者一人ひとりの価値観を尊重した関わりができている。日々の作業活動などを通して、利用者と職員がお互いに尊敬し合えるような信頼関係を築いている。その成果として通所率は年間通して常に90%を超えており、直近の通所率は98%となっている。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
受託作業や清掃作業など個別の活動の手順を示す手引書等が作成されている
受託作業は受託した内容通りに納品するための「要素作業票」がある。就労移行支援には「アセスメントマニュアル」がある。利用契約締結時の重要事項等の説明担当者が参照する「契約時チェックリスト」も活用している。また、日常の清掃は作業活動終了後に利用者と職員が分担して実施している。「食堂の掃除の流れ」や「トイレの掃除の流れ」という写真付きの手順書を作成し、利用者が統一した手順で掃除ができるようにしている。業務標準化への取り組みにはまだ改善の余地があるが、業務の標準化とその効果的な運用体制の構築は日々醸成しつつある。
事業所の特性から職員と利用者がともに業務等を確認する工夫がある
就労移行支援ではホワイトボードに1週間の予定表があり、作業内容や担当職員が記載されている。個別面談の欄もあり、面談する利用者の名前が記入されている。職員も利用者も毎日見るこのホワイトボードが、業務の標準化の一つを担っていると言える。就労継続支援B型においても同様であり、作業内容や担当がホワイトボードに記入されており、利用者と職員がともに活用している。また、職員一人ひとりのサービス提供の方法についても、日々のミーティングや個別支援会議等の機会を通じて必要に応じて助言や指導を実施している。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
理念、基本方針などはリーフレットやホームページに記載し周知している
事業所の理念、基本方針などはリーフレットやホームページに掲載して、広く周知に努めている。職員に対しては新任職員研修や年度当初に開催する職員全体会議において確認している。さらに日々のミーティング等で機会あるごとに理念等の確認をするように取り組んでいる。また、利用者等に対しては見学時や契約時に説明するほか、個別支援計画作成時の面接時にも説明し理解を求めている。法人ホームページは掲載している情報量が多いため、利用希望者や地域関係者、外部一般への理解および浸透を図るため、説明の機会を設けるようにしている。
取り組みに対しての評価と方向性について話す機会を設けている
経営層の役割と責任は各種会議の中で折に触れ説明するほか、給与規程や業務分担表において担当業務を明確にし責務を明らかにしている。業務分担表では事業運営に必要な各種業務の担当者を定めている。リーダー制をとってフロアおよび作業のリーダー、各委員会の役割を明確に示している。特にフロアごとにリーダーを配置し、課題解決体制が整備されている。半期に一度の振り返りにおいて、取り組みに対しての評価と方向性について話す機会を設けている。
重要な案件は全体職員会議を開催して説明し、周知している
重要な案件の決裁権については、法人の定款および定款細則に規定している。事業所内では起案書を活用して決裁権のある者の承認を受ける仕組みを整えている。検討すべき事案は管理職会議、事業所代表者会議、リーダー会議等で検討している。代表者会議での内容はリーダー会議で報告される。全職員へ周知する必要があるかをその都度決定して対応している。また、利用者に周知する方法と時期について、リーダー会議で決定している。工賃規程の変更など利用者に直接的に関わる案件については、適宜、説明会を開催するなどの対応を行っている。