評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

麻布十番ちとせ保育園

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

①ちとせ交友会理念「HOME」 かかわるすべての人にとって心安らぐ場所~HOME~でありたい ②「考えさせるを考える」というキーワードの下に子どもたち一人一人の自律性を育む保育を行う ③保護者が安心して子育てを楽しめる支援を行っていく ④地域との積極的な交流を持ちながら地域に根ざす保育園運営を行っていく

職員に求めている人材像や役割

〇子どもを愛し、尊重し、大切にできる人材 〇法人の保育理念を前向きに理解し、主体的に職務を果たすことに努められる人材 〇保育園を一つのチームとして考え、チームワークの重要性を理解できている人材 

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

〇大人として、社会人として常識がある人間であること
〇すべての子どもにとって安心して気持ちや思いを伝えられる存在であること 〇子どもの姿や発達を成長過程の段階として肯定的にとらえ、プロとして適切な援助を模索する姿勢を持っていること 〇「自律性」を育むために子どもたちが選んだり、考えたりする場面が重要であることを理解・共感していること

全体の評価講評

特によいと思う点

「とうきょうすくわくプログラム」を活用し、「光と色」をテーマに光・色・素材・表現を結びつけた探究活動を展開しています。「ライトテーブル・トレース台・アートブロック・アクリル積み木・アクリル玩具・模様づくり玩具・懐中電灯」などのユニークな素材を用意し、ブロックや玩具と光を組み合わせて色や形を投影する遊びを展開しています。その一環として、水族館やデジタルアートミュージアムを訪れて、そこで体験したことの再現にもチャレンジしました。なお、同プログラムの「ナビゲーター園」として、視察にも対応しています。

木を基調とした園内には随所に紙を使った装飾を施しています。エントランスにはレース和紙を染めて作った天蓋を設けて柔らかな雰囲気をつくり出すとともに、保育室には紙袋で作ったオーナメントを、廊下には子どもたちの書き初めを掲示しています。また、日本の四季・文化・風習を感じられる行事や伝承遊びも取り入れています。さらに、麻布の町には江戸時代から続く老舗の店舗とおしゃれなカフェが混在しています。そのような地域との関わりも踏まえながら、「和の文化」をテーマにした環境を整えています。

ホームページに加え、複数のSNSでの情報発信を通して、園の活動内容を伝えています。それ自体は一般的ですが、ここでは特に写真共有アプリの管理を2本に分け、普段の保育の様子とアート活動メインのアカウントを使い分けています。それにより、伝えるテーマが具体化され、メッセージが刺さりやすくなっています。また、公開データのデザインにも凝っており、「光と色」をテーマにした活動の報告は黒い背景に白文字と蛍光エフェクト画像素材、そして豊富な写真をあしらうことで、よりリアルに世界観を伝えるものとしています。

さらなる改善が望まれる点

低年齢児の保育ニーズが高く、0~2歳児クラスで定員が充足しています。また、利用者調査の結果、学びのプログラムに対する満足度が100%を示しました。ただし、幼児クラスへの移行期になるとインターナショナルスクールへの進学や転居が生じやすい地域特性があり、定員に対して空きが生じています。そのような状況に対し、見学対応や情報発信の充実に加え、保育内容や園生活の魅力を保護者に伝えていくことなど、有効な対策を模索しています。本部と連携し、経営判断により今後の方向性を見定める必要があると思われます。

「幼児クラスの定員割れ」や「職員の安全危機管理意識の向上」を優先度が高い課題として、5年を単位とした長期計画を立てています。あわせて、単年度計画を作成し、具体的な行動計画に落とし込んでいます。一方で、職員自己評価の結果、設問「中長期の目標を達成するための年度単位の事業計画を策定していますか」に対する一般職員の「そう思う」の回答率が0%でした。中長期計画や予算編成に係る認知度も同様の傾向を示しました。今後あらためて事業計画書を配布するなどし、職員が経営に対する理解を深め、ビジョンを共有することが望まれます。

園の食事に対する満足度は、利用者調査において9割以上の高い数字になっています。しかし、保護者との共同や、地域機関・関係者と連携した食に関する取り組みが確認されませんでした。日々の給食は、サンプルケースに入れ、お迎えに来た保護者が見られるようにしていますが、実際に試食をする機会がなく、園では保育参加の際に給食を食べてもらう機会が設けられるのではないかと考えています。また、子どもが保護者や地域機関・関係者と連携した取り組みを行うことで、さらなる食育活動の幅の広がりや食への興味関心の高まりが期待されます。

事業者が特に力を入れている取り組み

保育方針を「考えさせるを、考える」とし、子どもたち自らが体感し考える経験を大切にしています。そのため、日々の保育の中で職員は、子どもに対し否定的な言葉がけは当然のことながら、「こうしてみたら?」というような別の方法を提示することも控えています。活動内容や何かを決める際には「子ども会議」の場で子ども同士で話し合うほか、「光と音」の取り組みでは、職員は極力喋らずに子どもが発する言葉や会話を大切にしています。その保育方針の実現のため、子どもが興味を持ち、自ら働きかけることができるような環境を整備しています。

職員が緊張せずに相談できる関係づくりを重視し、日常の小さな声が埋もれない職場環境を整えています。園長として着任当初は発言を控える雰囲気があったと受け止め、頭ごなしに指示するのではなく、職員の意向や理由を聞く姿勢を大切にしてきました。休憩中も含めて話してよい空気を意識しながら、「居場所」「育ち合う」「自分らしく」といった言葉が職員から出てくる関係づくりを進めています。園長自身も小さなことを相談しやすい距離感を意識し、安心して働けることを保育実践の土台として位置付けています。

園では、さまざまな保育教材を整備していますが、それらを購入する際の基準として、子どもの成長を促すことができるような質の高いものを選ぶとともに、安心・安全・清潔面なども重視しています。具体例として、0歳児では踏んだり口に入れたりしても安全なシリコン製の車の玩具や、段差のないフロアマットを用意しています。また、活動で多く使われる絵の具やクレヨンについては食品基準をクリアした安全性の高いものを使用しています。それらの購入にあたっては、保育に特化した新製品の展示会へも足を運び、実際に目で見て選ぶようにしています。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査対象は、在園児の保護者全員を対象とし、複数のお子さんが通っている場合は最年少児について、1世帯1回答のご回答をいただきました。
    [調査対象世帯数:43世帯(在園児49名)]
  • 調査方法:アンケート方式  
    園より保護者全員に調査票を配布して頂きました。回収については、評価機関への郵送、または園内に設置した回収箱への投函により提出して頂くようにしました。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:23/43(回答率 53.5% )

「現在利用している保育園を総合的にみて、どのように感じていらっしゃいますか」との質問に対して、「大変満足」56.5%、「満足」34.8%、「大変満足」と「満足」を合わせて91.3%の回答率となっています。「どちらともいえない」4.3%、「不満」0%、「大変不満」0%、無回答が4.3%でした。個別設問では、問1「活動や教育等のプログラムは心身の発達に役立っているか」と問11・問13・問15について「はい」の回答率が100%と高く、問4「保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか」では「はい」の回答率が60.9%と最も低くなっています。

アンケート結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか

はい 23名 (100%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の100%を占め、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。

2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 22名 (96%)
どちらともいえない 1名 (4%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の95.7%を占め、「どちらともいえない」が4.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。

3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 21名 (91%)
どちらともいえない 2名 (9%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の91.3%を占め、「どちらともいえない」が8.7%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。

4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 14名 (61%)
どちらともいえない 6名 (26%)
いいえ 3名 (13%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の60.9%を占め、「どちらともいえない」が26.1%、「いいえ」が13%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。

5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 15名 (65%)
どちらともいえない 1名 (4%)
無回答・非該当 7名 (30%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の65.2%を占め、「どちらともいえない」が4.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は30.4%という結果でした。自由記述欄に寄せられた意見はありませんでした。

6.安全対策が十分取られていると思うか

はい 20名 (87%)
どちらともいえない 3名 (13%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の87%を占め、「どちらともいえない」が13%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。

7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 20名 (87%)
どちらともいえない 3名 (13%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の87%を占め、「どちらともいえない」が13%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。

8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 19名 (83%)
どちらともいえない 4名 (17%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の82.6%を占め、「どちらともいえない」が17.4%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。

9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 22名 (96%)
どちらともいえない 1名 (4%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の95.7%を占め、「どちらともいえない」が4.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述欄に寄せられた意見はありませんでした。

10.職員の接遇・態度は適切か

はい 22名 (96%)
どちらともいえない 1名 (4%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の95.7%を占め、「どちらともいえない」が4.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述欄に寄せられた意見はありませんでした。

11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 23名 (100%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の100%を占め、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。

12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 16名 (70%)
どちらともいえない 2名 (9%)
無回答・非該当 5名 (22%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の69.6%を占め、「どちらともいえない」が8.7%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は21.7%という結果でした。自由記述欄に寄せられた意見はありませんでした。

13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 23名 (100%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の100%を占め、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述欄に寄せられた意見はありませんでした。

14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 22名 (96%)
どちらともいえない 1名 (4%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の95.7%を占め、「どちらともいえない」が4.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述欄に寄せられた意見はありませんでした。

15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 23名 (100%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の100%を占め、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述欄に寄せられた意見はありませんでした。

16.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 19名 (83%)
無回答・非該当 4名 (17%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の82.6%を占め、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は17.4%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。

17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 15名 (65%)
どちらともいえない 2名 (9%)
いいえ 3名 (13%)
無回答・非該当 3名 (13%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の65.2%を占め、「どちらともいえない」が8.7%、「いいえ」が13%、「無回答+非該当」は13%という結果でした。自由記述欄に寄せられた意見はありませんでした。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
法人と園の理念や保育目標を定め理念研修等で職員理解を深めています

法人は運営理念を「HOME」、運営方針を「ゆきとどいた安全な環境と、家庭的なぬくもりの中で一人ひとりの子どもの発達に応じた保育をし、自律的な子どもを育てる」と定めています。園は保育理念を「自律性を育む保育~考えさせるを考える~」、保育目標を「生き生きとし元気に遊べる」「友だちとしっかり関り、育ちあう」「自分で考え行動する」と定めています。また、園のビジョン・理念については、職員の理解を深めるために理念研修・法人内研修を行っています。

園長とエリアマネージャーが役割を示し、職員会議や研修で共有しています

園長は、自らの役割を「法人の理念を実現していく土台として、職員同士が緊張せず、意見や相談を出しやすい関係をつくること」であると捉えています。エリアマネージャーの主な業務内容はエリアの保育運営の統括であり、その役割と責任は職務分掌表に記載し、職員会議などで職員に伝えています。また、理事長が指揮した事例として、年度初めの訓示・各研修でのメッセージなどがあり、園長やエリアマネージャーが指揮した事例として、エリア内の交流会や研修を計画・実施し、法人保育の実践や年齢別の情報交換を豊かにしたなどがあります。

行事案内や予定の変更を会議で整理し対象に応じた方法でそれぞれ周知しています

関係者に周知した重要な案件の例として「生活発表会の案内」があり、行事会議で検討したうえで、紙面のおたより・ICTアプリ配信・インスタグラムで伝えています。職員への共有事項の例としては「生活発表会の職員共有」があり、職員会議で検討および、変更内容を周知しています。また、保護者に知らせたサービス変更例として「週の予定」があり、クラス会議で検討し、年度初めの各クラス保護者会で周知しています。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
利用者と職員の声を日常の中で把握し園運営と保育の工夫に生かしています

利用者ニーズについて、日々のやり取りや懇談会、行事後の反応、子育て支援事業への参加状況などを通して把握しています。学びや食に関する期待、運動機会や戸外活動への意見を受け止めながら、保育内容などを更新しています。職員ニーズについては、日常の会話や会議、相談や提案の出方から把握し、安心して話せること、自分の考えを出せること、負担を減らしながら保育を進められることを大切な要素として受け止めています。あわせて、行事の整理や備品整備の考え方にも反映し、職員同士や園長との関係づくり、運営の見直しにつなげています。

地域や業界の動向を把握し、職員に事業計画書で予算と実績を伝えています

地域の福祉のニーズは、私立園長会・東京都社会福祉協議会広報委員会への参加により把握し、朝礼・職員会議で職員に伝えています。その中で、人形劇や行事開放のような場には参加が見られる一方、育児相談などのニーズは他所の取り組みで一定程度満たされていると分析しています。また、福祉事業全体の動向を把握するため、保育団体などのネットワークに参加しているほか、業界誌などを購読しています。園の予算と実績は、園長・財務部が管理し、事業計画書で職員に伝えています。

事業環境の分析をもとに中長期計画と単年度計画を作成し、職員に伝えています

事業環境を分析した結果、「幼児クラスの定員割れ」や「職員の安全危機管理意識の向上」を優先度が高い課題として捉えています。そのような課題の所在と対策について、5年を単位とした長期計画を立てています。単年度の計画は、前年度2~3月に園長・主任を中心に作成し、法人内サーバーに保管するとともに、新年度準備の全体共有の場で園長が職員に説明しています。また、計画を推進するために「インスタグラム投稿1日1回」などの目標を設定し、進捗状況は職員会議で伝えています。計画を見直す際は、職員会議で検討しています。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
就業規則と理念研修を通して、職員の基本姿勢と職業倫理を園全体で共有しています

法人職員または保育職員として守るべき法や規則について、就業規則を整備しています。あわせて、4月の理念研修を園内で実施し、理事長の「私の哲学」を通して法人の成り立ちや考え方を職員に伝えています。また、園長は対面研修で用いる「社会人として働く姿勢」の資料を作成・改訂し、園として大切にする視点を整理しています。こうした取り組みを通して、子どもへの関わりだけでなく、職員自身にも「考えさせるを考える」という姿勢を共有し、職員としての基本姿勢や職業倫理の周知を日常の業務に反映できるようにしています。

苦情や要望に対応する体制を整え、子どもへの関わり方も研修で学んでいます

苦情があった際には主任保育士が受け付けし、園長が解決にあたっています。意見や要望については、意見・苦情対応マニュアルに沿って対応し、利用者に直接、または玄関掲示板にあるコーナーに回答を掲示する仕組みとしています。また、職員の子どもに対する適切な関わり方は虐待防止マニュアルに示し、虐待防止マニュアルをテーマとした園内研修を実施して理解を深めています。虐待が疑われる事例が生じた際には、港区の虐待マニュアルに沿って、子ども家庭支援センター・児童相談所などと連携し対応しています。

地域への情報開示や「みんなのひろば」の実施を通じ、地域との接点を設けています

地域に開かれた施設となるよう、全体的な計画を玄関掲示で開示しています。また、事業計画をHPで公開し、予算・決算報告や財務諸表もHPで公開しています。ボランティアなどを受け入れる際は、体験学習マニュアルに沿って主任保育士が対応し、自由遊びを一緒にするなどの活動機会を用意しています。前年度には、ボランティア12人の受け入れがあります。地域貢献の取り組みとして、子育て支援事業「みんなのひろば」を月1回実施し、「保育園で遊ぼう・人形劇・コンサート」などを企画し、HPやポスター掲示などで周知しています。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
幼児定員の確保と保育の安定に向けて、SNSを運用するなど計画的に対策しています

経営面では、幼児クラスの定員割れや、職員体制の安定性に係るリスクを捉えています。また、職員の安全危機管理意識の向上も優先度の高い課題としています。これに対し、園は5年単位の中・長期計画を立て、単年度計画は前年度2~3月に園長・主任を中心に作成し、法人内サーバーに保管しています。新年度準備の全体共有の場では園長が職員に説明し、計画の推進にあたっては「インスタグラム投稿1日1回」などの目標を設け、進捗状況の共有や計画の見直しを職員会議で行っています。

事故や災害を想定したBCPを整備し、記録分析と再発防止策の共有を行っています

リスク発生後の復旧プログラムとして、新型コロナ感染症・都市直下型地震を想定した「事業継続計画(BCP)」を作成しています。復旧期間は2週間~1か月と定め、3日間の防災備蓄品を備えています。危機管理の方法やBCPの内容は、職員会議・危機管理研修で職員に伝えています。また、事故・感染症・侵入・災害などが発生した際は、事故報告書・軽微事故報告書・ヒヤリハット報告書などに記録しています。そのうえで発生要因を安全会議で分析し、再発防止策を玄関掲示により利用者に報告しています。

情報管理の方法を定め、文書や電子データの扱いに制限を設けて安全性を確保しています

情報の収集・利用・保管・廃棄については、職員会議で定めています。その内容は、年度初め研修で就業規則・法人・園のルールや保育方針の確認とあわせて伝え、理解を深めています。また、個人情報同意書を取り交わし、情報管理や文書管理の遵守を求めています。個人情報や機密性の高い情報を含む文書は鍵付き棚に保管し、電子データには役職ごとのPW設定などのアクセス制限を設けています。文書類の閲覧は事務所で管理し、持ち出す際は理由を申し出て園長の許可を得ることとしています。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
採用時の重視点を定め、育成計画や面談と研修を通じて職員育成を進めています

職員の採用に際しては、人柄や法人理念への理解と姿勢などを重視しています。職員の紹介による採用を行うなど、求職者の応募を促す工夫をしています。個人別の育成計画は、職員の意向や経験を園長面談・ゾーンマネージャー面談で確認したうえで、継続職員は年度末、新入職員は4月に作成しています。キャリアパスシートは5階層で設定し、入職時研修で職員に伝えています。新人やリーダーの職層に応じて、「接遇研修」や「コーチング・チームワーク」などの研修を設定しています。育成の成果は、園長面談で確認し、自己評価シートに記録しています。

小グループでのディスカッションなどを取り入れ、会議や研修の中で発言を促しています

職員が受講した研修内容は研修報告書に記録し、報告書の回覧や研修報告により他の職員と共有しています。職員一人ひとりの気づきや工夫を生かすため、会議で意見交換を行うほか、小さいグループでのディスカッションなどを取り入れ、会議や研修の中で発言を促しています。その成果として、保育室・休憩室の環境整備を行うなど、サービスの質の向上につなげています。また、目標達成や課題解決に向けては、カリキュラム会議を中心に法人保育の定着に取り組み、職員会議で結果や成果を発表しています。

職員の意識を把握し、働きがいの向上に向けて適切な評価を行っています

福利厚生の具体的な内容として、はぐくみ基金・カフェポイントなどを取り入れています。有給休暇の取得率を高めるための特別な工夫は行っておらず、それぞれが計画的に取得しています。出産・育児休暇の取得を促進するため、対象者への説明を行っています。また、職員の定着に向けては、休暇の取りやすさや無理のない人員配置に配慮しています。あわせて、園長面談を通して職員の意識を把握し、働きがいの向上に向けて適切な評価を行っています。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

前年度は、「法人の保育方針の理解及び実践」を重要課題の一つに位置付けていました。その背景には、職員の入れ替わりもあり、皆で振り返ることが必要となっていたことがあります。この課題に対しては、「子どもの人権・自立性を大事にすること」を目標に掲げ、クラス会議で吸い上げた内容を園内研修の課題として位置付け、3年を期限とする計画を立てています。取り組みにあたっては、園長・主任・副主任が保育を一緒に行うことで現場の状況を詳しく把握するなどの工夫を取り入れました。その結果、職員の意識に変化が見られ、あわせて担任間で活発に意見交換ができるようになるなどの成果も上がっています。目標の達成度は60%と自己評価しており、その要因はリーダー層の意識向上にあると捉えています。今後は研修への積極的な参加に取り組み、今年度は法人の理念・保育の浸透を目標に掲げ、保育の振り返りから課題を抽出することにも取り組んでいます。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

職員の入れ替わりを背景に、法人の保育方針をあらためて共有し、実践につなげようとしてきた経過が具体的に整理されています。特に、園長・主任・副主任が現場に入りながら状況を把握し、クラス会議で出た内容を園内研修の課題に位置付けている点に、現場の実態に即して進めようとする姿勢が表れています。その結果として、職員の意識の変化や担任間の意見交換の活発化が見られたことは、取り組みの方向性が現場に一定程度浸透していることを示しています。一方で、達成度を60%と見ていることから、取り組みはなお途中段階にあり、今後はリーダー層の変化を園全体へどう広げるかがポイントになります。今年度掲げている理念・保育の浸透や、振り返りを通じた課題抽出を継続することで、理解の共有にとどまらず、日々の保育実践としてより具体化していくことが期待されます。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

前年度は、「幼児クラスの定員割れ」をもう一つの重要課題に挙げていました。その背景には、地域全体で保育園離れが見られ、幼稚園やインターナショナルスクールへ転園する動きがあったことがあります。この課題に対しては、「在籍園児数最低55以上をキープする」ことを目標に掲げ、園見学の充実として保活ワンストップの活用を位置付け、5年を期限とする計画を立てています。取り組みにあたっては、在園保護者に対して保育園での活動内容をインスタグラムなどで具体的に伝える工夫も行いました。その結果、0~2歳児は年間を通して基本的に欠員がなく、2歳児の途中からインターナショナルスクールへ転園する動きも減っています。目標の達成度は60%と自己評価しており、その要因については、地域柄、子どもがある程度大きくなると郊外へ転居する家庭が一定数あるためと捉えています。今後はインスタグラムの投稿回数を増やすなどして成果をさらに高める方針であり、今年度は継続を目標に掲げたうえで、子育て支援イベントの充実にも取り組むことを計画しています。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

地域全体で保育園離れや転園の動きがある中で、幼児クラスの定員確保を経営課題として位置付け、園見学の充実やインスタグラムを通じた情報発信に取り組んできた経過が整理されています。特に、在園保護者に対して日々の活動内容を具体的に伝える工夫を行い、0~2歳児で大きな欠員が生じていないことや、2歳児途中でのインターナショナルスクールへの転園が減っていることは、一定の効果として受け止めることができます。一方で、達成度を60%と見ていることから、低年齢児の安定と幼児期以降の在籍継続にはなお差があり、地域特性による転居や進路選択の影響を踏まえた対応が引き続き必要です。今後は、情報発信の量を増やすだけでなく、園の保育内容や在園継続の魅力をどう具体的に伝えるか、また子育て支援イベントをどのように入園や在籍継続につなげていくかがポイントになると考えられます。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
園のリーフレットやホームページ・SNSを活用して保育内容を紹介しています

法人発行のリーフレットには、「法人理念・園概要・保育目標・目指す子どもの姿・デイリープログラム」などの内容を掲載しています。リーフレットはカラー刷り28頁で構成され、写真やイラストを使用しながら園が大切にしていることを分かりやすく紹介しています。また、ホームページには、園のこころ・保育方針・概要・アクセスのほか、地域にむけたお知らせを掲載しています。加えて、SNS(写真共有サイト)を活用し、活動の様子を紹介しています。昨年秋からは従来のアカウントに加え、新たにアート活動に特化したアカウントを作成しています。

園の情報を区に提供し、区のホームページには概要や園児の募集状況が掲載されています

園の情報は行政や関係機関などに提供し、区のホームページにも関連する情報が掲載されています。情報内容としては、入園可能月齢・電話番号・所在地・運営事業者・定員・保育時間・延長保育の有無などになります。また、区の保育課と連携し、毎月の園児の募集人数が同ホームページ上で更新されています。

見学会を設定して見学希望者を受け入れ、環境や活動内容について説明しています

園見学については、平日15時と15時30分からの枠を設け、希望する日にちで受け入れています。基本的に1組ずつ対応していますが、時期により2組まで受け入れることもあります。見学者の対応は主に園長・主任・副主任が担当し、園内を案内しながら保育の特長について説明しています。その際、保育方針や活動内容などが分かるように伝え、実際におやつを食べている姿も見てもらえるようにしています。そのほかにも、地域活動支援の「みんなのひろば」「産前産後体験保育」等の場でも保育内容を紹介しています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園前に説明会を行い、利用開始の準備について保護者に説明し、同意を得ています

入園の内定者には、入園のしおり・児童票・生活状況調査表などの資料を用意し、園にて配布をしています。また、入園説明会を2月下旬もしくは3月上旬の土曜日に実施し、全体での説明後に健康診断と個別面談を行っています。全体での説明会では、重要事項説明書に基づき、保育内容を分かりやすく伝えています。その際、サービス内容については重要事項に関する同意書で、プライバシーの保護については個人情報と取り扱い同意書で同意確認を得ています。保護者の意向については入園前個別面談や個別質問票で把握するとともに、児童票に記録しています。

子どもと保護者の状況に合わせた慣れ保育期間を設け利用者の不安軽減に努めています

サービスの開始にあわせて、アレルギーや既往歴などの子どもの健康状態を健康状況・生活状況調査書により把握するとともに、入園前の生活状況について2週間分の記録の提出を求めています。また、子どもの不安やストレスが軽減されるように、1~2週間を目安に慣れ保育期間を設けており、利用者の就労状況や子どもの状況に応じて期間を調整しています。期間中は保護者の保育に対する理解や安心を深めるため、降園時に、その日の様子について1対1でていねいに伝え、質問などにもゆったりと応じるように配慮しています。

退園・転園する際には記念品を渡し、行事には招待状を送り継続的に支援しています

卒園前に退園や転園をする園児には、各クラスの担任が作成したミニアルバムと、子どもの制作物をまとめたものに表紙をつけてをプレゼントしています。表紙には園の思い出が残るよう、活動の中で大切にしてきた「アート」作品を使用しています。また、夏祭りなどの行事には招待状を送付するなど継続的な支援を行っています。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
ICTアプリの連絡帳機能を活用し、保護者と子どもの情報を共有しています

子どもの心身状況や生活状況などを把握するため、0~2歳児クラスにおいては保育日誌に子ども一人ひとりについての記録欄を設けるとともに、連絡帳を毎日取り交わしています。そのほか、発達記録も作成しています。そのような記録について、業務支援ソフトおよびICTアプリを使用して管理しています。子どもの個別の保育目標については、児童票・月案指導計画に、家庭の要望や支援方針は、家庭状況調査票・面談記録に記載しています。そして、児童票において、0歳児は毎月、1・2歳児は隔月、3~5歳児は四半期ごとに記録しています。

各種指導計画の内容は、ドキュメンテーシや個人面談などの場で保護者に説明しています

「全体的な計画」は毎年園長・主任で見直しを行い、職員はそれを基に年・月・週を単位とした指導計画を作成しています。指導計画は子どもの実態に即したものになるように努め、子どもの現状を捉えて課題を抽出しています。個別の指導計画については0~2歳児および個別支援の必要性がある子どもを対象に作成しています。指導計画について保護者に説明する機会としては、全体的な計画は分かりやすい文章にして重要事項説明書に、月の目標についてはドキュメンテーションで、個別の指導計画は個人面談で伝えています。

職員会議や朝礼などの各種会議を開催し、職員全員で情報を共有しています

職員間で子どもに関する情報を共有するため、月1回、園長をはじめとする常勤職員が参加して職員会議を開催しています。また、主任会議や給食会議なども定期的に開催しています。さらに、毎日10分程度の朝礼を行い、特筆する子どもの状況に加え、その日の保育体制や除去食の有無などを確認しています。朝礼や職員会議に参加していない職員は、申し送りノートや会議録を閲覧し、内容を確認しています。そのほかにも、業務支援ソフトを活用して全職員が情報を共有できるようにしています。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
  • 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
    小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもが遊びの中で自ら働きかけ、自立性を育むことができるよう環境を整えています

園では「ピアジェの構成論」を取り入れ、子どもが遊びの中で自ら働きかけ、自立性を育むことができるよう環境を整えています。そのため、玩具や教材も厳選するとともに、玩具棚やパーテーションなども工夫して配置しています。特に発達差が大きい0歳児の保育室では、這行を促すためにウレタン製の斜面や段差を設置し、歩行が安定してきた時期には片づけてスペースを広くしつつ、自ら好きな場所に行き、自由に遊べる環境作りをしています。1歳児以上の保育室においても、子どもが遊びたい玩具や教材を自ら取り出しやすいように配置しています。

異年齢での活動や散歩を実施し日々交流し互いを尊重する気持ちを育んでいます

子どもが異年齢で交流する機会として、朝夕の合同保育に加え、幼児クラスでは「異年齢の日」を設けています。そのほかにも、合同で散歩に行ったり、リズムを行ったりしています。そのような取り組みを通じ、互いを尊重する心を育むことができるようにしています。また、海外の文化に親しむことが出来るよう、ネイティブの講師による英語教室を取り入れているほか、肌の色が違う人形や世界地図なども用意しています。5歳児は「国しらべ」を行い、その国の場所・国旗・日本との時差・挨拶・特産品などについて調べ、1冊にまとめる活動を行いました。

配慮が必要な子どもに寄り添えるよう、職員を配置しつつ専門機関と連携しています

配慮を要する子どもがいる場合は、フリーの職員を配置して個別対応ができるようにするとともに、パーソナルスペースを確保するなど環境を整えています。また、区の保育課や発達支援センターなどの専門機関と連携するほか、心理士の助言を受けながら適切な支援に努めています。子ども同士のトラブルについては、できる限り見守ることとし、遊びの環境構成に配慮しながら、発達の過程で生じる嚙みつきなどの予防にも努めています。さらに、経緯をヒヤリハット報告書・軽微事故報告書に記録し、保育会議において再発防止策を検討しています。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登降園時の保護者との会話や連絡帳などを通じ、必要な情報を共有しています

登園時には体温や体調について保護者に確認し、必要な情報を保育日誌・申し送りノートに記録して職員間で引き継いでいます。一方、降園時には、その日の健康状態・エピソードについて口頭で保護者に伝えています。その際は伝達漏れがないよう複数の保育士で確認して保護者へ伝えるよう配慮しています。また、アプリの連絡帳を活用し、乳児は毎日、幼児は必要に応じ保護者に一日の様子を伝えています。さらに、玄関先にその日の活動内容をドキュメンテーションとしてクラスごとに掲示し、お迎えの際に保護者が見れるようにしています。

基本的な生活習慣を身に着けることができるよう、具体的な指導方法を設定しています

子どもの発達段階に応じた支援の方法は、「全体的な計画」に示した成長発達の目安やマニュアルに示しています。具体的な取り組みとして、食事指導では、箸の導入する前に遊びの中で箸やレンゲを使用する活動を取り入れています。排泄指導としては、1歳児の高月齢児から、意欲やタイミングを見計らって便座に座ることを促しています。また、パンツへの移行は3歳児クラスへの進級を目安としてすすめています。また衣類の着脱や畳み方については日々の着替えの場面で指導しています。そのような生活習慣の獲得は、家庭と連携しながら支援しています。

午睡時間は、一人ひとりの生活リズムや年齢、活動内容によって柔軟に対応しています

午睡時間は、子ども一人ひとりの生活リズムや年齢、活動内容によって柔軟に対応しています。デイリープログラムでは、12時から15時までを目安に設定しています。寝具については、布団・毛布・カバーを園から貸し出し、上掛け用のバスタオルを家庭からの持ち込みとしています。なお、布団はSIDS予防のためマイクロファイバー製を使用しています。午睡時間に眠れない子がいた場合は、体を休めることの大切さを伝えつつ、保育室内で過ごせるよう配慮しています。また、5歳児は、就学に向けて9月より午睡時をなくしています。

3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
集団活動のプログラムのほか、子どもが主体となって意見を出し合う機会を設けています

子どもの集団活動として、リトミック(全園児月2回)英語教室(幼児月2回)を行っています。また、法人の「7つの保育」の実践を取り入れ、子どもが主体的に活動できるようにしています。その中のひとつでもある「グループタイム」においては、子どもたち自身で話し合う機会を持つとともに、職員は子どもの発想を受け止め見守るようにしています。グループタイムは0歳児から取り入れ、集まって顔を見ながら呼名をするなど、「集まりが楽しい」と思えるような時間にしています。5歳児ではグループタイムのほかに「子ども会議」も取り入れています。

「光と色」の取り組や、アート活動により、自由で豊かな表現力を養っています

子どもの表現力を育む機会として、リトミック・手遊び・体操・ビックブックなどの活動を取り入れています。それらの活動に取り組む中で、音楽・言葉・身体などを使った表現を楽しめるようにしています。特に力を入れているのが「光と色」の取り組みで、色付きのガラスが埋め込まれている積み木やアクリルブロックなどをライトテーブルの上に乗せ、光や色の組み合わせにより変化する美しさを感じています。また、透明水彩絵の具を使用したアート活動や、スクリーンを使ったシルエット遊びなど通じ、自由で豊かな表現力を養えるようにしています。

散歩先は、活動目的や子どもの興味・発達に合わせて選んでいます

散歩に週3回程度出かけて近くの公園や寺院などを訪れ、遊具や芝生でのかけっこ・鬼ごっこなどを楽しでいます。都心にありながら自然が豊富で、春には桜、秋には紅葉した木々やドングリも拾うことができます。季節や子どもの興味・発達に合わせて目的地を選んでいます。園庭はありませんが、エントランスの前のスペースではコンビカーや遊具遊びをすることもでき、夏にはプールを出して水遊びを行っています。幼児クラスはプランターで野菜を育てています。ミカンの苗木にはチョウが卵を産みつけにきて、室内で飼育して羽化させたこともあります。

4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
季節や文化に親しむ行事のほか、子どもたちが主体的に関わる行事を行っています

季節や文化・伝承に親しむ機会として「七夕・お月見・クリスマス・正月・節分・ひな祭り」を行っています。また、子どもの成長や保育の成果を発表する機会として「ふれあいデー・生活発表会・作品展」を行っています。ふれあいデーは小学校の体育館を借りて2歳児以上が参加し、生活発表会は全園児が参加しています。さらに、夏祭りの午前中には4・5歳児がアイデアを出し合ってたこ焼きや綿あめなどの屋台を出し、皆で協力してやり遂げる喜びを味わえるようにしています。ふれあいデーや生活発表会でも曲選びなど皆で話し合って決めています。

年間行事予定表を配布するとともに、園だよりで行事ごとのねらいを伝えています

保護者の参加や協力を得られるよう、年間行事予定表を3月(新入園児は4月)に配布しています。また、各行事ごとのねらいを園だよりに記載し伝えています。保護者が参加できる行事はふれあいデー・生活発表会・夏祭り・コスモス会(敬老会)とし、終了後にはアンケートを実施するとともに、保護者の声を受け止め、次開催に反映させています。保護者が参加しない活動についても、写真販売やドキュメンテーションなどによりその様子を伝えています。

職員の出しものや誕生日メニューの給食を用意して誕生児のお祝いをしています

お誕生日会を月例で開催し、誕生児のお祝いをしています。その際、10月までは0・1歳児と2歳児以上に分かれて開催し、子どもが落ち着いてくる11月からは全クラスでの開催としています。会の中では、個別のインタビュー・歌・職員の出し物などのプログラムで楽しめるようにしています。また、お誕生日会当日は、給食をランチプレートで提供しています。さらに、写真・手型・担任からのメッセージを添えた誕生日カードをプレゼントするとともに、誕生児が主役になって喜びを感じられるように誕生日当日は王冠を被ってお祝いしています。

5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
木材を基調とした優しい雰囲気で子どもが安心して過ごせるよう環境を整えています

園内は木材を基調とした温もりのある施工になっており、アーチ状の保育室入口や梁の高い天井が特長的です。加えて、和紙や照明を活用して柔らかで優しい雰囲気を創り出し、子どもが安心して一日を過ごせるような環境作りをしています。また、0・1歳児の保育室にはクッション性のあるフロアマットを敷き、安全にも考慮しています。一人になって心身を落ち着ける必要がある場合には、簡易テントを用意するとともに、余裕のある職員体制にして個別対応ができるよう配慮しています。

延長保育では専用の玩具や適正な職員配置で子ども一人ひとりと丁寧に関わっています

18時から20時15分の延長保育時間は、1歳児室を使用して合同保育を行い、職員2名を配置しています。日中と異なる環境でも子どもが安心できるよう、個別のていねいな対応を心がけるとともに、延長保育専用の玩具を用意しています。また、18時15分から補食・夕食を提供していますが、補食は家庭での夕食の支障が出ないよう、おにぎりなどの必要最小限の量を提供しています。なお、補食・夕食ともに、予め献立表を用意しています。

6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
  • 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
食事は自分の好きな席に座わり、職員も共感しながら楽しく食べられるようにしています

食事は3歳児までは各保育室で、4・5歳児は5歳児室をランチルームとして合同で食べています。各クラスともに数人ずつテーブルに着いて食べていますが、席については0・1歳児は介助の都合上ほぼ固定とし、2歳児以上は好きな場所に座り、準備ができ次第自分で挨拶をして食べ始めています。また、職員も同じ給食を食べながら美味しさを共感したり、必要に応じて援助したりしなら楽しく食べられるように心がけています。なお、行事などで会食する際には席は固定とし、一斉に挨拶をして食べ始めています。

給食室との連携を図り多種多様なメニューを用意し子どもが喜ぶ食事を提供しています

献立作成時は安全で健康的な季節の食材を取り入れるとともに、産地を玄関に掲示して保護者に周知しています。また、毎月の献立表には、日本の郷土料理や海外の料理を積極的に取り入れています。行事の際にはバイキング形式にするほか、見た目が楽しい調理方法で提供しています。栄養士は毎日保育室に赴き、喫食状況を確認をしながら直接子どもと関わり、より良い給食作りに尽力しています。食物アレルギーのある子どもについては、除去食を提供し、調理・提供の際は、食物アレルギーマニュアルに沿って環境を徹底し、誤食防止に努めています。

食育活動は、年間計画表に基づき、1歳児から野菜にふれる機会を設けています

食育活動では、「野菜そのままの形や匂い、調理後の変化」を感じられるようにしています、年間食育活動表を作成し、それに基づき、1歳児から野菜に触れる機会を設け、3歳児ではミックスジュース作りなどのクッキングを取り入れています。5歳児では、ピーラーやスケッパーなどを使用するとともに、ゴーヤ・ピーマンなどの栽培野菜を使用してピザ作りをしています。栽培活動は3歳児から、クラス毎のプランターで育てています。食文化や栄養に関する知識を深める機会としては、栄養士から冬至や七草の話を聞いたり、味噌作りなどを行っています。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
避難訓練や健康指導を定期的に実施し、子どもの安全や事故防止に努めています

子どもが自身の健康や安全に関心を持てるよう、毎月避難訓練を行っています。また、不審者対応避難訓練や区の地域交通課による交通安全教室を実施しています。健康指導としては、看護師が年間保健計画を作成して、その中に健康教室を組み込み、季節や子どもの年齢に合わせてた指導をしています。具体例として、歯磨き指導・手洗い指導・咳エチケット・プライベートゾーン・いのちの話などを行っています。そのほかにも、園内や散歩先の公園などの危険個所や遊びの約束について確認し、子ども自身の意識を高めつつ、事故・怪我の防止につなげています。

医療機関と連携し、定期健康診断を行い、子どもの健康管理に努めています

子どもの健康状態を把握するため、内科医による健診を0歳児は月2回、1・2歳児は月1回、3歳以上は年2回行っています。また、歯科健診を全園児対象として年2回実施しています。与薬については基本的に行っていませんが、熱性けいれん・食物アレルギーの場合は、与薬依頼書を提出とともに薬を預かるようにしています。医療的ケアを必要とする子どもについては、かかりつけ医に留意事項を確認するとともに、専門医による巡回指導を実施するなど連携しながら受け入れています。

感染症やSIDS対策を講じながら、必要な情報を保護者に情報提供しています

保護者と連携して子どもの健康維持に取り組むため、毎月看護師による保健だよりを発行し、健康管理や感染症などについて伝えています。感染症が発生した場合には、玄関に掲示するとともに保護者アプリで配信し、保護者に情報提供をしています。一方、職員は感染症の流行やSIDSの発生を予防するため、消防署員による救急蘇生講習や看護師による嘔吐処理のシュミレーションに参加し、手順の再確認をしています。午睡時には視診とともに子どもの健康状態を確認し、午睡チェック表に記録しています。なお、0歳児は午睡センサーを導入しています。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
個別面談・アンケートや日々の会話を通して保護者の意向を確認しています

子育てや就労などの事情に配慮して支援を行うため、就労状況確認書・個別面談より保護者の子育てに関する考えや就労状況を把握しています。個別面談は年2回実施していますが、保護者の参加率は100%になっており、園に対する関心の高さが伺えます。ほかにも、意見箱の常設や、行事アンケートを行い日常的なサービスに係る保護者のニーズを確認しています。また、保護者対応の方法について、「保護者対応マニュアル」に示すとともに、要望には可能な限り寄り添うよう心がけています。具体的な対応については園内研修を実施して学びを深めています。

ふれあいデーや保護者会の中で時間を設け、保護者同士が交流を図れるようにしています

保護者同士が交流できる機会として、夏祭り・ふれあいデーを開催しています。ふれあいデーでは親子競技を取り入れ、保護者間で団結が強まるようにしています。また、各クラスの保護者会を年2回開催し、保護者同士が話し合えるような時間を設けています。内容については、その年齢ならではの悩みや情報交換ができるよう予め担任がテーマを決めていますが、例えば1歳ではトイレトレーニングやイヤイヤ期などについてが関心の高い話題として挙がっています。そのような場を通じ、保護者同士が気軽に話し合える関係になっています。

保育参加の機会を設け、園での子どもの姿を保護者と共有しています

子どもの発達や子育について、互いの理解を深めるために保護者会・個人面談のほかにも、保育参加を行っています。時期は6月に1カ月間の期間を設け、こちらも90%ほどの高い参加率になっています。保護者からは、「子どものいつも通りの姿を見たい」という意見が多く、参加の形式をとるのは2歳児以上とし、0・1歳児の保護者は全クラスに配信している動画の閲覧をしています。育児講座については、子育て支援事業の「みんなのひろば」において実施していますが、参加人数が少ないため、今後は在園児の保護者を対象に開催したいと考えています。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域の商店街とは、買い物体験や行事を通じ交流を図っています

地域資源を活用した取り組みとしては、公共機関や商店街との交流を行っています。散歩の際に消防署へ行き、消防自動車を見せてもらうほか、図書館では本を読んだり借りたりする機会を設けています。また、商店街が多いという立地を活かし、生花店に七夕の笹や門松用の松を買いに行っています。ハロウィンの際にはスタンプラリーを行い、消防署・交番・商店などにシールを置かせてもらうとともに、勤労感謝の日には、そのお礼に絵や手紙を書いて渡しに行く機会を設けています。園で必要なものを購入する際もなるべく地元のお店を選ぶようにしています。

近隣の幼稚園や保育園の園児と一緒に活動する機会を設け、交流を図っています

子どもが職員以外の人と交流する機会として、地域支援事業「みんなのひろば」に地域の親子を招待し、在園児と一緒に過ごす機会を設けています。開催に際しては、SNS(写真共有アプリ)で周知するなど積極的に参加を促しています。また、近隣の4園とは、5歳児同士が交流する機会を設け、来園して一緒に活動したり、公園で遊んだりしています。12月には4歳児も近隣幼稚園との交流する機会を持ちました。そのほかにも、実習生・ボランティア・職場体験の学生を受け入れ、子どもたちと関わる機会を設けています。

【講評】
個人情報や子どもの羞恥心に配慮した取り組みを実践しています

個人情報について入園説明会で説明し、プライバシーの保護については個人情報取り扱い同意書で同意確認を得ています。突発的に個人情報を提供する必要が生じた場合は、おたよりや電話により同意を得て対応しています。また、日頃の保育の中では、子どもの羞恥心に配慮し、着替えをする際はパーテーションやカーテンで目隠するとともに、5歳児からは男女に分かれて着替えを行っています。水着に着替える際にも全裸にならないようラップタオルの活用を促しています。乳児のオムツ交換も他からの視線が届かないようトイレ内で行うようにしています。

マニュアルや区の研修に参加し、子どもの人権について学び、実践しています

宗教や文化の違う保護者の考えを尊重し、食事などについて個別に対応しています。また、区から翻訳機を貸与してもらい保護者と潤滑なコミュニケーシュンを図れるようにしています。加えて、保護者の意向や子どもの生活リズムに配慮し、習い事で一定時間保育を抜けることも可能にしています。さらに、子どもを呼び捨てやあだ名で呼ばないよう徹底しています。そのような子ども一人ひとりを尊重する姿勢を「子どもの権利マニュアル」に示すとともに、区の人権研修に参加して学びを深めています。

虐待防止に関する研修へ参加し、職員の意識と知識を高めています

職員は、虐待防止および適切な対応に備え、園内研修・法人研修をはじめ、自治体や専門機関が主催する虐待防止関連の研修に参加しています。また、虐待や育児困難などの事案については、虐待防止対応マニュアルに則って対応しています。加えて、全国保育士会のセルフチェックシートや法人のチェックリストを活用し、自らの行動を振り返る機会を設けています。記入後は園長に提出し、必要に応じて面談を行い、不適切保育の防止に努めています。そのほか、虐待に関するニュースなどが報道された際は、記事を回覧をし、職員全員で意識を高めています。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
法人作成のマニュアルに加え、園独自にマニュアル作成し、業務の標準化を図っています

業務の標準化を図るため、法人が整備する「ちとせ交友会保育マニュアル」を整備しています。また、園独自に「麻布十番ちとせ保育園マニュアル」を作成し、散歩や業務手順について定めています。散歩の項目には公園遊具の対象年齢について特記し、利用時の安全管理に努めています。さらに、保育実践ハンドブックを職員に配布し、職員会議で読み合わせを行い理解の浸透を図っています。業務の実施状況については、園長・主任・エリアマネージャーが中心となり確認しています。あわせて、法人エリアマネージャーによる内部監査を年一回実施しています。

業務水準の向上を目的として園内研修を開催し、職員同士で話し合いを行っています

業務水準の向上を図るため、園内研修を行い、サービスの基本事項や手順について話し合う機会を設けています。その際、散歩先の拡充を図るべく見直しを行い、遠方の公園を新たに加えています。また、保護者より、「散歩に行く日を教えてほしい」という要望を受け、週の活動予定について保護者アプリを活用し、配信を始めました。園では、さらなるサービスの質の向上を図れるよう、「麻布十番ちとせ保育園マニュアル」についても見直しを図っていきたいと考えています。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2025年6月10日~2026年3月31日

【評価者修了者No】

H0601051,H2001058,H2101004

評価結果のダウンロード

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