評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

グローバルキッズ東長崎園

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)企業理念:子どもたちの未来のために
2)保育理念:豊かに生きる力を育てる
3)保育方針:「愛情をたくさんそそぎ気持ちを共有する」「子どもの気持ちを引き出し、その気持ちによりそっていく」「子どものやりたい気持ちを大切にする」
4)保育目標:「明日を楽しみにできる子」「のびのびと生きる子」「素直で思いやりのある子」
5)ビジョン:2030年職員と親子と地域に最も信頼される存在になり、子どもたちの育ちと学びの社会インフラになる

職員に求めている人材像や役割

 グローバルキッズの保育理念、保育方針、保育目標を念頭に置き、定められた目標に向け計画性のある保育の実践を日々行う。輝いた大人を見せるために、保育者が情熱や熱意を持って職務にあたり,子どもたちが大人になっても夢や希望があることを伝える。専門的な知識と豊富な保育実践力を融合させた質の高い保育の実現に向け、努力し続ける強い自覚と意志を持つ。保育園にかかわる全ての人に対して、相手の思いや気持ちを尊重し、共に育ちあう関係を大切にしている。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

 乳幼児期の発達を理解し、個々の成長に応じた適切な支援や援助をしていく。乳幼児期のかかわりは人格形成において最も大切な時期であることからその重要性を理解し、責任と自覚を持って職務にあたる。

全体の評価講評

特によいと思う点

 当園は0歳児から5歳児まで53人を預かる規模の小さな保育園です。小規模な園なので、職員はクラスの枠を超えて子ども一人ひとりを丁寧に見ています。今回の利用者調査の自由意見では、「職員の皆さんが、一人ひとりの子どもの名前をちゃんと覚えていて、挨拶するときは名前を呼んでくれる」「子どもたちは先生が大好きなので、大切にしてもらっている」など、職員に対する感謝の言葉がたくさんありました。そのため今回の評価の利用者の総合的な感想では、「大変満足」が40%、「満足」が60%と、合わせると満足以上が100%です。

 栄養士を中心に食育活動を盛んに行い、子どもの食に対する興味、関心を引き出し、高めています。年間食育計画を0~2歳児用と、3歳児以上は年齢ごとに作成し活動しています。その様子はドキュメンテーションにして玄関に掲示しています。0~2歳児は様々な野菜に「タッチ」して五感を刺激しています。3~5歳児は年齢ごとに食材に触れ、クッキング活動を行っています。3歳児はきのこ栽培、4歳児はうどんやピザ作り、5歳児はコロッケ作りのほかに、肉まんの材料の買い出しや生地作りから完成までの過程を経験しています。

 園は保護者に子育てする上で必要な情報を提供する努力をしています。訪問調査のときは、インフルエンザが流行っているときでしたが、インフルエンザに罹ると高熱・だるさ・のどの痛み・頭痛などの症状が出ること、重症化すると中耳炎を起こすこと、予防のためのワクチン接種の必要性などの情報を、保護者に伝えるため廊下に大きな文書掲示をしていました。そのほか溶連菌感染症やマイコプラズマ感染症の情報も掲示していました。また食育の取り組みなどを写真にコメントを添え、ポートフォリオで紹介していました。

さらなる改善が望まれる点

 現在、園では中・長期計画を策定していません。中・長期計画は、現在の保育園の状況を改善して、将来、こんな保育園にしていきたいという計画です。資金面や職員体制、地域の特性、社会の動向などで、1年や2年などの短期間では完成できません。5~10年先を見据えた長期の計画となります。園は系列園を多数持つ法人立の園ですので、法人本部の計画や方針を加味する必要があります。園の置かれた状況を踏まえて、法人本部と検討されてはいかがでしょう。

 ここ数年、コロナ禍のため地域に向けた貢献事業に取り組めない状況が続いていましたが、今年度は「育児相談事業」に取り組んでいます。しかし利用者はいない状況が続いています。園には園庭がありませんが、広いホールや絵本コーナーなど、魅力的な環境があります。地域貢献事業に取り組む園内環境はそろっているので、地域の未就園児やその親などを子育て支援事業として受け入れてはいかがでしょう。こうした事業は園を地域に宣伝する手段となりますので、検討されることを望みます。

 園では子どもの保育を充実するため、昼礼時や職員会議時には、子育て情報の共有を図り、職員の育成に取り組んでいます。また子育ての情報や流行している感染症の情報を保護者に伝えるための園内掲示作りに取り組んでいます。地域に対しては、子育てに困らないように子育て支援事業に取り組んでいます。しかし職員体制が十分でないと、これらの取り組みが実施できなくなるので、園では職員体制をさらに充実していきたいと考えています。法人本部と相談の上、職員体制のさらなる充実を検討されてはいかがでしょう。

事業者が特に力を入れている取り組み

 保育目標を達成するために、0歳児~5歳児までの発達の連続性を踏まえた当園独自の「保育課程(発達の目安)」を作成して、指導計画立案の目安として活用しています。全体的な計画から年齢ごとの年間計画、月案、週案を作成しています。職員は発達状況、生活状態など子どもの様子をていねいに観察し、「保育課程」を利用し、発達の理解につなげています。0~2歳児は月間個人計画・経過記録を作成しています。月間個人計画と経過記録には、目標に対しての推移が記録され、個々の成長や変化の把握がしやすくなっています。

 健康、安全教育については、看護師を中心に保健計画に基づき実施しています。大人が配慮するだけだなく、子どもが自らの健康に気づくことができるように働きかけをしています。うがい、手洗い、鼻のかみ方、歯みがき指導は、計画的に進め習慣化を図っています。また、食材の3食群を意識させる活動や体を動かし遊ぶことで健康を維持することを知らせています。安全については、道路の歩き方、公園での遊び、水遊びやプール遊び前に安全教育を絵本や紙芝居等で伝え、子ども自身が身を守り安全を意識できるように指導、援助を行っています。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象: 保育園を利用している34世帯を対象に調査を実施しました。在園児は45名で、兄弟姉妹が同園に通う世帯は年齢の一番低い子どもについて回答してもらいました。
  • 調査方法:アンケート方式  
     アンケート調査は、Webアンケートシステムを使用し、無記名方式で行いました。案内は施設を通じて利用者へ配付し、集計は評価機関が行いました。調査結果は選択回答だけでなく、記述式の回答についても匿名性に配慮してまとめ、施設に報告しました。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:20/34(回答率 58.8% )

 保育園に対する総合的な感想は、「大変満足」が8人(40%)、「満足」が12人(60%)で「満足」以上の回答は合計20人(100%)でした。
 自由意見には、「愛情を持って子どもと接してくれています」「小規模園なので、一人ひとりの顔と名前が、皆一致している様子が伺えます。子どもと先生の距離も近いです」「みなさん、日々一生懸命、子どもの保育に務めてくださっていることはよく分かるので、安心して任せられています」「先生方がみんなフレンドリーで、保護者同士も挨拶しあえる雰囲気がいいと思います」「風通しが良く、先生方の間でのいざこざも見られないので、保護者としても居心地が大変良いです」「園の環境が良いと思います」など園への信頼と感謝を寄せる声が多く見られました。
 項目別に見ますと、「保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか」「保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか」で100.0%、「提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか」「施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか」他1項目で95.0%の保護者がそれぞれ「はい」と回答し、とても満足度が高い様子が読み取れます。

アンケート結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか

はい 20名 (100%)

 「はい」が100.0%でした。  自由意見には、「食育に力を入れており、自宅ではなかなかさせてあげられない調理工程を実践していただき、大変感謝しております」「挨拶の習慣、時計の意識づけ、リトミックや英語の導入、食育など、幼稚園のような教育を取り入れているところが、嬉しいです」「さまざまなイベントを用意していただき、いろんな経験をさせていただいており、感謝しております」などの声がありました。

2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 20名 (100%)

 「はい」が100.0%でした。  自由意見には、「保育園でやったことをお家でやっていたりすると、成長していると感じます」「特に食育や制作が好きなようです」「子どもたちがいつも楽しそうなのが、素敵です」「園庭はないものの、それを補うための園外活動や運動会、クリスマス会などのイベント、食育など通常保育以外にも力をいれてくださり、ありがたいと思っています。子どもも楽しく通えています」「行事の際も、準備から一生懸命取り組んでくださり、いつも感謝しています」などの声がありました。

3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 19名 (95%)
どちらともいえない 1名 (5%)

 「はい」が95.0%、「どちらともいえない」が5.0%でした。  自由意見には、「苦手な食材が食べられたから、家でも取り入れられるようになりました」「おやつも8、9割が手作りで、おにぎりのおやつがありがたいです」「季節のイベントごとに、工夫された給食を出してくれます」「食育に力を入れていただいているのが良いです」などの声がありました。

4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 18名 (90%)
どちらともいえない 2名 (10%)

 「はい」が90.0%、「どちらともいえない」が10.0%でした。  自由意見には、「園外へ出ていることが多かったり、調理前の野菜に触れたりなど、年代に合った活動が充実していると思います」「コロナ禍が明けて、だいぶ園外活動ができるようになったので、ありがたいです」などの声がありました。

5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 18名 (90%)
どちらともいえない 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

 「はい」が90.0%、「どちらともいえない」が5.0%、「無回答・非該当」が5.0%でした。  自由意見には、「病院受診後の受け入れなど、登降園時間をこちらに合わせて保育をしてくださり、ありがたいです」「ほぼ利用しないので、なんとも言えないです」などの声がありました。

6.安全対策が十分取られていると思うか

はい 16名 (80%)
どちらともいえない 4名 (20%)

 「はい」が80.0%、「どちらともいえない」が20.0%でした。  この質問に関連するコメントはありませんでした。"

7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 14名 (70%)
どちらともいえない 6名 (30%)

 「はい」が70.0%、「どちらともいえない」が30.0%でした。  自由意見には、「おそらくご配慮いただいているとは思いますが、その配慮の過程などは見えないため、わかりません」などの声がありました。

8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 15名 (75%)
どちらともいえない 5名 (25%)

 「はい」が75.0%、「どちらともいえない」が25.0%でした。  自由意見には、「気になることを伝えると、見守ってくれています」「経営層が、しっかりされていると思います。見守り方、関わり方、信頼しています」などの声がありました。

9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 19名 (95%)
どちらともいえない 1名 (5%)

 「はい」が95.0%、「どちらともいえない」が5.0%でした。  自由意見には、「建物もきれいで、トイレなども清潔に保たれており、明るくて良い園だと感じます」「園内や外も常に丁寧に掃除をされているようですし、園内の物やロッカーも、綺麗に整頓されていると思います」などの声がありました。

10.職員の接遇・態度は適切か

はい 16名 (80%)
どちらともいえない 4名 (20%)

 「はい」が80.0%、「どちらともいえない」が20.0%でした。  自由意見には、「先生方がいつも笑顔で挨拶をしてくれて、気持ちがいいです」「とても親身に対応していただき、いつも感謝しています」「先生たちが優しいです」いつも笑顔で、挨拶をしてくださいます」「先生方も優しく明るい方が多く、子どもも楽しく通っています」「職員の皆さんが、ひとりひとりの名前をちゃんと覚えていて、挨拶をしてくださる時に名前を呼んでくれるのが、素敵だと思います」「接遇が素晴らしいと思います」などの声がありました。

11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 19名 (95%)
どちらともいえない 1名 (5%)

 「はい」が95.0%、「どちらともいえない」が5.0%でした。  自由意見には、「迅速な対応がされていると思います」などの声がありました。

12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 11名 (55%)
どちらともいえない 5名 (25%)
無回答・非該当 4名 (20%)

 「はい」が55.0%、「どちらともいえない」が25.0%、「無回答・非該当」が20.0%でした。  自由意見には、「子ども同士のけんかの際など、特に先生方が、とても細やかに対応をしてくださっていると感じます」「今のところはないので、わからないです」などの声がありました。

13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 18名 (90%)
どちらともいえない 2名 (10%)

 「はい」が90.0%、「どちらともいえない」が10.0%でした。  自由意見には、「いろんな面で、配慮をしてくれていると思います」「先生たちとの信頼関係が築けていると思います。我が子も、先生が好きなようなので、やりたいという気持ちを否定されずに、生活できているのだと安心しています」「子どもたちが先生をとても好きなので、大切にしてもらっていると感じています」などの声がありました。

14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 15名 (75%)
どちらともいえない 4名 (20%)
無回答・非該当 1名 (5%)

 「はい」が75.0%、「どちらともいえない」が20.0%、「無回答・非該当」が5.0%でした。  自由意見には、「まだ子どもが小さいため、わかりません」という声がありました。

15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 17名 (85%)
どちらともいえない 2名 (10%)
いいえ 1名 (5%)

 「はい」が85.0%、「どちらともいえない」が10.0%、「いいえ」が5.0%でした。  自由意見には、「食育をはじめ、園での様子をすぐに掲示していただき、とてもありがたいです」「お迎え時に細かいことでも報告をしてくれて、ありがたいです」などの声がありました。

16.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 15名 (75%)
どちらともいえない 4名 (20%)
無回答・非該当 1名 (5%)

 「はい」が75.0%、「どちらともいえない」が20.0%、「無回答・非該当」が5.0%でした。  自由意見には、「些細なことでもきちんとお話をして、解決策を作ってくれるので、助かっています」などの声がありました。

17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 10名 (50%)
どちらともいえない 4名 (20%)
いいえ 5名 (25%)
無回答・非該当 1名 (5%)

 「はい」が50.0%、「どちらともいえない」が20.0%、「いいえ」が25.0%、「無回答・非該当」が5.0%でした。  この質問に関連するコメントはありませんでした。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
保育理念、保育方針、保育目標は園の保育の基本として、職員や保護者に説明します

 保育理念は「豊かに生きる力を育てる」。保育方針は「愛情をたくさんそそぎ気持ちを共有する」「子どもの気持ちを引き出し、その気持ちに寄り添っていく」「子どもやりたい気持ちを大切にする」を掲げています。園の保育目標 は「明日を楽しみにできる子」「のびのびと生きる子」「素直で思いやりのある子」です。こうした考え方は園の保育の基本ですので、新人職員には法人の新人研修で周知を図り、在職の職員には4月の職員会議で施設長が説明し、保護者には入園説明会で重要事項説明書を用いて説明しています。

経営層は自らの役割を自覚し、リーダーシップを発揮しています

 園の経営層は施設長と主任です。施設長は園の最終責任者として、園を統括管理しています。主任は施設長を補佐するとともに、保育業務の管理と職員の指導監督をしています。施設長は法人本部の施設長会議や区の保育園園長会、保幼小連携推進会議など、外部の会議に出席します。こうした会議で収集した情報は必要に応じて、職員に伝えています。また職員と面談した際は、職務上の迷いや悩みを聞いて、アドバイスをしたり、来年度の担当の希望を聞いたりしています。

園経営に関する案件は法人で、園の保育業務は職員会議や昼礼で決めています

 就労条件の変更など園経営に関する案件は、法人本部で決めています。決まった案件は職員会議や昼礼で職員に伝えています。園の保育業務に関する案件は、職員会議や昼礼、乳児会議、幼児会議で検討して決めています。休暇などで会議に出られなかった職員には会議議事録で伝えています。しかし最近は職員の業務が忙しく、昼礼や職員会議がなかなか持てなくなっているので、昼礼ボードや連絡ノートで伝えています。保護者には園だよりや連絡帳アプリで伝えています。重要な案件は法人本部からの手紙で伝えています。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
地域の保育事業の情報は、保護者や職員、区の保育園園長会などから得ています

 運動会や発表会などの園行事の際は保護者アンケートを行い、保護者の意見や要望を聞いています。また朝晩の送迎時も保護者の意見や要望を聞く機会にしています。職員からも昼礼や職員会議のときに園運営に関する意見を聞いています。職員体制をさらに充実してほしいなどの要望が出ています。地域の保育事業の動向については、区の保育園園長会から情報を得ています。地域では少子化が進み保育園利用者が減ってきており、定員に対し空きができている園が増えているようです。

園の将来を見据えた中・長期計画を策定してはいかがでしょう

 現在、園の中・長期計画は策定していません。中・長期計画は将来、理想的な保育園を作っていくための計画です。1、2年で理想の園を作ることは難しいので、中・長期の計画を策定して実現させてはいかがでしょう。年度単位の事業計画は企業理念や園の保育理念を実現させるために策定しています。2024年度の事業計画では、園児数とクラスの職員体制、そして保育の質の向上に向けた取り組み、チーム保育の実現、食育、発達に課題のある子どもの支援など、この一年間の重点項目を表しています。行事予定や別紙にして予定を立てています。

保育業務が円滑に運べるように、係分担を決めています

 職員の係分担表を作成して、保育業務を効率的に運べるようにしています。職員の保育業務は、子どもの保育だけではなく業務が円滑に運べるように、絵本管理や物品の購入、環境整備、細菌検査、園だよりなどの係を分担して決めています。事業計画で設定したそれぞれの事業の振り返りは、定例的にはできていませんが、職員会議や昼礼などのときに、職員がそれぞれの業務の報告を行っています。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
子どもの権利を尊重することが保育の基本と認識しています

 保育に携わる者としての心得は、保育基本マニュアルや保育者実践ガイドブックに示されています。子どもの権利の尊重などが示されています。定期的に職員会議のときに読み合わせ、確認をしています。最近は不適切保育の報道がありますので、特に力を入れて取り組んでいます。また保育者自己評価表の中で、子どもとのかかわり方が適正かどうか自己評価をして確認しています。そうした取り組みをしていることもあり、子どもの虐待は起きていません。子どもに虐待の疑いがある場合は、区の子ども家庭支援センターや児童相談所と連携をします。

園の保育事業はホームページで紹介しています

 園の苦情解決制度は、子どもの入園時に重要事項説明書で保護者に伝えています。玄関には保護者が苦情や要望を投稿する「ご意見BOX」を設置しています。今回の利用者調査の「外部の苦情相談窓口」については、保護者の理解度が低いので、今後は保護者の理解が進むように取り組むことを期待します。園の透明性を図る取り組みとしては、ホームページで園の保育内容を紹介しています。保育実習生やボランティアについては、コロナ禍以前は受け入れていましたが、最近は要望がありません。園としては受け入れの準備はできています。

地域支援事業を行っていますが、今後はさらに貢献していく予定です

 園の保育事業の専門性を生かした取り組みとして、地域に対して育児相談事業を行っていますが、現在、利用者はいません。園はマンションの1、2階にありますが、外からは保育園のイメージがあまり持てないような印象です。しかし地域との交流は子どもたちにとって貴重な経験になるという考えのもと、地元の高等学校と交流したり、消防署の見学を行ったりしています。地域の関係機関との連携については、子育て全般について区の事務連絡会と連携しており、小学校への接続については、区の保幼小連絡会に参加しています。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
子どもの安全を守るため、毎月避難訓練をしています

 子どもの安全を阻害するリスクについての優先順位は、子どもの生命にかかわることを重要視しています。地震は日本に住んでいればどこでも起こる可能性があり、それに伴い火災も発生するので、地震と火災を最優先にしています。月々の避難訓練の計画では、地震と火災を想定した訓練を多く実施しています。また不審者が侵入した場合に備えて、不審者侵入の訓練をしています。

災害時の園の対応方法について計画を策定し、保護者にも伝えています

 園では災害時に対応する計画は策定していますが、BCP(事業継続計画)と名付けてはいません。災害時職員配置の項目には、災害時に対応するため、徒歩や自転車などでの職員の登園時間を記しています。園には区内に系列園が多数あるので、災害時にはそうした園との協力体制を計画を入れられてはいかがでしょう。また園の災害時の計画の統一性を図り、誰でも分かりやすいようにまとめ直されてはいかがでしょう。入園時には重要事項説明書で緊急時の園の対応方法や避難場所を保護者に伝えています。

子どもの個人情報は園外に漏れないように管理を徹底しています

 園では子どもの名前や写真を園内掲示やホームページで使用していますが、入園時に保護者に説明して、使用のための同意書を得ています。また園で知り得た情報は園外で漏らしてはいけない守秘義務についても、誓約書を職員から得ています。園では指導計画やマニュアルなど、さまざまな情報を蓄積していますが、必要な職員には利用を認めています。また事務業務には、職員のパソコンの使用が必須になっていますが、パスワードを設定して情報管理をしています。子どもの児童票は事務室の鍵のかかるキャビネットで保管しています。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員の採用は法人が主導し、園も協力しながら行っています

 職員の採用は法人が主導して行っています。ハローワークや職員紹介会社に依頼したり、ホームページや掲示板で募集したりしています。応募に来た方には、応募者の保育観や保育経験などから検討し採用しています。園に配属された職員には、仕事がしやすいように指導しています。毎年、年度末には職員の意向調査を行っています。来年度も継続して働きたいか、他園に異動したいか、担当は何歳児を望むかなどを聞いています。最終的には職員の適材適所を考えるとともに、チームを組む他の職員との相性を見ながら配置を決めています。

外部の研修は業務が忙しく、なかなか受講できない状況が続いています

 職員のキャリアパスは、法人全体の成長支援制度の中で、R1からR6までの6階層を設定し、それぞれの階層で大切にする姿勢を定めています。職員の育成は成長支援制度に求め、法人全体の人材育成計画にしています。職員の個人別育成計画は評価シートで成長目標を設定して行っています。何を、いつ、どのレベルまで実行するのか計画し、職員が実施状況を記載し、施設長が確認しています。職員を育成するため、都や区が主催する外部の研修を受講できるようにしていますが、業務が忙しくなかなか受講できない状況が続いています。

職員の勤務は、皆、平等になるようにしています

 半期に1回、目標設定の達成について職員と面談をして成果を評価し、結果を昇給や賞与に反映させています。また区の処遇改善の方策を受けて職員の処遇を改善させています。勤務シフトは主任が作成していますが、職員の勤務が平等になるよう、早番、遅番の割合を均等にしています。また有給休暇は年間で計画的に取得できるようにし、休憩室に表を掲示しています。施設長が職員と面談したときは、良い仕事について成果を褒めて、やる気の向上につなげています。職員の人間関係を良くするため、交流の場を増やしています。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

 園の保育目標は「元気でたくましい子ども」「思いやりのある子ども」「自分で考える子ども」「明るくのびのびした子ども」です。こうした子どもを育てるには、園の保育方針に沿って行うことが必要と考え、昨年度は保育方針の再確認を行い、具体的な保育業務の見直しをしました。見直しは日々の昼礼や職員会議で行いました。昼礼は職員体制が整わなくて実施できないときもありましたが、日々の保育業務が保育方針に沿っているか、確認しました。特に不適切保育が他園で行われているという報道があったので、迷いのある職員にはどういう迷いか発表してもらい、施設長や主任などがアドバイスを行いました。参加したのは正規職員全員です。そして日々の保育業務を施設長や主任などのベテラン職員が保育現場に入り確認しました。その結果、子どもたちは自由に活動していること、はっきり自分の意見を発表していることなどが確認できました。保育業務は目的をもって行わないといけないことを職員全員で確認しました。今年度も継続しています。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

 取り組んだ目標は保育業務が保育方針に沿っているか確認し、子どもの育ちが保育目標を満たしているか確認することです。毎日の昼礼や職員会議のときに職員の日々の保育業務が保育方針に沿っているかを確認しました。職員会議では正規職員全員参加のもと、迷いのある職員には施設長や主任がアドバイスをしました。世間では不適切保育が行われているなどの報道があるので、タイミングは良いと判断しました。検証は子どもたちの言動を確認して行い、子どもたちの育ちが保育目標に近づいていることを確認しました。今年度も継続しています。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

 2年前まではコロナ禍のため保育参観は実施できない状況でした。しかし昨年度、新型コロナウイルス感染症の感染症法としての位置づけが2類から5類になったことから保育参観を行うようにしました。保護者待望の行事なので、どの保護者も喜んで参観し、年間2回、実施しました。保護者の就労の都合も考え、保育参観の期間は2週間を設定し、都合のよい日を選べるようにしました。保護者のほぼ全員が参加しました。保護者は保育園での子どもの活動に触れ、子どもたちの育ちも実感することができ、全員が喜んでくれました。今年度も継続して取り組んでいます。訪問調査日には、クラスの前に日程表を掲示し、保護者の参観日が示されていました。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

取り組んだ目標は、保護者の保育参観です。これまではコロナ禍で保育参観は実施できなかったのですが、昨年度より実施し、年間2回行いました。保護者が都合の良い日を選択できるよう、2週間を保育参観週間にしました。ほぼ全員の保護者が参加しました。効果の検証は保護者の感想を聞いて確認しました。全員が子どもの様子を確認できて良かったという感想でした。今年度も保育参観を継続しています。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
法人と園のホームページはリンクして、様々な情報を発信しています

 法人のホームページでは保育理念である「豊かに生きる力を育てる」のもとに、運営している保育園の情報を提供しています。施設紹介欄ではグローバルキッズの系列園の情報や取り組みを見ることができ、当園のホームページにリンクしています。当園の保育目標は「明日を楽しみにできる子」「のびのび生きる子」「素直で思いやりのある子」を挙げています。園の取り組みとして「一人ひとりのペースに合わせた生活サポート」や「食べることを楽しむ」「片付けなどの整理整頓」を挙げ、デイリープログラム、行事、施設概要などを写真で紹介しています。

ホームページやリーフレットでは園の特徴をわかりやすく知らせています

 認可園として区役所に施設案内や開所時間、利用児童、定員などの基本情報を提供しています。区のホームページと園のホームページがリンクしていることで、利用者が情報を得やすくなっています。リーフレットには、「主体的に活動できる環境作りや生活や遊びから学びが生まれる」という保育姿勢を示して、保育の特徴や入園に関しての質問、保育園での一日の過ごし方、行事予定表、延長保育、施設概要など写真や表を利用して端的にわかりやすい記載にしています。園のホームページの各種書類欄には重要事項説明書を掲載して詳細に園を紹介しています。

園見学の申し込みは、WEBで受け付け利用希望者の利便性を図っています

 利用希望者の園見学・説明会の申し込みは、WEBから受け付けています。見学は保育活動に支障がないよう予め見学可能日を複数用意して利用希望者のニーズに応える配慮をしています。見学時間は10時と15時からの2回設け、30分程度で案内しています。さらに、ていねいな案内ができるように2、3人の見学枠にしています。見学対応は施設長、主任、乳・幼児の各リーダーが担当しています。見学時は集団保育の中で一人ひとりを大切にする保育や充実した食育活動、外部講師によるカリキュラムなど園の特色ある保育について説明をしています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園面接では書類の確認と重要事項説明を行い、同意書に署名捺印をもらっています

 入園が決定した保護者には、入園にあたり必要な児童票や緊急連絡カード書類一式を手渡し、面接日を確定しています。入園面接においては、施設長が個別に対応し、重要事項説明書にそって園の理念、方針をはじめ、園が大切にしていること、料金などの説明をしています。重要事項説明についてのチェックと個人情報の取り扱いに関しては、保護者の同意の署名、捺印をもらっています。子どもの生育歴や家族の状況、健康状態、保護者の要望を聞き取り記録しています。0歳児の離乳食進捗、未食食材、ミルクの量については栄養士が面接対応をしています。

慣れ保育を行い、子どもの負担を軽減し、徐々に集団生活に慣れるように配慮しています

 慣れ保育については、集団を初めて経験する子どもが安心して新しい環境に慣れるように配慮しています。慣れ保育期間は2週間程度として、保護者とスケジュールを決め「慣れ保育予定表」に記載して家庭と連携を取りながら、徐々に保育時間を伸ばしています。保育経験の有無や子どもの慣れ具合、保護者の就労に応じて、慣れ保育期間や方法の調整をしています。職員は慣れ保育期間の子どもの不安を受け止め、一対一でそばにいて、抱っこやおんぶでスキンシップを多くして安心できるように配慮しています。

転園や卒園の親子には、支援の継続をしていることを伝えて送り出しています

 転園や卒園に際しては、子どもの成長の様子を保護者に伝えることで保護者の不安を軽減するようにしています。また、不安なことがあればいつでも園に相談してくださいと言葉をかけて送りだしています。卒園児には保育園で培った生活体験や経験したことを学校生活でも発揮できるように、子どもの体だけでなく心の育ちを応援してほしい旨を保護者に伝えています。また、一年生には運動会に向けて手紙を送付して支援の継続に努めています。運動会では、友だちや職員との交流のほかに、卒園児参加の競技を用意して楽しめるように配慮しています。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
年間保育指導計画の作成では、「保育課程(発達のめやす)」を参考に確認しています

 全体的な計画は、年度初めに職員会議の中で説明し、全職員に周知しています。園の保育目標である「明日を楽しみにできる子」「のびのびと生きる子」「素直で思いやりのある子」を達成するために、養護と教育の各領域を考慮して作成しています。年間保育指導計画、月案、週案は、全体的な計画からつながりを持ち作成しています。園独自の「保育課程(発達のめやす)」は前期と後期に分け、着脱、食事、トイレトレーニングなど10項目を挙げています。子どもがやってみること、保育士の援助を記載し、発達の道筋と援助をわかりやすく示しています。

月間保育計画や週案作成には子どもの興味や関心をよく観察し、計画に反映しています

 年齢ごとの月間保育指導計画や月間個人計画・経過記録、週案作成にあたり、職員は子どもの様子の観察や子どもの興味関心の方向性を把握し計画策定をしています。連絡帳アプリや口頭で個々の生活や発達状況を把握しています。クラス会議ではその内容を共有して、保育の振り返りをしています。また、年間保育指導計画、食育計画、保健計画は一年を4期に分け、期ごとに評価反省をして次の保育や指導に活用しています。保育日誌や決められた期間で記録している発達経過や保育経過記録には、保育の様子や子どもの成長を記載し職員間で共有しています。

昼礼を始めとした会議において子どもや保護者の状況の変化や情報を共有しています

 昼礼において保護者や子どもの変化、情報、各クラスの状況のほかに職員の気づきを共有しています。クラスや個々の変化のメモを昼礼ボードに添付し、申し送りをしています。保護者からの情報は、すぐに対応するものは昼礼で報告し、内容によっては乳児・幼児会議や職員会議で共有や周知を図っています。ヒヤリハット報告、事故防止チェック表を通じて、子どもの安全が保持できるようにしています。保護者から相談を受けた場合は、ていねいに聞き取り子どもの生活全体を見て、園全体で保護者の子育てに寄り添う対応をしています。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
  • 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
    小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもの成長発達、興味関心に合うおもちゃの用意をしています

 園は子どもの成長の過程「保育課程(発達のめやす)」を参考にし、子どもの全体的な姿を職員が共通理解して保育環境を作っています。0、1歳児には布製の柔らかいおもちゃや指先の遊びを用意しています。また、狭い所が好きな年齢には、段ボールで空間を作り子どもの要求に応えています。各保育室には年齢ごとに興味があるおもちゃやゲーム、乗り物、組み立て遊び、折り紙、ままごと、絵本、廃材、製作コーナーを用意し、友だちとの遊びを楽しむほかに、個別にゆっくり集中できる環境を用意しています。

子どもが主体的に物事や友だち、異年齢の子どもと関われる環境を設定しています

 職員は子どもが自ら「やってみたい」と思える環境を年齢や発達に合わせて作っています。うまくいかないジレンマを経験し何回もトライすることで成長すると考えています。電車遊びやままごと、ルールのある遊びなどは、個の遊びから集団の遊びに広がるごとに、自分の主張だけでなく、友だちの話や思いに気づけるように仲立ちをしています。年下の子どもは、行事や製作、遊びで年上の子どもに憧れ真似をし、年上の子どもは年下の子どもの手伝いや「赤ちゃんが泣いている」「よしよししてくる」と労りの気持ちで接し様々な関わりを持っています。

5歳児クラスでは見通しを持って活動し、就学に向けた準備をしています

 就学に向けては、近隣の小学校まで散歩に出かけ校庭や活動の様子などを見学し、身近に感じて期待感につなげていけるようにしています。また、ロッカーの名前や番号など文字に関心が持てる環境を設定するほか、ぬりえや迷路、ひらがなシートなど集中して取り組む遊びの環境を作っています。行事や友だちとの関わりでは、子ども同士で話し合い、相手を思いやる気持ちや自分の意見を伝える機会としています。生活の中では、片付けや食事の時間を意識できるようにしています。午睡は就学に向けて年明けよりなくしています。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時は子どもの健康や家庭での変化を連絡帳アプリや口頭で確認しています

 登園時は笑顔で迎え、子どもの健康状態や機嫌、体の傷などをみるほか、風邪の時期は「貼り薬」の有無を確認しています。朝の検温は、保護者が朝の支度をしている間に職員が行います。前日体調が優れず休んだ場合は、その様子を保護者から聞き取り保育に反映しています。「健康観察記録」には健康状態の変化のほかに迎えの人や時間の変更を記入しています。保護者からの伝達事項は、昼の連絡会で職員間で共有しています。0~2歳児は連絡帳アプリで、体調だけでなく家庭での生活状況や食事、睡眠などを把握してその日の保育に反映しています。

基本的な生活習慣は保護者と協力し、年齢や発達に応じて身に付くようにしています

 基本的な生活習慣の自立に向けては、年齢ごとの発達を確認し、家庭と連携を取り進めています。ズボンをはく時やシャツを着るときは、一つひとつ動作を言葉に出して援助しています。トイレトレーニングは子どものタイミングを見て便器に座り、食具の使い方、マナーについてはほめて認めることで、意欲を高める支援をしています。保護者会では発達の見通しを説明し、おたよりなどで発信をして一人ひとりが段階を踏んで習得している様子を共有しています。5歳児は就学に向けて持ち物の整理や管理ができるように毎日の繰り返しの中で支援しています。

降園時には子どもの様子を健康観察記録を参考に口頭で伝えています

 降園時には子どもの状態や遊びの様子を口頭で伝えています。連絡事項は「健康観察記録」を活用し、担任以外でも対応できるようにています。0~2歳児は連絡帳アプリにて睡眠や食事、排便の様子を伝えています。特に変わったことがあった場合には、必ず口頭で保護者に伝えています。また、全クラスの活動の様子は、玄関のホワイトボードに記載することでほかのクラスの様子や成長の変化も知ることができます。しかし、保護者の送迎が重なるタイミングでは、一人ひとりのエピソードが伝えにくいこともあり、工夫の必要性を感じています。

3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
遊びやおもちゃを自由に選択できる環境を作り、満足して遊べるようにしています

 子ども達が自分で好きなおもちゃや遊びを選択し、集中した遊びができる環境を整えています。遊びの内容は年齢や子どもの興味により変化を持たせ、ままごと、机上遊び、構成遊び、絵本コーナーなどのコーナー遊びを設置し、廊下のレッドアロー号(絵本コーナー)は落ち着いて絵本が読める空間となっています。2歳児の机上遊びは、壁に向けて設置して集中できる環境にしています。年齢が上がるに従い、組み立て遊びは複雑なものを好み、作った物を友だちと見せ合ったり、所定の場所に展示していたりして、保護者に見てもらい満足感を味わっています。

音楽や製作などで自分を表現し、遊びを楽しめる環境を設定しています

 リトミック遊びでは、様々なリズムを拍打ちや体で表現し、楽器遊びへとつなげて楽しんでいます。タンバリン、鍵盤ハーモニカや木琴、鉄琴など様々な楽器に触れて遊び、発表会で披露しています。製作遊びでは毎月職員が「製作会議」を開き、各年齢の発達に応じて季節を感じる作品づくりをします。画材は年齢ごとにクレヨン、絵の具、マーカー、廃材などで、シール貼り、のり、テープ、はさみを使い様々な技法で創造することを楽しんでいます。保護者からは廊下壁面の作品を見て、成長や発達段階の違いを理解できるという感想があります。

昆虫や花、栽培物から自然物に興味を持ち、季節の変化を感じられるようにしています

 近隣の公園では、セミの声に反応し、トンボ、チョウチョの種類を調べ探究心を持ち活動しています。秋はどんぐりや落ち葉を持ち帰り製作に活用し、散歩を通じて季節の移り変わりを感じています。2~5歳児は花や野菜を栽培して水やりや成長する過程を観察しています。朝顔が咲き終えたあとの種は、次の春に植えることを楽しみにして、カブトムシは5歳児が世話をし、冬に冬眠させて4歳児に引き継ぐことを毎年繰り返しています。成長を楽しみに世話や観察をし、気になることは図鑑で調べる中で命の大切さも学んでいます。

4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
伝統文化や季節の行事、園の行事に楽しんで参加できる工夫をしています

 七夕や十五夜などの伝統文化の行事は、紙芝居や絵本でわかりやすく説明しています。誕生日会は0~2歳児と3~5歳児が分かれて行います。ゆったりとした空間と年齢に合う内容で、誕生日の子どもを祝い、誕生日迎えた子どもが誕生日カードをもらい、質問コーナーでは主役となり、満足できるようにしています、夏祭りや運動会、発表会の内容は、子ども達の興味や関心の方向性を見て題材を決めています。子どもと話し合いの機会を持ち、意欲的に参加できるようにしています。子どもの製作物や装飾で行事の雰囲気が盛り上がるように工夫しています。

行事に向けて友だちと協力や葛藤する経験から成長できるように援助しています

 行事においては、子ども達が話し合う機会を多く設けています。それを通じて一つの目標に向かい協力し合うことの難しさや楽しさを味わい、協調性を学べるように援助しています。夏祭りの店の種類や担当決め、運動会では当日の手伝いの担当、発表会では劇の役を子ども達が話し合う機会を設けています。自分と違う考えがある場合は、理解できるように職員が仲裁に入り援助しています。夏祭りを経験してお店やさんごっこに発展させ、運動会のあとはバルーンやソーラン節やダンスを楽しみ、発表会の役を交替して遊ぶなど余韻を楽しんでいます。

保護者に行事のプロセスを伝え、行事を通して子どもが成長する喜びを分かち合います

 各家庭には年間行事予定表を配付するほか、行事前にはお知らせを配付して保護者の理解や協力を得ています。運動会には職員対保護者の綱引きの競技を用意し、楽しめる工夫をしています。行事当日までの様子は、園だよりや玄関ホワイトボードの「毎日の活動」に記載するほか、口頭でも伝え親子の会話につながる配慮をしています。子ども達は力を発揮する場面や手伝いを頑張ったことを周りから認めてもらい、自信につながっています。保護者は行事までの過程を知らせたことや、子どもの成長を直接見て感激した感想を寄せています。

5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるよう保育環境の設定に配慮をしています

 長時間保育における職員はシフト制となっており、担任がいない場合もあります。当番職員は、子どもの状態を担任から引き継ぎ、疲れや甘えたい気持ちに寄り添い、くつろぎ安心して過ごせるように配慮しています。異年齢の子どもとの関わりの中でも、一人ひとりが好きな遊びを選択できる環境を提供しています。個々の発達に合わせて机上遊びや床にマットを敷いて遊びのエリアを分けています。また、0、1歳児は玩具の大きさ、形状、固さなど安全面を考慮するほかなじみのあるおもちゃや絵本をクラスから持ち込み安心できるよう工夫しています。

合同保育では安全に配慮し、異年齢の子ども同士が楽しく過ごせるようにしています

 0~2歳児は17時から2歳児室で合同保育を行いますが、人数に応じて合同の時間をずらして落ち着いた空間を確保しています。3~5歳児は16時から4、5歳児室を使用して合同保育をしています。疲れがでてくる時間帯であるため、静的な遊びに切り替えて組み立て遊びやお絵かき、折り紙、床では乗り物やままごと遊びのコーナーで安全に満足感が得られる環境を設定しています。保育の場所は、保育室だけでなく、1階の絵本コーナー(通称 レッドアロー図書館)を利用して絵本を楽しみ、窓から電車が通り過ぎる様子を見て気分転換をしています。

6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
  • 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
献立や盛り付けなどを工夫し、楽しく食べ、食に関心が持てるようにしています

 空腹を感じることができるように適度な運動を取り入れています。給食は和食中心の献立で出汁を利かせ、薄味で素材本来のうまみを引き出しています。旬の食材で季節感を出し、行事食・伝統食に沿った形状にするほか、野菜の型抜きを載せ彩りを添えています。給食のメニューは2週間サイクルで提供し、始めの2週間の喫食状況から味付けや形状などの変更改善を行っています。食材の固さや大きさは発達に合わせて食べやすく調理しています。正月の郷土料理や旬の食材は玄関にドキュメンテーションを掲示し、保護者と子どもの会話につながっています。

食物アレルギー食提供では、誤食につながらないように確認の手順を決めています

 食物アレルギーのある子どもに対しては誤食につながらないように、給食担当者と食材の確認をしています。担任は調理室に取りに行き、栄養士と献立の確認をしています。給食提供時はアレルギー対応食に限らず、すべてにトレイを使用しています。対象児が一目で分かるようトレイにスタンドを置きアレルギー食材を明示して提供しています。アレルギーのある子どもは、個別のテーブルで食事をしていますが、献立にアレルギー食材がない場合は、子どもの気持ちに寄り添いほかの子どもと同じテーブルで食事ができるように配慮しています。

全園児を対象に段階を踏んだ食育活動を行い、食材に関心が持てるようにしています

 全園児を対象に年齢や発達に応じた、行事食やクッキング活動で季節の食材を知る機会を提供しています。玄関の食育コーナーには0~2歳児の「食材タッチ」の様子の掲示があり、野菜に触れる手つきや表情から興味津々な様子が伝わってきました。3~5歳児は、野菜の栽培や収穫を通して苦手な食材も口に運ぶ姿があります。クッキングではピザやうどん作り、5歳児は調理の食材の買い物をして、小麦粉から皮作り、肉まんを作る工程を経験しています。そのほか食と体とのつながりやマナー、箸の使い方を指導する食育活動をしています。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
保健年間計画に沿って、年齢に応じた健康・安全教育を行っています

 子どもの健康教育は年間計画に基づき、看護師が行います。手洗いのポスターを掲示し、正しいやり方を視覚で捉えられるようにしています。うがい、歯みがきの指導は定期的に行い、風邪の時期は鼻かみや咳についても絵本や紙芝居を活用し指導しています。職員は散歩前に目的地までのルートの確認をし、子どもに道路の歩き方や現地での遊び方の注意と約束事を話して安全を意識させています。プール前の安全教室では、危険行為の絵を見せ、クイズ形式にしてわかりやすくルールを知らせ、子どもが危険への意識を持ち安全に遊べるように働きかけています。

職員は様々な訓練や点検をして子どもの安全を守っています

 子どもの健康や発達は嘱託医健診時に、感染症の情報や対応について相談して、必要に応じて医療機関を紹介しています。看護師による水遊び前のAED(自動体外式)レクチャーやけが、窒息対応の資料で安全の再確認をしています。事故防止チェック表で、施設内外や子どもの行動を週1回チェックして見直しや安全チェックをしています。保健情報はインフルエンザ、溶連菌、マイコプラズマ肺炎、嘔吐下痢感染症の症状や予防、ケアのポイントなどイラストでわかりやすく解説したポスターを掲示しています。ヒヤリハットは事案を職員で共有しています。

子どもの健康情報を入園時の書類や保健だより、ポスター掲示で知らせています

 保護者には入園時に配付のご利用案内や重要事項説明書において、子どもの健康や感染症、与薬の説明をして集団生活におけるルールを知らせています。そのほか、園だよりや掲示物でも子どもの健康や安全、季節の病気、感染症情報を提供しています。また、年度初めに保護者に予防接種や既往歴について再確認をして、園児の健康把握とタイミングを逃さず接種することを働きかけています。睡眠時チェックは保護者会で周知し、0歳児は5分、1、2歳児は10分、3~5歳児は15分ごとに照明や仰向けの徹底、顔色、呼吸をチェックして記録しています。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者の個々の状況や育児の相談には、全職員が寄り添った対応を心がけています

 園は保護者の急な保育時間変更に、柔軟に対応しています。保護者参加の行事は土曜日に設定し、保護者の参加しやすい配慮をしています。4月の園だよりで、家庭での様子や気になることなど、些細なことでも相談に応じる姿勢を示しています。育児に悩みを抱えている保護者には、降園時に相談できる機会を設けています。相談内容や状況に応じて、担任や看護師、主任、施設長などが保護者に寄り添った対応を心がけています。保護者会のあとの懇談では保護者同士の意見交換やきょうだいのいる保護者から経験談やアドバイスを話し合う機会を設けています。

園だより、掲示物を通じてクラスの取り組みや子どもの様子を発信して共有しています

 保護者には子どもの育ちを保護者会や個人面談などで知らせています。子どもの姿は園だよりの「クラスより」のコーナーで伝え、玄関のホワイトボードで毎日の生活や遊びの様子を発信しています。玄関の食育コーナーには、食育活動のドキュメンテーションを掲示し、子どもの表情や年齢ごとの取り組みを分かりやすく紹介しています。保護者からは、毎月掲示される子どもの作品で年齢ごとの変化が確認できることや、職員が全園児を把握していること、職員の笑顔や子どもが楽しそうに登園する姿などが職員への信頼につながるという感想が出ています。

保護者参加の行事や保育参観を通じて保護者の養育力向上を図っています

 保護者会は年2回開催し、春は一年間の保育の取り組みや発達の目安を伝え、2回目は子どもの一年間の成長や進級卒園に向けて話しています。保育参観では、0~2歳児は廊下に目隠しをして普段のままの園での姿を見てもらい、3~5歳児は保育室に保護者を入れて子ども達の活動の様子や職員、友だちとの関わりを見て子どもの成長を確認してもらいます。また、保護者に向けた情報は、保護者の要望を受けて、子どもの病気や感染症の知識、食育の様子やレシピなどを提供し、保護者の養育力を高めることにつながっています。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
散歩や遠足での公共交通機関利用などで地域資源を活用し、多様な経験ができています

 散歩では、地域の人や商店街の人とあいさつを交わし、様々なお店を眺めるなど親しみを持てるようにしています。公園散歩以外にも0、1歳児は、近隣の触れあいセンター(児童館)のお誘いを受け、遊びに行きます。また、3~5歳児の遠足は、公共交通機関を利用して出かけ、じゃがいも掘り体験や水族館に出かけて社会性を身につけています。4、5歳児の消防署見学では、消防服を着させてもらい、消防車の働きを見せてもらっています。事前に質問をする内容を準備したうえで訪問時に質問して消防士の仕事を知る機会となっています。

地域とのつながりが少しずつ広がり、様々な人との交流する機会を設けています

 食育活動の一環として、商店街で調理で使う野菜や肉、小麦粉などを買いお店の人と触れ合っています。3~5歳児の遠足での経験や近隣の公園に毎月2回ポニーが来るのを見に行くなどさまざまな人やものとふれ合う機会を設けています。さらに、5歳児は近隣の高校の発表会に招待を受け、高校生のダンスや楽器演奏をみて、最後に学生といっしょにダンスを楽しみました。そこにいっしょに招待された近隣保育園の5歳児との交流もしています。運動会には卒園児の競技を用意し、いっしょに楽しんでいます。今後さらに地域との交流を期待します。

【講評】
おむつ替えや着替えでは子どもの羞恥心に配慮しています

 おむつ交換時にはパーティションを設置し、個室トイレの利用をしています。着替えの際は全裸にならない指導やパーティションやロールカーテンの使用をしています。夏の水遊びやプール遊びでは、園庭やテラスに日差しよけと視線を遮るカーテンを設置して周囲からの視線を遮断し、遊んだあとは水着のままシャワーをして保育室内で着替えて外部から見えない工夫をしています。身体測定は、下着を着けて計測をするなど子どもの羞恥心に配慮しています。プライベートゾーンの指導については、3~5歳児向けで絵本を用いてわかりやすく説明をしています。

子どもの権利や意思を尊重した保育をしています

 職員は保育活動の中で子どもに寄り添い、気持ちや思いを受け止め、汲みとるように努めています。遊びを決める際には、始めに職員の活動案を提示して子どもと話し合います。さらに活動の中で、子ども同士の話し合いの機会を設けています。職員は、子どもが意見や考えを話し合う機会を設けることで、子どもの自己発揮の場を作り、友だちを尊重できるような関係づくりをしています。保育中はせかす言葉掛けや否定的な言葉を使わないようにし、子どもの意思を大切にして尊重した働きかけをしています。

「保育実践ガイドブック」「保育基本マニュアル」で虐待防止について学んでいます

 虐待防止対策については、「保育実践ガイドブック」「保育基本マニュアル」などで職員の理解を進めています。職員の振り返りとしては、保育士の自己評価表や重要事項説明書の「虐待の禁止」10項目を全職員に周知しています。保護者の子育ての考えや家庭状況を踏まえ、保育園と家庭が共に子どもの成長を見守る環境を意識して作っています。育児に関しての相談には、担任以外にも主任、施設長が保護者との個人面談を実施し、寄り添っています。健康観察や保護者の対応、子どもの様子などを観察し、必要に応じて関係機関との連携をしています。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
運営マニュアルおよび保育業務マニュアルを整備し、職員が確認できるようにしています

 本部作成の各種マニュアルを整備し、業務の標準化を進めています。マニュアルには、安全管理マニュアルや衛生マニュアル、給食、食物アレルギー、未食対応マニュアルがあります。保育基本マニュアル、GKマニュアルは入職時に個人に配付されています。すべてのマニュアルはいつでも閲覧できる所定の場所に保管しています。実際の保育現場で使用頻度の高い、保健衛生マニュアルは、写真付きで対応の仕方が掲載されています。職員は水遊びやプール前に水の事故や心肺蘇生、嘔吐処理方法を確認して、子どもの安全や健康を守ることに努めています。

各種マニュアルは見直しは法人が行い、重要事項説明書は相談のうえ改訂しています

 法人作成の各種マニュアル、保育書類は、毎年、法人本部で見直しをしています。重要事項説明書についても本部と話し合い毎年見直しをしています。日々の保育の中で気づいたことや不便なことがあった場合は、乳幼児会議などで話し合って、職員に周知しています。また、0歳児と1、2歳児、3~5歳児の3つに区分した「事故防止チェック表」を用いて、予測される子どもの危険行動や園舎内での子どもの事故を未然に防ぐように点検しています。また、調理職員は「衛生管理点検表」を用いて、安心安全な給食提供ができるようにしています。

行事の反省や自然環境による保育内容の変更など柔軟な工夫をしています

 行事の反省では、写真を記録に残し次年度への参考にして有効活用する意見が出ています。また、今年度は暑さのためプールや水遊びの機会が少なく、水に触れたり、氷、寒天などの感触遊びを工夫して取り組んでいます。職員はそのことについては保護者への理解をていねいに進める必要性を感じています。ご意見箱や保護者との会話、運営委員会からの保護者の意見は、職員で検討後、掲示して保護者に知らせています。今年度は運動会と発表会のアンケートを年度末に取る予定ですが、行事に関してはリアルタイムでアンケートを取ることを期待します。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2024年5月14日~2025年3月3日

【評価者修了者No】

H0901070,H1601056,H0803005

評価結果のダウンロード

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