評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【サービス種別】

就労継続支援A型

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)ソシアスの使命
「職」を提供することで障がい者(就労困難者を含む)の自立を支援する
2)目指す姿
継続した就労支援の場として、障がい者や支援者が活き活きと働き、一人一人の「よく生きる(benesse)」を実現できる拠り所になっている
①障がい者や支援者がやり甲斐、誇り、希望を持って働いている会社になる
②お客様である老人ホームや入居者やスタッフから、いつも必要とされる会社になる
③障がい者雇用の場として、社内・社外から存在意義の確立された会社になる
3)基本方針
①人が軸…「人へのリスペクト」や「人が人に対してできること」を大切にする。障がいではなく人をみる
②自己肯定感の育成…ありがとうと言われる体験を通してやりがいや自信を育む
③会社としての自立…雇用を維持し続けるために利益を出し続ける
4)3つの約束
①私はいつもお客様の顔を思い浮かべ、「ありがとう」と言われる仕事をします
②私は、一緒に働く仲間が安心して明るく元気に働ける職場をつくります
③私は、いつも支えてくれる家族や支援機関の方に感謝し、イキイキと働くことで元気と安心をお届けします

職員に求めている人材像や役割

①常に利用者をひとりの人として理解する
 障害特性にとどまらず、どんな人生を歩んできたか、どんな生活環境なのかを知り、利用者の人物像を把握できる
②障害に関する知識を高める努力を続ける
 障害に関する基礎知識だけでなく、治療法や服薬、利用可能な行政サービスなど幅広い知識を身につける努力をする
③特性に配慮しながら職業人として求められることを指導できる
 「職場ルールや生産性」と「障害特性」のはざまで、合理的配慮のラインを導き出し、自信を持って利用者を指導できる
 利用者と接する中で、利用者からも学びながら、人間的に大きく成長してほしいと願っている

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

■就労継続支援A型事業所の役割認識と我々の支援
・雇用契約に基づく就労 就業規則、職場ルールを設け、これを遵守
・就労機会の提供 能力や適性にあった仕事を与え、適正な労働の対価を支払う
・その他の就労に必要な知識および能力向上のための支援を行う
・共通に、A自己肯定感の醸成、B組織で働くための基礎スキルを高める、C作業スキルを高める
以上のことを提供できるようになってほしい。

■我々の支援のスタンス
 「A型最大のミッションは雇用継続。事業を回し、利用者が元気に働き続けられるよう支援する」
 「その延長に一般就労がある」
  そのために、
 ・事業者として、生産効率も重視する。
  ⇒利用者からの希望に耳を傾けるが、最終的に現場リーダーが全体最適解で判断する
 ・福祉施設として、利用者が抱える特性や背景に寄りそう
  ⇒支援は一人ひとりに合わせる。一律である必要はない。そのために、支援員間の目線合わせを大切にする
 ・毎日の様子を記録し、定期的に面談。困り事やトラブルにはその場で対応する
上記の考え方を忘れずに、前述した「(1)職員に求めている人材像や役割」を目指して欲しい

全体の評価講評

特によいと思う点

職員は、利用者がそれぞれできることを把握し、新しい作業への挑戦や作業能力のレベルアップに向け、様々な支援をしている。定期的な面談や日頃の会話から利用者の意向を聞き取り、適性に応じた作業を割り当てている。また、作業の効率化・統一化のため洗濯作業の仕方等、分かりやすいマニュアルを作成し、事業所内にも掲示している。利用者は決められた席で作業に勤しんでいるが、席の周りに自ら好きなキャラクターを置いたり、張り付けたりして、やる気が持続するよう工夫している。真摯に仕事に取り組む利用者の姿が印象的である。

事業所では、方針の一つに「ありがとうと言われる体験を通してやりがいや自信を育む」ことを掲げている。高齢者施設の訪問時にお客様である高齢者に直接洗濯物を渡し、「ありがとうございます」と感謝の言葉をもらっている。利用者も「明日もがんばります」と決意を述べている。委託先への「慰労(ありがとう)プロジェクト」も実施しており、洗濯物を搬入する業務員に、利用者が「ありがとう」と、感謝の気持ちとお菓子を渡している。「ありがとう」の言葉が行き交う土壌が作られ、職員も利用者も、作業室や至る所で感謝の言葉を伝えている。

個別支援計画では、目標や支援内容を具体的に記載している。例えば、一般就労を希望する利用者には、「時間にルーズなことを直す」という課題克服のため、「朝会前に準備をすます。スマホのアラームをセットする」という目標を設定し、「スマホゲームに夢中になりすぎない方法を考えていく」等の支援内容を作成している。この目標は、作業日誌と連動しており、支援員が目標評価(長期、短期目標に対する支援員の評価3段階)を毎日実施し、利用者にフィードバックしている。利用者のコメントもあり、コミュニケーションツールとしても活用されている。

さらなる改善が望まれる点

ヒヤリハットによる事故の未然防止に取り組んでいる。一日の記録(作業関連、利用者関連等)を作成しており、その中に、ヒヤリハット・事故報告書(ヒヤリ・事故概要 5W1H、考えられる原因、今後の対策 PDCAサイクル)を記載する欄を設けている。報告が上がった場合には、原因や対策を職員間で共有し、再発防止に役立てているが、報告内容を集計することはしていない。今後、報告内容の集計をすることで、ヒヤリハットの傾向を可視化することができたり、再発防止策の実施状況の確認等に役立つと思われる。今後の検討に期待したい。

事業所では利用者の人数が増えており、以前のように、休憩時間に利用者が多目的室で静かに過ごすのが困難な状況になっている。事業所では、1階、2階の部屋も追加で使い、利用者のスペースを確保している。さらに、パーテーションで区切った休息スペースを設置し、利用者が落ち着くことができるようにしている。事業所の洗濯業務へのニーズが高いこともあり、さらなる人数の増加や、利用者の仕事量の増加が予想されている。限られたスペースではあるが、利用者がより落ち着いて過ごすことのできる空間や環境作りのさらなる進展に期待したい。

職員の発案から職員が講師となり、余暇時間にストレッチ体操を導入している。体操は利用者からも好評である。このような職員の得意分野を活かす取り組みは、職員のやる気向上にも役立つと思われる。今後に向けて、更に職員の得意分野を発揮してもらったり、外部から講師を招いた活動を利用者に提供することも考えられる。また、ボランティアの参加を募り、利用者との会話や共に楽しめる活動を取り入れることも考えられる。利用者の余暇時間の充実を図り、よりメリハリのある一日を利用者が過ごすことができるよう、検討を進めていくことに期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

職員や利用者の提案や意見を受け、サービスや業務内容の向上につなげている。支援員やパート職員を対象とする提案制度があり、洗濯業務や利用者支援に関する多くの提案が寄せられている。優秀な提案については、社長賞、事業本部長賞、管理室長賞が贈呈されているほか、提案をした全員に参加賞が贈られている。また、担当支援員が毎月定期面談を実施し、利用者の思いや意見を丁寧に聞き取り、支援に活かしている。無記名の利用者満足度調査(ソシアスアンケート)もあり、職場や支援員に対する利用者の意向を把握しており、満足度も向上している。

BCPに基づく災害対策等のリスクマネジメントに注力している。BCPでは平常時の対応、緊急時の対応、他施設との連携、地域との連携等の項目に沿って、実施事項をまとめている。職員の理解が深まるように、「BCP実施チェックリスト」も作成し、防災準備・初動サマリー、発動基準、職員体制・担当、建物・設備チェックリスト、安否チェックリスト等の重要項目を一目で分かるようにしている。利用者各自が緊急時に持ち出すことができるリュックも人数分用意し、担当職員が水や食料、懐中電灯等を用意し、消費期限や使用期限も確認している。

洗濯業務の品質向上を目指すとともに、利用者に洗濯物たたみのスキルアップを実感してもらうため、年1回、「たたみテスト」を実施している。全利用者を対象に行い、ワイシャツ・ズボン・Tシャツ・靴下等を「たたみ方マニュアル」に沿ってたたみ、プロセスと成果を評価している。評価結果は、所属する班の職員がフィードバックしており、得意な事、苦手な事を助言し、個々の利用者に結果を渡している。各項目を点数化することで、自分のできる所、苦手な所が利用者にも分かり、練習している方は「成果がでた」と自信や達成感につながっている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:登録利用者全員を対象とした
  • 調査方法:アンケート方式  
    利用者調査については、アンケート調査を行った。事業所から調査票を配付し、記入後は返信用封筒に入れて、直接評価機関へ郵送してもらった。
  • 有効回答者数/利用者総数:39/44(回答率 88.6% )

調査対象者44名のうち、39名から回答を得ることができた。
満足度の高い項目として、「事業所の設備は安心して使えるか」「病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか」「利用者のプライバシーは守られているか」「職員の接遇・態度は適切か」などがあげられる。
総合的な満足度では、28名が「大変満足、満足」、4名が「どちらともいえない」、6名が「不満、大変不満」、1名が「無回答」と回答している。また、「いろんな物を畳む作業が楽しいので続けていきたい」「職員も優しく毎日楽しく働くことができています」「お給料を上げてほしい」などのコメントがあがっている。

アンケート結果

4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。

1.利用者は困ったときに支援を受けているか

はい 28名 (72%)
どちらともいえない 5名 (13%)
いいえ 3名 (8%)
無回答・非該当 3名 (8%)

28名が「はい」、5名が「どちらともいえない」、3名が「いいえ」と回答している。 また、「助けてくれます」「呼ぶとすぐに来てくれます」「その時々によって対応が違います」などのコメントがあがっている。

2.事業所の設備は安心して使えるか

はい 31名 (79%)
どちらともいえない 4名 (10%)
いいえ 3名 (8%)
無回答・非該当 1名 (3%)

31名が「はい」、4名が「どちらともいえない」、3名が「いいえ」と回答している。 また、「安心して使えています」「トイレやロッカーも使いやすいです」などのコメントがあがっている。

3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか

はい 23名 (59%)
どちらともいえない 8名 (21%)
いいえ 5名 (13%)
無回答・非該当 3名 (8%)

23名が「はい」、8名が「どちらともいえない」、5名が「いいえ」と回答している。 また、「楽しく過ごしています」「楽しいこともありますが、いろいろな人がいるので」などのコメントがあがっている。

14.【就労継続支援A型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか

はい 27名 (69%)
どちらともいえない 5名 (13%)
いいえ 5名 (13%)
無回答・非該当 2名 (5%)

27名が「はい」、5名が「どちらともいえない」、5名が「いいえ」と回答している。 また、「役に立っています」「日常のルールなど学ぶことが多いです」などのコメントがあがっている。

15.【就労継続支援A型】
給料(工賃)等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか

はい 27名 (69%)
どちらともいえない 5名 (13%)
いいえ 4名 (10%)
無回答・非該当 3名 (8%)

27名が「はい」、5名が「どちらともいえない」、4名が「いいえ」と回答している。 また、「わかりやすいです」「親から聞いています」などのコメントがあがっている。

18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 26名 (67%)
どちらともいえない 5名 (13%)
いいえ 6名 (15%)
無回答・非該当 2名 (5%)

26名が「はい」、5名が「どちらともいえない」、6名が「いいえ」と回答している。 また、「気持ちよく過ごせる環境です」「手入れは行き届いています」「掃除はしていますが、埃が気になる箇所もあります」などのコメントがあがっている。

19.職員の接遇・態度は適切か

はい 30名 (77%)
どちらともいえない 5名 (13%)
いいえ 3名 (8%)
無回答・非該当 1名 (3%)

30名が「はい」、5名が「どちらともいえない」、3名が「いいえ」と回答している。 また、「皆優しいので良いです」「もう少し厳しめに対応しても良いと思います」などのコメントがあがっている。

20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 31名 (79%)
どちらともいえない 2名 (5%)
いいえ 4名 (10%)
無回答・非該当 2名 (5%)

31名が「はい」、2名が「どちらともいえない」、4名が「いいえ」と回答している。 また、「具合が悪いと対応してくれます」「信頼できます」などのコメントがあがっている。

21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 20名 (51%)
どちらともいえない 6名 (15%)
いいえ 10名 (26%)
無回答・非該当 3名 (8%)

20名が「はい」、6名が「どちらともいえない」、10名が「いいえ」と回答している。 また、「問題ありません」「その時々で違います」「トラブルの後の対応について知りたいです」などのコメントがあがっている。

22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 24名 (62%)
どちらともいえない 10名 (26%)
いいえ 4名 (10%)
無回答・非該当 1名 (3%)

24名が「はい」、10名が「どちらともいえない」、4名が「いいえ」と回答している。 また、「話を聞いてくれます」「その時によって対応が違います」などのコメントがあがっている。

23.利用者のプライバシーは守られているか

はい 30名 (77%)
どちらともいえない 6名 (15%)
いいえ 2名 (5%)
無回答・非該当 1名 (3%)

30名が「はい」、6名が「どちらともいえない」、2名が「いいえ」と回答している。 また、「守ってくれます」などのコメントがあがっている。

24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 28名 (72%)
どちらともいえない 5名 (13%)
いいえ 3名 (8%)
無回答・非該当 3名 (8%)

28名が「はい」、5名が「どちらともいえない」、3名が「いいえ」と回答している。 また、「要望など聞いてくれます」などのコメントがあがっている。

25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 27名 (69%)
どちらともいえない 7名 (18%)
いいえ 3名 (8%)
無回答・非該当 2名 (5%)

27名が「はい」、7名が「どちらともいえない」、3名が「いいえ」と回答している。 また、「わかりやすいと思います」「職員によって話が違い戸惑うこともあります」などのコメントがあがっている。

26.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 23名 (59%)
どちらともいえない 7名 (18%)
いいえ 7名 (18%)
無回答・非該当 2名 (5%)

23名が「はい」、7名が「どちらともいえない」、7名が「いいえ」と回答している。 また、「問題ありません」「家族にも伝えてくれました」「あいまいにされることもあります」などのコメントがあがっている。

27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 22名 (56%)
どちらともいえない 8名 (21%)
いいえ 5名 (13%)
無回答・非該当 4名 (10%)

22名が「はい」、8名が「どちらともいえない」、5名が「いいえ」と回答している。 また、「伝えてくれていたと思います」などのコメントがあがっている。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
ホームページや説明用資料で情報を提供しており、作業風景の動画も掲載している

ホームページや説明用資料で、事業所の情報を提供している。会社概要、アクセス、事業内容等について詳しく紹介している。ホームページには、作業風景の動画も掲載されており、洗濯物の搬入・搬出、洗濯前作業、たたみ作業という一連の作業に、利用者が取り組んでいる様子を見ることができる。一日の流れや、採用情報も掲載されており、利用希望者が望む情報が提供されている。説明用資料にはルビを振る等、利用希望者の状況に合わせた対応ができるようにしている。WAMネットや東京都の福ナビでも、事業所の情報が検索できるようになっている。

見学に加えて、特別支援学校の生徒の実習を受け入れており、事業所の特長を伝えている

現在、利用定員の空きが少ないことから、見学は支援機関経由で受け入れるケースが多くなっている。特別支援学校からも、生徒の見学も受け入れている。生徒や保護者には、仕事をするだけなく、困り事があれば丁寧に対応することや、心のケア等、必要な支援ができることを伝えている。卒業後に利用を検討している高校3年生の実習も受け入れている。あわせて、仕事をすることの意義や目的等も伝えている。

事前面談の後に実習をしてもらい、作業スキルや協調性等を確認している

利用希望者と事前面接を行っている。利用希望者本人、家族、支援機関関係者が参加し、履歴書の確認、コミュニケーション能力やマナー、態度、やる気等をチェックしている。面接後に利用を希望する人には、実習をしてもらっている。実習は、土日の休日を挟む5日間の10時~16時で設定している。最初にたたみの練習をした後、2階フロアの利用者と一緒に作業をしてもらっている。作業スキルのみでなく、協調性等も確認し、利用の可否を判断している。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入社前説明会で契約内容、雇用条件、利用ルール等について説明し、同意を得ている

実習を経て、正式に利用が決まった利用者に入社前説明会を実施している。人事担当者から、重要事項説明書やサービス利用契約書について説明するとともに、給与面等の雇用条件についても説明し、納得と同意を得て入社してもらっている。センター利用ルールについても説明し、署名捺印をもらっている。利用開始までにフェースシートや初回の個別支援計画を作成し、事前面談や実習中の記録、支援機関から得た情報等をもとに、利用者個々の状況や能力、必要な支援内容等についてまとめ、受け入れに備えている。

産業医や臨床心理士による面談もあり、利用者が不安なく通えるようにしている

利用開始後は、利用者の様子を良く観察し、必要に応じてフォロー面談を随時、実施している。仕事内容に関することや、他の利用者との人間関係等、悩みや相談事に丁寧に対応し、利用者が不安なく通えるようにしている。産業医による入職時面談もあり、主訴、面談内容を記録し、医療的な観点からも必要な関わりを把握している。臨床心理士との面談も利用開始後1~2か月以内に実施している。家庭での過ごし方や生活習慣等については、入社前共有会で家族や支援機関と情報共有を図っており、個別に必要な配慮をしている。

利用者本人や家族、支援機関と連携しながら、円滑に移行できるように支援している

利用開始から2か月が経った時点で、個別支援計画書の見直しを図っている。新たに把握した利用者の一面等を踏まえ、必要な支援内容を再検討し、実践に移している。目標として一般就労を目指す利用者もおり、サービスを終了する場合の行き先は、一般就労、他の就労継続支援サービスへの移行、あるいは在宅療養となっている。一般就労を希望する利用者には必要なスキルの訓練、職場見学の実施等の支援をしている。利用者本人や家族、支援機関と連携しながら、その人にあった次の行き先を考え、円滑に移行できるように支援している。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
作業面や生活面等に関する詳細なアセスメントを作成し、利用者の状態を把握している

利用者フェースシート(エコマップ)で、住まい、勤務先、通院先、計画相談、支援機関、性格、障害特性、入社までの経緯等の情報を把握している。アセスメントは、基本的な事項(日常生活、対人関係、仕事について、作業姿勢の項目について5段階で評価)に関する項目と作業に関する項目(洗濯機・乾燥機操作、たたみ等の項目について5段階で評価)の2つの側面から利用者の状態を詳細に把握している。これらの項目の評価に加え、よくできている点、課題、個別支援計画の目標達成度評価(達成、一部達成、未達成)についてコメントを記入している。

個別支援計画で具体的な支援内容を明確化し、その後の支援につなげている

個別支援計画には、本人・家族の意向を踏まえ、総合的な支援の方針、課題(ニーズ)・長期目標、短期目標、支援内容等を明記している。例えば、一般就労を見据えている利用者には、「時間にルーズなことを直す」という課題を克服するために、「朝会前に準備をすます。スマホのアラームをセットする」という目標を設定し、「スマホに夢中になりすぎない方法を考えていく」といった支援内容を具体的に記載していく。計画の原案は担当支援員が作成し、ケース会議での検討を踏まえて決定し、利用者本人の同意を得て、その後の支援につなげている。

個人ファイルで利用者に関する情報を管理し、日々の記録も実践的な内容となっている

個人ファイルに、利用者に関する情報をまとめて管理している。フェースシート、受給者証のコピー、履歴書、雇用契約書、実習支援日報、個別支援計画、緊急連絡先等(入社時確認事項)、誓約書(個人情報の使用)等を綴じ、厳重に管理している。日々の記録として作業日誌を作成している。今日の作業、目標評価(長期、短期目標に対する支援員の評価3段階)、いちばんがんばったこと、反省点について、利用者と職員が相互に記載し、コミュニケーションツールとしても活用されている。特記事項や面談記録は支援日報に記録し、職員間で共有している。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
  • 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
  • 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
支援計画の目標達成に向けて、スモールステップの歩みを見守っている

事業所では、日々の支援が個別支援計画の内容に沿ったものであるかを、作業日誌に基づき確認している。支援をする上での留意点として、個別支援計画の作成段階から利用者の意向を尊重し、「とりくみやすさ」を第一にしている。職員は利用者の目標に向けて、一歩一歩、スモールステップでの歩みを大切にしている。30%~40%が出来たら次の目標達成を目指す心づもりで利用者特性に寄り添い、支援している。あせらずに、じっくりと、ゆっくりと、利用者が達成感を得ることができ、自己肯定感を高められるような支援に日々、努めている。

利用者の特性に応じたコミュニケーションのとり方を創意工夫している

利用者のコミュニケーションの状況は、言葉が話せない方や、言葉の表出に時間のかかる方等、様々となっている。職員は朝会やケース会議等で、利用者の状況を共有し、特性を踏まえたコミュニケーションに努めている。声かけへのアプローチの仕方を工夫したり、筆談を取り入れたり、言葉にならない利用者の思いを言語化して確認する等の対応をしている。言葉を発するのに時間がかかる利用者に職員はとことん付き合い、「待つ」姿勢で臨んでいる。

ソーシャルスキルトレーニング等、他者との関係づくりを学ぶ場を設けている

ソーシャルスキルトレーニングやビジネスマナー等の研修を通じて、他者との関係づくりや、コミュニケーションの取り方を学ぶ場を利用者に提供している。日常的な取り組みとして、毎日朝会にて挨拶の練習をしている。挨拶(おはようございます・おつかれさまです・おねがいします・ありがとうございます・しつれいします)の重要さを伝えている。職員と利用者間では、職員は特性に合わせた声かけの他、遠くから大声で呼ぶ事をさけ、同じ目線で話す事等を心がけている。

2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
  • 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
  • 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
  • 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
  • 【食事の提供を行っている事業所のみ】
    利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
意向と能力、適性に応じた作業を割り当て、仕事へのやる気を育てている

利用者が、自分らしさを発揮して仕事ができるようにするため、定期面談の中で「やりたい仕事・難しい仕事など」を聞いている。その上で本人の意向と能力、適性に応じた作業を割り当てている。新たな業務を割り当てる前には、利用者の意向を確認し、無理強いをさせない姿勢で臨んでいる。一方で、本人の能力や適性に欠ける仕事を利用者が望んだ場合は、「今の仕事ができるようになってから」と励ましている。また、たたみ作業だけでなく他の作業もしたいという利用者には、利用者ができる事務的な仕事を提供するなど、個別に配慮している。

意見・要望の共有化を図るとともに、ルール変更等を丁寧に伝えている

利用者からの意見や要望は、朝会やメールで共有している。利用者に対するアンケートも取っている。アンケートで利用者からルールや決まり事の変更に関する意見が出た場合は、変えられる事は対応するとともに、変えられない事はなぜ難しいかをフィードバックしている。また、マスク着用を任意にするかどうかというテーマでは、利用者の意見を聞きながら、階ごとに着用のあり方を決めている。ルール変更等が必要だとセンター長が判断した場合は、支援員会議を開き、検討している。変更したルールは掲示や朝会で説明し、保護者への手紙等で周知している。

清潔で安心・安全な環境を整え、快適な過ごし方ができるよう努めている

室内の安全や清潔さを保ち、利用者が安心して過ごせるよう、毎日、清掃・消毒担当を決め、所定の時間に行っている。窓を開け換気をしたり、温度調節により適温を維持する等、室内環境の管理に努めている。また、冬場の乾燥を緩和するために大型加湿器を導入し、暑い夏場にはスポットクーラーを導入している。更に、玄関先には利用者が製作した季節の飾り物を置き、季節感を感じられるようにしている。多目的室で静かに過ごしたい利用者には、個人で過ごせるようにパーテーションで区切った休息スペースを用意している。

3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
  • 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
  • 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
  • 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
  • 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
    服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
利用者の健康管理に留意し、職員の気づきにより、体調変化に対応している

利用者の健康状態について、入所時のフェイスシートに既往歴、持病や体調、かかりつけ医等を記載し、職員間で情報を共有している。日々の利用者の健康面での配慮として、肌荒れ・手荒れ・ひび荒れ等があれば、職員が通院を勧めたり、家族に連絡したりしている。また、本人からの訴えや家族からの伝言もないが、利用者がイライラした態度であれば、職員が気にかけ、必要に応じて声かけする等、体調を確認している。定期的に産業医による面談も実施しており、支援日報等に面談時の記録を残している。

健康面で注意が必要な場合には家族にも連絡するなど、利用者の健康に配慮している

健康診断の結果、注意が必要な利用者に関しては、家族等と情報共有し、受診を勧め、受診結果の報告を依頼している。また、利用者本人からの求めに応じ、健康保険組合と連携し、保健指導等を行っている。安全衛生委員会による「健康を保つためにバランスの良い食事を心がけよう」をテーマとした学習の機会もあり、バランスの良い食事の紹介や、食生活で気を付ける点を伝えている。更に、広報誌「ソシアス便り」にも熱中症対策の取り組みを載せ、掲示している。事業所では利用者のこころとからだの健康に気を配り、様々な配慮をしている。

必要に応じ服薬管理にも携わっているほか、体調変化への対応方法を確立している

服薬管理は、基本的に自己管理としている。自己管理が困難な利用者については、服薬チェック表に基づき、服薬漏れがないかを確認している。事業所内で仕事中の体調不良が発生した時は、家族や支援機関と連携を取ることを第一にしつつも、利用者の状態により駅まで送ったり、通院同行したり、自宅まで送り届ける等、丁寧に対応している。急変時に備えて協力医療機関を貼りだしているほか、事業所内の緊急時対応のフローチャートも作成している。臨床心理士による面談もあり、希望する利用者が多く、悩みなどを聞いている。

4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
  • 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
  • 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
  • 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
利用者の意向を優先しながら、家族との必要な調整をしている

家族との関わりでは、基本的に利用者の意向を尊重している。利用者本人の意向を確認しながら、家族への連絡について判断している。家族への連絡を望まない利用者には、どこまで共有を許容できるか、利用者の気持ちに寄り添いながら聴き取っている。職員と家族との話し合いの機会をもつことがあり、その際には、悩みを訴えられることもある。職員は傾聴の姿勢を大切にしながら、家族と利用者、双方の話や悩みを聴き、その上で、利用者本人の気持ちと照らし合わせ、家族への対応を検討している。

利用者の仕事に関わる姿を、家族に様々な形で伝えている

利用者の事業所での様子は、日常と比べて変化が見られた時などに、家族や支援機関等に連絡している。口頭での報告やメールを用いた連絡により、事業所と家族の双方で状況を共有している。家族の中には利用者の仕事場に見学に来る方もいる。事業所側ではいつでも見学を受けており、オープンに対応している。また、家族が気にしている事に対応することもあり、担当職員が助言をしている(例、家庭での生活リズムの整え方等)。更に、家族・利用者本人・職員で集まり、話し合いをすることで、家族の利用者に対する新たな気づきも生まれている。

家族や支援機関から貴重な情報を得て、事業所での利用者支援に活かしている

家族や支援機関と良好な関係性を保ち、事業所での利用者支援に活かすことができる情報を得ている。例えば、家族から「利用者に指示をする時には、一回に一つの指示にして欲しい」といった提案を受け、実践している。また、別のケースでは、声かけにおいて、「ちゃんとしようね」というのではなく、「しっかりね」と言った方が利用者の反応が良い事も聞き、支援に活かしている。職員は家族等からの情報を真摯に受け止め、より良い支援につなげている。

5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
  • 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
  • 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
地域との連携や地域貢献に力を注ぎ、利用者の楽しみにもなっている

事業所では、地域との連携を深めるため自治会に加入し、運動会のイベントに協賛し、寄付をしている。回覧板を通じて地域情報を入手してもいる。また、地域はナシやブドウの産地でもあるため、利用者とともに味わい、楽しみとなっている。更に、地域貢献として、社長が近隣の小学校で障害についての講演会を実施する予定となっている。

催し物への参加や人と触れ合う機会を設け、利用者の生活の幅を広げている

利用者が様々な社会参加ができるよう、市主催のパラアート展に利用者の作品を出展している。「電車路線図」をモチーフとした作品で、観に来た方からも感嘆の声が上がっている。インクルーシブル・フォレストというイベントには、お客として買いに行っている。また、洗濯物を請け負っている高齢者施設を訪問し、洗濯物を直接入居者に手渡し、感謝の言葉を受ける体験も積んでいる。ホーム見学時に、コースター作りを一緒にしたこともある。様々な機会を通じて、利用者の生活の幅を広げている。

11.【就労継続支援A型】雇用による就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
  • 利用者が働く意欲を持ち続けることができるような取り組みを行っている
  • 働くうえで必要な知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
  • 賃金(工賃)等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
  • 商品開発、販路拡大、設備投資等、賃金(工賃)アップの取り組みを行っている
【講評】
作業手順を明確化するとともに、利用者の作業意欲が高まる工夫をしている

事業所では洗濯業務を実施しており、1階では洗濯物の搬入・搬出、ポケットチェック、洗濯機・乾燥機操作を、2階では棚チェック・ランドリー袋準備・重量チェック・タオルや洋服たたみ等を行っている。利用者は個々のニーズや特性に合わせ、決められた席で作業に勤しんでいる。席の周りのコーナーには自ら好きなキャラクターを置いたり、張り付けたりして、やる気が持続するよう工夫している。また、作業内容を分かりやすくするため、Tシャツ・靴下・ズボンのたたみ方等のマニュアル(A4版、カード式)を作り、作業の一律化・効率化を図っている。

洗濯業務のさらなるステップアップを目指した取り組みを実践している

利用者の知識や能力の向上への多様な取り組みをしている。職員が講師になり、ソーシャルスキルトレーニング研修を実施している。一般就労を目指す希望者に、挨拶の仕方やコミュニケーションの取り方等を伝えている。また、利用者全体でもチェックリストを活用し、仕事人としてのマナー習得を図っている。年1回の「たたみテスト」では、利用者各自のスキルを測り、結果をフィードバックしている。近年は、スチームアイロンを使用してのしわ伸ばしに力を入れているため、実際に衣類の見本を掲示し、きれいな仕上がりを意識できるようにしている。

基本給・通勤手当・労働時間・支払方法等の仕組みを整え、営業活動にも注力している

賃金で基本給は時給1,115円(2024年10月1日からは1,165円)、一日6時間勤務、毎月末の締め切りで翌月25日銀行振り込み。通勤手当は定期代として6か月の前払いにしている。時給改訂時にはレターを配布し、利用者に知らせている。また、仕事に対する感謝状を年度末に全員に出し、個々にコメントを書いて渡している。賃金と連動する受託先拡大の営業活動を事業部長自ら行い、昨年度に続き、今年度も受託先が増えている。また、事業所の活動内容、様々な取り組みをお客様に知らせるため「ソシアス通信」を発信している。

【講評】
利用者の個人情報を適切な手続きを経て使用しており、利用者の理解も深めている

事業所では、利用者に関する情報を外部の関係機関や行政等とやりとりする際には、利用者の個人情報とプライバシーを尊重し、適切な手続きを経て行っている。入社時に個人情報の使用に関する説明をして、同意書を提出してもらっている。加えて、実際に外部への情報提供が必要となった場合は、都度、利用者に確認し、同意を得た上で実施している。利用者向けの勉強会では、個人情報やプライバシー保護に関するテーマも取り上げており、利用者の理解を深め、安心して働くことができる職場環境の整備につなげている。

個人ロッカーを配置し、安心して着替えや身支度を整えることができるようにしている

利用者のプライバシーを守るため、個人ロッカーを配置している。ロッカーは施錠が可能となっている。重要な書類や連絡事項は、個別のファイルや個別封書で配布しており、他の利用者の目に触れないようにしている。ロッカー内の更衣スペースにカーテンを設置し、必要に応じてパーテーションを設置するなど、更衣の際にも他の利用者や職員の視線を遮るための配慮をしている。これらの取り組みにより、利用者が安心して着替えや身支度を整えることができる環境を提供している。

利用者の意向を尊重し、リーダー支援員が作業分担や席の配置を検討している

日常の作業指示に当たっては、利用者の意向を確認し、作業に集中できるように配慮している。その日のリーダー支援員が、利用者同士の相性も考慮しながら、役割分担や作業台の配置を検討している。利用者の特性により、壁際に作業台を設置して、周囲の環境に気が散らないようにする工夫もしている。送迎車を利用している場合には、車内の座席配置に関しても配慮をしている。また、持病の悪化を防ぐために、特定の飲料の摂取を制限する必要がある利用者には、職員がしっかりと見守りを行い、健康維持をサポートしている。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
洗濯物のたたみ方を指導して一人で作業できるようにし、マニュアルも整備している

事業所では、実習時に利用者にたたみ方を教え、必要な手順が習得できるようにサポートしている。これにより、利用者が一人で作業に取り組めるようにしている。さらに、衣類やタオルなど、種類別にたたみ方をわかりやすく説明した「たたみ方マニュアル」を作成している。このマニュアルには、写真付きで作業指示が明記されており、視覚的に理解できるよう工夫している。マニュアルはパウチ加工され、リングで留めたものを作業室内に配置し、利用者がいつでも確認できるようにしている。また、洗濯前の「ポケットチェックマニュアル」も用意している。

マニュアルの見直しを図るほか、支援員・パート職員による提案制度を取り入れている

マニュアルの見直しが必要な場合は、都度、支援会議等で検討し、必要な見直しを実施している。給付金請求マニュアルもあり、適切な業務ができるようにしている。サービスや業務内容の向上のため、支援員やパート職員を対象とする提案制度も取り入れている。改善に対する意欲が高く、洗濯業務や利用者支援に関する多くの提案が寄せられている。優秀な提案については、社長賞、事業本部長賞、管理室長賞が贈呈されているほか、提案をした全員に参加賞が贈られている。

朝会での情報共有や研修の導入、予定表の確認等により業務の標準化につなげている

朝会を有効活用し、重要事項を支援員・パート職員間で共有している。オンデマンド研修の仕組みも導入し、朝会で利用者支援に必要な項目を学び、確認できる時間を作っている。デイリーの予定表もあり、利用者出席状況、作業分担、スケジュール、ToDoリスト、感染症対策等を記載し、職員に周知を図っている。同表の裏には一日の記録(作業関連、利用者関連等)を作成し、ヒヤリハット・事故報告書(ヒヤリ・事故概要 5W1H、考えられる原因、今後の対策 PDCAサイクル)も兼ねている。こうした仕組みを活用し、業務の標準化につなげている。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

このセクションは事業者によって更新される情報です。

評価情報

【評価機関名】

株式会社 日本生活介護

【評価実施期間】

2024年8月1日~2024年11月18日

【評価者修了者No】

H0202088,H1102028

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