評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)基本的人権を尊重する
2)利用者を大切に良質な保育提供に努める
3)職員の安心と満足度の向上を図る
4)保育園経営の安定を図る
5)地域社会の子育ての支援
職員に求めている人材像や役割
思いやれる人、人の話に耳を傾けられる人、人の気持ちに心を傾けられる人、物事の意味を考えようとする人、子どもが好きな人
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
①人の気持ちや周りの状況を常に考えながら生活する②己の人格や専門性に対して常に謙虚な気持ちで向上心を持ち続ける。③自分の立場や役割を認識して、主体的に行動する④子どもの育ちについて、真剣に考える⑤子どもの育ちを保護者と共に大切にする⑥必要な保育支援に気付いていける力を身に付ける⑦心身ともに健康であるために努力する
全体の評価講評
特によいと思う点
子どもの自主性、自発性を大切にして、子どもが「したい」という声があれば、たとえ違う活動を予定したとしても、子どもの思いを優先しています。食事時間となっても保育者が遊びをすぐに途中でやめさせることはせず、子ども自身が自発的に活動を区切るように見守ります。特別に支援を要する子どもにはアセスメントを通じて得意の点を見つけ、達成感と楽しさを感じていくことに力を入れています。行事では、演目を選ぶことからセリフ、キャラクター、小道具など子どもたちが話し合って決め、形にしていくプロセスの体験を大切にしています。
食事は2人の栄養士が食材の固さ、大きさ、彩り、味や栄養のバランス、季節性、安全性に配慮して、旬の食材を採り入れた献立をきめ細かく作成しています。毎日、必ず栄養士が食事場面に巡回しています。園庭では、さまざまな野菜を子どもたちの手で栽培しています。古土に石灰や腐葉土をまぜて土づくりから始めています。子どもたちと図鑑を見ながら植える苗を選び、キュウリ、ピーマン、ナス、トマトなどを収穫、調理し、食事に採り入れています。「いつも季節ごとに美味しい給食ありがとうございます」など多数の保護者の声が寄せられています。
開園70年の伝統があり、町会や警察、消防、学校、商業施設、老人ホーム、寺院など地域のさまざまな人たちや地域資源からの協力を得られています。町会のお祭りや文化祭に参加したり、老人ホームには毎月、移動パン屋さんに買い物に行きながら高齢者と交流しています。近くのスーパーからの提案で子どもの絵を展示しています。寺院には七五三参りに訪れたり、避難訓練の避難先にもなっています。警察は交通安全や防犯教室に訪れ、消防署は散歩中でもよろこんで消防車に乗せてくれることがあります。地域の温かいまなざしに包まれています。
さらなる改善が望まれる点
本年度を以て長期計画の最終年となります。現在の長期計画では職員の処遇改善と設備修繕の計画を実行してきました。来期からは新しい長期計画のスタートとなります。現在、職員の其々の経験や資質から保育の在り方についての考え方に隔たりがある状況です。5年後の園の在り方・ビジョンを示し、今年度特別講師を迎えて年間を通して行なわれた保育の基礎についての研修等を踏まえて、園としての保育在り方を職員と共有し、その実現に向けて年度ごとの事業計画を作成されることが期待されます。
これまで、個別の育成計画は実施されており、年に一度の面談を通じて職員の意向を確認し、目標設定を行っています。研修の受講状況や達成度を考慮して評価を行っています。キャリアパス制度については未整備ですが、社会保険労務士からの指摘もあり、その整備が検討されています。前項の次期中・長期計画に示される園のビジョンと連動した職員像・職員配置を想定した整備が期待されます。同様に、キャリアパスと連動した育成および研修計画の策定が求められます。
保護者との連絡は主に携帯端末で閲覧可能なアプリケーションを通じて行われており、子どもの様子などを画像や動画を交えて報告しており、高評価を得ています。一方で、地域貢献事業としての園庭開放や育児相談については反響が乏しい状態にあります。多くの保護者がインターネットやSNSを情報源としている現状に鑑み、食育や園の取り組み等を発信することで、園の認知度向上および職員の達成感向上が期待されます。園のホームページも整備されており、見やすいデザインとなっていますが、更なる活用が望まれます。
事業者が特に力を入れている取り組み
職員の在籍年数が比較的長く、チームワークの取れた職員体制ですが、それぞれの経験や保育観の違いが職員間で問題となっていました。そこで園長は、昨年一年間に4回、特別講師を招き保育の基礎について、職員研修を行いました。保育所保育指針の内容から日頃の保育の振り返りを行う等、保育の在り方について職員と話し合いました。その効果も環境設定などに徐々に表れてきています。これらを踏まえたうえでの、園の保育の在り方ビジョンを中・長期計画に反映し、さらに取り組みを向上させていくことも期待します。
全園児を対象に個別日誌、個別月案(月間指導計画)を作成しています。乳児だけでなく幼児になっても個々の子どもたちへの理解を深めるねらいを持っています。個別日誌、月案反省、職員会議などにより状況に則した計画を作成するようにしています。発達が気になる子に対しては、発達支援シートMEPA‐Rを使ったアセスメントをつけて、個々の子どもの得意な点を見い出し伸ばすために活用しています。上級指導者資格を有した担当職員を中心に「特別支援児保育チーム」で評価しています。このアセスメントは家庭でも行い、認識を共有しています。
子どもの自主性を尊重し、楽しく遊ぶことで子ども自身が動くことを学び、動きをとおして、「あたま(考えること)」と「からだ(動くこと)」と「こころ(感じること)」をバランスよく育てる「ムーブメント教育・療法」を日常保育の基本としています。子どもが表出する表現は大人の尺度で否定せず、子どもたちの「したい」「したくない」をしっかりと受け止めるように実践しています。トランポリン、土づくり、平均台やリズムなど身体を動かし、感じる体験を保育に採り入れています。また年間の節目にムーブメントプログラムをしています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:利用者調査における家族アンケートの回収方法は、事業者より利用者家族にWEBアンケートの案内を配布して、入力締め切り後には、直接評価機関が集計する方法で行った。
- 調査方法:アンケート方式
事業者より利用者家族にWEBアンケートの案内を配布して、入力締め切り後には、直接評価機関が集計する方法で行った。 - 有効回答者数/利用者家族総数:27/55(回答率 49.1% )
総合的な感想では、利用者の96%、概ね全員が「大変満足」「満足」との意見です。
「園での活動はお子さんの心身の発達に役立っていると思いますか」や「園での活動はお子さんが興味や関心を持って行えるものになっていると思いますか」などの項目についても、全員が「はい」と答えています。
「小学校入学に向けた文字や数のカリキュラムもあると更に良いなと思います。」といった意見もありました。また、「送りの際など、優しく明るく受け入れてくれて助かります。子供も保育園が楽しい様子ですし、食事の写真やどのくらいたべたかの報告をいただけるので、おうちでの食事の参考になります。毎日、写真もアプリに載せてくれているので、どんな様子だったか知れることが安心につながっています。」といった感謝の意見もありました。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
全員が「はい」と答えています。 「家では双子はおもちゃの取り合いで喧嘩をしていましたが、保育園で他のお友達との関わりで譲る事を覚え、家でも譲る場面が見られるようになりました。」「子ども本人がとても楽しんで保育園に行っており、親の目線で見ても心身の発達に有効な取り組みを多数してくださっていると思います。」といった意見もありました。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
全員が「はい」と答えています。 「園で、お絵描きや塗り絵に目覚め大好きな事の一つになりました。 工作なども日常からご対応くださり、毎日沢山の作品を持ち帰ってきてくれて充実していたのだなと感じます。」「集中するまでかなり飽き性ですが、今日は何と何と何をして来たんだよと,子どもの興味に合わせて様々な事に触れさせていただけていると思っています。」といった意見もありました。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
94%が「はい」と答えています。 「いつも美味しい給食をありがとうございます。今日は何が出たんだよー。おかわりしたの。と毎日嬉しそうに話してくれています。」「園では沢山の品数、イベント時には見た目にも可愛い食事を準備いただき連絡帳でも日々画像upしていただき感謝でいっぱいです。 それでも偏食なので、当然ながら親の責任でしっかり頑張らねばと考えています。」といった意見もありました。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
94%が「はい」と答えています。 「土手の芝滑りや園庭の泥遊びだったり、自然の中で五感を使う遊びをさせてくれています。 消防署へのお散歩だったり、自分の住む街にある身近なお仕事に触れる機会も作ってくれていると思います。」「自然が近いので戸外遊びは十分して頂いていますが、地域交流などは無いので社会との関わりは不十分に感じます。」といった意見もありました。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
94%が「はい」と答えています。 「父母共に仕事が忙しく、また時間の自由が無く急な残業等も発生しがち、心苦しくも急な時間変更の依頼頻度が高い家庭です。 ご理解あり大変柔軟にご対応くださっています。変更時もいつもあたたかくお迎えくださり、繁忙期は寧ろ親まで気にかけてくださり本当に感謝しております。 私達夫婦が安心して就労できるのはよいこの保育園のお陰に他ならず、仕事の状況に対するご理解は園に対して最も感謝していることでもあります。」といった意見もありました。
6.安全対策が十分取られていると思うか
94%が「はい」と答えています。 「交通ルール指導、避難訓練の実施を日常的あるいは定期的に実施いただいており、子どもと過ごす中でそれらが子どもに確かに定着している事を感じます。」といった意見もありました。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
94%が「はい」と答えています。 「我が家は土日休みの家庭の為、主に行事を日曜日にご開催いただき全て参加でき助かっております。」「行事の1ヶ月前にリマインドいただけると、再確認できて助かる」といった意見もありました。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
94%が「はい」と答えています。 「年中になりフロアも変わり、未満児時代よりは先生から日々の様子をお話しいただく機会は減りました。 特に気になる事、心配事などが発生した場合は連絡帳に書きご相談しております。 また、数ヶ月に一度面談の機会が設けられる為その際に詳しくお話しさせていただいております。面談の機会はこれからも定期的に設けていただきたいです。」といった意見もありました。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
94%が「はい」と答えています。 「玄関での受渡しなので、教室内には立ち入れず、日々の様子は不明。年に数回の個人面談の時に入室した際は整理整頓されていると感じました。」といった意見もありました。
10.職員の接遇・態度は適切か
94%が「はい」と答えています。 「皆さん親切に笑顔でお話ししてくださいます。子どもたちも先生が大好きです」といった意見もありました。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
94%が「はい」と答えています。 「お迎えのときに真っ先に報告してくれています。」「子供が怪我をしても、状況など報告が無い事があります。」といった意見もありました。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
94%が「はい」と答えています。 「子ども同士のいさかいは、自分の子どもの主観の話を聞く為、どうしても親として胸を痛めてしまう事が多くあります。 実際にどう対応してくださっているかは、親からはどうしても見えない為判断はできかねます。」といった意見もありました。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
全員が「はい」と答えています。 「世界で一番好きな人がママ、二番目がパパ、その次がよいこの保育園の先生方と子どもが申しております。これが、先生方が子どもを大切に接してくださっている証拠と考えています。」といった意見もありました。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
94%が「はい」と答えています。 「玄関の受渡しなのでどうしても複数人がバッティングした際には、小声で話してはくれるが完全に他人に聞こえなくなることはないなと感じる。」といった意見もありました。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
94%が「はい」と答えています。 「保育内容の説明というのがピンとこないのですが、日々の生活でそのようなプロセスは無い、面談実施時に個別でお話する…の形のためどちらでもないといたしました。 しかし特に不満もございません。」といった意見もありました。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
94%が「はい」と答えています。 「子ども同士の人間関係でご相談した事があります。定期面談時に客観的にご説明くださり安心したりします。あとは子どもが園を楽しんでいる様子から、ご対応くださっていると感じています。」といった意見もありました。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
94%が「はい」と答えています。 「まだそのような状況に陥った事がないため、非該当といたします。」といった意見もありました。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
把握した情報の活用が期待されます
保護者とは連絡用のアプリを用いての連絡が主となっていますが、行事開催の日時などもアンケート機能を使い、また案件によって登降園時や必要に応じて面談により意向の確認を行っています。園長は職員とは日頃から話す機会を多く持つようにしています。また自己評価のための年一回以上のヒアリングを行っています。町会に参加し、未就園児の保護者等から地域の保育ニーズを捉えています。また園長会役員を務めていることから、地域の共通課題等の情報量は多く得ることが出来ています。今後は把握した情報の活用が期待されます。
中・長期計画と単年度事業計画の連動が期待されます
中・長期計画が作成されており、今年度が最終年度となります。これまでの5年間において、職員の処遇改善策と主に設備修繕について計画が立案され、実行されています。来期からの長期計画には、園の理念を実現するための、目指すべき在り方・ビジョンを示し、職員間で共有されることが期待されます。経験豊富な職員が多い中で、それぞれの保育観の違いを是正する指標となることが期待されます。また、長期計画に連動した単年度の事業計画及び予算計画が立てられ、また随時見直す体制が整備されることが期待されます。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
苦情解決並びに虐待防止についての組織的な体制が出来ています
運営法人では苦情対応規程を作成しており、苦情解決体制については主任保育士が園の苦情相談窓口となり、園長が苦情解決責任者となっています。その他外部の第三者委員と福祉オンブズマンと行政の窓口の連絡先などを、重要事項説明書に記載しています。また、苦情解決の流れとして上記のフロー図を掲載しています。同様に虐待防止等の措置について、早期発見及び通告の義務より、家庭支援センターや児童相談所など関係機関への通告を行うことを記載しています。また不適切保育チェックリストを使い、職員の振り返りを行っています。
地域に開かれた保育園を目指した取り組みを行っていますが発信力が必要です
もちつき大会や発表会等のイベントの際は卒園児からボランティアを募集し、園の活動を掲示板でお知らせするなど、開かれた園を目指した取り組みを行っています。園長は自ら役員を務める園長会や大田区社会福祉協議会、母子保健推進協議会に参加する等、地域の保育所の急増等の保育のニーズの情報を多く把握しており、地域貢献事業として、育児相談や園庭開放を開催し、大田区のホームページで呼びかけていますが、なかなか利用者が集まっていない状況です。保護者が情報を得やすい方法での発信が期待されます。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
日常のリスク対策に力を入れています
園では子どもの日常のリスク対策を第一に考えており、安全(人数)確認マニュアルや事故発生時対応フローを作成しています。ヒヤリハットはクラスの日誌に記載し週一回集計し、月案で発表・共有し時期・時間などを分析し、再発に備えています。侵入に対しては警察の協力を得て年一回訓練を行っています。月に一度、避難訓練を実施しており、さまざまな想定で訓練が行われています。立地条件として多摩川に程近く、ハザードマップで浸水予想地域とされており、近隣のマンションの5階通路まで階段を上がる、垂直避難の訓練も行っています。
事業継続計画の考察と共有が期待されます
コロナ発生時にはあらゆる感染対策をとり事業継続を行ってきた経緯があり、大規模災害を想定したBCPも10年前に作成されていますが、職員への周知等はあまり行われておらず、今後の課題となります。自宅から参集可能な職員の人数がどのくらい見積もれるか、園長以下最初に辿りつけた職員が行うべき初動行動等を職員間で考察し共有する機会を持つことが期待されます。
個人情報保護の意識づけを行っています
園では個人情報の方針を定めており、重要事項説明書内にも掲載し、入園時に保護者にも伝えています。その実行ついてはコンプライアンス・プログラムを策定し、職場内研修・教育の機会を通じて全職員に周知徹底させて実行し、また継続的に改善することによって常に最良の状態を維持しています。パソコン本体・データの外部への持ち出しの禁止等のパソコンの扱いやSNSの利用の仕方について、職員の就業規則上で触れています。IDやパスワードで保護されているほかウィルス感染・情報漏洩について保険にも加入しています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員の自己評価のヒアリングを行っています
園の求める職員像について就業規則に記載し入職時面接で説明しています。毎年、自己評価表及びヒアリングを行っており、目指すべき方向性を伝え、職員の意向を聴きながら目標を設定、その達成に向けての助言をしています。その目標設定に連動する個別の研修計画を作成しています。リモートやオンライン研修の利便性もあり、勤務体制にかかわらず研修を受けられる体制づくりをしています。自己評価の進捗・達成度によって賞与・次年度給与の査定を行っています。
キャリアパス制度の整備が期待されます
現在、社労士の勧めもありキャリアパス制度の整備を検討しています。ムーブメント教育等園の特徴的な活動を生かし、5年後の園のビジョンを中・長期計画で明示・共有し、その実現のための人材配置を考慮した職員像を階層別に設定し、人材育成計画を基にしたキャリアパス制度が作成されることが期待されます。その制度に基づき、階層別に目標を設定し、目標達成のために必要な研修等が示される個別の目標設定シート・個別育成計画まで整備されることが期待されます。
ケーススタディーの結果の可視化など意欲的な取り組みが行われています
月案報告や園内研修、行事反省会をとおして、職員間で気付きを出し合い業務改善に取り組んでいます。研修報告書の回覧や、職員会議の研修報告で共有していますが、複数人で同じ研修に参加し別の観点から報告し、主観的な知識として偏らないよう配慮しています。今回行われた特別講師を招いての研修の効果もあり、職員によるケーススタディーの結果を園内に掲示するなどチームワークの成果が可視化されており、そのことにより職員の意識を高めています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
園長は、「保育の基本は最も大切であり、忠実に行っていきたい」と考えています。様々な経験と保育観を持った保育士の集まる保育園ですが、園の保育観の拠り所を保育の基本に立ち返ることを求めました。そこで、年間4回の特別講師を招き、保育指針、保育の基本を園内研修で重点的に学ぶこととしました。
講師は午前中からの園での保育を参加見学し、細かく観察して撮影した写真をプロジェクターで共有し、自分たちでは気が付かなかった良い場面や反省点が可視化できました。保育の基礎と、子どもが遊びたくなるような魅力ある保育室づくりにも焦点を当てた講義をしていただきました。
園長は、職員が研修の成果を実践に生かすべく、自発的に配置や物の提供の仕方、活動方法を変えてみる等、行動に移しており波及効果を確認しています。講師のように写真でクラスの保育のワンシーンを紹介し、言葉で紹介する発表を入れ、職員自身の聞いてもらいたい欲求を学習意欲につながっていることを確認しています。
年度の最終回は一年をとおして振り返り、感想や反省、次への課題目標をまとめ発表し、他職員と共有することで、以後の保育に生かすことができるのではないかと期待しています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
園長は、「保育の基本は最も大切であり、忠実に行っていきたい」と考えています。様々な経験と保育観を持った保育士の集まる保育園ですが、園の保育観とチームワークの拠り所を保育の基本に立ち返ることを求め、年間4回の特別講師を招いて園内研修を行い重点的に学ぶこととしました。
講師は園での保育を参加見学し、細かく観察して、自分たちでは気が付かなかった良い場面や反省点を撮影した写真をプロジェクターで共有し可視化しました。保育の基礎と、子どもが遊びこめる魅力ある保育環境にも焦点を当てた講義を行いました。
研修の効果として、職員が研修の成果を実践に生かすべく、自発的に配置や物の提供の仕方、活動方法を変えてみる等、行動に移すなど波及効果を確認しています。講師のように写真で可視化して紹介・発表し、職員からの発信欲求・学習意欲が発露しています。
ケーススタディーの発表が可視化した形で行われるなど、以後の保育に生かすことができるのではないかと期待しています。
以上PDCAサイクルに基づいて改善が行われています。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
インクルージブな保育実現のため、有効な素晴らしい教育を日常の保育で行っていることを具体的に知ってもらうと、更に保護者から保育園への理解が深まるのではないかと、理事会での提案があり、ムーブメント教育の研修を行うことにしました。当初、ムーブメント教育は園内の職員研修でしたが、園長自らがメインリーダーとなって保育園の取り組みとして、親子で体感してもらうことで感覚的な面からも理解をしてもらうことを意識しました。
近場の公営ホールを借りて、園長進行による親子ムーブメント実践公開保育を開催。ムーブメント教育・療法協会後援、よいこの保育園主催園内研修公開保育バージョンを行いました。
保護者も童心に返ったように夢中で遊び、子ども達も年齢に関係なく終始様々な道具を使いながら体を動かすことに集中していました。職員には活動の意図や、配慮点を細かく解説を行い、一緒になって遊んで動いて楽しかったとの感想を得ました。
ムーブメント教育は体感することが、その取り組みを理解する近道であり、子どもを理解するには、子どもと同じような目線を感じることができることであり、保育園への理解をひとつひとつ積んでいくことが大切であることを感じました。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
理念にも掲げるインクルーシブな保育実現のため、子どもの視線に立った活動的なプログラムであるムーブメント教育を更に保護者に知ってもらうことで保育園への理解を深めてもらうことを目的に保護者参加型のムーブメント保育の体験研修を行うことにしました。園長指導の下、職員と親子で体感してもらうイベントを計画しました。
近場の公営ホールを借りて、親子ムーブメント実践公開保育を開催しました。できるかできないかという内容ではなく、とにかく参加したくなるような自由な活動、挑戦したくなるような活動、皆で同時に楽しむことで、年齢差や発達差が関係なく取り組める活動内容で行いました。
結果として、年齢差、成長差も無く、保護者も童心に返ったように夢中で遊び、終始様々な道具を使いながら体を動かすことに集中していました。職員には活動の意図や、配慮点を細かく解説を行い、子ども達や保護者と一緒になって遊んで動いて楽しかったとの感想を得ました。
この経験から子どもを理解するには、子どもと同じような目線で体感することが大切であることを感じ、日頃の保育にも取り入れています。
以上PDCAサイクルでの改善が行なわれています。
サービス分析結果
【講評】
より多くの利用希望者に園の情報を知らせるため、多様なツールの活用が期待されます
大田区のホームページには園の概要と特色が掲載されており、園のホームページがリンクされています。福ナビで検索すると施設の基本情報、サービス内容、職員体制、サービス利用までの方法、サービス方針、利用者へのPRなどを見ることができます。WAMNETには法人の現況報告が公開されています。野外掲示板にも園の活動を紹介しています。園のホームページは内容を更新しにくくなっていたため、充実したものになるよう新規作成を検討しています。園の活動内容をより多く、より広く発信できるよう、SNSの活用などの検討も期待されます。
見学は希望に応じて調整し、ベテラン職員が園の特色をくまなく案内しています
見学希望に対しては、電話にて見学希望日、時間帯を聞いて調整しています。70年の歴史がある園のため、地域のなじみの方も多いとのことです。案内はチーフなどベテラン職員が対応しています。園内を案内し、室内環境、保育の特色(ムーブメントなど)、離乳食の提供などについて説明しています。こじんまりとした園庭を備え、外に出れば信号機のある道を横断をせずとも、すぐに土手の公園に行けることなどをPRしています。食物アレルギー、来園者名簿に質問された内容など特記事項を記録しています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園面接、オリエンテーションを通じて保護者に保育内容をもれなく説明しています
入園が決定すると、記入してもらう児童票、調査票、緊急連絡票や、入園面接、健康診断のお知らせを園から保護者宛に郵送します。面接日には、児童票の内容や就労時間と保育時間を確認したり、ならし保育のスケジュールを相談します。面接に並行して、園医が健康診断を実施します。面接とは別の日に新入園児全員を対象としたオリエンテーションを開きます。園の紹介VTRを視聴したり、給食の展示をしています。重要事項説明書、持ち物の説明などを行い、同意書を回収しています。
ならし保育は家庭と連携し、子どもの様子をみながら段階的に実施しています
新入園児のストレス軽減を図るために、ならし保育を行っています。入園してから保護者が職場復帰までの期間、9時から16時までの間で、段階的に時間を増やしながら保育しています。初日は朝9時から11時までの2時間から始まり、次は食事の前まで、食事後、お昼寝までと段階を踏んでいきます。入園面接の際にスケジュールを決めます。子どもの様子を見ながらお迎えを早めてもらったり、慣れてきているようなら計画を前倒しに実施するなど柔軟に対応しています。転園児など園生活に慣れているようであれば、ならし保育は省く場合もあります。
個々の生活ペースや意向を尊重して無理のない受け入れをしています
保護者の意向は入園面接時に調査票をもとに聴き取りを行っています。聴き取り内容は面接状況票に記録しています。家庭環境によって生活ペースが異なることもあるため、登園時間も柔軟に対応しています。延長保育を20時15分までしています。登園時に起床からの時間が短く、眠そうな場合は、しばらく横になってもらうなどの対応をしています。退園予定の時は移行先の園と連絡を取り合い、子どもや保護者が不安にならないよう情報提供や支援の継続性がとれるように配慮しています。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
入園後は全園児の発達状況を詳しく記録し、綿密なアセスメントをしています
入園時に保護者が記入する調査票で、発達状況、食事、排泄、睡眠の様子、くせ、入浴などの清潔、遊び、性格や気になることなどを把握しています。入園後は保育士が子どもの観察を通して、「発達記録」に一人ひとりの発達経過を記録しています。健康、人とのかかわり、言葉、遊びの領域において年齢に応じた目標設定を何歳何ヶ月で到達したかを記録し、性格、行動、情緒、習慣など今後の保育の参考になる情報を記載しています。1、2歳児は毎月、3~5歳児は3ヶ月ごとに記録しています。
全園児対象に日誌、指導計画を作成、特別支援児には専門的アプローチをしています
指導計画は年間、月案、週案を作成しています、全園児を対象に個別日誌、個別月案(月間指導計画)を作成しています。乳児だけでなく幼児になっても個々の子どもたちへの理解を深めるねらいを持っています。個別日誌、月案反省、職員会議などにより状況に則した計画を作成するようにしています。発達が気になる子に対しては、発達支援シートMEPA‐Rをつけて、個々の子どもの得意な点を見出し伸ばすために活用しています。上級指導者資格を有した担当職員を中心に「特別支援児保育チーム」で毎月の保育を評価しています。
日誌を通じて情報共有し、職員会議や研修会で子どもの理解を深めています
クラス日誌ではその日の活動のねらい、活動内容、事故やヒヤリハット、日々の振り返りを記録しています。また全園児対象に「個別日誌」を書いてます。クラスチェック表で朝の受け入れ時から日中、降園までの園児の情報を記録しており、申し送り情報を情報共有して保護者にも伝えています。業務終了時には翌日の「朝礼日誌」に伝達内容を記載し、翌日の朝担当の職員が確認チェックする仕組みです。専門講師を招いた研修会では日常の保育を紹介しあうなど、各自の保育や視点を発表する取り組みをしています。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもの自発性、主体性を大切にする環境構成を常に見直しています
入園後はすべての子どもを対象に個別日誌をつけ、個別月案(月間指導計画)で一人ひとりの活動のねらいと配慮事項と評価反省を繰り返しています。子どもたちの自発性、主体性を大切にしており、そのための保育環境の見直しを毎月行っています。手が届きやすいように玩具や絵本を配置したり、コーナーを作って遊びの種類がわかりやすいように工夫しています。遊びで作ったものはすぐに片付けず、しばらく置いておくことで他の子が見て、それを真似ようとする気持ちを生じさせるよう、あえてタイムラグを作っています。
子どもの得意なところを見い出し、子どもなりの表出はすべて肯定的に受け止めています
特別に配慮する子どもたちも健常の子どもたちとともに過ごすようにしています。アセスメントを通じて本人の得意の点を見つけるようにし、保育者は子どもなりの表出、表現はしっかりと受け止め、決して「ちがうよ」と言わないようにしています。楽しい体験をすることを大切にしているため、無理に集団活動に参加させないようにしています。他児と手をつなぎ一緒に散歩に行くことが難しいときは、無理に行動を共にせず、先に保育者と目的地に行き、他児が来るのを迎えるようにしてその後の集団活動を楽しく、スムーズにさせるなどの工夫をしています。
子ども同士のトラブルも成長のきっかけにしていくように対応しています
クラスの行き来をして異年齢児と遊び、散歩に出かけるなど相互によい刺激を受けながら楽しい時間を共有する機会を大切にしています。特に3~5歳児は広い一部屋で一緒に過ごし、年上の子と年下の子との間で遊び方を教えあう姿があります。保育者の子どもへの支援を見て、「手伝うよ」と声をかけてくれる子もいて、そのことが他の子にも伝わるように「うれしいよ」と伝えています。子ども同士のトラブルでは、保育者が間に入り、双方の心の痛みを受け止め、決して怒ることはせず、互いの気持ちを整理して理解できるようにしています。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
生活習慣は興味をもたせ、ほめて、喜び合うことを通じて獲得できるようにしています
食事は楽しく食べることを大切にし、苦手なものを強制することはなく、食べれたことをたくさんほめるようにしています。手指の使い方を乳児の段階から育て、ちぎり紙を貼ったり、3歳児からは小豆つかみなどの経験を通じて、箸を使えることにつなげています。トイレトレーニングは、本人の興味と意欲を大切にしています。1歳児の頃からおまるや便器に座って興味をもつことから始めています。家庭と連携して2歳児の夏ごろから徐々にトイレへと移行しています。着替えや靴の脱着は保育者と一緒に取り組み、達成の喜びを経験するようにしています。
時間管理は緩やかにして、子どもの生理的欲求や意欲を尊重しています
時間管理はなるべく緩やかにして、体調や気分に応じて心や体を落ち着かせるようにしています。朝の登園時にまだ眠そうな時は、別室に布団を敷いて横にできるようにしています。お昼寝の終了時刻は14時半になっていますが、自然に目覚めるように外の光を入れたり、照明をつけるなどしています。お昼寝時間に眠れない子どもには、静かに横になるように伝えています。また、別室で遊ぶこともあります。食事時間になっても遊び足りない子どもには、「先にいただきます、するね」と伝え、無理に止めさせたりしないようにしています。
降園時は、できれば保護者になるべく一日の様子を詳しく伝えたいと考えています
家庭での子どもの様子を確認するために、連絡用アプリに保護者が体温、睡眠、食事、過ごし方などを入力し、園のタブレットで確認できる仕組みとなっています。登園時は、保護者の出勤時間に支障がないよう、手短に口頭で確認するようにしています。降園時には、保護者にその子の印象に残った今日の出来事や変化などを一言必ず添えるように心がけています。しかし、降園時にはお迎えが集中するなどして職員があいさつ程度しか言葉を交わせなかったり、担任が退勤していて別の職員ではよく説明できなかったりすることが課題と考えています。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもたちの「やりたい」気持ちを大切にしたかかわり、環境作りに取り組んでいます
子どもたちに「何をして遊ぶ?」と聞いて「凧あげしたい」と言えば、たとえ制作をする予定だったとしても子どもの希望通りにしてあげるようにしています。子どもが「(何かを)作りたい」と言えば、「そのためには何がいるかな」と考えてもらい、ボードに書き出して子どもたちと用意しています。自分が遊びたいと思ったときにすぐに手に取れるよう、玩具を配置したり、遊びの種類に応じてコーナーを作っています。遊びがその日の途中で終わっても、続きができるように配慮しています。自主性、自発性を尊重し、遊びの本質を大切にしています。
楽しく身体を動かし、考え、感じることを遊びの基本に据えています
楽しく遊ぶことを通じて、からだを動かすこと、あたま(考えること)、こころ(感じること)の調和を図り発達を促していくムーブメント教育療法を日常の保育で実践しています。手指を使った遊びは新聞ちぎり、のりを塗り紙を貼る、スライム、粘土などを使っています。身体遊びは、トランポリン、平均台、トンネルなど、タンバリンでリズムや音階に合わせて身体を動かすこともしています。年に数回、ムーブメントの日を設定し、担当職員が季節や行事にちなんだテーマでプログラムを考え、子どもたちと楽しむ取り組みをしています。
土づくりをしたり、季節や自然を感じ取る野外遊びを存分に楽しんでいます
園庭は小規模ですが、乳児はボール投げや三輪車、砂遊びをしています。また、園庭で四季折々の植物、野菜を育てています。園庭にシートを敷いて、たい肥を土に混ぜ、土のふわふわした感覚を楽しんでいます。土づくりの意味を知り、良い土の感触を体験しています。また、外に出ればすぐに土手の公園があり、近隣には公園も多く、散歩や外遊びを存分にしています。ゴロゴロしたり、追いかけっこ、木の実拾いなどを楽しんでいます。冬には公園の霜柱を踏む経験(2歳児)もしました。季節の移り変わりを感じとるような野外活動をしています。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
行事は子どもたちの成長ぶりを伝える場と考えています
大きな行事としては、運動会と生活発表会があります。運動会は10月、近隣の中学校の剣道場や小学校の校庭を借りて実施しました。また、生活発表会は2月に外部の会場を借り、クラス入れ替え制で実施しています。いずれも行事のプラグラムを披露することを目的として行うのではなく、行事を通して子どもの成長ぶりを伝えるために行っています。またひな祭りなど季節の行事では、ひな飾りをしながら菱餅の三色はなぜこの色なのか?など伝統文化を伝えることも大切にしています。
子どもたちが話し合いながら、決めていくプロセスを大切にしています
幼児が中心ですが夏祭りの内容、運動会や生活発表会の演目、作品展のクラステーマなどは子どもたちのアイディアや案を採り入れています。劇遊びや遊戯の内容は子どもたちと話し合いながら決めました。ストーリー、キャラクター、セリフ、小道具など子どもたちが何度も話し合い、子どもたちが決めました。職員は必要な助言をするなどサポート役に徹しています。発表内容は、結果よりもプロセスを重視しています。子どもたちは当初にイメージしたことが段々と形になっていくことを体験し、チームワークを学び達成感を得られる機会となっています。
行事に保護者の関心や協力が得られるように情報提供をしています
行事の案内は手紙や連絡用アプリを通じて行っています。連絡用アプリでは、クラスごとにその日の出来事を写真付きで配信し、参加できなかった保護者にも伝えるようにしています。クラスだより配付や降園時のタイミングなどで口頭で内容を伝え、保護者の興味や関心を日頃から得られるようにしています。コロナ禍前までは、保護者のお手伝いがありました。運動会は、名称を「親子の運動会」としているとおり、保護者も参加する内容で、毎回盛り上がっています。かけっこ、綱引きなど保護者の全力で参加する姿を子どもたちも一緒に楽しみました。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
延長保育にはマットやクッションを置き、くつろげる環境を作っています
保育標準時間として7:15~18:15の11時間の保育時間設定のなかで、就労状況に応じて18:16以降の1時間延長、2時間延長まで利用できます。17:00からは1歳児~5歳児までの合同保育となり、18:16以降の延長保育に入ると補食を提供しています。一人ひとりの保育時間は保育時間調査票やチェック表などから把握しています。延長保育は現在13人の登録で、常時6~7人が利用しており、2人の保育士で対応しています。保育スペースにはマットやクッションを置いて、くつろげる場所を作っています。
延長時間帯も楽しい気持ちで過ごせるよう、遊びや食事に配慮しています
延長保育の子どもの人数は18:30頃には3~4人になるため、残った子どもたちがなるべく楽しい気持ちで過ごせるように配慮しています。遊びの継続ができるように日中に使っていた玩具を移動してきたり、人数が少ない時間帯だからこそできるコンビカーの遊びなどを採り入れています。また、補食の献立も、園児の希望を採り入れた内容を作成したり、出てきた具材に苦手なものがあって他のものに替えてほしいという希望があれば、その場でできるだけ希望を叶えるようにしています。気持ちが満たされ、楽しい気持ちで帰れるように心がけています。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
きめ細かく配慮して作成された献立と調理、楽しい食事時間を大切にしています
食事は楽しく食べることを大切にしています。食事時間は遊びの切り上げのタイミングなど子どものペースに配慮し、時間的なゆとりをもたせています。子どもたちに食事中の会話は声のトーンに気を付けるように伝えています。食事は2名の栄養士が食材の固さ、大きさ、彩り、味付けや栄養のバランス、季節性、安全性に配慮して、旬の食材を採り入れた献立を作成しています。毎日、必ず栄養士が食事場面に巡回しています。2週間ごとのサイクルメニューのため給食会議で半期の振り返りをします。
子どもたちの食事への意欲を高め、体調に応じた提供の仕方をしています
食事の盛り付け量は均一にせず、量を変えて盛り付けたご飯のお椀やおかずの皿を子どもたちが選べるようにしています。その場で「もう少し多いのちょうだい」「減らして」等の子どもの声に丁寧に応えています。食が細く、なかなか完食できない子もいるため、完食してうれしそうにピカピカの皿を見せている写真を「きょうのぴかりん」として掲示し、食の意欲につなげる工夫をしています。食物アレルギーは完全除去し、安全管理を徹底しています。喉の手術後のため飲み込みやすい特別調理をしたり、体調に合わせた配慮をしています。
土づくりから野菜を育て、収穫し、味わうなどの食育に取り組んでいます
園庭のプランターでさまざまな野菜を栽培し、収穫し、調理をしています。キュウリ、ナス、オクラ、トマトや小玉スイカなどは苗を子どもたちが植えています。小松菜は種を蒔いて育てました。子どもたちと図鑑を見ながら何を栽培するかを決めています。土は園庭で古土を天日干しして、石灰、腐葉土を混ぜて作ります。お泊り保育では献立を子どもたちが考え、買い出しをするなど食育に取り組んでいます。地域の八百屋、スーパーへ買い出しに出かけたり、餅つきで作った大福を近隣に配ったり、食を通じた地域との交流をしています。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
警察署の協力で、交通安全や防犯教室に取り組んでいます
地元の警察署の協力で、交通安全教室を開いています。署員からの話を聞くとともに、実際に公道に出て横断歩道を渡る練習をしました。横断歩道の前では必ず止まり、信号の青を確認し、右を見て左を見て手を挙げて渡ることを学び、実際の散歩では他のクラスの子どもに教えている子どもの姿が見られています。防犯教室では、DVDを視聴し、危険な物、危険な場所に近づかないことなどを警察署の方から話をしてもらっています。
子どもの健康維持のため、園医と緊密な連携がとれています
与薬は原則的にしていませんが、持病のある子どもには医師の指示書や手順に基づいた対応をしています。園医と連携しており、休診日や診療時間外でも携帯電話やショートメールですぐに対応、相談してもらえる体制があります。症状に応じてバスやタクシーを使っての受診、救急車手配もします。伝染病の流行状況は玄関のボードに掲示するとともに、電子連絡帳に毎日掲載しています。睡眠中の乳幼児突然死予防のため、1~2歳児は5分、幼児も10分毎に呼吸や肌の色など異常がないかの確認をしています。
子ども自身が健康意識をもつような健康教育を計画的に実施したいと考えています
手洗い方法のイラストポスターを洗面台に貼り、職員と一緒に洗い方を見せながら学び、習慣化しています。誕生会の時の職員の寸劇で、咳やくしゃみの飛沫が遠くまで飛ぶ様子を、ビニールひもを使って視覚化しました。そのひもを玄関につるしたところ、「咳をしたら、こんなに飛ぶんだよ」と子どもが親に話す姿がありました。トイレでのお尻の拭き方について、お尻をイメージし椅子に風船を2つ並べて拭く練習をしています。プライベートゾーンは人型のシルエットを使って説明しています。子ども向けの健康教育を計画的に実施したいと考えています。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
柔軟な保育時間など保護者一人ひとりの事情に配慮して支援しています
入園時に保護者を取り巻く情報を記入する調査票は、毎年書き直して内容を更新しています。保育時間調査票で送り迎えの所要時間と勤務時間を申請し、一人ひとりの保育時間を登録しています。急な残業などの時は、電話か連絡用アプリで保育時間の変更ができます。保護者の勤務のシフトに合わせて柔軟に登園時間を調整しています。年に1回以上の個人面談をを行い、各家庭の状況把握と理解に努めています。個人面談では、子どもの園での様子、食事やお友だち同士の関係、家での様子などを保護者と情報交換と認識共有を行っており、記録を残しています。
保護者会では家族交流を中心に行い、喜びや悩みを共有する場にしています
園が保護者全体懇談会や組別保護者会を開いて、保護者同士の交流をしています。組別保護者会では担任が司会し、自己紹介をしてから各家庭から一言ずつ発表してもらいます。家での遊び、好きな絵本、成長したところやお手伝いの様子、わが子がかわいいと感じたエピソードなどを出し合い、打ち解けるように進行します。悩みが出るようになれば、互いの経験談を出し合い、話し合う機会を持っています。また親子遊びを行い、家族交流につなげています。懇談の様子を動画撮影し、保護者限定の動画配信で欠席者も視聴できるように工夫しています。
個人面談、園活動への参加を通じて保護者の保育活動への理解を得るようにしています
子どもの発達や育児について保護者と共通認識を作るため個人面談で担任とじっくりと子どもの様子と発達の認識を共有するようにしています。気になる子どもについては、MEPA‐Rのアセスメントシートを家庭でもチェックしてもらっています。個別支援計画を提示し、子どもの得意なところを保護者と共有するように努めています。親子ムーブメント実践公開保育を開いたり、運動会では保護者の綱引きやかけっこ、親子競技など、園の保育の活動への参加を通して、保護者の子どもへの理解を深め、園との信頼関係を築く機会としています。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
公園の散歩、スーパー、地域文化祭など地域資源を活用した体験や交流が豊富です
天候の悪い日以外、土手や近隣の公園に散歩に出かけるため、顔見知りとなって挨拶を交わす地域の人たちが増えています。近くのスーパーからの提案で、年に3回、4、5歳児の子どもたちの絵を展示しています。また、町会文化祭にも4、5歳児の絵を展示しています。電車に乗って昆虫展にも出かけました。夏祭りでは、段ボールで作ったお神輿を散歩車に載せて、園の周囲を回っています。園で栽培して作ったジャムやもちつき会で作った大福もちを近隣に配っています。移動動物園でポニーとのふれあい体験もしました。
近隣の老人ホームの高齢者や小学生など幅広い世代と頻繁に交流しています
毎月、近隣の老人ホームに移動パン屋さんが来る機会に、おやつ用のパンを買いに出かけ、買い物体験や高齢者と交流しています。老人ホームの職員がサンタに扮してクリスマス会に来てくれたり、子どもたちがホームを訪問して踊りを披露したりするなどの交流をしています。もちつき会や運動会に招待して行事を一緒に楽しんでもらっています。小学校とは毎年2月に自己紹介したり小学生と遊ぶ機会を作っています。小学校4年生以上を対象にボランティアを募っており、運動会などのお手伝いをしながら子どもたちと交流する機会があります。
消防署、警察署、寺院など地域関係者との日常的協力関係に支えられています
町会長や地域の消防団員、地域の会社役員が運営法人の評議員であったり、近隣の寺院職員や工場経営社の親族が役員選任解任委員を努めるなど、地域の協力者に支えられています。消防署は散歩で立ち寄り、救急車や消防車に乗せてもらうこともあります。近隣の警察署からは毎年、交通安全教室や防犯教室に来園し、顔なじみになっています。隣の寺院では七五三参りを毎年して、住職のお話を聞く機会があります。隣の寺院は避難訓練の避難先として協力してもらっています。町会夏祭りの神輿立ち寄り所となっていて、子どもたちが出迎えます。
【講評】
トイレ、着替などの生活場面で羞恥心に配慮するようにしています
子どもの写真を使用する際は、対象保護者の許可を必ず取っています、子どもの羞恥心に配慮するため、排泄中はカーテンをしています。おもらしの時は、保育者は大きな声を出さず、周囲に知られないようにトイレに連れて行くなど配慮しています。着替えの際には上を脱いだら上を着る、下を脱いだら下を着るようにしています。プールの際は、あらかじめ水着を着て登園してもらい、水着の上からラッシュガードを着用しています。プライベートゾーンについて人型のシルエットを使って恥ずかしいところ、隠すところを教えています。
一人ひとりの良いところに着目した日誌をつけるように心がけています
日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重し、理解を深め、共有していくために全クラスで個別日誌ををつけています。毎日の子どもの様子を思い浮かべ、特に子どもの良かったこと、伸びたところに着目して記録していくようにしています。子どもの生活リズムに応じて、朝はゆっくりの登園をしたり、保護者の出勤時間に合わせた対応をしています。宗教上の理由から豚肉を摂取できない子どもには、主菜だけでなく、調味料含め完全除去するようにしています。個々の価値観や生活習慣へ配慮した保育を心がけています。
虐待防止や育児困難家庭への支援について研修を通じて理解を深めています
不適切な養育を早期に発見できるように、子どもをよく観察するように職員間で徹底しています。園内各所に「虐待通告はためらわない」とポスターを掲示しています。登園時の様子、午前中の着替えのときに痣などを見つけた際には園長と共有し、医療機関や相談機関と連携して対応します。専門講師の勉強会のなかで育児困難家庭への支援等について研修をしています。対応などを担当する職員の精神的負担も大きいことから全職員が協力体制をとり、関連機関と連携したり、専門的な知見を深めるようにしていきたいとしています。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
保育日常マニュアル、健康、安全、係など各種の手順書が活用されています
「業務の手引 保育日常業務マニュアル」で基本的な業務の基本事項や手順を記載しています。理念、目標とともに、場面ごとの保育方法、遊び、環境づくり、発達について、ねらい、計画の立て方などを示しています。また、「生活の流れについて」という文書は、一日の業務開始から、終了までの職員の動き、準備などのタイムスケジュールを明記しています。この他、各係、健康安全、事故対応、安全保育、プール、感染症対策、虐待対応マニュアル等を用しており、事務室に配置し、職員に共有しています。
職員、保護者の意見などを参考に逐次、手順などを見直しています
業務内容、保育内容の基本事項や手順は、年度末や年度初めの職員会議で見直しています。日常の保護者と会話や行事アンケート、子どもの様子などから改善点をみつけ、反省時点でまずは赤字で修正をしています。行事では時間配分や椅子の配置など仔細に渡っています。行事についてのマニュアル修正作業は主に行事ごとの担当者が行っています。マニュアルの見直しについては職員間でもっと話し合う時間を確保したいと考えています。また作成、事務作業を行える職員体制を急ぎたいと考えています。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
このセクションは事業者によって更新される情報です。
評価情報
評価結果のダウンロード
本ページの内容をPDFファイル形式でダウンロードできます。
【講評】
園の理念を職員や保護者に示しています
園では主に5つの理念を掲げており、パンフレットなどでも若干の表現の違いはありますが、基本的人権の尊重・利用者本位のサービス提供・地域社会への貢献・経営の安定化・職員の満足度向上を掲げています。保護者には入園時にパンフレットにも記載し、また重要事項説明書改訂版を配布し、年度末や年度初めの保護者会いずれかで説明しています。職員にはこの理念を、毎年実施している自己評価表及び面談の中で振り返えることで、意識を高めるようにしています。
重要案件等の連絡には連絡用のアプリを活用しています
重要案件の検討及び決定手順は、理事会での決定を園長が職員会議やグループ連絡アプリ等を用いて、その内容と決定経緯について伝えています。保護者に対しては、連絡用のアプリを使用するほか、必要に応じて印刷物の配付・掲示、直接口頭で説明するなどの連絡体制を整えています。園での職員の役割と職責については、分担表を作成し、その配付時に説明しています。係や分担を増やすことで各々の職員の整理・管理・把握が大切であることを知らせています。