
評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
キッチンではAさんが手慣れた手つきでピーマンの種を包丁できれいに取って細かく切ったり、フライパンで野菜が焦げないようにフライ返しで混ぜながら炒めていた。一段落すると、調理の手を止めダイニングテーブルに近づき、Bさんが数えて置いたランチョンマットを触り始めた。職員がそばに寄り時計を見て、「(ランチョンマットを敷くのは)もう少し後でいいですよ」と伝えると、Aさんはその後何度も時計を見て数分後にランチョンマットをテーブルに間隔よく敷き始めた。敷き終わったらキッチンに戻り、手を洗い再び調理をする準備を始めた。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
Aさんはキッチンで調理をしながらダイニングテーブルの様子を見ていたように見受けられた。職員は、Aさんがランチョンマットが気になっている様子に気づき、Aさんがテーブルの方に行きランチョンマットを触り始めたところでAさんのそばに行き、時計を見て、ランチョンマットを敷くのはもう少し後でよい、と伝えていた。Aさんは職員の言葉に従い時計を何度も見ながらそろそろ敷いていいかと判断し、ランチョンマットを敷き始めた。職員はキッチンで料理等をしながら、Aさんも含めた入居者一人ひとりの様子を観察していて、Aさんがランチョンマットを敷きたいと思っている気持ちを察し、寄り添う言葉かけをしていた。Aさんは、ランチョンマットを敷きたいと思い行動したが、職員のまだ早いという言葉を受けとめ一旦敷くことを止めた。しかし、時計を見ながら頃合いを見て再開し、上手に敷けたことで満足したようだ。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
ボエンデはお年寄りが主でありお年寄りの生活の場です。出来ること出来ないことに差はありますがその力を様々な生活場面で発揮できるように声掛けやアプローチの工夫をしています。例えば調理の時間。調理をしながらも他のことに気が向くことは日常的に良くあります。時にトラブルに発展してしまうケースもあります。スタッフが主導的に動けばなんでも『手っ取り早い』のかもしれません。ですがそれはお年寄りをお客様扱いすることとなり役割を持って生活する場面を取り上げることになります。スタッフがなんでもやって差し上げるのはお年寄りにとっては親切で優しいスタッフのようです。ですが、簡単に手をださずに見守ることの難しさはありますが、【このかたはどこまで出来るか、なにが出来ないか】洞察力を磨きお年寄りの気持ちを察しながら支援しています。お年寄りの気持ちや行動を制限するとスタッフとの信頼関係を築くことは難しいと考えています。なにげない発言や動きからお年寄りがやりたいことをいったん受け止め共感する姿勢を常に保ちながら支援できるようわたしたちは日々研鑽しています。
1.家族への情報提供はあるか |
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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3.職員の接遇・態度は適切か |
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
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