評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)人を信じる力と自分を信じる力を育む保育
2)地域の子育て支援の拠点として、すべての子どもと子育て家庭を対象とした支援活動の充実
3)安心できる居場所としての保育園、保護者及び地域から信頼される保育園
4)保護者と共に子育てを楽しみ「共に育ちあう保育」の実践
5)職員の専門性の向上と保育の質の向上
職員に求めている人材像や役割
・利用者の思いを真摯に受け止め、誠意をもって対応できる職員
・専門職としての自覚を持ち、広い視野を持って職務にあたると共に、自己研鑽に努める職員
・組織の一員として、役割や連携を大切に、活き活きと仕事に取り組む職員
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・子どもの最善の利益を考え、愛情豊かに共感の姿勢で子どもたちの健やかな成長発達を支える職員
・広い視野を持って行動し、自らの人間性と専門性の向上に努める職員
・三鷹駅前保育園に求められている役割を理解し、質の高い保育と子育て支援ができる職員
全体の評価講評
特によいと思う点
0~2歳児定員35名のアットホームな雰囲気の保育園で、子ども一人ひとりを大切に、受容的で応答的な関わりの保育をしている。園庭はなく戸外で遊べる日には毎日散歩に出かけて公園や地域の保育園の園庭で探索活動をし、地域の様子などを目にしている。園のホールで身体を動かして遊んだり五感を働かせる体験をして、健康的な身体作りをし感性を育んでいる。利用者調査の結果、「園の活動は子どもの心身の発達に役立っているか」、「子どもが興味関心を持っておこなえるものになっているか」の各問いに回答者全員が肯定的返答であった。
保護者に園の保育を知らせて理解してもらえるよう、連絡帳や迎え時の会話で子どもの様子を一人ひとりに伝え、保護者の思いを聴き、受け止める丁寧なコミュニケーションを心がけている。子どもたちの描画や制作物などは掲示して見てもらっている。そのほかに、活動時の子どもの表情や様子の写真「今日の一枚」を園の玄関ホールに掲示している。写真にコメントを付けて、子どもの姿や遊びの紹介、子どもの発見、保育のねらいなどを保護者にわかりやすく伝えている。
当園は駅前という地域の特性を生かして、多様なニーズに応えるために、保育園以外に同じ建物の3階で、一時保育事業、トワイライトステイ事業、親子ひろば事業を行なっている。親子ひろばは親子で遊べるスペースで、0~3歳の子どもと保護者が対象である。保育園の地域開放事業として月1回「わくわくの日」を開催して、月の誕生会や季節の行事、バルーンアートを楽しむなどに取り組んでいるので、親子ひろばの参加者などにも参加を呼びかけて、誕生会に参加してもらって一緒にお祝いをしている。
さらなる改善が望まれる点
建物の2階が保育園で、エレベーターを使用している。園内の各保育室は窓に面して明るく、保育室内も子どもたちが生活しやすいように、食事や遊びのスペースを玩具棚などで分けて遊び易いように遊び毎のコーナーを作り、室内の整理整頓や清掃も行き届いているが、季節の花や緑などの植物、子どもたちの好きな生き物は見当たらない。今後は、子どもたちが身近な植物や生き物などに親しめるよう、更なる環境整備の工夫を期待する。
保護者参加行事は、保護者会とクラス懇談会、保育参観と個人面談で、子どもと共に参加する行事は2歳児の親子わくわくの日である。利用者調査の行事の日程に関する配慮についての問いへの回答は、「はい」が60%で、「行事があまりない」、「保護者のみの懇談会は土曜日の開催を望む」、「保育参観や個人面談の日程がもう少し早く決まるが良い」などの意見が寄せられている。今後はこれまで以上に保護者との相互理解を図るため、行事の日程などの検討を期待する。
職員アンケートでは、「一時保育は日曜・祝日に市内で当園のみが対応しており、職員に負担が集中している」「土日祝日において人員が限られる中で利用者数が多く、休日出勤が増加している」などの意見が確認された。これらの結果から、当園が担う役割の大きさに対し、現行の職員配置や勤務体制では負担が生じやすい状況にあることがうかがえる。今後は、事業運営の継続性と職員の就労環境の両立を図る観点から、業務量や勤務実態を踏まえた人員配置の検証や、勤務体制の見直し等について再度の検討を進めていくことが期待される。
事業者が特に力を入れている取り組み
防災訓練においては、緊急時の初動対応を迅速かつ的確におこなうことを目的として、ファーストミッションボックスおよびアクションカードを作成している。ファーストミッションボックスには、初動対応に必要な物品や連絡先一覧、対応手順をまとめた資料等を収納し、誰でもすぐに持ち出し、使用できるよう整備している。また、アクションカードにより、職員一人ひとりの役割分担や行動手順を明確化した。これにより、危機発生時の初動対応について職員間で共通認識が図られ、訓練を通じて実践的な確認をおこなっている。
前年度は、1年をかけて「どのような子どもに育ってほしいか」について職員全員で話し合い、その内容を園目標に反映した。これを踏まえ、職員全員で園目標の趣旨やねらいについて確認・検討し、日々の保育実践につなげている。職員アンケートにおいても、「子どもの姿について話し合うケース検討など、園全体で共有・検討する時間が設けられている」といった意見が寄せられている。このように、職員が共通の視点で意見交換を重ねることでチーム力の向上が図られており、園全体で一つの目標に向かって取り組む組織風土が醸成されている。
0~2歳児の園であり、子ども一人ひとりの思いをくみ取り、受容的で応答的な関わりの中で、子どもの自己肯定感を育む保育を心がけ、子どもの要求を十分満たして子どもが安定感を持って過ごせるようにしている。緩やかな担当制にして少人数グループに分かれて行動し、子どもに待たせない保育をしている。心と身体がしっかりと育つように、子ども一人ひとりの発達に合った活動を取り入れている。子どもに関する情報は、職員会議やケース会議などで共有して共通理解のもとに、クラスにとらわれずに職員間で連携して保育をしている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:令和7年10月時点での在園児34名の保護者31世帯を対象とし、複数のお子さんが通っている場合は最年少児について、1世帯1回答の回答をいただいた。
- 調査方法:アンケート方式
アンケート方式 :保育園の職員から直接、保護者の方々へ配布してもらい、保護者の方々から返信用封筒に調査票を入れて、直接、評価機関へ返送していただいた。調査にあたっては保育所内に「ご協力のお願い」文書を掲示した。 - 有効回答者数/利用者家族総数:25/31(回答率 80.6% )
回答者の属性は次の通りである。調査票記入者:「父」2名(8%)、「母」17名(68%)、「父母一緒に」6名(24%)。
・総合的な感想は「大変満足」16名(64%)、「満足」9名(36%)であった。回答者全員が満足と返答し、当園の保育に関して非常に高い満足を得ている。
・回答者全員が「はい」と答え、満足度が高い設問は、問1「心身の発達に役立つ活動」、問2「興味や関心の持てる活動」、問8「家庭と園との信頼関係の構築」、問9「清潔、整理整頓」、問10「職員の言葉遣いや態度など」であった。
・自由コメントでは、「先生全員が一人ひとりの子を覚えて声をかけてくれるような温かさがあります」「遊びや食事の事を相談でき心強いです。先生方が一緒に成長を喜んでくれることが嬉しいです」「連絡帳や迎えに行った時の1日のフィードバックがあり、良かった事や悪かった事などしっかり伝えてくれています」などのコメントが記入されていた。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
回答者全員が「はい」と返答し、心身の発達に役立つ活動に関して非常に高い満足を得ている。「正規・パートの先生方、皆さんが子どもたち一人ひとりの顔と名前を把握し、子ども達に声かけされています」「家ではできない遊びや他の園児との触れ合いはよい刺激と感じます」「たくさんの人との関わりが、家庭の中だけでは得ることのない刺激になっています」などのコメントが寄せられた。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
回答者全員が「はい」と返答し、興味や関心を持てる活動に関して非常に高い満足を得ている。「小規模園のため園庭はありませんが、ホールでの室内遊びで平均台やクッション滑り台など用意されており、楽しく取り組んでいます」「友だちとの交流で新たな遊び方や発見があると思っています」などのコメントが寄せられた。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
「はい」と返答した方々は回答者の88%で、食事に関して高い満足を得ている。「給食室が併設されており、食育にも役立っていると思います」などのコメントが寄せられた。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
「はい」と返答した方々は回答者の80%で、戸外遊びに関して高い満足を得ている。「毎日公園や散歩に出かけています」などのコメントが寄せられた。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
「はい」と返答した方々は回答者の84%で、保育時間の柔軟な変更に関して高い満足を得ている。「急に時間延長をお願いすることがありましたが、すぐに対応いただけました」などのコメントが寄せられた。
6.安全対策が十分取られていると思うか
「はい」と返答した方々は回答者の96%で、安全対策に関して非常に高い満足を得ている。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
「はい」と返答した方々は回答者の60%、「どちらともいえない」32%、「いいえ」8%であった。「面談や保育参加は日程と時間帯を複数選べるなど配慮されています」などのコメントが寄せられた。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
回答者全員が「はい」と返答し、家庭と保育所との信頼関係に関して非常に高い満足を得ている。「連絡帳に記載した相談事も直接先生からお声がけいただき安心しました」「担任の先生が親しみやすく話しやすい」などのコメントが寄せられた。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
回答者全員が「はい」と返答し、施設内の清掃、整理整頓に関して非常に高い満足を得ている。
10.職員の接遇・態度は適切か
回答者全員が「はい」と返答し、職員の接遇・態度に関して非常に高い満足を得ている。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」と返答した方々は回答者の88%で、緊急時の対応に関して高い満足を得ている。「体調の変化をしっかり伝えて迎えまで個別に対応していただきました」などのコメントが寄せられた。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」と返答した方々は回答者の76%で、子ども同士のトラブル対応に関して概ね満足を得ている。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」と返答した方々は回答者の96%で、子どもの気持ちの尊重に関して非常に高い満足を得ている。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
「はい」と返答した方々は回答者の76%で、子どもの気持ちの尊重に関して概ね満足を得ている。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」と返答した方々は回答者の96%で、保育内容の説明に関して非常に高い満足を得ている。「毎日連絡ノートで様子を連絡してもらっています」などのコメントが寄せられた。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」と返答した方々は回答者の80%で、利用者の不満や要望への対応に関して高い満足を得ている。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」と返答した方々は回答者の44%、「どちらともいえない」24%、「いいえ」4%、非該当28%であった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
利用者および職員双方の声を園運営に反映させる体制を整えている
市が実施する利用者アンケートや園独自の保育園アンケート、行事や保護者懇談会終了後のアンケートの実施、ならびに運営委員会等の場を活用し、利用者および保護者の意向や要望の把握に努めている。これらにより得られた意見については、園運営や保育内容の改善に活かすよう取り組んでいる。また、職員については、職員会議においてグループワーク等をおこない、日頃の業務に関する意見や課題を把握するとともに、年2回の個別面談を通じて、業務上の課題や意向、キャリアに関する希望等を確認している。
各種会議等を通じて地域ニーズや制度動向を把握し、保育・子育て支援に活かしている
市園長会および事業団園長会、経営会議、ひろば事業連絡会、地域子育て支援連絡会等を通じて、保育を取り巻く動向、地域の課題等に関する情報収集をおこなっている。また、ひろば事業や一時保育の運営の中で、保護者への日常的な聞き取りをおこなうとともに、年1回、ひろば利用者アンケートを実施し、地域の在宅保護者の意見やニーズを把握する機会を設けている。さらに、市所管部署や法人児童支援室からの通知・連絡、メール配信、東社協の情報誌、新聞、保育専門誌等を活用し、施策動向や保育実践に関する情報の把握に努めている。
中期経営計画に基づき運営計画を策定し、振り返りを通じて改善を図っている
法人では、「三鷹市社会福祉事業団中期経営計画(第4次)[令和4(2022)年度~令和8(2026)年度]」を策定し、本計画を基本方針として園運営をおこなっている。これに基づき、毎年度、本園の運営計画を策定し、計画的な運営に取り組んでいる。運営計画の策定にあたっては、前年度の保育実践や園運営に関する職員による評価・振り返りをおこない、その内容を踏まえて作成している。保育計画においては、週・月・期・年ごとに振り返りをおこない、計画の推進状況を確認し、必要に応じて改善につなげている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
保育のガイドラインや保育指導規範を通じて、倫理意識と人権尊重の理解を深めている
法人では、規程集により職員としての遵守事項を明確にするとともに、保育のガイドラインや保育指導規範を通じて、保育園職員として求められる行動基準や倫理を示している。非常勤職員には「三鷹駅前保育園における保育の基本的な考え方」を配布し、内容の説明をおこなっている。年度初めの職員会議では、保育指導規範やガイドラインの読み合わせをおこない、基本的な姿勢について共通理解を図っている。さらに、職員は順次、人権研修等を受講し、倫理意識や人権尊重に関する理解を深める取り組みをおこなっている。
苦情受付窓口を設置するとともに、多様な方法で保護者の意見を受け付けている
法人内に苦情受付窓口を設置し、利用者および保護者からの苦情や意見を適切に受け付ける体制を整えている。苦情受付窓口については、玄関への掲示とともに、入園説明会や保護者会において説明している。対応にあたっては、苦情解決マニュアルに基づき、内容の把握から対応、記録までを適切におこなっている。また、園内玄関には意見箱を設置し、いつでも意見や要望を提出できる環境を整えている。さらに、連絡ノートやメール等による相談や苦情についても随時受け付け、内容に応じて関係職員間で情報共有し、速やかな対応を心がけている。
ひろば事業・一時保育などを通じ、地域子育て支援に取り組んでいる
ひろば事業・一時保育事業・トワイライト事業を実施しており、保育園見学の際には、園の保育内容に加え、ひろば事業や一時保育事業についても紹介している。地域子育て支援事業を担う園として、全職員が子育て支援の必要性や地域のニーズについて理解を深めるとともに、子育て支援に関する研修を受講し、支援のあり方を学びながら業務にあたっている。さらに、親子ひろばや一時保育、トワイライト事業を利用する家庭の状況については、職員間で情報共有し、関係職員が連携しながら適切な対応をおこなっている。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
自衛消防隊を編成し、訓練や動員表により災害・防犯時の対応体制を整えている
自衛消防隊を編成し、消防署と連携のもと、年間計画に基づいた避難訓練をおこなっている。訓練では、予告なしの自主防犯訓練など、実際の緊急時を想定した対応力の向上に努めている。防犯訓練についても年度内に実施する予定としている。これらの訓練は、安全管理係を中心に、災害や防犯を含む様々なリスクを想定しておこなっており、実施後は、内容の振り返りをおこない、実施記録を作成し、次に活かしている。また、年度ごとに非常事態別の動員表を作成し、非常時における職員の役割や行動手順を明確にしている。
ヒヤリハット記録を活用し、園内での情報共有をおこない、事故予防に努めている
ヒヤリハットおよび事故報告書については、原則として当日または翌日までに記入し、園長および副園長が内容を確認した後、全職員に速やかに周知している。また、事故発生から3か月後には検証をおこない、再発防止に向けた課題の整理と対応策の確認をおこなっている。職員会議においては、ヒューマンエラー防止をテーマとしたグループワークをおこない、職員の意識向上と事故予防につなげている。感染症対応については、必要に応じて保健所と連携し、助言や指導を受けながら、感染拡大防止に努めている。
個人情報保護規程と研修などを通じて、個人情報保護遵守に努めている
法人が定めた個人情報保護規程に基づき、個人情報の適切な管理に努めている。個人情報を含む書類については、事務所内の施錠可能なキャビネットに保管している。電子データについては、事業団のファイルサーバ上で管理・保管し、アクセス権限を設定している。職員に対しては、年度初めに三鷹市の個人情報保護に関するガイドラインの読み合わせをおこない、取り扱い上の留意点について確認している。また、非常勤職員については採用時、実習生やボランティアに対してはオリエンテーションで個人情報の取り扱いについて周知している。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員個々の経験や希望、園全体のバランスを踏まえて採用・配置をおこなっている
職員の募集・採用については、法人児童支援室が中心となり、保育士養成校等を訪問して採用募集の周知をおこなっている。採用にあたっては、保育園園長も参加し、論文試験、実技試験および面接を実施したうえで、総合的な評価に基づき合議により採用の可否を決定している。また、異動を含む職員配置については、本人のこれまでの経験や希望、園全体の職員構成やバランス等を踏まえ、児童支援室において決定している。園内における配置については、個々の職員の経験や希望を考慮しつつ、全体のバランスに配慮しながら決定している。
法人全体で研修体系を整備し、計画的に職員の資質向上に取り組んでいる
法人では、人材育成に関する方針を明確に定め、計画的に職員の資質向上に取り組んでいる。研修体系としては、法人本部主催研修を基軸に、法人内の保育園・こども園による合同研修、各園で実施する園内研修、課題や関心に応じたテーマ別交流会、外部機関が主催する研修など、多様な学習の機会を整備している。各研修の受講後には報告書を作成し、研修内容や得られた学びを職場内で共有するとともに、日常の保育実践や業務に照らした振り返りをおこない、実践力の向上を図っている。
事業特性を踏まえ、職員が無理なく継続して働ける職場環境づくりに取り組んでいる
夜間22時までのトワイライト事業に加え、日曜・祝日および年末にも対応する事業特性を踏まえ、職員が無理なく継続して働ける職場環境の整備を重要な課題として位置づけている。また、法人として、定期的な職員健康診断に加え、腰痛健診やメンタルヘルス健診等を実施し、職員の健康管理および心身の負担軽減に取り組んでいる。これらの取り組みの結果、職員アンケートにおいては、「職員同士が協力し合い、休暇を取得しやすい職場環境が整っている」といった肯定的な意見が寄せられている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度は、「子どもに適した園目標の検討」を重要課題として位置づけ、以下の取り組みをおこなった。まず、年度当初の職員会議において、園目標を変更するにあたっての経緯や、保育者の思いを全職員で共有した。その上で、「どのような子どもに育ってほしいか」という保育者一人ひとりの願いや思いを出し合う場を設けた。職員会議、リーダー会議、ブロック会議等において、グループワークや話し合いを重ねる中で、職員それぞれが自身の保育観や、子どもの育ちについて考えていることを共有し、思いを集約していった。その結果、「乳児期の学び」や「生きる力の土台」は、子どもがいきいきと遊ぶ中で培われること、そして遊びが始まるきっかけは子ども自身の「興味」や「わくわくする気持ち」であることが共通理解として深まった。こうした考えを基に、園目標には「興味」や「わくわく」といった言葉を盛り込みたいという意見が多く出され、職員間での協議を経て、最終的に園目標を「興味わくわくがあふれる子ども」と定め、全職員で共有した。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
前年度の取り組みにより、これまでの園目標「友だちが大好きになれる子ども」から、全職員の合意を得て「興味わくわくがあふれる子ども」へと園目標を変更した。この変更により、職員間での思いが一つになり、園目標を意識したクラス運営や保育に取り組んだ。日々の保育計画にも園目標の理念が活かされるようになり、具体的な保育の方向性が定まった。また、園目標の見直しに向けて話し合いを重ねる過程において、職員同士が互いの意見を尊重し合いながら、自らの思いを言語化し共有することで、コミュニケーションが活発になった。その結果、職員一人ひとりの発信力・受信力といったスキルの向上にもつながった。園目標について深く話し合うことで、「駅前保育園としての保育とは何か」を職員各自が考える機会となり、それぞれの保育観を語り合い、次年度の保育について具体的なイメージを持つことができた。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
危機管理体制の強化を重点課題として位置づけ、以下の3つの目標を掲げて取り組みをおこなった。① 様々な緊急時への備えと体制の整備:避難時に使用する非常用リュックの中身を確認し、必要物品の補充・整備をおこなった。防災用品の収納場所について、全職員が把握できるよう周知した。さらに、緊急連絡表を新たに作成し、最新情報を反映させた。また、緊急時の対応手順について、既存のフローチャートを見直し、実態に即した形に改善した。② 緊急対応のシミュレーション訓練の充実:年間計画に基づき月ごとの避難訓練を実施するとともに、職員が少ない当番時間帯を想定した訓練も計画的に取り入れた。訓練後には振り返りをおこない、気づきや課題を職員会議等で共有し、実効性のある訓練とした。③ 「ファーストミッションボックス」の作成:どの時間帯に災害が発生しても迅速かつ冷静に対応できるよう、防災専門書を基に「ファーストミッションボックス」を作成した。2階・3階それぞれの環境や導線の違いに配慮し、各階に適した内容で個別に整備をおこなった。これらの取り組みを通じて、全職員の防災意識と初動対応力の向上を図った。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
前述の危機管理体制強化に向けた取り組みにより、以下のような成果が見られた。まず、防災用品の整理および収納場所の周知を徹底したことで、緊急時に誰でもすぐに物品を取り出し、持ち出せる体制が整った。また、避難訓練を様々な時間帯に実施し、その都度振り返りをおこなったことで、時間帯ごとの課題や動き方が明確になり、職員の対応力向上につながった。ファーストミッションボックスについては、作成により職員の安心感が得られた一方、実際の訓練で使用する中で、活用方法の課題や園の実情に即した使い方の工夫点が見えてきた。これらを踏まえ、今後の方針として以下を継続・強化していくことにした。備蓄品は定期的に確認し、使用期限や劣化のある物品は必要に応じて更新を検討すること、避難訓練は当番時間帯にも継続して実施すること、非常勤職員を含めた全職員の防災意識向上を図ること、ファーストミッションボックスは、訓練の中での使用を通じて実用性を検証し、より使いやすい形に改善を重ねていく、引き続き、安全・安心な園づくりに向け、実効性のある危機管理体制の維持・向上を目指すことにしている。
サービス分析結果
【講評】
市の子育て支援サイトや法人のホームページなどで情報提供している
三鷹子育て支援サイト「みたかきっずナビ」の施設情報・お出かけマップから認可保育園の当園をクリックし、園の住所や法人のホームページを見ることができる。ホームページには園の保育理念「人を信じる力と自分を信じる力を育む」やキャッチフレーズ、園の特徴などが紹介され、施設概要には建物、玄関、ホール、1歳児保育室の写真、入所定員、職員状況、サービス内容には保育園の一日、年間行事、利用可能な延長保育などの利用希望者の知りたい情報を提供している。園の外向け掲示板には子育て支援事業のご案内などを掲示している。
行政や関係機関と情報交換し連携している
法人(社会福祉事業団)立の公私連携型保育所であり、園長は毎月1回行政が主催する市立・事業団立保育園長会に参加して、行政からの情報提供を受け、課題検討や情報交換をし、法人の園長会にも月1回参加している。その他、副園長や保健担当・栄養士は法人系列園のリーダー会、各専門職会議に月1回参加して課題検討、情報交換等をしている。2歳児までの園であり、園だよりを地域の市立園や公私連携園、子ども発達センターに送付している。年2回の建物全体の合同避難・消火訓練を実施し、警察署には年1回不審者対応訓練の指導を受けている。
電話で見学の申し込みを受け、園の様子を見てもらい、園の特長などを説明している
見学希望者には電話で日程を伝えて受けているが、都合が合わない場合は別日を調整している。8~10月は週2日程を予定し時間は12時30分から30~40分程度、1回に付き5組までにしている。園内を案内し見てもらいながら、園庭はないが屋上でも遊び、戸外で遊べる日には散歩に出かけて遊び、連携している地域の保育園やこども園の園庭にも遊びに行っている、職員数が多く子どもの個々を大切に保育をしていることを伝えている。2歳児までの園で、3歳児から他の園に移行する仕組みがあることを伝え、11月までに68組の見学を受けている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園に際して、園のしおりや重要事項説明書を基に、確認すべき大切な点を説明している
内定児に対して園医による健康診断と園長や保育士による個別面接を実施し、入園決定後に入園説明会を開いている。入園説明会では保育園のしおりと重要事項説明書を基に、市の保育理念を土台にして保育をしていること、施設概要、開園時間・保育時間・延長保育、保育事情の概要、緊急時の連絡、保育の引き継ぎについて、保育理念・保育目標、年齢別の保育目標、保育の基本方針、行事、保育園の一日、給食、健康管理と衛生管理、家庭との連携など、確認すべき大切な点や重要事項説明書の内容などを説明し、説明についての同意を得ている。
入園開始直後の保育は保護者の状況や子どもの状況により個別配慮をしている
利用開始直後の保育については、入園面接や説明会時に説明し、保護者の就労状況や子どもの慣れ具合により、柔軟に対応する旨を伝え、同意を得ている。保護者の職場復帰時期や意向を考慮し、時間をかけて徐々に保育時間を延ばして慣れるようにしたり、集団保育経験児で保護者も就業中の場合は、早めに決めた保育時間で預かっている。子どもが新たな保育環境に慣れ安心して生活できるまで、可能な限り一定の保育者が関わるように配慮している。保護者へ子どもの様子を丁寧に伝え、家庭の様子も伝えてもらい、スムーズに慣れていけるようにしている。
3歳児から移行する仕組みを分かりやすく伝え、不安軽減に配慮した支援をしている
2歳児までの保育園であり、3歳児からは他の保育園に移行するため、市内の認可保育園が移行園である場合は引き継ぎをしている。内容は子どもの発達状況や好きな遊び、困った時の対処法などである。途中退園や幼稚園へ入園する場合で、子育ての不安がある場合には不安を軽減するような声がけをして、保護者が引き継ぎを希望される場合には応じている。2歳児のクラス懇談会で、移行について丁寧に伝え保護者が移行後の生活をイメージできるように話し、不安を取り除けるようにしている。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもの心身や生活状況を保育日誌や保健日誌、児童票などに記録し把握している
入園時の健康診断で健康状態を、面接で提出してもらった入園時健康調査や新入園児食品摂取状況調査票、保育アンケート(生活状況)により、予防接種履歴や運動発達状況、食べられる食品、一日の生活の流れ、睡眠、排せつ、清潔、着脱、食事、遊び、言葉の発達、保護者が気になることなどの子どもに関する情報を聴き取り、必要に応じて追記し把握している。入園後は、連絡帳や送迎時の会話により子どもの健康状態などを把握して保育をし、子どもの生活や様子を保育日誌や保健日誌に記入し、児童票の発達カルテ、保育経過カルテを作成している。
指導計画はクラスや子どもの様子を担任同士が振り返り、ねらいを決めて作成している
全体的な計画を基に、養護と教育の各領域を考慮して年間指導計画を作成し、それらを踏まえて、担任同士が各クラスの様子や子どもたちの状況を振り返り、話し合い、副園長も話し合いに参加して次月のねらいを決めて月間指導計画を作成し、園長が見ている。満3歳までの園児は、前月の子どもの姿と望まれる子どもの姿、保育者の援助・配慮の項目からなる月の個別的な計画を作成している。年度初めの保護者会で年間クラス保育目標を伝え、園だよりに各クラスの今月の保育目標を掲載し、週案はクラス入口に掲示して知らせている。
各種の職員会議やミーティングを開催して子どもに関する情報を共有している
子どもに関する情報は、毎週木曜日の午後1~3時開催している全職員参加の職員会議やクラスリーダー会議、ブロック会議などで共有している。職員会議では各クラスの月間指導計画報告を行ない、クラスの状況や個別の子どもの状況報告、課題検討をし、行事の確認・検討・反省、園長会報告、研修報告などをし、ブロック会議ではクラスから事例を持ち寄り、検討している。その他、毎日クラス代表が参加してミーティングを実施し当番の確認や連絡事項、ヒヤリハット報告、事務連絡、アレルギー対応などをし、各会議の記録を作成している。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
児童票や職員会議などから子どもに関する情報を把握し、職員間で共有し保育をしている
保育ICTシステムの児童票は発達カルテと保育経過カルテからなり、子ども一人ひとりの発達過程や生活状況等が把握できるようになっている。子どもの状態は送迎時の保護者との会話や連絡帳のやり取りで家庭と園とで情報を共有しながら把握し、一人ひとりの子どもの発達に応じた援助を行なっている。子どもに関する情報は職員会議等で職員全員で共有して適切な関わりができるようにし、クラスにとらわれずに少人数グループに分かれて散歩に出かけたり、一人ひとりの子どもの思いに寄り添った保育をするなど、きめ細やかな保育をしている。
子どもが自分で好きな遊びを選んでじっくり遊べるような環境作りをしている
0歳児室内は食事、遊び、前室のスペースを棚や仕切りなどで分けてあり、遊びのスペースには畳のほふくスペースがある。1・2歳児室は玩具棚や仕切りなどを利用し、テーブルを置いている食事や机上遊びの場所、ままごとや絵本、木製パスルやブロック、汽車と線路、積み木等の遊びのコーナーに分けている。各保育室の玩具棚は子どもに使いやすい高さで、年齢発達や興味関心に合わせた玩具類をわかりやすく並べて用意し、子どもが自分で選んで、じっくりと遊べるような環境作りをしている。玩具類は季節や子どもの遊びの状況により入れ替えをしている。
発達過程の子どものトラブルは一人ひとりの子どもの気持ちを尊重して対応している
懇談会で子どもの発達の過程を伝え、1・2歳では友だちに興味を持ち関わろうとするが、自分の思いを言葉で十分伝えられないために、噛んだり、引っかいたり、泣いたりすることを説明している。トラブルが生じた時には、双方の子どもの思いを尊重して「使いたかったのね、貸してって言おうね」や「いやだったんだね」などと気持ちを代弁し、どうすればよいかを知らせている。迎えの保護者にはトラブルの状況や対応を説明し、防げなかったことを謝罪している。同じ子どものトラブルが続く場合は、ヒヤリハット報告をして共有し環境の見直しをしている。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時には子どもの健康観察をして家庭での体調や様子などを聴き、受け入れている
登園時には、保育ICTシステムの連絡帳で家庭の生活や子どもの様子などを送信してもらっているが、直接顔を合わせて挨拶を交わし、子どもの顔色や表情などの健康観察をし、保護者に子どもの様子を聴いて受け入れている。前日に休んでいたり、体調を崩し気味、園で転んで擦り傷を作ったなどの時には、家庭での様子を詳しく聴いて受け入れている。朝の当番保育士が受け入れる場合には、当番引き継ぎ表に、保護者に確認することを担任や遅番保育士が記入しておき、もれなく聴き取りをして、情報を担任に引き継いでいる。
食事や排せつなどの生活習慣は個別対応し、身につけられるよう援助している
子どもが食事をし易いように、高さ調節ができるアジャスター付きのテーブルと年齢発達に合せた椅子を使用し、食具は0歳児が自分の口の取り込み易いような平らなスプーンや子どもの持ちやすいスプーン、介助用のスプーン、スプーンですくいやすいようなクープ皿を使用している。離乳食は家庭と園とで食事の様子を共有しながら進めている。排せつ機能の発達は個人差があるので、ゆったりとした担当制でその子どもの状況に応じて対応し、排尿間隔が空いてトイレに座り排尿できるようになると、保護者に様子を伝えてパンツを用意してもらっている。
迎えの保護者一人ひとりに園での子どもの様子を伝えるよう努めている
連絡帳に園での生活や様子を入力し16時までに送信している。保護者の迎え時には、保育士が子どもの遊びの様子などを一人ひとりに伝えている。保育中に子どもが怪我をし、受診の必要があると判断した時には、保護者に連絡して状況を伝え、かかりつけ医を聴き、受診希望先がない場合には園で決めた医療機関に、主に保健担当が付き添って受診している。帰園後に保護者に受診時の状況や医者の指示を報告している。保護者の迎え時には、怪我の状況を説明する保育士と保健担当に加え園長や副園長も同席して、怪我を防げなかったことを謝罪している。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
じっくりと遊べるように、遊び途中の物は置いておくなどの配慮をしている
床に広げて遊んだりするブロックや汽車と線路、積み木などの遊びで、片付けたくない、もっと遊びたいという雰囲気の時には、「もっと遊びたいのね、今はここに置いて、また後で遊ぼう」などと子どもに伝えて、置く場所を用意して、子どもの思いをくみ取り対応している。遅く登園した子どもの場合、玩具で遊ばないうちに散歩に行くことになってしまうこともあるので、後から出発するグループに入ってもらい、少し遊んでから散歩に行くことにするなどの配慮をしている。
子どもの発達に応じた応答的な関わりをし、言葉のやり取りの楽しさを知らせている
職員数が多めで、子ども一人ひとりの思いをくみ取り、応答的な関わりを大事に保育している。0歳児は子どもの表情などから、その場面に応じた言葉をかけ、子どもの発声を真似るなどして発語を促している。簡単な言葉が出るようになると、良く聴き、うなづき、同じ言葉を繰り返すなど丁寧に対応して、言葉のやり取りの楽しさを知らせている。子どもの言葉の発達状況を会議で報告して、その子どもの状況に合わせた言葉で伝えている。2歳児では絵本や紙芝居の読み聞かせやわらべうたなどで言葉に親しみ、保育士や友だちとごっこ遊びを楽しんでいる。
戸外遊びができる日には毎日散歩に出かけて、自然に触れて遊び季節の変化を感じている
園庭がない園であり、戸外遊びができる日には午前中に園周辺や地域の公園などに散歩に出かけている。公園では季節の自然物に触れて遊んでいる。行く時にはサークル車やバギーに乗ったり保育者と手を繋いだりして、街の様子を眺め、車や電車に興味を持ったりしている。公園では、探索したんぽぽなどの花や落ち葉に触れ、蟻、ダンゴムシなどを見つけている。2歳児は公園の落ち葉や石、草などを使ってケーキやさんごっこをして遊んでいる。夏には、屋上やベランダで水遊びや氷、色水、寒天などの感触遊びなどで、五感を働かせて遊んでいる。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
日本の伝統的な行事を取り入れて雰囲気を楽しめるようにしている
0歳児から2歳児までの保育園であり、日本古来の伝統的な行事、子どもの日や七夕、夏まつりごっこ、お正月遊び、節分、ひな祭りを保育に取り入れて、それぞれの行事に関連している鯉のぼりや七夕、鬼の面、お雛様などを飾り、歌を歌い、季節の行事の由来などを子どもがわかる言葉で伝えて、雰囲気を楽しめるようにしている。
子どもたちが作った提灯を飾り、雰囲気を出して夏まつりごっこを楽しんでいる
7月の初めには夏まつりごっこをしている。子どもたちが作った提灯を会場のホールに飾り付けて祭りの雰囲気作りをし、職員が用意したお面屋、金魚屋、コロコロゲーム屋のお店で買い物やゲームを楽しんでいる。金魚屋はラップの芯を釣り竿に、磁石付きの金魚吊りをしている。お店屋の職員はねじり鉢巻きにはんてん姿で、子ども達に夏まつりの雰囲気を味わえるようにし、買い物の後には、普段から楽しんでいる盆踊りをみんなで踊って楽しんでいる。
七夕には家庭に協力してもらって短冊を飾り、地域の親子も一緒に七夕の行事をしている
7月の七夕には、各家庭に協力をお願いして、願い事を書いてもらった短冊を本物の笹に飾ってもらって笹飾りを作り、地域開放事業「わくわくの日」として地域の親子にも参加してもらい、7月の誕生会も兼ねて実施している。きらきら星の歌や七夕の歌をみんなで歌い、行事の由来を子どもにわかる言葉で説明し、ペープサートで七夕の物語を観てもらい、子どもたちには本物の笹の葉を触ってもらったりしている。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
朝夕の当番保育士による保育の時間は1・2歳児の合同保育にしている
園の開園時間は7時~20時であり、7時~8時30分は早番による保育で1・2歳児合同保育、8時30分~17時はクラス保育、夕方の17時~18時は1・2歳児の合同保育で1歳児室で過ごしているが人数が多くなるため、2歳児の半数ほどは2歳児保育室で過ごしている。延長保育は18時~20時であり、現在の利用児は3~4名程である。0歳児はいずれの時間も0歳児室で過ごしている。
好きな遊びができるように用意したり楽しく過ごせるように配慮したりしている
17時からの夕方保育の時間には、食事コーナーのテーブルに机上遊びの玩具類を出したり、夕方専用玩具を出して遊んだりしている。気分を変えて遊べるようホールに用意している玩具を使うこともある。1歳児で夕方の迎えを待って不安になっている場合には、保育者がついてその子どもの好きな遊びを一緒にするなど、できるだけ楽しく過ごせるように配慮している。
延長保育は保育室だけでなくホールでも楽しく遊べるようにしている
18時以降の延長保育の利用児は、ほぼ同一の顔触れで構成されており、人数も少数で推移している。保育にあたっては、1歳児室のみならず、ホールも活用し、子どもが身体を十分に動かして遊べる環境を整えている。当番保育士が遊びの内容を提案するほか、子ども自身から「○○をして遊びたい」といった意向が示されることもあり、そうした気持ちを受け止めながら保育を進めている。少人数である特性を生かし、保育士も子どもと共に遊びに参加することで、安心感のある落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと過ごせる時間となるよう配慮している。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
子どもの体格に合わせたテーブルや椅子を使い、友だちと一緒に楽しく食事をしている
子どもの年齢発達や体格などにあわせて、テーブル付きや肘付き、肘なしなどの椅子を使い、必要に応じて足台や背当て、滑り止めなども使い、テーブルの高さも考慮し、子どもが姿勢よく落ち着いて着席し、友だちと一緒に楽しく食事が出来るようにしている。子どもが自分から食べようとする気持ちを大事にし、食事の時間が楽しく、食べることが好きになるように、食事介助では無理強いをしない、お代わりをして良い、全品を配膳し自分の食べたい物から食べて良いようにするなどしているので、友だちと一緒に会話をしながら楽しく食べている。
乳児の子どもの栄養バランスを考慮した日替わりメニューの手作り給食を提供している
園の栄養士が作成した成長期の子どもに必要な栄養のバランスを考慮した日替わりメニューの給食を園の厨房で調理して、出来立ての温かい食事を子どもたちに提供している。食材の生鮮食品はその日の物を地域の商店から納品してもらい、食品添加物を使用していない物を選んで使い、食品の素材の味を生かして薄味に調理し、だしは昆布やかつお、煮干でとっている。旬の食材や子どもの日や節分などの季節の行事食で季節感のある食事にしている。七夕には、七夕おにぎり、なすと厚揚げの照り焼き、星型ポテト、鶏とつくねとソーメンスープ等を提供している。
プランターで野菜を栽培して、水やりしながら観察し、収穫して展示している
園庭はないが建物の入り口付近のプランターでなすやオクラ、ピーマン、枝豆などの野菜や季節の花などを栽培している。子どもたちも水やりをしながら観察している。なすの葉にてんとう虫が来て葉っぱを食べて穴が開いていることに気づいたりしている。収穫した野菜を展示しているが、交通量の多い通りに面した場所で栽培していることから、子どもたちには業者から納品された野菜を調理して提供している。オクラはスタンプ遊びに使っている。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
絵本や紙芝居などで、子どもにわかりやすく手洗いやうがいの健康教育をしている
子どもが健康のための生活習慣を身につけられるように、2歳児を中心に手洗いやうがいなどの健康教育をしている。絵本、紙芝居などを使って絵やわかりやすい言葉で伝えている。そして、実際に手洗いのしかたをやって見せている。うがいはぶくぶくうがいとガラガラうがいがあることを伝え、その方法、いつするかなども知らせている。保育士は生活の場面の中で、手洗いやうがい、鼻汁が出たら拭くことなどを繰り返し援助しながら身につくようにしている。
嘱託の園医と連携して子どもの健康管理をしている
子どもたちの健康管理のために、嘱託の小児科医による定期健康診断を0歳児は毎月1回、1・2歳児は年2回実施し、歯科医による歯科健診、耳鼻科医による耳鼻科健診、眼科医による眼科健診をそれぞれ年1回実施している。園の保健担当による身体測定は身長・体重月1回、頭囲胸囲年2回実施している。嘱託の園医には子どもたちの健康に関する相談に応じてもらっている。園における薬の預りは原則としてしていない。やむをえず園での服用が必要な場合は相談してもらっている。
保護者と連携して、子どもの健康維持に向けた取り組みをおこなっている
園における健康診断や各科健診、身体測定の結果は、保育ICTシステムで配信し、歯科健診は歯科健診のお知らせ文書で伝えている。園で感染症が発生した時には、病名と発症者数などを記入したお知らせを玄関と各保育室入り口に掲示して注意喚起している。毎月発行している保健だよりでは、4月には早起き・早寝・朝ごはん、6月には歯と口の健康習慣、虫刺されなど、季節や時期に応じた子どもの健康に関する情報を知らせている。園における午睡時には乳幼児突然死症候群予防として、0歳児は5分毎1・2歳児は10分毎に午睡チェックを実施している。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者の個別の事情などは申し出てもらい園でできることは配慮して支援している
面談や連絡帳、送迎時のコミュニケーションなどで得た情報を共有して必要な支援をしているが、保護者の子育てや就労等の個別の事情は申し出てもらい、園でできることは配慮して支援している。仕事が残業になった、家族が病気で受診の付き添いをするなど、迎えの時間が遅くなる場合は連絡をもらい受け、場合により延長料金がかかることを伝えている。迎えを他の人にお願いする場合も保護者から連絡をもらい受けている。土曜日の保育は事情を聴いたうえで受けている。
懇談会では保護者同士が話し合う時間を多く設定し、交流の機会にしている
年1回の保護者会や年2回のクラス懇談会、2歳児対象の親子わくわくの日は保護者同士の交流の機会にしている。懇談会では、園から子どもの様子を伝えるだけでなく、保護者同士で話しをする時間を多く設定している。事前に保護者同士で話してみたいことなどのアンケートをとり、寄せてもらった意見を参考にして話し合ってもらっている。例えば、休みの日の過ごし方、家庭での食事、家庭で歯磨きはどうしているかなど、子育てで困っていることや子育てに役立つ情報を交換し合っている。2回目の懇談会には親子ふれあい遊びを取り入れている。
保育参観や個人面談などで子どもの様子や保育を伝え共通認識を得るようにしている
連絡帳や送迎時の会話など、保護者との日々のコミュニケーションを大事にして子どもの様子や保育を伝え、信頼関係を築いている。日々の保育のねらいや内容をわかりやすく伝える取り組みとして、玄関に子どもたちの写真を使った「今日の一枚」を掲示している。また、保育参観は期間を決めて実施しているが、0~2歳児であり日常の様子を見てもらえるように、部屋に目隠しを設置して隠れて見てもらっている。散歩に出かける時は少し離れて後ろから来てもらっている。個人面談は年1~2回実施し、参観と同日または別日にして、いつでも受けている。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域の公園などに散歩に出かけて、地域の親子などと交流している
戸外遊びができる日の午前中は地域の公園などに散歩に出かけて自然に触れたり散策したりして遊び、近隣の保育園・こども園の園庭開放に参加して遊んだり、園児同士が交流したりしている。公園などで出会う地域の子育て親子には職員から積極的に挨拶をしているので、子どもたちも同じように挨拶をし、交流している。
「ワクワクの日」に参加している親子や実習生、職場体験の中学生などと交流している
地域開放事業「わくわくの日」は原則月末の火曜日に実施して、園児の誕生日のお祝いや季節の行事を行なっているので、親子ひろばに参加している親子には参加を呼び掛け、一緒に楽しんでもらい、誕生月の場合はお祝いしているので、毎月、3~4組の参加がある。年1回ピアノとフルートの演奏会を開いて子どもたちに心地よい音楽を聴いてもらっている。地域の中学校3校から2名ずつ職場体験を受け入れ、その他に看護学生の実習も受け入れ、子どもたちと交流している。
一時保育やトワイライトステイ、親子ひろばなどの地域の子育て支援をおこなっている
当園は駅前という地域の特性を生かして、地域の多様なニーズに応えるために、保育園以外に同じ建物の3階で、一時保育事業、トワイライトステイ事業、親子ひろば事業を行なっている。一時保育とトワイライトステイは事前登録が必要で生後3か月から小学校6年生で集団生活可能な子どもを対象にして、受付は3階の子ども家庭支援センターでしている。親子ひろばは親子で遊べるスペースで、火~土曜日10時~16時30分開館し、0~3歳の子どもと保護者が対象で、11時45分と15時45分のお楽しみ会には手遊びやわらべうた遊びなどをしている。
【講評】
子どものプライバシー保護を徹底している
入園説明会において、駅前保育園のしおりを基に、法人の個人情報保護規定に基づき、個人情報の管理と利用、肖像権について説明し、保護者の同意を得ている。発達支援のために専門機関との連携をする際には保護者の同意を得たうえで行なっている。また、子どもの羞恥心への配慮として、おむつ交換台の周りに衝立を立てて他から見えないようにしたリ、着替えの時には裸にならないような手順で着替えるなどの配慮をしている。
一人ひとりを大切にし、受容的応答的な保育を実践している
園の保育理念や保育目標を読み合わせて、一人ひとりを大切に受容的応答的な関わりの保育を実践することを確認している。クラスの枠にとらわれず、少人数での活動を取り入れて、一人ひとりの生活リズムや発達を大切にして保育をしている。また、子どもの名前は呼び捨てにしない、~さん、~くん、~ちゃんと呼び、あだ名やからかうような呼び方はしない、子どもが怖がるような言い方や態度をしないことを園の保育指導規範で確認している。子どもの誕生月には写真を掲示してみんなに知らせ、誕生会でお祝いし誕生日カードを渡している。
子どもの虐待防止や保護者支援について確認したり学んだりしている
「三鷹市虐待防止マニュアル」を基に職員間で、子どもの虐待の防止や早期発見について確認し、日頃から子どもの着替えの時には、身体に不審なあざや傷がないかを見たり、子どもの様子の変化に気づくようにして、少しでも気になることがある場合には、園長に報告し記録をすることにしている。また、職員はキャリアアップ研修を受講して保護者支援について学び、職員会議で報告して共有し、保護者の思いや価値観を聴き取り、子どもにとってより良い保育がおこなえるようにしている。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
市のガイドラインや法人共通のマニュアル、園独自の確認事項などを整備している
三鷹市の「保育のガイドライン」や法人共通の「安全保育」、「保健業務」、「アレルギー対応マニュアル」、「確認事項」の他に園独自の「駅前保育園確認事項」、「園のしおり」などを整備している。園の確認事項には、早番の準備、延長保育のお迎え手順、感染症について、怪我の応急手当について、アレルギー個別対応の流れ、アレルギー個別対応を要する子どもの食事対応手順など、業務上の基本事項や手順などを綴じている。その他、早番・遅番・土曜日の当番の仕事内容、お散歩マップと散歩に行く際の注意などの基本事項も整備している。
園独自の確認事項は係を決めて毎年確認し、必要に応じて見直しをしている
確認事項などの手順やマニュアル類は各クラスや事務室の棚に置き、いつでも必要な時に確認することができるようにしている。駅前保育園のしおりは、毎年、新年度の入園児の入園説明会に間に合うように、検討して必要な見直しをしている。その他の確認事項は各項目ごとに係を決めて計画的に確認や見直しをすることにしている。園の保育については年度や期、月毎に確認・評価反省をして次に活かし、行事も終了後に反省し、次に活かしている。
保護者や職員からの意見や提案は検討して見直し、より良い保育につなげている
毎年、市と園の両方から利用者アンケートを実施し、寄せられた意見の中から検討が必要と判断したことは、より良い保育を目指して改善に向け対応している。各保育室前にクラスからのお知らせを掲示しているが、配信もして欲しいとの意見をもらったことから、掲示と配信をするよう改善した。職員からの提案は職員会議で検討して必要な見直しをしている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
保育準備日に理念や方針を共有し、年度テーマを職員参画により決定している
年度初めの保育準備日において、保育理念や当園の保育に関する基本的な考え方、保育指導規範等について、職員全体で読み合わせをおこない確認している。あわせて、前年度の振り返りを踏まえながら、当該年度の保育方針や重点事項について共有し、全職員が共通の認識をもって保育に取り組めるよう努めている。また、毎年度設定する保育のテーマについては、リーダーの進行のもと、全職員が参加するグループワークを実施し、当園として当年度に最も重点的に取り組む内容を職員の意見を踏まえて決定している。
職員個々の役割と責任を示し、園目標の実現に向けた体制を職員に共有している
経営層は、園運営における理念・ビジョンおよび基本方針の実現に向け、「園長の手引き」に基づき、自らの役割と責任を明確にしたうえで職員に示している。年度初めには、組織図や園内役割分担表、年度職員体制表、組織連携図、運営計画等を配布し、園運営における指揮系統や各職員の役割について説明・確認をおこなっている。これらの資料を通じて、経営層としての方針や期待される役割を職員に共有するとともに、職員一人ひとりが自らの責任と立場を理解し、共通の目的意識をもって園運営に参画できる体制を整えている。
重要事項は職員会議で決定し、会議録などにより全職員への周知を徹底している
園内における重要な案件や課題については、原則として全職員が参加する職員会議において検討および決定をおこなっている。案件の内容に応じては、運営層会議、リーダー会議、ブロック会議等を活用し、事前に論点整理や検討を重ねたうえで、職員会議に諮る仕組みとしている。また、職員会議を欠席した職員については、会議録を作成・共有することで、決定事項や協議内容の確実な周知を図っている。さらに、緊急性の高い案件については、ミーティング等の機会を活用して速やかに伝達をおこない、情報共有の遅れが生じないようにしている。