評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)ひとりひとりの子どもの為の保育園であること
2)ひとりひとりの保護者の為の保育園であること
3)子どもの笑顔がいっぱいの保育園であること
4)学ぶ力、関わる力、生活する力を養う保育園であること
職員に求めている人材像や役割
元気がよく協調性の高い職員
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
経営理念を前提に、児童福祉法及び保育所保育指針に基づき、入園する乳幼児の福祉を積極的に増進させ、子どもの自然な内的発達を大切にし、子どもが安心して自己活動・自己表現が図れるよう援助すること
全体の評価講評
特によいと思う点
園では、経営理念に「一人ひとりの子どもの為の保育園」「一人ひとりの保護者の為の保育園」を掲げ、全職員で子ども一人ひとりを把握し適切な保育を心掛け、保護者個々の就労や家庭の事情に配慮し、サービス提供を行っている。連絡ノートで子どもの様子や成長を丁寧に伝え、個別面談では保護者の子育ての悩みを傾聴、気持ちに寄り添い、温かなやり取りが面談記録簿に記され、保護者に安心と信頼を届けていることが伺える。保護者からは、アドバイスを頂いたことで救われました、先生方が親切で信頼できる、安心して預けられる等の声を頂いている。
子どもが食に興味を持ち楽しく食を学ぶことに力を入れ、日々の給食献立は旬を大切に彩りや香り、触感等も考慮、美味しいを目指し行事食、リクエスト給食も提供。茄子、おくら、稲等を栽培、成長を観察、収穫、味わっている。お泊り保育ではスイカ割り、カレーライス作りを経験、高野豆腐について学び、おやつに高野豆腐プリッツ、野菜を切り皆で調理した芋煮会は青空ランチで試食。筍に触れる、薩摩芋を潰す、グリンピースのさやむき等年月齢に合わせたクッキング保育、子どもの食に関する興味や関心を刺激、わくわくを体験する食育活動は良質である。
園では年長児に日々の保育で生活自立習得を目指している。就学に向けて3歳児からティッシュとハンカチをポケットに入れ、5歳児の秋頃から午睡調整を行い、椅子に座って静かな活動に集中できる力を身に付けている。平仮名、カタカナ、100までの数字の理解など保育の中で実践、筆の持ち方を教わり、最初は水で次に墨で習字の時間も設け書初めの練習、自分で縛ってほどく縄跳びや靴紐を結ぶ等にも取り組んでいる。発表会では、鍵盤ピアニカや木琴等の楽器を使って演奏、セリフを覚えた劇や舞踊劇を披露、安心な就学への取り組みは高く評価したい。
さらなる改善が望まれる点
当園は、地域に根ざした歴史ある保育施設であり、長きにわたり地域福祉に貢献、現在も通常保育以外に緊急一時保育の受け入れなど、地域の子育て支援を担っている。また、町会行事や地域清掃等にも園長の参加が見られ、コロナ禍以前は、職業体験・ボランティアの受け入れ、高齢者施設訪問等、地域との交流が盛んに行われていた。園では、外部の方との触れ合いにより、子どもたちの興味・関心の幅が広がる事が重要と考え、今後は神社へのお参り、商店街での対面のお買い物体験など、少しずつ交流の機会を増やしていきたいと考えている。期待したい。
園のホームページでは、年間行事を写真で紹介、今日の出来事はブログ形式で伝え、園探しの専用サイトにも園の基本情報を掲載している。また、保護者には日々の様子や行事を動画撮影して販売しているものの、ブログの更新頻度も多くなく、地域及び一般社会に対する情報提供が少ないのが現状である。職員の高い定着率、広い園舎と園庭、食育への取り組み、全職員で子ども全員を見守る保育等、他園にはない当園の魅力を分かりやすく情報提供していくために、さらなる取り組みを期待したい。
園では、働きやすい職場作りに努め、育成にも毎年力を入れて取り組んでおり、職員は高い定着率を維持し、人員は充足状態にある。また、前年度は育休明けの職員も復職する等、人員体制は整っている。一方、採用に関しては、ハローワークや紹介会社、求人広告等を活用してきたが、工夫・改善が必要であると認識している。今後は、実習生の積極的な受け入れや動画を活用した園のPR等、園の魅力や特徴を分かりやすく伝えるためのさらなる取り組みを期待したい。
事業者が特に力を入れている取り組み
今年度から再開したお泊まり保育では、野菜を自分達で切ってカレー作りに挑戦、夜は園内を探検し、翌朝はみんなでラジオ体操等、楽しい思い出作りとともに、自立心を育んでいる。春の遠足は、乳児は公園で春を五感で味わい、幼児は科学博物館で恐竜の骨やシロナガスクジラの模型等を楽しみ、クリスマス発表会では、練習の成果を披露している。また、年長児は習字にも取り組み、お正月には書き初めに挑戦している。さらに、園庭では茄子やオクラ、インゲン豆等の夏野菜、チューリップ等の花の他、稲作も行う等、自然に触れ合う機会も設けている。
食育は、年長児が主となって茄子やオクラ等の夏野菜を栽培、成長過程を観察し、収穫した野菜を食べる他、様々なテーマを設定して食育に繋げている。「さつま芋をつぶしてみよう」では、茹でたさつま芋をつぶして食材の変化を楽しみ、高野豆腐に触れたり、タケノコの皮やトウモロコシの皮むき、えんどう豆の鞘むき、ホットケーキ作り、お月見団子作りも行っている。また、おやつは手作りで、プリンアラモードやこいのぼりパン、いちごオムレット、かたつむりケーキ等、彩り豊かで見て楽しい、食べて美味しいおやつで、保護者からも高い評価を得ている。
園では、全職員が子ども達全員の顔と名前を覚えて全員で見守っている他、保護者が安心して働けるように、保護者負担の軽減にも配慮している。具体的には、朝は玄関で子どもを引き渡し、荷物は職員が預かって整理、保護者会もなく、任意参加のグループLINEを活用、行事終了後は保護者同士が任意で集まっている。また、日常の保育や行事の様子は園にて動画撮影して販売している。保護者アンケート調査でも、保護者会等の負担がないことや、行事が土曜日で参加しやすい等、保護者負担の軽減に向けた園の取り組みを高く評価する声も寄せられている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:調査開始時点で登録している利用者全員が対象。園児の年齢は1歳から5歳児まで。
- 調査方法:アンケート方式
調査票を事業所から利用者へ渡し、利用者から直接評価機関へ郵送する無記名アンケート調査。 - 有効回答者数/利用者家族総数:34/95(回答率 35.8% )
総合評価では、回答した34名中32名が「大変満足」または「満足」と回答している。個別項目でも、30名以上が「はい」と回答している項目が多く、全体的な満足度は高い。自由記述では、「子どものことを細やかにみてくださって、日々感謝しています」「先生方が親切で、信頼できる」「毎日楽しく通えているのは、先生方の温かい雰囲気作りのおかげだと思っています」等の声が寄せられている。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
「自宅では教えていないことをたくさん学んできてくれて、ありがたいです」等の声が寄せられている。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
「保育園でしたことや、先生から教えてもらった季節や天気のことを、毎日楽しそうに話してくれます」等の声が寄せられている。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
「手作りのおやつで、いつもありがたいです」等の声が寄せられている。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
「毎日園庭に出て、いろいろな大きな活動ができている」等の声が寄せられている。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
「利用経験なし」等の声が寄せられている。
6.安全対策が十分取られていると思うか
「セキュリティー面の強化を期待したい」等の声が寄せられている。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
「土曜日で参加しやすいです」等の声が寄せられている。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
「個人面談での相談や、お迎え時に時間が取れる」等の声が寄せられている。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「清掃が行き届いている」等の声が寄せられている。
10.職員の接遇・態度は適切か
「先生大好き、といつも言っているので、安心して預けさせてもらっています」等の声が寄せられている。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「すぐに電話がかかってきて、状態を教えてくれる」等の声が寄せられている。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「実際の対応は見てませんが、問題ありません」等の声が寄せられている。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
「優しい対応が多い」等の声が寄せられている。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
自由記述は特になし
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
「連絡帳での記述が分かりやすい」等の声が寄せられている。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
「一度お伝えしたことがありますが、すぐに改善してくれました」等の声が寄せられている。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「面接の時に説明があり、しおりにも記載されている」等の声が寄せられている。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
地域や福祉業界の動向は、区の園長会や幼保小の連絡会等にて把握している
園を取り巻く環境について、保護者の意向は日々の会話や連絡帳、第三者評価の無記名アンケート調査で把握、職員の意向は個人面談や第三者評価のアンケート調査で把握している。地域や福祉業界の動向は、区の園長会や幼保小の連絡会、区からの通達等にて把握し、区の施策、他園の事故・苦情事例、地域の子どもや保育園数の推移等、様々な情報を収集、職員会議にて園長会の内容を職員にもフィードバックしている。また、町内会に所属し、回覧板を通して地域の行事等の情報を収集し、園の経営状況は経営層が定期的に把握し、課題を抽出している。
全体的な計画に基づいて、指導・行事・保健・食育計画等を作成している
中長期の課題やビジョンについて、建物の老朽化は部分的な補修等で対応、ICT化については優先順位を決めながら検討したいとしている。単年度の計画は、毎年事業計画書を作成し、今年度のクラス編成や年間行事予定、感染予防に向けた具体的な対策、延長保育、キャリアアップ研修を掲載している。特に行事については、安全確保・感染予防の観点からの方向性・具体策を決定している。また、全体的な計画に基づいて、指導・行事・保健・食育計画の他、防災・研修計画やもじとことばのカリキュラム等を作成、計画に合わせた予算も編成している。
毎月の職員会議で行事開催に向けた打ち合わせを実施、終了後に反省・評価を行っている
着実な計画の実行に向けて、毎月の職員会議では、行事開催に向けた打ち合わせを実施し、内容やねらい、職員の動き、役割分担、当日の流れ等を協議・決定、運動会は乳児と幼児で時間帯を分け、遠足は幼児のみバス利用とする等工夫しており、実施後は反省と評価を行い、翌年度に繋げている。年度末には、行事や研修の実施状況、感染症対応、食育等について1年間を振り返って取り組んだ内容を事業報告書にまとめ、定員に対する充足率も記載、特に「質の高い保育サービスの提供」と「職員の確保」については、1年間の成果・評価を行っている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
人権擁護のセルフチェックを実施し、職員会議でも言葉遣い等に注意を促している
守るべき法・規範・倫理について、新人職員にはオリエンテーションの際に伝える他、OJTを通して保育所保育指針についても伝えている。また、人権擁護のセルフチェックを実施して職員一人ひとりが日頃の言動を振り返る機会を設け、職員会議でも、子どもへの呼び捨てを禁止することや、食事を無理強いさせないこと等、具体的な注意を促し、子どもに教えている日々の挨拶や「ありがとう」「ごめんね」をまず自分達が実施することを呼び掛けている。保護者による虐待の可能性がある場合は、関係機関と連携し、問い合わせがあれば情報提供している。
保護者の意向は、登降園時の会話や第三者評価の無記名アンケートで把握している
保護者の意向は、登降園時の会話や連絡帳、個人面談、第三者評価の無記名アンケート調査で把握している他、任意ではあるが園全体でグループLINEも作成、要望には園長や副園長が対応している。「給食の内容が分からないので、見えるようにしてほしい」との要望があり、園では献立の写真を掲示する等、改善に向けて取り組んでいる。苦情が発生した場合は、状況を把握するとともに原因や対策を協議し、苦情受付票に記載している。今年度の第三者評価の無記名アンケートでは、回答者34名のうち32名が「大変満足」または「満足」と回答している。
現況報告書、決算書等をインターネットで開示、実習生等も受け入れ体制を整えている
透明性を高める取り組みとして、定款や役員名簿、現況報告書、決算書等をインターネットで開示、ホームページではブログを通して子どもの様子を紹介している。また、保育の専門学校から実習生を受け入れ、ボランティアや職場体験も募集があれば受け入れる体制を整えている。また、卒園児とは個別に交流があり、町内会の行事も平日開催であれば参加したいとしているが、商店街や高齢者施設等との交流がないのが現状である。ボランティアや職場体験等の受け入れに向けた積極的な情報発信や商店街との交流等、さらなる地域交流・貢献活動を期待したい。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
保育安全計画を作成し、散歩コースの安全確認や子どもへの安全指導を位置付けている
事故防止への取り組みとして、お散歩マップを作成し、工事等の情報があればその都度情報共有、散歩の際は、出発時と目的地到着時、活動中、集合時、園到着時に人数確認を実施、職員2名が携帯電話を所持している。また、保育安全計画を作成、散歩コースの安全確認や子どもへの安全指導、不審者対応訓練の他、誤飲事故防止に向けて使用禁止の食材や切り方に注意を要する食材等を明確にしている。さらに、他園での事故事例があれば、給食会議で提供方法を協議、当園としての対応方法を保護者にも通知、怪我をした場合は必要に応じて写真も撮影している。
防犯活動を含めた防災年間計画を作成し、定期的に避難訓練を実施している
防災については、防災年間計画を作成し、定期的に避難訓練を実施、引き渡しカードを活用しての引き渡し訓練も実施している。また、大規模災害を想定して事業継続計画(BCP)も作成し、区のハザードマップも添付、自家発電機も備え、BCPは職員会議を通して職員に周知している。防犯も防災年間計画に位置付け、「いかのおすし」の標語を教えたり、防犯マニュアルの見直しや学校110番の位置の再確認、さすまたの使い方を学ぶ等、様々な取り組みを行っている。保護者に対して、防犯活動に計画的に取り組んでいることを伝えることにも期待したい。
情報の収集・利用・保管等については運営規程等に基づき、職員に周知している
情報管理について、書類は会議録や各計画書、保育日誌等を種類別に適切に整理・保管、個人面談記録ファイルは赤、健康チェックリストは黄色とする等、色分けして分かりやすく分類し、必要な時に確認できるようにしている。また、情報の収集・利用・保管・廃棄については運営規程等に基づき、職員にも周知、実習生等の受け入れ時はオリエンテーションにて説明している。保護者に対しても、個人情報保護を踏まえて園内での撮影ルールを定め、SNS等の不特定多数が閲覧できるものへの投稿は不可とし、職員にも園内でのスマホ使用ルールを周知している。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
クラス担当は持ち上がりにこだわらず、経験・希望・バランス等を考慮してその都度判断
採用は求人サイトやハローワーク等を活用、面接は園長や副園長が担当し、園の特徴も分かりやすく伝え、求める人材確保に努めている。クラス担当は、持ち上がりにこだわらず、職員の経験・能力・相性・希望・バランス等を考慮してその都度判断、副主任やリーダーになるために必要な経験を踏まえて担当クラスを決定する等、職員一人ひとりの育成や将来を踏まえ、適材適所に配置している。キャリアパスについては、都のキャリアアップ研修を活用し、園としても5年目、10年目等、経験年数に応じて必要となる能力や業務内容を育成計画として定めている。
毎年研修計画を作成し、計画は1期から4期に分けて計画的に取り組んでいる
職員育成のために毎年研修計画を作成、計画は1期から4期に分けて計画的に取り組み、キャリアアップ研修を中心に様々な研修を受講、事業計画書にもキャリアアップ研修の受講予定者と受講予定研修名を記載、前年度は9名が受講し、今年度も6名の受講を予定しており、職員一人ひとりの希望に沿って計画している。また、キャリアアップ研修以外にも、運動会実技講習会や保育園給食講習会、AED講習等、オンラインも含めて様々な研修を受講し、園内でオンライン受講できる環境も整えている。受講後は報告会を行い、受講内容の共有化に努めている。
働きやすい職場環境が、高い職員定着率に繋がっている
職員の定着及び意欲向上に向けて、休憩時間の確実な確保や有給休暇の取得等、就業状況の改善に取り組んでいる他、個別に聞き取りも行って要望を把握している。職員アンケート調査では、園の良い点として「残業がない」「有給がとりやすくなった」「やってみたいと思う活動内容ができる」等、働きやすい環境環境を高く評価する声が多く寄せられている。常勤職員の平均在職年数も12年であり、職員の定着率が高い。一方、アンケート調査では、ICT化をはじめとして、経営層に対する様々な要望も寄せられており、今後の取り組みを期待したい。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
園では、感染防止しながらの保育の実践を前年度の重要課題に設定している。コロナ禍で中止していた行事を形を変えながら実施していくこと、制限された保育の中でも、子ども達への発達に配慮し、心身ともに充実した保育の実現を図ることが課題設定の理由としてあげられる。具体的な取り組みとして、日々の保育においては、職員のマスク着用や手指消毒、玩具等のアルコール消毒等の基本的な対策を継続する他、手洗い用の固形石鹼は廃止してポンプタイプへ変更、個人面談はQ&A形式による文書のやり取りか来園かの方法を保護者に選んで頂く方式で実施、運動会やクリスマス会はクラス別に実施することで保護者が密にならないように配慮している。また、お泊まり保育は日帰りのお楽しみ会とし、短時間制とする等、感染防止しながらできる限りの保育の実践に取り組んでいる。結果として、前年度はクラスター発生をゼロに抑えることができた。検証は毎月の職員会議や年度末の振り返りで行い、事業報告書にまとめ、今年度の事業計画書にあらためて感染予防のための具体的な配慮や行事に関する方針等を示している。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
課題設定について、前年度は年度途中でコロナが5類に移行したものの、感染予防への取り組みは引き続き福祉施設にとって重要課題であり、適切な課題設定である。取り組みについては、基本的な対策の継続だけでなく、食事の際の配慮や布団等の衛生面での配慮、行事の工夫、職員の残業の自粛等、様々な角度から感染予防を行っていることがうかがえる。事業計画書や事業報告書にも、感染予防のための配慮として、詳細な対応策を記載している。結果として、クラスターゼロに抑えたことを高く評価したい。また、オンラインで外部研修を受講できる環境も整える等、時代に即した対応も行っている。今年度は、お泊まり保育を再開し、実習生も1名受け入れる等、状況を踏まえて順次コロナ禍前の状態を取り戻しつつあり、感染予防しながらの保育の実践に向けて、計画的に取り組んでおり、事業報告書からも、検証を適切に実施していることがうかがえる。よって、課題設定から実行、検証、検証結果の反映に至るまでのプロセスは適切に機能している。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
園では、質の高い保育サービスの提供と職員の確保を前年度の重要課題に設定している。育成には毎年力を入れて取り組んでおり、特にキャリアアップ研修は事業計画書にも位置付け、計画的に取り組んでいる。研修では、知識習得だけでなく、ディスカッションの機会もあり、乳児・幼児の他、保護者支援、食育・アレルギー対応等様々なテーマに計9名が参加し、それぞれのキャリアアップに繋げている。また、園内研修では、消防署による救命救急講習を受講した職員による実践的な話を聞き、練習も実施した。さらに、他園での虐待事例等を踏まえ、園でも人権擁護のセルフチェックを実施して職員一人ひとりの日頃の言動を振り返る機会を設け、虐待防止への意識を高めている。検証は年度末に実施して、1年間の取り組みの内容や成果等を事業報告書にまとめ、今年度の事業計画書でも、6名の受講予定者と受講予定研修を決定している。職員の確保については、基本的に高い定着率を維持しているものの、働きやすい職場作りに向けて、残業及び持ち帰り残業を減らす工夫等を行っている。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
質の高い保育サービスの提供に向けて、育成や職員の確保に力を入れることは、保育業界共通の重要課題であり、適切な課題設定である。育成については、特にキャリアアップ研修受講に向けて、計画的に取り組んでいることを高く評価したい。また、集合形式での研修だけでなく、オンライン受講できる環境も整え、受講しやすくなり、事業報告書においても、「研修への意欲的な参加に繋がり、意識が向上した」としている。キャリアアップ研修以外にも、前年度はストレスマネジメントや運動会実技講習会、職員衛生講習会、保育園給食講習会等の外部研修にも参加している。職員の確保については、育休明けの職員が1名復職し、産休育休に入った職員が1名いたが、職員数は十分足りており、余裕を持ってきめ細かい保育ができたとしている。今年度の事業計画書では、あらためてキャリアアップ研修予定者を記載し、引き続き育成を重要課題として取り組んでいる。採用に関しては、工夫・改善の余地があるものの、課題設定から実行、検証、検証結果の反映に至るまでのプロセスは適切に機能している。
サービス分析結果
【講評】
利用希望者に対してホームページ等を活用し園の情報をわかりやすく伝えている
ホームページのトップには、園舎の外観写真と保育目標を掲載し、「保育園のご案内」で、概要・園の一日・年間行事等、利用希望者が知りたい情報をわかりやすく提供している。「今日の出来事」では、四季折々の行事等子どもたちの活動の様子を発信。また、開設当時(1930年代)の風景も載っており、園の特色である地域に根ざした歴史ある保育施設であることが紹介されている。尚、ホームページには、見学・ご相談はお気軽にと電話番号・24時間受付の問い合わせフォームも有り、利用希望者の利便を図っている。
行政・関係機関・園長会・町内会等の地域組織と連携、情報交換している
行政に空き情報など毎月報告、区の保育施設ガイドと連動し、園長会や幼保小連絡会・町内会などの地域組織とも連携、情報の相互発信をしている。区役所で行われる園長会では、区からの保育関連の連絡・園からの保育状況の報告や各園との運営に関する情報交換を行い、幼保小連絡会では、小学校生活へ向けての円滑な接続を協議している。尚、園では町内会にも加盟しており、回覧板等での地域情報の収集や地域行事・地域清掃などの取り組みに園長が参加し交流を深め、気になる子どもについては発達総合センターなどの関係機関と連携し保育に役立てている。
利用希望者の問い合わせや園見学には個別の状況に配慮、丁寧に対応している
利用希望者の問い合わせや見学の依頼は随時受け付け、園長・副園長が丁寧に対応している。見学日程は毎週金曜日の10:00~11:30となっているが、個別の状況に応じて変更可能となっている。見学コースは、1階・2階全保育室を在園児の活動に配慮しながら、子どもたちの様子をありのまま見て頂いている。質問は都度対応、持ち物等に関する質問が多いと聞く。外国籍の保護者には翻訳機を使用し個別に対応。また、園の特徴として、0~5歳児まで子ども一人ひとりを全職員が把握、最適な対応を心掛けている事を伝えている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園前に面談を設け、分かりやすく丁寧な説明で、保護者より同意を得ている
入園前に面談を設け、保護者と共に保育案内のしおり(重要事項説明書含む)を丁寧に説明、質問に応えることで開始にあたっての不安を解消。説明後、児童票に署名頂き同意を得ている。アレルギー等に不安がある保護者については、栄養士同席のもと必要に応じて、新たな面談を設ける用意もしてる。家庭や子どもの状況、意向等把握、児童票に記載、説明会では、年間行事予定・個人情報の取り扱い・登園のルール・苦情窓口・慣らし保育・持ち物などを説明。園の基本的ルール、年齢に応じた社会性、集団活動を重視した保育の実施についても伝えている。
慣らし保育は保護者と細やかな情報共有、安心を届け、個別対応を行っている
サービス開始時、慣らし保育の原則期間は、1週間から10日間だが、子どもの様子や保護者の就労状況に応じて、保護者と相談・調整、個別に対応している。1日目は、1~2時間保護者と一緒に過ごし、2日目から子どもだけ1時間ずつ伸ばしながら保育、昼食後お迎え・午睡後起きたらすぐお迎え等、徐々に園生活に慣れるよう支援。子どもが大好きな馴染みのタオル等の持参も可能だが、淋しい気持ちの対応は家庭的な雰囲気でお膝にだっこ等スキンシップで応じている。子どもの様子は、連絡ノートや登降園時の対話で丁寧に伝え、安心を届けている。
晴れやかな卒園式で送り出し、子ども保護者の不安軽減、支援の継続に配慮している
就学前に希望により個人面談(紙面または対面)を設定、質問紙票を配り、保護者の質問に丁寧に回答し、サービス終了時の保護者の不安の軽減に役立ている。園では、就学の準備としてノートを使った文字・数字の練習、バス遠足やお泊り会等を実施、小学校生活につながる集団活動の基礎も養っている。卒園式では、証書授与式に続いて発表会、歌・踊り・合奏・劇・感謝の言葉など成長のあかしを披露し、保護者達が作成した卒園アルバムを頂いている。尚、小学校との連携は、詳細な保育要録の提出・児童の様子の連絡等、支援の円滑な継続を実施している。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
丁寧なアセスメントで子どもの全体的な姿を把握し、個々の発達の過程を記録している
入園前の子どもの状況は保護者との面談・提出書類で情報取集、児童票の記載にて課題抽出、指導計画に反映している。児童票の項目は、健康診断・既往症・発達の姿(健康生活・人との関わり・言葉・遊び)・参考となる事項と多岐にわたり、子どもの全体的な姿を把握し、保育実践。子どもの日々の様子や発達の過程は保育日誌に記録し、登降園時の会話や連絡ノートにて保護者と情報共有。さらに個別面談にて、保護者のニーズを把握し、保育に繋げている。保護者からは、子どものことを細やかに見て下さって感謝していますとの声を頂いている。
全体的な計画を踏まえ年間指導計画を作成し、当月の保育目標を保護者に伝えている
全体的な計画は園長が作成し、その計画を踏まえて養護・教育の各領域を考慮した年間指導計画を立案。クラス担任及び園長が月案・個別月案(乳児クラスと発達など配慮が必要な子ども・外国籍の子ども)・週案を作成し、当月の保育目標については、園便りとともに一覧表を保護者に配布し、理解を得るよう努めている。計画の見直しサイクルは、毎月の職員会議での評価で次月の計画を検討するが、個別指導計画については、子どもの状況の変化に応じて、保育日誌や週案を確認しながらクラス担任と話し合い、見直しを図っている。
子ども一人ひとりに関する状況を記録し、引継ぎ事項や会議等で情報共有している
子ども一人ひとりに関する情報は児童票に集約、更に発達や言葉に関して気になる子どもについて個別配慮児童票・外国人配慮児童票を作成、きめ細やかに対応している。日々の子どもの様子は保育日誌に記録し、年齢毎子ども一人ひとりの状況変化を把握、日常の職員間の情報共有に関しては、申し送り・引継ぎ事項メモ・ホワイトボードの記載等で周知している。また、職員会議を毎月開催、当月の振り返り・翌月の予定確認・ヒヤリハット・ケース検討・園長会にて出た案件等を議題にし共有、尚参加できなかった職員は、議事録確認後、押印する事としている。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもの全体的な姿を把握し「人」・「もの」・「こと」に触れる機会を大切にしている
園では入園時に保護者から記入いただく児童票で入園までの子どもの姿を把握、入園後は保育の中で子どもの発達の様子を確認、登園時の保護者との対話や連絡ノートでその日の体調や家庭での様子を知り、降園時に園での状況を伝えている。職員は、登降園時の保護者とのコミュニケーションを大切に子ども一人ひとりの全体の姿を把握した上でその日の保育に反映させている。散歩時に行き交う地域の様々な「人」、スコップやバケツ、はさみやのり、食事具など「もの」、絵本や季節行事、世界や日本の節句などで様々な「こと」に触れる機会を大切にしている。
子どもの発達や関わり方の違いを学ぶ機会を提供し無理なく活動できる環境を整えている
行事や朝夕の合同保育の時間は0~5歳児の豊かな交流の機会として提供、幼児が乳児のお手伝いや協力、譲り合い等異年齢での活動を通して互いが発達の違いを知り関わり方を学ぶ機会となっている。ハロウィンやクリスマスで由来を学び、異文化に触れ、外国籍の子どもと一緒に文化の違いを体感、学んでいる。発達のゆっくりな子どもには、同じ活動が無理なくできるように配慮、特別な配慮が必要な子どもには巡回相談や保護者と連携、手添えでやり方を伝える、遊びの幅を広げる方法等療育内容を共有している。月末には電話で園での様子を伝えている。
気持ちの行き違いは発達や年齢毎に対応、安心な就学に向けた保育に取り組んでいる
子ども同士のトラブルは双方の気持ちに寄り添い、相手を思いやる気持ちに気付けるように取り組んでいる。幼児同士の玩具の取り合いでは、子ども同士が話し合いをして解決できるよう職員は静観し見守っている。就学に向けて平仮名、カタカナ、100までの数字が言えるよう保育の中で実践、年長児は書初めを目標に筆の持ち方など習字の練習も行っている。秋頃から午睡を調整、椅子に座り机に向かい静かに過ごすなど、就学意欲を高める取り組みは良質である。保護者には入学前プログラムの案内等を配布、スムーズな学校生活が送れるように実践している。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時は保護者から家庭での様子を伺い、子どもの状況に合わせた保育を提供している
登園時は子どもの表情や顔色、活気、咳、鼻水を視診、様子を観察、休み明けや病後等は過ごし方や経過を詳細に伺っている。感染症等でしばらくお休みをしていた子どもには、状況を聞き、体力に合わせて戸外活動を室内活動に変更、午睡調整等も行い、休める環境も整えている。登園時の様子や保護者から連絡事項等はホワイトボードに記入、職員間で共有、園での保育活動につなげている。外国籍の保護者には翻訳機を使い会話、お手紙等は日本語と英語で記載し配付する等、丁寧に対応している。降園時は、子どもの頑張った事等エピソードを伝えている。
基本的な生活習慣が確実に身に付くよう、保育の中で環境を整え働きかけている
園では子どもの思いを尊重、個々のペースを大切に無理強いせず保護者と密に連携し生活習慣習得、生活自立に取り組んでいる。職員が手本になる挨拶や感謝の言葉、食事は乳児のスプーン介助から手づかみ、スプーン、3歳児から箸に移行、排泄はおむつが濡れたことを職員に伝え、家庭と連携しトイレトレーニング開始、3歳から歯磨き、ティッシュとハンカチをポケットに入れ管理している。園では保護者に履きやすい靴での登園をお願いし、5歳児では紐靴の結び方、縄跳びの仕舞い方等も練習している。午睡時は制服を脱ぎ畳む等生活自立に取り組んでいる。
休息は安心・安全な環境を整え生活リズムに配慮、家庭には十分な睡眠をお願いしている
園では生活の中の個を大切に生活リズム等に配慮し、個々に合わせた休息に取り組んでいる。0歳児の低月齢児は個別の睡眠リズムに合わせて眠れる場所を確保、登園時間が早い、利用時間が長い子どもには子どもの体力等を考慮して午睡時間の調整、夕方寝等体を休める環境を整えている。午睡時は顔が見える環境で仰向け寝を基本とし布団で就寝、温度や湿度管理を行い、ブレスチェックに加え寝方や汗、咳込み等を観察、安心・安全な午睡環境に取り組んでいる。早目に目覚めてしまった子どもには絵本等を読み静かな休息を促し遊びとのメリハリを伝えている。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもが自主・自発性を発揮する活動、集団の中で主体的を実感できるように行っている
園では子どもの日頃の声を尊重しできる限り保育に取り入れ、子どもの自主・自発的で積極的な遊びにつなげている。栽培活動では役割分担を決め、みんなで野菜作りに取り組み、合同保育の時間はブロックや車、ままごと、絵本など子ども自身が手に取れる環境を設定、自由遊びにつなげている。子どもの「やりたい」を受けとめ、舞踊劇や歌など発表会の出し物や役決め、振り付けなどは、期待を持ち楽しみながら練習に参加できるように子どもの声から準備している。戸外活動や散歩先は、普段の会話や遊具の話などに興味を示す姿を受け、行先を決定している。
子どもの豊かな発達を視野に、言葉、表現などを楽しみ感性や創造力を育んでいる
園では日頃から季節や行事などテーマを決め、絵本を読み聞かせ、手遊び、毎月の歌や季節・行事歌、曲に合わせてタンバリンや鈴、シンバル、たいこなどを使い、言葉と音楽の融合保育の楽しさを伝えている。子どもの言葉習得は大人が手本、美しい日本語使用を指導、誕生日会にインタビューなど言葉の楽しさや大切さを伝えている。木の実や葉っぱ、絵の具、クレヨン、シール、粘土、折り紙、廃材など様々な素材や画材で楽しみ、おばけをはじき絵で描く幼児や乳児のクレヨンとシールで制作したハリネズミの顔など毎月の制作は創造力の発揮につなげている。
子どもが戸外・園外で思いっきり活動、ルールや自分自身の気持ちの調整を学んでいる
戸外・園外活動は、風、太陽、空気、土、砂、水、木、葉、花等自然や季節に触れる散歩や園庭活動を中心に夏の水遊び、ママ手作り弁当で遠くの公園まで歩いて行く春・秋の遠足、バスで出掛けるいもほり遠足、園庭での運動会等楽しんでいる。桜の木を見季節の移り変わりを観察、虫たちと戯れ命の大切さを学び、子ども同士の関係性を大切に、滑り台は順番に並び、自己主張発揮の1歳頃から「待とうね」「順番ね」「玩具は投げない」等子どもの気持ちを受け留め、見た手遊びの順番、玩具の譲り合い等職員は繰り返し伝え、子どもの心の調整につなげている。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
子どもの興味関心を刺激し、わくわくドキドキしながら参加する年間行事を提供している
園では年度始め年間行事計画を決定、終了後評価、振り返りを行い次年度につなげている。絵本や紙芝居、行事歌、制作等わくわく感を膨らませ謂れや由来も伝え行事食等も提供している。歯科衛生士が正しい歯磨きの仕方を伝える歯科健康教育、「〇〇になりたい」短冊に願いを込めた七夕、歩いて行く春秋遠足やバスに乗って行くいもほり、肝試しやスイカ割を楽しんだお楽しみ会、二人一組で力を合わせて走った運動会、好きな洋服やコスチュームで着飾り踊った発表会、豆まき、ひな祭り、卒園式等保育を意識した季節行事を楽しみ、日本文化を伝えている。
「皆で頑張ろう」子どもが協力し創り上げ、達成を実感できる行事に取り組んでいる
子どもが協調性を発揮、やり遂げる喜びを実感している。園庭で運動会、かけっこ、マットや跳び箱を披露、三輪車を使った競技や父母に手紙を届ける0歳児ゆうびんやさん等、子どもの成長を喜び合った。誕生日会は誕生児の紹介、「好きな食べ物は?」等のインタビュー、職員によるパネルシアター等で気分を盛り上げ、ケーキを頬張り、お泊り保育では年長児が野菜を切りカレー作り、翌朝は近隣の公園でラジオ体操、フォートフレーム制作を楽しんだ。発表会や卒園式では、舞台の上で歌やダンス、舞踊劇等を、ピアニカや木琴等で合奏も披露している。
子ども、保護者、職員が豊かに関わり、子どもの成長を喜びあえる実践に努めている
園では保護者と共に良い想い出に残る年間行事に取り組んでいる。保護者と一緒に入園式、運動会や発表会では練習成果を観覧、子どものみの行事では必要物品や子どもの持ち物、遠足のお弁当等協力頂いている。卒園児の保護者がアルバムを制作、写真は園で撮ったものを提供、卒園式では子どもが保護者に感謝の気持ちを伝えている。「バスに乗っての行事は、わくわくする機会になっている」「夏のプールは毎日ありがたい」など保護者からは季節毎のイベントや行事への取り組みに感謝の声が寄せられている。園長は、近隣神社への初詣等を検討している。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
「パパ、ママ、お帰りなさい」子どもが安心して、お迎えを待てるように取り組んでいる
園では長時間保育の子どもが安心して過ごせる時間と環境を提供している。全体的な計画や年間指導計画に長時間保育を位置付け、月案、週案等で連携。登、降園は家庭により様々、年月齢、人数に考慮し朝の会前9時30分位迄、お帰りの会の後4時位からブロックや人形等のコーナーや自由遊び等異年齢児合同保育を段階的に各階を活用し実施、クラス別設定保育とのメリハリにも配慮。18時30分におにぎりやサンドイッチ等腹持ちの良い補食を提供。夕方4時30分まで園庭の滑り台で気分転換、多めのスキンシップやゴロゴロ等安心な環境も提供している。
子ども一人ひとりの様々な様子や発達の細やかな情報を保育に活かし実践している
子ども達は合同保育の時間を通して、豊かな交流を楽しんでいる。年下のキャラクター玩具を懐かしみながら遊ぶ年中・長児、乳児が幼児に甘え、幼児が乳児をあやし、膝に乗せ、絵本の読み聞かせ、上手な遊びを教える等豊かな子どもの世界が展開している。子どもの慈愛や慈しみ、人間関係性等豊かな精神発達への取り組みは良質である。数少ない電車クッションや指人形、マグネット積み木等の玩具は特別感、頑張って保護者の帰りを待っているご褒美に提供している。発達確認は発達の姿で経過記録を行い、園長が計画との齟齬等定期確認している。
長時間保育におけるクラス別設定保育とのメリハリある保育形態の工夫に努めている
全体的な計画に基づき各種指導案を実践している。0から5歳児の年齢別クラス編成で設定保育を基軸に季節・文化行事や地域交流等は一斉・集団保育や乳・幼児別縦割り保育やグループ保育等多彩に取り組んでいる。誕生日会は主役紹介、好きな食べ物等をインタビュー、手作りケーキ、歌や職員によるパネルシアター等でお祝い。散歩や園庭活動はクラス別や縦割りで活動、朝、夕の異年齢合同、コーナー、自由保育等多彩に展開。挨拶や感謝、片付け、お手伝い、トイレ、着替え等学んでいる。園長は、子どもの思いや意思の尊重、自主性を大切にしている。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
「お腹空いた、今日の給食なぁに」子どもが食に興味を示し、意欲的に取り組んでいる
献立表は、栄養士が季節等に配慮、2サイクルで作成している。手作り給食は薄味で旬や香り、彩り、食感等五感や味・口腔・咀嚼・嚥下発達、免疫向上に配慮し、下拵えに工夫し提供、子どもが楽しく寛げる雰囲気に努めている。毎月の給食会議では、誤飲による窒息事故防止事項」を踏まえ新たに注意すべき点と食材の調理方法、カジキ等の切り方について話し合う等、乳幼児の発達を考慮し意見交換を行っている。栄養士は給食風景、喫食状況を観察、職員が盛り付け量等個別対応、お替り自由、食事具使用は他児を意識したり、無理なく保護者と連携している。
子ども一人一人の心身状態を把握しながら、健康で、安心な食の提供を実践している
アレルギー対応は入園時、保護者と面談、医師の診断書、指示書やガイドラインを確認、全職員に周知、徹底、トレイ、食器、食事具を分けて、職員配置、着替え等にも注意し提供している。宗教上の子どもには豚牛肉や出汁を除去、肉を魚で代替え提供する等文化的価値観を受け入れ、登園可能疾病には牛乳を白湯に変更し提供している。離乳食から幼児食へ移行時は保護者と連携し、「カミカミ」「モグモグ」など言葉がけを行い、咀嚼を促し、丸呑みにならないように進め、小さく切りながら食べさせていく等、一人ひとりの発達に合わせて取り組んでいる。
子どもが様々な体験を通して食の大切さを実感、理解し、積極的に食育実践を行っている
園庭では、なす、いんげん、おくら等を栽培、水やり等成長を学んでいる。年長児はさつまいも堀にバスで出掛け、稲を育て収穫、グリンピースのささむき、筍に触れる、十五夜のお団子作り、野菜を切り作るカレーライス、芋煮会は園庭で青空ランチを実施、野菜に触れ、香りを感じる、栄養素を学ぶ、給食盛り付け等クッキング保育を工夫している。誕生日会や行事食にはこいのぼりパン、プリンアラモード、カタツムリケーキ、七夕フルーツポンチ、お月見ホットケーキ等を、リクエスト給食ではラーメンやオムライス等も提供している。多彩に取り組んでいる。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
子どもが健康や安全に関心が持てるように働きかけ、怪我や感染予防に取り組んでいる
園では、子ども自身が身の回りの安全や感染予防に関心を持てる保育に努めている。散歩では、手を繋いで間隔を空けずに安全に気を配って歩く事、横断歩道や信号のルールや自動車や自転車からの回避等、公園では安全を確認、遊具の使い方やルールなど、お約束を確認、子どもが主体的に取り組めるように職員が働きかけている。戸外から帰ると手洗いを励行。歯科健康教育では、歯科衛生士が歯磨きの大切さを伝えている。保育室内は走らない、投げない、滑り台は靴を脱いでなど安全に遊ぶルールを伝え玩具の消毒や換気など感染予防にも取り組んでいる。
園内は安全な環境を整備、ヒヤリハット様式の変更など事故防止を実践している
保育室は職員の目が届くよう環境を整備、角の丸いテーブルや椅子等を使い指はさみ防止の配慮で環境を整え、散歩時に出かける公園までの道のりも安全に移動できるように努め工事等はルート変更を検討する等努めている。食物アレルギーには、医療連携の基で除去・代替食で手渡しを基本に、トレイ、食器、食事具を別けて提供、器に名前を記載、ラップをかけている。職員の意見から今年度9月より、ヒヤリハット記録用紙をレ点でチェックする様式に変更。各クラスに用紙を置き、職員会議で検証、共有し、環境を整えて安全に活動できるように留意している。
SIDS含め子どもの健康的な暮らしを視野に入れた保護者との密な連携に努めている
園では子どもの健康的な暮らしに取り組んでいる。園だよりやほけんだより等を発行、保健や感染情報は掲示やプリントで提供、保護者と共に子どもの安心を目指している。登園時の体温や機嫌、睡眠、食事等家庭の様子等共有、ホワイトボードに病欠数、戸外遊びや水遊びの有無等を記載している。健康診断は0歳は毎月、1歳以上は年2回、身長・体重・胸囲は毎月、年2回歯科検診を実施「連絡ノート」で保護者と共有している。SIDS予防は入園時慣らし保育を実施、午睡は仰向け寝で、0歳5分、1歳以上10分で状態を確認、観察チェックを行っている。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者の就労状況や家庭環境への配慮、安心に繋がる柔軟な保育サービスを提供している
園では通常保育の他、延長保育・土曜保育・一時保育・アレルギー児・外国人児童受け入れなど、多様なサービスを展開。延長保育は1時間前の6:30までに、土曜保育は3・4日前までに連絡となっているが、急な残業等個々の事情に応じて柔軟に対応している。行事の日程も平日は避け、面談も紙面と対面の選択制で流動的なスケジュールを組み、保護者の負担を軽減している。また、外国人家庭には、お知らせを日本語英語の併用表記、会話は翻訳機を使う等、家庭事情に配慮。保護者からは、先生方が親切で信頼できる安心して預けられるとの声を頂いてる。
保護者同士の交流や保護者と職員の信頼関係が深まるよう取り組んでいる
保護者との信頼関係の構築は、相互の意思疎通の積み重ねからと考え、職員は日々のコミュニケーションを大切にしている。連絡ノート・送迎時の対話・園内の掲示等で、保育内容や子どもの様子・成長を知らせ、個別面談等で、子育ての悩み等を傾聴、保護者個々の相談にのっている。尚、職員は「保護者支援・子育て支援」の外部研修に参加、職員間で共有、支援の向上に努めている。また、行事後の懇親会や卒業アルバムの制作など、保護者の自主的活動もあり、保護者同士の交流を促し子育てを支え合う視点からサポートを行っている。
園では、子どもの発達や育児について保護者との共通認識を得る取り組みを実施している
園では、連絡ノート・送迎時の対話・掲示・便り・個別面談・保育参観等の機会を捉え、発達や育児について共通認識が得られるよう取り組んでいる。また園便りと共に、「今月の保育目標」を配布、保育活動の意図を伝える事で相互理解も図っている。個別面談では、事前に質問紙(子育ての悩みや心配な点、園での子の様子について)を配り、個々の質問に保育の専門的視点からアドバイスを送っている。面談記録には面談後の変化についても追記され、保護者からは面談で率直なアドバイスを頂いた事で救われました有難うございましたと感謝が寄せられている。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域の公園利用や地域資源の紹介で様々な体験が出来るよう努めている
園では、写真入りのお散歩マップを作成、地域の公園に行き、四季折々の自然と触れ合い、広域では芋ほり遠足で収穫の喜びを味わっている。また、町内会にも加入しており、回覧板などで地域の情報を収集、掲示やチラシの配布で保護者や子どもたちに伝えている。盆踊り・お神輿・お餅つきなどの行事や児童館の催し等紹介、近所でサッカー体験があるとの情報から園でサッカーを実演、子どもたちの興味・関心を引き出し地域イベント参加の橋渡しをしている。尚、学校110番の設置やAEDの地域への貸し出しも行っている。
地域の方々とのふれあいで、子どもたちの生活の幅が広がる事を大切にしている
当園は、地域に根ざした歴史ある保育施設で、地域の子育て支援として一時保育サービスを提供、月に延べ20名利用・1歳児が多いと聞く。また、子どもたちが外部の方との触れ合いにより、興味・関心の幅が広がると考え、地域交流も大切にしている。コロナ禍前は、実習生・職場体験・ボランティアの受け入れ・高齢者施設訪問と豊富だったが、現在は教育実習生を受け入れ、保育士のサポート・その日の保育時間の一つを計画、子どもたちは実習生と遊ぶ事をとても楽しみにしている。園では今後神社へお参り・買い物体験等実施して行きたいと考えている。
【講評】
個人情報保護を徹底するとともに、子どもの羞恥心に配慮した保育を実践している
入園時、保護者に個人情報に関する取扱いについて説明、利用目的・個人情報の管理を明示し、個人情報保護の同意を得ている。また、保護者に向けて、他児の写真を不特定多数が見える所に出さないよう伝えている。園では、個人情報保護等のマニュアルを整備し、全職員が子ども及び保護者の個人情報保護・プライバシー保護を徹底している。尚、トイレやオムツ交換時、衝立をして見えないように環境整備、着替えの際も肌の露出を避けて行う、ベランダでの水遊びは日よけも兼ねてシェードで覆う等、子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている。
子どもの意思を尊重し、生活習慣や文化の違いにも配慮した保育を行っている
入園までの養育歴や生活習慣、保護者の価値感等を把握し、子どもの個性や意思を尊重、保育にあたっている。日本の伝統行事への不参加・宗教食の要望等の文化の違いは、個別計画の要望事項に記入し対応。子どもへの声掛けは「~ちゃん」「~くん」が基本で、愛称や呼び捨ては禁止、外国籍の子どもの長い名前を短く呼んだ際には、職員会議で正式な名前で呼ぶことを共有した事例もあり、一人ひとりを尊重していることが伺える。また、保育活動では、子どもの声に耳を傾け興味・関心を引き出し、やりたい気持ちを大切に様々な取り組みを展開している。
虐待マニュアルの整備や園内研修の充実で子どもの人権擁護の理解を深めている
園では、入園のしおりに虐待防止について明記し、不適切な保育の未然防止及び発生時の対応についての手引きとして虐待防止マニュアルを整備、虐待防止に向けた取り組みを行っている。受け入れ時には、子どもや保護者の様子に注意を払い、昨日と違う変化や身体や衣類が汚れていないか等観察、各家庭と連携を密にとり、問題の早期発見に努めている。園内研修では、全職員が、園児・保護者・職員同士への声掛けや保育の見直しを図り、子どもを尊重する保育の重要性を再認、さらに振り返りシートでセルフチェックを行い人権擁護の意識を深めている。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
安全に関するマニュアルの策定と見直しは、保育安全計画の中でも位置付けている
マニュアルは、早番・遅番仕事手順や夕方の過ごし方、土曜保育の手順、掃除方法等について記載した「保育業務の手順」の他、研修、虐待防止、災害、事故防止、不審者対応があり、特に感染症はコロナ蔓延を想定した感染症予防ガイドラインも備え、帰国した子どもの取り扱いについても記載している。また、マニュアルは内容を簡素化したものを園内各所に掲示し、定期的に確認、必要に応じて随時見直している。さらに、安全に関するマニュアルの策定と見直しは、保育安全計画の中でも位置付けてあり、年間計画や様々な訓練とも連動させている。
毎月の職員会議にて、業務連絡や提案等を行い、サービス向上に取り組んでいる
サービスの基本事項や手順は、毎月の職員会議にて見直している。職員会議では、「リトミック、楽器、ピアニカを遊びの中に取り入れる」等の提案やトレイの清掃方法の変更についての連絡の他、多くのヒヤリハット事例の提出を促す等、サービス向上に向けた様々な話し合いが行われている。また、他園での苦情や事故事例も共有し、園での対策を協議・共有している。前年度からは、指導計画作成の手順を変更しており、職員から高く評価する声も寄せられている。給食会議でも同様に、職員の意見や他園の状況等を参考に、基本事項や手順を見直している。
新人職員の育成は職務計画に沿って6カ月間のOJTを行っている
業務の一定水準確保に向けて、新人職員の育成は職務計画に沿ってOJTを行っている。職務計画では、1日目はオリエンテーションを実施し、基本的なマナー等を学び、仮担当クラスに入って子どもと過ごし、2日目からは仮担当クラスで観察研修を行っている。2週間目は担当クラスにて参加研修と雑務担当、3週間目から担当クラスにて実践研修、1カ月目からは日誌や週案の記入を学ぶ等、6カ月までの流れを明確にし、独り立ちできるように支援している。また、定期的に副園長や主任ともオリエンテーションを実施して、習得状況等を確認している。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
職員会議の際に議題を投げかけ、子どもの主体性について考え、方向性を確認している
園が目指していることについては、採用面接時に園長が説明、採用後も副園長や主任から個別に伝える機会がある他、毎月の職員会議でも伝えている。会議では、他園での事例等をもとに、議題を職員に投げかけ、子どもの主体性とは何かを職員が考えるきっかけを作ると同時に、園としての方向性や考え方を共有・確認する場にもなっている。保護者に対しては、入園時に、安心して預けてもらえるような園、家庭のような園を目指していることを伝えている他、必要に応じて個人面談の際にも伝え、ホームページでは歴史ある園の開設当初の様子も紹介している。
必要に応じてその都度リーダー会議も開催し、経営層としての役割と責任を果たしている
経営層は、園長を兼務する理事長の他、副園長、主任で構成し、副主任とクラスリーダーも配置している。経営層は、園全体の運営の他、現場にも入って子どもと接したり、保護者ともコミュニケーションを図り、子どもへの言葉遣いについて現場から問題提起された場合は、その都度リーダー会議を開催して現状を確認し、改善策を講じる等、経営層としての役割と責任を果たしている。職員アンケート調査では、園での働きやすさを高く評価する声がある一方、経営層の日々の対応に改善を求める声も寄せられており、今後の取り組みを期待したい。
重要案件は職員会議にて決定し、会議録閲覧や掲示板を通して全職員に伝えている
各種規程の変更やコロナ対策等、重要案件は法人の理事会にて協議・決定する他、園としての重要案件は毎月の職員会議にて決定し、その内容は会議録閲覧や掲示板を通して全職員に伝えている。保護者に対しては、年度初めに年間行事予定と個人面談年間計画、職員紹介を配布し、毎月の園だよりでは今後の予定も掲載、お泊まり会や運動会等の行事開催時はその都度詳細を記載した手紙を配布している他、遠足のお知らせは英語版も作成し、外国籍が多い園の特性にも配慮している。また、園の玄関にも掲示し、緊急時は一斉メール配信により通知している。