評価結果

標準の評価

基本情報

【法人名称】

社会福祉法人白樺会

【事業所名称】

東根学童保育クラブ

【サービス種別】

学童クラブ

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)それぞれの子どもの状況に応じた成長発達を支援していく。
2)協調する心や友達を思いやる心を育み、仲良く助け合う子どもを育成する。
3)保護者、学校、地域関連施設(子ども家庭支援センター等)と連携をとり情報を共有し、子どもの育ちを支援していく。

職員に求めている人材像や役割

自己肯定感のもてる、健やかで伸びやかな子どもの育成に努めること、親子関係の絆が築けるよう、子育ての伴走者としての役割を果たすこと、そして、職員が誇りをもって働けること、これが0歳から12歳の子どもの保育にあたる、私たちの運営理念です

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

チームで働いていることを意識し、お互いの保育観を知り、尊重できる人
子どもたちに対しても、職員同士でも、相手の立場に立って考え、気持ちを汲みとり、丁寧な言葉かけをする人

全体の評価講評

特によいと思う点

学校の長期休暇中は一日保育になるので、子どもたちが主体となって取り組む夏や冬のお楽しみ会に取り組んでいる。そのほかにも、夏休みには毎週のように行事を企画し、大人が駄菓子屋や当たりくじ屋などの店を出し、子どもは参加して楽しむ納涼お楽しみ会、段ボール箱で秘密基地のような巨大なお家作りなどをして楽しく過ごしている。学校行事の振り替え日の一日保育には、駒沢公園に遠足に行ったり、小学校の体育館で地域の学童保育クラブと交流したり、地域の5学童保育クラブが一緒に駒沢公園に集まり、いつもと違う友だちと交流したりしている。

子どもが思いを言葉にする経験を大事にしている。一緒に遊ぶ時、このおもちゃで何をしたいのか「相手に伝えよう」、「自分の気持ちを伝えられるようになろう」と子どもたちに言っている。職員には言えても、「上級生にも言えるようになろう」、「いやだったらいやだと言えるように」などと伝えている。お互いに「やりたいこと」「いやなこと」をしっかり伝え、自分がされて「嫌なこと」はしない、を繰り返し伝えて、子どもたちがお互いを尊重して協力し合える関係を作れるよう支援している。

総職員数が20人程度の小規模な社会福祉法人(以下社福)であり、法人事務局と職員間のコミュニケーションが円滑に進められている。社福は他に保育園を運営しており、保育園の看護師が講師となって、事故や怪我、アレルギー対応研修を学童保育クラブの職員に対して実施している。アレルギー対応研修では、緊急時のエピペンの使い方の講習も実施している。区は「新・放課後子ども総合プラン」に基づき、学童保育クラブと小学校の居場所提供事業である「ランランひろば」との一体型運営を目指し、相互に運営協力をおこなっている。

さらなる改善が望まれる点

長年使用した子どもたちのロッカーは劣化しており、入れづらいなどの不都合が生じている。また、玩具類の中にもよく使いこなされた古びた物も見受けられる。他方、BCP(大規模災害時)に伴う情報発信・収集に関して、使用している通信設備では、インターネットの容量を超えており、通じにくい状況にあり、通信環境の見直しが必要となっている。このように各所における施設の老朽化を踏まえ、区との丁寧な協議も含め、優先順位を付けて計画的に対応していくことが望まれる。

利用者調査では、総合的な満足度では回答者の96%が満足と返答し、当事業所のサービスに関して非常に高い満足を得ている。その一方、「外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか」との設問では、肯定的返答45%、消極的返答11%、否定的返答7%、「わからない」37%であった。社福が運営している保育園の対応を参考に、苦情相談に対する保護者向けの案内を掲示している他、第三者委員2名を委嘱している。今後は外部の苦情窓口の周知に関してより一層の取り組みを期待する。

事業運営の根幹となる目黒区子ども条例、目黒区子ども総合計画、学童保育クラブ運営方針などを職員に説明して、3~5年先を展望できるようにしている。一方で保育士に比べて学童保育クラブの職員に求められている能力や資質が明確でない面もある。職員アンケートでも、キャリアアップのプランがなく継続就労につながりにくいといった指摘もある。非常勤職員から常勤職員に登用した事例もあることからも、学童保育クラブ職員としてのキャリアパスの提示、さらには社福全体の中で経営層として活躍できるような職員像を提示することが望まれる。

事業者が特に力を入れている取り組み

社福のホームページをリニューアルしたのを機に、当学童保育クラブを紹介するコーナーの充実を図っている。クラブ内での活動イベントについて、ブログ機能を活用してタイムリーに情報を発信している。また、フォトギャラリーを設け、子どもたちが元気に遊んだり活動したりする様子の写真にコメントを添えて掲載している。利用を検討している保護者の参考となるよう、「保育目標」や「活動内容」を掲載している。また、「よくあるご質問」のコーナーを設け、問い合わせの多い事項について回答を提供し、保護者が必要な情報が得られるよう配慮している。

夏のお楽しみ会の内容は子ども会議を開き、やりたいことやどうすればできるかを話し合って決めている。盆踊り、ボートレース、魚釣り、的あて、射的、クレーンゲームをすると決め、各ブースの代表者や手伝う人で準備している。当日、的当ては高得点を目指して何度も挑戦する子どもがいたり、ボートレースはうちわで扇ぐ白熱したレースになるなど、準備も遊びも全力で楽しんでいる。また、子どもが発案し、ポスターを掲示して参加者を募集して開くダジャレ大会やカードゲーム大会など、子どもたちがやりたいことを実現できるように援助している。

保護者に学童保育クラブの子どもの様子を毎月発行の学童だよりで伝えている。年3回の保護者会でも子どもたちの様子を伝えている。保護者の迎えの時には積極的に声をかけ子どもの様子を話すなど、コミュニケーションを大事にし、相談事もいつでも受けている。保護者会(土曜日開催)の後に親子交流会を企画し、子どもと共にポートボールなどで遊んでもらい、お茶を用意して、保護者同士の歓談タイムを設けている。日常の学童参観を実施して、おやつの様子や遊んでいる様子を見て子どもの成長を確認し、遊びに参加して子育ての参考にしてもらっている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:令和6年10月~11月時点の子ども46名を対象とした。
  • 調査方法:アンケート方式  
    WEBアンケート方式:QRコード&URLを掲載した調査のご協力依頼文書を園に送付し、園の職員から保護者個々に配布し、QRコード&URLから調査票に入力していただいた。個人情報保護のため、管理画面に触れるのは評価責任者のみに限定した。
  • 有効回答者数/利用者総数:27/46(回答率 58.7% )

・調査票の回答者は次の通りである。「利用者本人」6名(22%)、「本人が家族等と相談して回答」12名(45%)、「家族等が本人の気持ちを推察して回答」9名(33%)。
・総合的な満足度では、「よい」23名(85%)、「ややよい」3名(11%)、「どちらともいえない」1名(4%)で、回答者の96%が肯定的返答であり、当事業所のサービスに関して非常に高い評価を得ている。
・自由コメントには、「子どもにとって、物理的な居場所、精神的な居場所となっています」「家庭では気づけない子どもの社会性の成長などもしっかり見守りながら様子を伝えてもらっています」などのコメントが寄せられた。

アンケート結果

1.学童クラブでの活動は楽しく、興味の持てるものとなっているか

はい 25名 (93%)
どちらともいえない 1名 (4%)
無回答・非該当 1名 (4%)

回答者の92%が「はい」と返答し、学童クラブでの生活に関して非常に高い満足を得ている。「カプラで遊んだり、お友達と楽しく遊んだりすることが楽しい」「楽しいといつも子どもが言っています」などのコメントが寄せられた。

2.職員は話し相手や、相談相手になってくれるか

はい 25名 (93%)
どちらともいえない 2名 (7%)

回答者の93%が「はい」と返答し、職員の話し相手や相談相手としての関わりについて非常に高い満足を得ている。「優しくてちゃんと話を聞いてくれる」「保育園のときのような先生との交流があるため、有難い」などのコメントが寄せられた。

3.おやつの時間が楽しいひとときになっているか

はい 24名 (89%)
どちらともいえない 2名 (7%)
無回答・非該当 1名 (4%)

回答者の89%が「はい」と返答し、おやつの時間に関して高い満足を得ている。「おやつのおかわりが楽しいです」「何を食べたか、誰と食べたか、なども子どもが嬉しそうに教えてくれます」「などのコメントが寄せられた。

4.学童クラブでの約束ごと、活動内容について話し合う機会を設け、職員は意見を尊重してくれているか

はい 16名 (59%)
どちらともいえない 5名 (19%)
いいえ 1名 (4%)
無回答・非該当 5名 (19%)

回答者の58%が「はい」と返答し、「どちらともいえない」19%、「いいえ」4%、「わからない」19%であった。「『いいね』と聞いてくれる」などのコメントが寄せられた。

5.職員から学童クラブの約束ごとの説明を受けているか

はい 22名 (81%)
どちらともいえない 2名 (7%)
無回答・非該当 3名 (11%)

回答者の82%が「はい」と返答し、学童クラブの約束事の説明に関して高い満足を得ている。「わかりやすく教えてくれる」「わからなかった時はお友達に確認する」などのコメントが寄せられた。

6.学童クラブ内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 18名 (67%)
どちらともいえない 5名 (19%)
いいえ 4名 (15%)

回答者の66%が「はい」と返答し、「どちらともいえない」19%、「いいえ」15%であった。「みんなでちゃんと片づけているから」などのコメントが寄せられた。

7.職員の接遇・態度は適切か

はい 25名 (93%)
どちらともいえない 1名 (4%)
無回答・非該当 1名 (4%)

回答者の92%が「はい」と返答し、職員の接遇・態度に関して非常に高い満足を得ている。「優しい」などのコメントが寄せられた。

8.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 23名 (85%)
どちらともいえない 2名 (7%)
無回答・非該当 2名 (7%)

回答者の86%が「はい」と返答し、職員の接遇・態度に関して高い満足を得ている。「ものすごく、助けてくれます」などのコメントが寄せられた。

9.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 23名 (85%)
どちらともいえない 1名 (4%)
無回答・非該当 3名 (11%)

回答者の85%が「はい」と返答し、子ども同士のトラブル対応に関して高い満足を得ている。「自分たちで話し合って解決できない時は助けてくれます」「親の介入やフォローが必要な場合は教えてもらえます」「『けんかしてるの?』と聞いて仲直りさせてくれます」「けんかしたことないけど、多分助けてくれると思う」などのコメントが寄せられた。

10.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 23名 (85%)
どちらともいえない 1名 (4%)
無回答・非該当 3名 (11%)

回答者の85%が「はい」と返答し、子ども同士のトラブル対応に関して高い満足を得ている。

11.子どものプライバシーは守られているか

はい 19名 (70%)
どちらともいえない 2名 (7%)
いいえ 1名 (4%)
無回答・非該当 5名 (19%)

回答者の70%が「はい」と返答し、子どものプライバシー保護に関して概ね満足を得ている。

12.子どもの不満や要望は対応されているか

はい 21名 (78%)
無回答・非該当 6名 (22%)

回答者の78%が「はい」と返答し、子どもの不満や要望への対応に関して概ね満足を得ている。

13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 12名 (44%)
どちらともいえない 3名 (11%)
いいえ 2名 (7%)
無回答・非該当 10名 (37%)

回答者の45%が「はい」と返答し、「どちらともいえない」11%、「いいえ」7%、「わからない」37%であった。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
年度当初の職員会議で保育理念や保育方針を説明し、全職員で確認している

年度当初の職員会議で保育理念や保育方針を説明し、非常勤や臨時職員を含む全職員で確認している。職員には日々の子どもたちとの関わりを通じて、「自己肯定感を持てる、健やかで伸びやかな子どもの育成に努めること」「親子関係の絆が築けるよう子育ての伴走者としての役割を果たすこと」「職員が誇りを持って働けること」といった経営理念の理解浸を促している。保護者に対しては、保育理念や保育目標を新入生説明会や保護者会で説明している。ホームページに保育目標や学童保育クラブとして大切にしていることをメッセージとして掲載している。

施設長を中心に保育方針を策定し、計画から実行までを職員と協議しながら進めている

運営法人が区内で運営する学童保育クラブ2施設と小学校の設備を活用した子どもの居場所提供事業「ランランひろば」の計3施設の代表が参加して「代表者会議」を開催している。また、年度初めの代表者会義で法人全体の基本方針を確認している。施設長は職員会議で職員に基本方針を説明しているとともに、その後修正など変更があった際は、職員会議や日々のミーテングなどを通じて全職員へ伝えている。前年度の取り組みに関して総括をおこない、施設長を中心に次年度の保育方針を策定し、計画から実行までを職員と協議しながら進めている。

社福や学童保育クラブの決定事項は、その経緯を含めて職員に説明し理解を得ている

社福が運営する学童保育クラブとランランひろばの総職員数が20人程度と小規模な法人であるため、法人事務局と職員間のコミュニケーションが円滑に進められている。運営法人や学童保育クラブとしての決定事項は、職員会議や常勤会議、リーダー会議などを通じて、決定に至る経緯を含め職員に丁寧に説明し、理解を得るように努めている。利用者への周知は、メッセージ配信サービスとお知らせ文書の配布など、デジタルと紙媒体を併用することで周知漏れを防止している。年2回の保護者会も、学童保育クラブからの情報を共有する機会としている。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保護者会や個人面談など保護者との接点を増やし、要望・意見の把握に努めている

目黒区の運営委託施設であるため、区が実施する利用者アンケートの結果を確認・分析し、学童保育クラブの運営に活かしている。新入生説明会や保護者会・親子交流会、個人面談やお迎えの際の立ち話など保護者との接点を増やし情報収集に努めている。特に、個人面談や保護者会では、子どもの成長に伴う意見や要望などが積極的に保護者から発信されており、必要に応じてクラブ運営に取り入れている。また、常勤職員間で定期的に打合せやミーティングを重ねて、さまざまな職層職員からの要望・意見を把握し、より良い支援につなげている。

近隣の学童保育クラブや児童館、学校と連携を図り、子どもの居場所づくりを進めている

月1回、区主催の「民営学童保育クラブ連絡会」に参加し、学童保育クラブの入所申請状況など行政からの情報を収集している。子どもたちの放課後の居場所を担う学童保育クラブ、児童館、ランランひろば間の連携を進めており、連絡会の実施も計画している。社福の理事会では、学童保育クラブの事業計画や活動報告の他、予算執行状況も説明している。理事・評議員には住区住民会議の会長や地域の民生児童委員を選任している。学校内学童クラブであり、学校側とすぐに情報交換ができる利点を活かし、子どものトラブルがあった場合には迅速に対応している。

区の子育て計画や前年度の取り組みの総括を踏まえて、年間保育方針を策定している

目黒区からの運営委託事業(公設民営)であるため、「目黒区子ども総合計画(令和2年度~令和6年度)」や「目黒区放課後子ども総合プラン推進計画 (令和3年度~令和6年度)」が学童保育クラブ運営上の中⾧期計画であり、年間保育方針が事業計画の位置づけである。前年度の取り組みの総括を踏まえて年間保育方針を策定しており、事業の進捗状況を会議などを通して確認し、定期的に計画を見直している。学校内の公設施設のため、施設の改修や大型備品などの買い替え手続きに相応の時間を要するため、区の所管課には早めに相談をしている。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
目黒区子ども条例を踏まえて、職員会議で子どもの権利を尊重することを確認している

年度当初の職員会議で、コンプライアンス関連の法令・指針などを再確認している。目黒区児童館・学童保育クラブ初任者研修の中で、目黒区子ども条例に沿って子どもの権利を尊重することや配慮が必要な子どもへの対応など、子どもに寄り添った対応について学んでいる。目黒区子ども条例を踏まえて、子どもの意見表明の機会を保障するため、子どもたち自身による話し合いの場を設定している。苦情対応に関しては、法人が運営している保育園の対応を参考に、苦情相談に対する保護者向けの案内を掲示しているほか、第三者委員2名を委嘱している。

子どもに適切に対応するため、虐待防止マニュアルの整備や自己チェックを実施している

前年度改定された目黒区の「虐待対応」を確認するとともに、「虐待防止マニュアル」を職員間で読み合わせて虐待防止に努めている。「子どもへの適切な対応に向けて」のシートに沿って、言葉遣いや話す時の言葉選びは適切であったか、子どもへの対応・接し方は適切であったか、ものごとを決める時に、子どもと納得がつくられているかなどを職員が確認し、自身の行動を振り返っている。虐待が疑われる事例に接した場合は、常に「いちはやく」を念頭に子ども家庭支援センターや児童相談所への連絡を実践している。

地元住区やPTAが主催するイベントに協力し、連携して子どもの育ちを支援している

前年度からコロナ感染症対策が緩和されて、地域の行事・活動が再開したのを機に、PTAが主催する「ドッジボール大会」や「雪遊び」などに子どもたちと職員が参加するとともに、行事の運営を支援している。「児童館まつり・住区祭り」では、当クラブの子どもたちも発表の場として参加した。日常的に児童館を利用する子どもたちや昨年学童に在籍していた子どもが児童館併設の学童へ転所していることもあり、子ども同士の交流が図られている。職員にとっても子どもたちの引率や祭りの準備を通して、児童館職員との連携協力を進めることができている。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
地震・火災の発生や不審者の侵入を想定した避難訓練を毎月実施している

学童保育クラブとしての「安全計画」を策定し、安全点検、マニュアルの策定・共有、児童・保護者に対する安全教育、訓練・研修に関して、各々の実施内容を取りまとめている。地震・火災の発生や不審者の侵入を想定した避難訓練を毎月実施している。館外活動を兼ねて、子どもたちと職員で広域避難場所までの避難経路を確認している。非常災害時の学童保育クラブの対応は、新入生説明会・保護者会で保護者に説明している。昨年10月に目黒区指導で事業継続計画(BCP)を改定しており、この改定には現場をよく知る職員が参加している。

救急救命講習や危機管理講習を実施し、全職員が緊急時の対応を習得している

PTA・学校・地域と合同で通学路などの危険個所を確認し、点検結果を区の担当課に報告するとともに、保護者にも情報を共有している。職員は少なくとも3年に1度は救急救命訓練を受講しており、心肺蘇生法やAEDの使用方法を習得している。社福が運営する保育園の看護師が講師となって危機管理研修を実施し、嘔吐処理、誤嚥対応を中心に応急措置を学んでいる。アレルギー対応研修では、緊急時のエピペンの使い方の実地講習も実施している。毎月の職員会議の議題に「ヒヤリハットの報告」を設定し、再発防止に向けて対応策を職員間で共有している。

職員間で注意喚起をおこない、個人情報を含む機密情報を厳格に管理している

目黒区が定めている「情報セキュリティ基本方針」や「機密情報の取り扱いに関する標準特記仕様書」を基に、日々の打ち合わせなどを通じて、職員間で情報管理に関して注意喚起をおこなっている。機密情報など情報資産の管理は、メッセージ配信サービスの導入をきっかけに、パソコンも含めたシステム関連での情報管理の徹底を図っている。パソコンのログイン時のパスワードやカギの収納ボックスにもパスワードを設定し、限られた職員のみでの管理としている。紙の文書でも個人情報や危機管理に類するものは、鍵付きの書庫への保存を徹底している。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
ホームページの採用コーナーの充実を図り、求職者の目に留まるような工夫をしている

社福のホームページをリニュアルした際に、合わせて採用コーナーの充実を図っており、募集要項を掲載し、福利厚生や自己啓発支援など働きやすさを強調している。毎年11~12月に実施する職員へのヒヤリングで次年度の人事動向を把握している。退職予定者があれば、運営法人の求人担当職員を中心に募集要項を作成し、募集手続きを開始している。応募者があれば、面談を通じて現場職員と理事者が適性を見極め、研修期間を経て採用している。就職フェアへの参加など人材確保策を講じているが、小規模法人として人材確保の困難さは大きな課題である。

区の研修への参加に加えて、重要性が高いテーマの職員研修を独自に実施している

事業運営の根幹となる目黒区子ども条例、目黒区子ども総合計画、学童保育クラブ運営方針などを職責職務に関わらず説明し、職員自身が3~5年先を展望できるようにしている。独自のキャリアアップ研修の実施は難しい面があるため、都区が主催する「中堅職員研修」をキャリアアップ研修と位置付けて職員を受講させている。区が児童館・学童保育クラブの職員を対象にした研修計画をベースとして、危機管理対応など重要性が高いテーマは、法人独自に研修を企画・実施している。新入職員に対しては、職場内OJTを基礎にした人材育成を実施している。

上下関係にとらわれず職員がリーダー層としての経験を積む機会を多く設けている

職員の上下関係にとらわれず必要な場面ごとに、リーダーを担う職員を配置して経験を積み重ねている。全員が運営に携わっていくという意識が根付きつつあり、小規模組織の運営モデルとなるような取り組みを進めている。常勤職員に関しては、社福内でのジョブローテーションを通じて、施設長、主任、副主任、リーダーなど柔軟に処遇している。法人全体で20人程度の職員数であるため、会議などの公式の場だけでなく、日常的にも職員が理事者と対話しやすく、些細なことでも積極的に報告共有を図り、具体的な取り組みを職員が提案しやすい環境にある。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

「目黒区子ども総合計画」に示された事業の方向性を踏まえ、令和5年度の「学童保育クラブ総括」で明らかにされた「次年度の重点課題」に基づき、学童保育クラブでは「言葉遣い」「後片付けを含む整理整頓」「学習」など、基本的生活習慣の定着を課題として位置付けた。この課題に対応するため前年度の目標として「学習の定着」を設定した。上記目標達成に向けた取り組みは以下のとおり。生活習慣の定着に向けた支援を年間を通じて計画的に実施するため、PDCAサイクルに基づく丁寧かつ継続的な支援に注力した。また、職員は特に、声かけが必要な子どもたちへの対応において「CCR(穏やかに・近づいて・静かに落ち着いて)」を意識しながら接することを心がけた。さらに、コロナ感染症対策の緩和に伴い、保護者との交流や懇談、学童参観の機会を増やし、家庭の様子を共有する場を設けた。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

前年度の取り組みの結果について、令和5年度総括における重点課題の評価を通じて、以下のとおり成果や問題点を確認している。「基本的生活習慣」については、「学習時間」で学習に取り組む姿が多くみられるようになった。一方で、身の回りの片付けや忘れ物は、相変わらず多かったため、引き続き、子ども同士で声をかけ合いながら、「片付け」「忘れ物」をなくしていけるように改善と定着を図っていく方針である。また、今年度は1年生の利用が多く、基本的生活習慣の定着は個人差があるため、丁寧な支援を心がけている。また、スーパーバイザーが来訪し、配慮が必要な子どもたちへの対応に関しても、助言・実践をおこなっている。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

コロナ感染症対策の緩和に伴い「地域との交流」「地域貢献」などの活動を再開し、関わる先を広げながら交流を深め、子どもを地域と共に見守る関係を築いていくことが課題であり、前年度の目標として「保護者・学校・地域関連各所と連携を取りつつ情報を共有し、子どもの育ちを支援していく」を設定した。上記目標達成に向けた取り組みは以下のとおり。1.児童館の活動に参加し、子どもたちの居場所づくりを進めた。2.地域のコミュニティ推進母体である住区住民会議に出席し、同会議が主催する「住区まつり」に加えて、青少年部や住区内の団体の活動に参加した。3.学校関係では、中学校区の地域教育懇談会をはじめ、小学校PTAが主催する「東根フェスタ」などの行事へ参加し、交流を通して子どもたちを地域と共に見守る関係を築いていった。4.保護者との関わりでは、日常的に面談の機会を設け、お迎え時にコミュニケーションを図ることを重点課題として位置付けた。個人面談の枠を広げ、回数や機会を増やし職員と保護者が直接顔を合わせ話し合うことができた。5.学校内に設置されている利点を活かし、個人情報やプライバシーに配慮した上で、学級担任と子どもたちの情報交換に努めた。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

前年度の取り組みの結果は以下のとおり。1.土曜保育で児童館を利用することは、ほぼ定着してきた。今後は、夏休みや一日保育時の利用を進めて、子どもたちに放課後のあそび場(居場所)として意識づけしていくことにしている。2.住区住民会議のイベントが今年度再開され、小学校内のお店としてスーパーボールすくいをランランひろば職員と一緒に運営した。3.2月に行われるPTA主催の雪まつりや体育館でのドッジボールイベントに参加した。4.第2回保護者会は第2回目の親子交流会との同時開催を試みた。参加した親子・職員と、交流ができて有意義な会となった。実施日が感染症の流行期あたり、学級閉鎖などがあって体調不良による欠席が多かった。5.小学校の管理職の異動や学校側の事情により、前年度に比べ、連携を密にすることが難しかった。従って学級担任との懇談会も実施に至らず、何か問題があった時は学級担任と直接連絡を取り合うことで支援につなげた。今年度に入り、保護者だけでなく学校の学級担任との会話の機会がさらに増えている。保護者の親子交流会への出席率も増加している。地域関連では児童館との連携も会議を新設するなど対応が進んでいる。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
社福のホームページや区のホームページ、冊子などで情報提供している

社福のホームページには、学童保育について「子どもたちが自立するための成長支援・健全育成を実践する場です」とし、活動内容、フォトギャラリー、保育目標、施設概要、地図など利用希望者の求める情報がわかりやすく掲載されている。区のホームページには、施設概要、地図などに加え、学童保育クラブの入所手続きの案内を掲載して申請書のダウンロードができ、年間行事予定や育成室の写真を掲載している。冊子「学童保育クラブ利用申請のご案内・申請書」には、学童保育クラブの活動内容の紹介や児童館「ランドセル来館」事業の案内をしている。

行政や小学校、保育園・幼稚園、関係機関などに情報を提供している

公設民営の学童保育クラブである。区の放課後子ども対策課から、区内の保育園・幼稚園全園に「放課後の子どもの居場所」のリーフレットや冊子「目黒区学童保育クラブ利用申請のご案内・申請書」を配付して、必要な人に情報が届くようにしている。区の所管課や利用児童の通学先の小学校に当学童保育クラブの「学童だより」を送付している。また、所管課主催の民営学童保育クラブ連絡会が月1回開催され、館長または主任が出席し行政からの情報を得て、課題検討や情報交換をしている。

見学者の希望される時間に、施設内を案内し説明している

10月頃から見学の問い合わせを電話で受け、見たいと希望される時間に、土曜日も含めて、受けている。小学校の行事の時に直接来て、見学を希望される場合もある。案内は館長や主任がして、「学童保育クラブのしおり」を配付して1階や2階の育成室を見てもらいながら説明している。学校の敷地内にある学童保育クラブであり、校庭や体育館を利用できることが特色であると伝えている。

1.子どもや保護者等に対してサービスの情報を提供している
  • 子どもや保護者が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 子どもや保護者の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や保育所、幼稚園等に提供している
  • 子どもや保護者の問い合わせや見学等の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入所前には入所説明会を開催して、重要事項や基本的なルールなどを説明している

入所前には、入所説明会を実施している。事前に必要書類などを配付して目を通し必要書類に記入し、説明会当日に持参してもらっている。4月入所の場合は3月の平日に実施しているが、その日に都合で出席出来ない人には日程調整して、個別に対応している。アレルギーのある子どもについては保護者への個別面談を実施している。説明会では「学童保育クラブのしおり」などを基に、設置主体や運営主体、施設概要、利用について、一日の流れ、健康管理、緊急対応、お願い事項、持ち物などを説明している。

新入所児の不安や緊張が軽減されるよう、さまざまな配慮をしている

入所開始直後は可能な限りお迎えをお願いし、早めのお迎えなども受けている。子どもは新しい環境に緊張しているので、好きな遊びがあれは年上の子どもと仲介をしながら、保育園でどんな遊びをしていたのかも考慮してアプローチし、遊べるようにしている。マイペースな子どもには無理な声がけや、仲介などをせず見守っている。班決めの時に出身保育園を考慮するが、一緒になりたくないなどの申し出がある場合は配慮している。校内を知ってもらえる校内見学ツアーをしている。トイレがクラブ室内から少し離れているので、初めのうちは引率している。

退所後の子どもの放課後の居場所について説明し、相談にも応じている

学童保育クラブの利用は単年度で、引き続き利用するには年度ごとに申請が必要で、申請数により翌年も利用できるとは限らないことを伝えて、放課後の子どもの居場所として、児童館や児童館のランドセル来館、学校でおこなわれているランランひろばがあることを保護者会などで伝えている。ランドセル来館やランランひろばは登録が必要であることなどを伝えている。11月の保護者会には児童館の館長に来てもらって話をしてもらっている。退所後への不安がある場合には、相談に応じて、個人面談を実施している。

1.サービスの開始にあたり子どもや保護者に説明し、理解を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を子どもや保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、子どもや保護者の理解を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、子どもや保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの援助に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • 障害のある子ども(発達面で特に配慮が必要な子どもを含む)の受入れに向けた配慮及び環境整備を行っている
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、生活の連続性に配慮した支援を行っている
【講評】
前年度の保育を振り返り、総括をし、次年度の保育方針を作成している

保育方針の内容は、1.子ども・保護者の状況、2.重要課題(課題設定理由、主な取り組み)、3.活動ごとの目標と主な取り組み(クラブでの遊び、館外活動、自然に親しむ活動、創造活動、行事活動、社会性や自主性を高める活動、基本的生活習慣を身に付ける活動、学習とその習慣づくりの活動、児童館との関わり、保護者との関わり、学校・地域との関わり、避難訓練・防犯訓練、危機管理対応)を作成し、それを基に半期ごとの保育計画を作成している。保育方針は春の保護者会で説明している。

子どもの個別対応は支援ノートや個別連絡ノートに記録している

職員の加配が必要な障害のある子どもはいないが、配慮の必要な子どもは在籍しているので、個別に対応している。年1回、スーパーバイザーの訪問があり助言をもらい、スーパーバイザー相談表や報告書を作成している。個別の配慮が必要な子どもの様子は個別の「支援ノート」を作成している。そのほか、子ども一人ひとりに関する個別対応の記録は「個別連絡ノート」に記入して、日々の打ち合わせで、対応について職員間で情報共有している。

日々実施している全体会議や学童打ち合わせなどで個別の対応などを話し合っている

毎日午後、ランランひろばと学童保育クラブの全職員が参加して全体会議を開催している。その後の、学童の打ち合わせでは、前日の利用児のことや職員が気になる子どもの様子などを出し合って、対応を相談している。本日の活動についても確認している。子どもの様子については日々の保育日誌や個別連絡ノート、非常勤職員間で使用している引き継ぎノートなどに記載している。

1.子どもの視点に立った育成支援の目標に沿って育成支援の計画を作成している
  • 育成支援の計画は、目標に沿って年間を見通して作成している
  • 育成支援の計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、援助の過程を踏まえて作成、見直しをしている
  • 障害のある子ども(発達面で特に配慮が必要な子どもを含む)に対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 育成支援の目標や計画について保護者の理解を得られるように説明している
2.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 育成支援の計画に沿った援助の内容について具体的に記録している
  • 障害のある子ども(発達面で特に配慮が必要な子どもを含む)については一人ひとりの子どもの状況や援助の内容を具体的に記録している
3.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 育成支援の計画の内容や記録を、職員すべてが共有し、活用している
  • 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
  • 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じて援助している
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで援助している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め、お互いを尊重しながら協力し合い、関係を豊かに作り出せるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか等)に対し、子どもの意見に耳を傾け、感情の高ぶりを和らげること等ができるよう援助している
  • 障害のある子ども(発達面で特に配慮が必要な子どもを含む)が、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
【講評】
育成記録やアレルギー調査票、個人面談記録などで子どもの姿を把握して保育している

入所説明会時に提出してもらった育成記録やアレルギー調査票、必要に応じて実施した個別面談の記録などを基に、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握して、保育をおこなっている。育成記録では、保育歴や幼児期の様子、家庭での様子(生活、食事、テレビゲーム、お小遣い、お手伝い、遊び)、父母の出勤・帰宅時間、保護者の育児観などを把握し、アレルギー調査ではアレルギー反応の有無、ある場合のアレルギー食材などを把握している。日々連絡カードにより、帰宅時間や子どもの状況を把握して保育し、保育日誌などに記録している。

お互いを尊重し協力し合える関係が作れるように援助している

目黒区の子ども条例を踏まえて、子どもの意見表明の機会を保障するために子どもたち同士の話し合いを設定し、子どもが自分の思いを言葉にすることを大事にしている。年齢に関係なく、お互いに「やりたいこと」「嫌なこと」はしっかり伝え、自分がされて嫌なことはしないことを日々繰り返し伝えている。上級生から下級生へ、下級生から上級生へうまく働きかけたような時には「いい、言い方だね」と伝えている。1年生には「自分の気持ちを相手に伝えられるようになろう」、「いやだったらいやだと言えるようにしよう」などと伝えている。

子ども同士のトラブルは気持ちをじっくりと聴き、冷静に考えられるようにしている

子ども同士のトラブルは双方を引き離して、クールダウンの部屋(2階の育成室またはPTA室、階段の下などの育成室の外など)に椅子を出して、ゆったりとして、本人の気持ちをじっくりと聴いている。落ち着いてきて、どうすればよかったのかを考えられるようになると、子ども同士の話し合いをし、必要に応じて仲直りをしている。保護者には都度、子どもの状況を伝えて、本人が気持ちを話すようなら聴いてあげてください、そしてその様子を学童保育クラブにも伝えてくださいとお願いしている。

2.日常の援助を通して、子ども一人ひとりの生活や遊びと集団全体の生活が豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、発達段階にふさわしい遊びと生活を送ることができるよう環境を工夫している
  • 子どもが集団活動に主体的に関われるよう、援助している
  • 生活や遊びを通して日常生活に必要となる基本的生活習慣を習得できるよう、援助している
【講評】
プラバン作りには、オーブントースターで焼く時に3年生がお手伝いをしてくれている

新入所の1年生には2・3年生が生活や遊びなどを教えてくれて、歓迎会ではダンスやこま、ジターリングなどを披露し、自分たちで作成したプラバンのキーホルダーをプレゼントしている。プラバン作りはやけど防止のために3年生以上がオーブントースターを使うことができるため、1・2年生がプラバン作りをする時には上級生が手伝っている。遊びは年齢に関係なくやりたい人が参加して一緒に遊んでいる。校庭で鬼ごっこやサッカー、バスケットボールなどをしているが、「サッカーがしたい」時には、声をかけて人を集めて、子どものルールで遊んでいる。

集団遊びの導入時には、職員も積極的に入って遊びの楽しさを伝えている

集団遊びをする時には職員も遊びに入り、遊びの導入時には、積極的に声をかけて遊びの楽しさを伝えている。皆でしようとしている活動に、参加したくないような子どもには、本人のやる気になるような役割を作り、声がけして巻き込んでやってもらっている。職員や仲間の誘いかけも大事にしている。そのほか、「お客さんで来てね」などと参加を促すこともある。夏のイベントとして、子どもが参加して遊んで楽しむ、納涼お楽しみ会を開催して、スーパーボールすくいやヨーヨー釣り、当たりくじ、駄菓子屋などを職員が担当している。

基本的な生活習慣が身に付くことを重要課題の一つとして、繰り返し声がけをしている

生活習慣を身に付けることを重点課題として、特に挨拶をしっかりできるようになる、持ち物管理・整理整頓を促すことに取り組んでいる。登所時には、「ただいま」と元気に挨拶することができるようになっている。忘れ物防止については、登所時には学校の昇降口で声をかけ、学童保育クラブの降所時にも声がけをしている。全体でも忘れ物をしないように声がけをするなど、子どもたち一人ひとりへの繰り返しの声がけをしている。

3.日常の活動に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • 子ども同士が意見を出し合いながら企画や活動をつくり上げていく機会を設けている
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
子ども企画の大会を開いたり、段ボール工作ではアイデアを出し合って作ったりしている

子ども企画のいろいろな大会や発表会を開いている。ダジャレ大会では、「猫がねころんだ」、「蟻さんありがとう」など自分たちで考えたダジャレを持ち寄って発表し、お客さんは大笑いして楽しみ、優勝者、準優勝者に景品を渡している。ダンス発表会では、ダンスステージで、空き箱などのリサイクル素材を利用して作った衣装で、音楽付きでダンスを発表している。夏休み中の段ボール工作では全員で段ボール箱を使って、協力して家づくりを始め、ドアや屋根を作る大工、装飾をするペンキ屋などに分かれて、アイデアを出して作りあげている。

話し合い、ブース代表者を決めお手伝いを募集し、協力して夏のお楽しみ会を開いている

夏休み期間中は夏のお楽しみ会や納涼お楽しみ会、段ボール工作など楽しいイベントをしている。夏のお楽しみ会は子ども全体に声をかけて参加した1・2年生11名で子ども会議を開き、どんなことをしたいか、どうすればできるかを話し合い、盆踊り、ボートレース、魚釣り、的あて、射的、クレーンゲームをすることにし、各ブース代表者にみんなの前でPRし、お手伝いを募集して、準備に取り掛かっている。個性豊かな魚や大きなクレーンを作り、景品を用意したりしてたくさん準備をして、当日はブースの仕事もお客としての遊びも全力で楽しんでいる。

保護者に子どもの様子などを伝えて、保護者の理解や協力が得られるようにしている

年間行事予定を年度初めに配布して、保護者参加の行事(保護者会、親子交流会、学童参観、個人面談)の日程もわかりやすく知らせている。毎月発行している学童保育クラブだより「東根学童だより」には先月の子どもたちの活動の様子を写真付きで伝え、これからの行事に向けて準備している様子なども掲載している。子どもたちの遊びの様子や興味関心があることなどを伝えて、学童保育クラブの様子を知ってもらい、保護者と連携して子どもの成長を見守っていけるようにしている。保護者参加行事にはお知らせを配付して詳細を伝えている。

4.子どもの主体性を尊重し、学童クラブでの生活が楽しく、快適になるような取り組みを行っている
  • 子どもが自ら進んで学童クラブに通い続けられるよう援助している
  • 共通する生活時間の区切りをつくり、子ども自身が見通しを持って主体的に過ごせるよう援助している
  • 子どもが安心して活動できるよう、状況に応じて室内の環境を工夫している
  • 【「新・放課後子ども総合プラン」「都型学童クラブ実施要綱」に基づき放課後子供教室と一体型で実施、または連携して実施する場合】
    子どもが放課後子供教室の活動プログラムに参加しやすいように連携を取りながら援助している
【講評】
学童保育クラブに楽しく通い続けられるように援助している

一日一日を楽しく過ごせることを基本にしているが、学童保育クラブに不満がある時には、子どもの不満がどこにあるのかを聴いて、「友だちと約束してランランひろばで遊びたい」などの思いには「自分の気持ちをお家の人に話して相談してみたら」と伝えたりして、子どもの気持ちに寄り添い、保護者とも連携して支援をしている。学童保育クラブに楽しい遊びがあることも続けられる大事な要素であり、興味関心がありそうなさまざまな玩具を用意している。現在、オオカミの人を当てるゲーム「人狼ゲーム」が3年生男児に大変人気の遊びになっている。

自分の帰宅時間を確認しタイムスケジュールを見て見通しをもって行動している

学校がある日のタイムスケジュールは、登所→学習(15分)・自由遊び→おやつ→自由遊び・ランランひろば・校庭遊び→帰りの会→順次帰宅、18時15分以降は延長保育であり、ホワイトボードに時間を記載して掲示している。子どもたちは登所し、来た時間ボードに来た時間を書くまたはレチェックをし、連絡カードを出す時には自分の帰る時間を見て、帰る時間ボードの自分の名前マグネットを帰宅時間の場所に貼り、大人が確認している。そして自分の帰る時間とホワイトボードのタイムスケジュールを見て、見通しをもって主体的に行動できている。

静かな遊びや動的な遊びをスペースを作ってできるようにしている

学習とおやつは2階の育成室を使っている。1階の育成室は本やカードゲームなどの棚の付近には畳を敷いた場所があり、腰を下ろして遊べる場所にしている。その他は床で、テーブルを出して作って遊んだり、小さなブロックや折り紙などで静かな遊びをしたりしている。動的な遊びのけん玉やこまなどの危険な物はスペースを作って遊んでいる。卓球台を出して遊ぶ時にはスペースを確保してから遊んでいる。日常的に「ランランひろば」や「東根ぴかぴかクラブ(子ども教室)」へ参加する子どもは時間の確認や送り出しをしている。

5.子どもが日々の生活を円滑に過ごせるよう、学校等と密に連携を図っている
  • 子どもが学童クラブでの生活を円滑に過ごせるよう、学校との情報交換や情報共有等密に連携して援助している
  • 不登校など課題を抱える子どもについて、学校と密に情報共有しながら子どもの気持ちに配慮して援助している
  • 障害のある子ども(発達面で特に配慮が必要な子どもを含む)や養育環境で特に配慮が必要な子どもの援助にあたっては、関係機関(教育機関、福祉関係機関、医療機関等)と連携をとって行っている
【講評】
必要に応じて、小学校担任教諭と情報の共有をしている

小学校内にある学童保育クラブであり、随時、必要に応じて個別に学級担任教諭と、短時間でも話をして情報共有している。特に小学校1年生4クラスの担任教諭とは、配慮を必要とする子どもの対応を含めて、学童保育クラブの利用状況についての情報交換をしている。

課題を抱える子どもへの対応は学校や関係機関と情報交換して対応することにしている

不登校などの課題を抱える子どもについては、子ども家庭支援センター担当者や学校の担任教諭などと必要に応じて、電話や面談などで情報交換をして、対応することにしている。

配慮が必要な子どもへの対応は必要に応じて、担任教諭と情報交換している

配慮が必要な子どもへの対応については、小学校の担任教諭と必要に応じて情報交換をしている。また、子ども家庭支援センターから子どもの観察依頼がある時には協力し、報告している。

6.子どもがおやつを楽しめるよう援助している
  • 子どもが楽しく、落ち着いておやつをとれるような雰囲気作りに配慮している
  • 子どもの来所時間や夕食の時間帯等を考慮して提供時間や内容、量等に工夫を凝らしている
  • 子どもの食物アレルギーの状況に応じたおやつを提供している
【講評】
2階の育成室で、2グループに分かれて二部制でおやつを食べている

2階の育成室にはシンクなどの厨房設備があり、配膳や片付けが容易であり、20名程度が着座してちょうどよい広さの部屋であることから、子どもたちは班や学年などで20人程度の2グループに分かれて、二部制で(15時から前半グループ、15時30分から後半グループ)食堂のような雰囲気で落ち着いて、友だちと一緒におしゃべりしながら楽しくおやつを食べている。集中して話を聴くことができるような環境でもあり、おやつ後のごちそうさまの時などを利用して、子どもたちへ周知したい話なども伝えている。

子どもの好みを聴いたりして、楽しみにしておやつが食べられるようにしている

1年生にはおやつの量が夕食に影響がないかどうかの確認をしている。献立は職員が決めているが、子どもたちにどんなものが好きかを聴いたりしている。おやつは2~3品で、ドーナツ、みかんの日や夏にはクッキーにアイスなど、11月にはフルーツポンチやサンドイッチを提供し、フルーツポンチなどはトッピングする材料を用意して自分で盛り付ける方式にしている。評価員が訪問した日はバターロールパン、ジャム&マーガリン、アップルゼリーであった。お楽しみおやつの日やくじ引きおやつの日なども用意している。

食物アレルギー児には代替え食を提供している

年2回アレルギー調査を実施して、おやつの提供に除去が必要な場合、「学校生活管理指導表・アレルギー対応申請書兼記録票」のコピーを提出してもらい、定期的に保護者と対応方法について確認している。「目黒区食物アレルギー緊急対応マニュアル」に基づき対応し、アレルギーを起こす食材を含まない代替え食を提供している。職員は、エピペンの取り扱いについて、看護師(系列社福保育園)から実技指導を定期的に実施されている。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるよう援助している
  • 医療的ケアが必要な子ども等に、専門機関等との連携に基づく対応をしている
【講評】
月1回の避難訓練の時に病気や怪我の予防について話をしている

夏には汗をかいたら拭くことや着替えをすること、水分補給をすることなどを伝え、自分の身体の健康について関心を持てるようにしている。また、入所時には、手洗い、咳の仕方、上履きの履き方、室内は走り回らない、使ったおもちゃは片付けるなどの生活の仕方について話をし、月1回の避難訓練の時には、病気や怪我の予防につながる話をして、生活習慣が身に付くようにしている。

怪我は程度により応急処置をし、発熱などは保護者に連絡して迎えに来てもらっている

医療的ケア児は在籍していない。薬の預かりはしていない。服用が必要な場合には、子どもが自分で服用することにし、その旨を連絡帳などで知らせてもらっている。保育中の軽度の怪我は応急処置をして、必要に応じて保護者に連絡をしている。子どもの発熱などの体調不良の場合は保護者に連絡して迎えに来てもらうことにしている。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの様子や発達の状況について、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 子どもの出欠席の確認など、保護者と協力して安全を確保する取り組みを行っている
【講評】
保護者会後に親子交流会、歓談タイムを計画し保護者同士の交流の機会になっている

保護者会の後に親子交流会を体育館で実施し、10月には借りもの競争やポートボールなどをおこなっている。親子交流会後にお茶を用意して、保護者同士の歓談タイムを設けている。職員も歓談に参加して保護者同士の交流を仲介している。保護者会は45分~60分、親子交流会は60分、歓談タイムが20~30分程度でおこなっている。保護者の参加状況は20~25名程度であり、保護者会に欠席の保護者にはお便りを出している。

年2回期間を決めて申し込み制の個人面談を実施し、6月には学童参観を実施している

個人面談は6月と10月下旬から11月上旬にかけての2回それぞれ2週間ほどの期間を決めて、申し込み制にして一人30分程度で実施している。土曜日の午前や午後も使っている。期間内に参加できない場合には期間外でも受けている。必要に応じて個別面談をすることもある。6月には学童参観を実施している。何日か設定して、おやつの様子を見たい、遊んでいる様子を見たい、など要望に応えて、保護者も一緒に遊びに参加してもらっている。

出欠席や降所には保護者と連絡をとり、子どもの安全を確保している

連絡カードに毎日の降所時間や一人帰りかお迎えかを記入してもらっているので、それを基に、クラブ室の登所・降所ボードに表示している。急な出欠席などの変更は、保護者から電話連絡を受けている。連絡手段システムのカードを子どもが登所や降所時にカードリーダーにかざすと、入退室時間が保護者に通知される仕組みになっている。一人帰りで帰り道が不安な場合には、学童保育クラブに戻ってくるように話をしている。通学路を守らないといけないことを伝えている。帰りが不安の声がある場合、途中まで見送りに行くこともある。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 学童クラブの行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが地域の子どもや大人と交流できる機会を確保している
【講評】
一日保育の日には駒沢公園まで遠足に行ったりしている

学校行事のための振替休日は一日保育の日になるので、広域避難場所になっている駒沢公園まで遠足に行ったりしている。都民の日も一日保育の日で、区内の西部地区5学童保育クラブが駒沢公園に集まり、10チームに分かれて一緒にゲームを楽しんだりして交流している。7月には地域の警察署の方から「防犯・交通安全」をテーマに指導を受けている。区のエコプラザの職員により「ゴミ対策」の話を聴いている。八雲図書館から児童書や紙芝居などを月50冊、貸し出ししてもらっている。

地域でおこなわれる住区まつりや東根フェスタに学童の子どもたちも職員も参加している

東根住区センターでは住区まつりが、同日、小学校内では東根フェスタがおこなわれている。住区まつりでは、学童保育クラブの子ども達8名が日頃取り組んでいるけん玉やこまの技を発表し、地域の方々に観てもらった。東根フェスタには学童保育クラブの職員がスーパーボールすくいを担当し、住区まつりの準備や片付けには職員が参加していた。以前は、学童保育クラブまつりには地域の方々にも来てもらっていたが、学校の安心安全などの観点から、不特定多数の方をお呼びするのは難しいということになリ、現在はお誘いをしていない。

同じ小学校区の子どもの放課後の居場所を担う施設同士情報交換し連携している

学童保育クラブの夏まつりには学校のPTA の備品(ヨーヨー釣りなど)を貸してもらっている。小学校区の子どもの放課後の居場所を担う学童保育クラブ3館と小学校のランランひろば、児童館、合わせて5施設の職員の連絡会を開催して、情報交換をし連携している。

【講評】
子どものプライバシー保護を徹底している

子どもの写真や氏名を学童だよりへの掲載、情報スペースへの掲示、保護者会での動画活用について、同意を得て使用している。子どものプライバシーへの配慮として、プライベートコーナーが設置されていないために2階の育成室にカーテンを設置して着替えなどをしている。子どもの家族の職業や特性などのプライバシーは他の子どもの前などでは話をしないようにしている。保護者の相談を受ける時には2階の育成室や隣のPTA室を借用している。

子どもが自分の意見や思いを言葉にすることを大事にしている

おやつを選択制にしたり、初めて提供したおやつは子どもに感想を聴いたりしている。晩秋の帰宅時に不安に思う子どもには送り出しの時に寄り添ったり、可能な限り送って行くなどもしている。子どもがやりたいと提案してきた~大会は、どうすればできるか、子どもの発想を活かして実現できるようにしている。子どもの名前の呼び方は、「~ちゃん」「~さん」などと呼ぶようにし、子どもであっても人と人として対応している。子どもの誕生日当日(休みの場合は近日)には、おやつの時におめでとうのメッセージカードを渡して、皆でお祝いをしている。

家庭と学童、ランランひろば、学校とも情報共有し、暴力・いじめなどの予防をしている

目黒区いじめ防止基本方針を踏まえて、暴力・いじめは容認しないを職員間で確認し、子ども同士の関係性に注意を払い、小さなトラブルでも、気になることなどは職員間で報告連絡相談を密にして対応している。子どもの家庭の状況、例えば赤ちゃんが生まれた、お姉ちゃんが受験など、子どもが不安定になり荒れている状態があれば保護者と話をして、家庭と学童とで情報を共有しながら予防している。子どもの様子で職員間で共有して対応する必要がある事例については、ランランひろばの職員や学校とも情報共有している。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どものプライバシーに配慮して援助している
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の援助の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮して援助している
  • 学童クラブ内の子ども間の暴力・いじめ等が行われることのないよう組織的に予防・再発防止を徹底している
【講評】
区立学童保育クラブ共通のマニュアルや独自の手引書などを整備している

区立学童保育クラブ共通の「災害時初期対応マニュアル」「危機管理・安全対策マニュアル」「児童館・学童保育クラブおやつ等調理活動業務衛生・作業手順」「館外保育での防犯及び安全管理」などのさまざまなマニュアルが整備されている。そのほか、「緊急時対応マニュアル」や「災害対応マニュアル」、「安全計画」、「学童クラブ運営の手順」、「学童保育クラブのしおり」などを作成している。これらの手引書類は、2階の事務スペースの棚に保管し、いつでも必要な時に確認することができるようにしている。

年度末には学童保育方針の総括や手引書類の見直しをしている

子どもと保護者の状況を踏まえて、学童保育方針を作成し、それらを基に保育計画を作成して保育をし、年度末に総括をおこない、次年度の保育方針に活かしている。夏まつりなどのイベントや親子交流会などの取り組みの後には評価反省をして次年度に活かしている。学童保育クラブ独自のBCPや安全計画、危機管理対策、「学童保育クラブのしおり」、「学童クラブ運営手順」などは年度末に見直している。

保護者からの意見や要望などを踏まえて見直し、サービス向上につなげている

毎年実施している利用者アンケートの要望や意見を検討して、サービス見直しをおこなっている。これまでは学童保育クラブと家庭との帰宅時間などのやり取りは連絡帳を使用していたが、もっと使いやすい物にしてほしいとの保護者の要望を受けて、月ごとの連絡カードに変更している。日付、曜日、帰る時間、お迎え、クラブ印、連絡事項、備考の項目にしてクリアファイルに入れて使用している。見やすくなったとの感想が寄せられている。2階の育成室への階段には灯りがなく秋から冬は夕方暗かったが、電灯を取り付けてもらい使いやすくなった。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や子ども・保護者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2024年4月1日~2025年3月8日

【評価者修了者No】

H0201035,H1401004,H1701003

評価結果のダウンロード

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