評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【サービス種別】

認知症対応型共同生活介護【認知症高齢者グループホーム】(介護予防含む)

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)ご利用者(お客様)の気持ちに寄り添い、心豊かな生活を創造します。
2)従業員との絆を創り、想いある職場環境を創造します。
3)協力会社に寄り添い、誠意ある想いで関係を創造します。
4)地域社会と共に活動し、想い溢れる社会を創造します。
5)全てのステークホルダーとの想いある絆を創造します。

職員に求めている人材像や役割

・社会的、公共的な業務であることの認識のもとに、お客様の信頼を得られる商品とサービスを提供する。
・お客様の視点からニーズ、問題の真因を追求し、品質向上の継続的改善を行う。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・すぐやる・必ずやる・できるまでやる

全体の評価講評

特によいと思う点

法人作成のマニュアル「高齢者虐待防止マニュアル指針」「身体拘束適正化マニュアル指針」「防犯対応マニュアル」「相談・苦情マニュアル」「事故・急変時対応マニュアル指針」「感染症対策マニュアル指針」「個人情報保護マニュアル基本指針」「危険管理マニュアル」「接遇マニュアル」「介護技術マニュアル」「認知症ケアマニュアル」「健康管理マニュアル」「服薬管理マニュアル」「口腔ケアマニュアル」「ハラスメント防止対策に関する基本方針」などがあります。研修は、法人作成のYouTube配信で行い、職員全体で共有しています。

法人は、近年の自然災害などや感染症の流行からも、BCPの作成を急務と考え整備しています。感染症に関しては「新型コロナウイルス感染症発生時における業務継続計画」を作成しています。また、江東区独自の「江東区の災害と防災対策について」を基に、「自然災害発生時における業務継続計画」を作成しています。BCPに関しては、福祉サービスの関連事業所でも作成や周知に関して未整備の事業所が多い中、法人変更後に敏速に作成周知していることは評価できます。

管理者から折に触れて「一人ひとりの利用者の思いに沿った対応」についてなど職員に周知徹底しています。人生の先輩としての人権への配慮などの研修を行い、利用者の気持ちを大切にした言葉かけをするよう周知しています。利用者がレクリエーションや入浴について「ノー」の意思表示をした時は、それを尊重するよう努めています。言語によるコミュニケーションが取りにくい利用者には、様子やしぐさから気持ちを汲み取っています。サービス提供の際には必要以上に利用者の生活に踏み込んで、プライバシーを侵害しないよう配慮しています。

さらなる改善が望まれる点

申し送りノートや介護記録、排泄チェック表等、毎日の記録は現状全て手書きで行っています。手書きのため、読み取りにくかったり、記録に時間がかかる面があり、業務の効率化を図る面でもICT化を進めていくことが期待されます。現在、パソコン、プリンターが1階事業所に各1台のみの設置のため、パソコン入力や閲覧には、1階の事務所まで移動する必要があります。特に夜勤で職員が一人対応の時には、利用者対応の遅れなど支援への支障も考えられます。業務負担や業務効率化を考慮し、各階へのパソコンを設置等、環境改善の検討が期待されます。

利用者の健康面など、個々の状況については家族に連絡をして状態を伝えています。しかし、定期的な便りの配信等は現状実施していない状況です。毎月の請求書や領収書発送の際に、日常生活やイベント時の利用者の様子を写真などを交えて、事業所のお便りとして発信していくことが期待されます。利用者家族アンケートにも「定期的に報告があると良いですね」と言う声も挙がっています。定期的に利用者家族にお知らせすることにより、あまり面会に来られない家族等への安心につなげていくことが望まれます。

事業者が特に力を入れている取り組み

新たに就職した職員や経験の浅い職員などは、分からないことがあった場合は、先輩等からの指導を受け支障なく業務を遂行しています。職員は、ミーティングや終了前の話し合いなどで振り返りを行うなど、利用者へ適切なサービス提供ができるように取り組んでいます。また、研修関係の整備を進めマニュアルに即して具体的な内容の項目を設定しています。現在は法人オリジナルの「YouTube配信」の研修をベースに職員にも周知を徹底しています。今後は「認知症」についての新たな研修項目を設け、当該施設の管理者が講師になり配信する予定です。

法人作成の「身体拘束の排除と虐待防止のための取組みに関する研修」「ハラスメント防止のための研修」や「ハラスメント防止対策に関する基本方針」「身体拘束適正化マニュアル指針」があります。セルフチェックで、「虐待の芽チェックリスト」「高齢者虐待防止のセルフチェックリスト」「高齢者虐待防止のための組織体制チェックリスト」「高齢者虐発生対応フロー」「身体拘束に関する検討記録」「緊急やむを得ない身体拘束に関する説明書」「身体拘束 実施記録」等があり職員は、情報を共有し、虐待防止の意識を高めています。

訪問診療や薬剤師との薬に関わる情報共有は、書面で行い薬の変更等においてもその都度把握が出来る体制を整えています。与薬については、法人作成の「服薬管理マニュアル」に沿って薬剤師が利用者一人ひとりの名前のケースに入れて、ダブルチェック体制で、チェック表で確認を行い、服薬の際にも職員がダブルチェックにて利用者の名前を確認し、飲み込むまで確実に見届け、服薬管理表に記録を行い、空袋もまとめて破棄するなど、誤薬や飲み忘れのないよう服薬管理体制を整え誤薬防止を図っています。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:・アンケート調査では13名(調査時)の利用者家族を対象とした。
    ・介護場面の観察では18名の利用者本人を対象とした。
  • 調査方法:アンケート方式,場面観察方式  
    場面観察方式・アンケート方式
    利用者本人に関しては場面観察方式、無記名の家族アンケート調査は、事業所を通して家族へ配布し、回収は家族から評価機関へ直接郵送してもらう方式とした。調査結果は場面観察方式・アンケート方式ともに匿名化して報告した。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:5/13(回答率 38.5% )

利用者家族の事業所への総合的な評価では、60%が「大変満足」と40%が「満足」です。
利用者本人への観察では、利用者の気持ちを尊重したサービスにより、利用者は事業所での生活を楽しんでいるようです。
総合的な感想の中で、「定期報告があると良いですね。」「本人がとても快適に楽しく過ごしているので意見等はありません。このまま温かく接してもらえたら嬉しいです。」と言った意見がありました。また、「よりよいグループホームになるよう頑張ってください。」と言った感謝の意見がありました。

アンケート結果

1.家族への情報提供はあるか

はい 4名 (80%)
いいえ 1名 (20%)

 80%が「はい」と答えています。 「顔を出して介護の方に伺えば説明いただいています。」といった意見もありました。

2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 5名 (100%)

 全員が「はい」と答えています。 「きれいだと思います。」といった意見もありました。

3.職員の接遇・態度は適切か

はい 5名 (100%)

 全員が「はい」と答えています。 「人によります。」といった意見もありました。

4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 5名 (100%)

 全員が「はい」と答えています。 「介護する担当の人に聞けば様子は答えてくれますが、定期的に報告や説明はありません。」といった意見もありました。

5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 1名 (20%)
どちらともいえない 2名 (40%)
無回答・非該当 2名 (40%)

 20%が「はい」と答えています。 「今まで聞いたことは無いですが、訪問した感じでは信頼しています。」といった意見もありました。

6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 4名 (80%)
無回答・非該当 1名 (20%)

 80%が「はい」と答えています。 「訪問した時、お茶をだしていただき対応してくれています。」といった意見もありました。

7.利用者のプライバシーは守られているか

はい 3名 (60%)
どちらともいえない 1名 (20%)
無回答・非該当 1名 (20%)

 60%が「はい」と答えています。

8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

 80%が「はい」と答えています。 「入所してから今までないですが、その際は聞いてくれると思います。」といった意見もありました。

9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

 80%が「はい」と答えています。 「入所時に説明いただきました。」といった意見もありました。

10.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

 80%が「はい」と答えています。 「聞いてくれています。」といった意見もありました。

11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 4名 (80%)
どちらともいえない 1名 (20%)

80%が「はい」と答えています。

調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面

利用者がリビングに集まりコーヒーを飲みながら各々に過ごしています。そふぁー前のテレビは散歩番組を流しています。テーブルの6人は、順番に職員と部屋掃除を行っています。年末の大掃除も兼ねてモップかけをしています。一段落してからは、職員がみんなに「今日何の日?」と尋ねながら、「今日は電話事業開始の日。難しいね」と話しています。クリスマスも近く「みなさんはサンタに何かお願いした?」と聞くと「健康!」と返事がきました。「十分健康だよ」と冗談交えて楽しそうに会話をしています。

選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化

7名の利用者がリビングで元気に過ごされている。今日は職員と順番で部屋掃除を行っている。ひと段落したので、テーブルを囲み職員が簡単なリクリエーションを行いました。いつものことのように「今日は何の日?」から会話を始めます。質問をして見ることで、利用者の気持ちやサインを引き出そうと一生懸命です。静かに眠りながらのくつろぎも大切かもしれないが、会話や笑いがもたらす体への影響は大事だと思われます。冗談を交えての利用者と同じ目線の会話から、利用者一人ひとりの楽しさへの変化は,大切なサインとして記録されるものと言えます。

事業者のコメント

今回、第三者評価を受け、日々利用者様に提供しているサービス内容について振り返り、事業所としての課題を確認することが出来、また、強みも再認識出来ました。今後は受審結果を踏まえて課題を改善するために取り組みを進めていきます。
また、事業所としての強みを活かし、利用者と職員がともに笑顔で過ごせる環境をつくり笑顔あふれる時間が多く作れるように努めてまいります。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
ホームページは事業所の情報を分かりやすく提供しています

ホームページは、グループホームの外観から居室、トイレや浴室まで写真付きで紹介しています。アクセスマップや入居条件、受け入れ可能な身体の状況、料金表など、分かりやすく記載されています。お問い合わせフォームより資料請求や問い合わせができます。お問い合わせフォームから利用希望者が問い合わせると、担当者から折り返し連絡をするようになっています。直接電話での問い合わせにも対応しています。

リーフレットを作成し、地域包括支援センターなどに置いています

「ご利用のご案内」として三つ折りでコンパクトなリーフレットを作成しています。同じ建物内の同一法人運営の小規模多機能型居宅介護事業所と共同で複合型施設としてグループホームファンライフ江東を紹介しています。リーフレットは事業所の他に、地域包括支援センターや区役所に置いています。毎月、区へ利用実績報告を送り、事業所の情報提供をしています。グループホーム小規模多機能事業所連絡会の「共通利用申込書」にて、待機者のキャンセル待ちを共有しています。

見学等の際は利用者サービスの状況をよく知って頂ける様に説明しています

利用希望者からの直接の問い合わせ、見学の要望には管理者が対応しています。利用希望者の都合の良い日にちを聞き、日程調整をして後日事業所見学や質問の時間を取っています。事業所見学では利用者がどのように暮らしているのか実際の様子を見てもらっています。リーフレットより詳しく説明できる内容を記載した「受け入れ基準について」という冊子も作成しています。利用希望者も多いグループホームでは、入居契約までの不安材料を少なくすることで、敏速な対応をしています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入居時には重要事項説明書を使用し、事業所での生活の説明をしています

サービスの開始にあたり、利用者、家族と一緒に重要事項説明書と契約書を読み合わせながらこれから始まる事業所の利用について丁寧に説明しています。利用者の心身状態に合ったケアプランを作成し、ケアプランに基づいた支援や身体拘束をしないこと、相談や苦情にも対応していること、守秘義務、利用料金なども説明しています。利用者負担としては、特別養護老人ホームと違い料金は高く設定されていること、退去時のクリーニング代の必要性など、納得いくように説明し安心して事業所での生活が始められるようにしています。

利用者のこれまでの暮らしや現在の身体状況などについて記録をしています

入居前に、管理者が利用者宅に出向き、利用者がこれまでどのような生活をしてきたのかを聞いています。今までの生活歴や趣味、好きなこと等、利用者が今まで歩んできた歴史を知ることで、事業所に入っても今までの生活習慣に沿った支援をするにはどうしたらいいのかを考えます。家族の状況や日常的な健康管理上の留意点、行動障害や言語障害はないか、食事や排泄はどうかなど多岐にわたる項目を聞き取りながら、アセスメントシートに記入し把握しています。入居に際しての引っ越しの手伝いをしたこともあり、細かく対応しています。

サービス利用前の生活を踏まえた支援を行っています

利用開始直後には、利用者は状況がよくわからずに、家に帰りたくなったり、不安やストレスを感じることがあるため、職員は頻繁に声かけをしたり寄り添いながら安心してもらえるように対応しています。アセスメントで聞き取った利用者の趣味や好きなことをアセスメントシートから拾い、編み物が好きな利用者には毛糸を一緒に買いに行き、編み物をして過ごしてもらうなど、サービス利用前の生活を踏まえた支援を行っています。サービスの終了時には、移動先に介護サマリーなどの情報提供をして支援の継続性に配慮しています。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
利用者一人ひとりについてのアセスメントは定期的に見直しています

利用者一人ひとりの心身状況や生活状況を、毎日介護記録に記録しています。職員は出勤すると介護記録に目を通し、利用者の状況を把握しています。毎月のフロア会議の中でカンファレンスを行い、利用者一人ひとりについて話し合い、ニーズや課題について記録を残すようにしています。4月と10月はアセスメントの定期的見直し時期と決めており、利用者全員のアセスメントをして、アセスメントシートに記録しています。

ケアプランは利用者の意向を尊重して作成し、見直しをしています

ケアプランは、利用者と話をして希望や意向を聞き取り、できるだけ希望を尊重したものを作成しています。ケアプランは1年に1回の作成で、課題を明示し、1年の長期目標と半年の短期目標を立てて、目標を達成するためにどのような援助をするのかを明確にしています。日課計画表も作成し、時系列で食事などの共通サービスと利用者ごとの個別サービスなどを載せています。利用者の容態が急変した場合はケアプランを緊急に変更していますが、特に取り決めはありません。

職員は、個別のファイルに綴じたケアプランに沿って支援をしています

ケアプランは、利用者ごとの個別のファイルに綴じています。職員は個別のファイルを開いてケアプランを確認しています。また、口頭で申し送りや引き継ぎなどを行うこともありますが、基本的には「申し送りノート」を活用して、利用者に変化があった場合などの情報を職員間で共有しています。しかし、手書きでの記載であり、情報の正確性などを考慮すると、パソコンでのデバイス管理がしていくことを期待します。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の介護計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.認知症対応型共同生活介護計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
  • 個別の認知症対応型共同生活介護計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者一人ひとりがその人らしく生活できるよう支援を行っている
  • 関係職員が連携をとって、支援を行っている
【講評】
認知症対応型共同生活介護計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っています

入居時に利用者と利用者家族に計画作成担当者が、心身の状況や入居前の生活状況、本人や家族の意向を聞き取り、アセスメントシート(1)(2)(3)(4)に記載し、それに基づいて利用者が、よりよい生活を営めるように認知症対応型共同生活介護計画を作成しています。入居後は、利用者同士の会話や職員との関わりを把握して、「職員がやりすぎないケア」を心掛けています。自分で食事をする、トイレに自分で行く、自分の居室は自分で整える等は、職員が先行して誘導しないように心掛けています。職員は、「時間をかけて待つこと」を優先しています

利用者の生活歴や今を大切にその人らしい生活を送れるように寄り添っています

個々の利用者の入居前の生活や趣味等を把握して生活歴に沿った支援を行っています。利用者は、入居しても今までの生活スタイル、生活時間や、趣味を継続できるように支援しています。編み物が趣味の利用者には、好きな時間にいつでも編み物が出来る様に支援しています。本人の希望、意思を尊重し、その人らしい生活を過ごせるように支援を行っています。居室には、仏壇・家族の写真・椅子・テーブル・テレビなど自宅で使用していた馴染みの物を持ち込んで、入所前の、生活と変わりなく過ごせるように対応しています。

利用者の生活を支援するために、職員は利用者情報を共有して、連携を図っています

職員は毎日の勤務交代時には口頭、「申し送りノート」・「管理日誌」・「日課計画表」・「介護記録」等で、利用者一人ひとりの情報を共有して、それぞれの状態を把握し、変化にもすぐに気づけるようにしています。各ユニットの利用者の情報を職員間で共有するユニット会議は月1回行われています。カンファレンスは随時行われています。

2.利用者の状態に応じて、日常生活に必要なさまざまな作業等を利用者が主体的に行うことができるよう支援を行っている
  • 食事に関する一連の作業等利用者の生活場面では、利用者の主体性と能力を活かして支援を行っている
  • 利用者一人ひとりに応じた生活への参加ができるよう工夫をしている
  • 利用者の心身の状況に応じて、生活するうえで必要な支援(食事や入浴、排泄等)を行っている
  • 各種手続きや買い物等日常生活に必要な事柄について、利用者本人による実施が困難な場合に代行している
【講評】
日常生活における家事的な役割とその継続性を尊重したケアを実施しています

事業所の生活の場においても、利用者が主体となって、身の周りの家事的な役割を担うことを日常ケア場面において取り入れています。食器洗い・食器拭き・テーブル拭き・洗濯物干し・洗濯物たたみ・モップ掛けなど、入居前の生活との継続性を大切にして、できる利用者には取り組んでもらい、日常的に役割をもった生活が送れるよう支援の中で実践しています。利用者の状態に応じて、声を掛け、作業を行ってもらい、生活リハビリとして積極的に取り組んでいます。

様々な生活場面での参加を促しながら、食事・入浴・排泄等、快適な支援に努めています

日々の生活動作において、入居者個々の能力に応じて参加を促しています。居室の簡単な掃除やモップ掛け、片づけなどは職員と一緒に行っています。入浴は基本週2回~3回で、ひとりで入浴出来る方も、脱衣所にて見守りを行っています。お風呂のお湯は、利用者一人ずつ入れ替えて、保湿効果のある入浴剤を使用して快適に入浴できるように配慮しています。排泄は、排泄チェック表を参考にして、声掛けや誘導を行っています。

洋服や備品の購入、公的サービスの手続き等、必要な代行しています

日用品や衣類は家族が購入するだけではなく、購入を依頼されることもあります。靴下やパジャマ、洋服などを職員が代行して購入する場合は、生地の材質、身に着けやすさや機能性に配慮しながら、利用者が普段着ている洋服の好みを考えながら購入しています。介護保険の更新、区分変更やその他手続きについても、家族から依頼があれば代行手続きを行い、日常生活に支障が出ないように努めています。

3.利用者の健康を維持するための支援を行っている
  • 利用者の心身の状況に応じた健康管理を行っている
  • 日常生活の中で、利用者一人ひとりの状態に応じて身体を動かす取り組みを工夫している
  • 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
  • 利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、医療機関等と速やかに連絡できる体制を整えている
【講評】
毎日の健康チェックや看護師・主治医・医療機関等と連携し健康管理を行っています

日々の健康状態の把握や観察を行い、利用者の通常と異なる変化や様子への気づきが健康維持への大事な役割と考えています。毎日、介護記録や摂取表で、一人ひとりの健康状態を把握しています。往診医が月2回、歯科医師は週1回で、口腔ケアや義歯の調整を行っています。法人作成の「口腔ケアマニュアル」も整備し、マニュアルに沿った口腔ケアを行っています。往診医や看護師は24時間オンコール対応です。

服薬管理体制を整えて、誤薬防止を図っています

訪問診療や薬剤師との薬に関わる情報共有は、書面で行い薬の変更等においてもその都度把握が出来る体制を整えています。与薬については、法人作成の「服薬管理マニュアル」に沿って薬剤師が利用者一人ひとりの名前のケースに入れて、ダブルチェック体制をとり、チェック表で確認を行い、服薬の際にも職員がダブルチェックにて利用者の名前を確認し、飲み込むまで確実に見届け、服薬管理表に記録を行い、空袋もまとめて破棄するなど、誤薬や飲み忘れのないよう服薬管理体制を整え誤薬防止を図っています。

毎日の健康状態の把握と日常生活の様子を評価し、個別ケアと健康維持に努めています

毎日の健康観察は、バイタル(体温・血圧・脈拍・血液中の酸素飽和濃度)測定、食事・水分量・排泄時間・回数を月次経過記録にまとめて、利用者一人ひとりの状態変化を確認しています。法人作成の「健康管理マニュアル」「介護技術マニュアル」を参考にして利用者の個別ケアと健康維持に努めています。

4.共同生活が楽しく快適になるよう工夫している
  • 利用者がお互いに関わり合いながら楽しく生活することができるよう支援を行っている
  • 事業所での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている
  • 居室や食堂などの共用スペースは、利用者の安全性や快適性に配慮したものとなっている
【講評】
行事や誕生会を企画して入居者同士の交流や楽しみとなるよう工夫しています

毎年、年間計画を作成し、「お花見」「誕生会」「食事会」「盆踊り」「お神輿見学」「敬老会」「クリスマス会」「初詣」など季節ごとにイベントを行っています。誕生会では、ケーキを食べたり、食事会では、近隣の回転寿司に外食に行き、好きなお寿司を食べたりと入居者の楽しみとなるような機会を設け、事業所での生活が楽しいものとなるよう努めています。職員は利用者との日常生活の会話から利用者の好きな事や様々な情報を把握して話を膨らませ、利用者同士が活発にコミュニケーションがとれるように橋渡しも行っています。

利用者同士が関わり合いながら楽しく過ごせるように支援しています

共有スペースのリビングルームで時間を過ごす利用者が多いため、職員は利用者と一緒に体操をしたり、歌を歌ったり、利用者同士の交流が持てるようにしています。また、塗り絵、折り紙やカルタ、トランプ等を用意して、個々に働きかけを行い、好きなことをして過ごせるよう環境を整えています。編み物が好きな利用者は、編み物をしながら、歌を歌ったり自分のペースで楽しく過ごせるように支援しています。日常生活において洗濯物たたみや食後の食器拭きなどをやってもらうことで残存能力を維持できるようにしています。

5.事業所と家族等との交流・連携を図っている
  • 家族や利用者の意向を考慮して、家族等が参加できる事業所の行事を実施している
  • 利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている
  • 家族等が事業所等に対し、意見や要望を表せる機会を設け、それらを活かした支援を行っている
  • 重度化した場合や終末期に備え、あらかじめ本人や家族等と話し合い、事業所でできることを説明しながら、方針を共有している
【講評】
家族とは面会時や電話、運営推進会議などで、意見や要望を聞いています

運営推進会議は2ヵ月に1回開催しています。出席者は地域包括支援センター職員・民生委員・自治会長・管理者・介護副主任・利用者家族・利用者です。施設の活動報告の後、参加者で意見交換をしています。意見交換では、様々な情報収集や福祉の現状などを理解する機会となっています。町内会にも加入しているため、地域の情報を得ることも出来ています。家族が面会に来た時は声掛けをして意見や要望を聞いています。

利用者一人ひとりの詳細な情報を開示し、家族の安心に繋げています

利用者の心身の健康状態について介護・医療の専門的視点から細分化し、24時間の生活の中でバイタル、排泄などの様子や状態を観察し記録しています。医療面を含めた詳細な情報は、そのまま、家族に連絡して把握してもらっています。利用者に変化があったらすぐに電話で状況を連絡しています。家族が面会に来た時には、要望や意見を聞き取り対応しています。

重度化した場合の方針を家族に説明しその後も専門職との面談で家族と方針を共有します

入居時に利用者と家族に「重度化した場合や終末期の指針」を説明して同意を得ています。重度化した場合や終末期の方針については、「重度化・終末期・見取りに関する指針」を作成し、利用者家族に説明しています。心身状態が低下した際には、医師・看護師などの専門職を交えて面談を行い、家族の意向と施設の方針を共有して見取りケアに基づいた支援を行っています。

6.利用者が地域で暮らし続けるため、地域と連携して支援を行っている
  • 地域の情報等を収集し、利用者の状況に応じて提供している
  • 利用者が地域のさまざまな資源を利用するための支援を行っている
  • 利用者が地域とつながりながら暮らし続けられるよう、事業所が利用者と共に地域の一員として日常的に交流している
  • 運営推進会議で話し合われた意見を活かして支援を行っている
  • 区市町村や地域包括支援センターと日頃から連絡を取り、協力関係を築きながら支援を行っている
【講評】
利用者が地域とつながりながら暮らし続けることが出来る様に支援を行っています

感染症予防対策に引き続き注意しながら、天気の良い日には、近隣公園などに散歩に行き、近隣の方と挨拶を交すなど、地域とふれあいを続けることが出来る様に工夫しています。散歩をする事により、利用者の運動不足解消にもなっています。近隣の美容院に行き、ヘアカットなどを行っている利用者もいます。行くことが困難な方は、訪問で対応してもらっています。午後の散歩の時は、近隣の小学生と挨拶をすることが習慣となっており、交流を利用者も喜んでいます。

町内会に加入して回覧板や運営推進会議で、町内会長からも地域の情報を得ています

町内会に加入し、回覧板や掲示板から町内の情報やイベント情報を得ています。区の広報からは、福祉関連情報や地域のイベント情報を得ています。町内会の夏祭りや盆踊り、お神輿見学にも参加しています。「外食イベント」では地域の回転寿司に行き、お寿司を食べたり、買い物をして地域のひととの交流を継続しています。

【講評】
個人情報保護基本方針に基づきプライバシー保護と人権の尊重を徹底しています

医療機関への情報提供などの場合は、あらかじめ契約時にその利用目的について「個人情報使用同意書」に沿って使用することを説明し、利用者や家族の同意を得ています。また、個人情報保護基本方針に基づき、利用者や家族の同意なしに利用者の情報を収集したり提供したりすることや、他の人の前で個人のプライバシーに関することについて話をすることのないよう、人権の尊重を徹底しています。入浴、排泄などの際は希望により体制上でやむを得ない事情以外は同性介助としており、外部から見えないように、羞恥心にも配慮しています。

職員は一人ひとりの利用者の意思を尊重し、気持ちを大切にしています

管理者から折に触れて「一人ひとりの利用者の思いに沿った対応」についてなど職員に周知徹底しています。人生の先輩としての人権への配慮などの研修を行い、利用者の気持ちを大切にした言葉かけをするよう周知しています。利用者がレクリエーションや入浴について「ノー」の意思表示をした時は、それを尊重するよう努めています。言語によるコミュニケーションが取りにくい利用者には、様子やしぐさから気持ちを汲み取っています。サービス提供の際には必要以上に利用者の生活に踏み込んで、プライバシーを侵害しないよう配慮しています。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
マニュアルを整備し、提供しているサービスについて明確にしています

マニュアルは「業務マニュアル」を整備して各階に設置しています。高齢者虐待防止 身体拘束適正化 防犯対応 相談・苦情 事故・急変時対応 感染症対策 個人情報保護 危機管理 接遇 介護技術 認知症ケア 健康管理 服薬管理 口腔ケア ハラスメント防止対策に関する基本方針の15項目をまとめています。3年程前の法人の変更により、マニュアルの整備を進めてきました。研修と合わせて以前より活用しやすくなり効果を発揮しています。

手引書等の整備充実のため鋭意取り組んでいます

新たに就職した職員や経験の浅い職員などは、分からないことがあった場合は、先輩等からの指導を受け支障なく業務を遂行しています。職員は、ミーティングや終了前の話し合いなどで振り返りを行うなど、利用者へ適切なサービス提供ができるように取り組んでいます。また、研修関係の整備を進めマニュアルに即して具体的な内容の項目を設定しています。現在は法人オリジナルの「YouTube配信」の研修をベースに職員にも周知を徹底しています。今後は「認知症」についての新たな研修項目を設け、該施設の管理者が講師になり配信する予定です。

業務継続計画を整備しています

法人は、近年の自然災害などや感染症の流行からも、BCPの作成を急務と考え整備しています。感染症に関しては「新型コロナウイルス感染症発生時における業務継続計画」を作成しています。また、江東区独自の「江東区の災害と防災対策について」を基に、「自然災害発生時における業務継続計画」を作成しています。BCPに関しては、福祉サービスの関連事業所でも作成や周知に関して未整備の事業所が多い中、法人変更後に敏速に作成周知していることは評価できます。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価機関名】

株式会社 ワズアップ

【評価実施期間】

2024年12月13日~2025年3月18日

【評価者修了者No】

H2101045,H2001048

評価結果のダウンロード

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