評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
①法人の理念はHome、関わるすべての人にとって心安らぐ場所
②温かい雰囲気の中で、子どもたちがのびのびとくつろいで、安心して過ごせる環境
③保育所保育指針に基づき、ピアジェの構成論を基盤とした保育を実践し、自律的な子どもを育てる
④安心安全な保育運営
⑤地域とのつながりを大切にし、子育て世代を支援していく
職員に求めている人材像や役割
①法人の理念・保育方針を理解し、自律を育む保育ができる
②他の職員と連携し、互いに助け合いながら業務ができる
③自分の役割を前向きに遂行し、責任感と向上心のある人
④笑顔で思いやりがあり、子どもの気持ちに寄り添える人
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
①子どもたち一人ひとりの特性や発達を理解し、柔軟な援助ができること
②大切な命をお預かりしているという使命感を持つこと
③チームとして協調性を持ち高め合い、誇りとやりがいを持って働くこと
全体の評価講評
特によいと思う点
「光と色」をテーマに、ライトやセロファンなどの素材を使いながら、見え方や影、色の重なりによる変化を確かめる活動を進めています。子どもたちは、光を当てた時の違いや、色の組み合わせによって生まれる変化に興味を持ち、試したり比べたりしながら表現を広げています。あわせて、年長児は光や映像を用いた体験型施設で受けた刺激を基に、「自分たちでも同じようなものを作ってみたい」という思いを持ち、園内での制作活動へつなげています。園外で受けた刺激を園内の探究や表現へ結び付け、子どもの発想を継続した取り組みとしています。
食育では、屋上でのピーマン・トマト・キュウリの栽培に加え、5歳児のピザやクッキーづくり、低年齢児クラスでのミックスジュースづくりなど、発達に応じた調理体験を重ねています。献立面では、47都道府県の郷土料理を経て現在は月1回の世界の料理に取り組むとともに、絵本を題材にしたおやつや行事にあわせた食材や盛り付けも工夫しています。あわせて、1歳児のピッチャー注ぎ、4・5歳児の給食当番、保育室内での炊飯など、生活の中で自分でできることを増やし、食事を自立支援や就学への見通しとも結び付けています。
英語活動では、2歳から5歳を対象に週1回教室を行うだけでなく、外国人講師が9時から17時まで園に滞在し、遊び・給食・おやつ・自由遊びにも関わっています。また、異年齢交流では、2歳から5歳を対象に月1回、第1水曜日の夕方にフロアーを横断して遊ぶ時間を設けています。固定の縦割りグループは設けず、ドミノ・おままごと・ブロックなど複数の遊びを各室に用意し、子どもが行きたい場所を選べる構成としています。11月から始めた取り組みで、各室にまんべんなく分かれて遊び、年齢を越えて遊びを選び合う関係づくりを進めています。
さらなる改善が望まれる点
幼児クラスでは定員にやや空きが見られ、乳児から幼児へ移る時期や家庭の事情により在籍が変動する傾向があります。0歳児の定員調整を行った経緯もある一方で、幼児側でも毎年一定の動きが見られている現状があります。一方、見学の問い合わせは増えているため、その入口を生かしながら、現在行っている英語・リトミック・体操・ものと関わる遊びなどの特色を、幼児期の魅力としてより分かりやすく伝えていく余地があると思われます。あわせて、年齢別の定員構成や広報内容も検討し、在籍の継続につなげていくことが課題となっています。
子育て支援事業「みんなの広場」を年12回実施しています。夏祭り・夏のお楽しみ会・ハロウィン・リトミック・保育体験などを企画していますが、参加は在園児の兄弟姉妹が中心で、意図する集客を実現できていません。また、地域との連携や次世代育成においても、町会ボランティアによる毎月の「おはなし広場」という継続的な来園実績はある一方、実習生やボランティアの受け入れは限定的です。外部の人が入ることを子どもへの良い刺激として捉えているため、既に行っている交流を足がかりに、参加実績を高めていくことが期待されます。
利用者調査の設問「自然とのふれあいや社会との関わりを目的にした行事や戸外活動の機会が充実していると思いますか」に対する「はい」の回答率が71.1%でした。その自由記述コメントにおいて、都心の立地や夏季の暑さなどが課題であることを保護者も理解している一方、さらなる戸外活動の充実や代替となる活動を求める声も見られました。幼児の水遊びも、設備面の事情から、感触遊びや色水、水の通り道づくりへ切り替えています。スイカ割りなど「夏を楽しむ」企画を行っていますが、夏ならではの遊びと体験を確保する必要性を捉えています。
事業者が特に力を入れている取り組み
法人理念「Home」を土台に、子どもが日中を安心して過ごせる家庭的な場を整え、一人ひとりに愛情を注ぎながら見守り・励まし・褒める保育を大切にしています。その上で、平河町ちとせ保育園は、考えて動き出すまで子どもと同じ目線で関わり、自ら試し、考え、行動する力を育てることを重視しています。安全で温かな環境のもと、健康で明るく、思いやりと自律性を備えた子どもの育成を目指し、7つの保育を実践し、「やってみよう」の気持ちを支えながら、保護者にとっても信頼して預けられる園であることを大切にしています。
ショルダーフレーズ「らしく!たのしく!学び合う」を掲げ、園長セッションを通じて取り組みの成果や課題を共有しています。また、開園当初からプロジェクト活動を立ち上げ、職員同士が意見を出し合う文化を育んできました。さらに、職員全員が役割を持って主体的に関わるチームづくりに力を入れ、安全安心や廃材遊びなどのテーマ別チームを結成し、それぞれが目標を持って活動しています。活動の成果は毎月の園内会議で発表し、全職員で共有しています。職員が自分の役割を意識しながら意見を出し合える風土と環境づくりを進めています。
2歳以上を対象とする「運動会・発表会」とは別に、0・1歳児向けに「運動会ごっこ・発表会ごっこ」を平日に開催しています。「運動会ごっこ」は夕方の30分間で、ふれあい遊びや保護者とのやり取りを中心に進めています。その際、今年度は散歩や給食場面を担任が編集した約10分の動画も用意し、園での生活の様子を保護者へ伝えましたす。行事を全クラスで一律に企画するのではなく、年齢や保護者の参加しやすさに応じて方法を組み替え、子どもにも家庭にも負担の少ない方法を採用している点を特徴としています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:調査対象は、在園児の保護者全員を対象とし、複数のお子さんが通っている場合は最年少児について、1世帯1回答のご回答をいただきました。
[調査対象世帯数:44世帯(在園児54名)] - 調査方法:アンケート方式
園より保護者全員に調査票を配布して頂きました。回収については、評価機関への郵送、または園内に設置した回収箱への投函により提出して頂くようにしました。 - 有効回答者数/利用者家族総数:38/44(回答率 86.4% )
「現在利用している保育園を総合的にみて、どのように感じていらっしゃいますか」との質問に対して、「大変満足」65.8%、「満足」28.9%、「大変満足」と「満足」を合わせて94.7%の回答率となっています。「どちらともいえない」2.6%、「不満」0%、「大変不満」0%、無回答が2.6%でした。個別設問では、問2「園活動への興味や関心を示し、学びや遊びを楽しんでいるか」について「はい」の回答率が100.0%で最も高く、問5「保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか」、および問17「外部の苦情窓口にも相談できることを伝えられているか」では「はい」の回答率が65.8%と最も低くなっています。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の94.7%を占め、「どちらともいえない」が5.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、満足を示す声が複数寄せられました。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の100%を占め、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、満足を示す声が複数寄せられました。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の94.7%を占め、「どちらともいえない」が5.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、満足を示す声が複数寄せられました。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の71.1%を占め、「どちらともいえない」が18.4%、「いいえ」が7.9%、「無回答+非該当」は2.6%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の65.8%を占め、「どちらともいえない」が13.2%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は21.1%という結果でした。自由記述では特筆するべき意見はありませんでした。
6.安全対策が十分取られていると思うか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の92.1%を占め、「どちらともいえない」が7.9%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では特筆するべき意見はありませんでした。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
この項目では、「はい」と答えた方が全体の84.2%を占め、「どちらともいえない」が13.2%、「いいえ」が2.6%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では特筆するべき意見はありませんでした。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の81.6%を占め、「どちらともいえない」が15.8%、「いいえ」が2.6%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の92.1%を占め、「どちらともいえない」が7.9%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では特筆するべき意見はありませんでした。
10.職員の接遇・態度は適切か
この項目では、「はい」と答えた方が全体の92.1%を占め、「どちらともいえない」が7.9%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の92.1%を占め、「どちらともいえない」が5.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は2.6%という結果でした。自由記述では特筆するべき意見はありませんでした。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の73.7%を占め、「どちらともいえない」が18.4%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は7.9%という結果でした。自由記述では特筆するべき意見はありませんでした。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の92.1%を占め、「どちらともいえない」が7.9%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の89.5%を占め、「どちらともいえない」が7.9%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は2.6%という結果でした。自由記述では特筆するべき意見はありませんでした。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の78.9%を占め、「どちらともいえない」が15.8%、「いいえ」が5.3%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述欄に寄せられた意見はありませんでした。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の76.3%を占め、「どちらともいえない」が18.4%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は5.3%という結果でした。自由記述欄に寄せられた意見はありませんでした。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の65.8%を占め、「どちらともいえない」が18.4%、「いいえ」が13.2%、「無回答+非該当」は2.6%という結果でした。自由記述では特筆するべき意見はありませんでした。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
行事後や年度末に利用者アンケートを実施し、ニーズを把握しています
利用者のニーズは、行事後・年度末利用者アンケートにより把握し、年度末職員会議で職員に伝えています。具体的な取り組みの例として「戸外遊びの回数」などが挙げられます。天気の良い日は、積極的に散歩に出かけ、戸外活動の回数を増やしました。職員のニーズは、個別面談により把握し、職員会議で共有しています。把握したニーズに対応してエリア内での保育士交流・研修を実施しました。そのほか、地域の福祉のニーズは、麹町地区園長会により把握しています。具体的な取り組みの例として「みんなの広場開催」などを行っています。
事業環境を分析し園児獲得、財政減収などの園運営の課題を共有しています
福祉事業全体の動向を把握するため、全国保育協議会・東京都社会福祉協議会などの保育ネットワークに参加しているほか、業界誌を購読しています。園の予算と実績は、園長や法人事務長が管理し、新年度会議にて職員に伝えています。なお、予算・決算書類は、事務所室内キャビネットに保管しています。以上のように事業環境を分析した結果、「園児獲得」「園児減少による財政減収」を優先度が高い課題として捉えています。
園長や理事長が作成した中・長期計画を基に、園で単年度事業計画を作成しています
中・長期の取り組みについて「長期5年・中期3年」を単位とした計画を立てています。計画は、園長や理事長を中心に作成し、サーバー内に保管するとともに年度初めの職員会議で職員へ伝えています。単年度の計画についても、前年度3月に園長を中心に作成し、職員会議で職員へ伝えています。上記の計画を推進するために、「ヒヤリハット報告件数各クラス3件/月」などの目標を設定し、進捗状況を職員会議にて各担当者より報告しています。計画を見直す場合は、職員会議・リーダー会議で検討し、園長・主任が中心となって判断しています。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
職員として守るべき法や規則について、研修を行うとともに理解度を確認しています
法人職員または保育職員として守るべき法や規則について、法人規程集・就業規則・保育士行動チェックリストを整備しています。関係書類は、事務室内キャビネットに保管するとともに、入職時研修・キャリア別研修を実施し、職員の理解を深めています。加えて、保育士行動チェックリストの実施(年2回)で理解度を確認し、必要が認められた際は、園長による面談などにより支援しています。そのほか、年度末職員会議で、働く上での留意点や、保育方針について「新年度の決まり事」を作成し説明しています。
苦情解決の体制整備と虐待防止への組織的な取組を進めています
苦情があった際には主任が受け付け、園長が解決にあたる体制を整えています。体制や役割は重要事項説明書や掲示を通じて保護者に伝えています。意見や要望については、意見・苦情対応マニュアルに基づき対応し、園内掲示等で回答しています。また、職員の子どもへの適切な関わり方を保育実践マニュアルに示しています。行事後の研修では、不適切な言葉がけを見直す研修を行い、保育の質向上に努めています。虐待が疑われる場合は、区のマニュアルに沿い関係機関と連携して対応しています。
地域貢献事業「みんなの広場」を核に地域と連携した子育て支援を推進しています
地域貢献の取り組みとして子育て支援事業「みんなの広場」を毎月実施しています。具体的な内容として、夏祭り・夏のお楽しみ会・ハロウィン・リトミック・保育体験などを企画し、掲示板やSNS・ホームページ掲載などにより周知しています。また、地域の一員として、区園長会や地元地区幼保ネット会議などに参画しています。地域の園とは2カ月に1回交流し、情報共有しながらその取り組みを園に導入しています。加えて、看護師会・栄養士会・主任会など職層別の繋がりを強化しています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
研修と訓練を通じたリスクマネジメント体制を継続的に強化しています
運営に係るリスクとして、事故防止や緊急時対応、不審者対応、避難訓練などを整理しています。各リスクに対し、誤飲誤嚥や心肺蘇生法研修、警察署と連携した実地研修、月1回の振り返りを行っています。リスクマネジメント会議では、ヒヤリハットや事故報告を集計・分析し、再発防止策を検討しています。防犯訓練では警察署の指導を受け、定期訓練の重要性を再確認しました。熱性痙攣発生時には、役割分担に基づく迅速な対応ができており、日頃の研修成果が現れています。
地震や感染症を想定した事業継続計画を作成し研修などで職員に伝えています
災害や深刻な事故などに遭遇した場合に備え、首都直下型地震(M7)を想定した事業継続計画(BCP)を作成しています。復旧期間を2週間から1カ月と定め、3日間の防災備蓄品を備えています。危機管理の方法やBCPの内容について、リスクマネジメント会議において職員に伝えるとともに、保護者会などで利用者に説明しています。また、感染症流行に備えたBCPも作成しています。事故、感染症、侵入、災害などが発生した際は、事故報告書・ヒヤリハット報告書・保育日誌などに記録しています。
個人情報保護規程や研修、誓約書とアクセス制限により個人情報を適切管理しています
情報の収集、利用、保管、廃棄については、個人情報保護規程で定めています。その内容については、コンプライアンス研修を実施し、理解を深めるとともに、職員誓約書を取り交わして適切な情報管理や文書管理の遵守を求めています。さらに、電子データには、役職ごとにパスワードを設定するなどのアクセス制限を設けています。また、文書類を閲覧する際には、事務室内でのみ閲覧可、持ち出し禁止にしています。個人情報の利用目的や開示請求の方法については、重要事項説明書に明示しています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
採用から育成までを見据えた人材確保と計画的な人材配置を進めています
職員採用には、求人専用ホームページを作成し知人紹介を促すなど求職者の応募を促す工夫をしています。職員の育成や将来の人材構成を見据え、職員配置マニュアルに異動や配置に関する指針を明示しています。キャリアパスシートは5階層で設定しており、入職時研修や個人面談で職員に伝えています。キャリアパスシートに記載した新人研修として新入社員研修を、リーダー職員研修としてコーチング・マネジメントを設定しています。職員が受講した研修内容は研修報告書に記録し、閲覧や研修会議での報告により職員間で共有しています。
面談と計画に基づく対話的な人材育成を組織的かつ継続的に進めています
全職員向け研修計画を事業計画書に、職層別研修計画を研修計画表に明示しています。個人別育成計画は、年2回の個別面談で意向や経験、課題を確認し作成しています。育成成果は目標管理シートに記録し、次年度の目標設定に反映しています。職員を指導する役職者向けには管理職用職員育成マニュアルを整備し、加えて保育の質とチームワーク向上プロジェクトを継続しています。職員の声を受け会議にフリートークの時間を設け、独自慣習の是正や職場改善につなげています。
全職員が役割を持ち働きがい向上を目指すチーム活動を推進しています
職員の働き甲斐100%を目指して、職員全員が役割を持てるように、安全安心・廃材遊びなどのテーマ別の目標に向かって取り組むチームを結成しています。取り組みの成果は毎月園内で開催している「キラキラ会議」で発表することで全職員と共有しています。そのほか、園のショルダーフレーズとして「らしく!たのしく!学び合う」をテーマに、サブフレーズとして「思いやりからありがとう。伝えてみよう、私の気持ち」を掲げ、働き方改革やちとせの保育について取り組み、園長セッションでその結果と成果を発表しています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度は、「利用者の定員割れ」および「幼児クラスからの転園」を重要課題として設定しました。教育面を重視する保護者が多い地域特性から、3歳児進級時に幼稚園へ転園するケースが見られたため、「2歳児クラス全員が3歳児クラスへ進級する」ことを目標としました。取組として、体操教室の開設に向けた予算を確保し、年度内実施の計画を立てました。併せて、園だよりや毎日のSNS投稿を通じ、保育内容や子どもの姿を積極的に発信し、保育の見える化と広報強化に取り組みました。また、運動会前には座談会を開催し、0歳から5歳児までの保育内容を丁寧に説明しました。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
その結果、保護者からの口コミにより見学者が増加し、目標達成度は8割と自己評価しています。既存利用者に対して保育内容を丁寧に伝えたことで園への理解が深まり、転園防止にも一定の効果が見られました。一方で、保育内容や取組の魅力をより一層伝えるため、体操教室や英語教育の強化について、年間を通した位置付けやねらいを明確にし、保護者への発信内容をさらに充実させていくことが課題です。また、見学者対応や情報発信の質を均一化し、誰が対応しても園の魅力が的確に伝わる体制づくりが求められます。今年度は進級率100%を目標に、取組の体系化と検証を進めていく方針です。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度は、職員の急病や休職、退職が重なり、配置基準を満たす体制の維持が重要な課題となりました。妊娠に伴う体調不良や持病の悪化、育休明け職員の入院など、予測が難しい事態が続いたため、園長や主任も保育に入り対応しました。併せて、同一エリア内の他園から応援職員を受け入れるなど、法人内連携を活かした体制調整を行いました。欠員補充に向けた採用活動も進め、現場の負担軽減に努めました。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
その結果、必要な人員の採用が進み、園運営は次第に安定しました。困難な状況を職員全体で乗り越えた経験から、「ワンチーム」としての意識が高まり、職員間の信頼関係が強化されました。現場からは「多少の困難は乗り越えられる自信がついた」との声も聞かれています。一方で、突発的な欠員が生じた場合の対応が園長や主任の負担に偏りやすい面も見られたことから、今後は応援体制や役割分担の明確化を進め、平時から複数職員が対応できる仕組みづくりが課題です。今回の経験を踏まえ、法人内連携をより計画的に活用し、安定した職員体制の構築に継続して取り組んでいく考えです。
サービス分析結果
【講評】
保育園案内やホームページ・SNSを通じて、保育方針や取り組みを紹介しています
事業所の情報を提供する媒体として、法人が発行する保育園案内に理事長あいさつ・保育理念・保育目標・特色などの内容を紹介しています。また、ホームページには、園長あいさつ・保育内容などのコンテンツを設けて、随時更新しています。そして園見学の予約専用ページを設けるとともに、そして とうきょうすくわくプログラムの活動報告も掲載しています。さらに、利用希望者などの多様なニーズに対応するため、SNSでの発信をはじめ、写真共有アプリには、園の様子が見てすぐにわかるような写真や動画を豊富に掲載しています。
パンフレットには園で大切にしていることや保育の特色を具体的に紹介しています
園では、両面2つ折りのカラーパンフレットを作成し、園の特色として、物理的なあそび・ボードゲーム・ビッグブックなど、子どもが実際に取り組んでいる写真を用いて、保育の具体的な内容を紹介しています。園の情報は行政や関係機関などにも提供しており、区のホームページや子育て情報誌にも関連情報が掲載されています。パンフレットは麹町児童館にも設置しています。また、区の子ども支援課や子育て支援センターなどの関係機関にも園の取り組みを伝え、連携を図っています。
見学者には園内の掲示物や保育体験会で、園の様子をわかりやすく丁寧に説明しています
見学希望者は随時受け入れています。その際、「7つの保育」や英語・リトミック・体操教室などを紹介しています。特に英語は、今年度から毎週1回講師が来園し、クラスごとの活動だけでなく、子どもと遊ぶ・食事をするなど1日を通して生活全体に関わっていることを特徴として案内しています。また、「ものと関わる遊び」として、積み木や木製のレール玩具を用いながら、子どもの発達や考える力を育てる取り組みも説明しています。そのほか、毎月1回保育体験会を開き、ふれあい遊びなどを実際に経験してもらっています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園前の説明会と面談により、園と保護者の相互理解を深めています
入園が決まった利用者には、入園のしおり・児童票・生活状況調査票などの資料を用意し、入園説明会前に事前に直接配付しています。入園説明会は2月第4土曜日に開催し、内容を分かりやすくていねいに説明するとともに、準備物は見本を見せながら具体的に伝えています。その際、サービス内容は重要事項についての同意書で、プライバシーの保護は個人情報使用同意書で同意を確認しています。あわせて、サービス内容に対する保護者の意向を面談や個別質問票で十分に個別に把握し、個人面談の保護者意向欄にその都度記録しています。
親子とも安心して園生活に入れるよう、情報の共有や慣れ保育期間を設定しています
サービス開始にあわせて、アレルギーや既往歴など子どもの健康状態を、生活状況調査書や健康記録により把握しています。特に生活状況調査書は、入園前2週間分の記録提出を求め、家庭での生活リズムなどを把握して入園後の生活に生かしています。また、子どもの不安やストレスを軽減するため、2週間を目安に慣れ保育期間を設けていますが、保護者の就労状況により短縮することもあります。あわせて、保護者の保育への理解や安心を深めるため、慣れ保育期間中に保育参観を実施し、登降園時にも積極的にコミュニケーションを図っています。
退園・転園をする際は、寄せ書きやアルバムをプレゼントしています
卒園前に退園や転園をする園児には、寄せ書きやアルバムをプレゼントしています。また、転園先には必要に応じて児童票の写しを提供し、園児の情報を引き継いでいます。退園・転園した園児の保護者に対しては行事へ招待しています。園では、卒園後も気軽に遊びに来てもらえるようにしたいと考えています。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
ICTアプリの連絡帳や配信機能を活用し、保護者と子どもの情報を共有しています
子どもの心身状況や生活状況などを保護者と共有するため、0~2歳児はICTアプリの連絡帳機能を通して生活リズムなどを毎日取り交わし、3~5歳児はクラス単位でその日の活動内容と写真を毎日配信しています。また、特別な活動については玄関掲示や階段踊り場の写真掲示でも適宜伝えています。子どもの個別の保育目標は児童票・月間指導計画・経過記録に、家庭や保護者の個別のニーズや支援方針は家庭状況調査票・面談記録に記録しています。児童票は0歳児は毎月、1歳~5歳児について四半期ごとに集約しながら記録しています。
「全体的な計画」を園内に掲示するとともに、指導計画を個人面談で説明しています
「全体的な計画」に基づき、年・月・週を単位として指導計画を作成しています。個別の指導計画は0・1・2歳児クラスと、要支援児・育児困難家庭の見守り児を対象に作成しています。「全体的な計画」は園内に掲示し、個別の指導計画は個人面談時にも説明しています。また、就学を控えた時期には午睡を終了し、「就学前までに身につけたい事のチェックリスト」を用いて取り組んでいます。指導計画の見直しは年間反省や月案反省の会議でそれぞれ検討し、今年度は長時間保育・小学校連携・職員の資質向上などの項目を見直しました。
職員会議やミーティングを開催し、職員全員で情報を共有しています
職員間で子どもに関する必要な情報を共有するため、月1回、園長・主任・保育士・看護師・栄養士・用務員・非常勤保育士が参加する職員全体会議を開催しています。そのほか、クラス別会議・リーダー会・給食会議・研修会議・リスクマネジメント会議・4者会議なども定期的に開催しています。また、毎日10分の職員ミーティングを行い、日々の子どもや保護者の状況に関する情報を共有しています。各種申し送り表や議事録は事務室内のキャビネットに保管し、職員は閲覧したことを押印により報告しています。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもが主体的に活動できるような環境整備に努め、自由に遊べるようにしています
子どもが主体的に活動できるように、「Home(自分らしくいられる居心地の良い空間)」をテーマとした環境を整備し、室内では自由に、ままごと・絵本・積木・カードゲームなどのコーナーなどで遊べるような工夫を凝らしています。また、食事・着替え・お昼寝などの生活目的に応じたコーナーを設けています。さらに、子どもたちは園内ならどこでも自由に活動ができるようにしています。そのほか、いつでも自由に使える道具棚を設置するなど、子どもが玩具や教材を自ら選択して、遊びに使えるようにしています。
異年齢保育や、異文化に触れる機会を設け、さまざまな関わりを大切にしています
異年齢交流は2歳児から5歳児を対象に、毎月第1水曜日の夕方に実施しています。縦割りグループは設けず、ドミノ・ブロック・ままごと・人形などのテーマで各部屋をコーナーに見立て、子ども自身が行きたい場所を選べるようにしています。また、2歳児クラスからはネイティブ講師による英語教室を月4回実施しており、その日講師は遊び・給食・おやつ・自由遊びにも関わっています。さらに、タイ料理・ギリシャ料理などの世界料理を献立に取り入れる機会も設けています。なお、以前は郷土料理をシリーズで扱い、47都道府県をすべて取り上げました。
子ども一人ひとりの発達を適切に支援し、小学校や専門機関との連携を図っています
特別な配慮が必要な子どもがいる場合、保育士を配置して受け入れ、区の児童発達支援センターと連携し、発達心理士や心理士から助言を受けて適切な支援に努めています。また、子ども同士のけんかやトラブルへは、危険がない限り見守り、事故や怪我の予防に努めています。万が一怪我や事故が発生した際は、軽微事故報告書・事故報告書を作成し、リスクマネジメント会議において再発防止策を検討しています。そのほか、就学支援を目的として、小学生による保育園での職場体験や、小学校見学の機会を設けるなど、小学校と連携した取り組みを行っています。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登降園時の保護者との対話や連絡帳を活用し、必要な情報を共有しています
登園時には子どもの体温や健康状態、お迎えの人と時間などを保護者に確認して受け入れています。また、連絡帳や口頭で得た必要な情報は記録し、職員間で引き継いでいます。降園時には、その日の子どものエピソードを中心に、健康状態やいつもと違う様子、連絡事項などを対話で伝えています。あわせて、日々の活動の共有は、クラスごとの配信や、特別な活動時の写真・作品掲示などを通して行っています。現在は、0~2歳児は生活リズムなどを日々共有し、3~5歳児はクラス単位で活動内容と写真を保護者へ毎日送信しています。
基本的な生活習慣を身につけることができるよう、具体的な指導方法を設定しています
子どもの発達段階に応じた支援の方法を、「全体的な計画」の中の成長発達の目安に示しています。また、各年齢のデイリープログラムや生活と遊びのカリキュラムなどにも具体的な支援の方法を示しています。食事では、箸を使った遊びや咀嚼を促すエプロンシアターなどを取り入れ、興味や意欲を促しています。排泄は一人ひとりの発達段階に合わせて進め、着替え指導は午睡時にボタンの付いた服に着替える中で行っています。さらに、歯科医による歯磨き指導も実施し、子どもが生活の動作を身につけられるよう、保育の中で自立に向けた支援を行っています。
子どもの年齢や一人ひとりの状態に合わせて必要な休息や午睡がとれるようにしています
午睡時間の長さは、子ども一人ひとりの生活リズムや健康状態に合わせています。乳児の午睡時間は、12時30分から15時、幼児の午睡時間は、13時から15時をおおよその目安にしています。午睡の際は、敷き布団やタオルケットなどの寝具を使用しています。なお、午睡時間に眠れない子がいた場合は、無理に寝かせずに、保育室などで過ごせるよう配慮しています。また、就学に向けて、5歳児クラスの子どもは10月から午睡をなくし、保育室内でカードゲームなどの遊びを行いながら過ごしています。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
「考えさせるを考える」をコンセプトに、「7つの保育」を実践しています
自ら考え行動する子どもになってほしいと考え、法人が示す「考えさせるを考える」をコンセプトに、物理的あそび・集団遊び・造形あそびなどの視点で構成する「7つの保育」を実践しています。具体的には、グループタイムにおいて、4・5歳児クラスの運動会の内容を子どもたち自身で話し合う機会を持つとともに、職員は、子どもの意見を否定せずに見守ることを大切にしています。言葉を使った表現力を育む機会として、ビックブックやミニブックを用いた活動を行っています。また、子どもが自分の気持ちを調整できる力を育んでいます。
「光と色」をテーマにした探究活動に取り組むなど、さまざまな表現を楽しんでいます
子どもの自由な表現力を育むために、さまざまな環境や機会を設定しています。音楽的な表現力を育む機会としては、季節の歌やわらべ歌遊びを行い、体を使った表現力を育む機会としては、リトミックを行っています。くわえて、絵具に触れたり、ちぎり絵などの活動を通して絵画的な表現力を育んでいます。さらに、すくわくプログラムを活用して「光と色」をテーマにした探究活動に取り組む中で、光や映像を用いた体験型の表現空間にふれたことをきっかけに、ライトや素材の組み合わせによる見え方の変化を試しながら、その再現にチャレンジしています。
区の整備した遊び場などに出かけて体を動かして遊び、自然や動植物にも親しんでいます
週に3回ほど散歩に出かけ、公園の遊具を利用して遊ぶほか、広い場所ではボール遊びやおにごっこなど、走る活動も行っています。また、近隣の小学校の跡地では、園で置かせてもらっている三輪車で遊んでいます。公園内や散歩の途中では、四季の草花にふれたり、落ち葉拾いや虫探しをしたりする中で、動植物に親しんでいます。そして最近、区が整備した新たな拠点も生まれました。さらに、屋上ではピーマン・きゅうり・オクラ・ゴーヤーなどの夏野菜を栽培し、植物の成長を観察しています。あわせて、バスを利用した園外保育にも出かけています。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
運動会や生活発表会のプログラムには、子どものやってみたいことを取り入れています
子どもの成長を発表する機会として、運動会や生活発表会を行っています。内容については、子どもたちの姿や興味関心を踏まえ、やってみたいことや見てもらいたいことを中心に取り入れています。また、七夕・夏祭り・ハロウィン・クリスマス会・正月遊び・節分・ひなまつり会などを行い、季節や文化・伝承に親しむ機会としています。夏祭りやお店屋さんごっこなどでは、やりたい店や内容を考え、皆で協力して取り組む中で、やり遂げる喜びを味わえるようにしています。年齢に応じて実施方法を工夫し子どもが参加できるよう配慮しています。
行事を実施し、子どもの成長した姿を保護者と共有できる機会を設けています
行事の実施にあたり、保護者の参加や理解を得るために、年間行事予定表を年度当初に配布し、予定を立てやすくしています。また、行事ごとの目的や効果を、園だよりや行事特別号により伝えています。保護者は、夏祭り・運動会・生活発表会・保育参加などに参加し、子どもの成長した姿を子どもや職員と共有しています。保護者が参加しない行事や活動についても、写真販売やSNS・ICTアプリでの配信などにより様子を伝えています。なお、運動会・生活発表会・保育参加については、終了後にアンケートを実施し、保護者の声に耳を傾けています。
毎月の誕生日会で誕生児をお祝いし、カードや給食で成長の喜びを共有しています
子どもの誕生日は、毎月誕生日会を開催して皆でお祝いしています。誕生日会では、誕生児への個別インタビューを行い、皆で歌をうたって祝い、写真・手形・担任からのメッセージ付きカードをプレゼントしています。また、職員の出し物などのプログラムでも楽しめるようにしています。さらに、誕生日会にちなみ、メニューカード付きの給食を用意するなどの工夫もしています。子どもたちと職員が一緒に誕生児を囲み、誕生児が主役になって喜びを感じられるよう、誕生月には誕生児の写真を皆が見える場所に掲示しています。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
木のぬくもりを生かしながら、安心して過ごせる居場所と職員体制を整えています
園内の棚や絵本棚、机などを木製に統一し、木のぬくもりを大切にしています。また、絵本コーナーや子どもがくつろげるスペースを設け、おうちのように心が安らぐ環境づくりに力を入れています。子どもが疲れた際には、保育室のソファや柔らかい敷物で身体を休められるようにし、一人で落ち着く必要がある場合には部屋の隅のスペースでゆったり過ごせるよう配慮しています。さらに、個別支援を充実させるための職員体制も整えています。
延長保育時間帯には職員が寄り添って、安心して過ごせるようにしています
開園時間は朝7時30分から20時30分で、18時30分から20時30分は延長保育時間として設定しています。17時50分までは各クラスで保育を行い、それ以降は2歳児クラスに移動して合同保育としています。合同保育や延長保育の時間帯は、好きな玩具でゆったり遊べる環境を大切にし、子どもが楽しく過ごせるよう延長保育専用の玩具も用意しています。また、遅番担当の職員2名が保育に入り、環境が変わっても落ち着いて過ごせるようにしています。なお、現在の月極利用は2世帯のみであり、個別対応をていねいに進めています。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
食事の席は固定せず、自分たちで好きな席を選び、楽しく会話しながら食べています
食事は各保育室で行い、机に4~5人ずつ座って食べています。席は固定せず、子どもたちが自分で座りたい席を選んでいます。楽しく会話をしながら食べることを基本としつつ、職員も子どもと一緒に同じ給食を食べています。また、温かく落ち着いた雰囲気の中で食事ができるよう、テーブルに花を飾るなどの工夫もしています。食物アレルギーのある子どもには園で代替食を提供し、他児と距離を置いた席や色違いの食器、名入りトレーを用いた上で、提供時には職員同士でダブルチェックを行い、誤食の防止に努めています。
給食には、世界の料理などを取り入れ、工夫を凝らしたものになっています
献立では、これまで全国の郷土料理を取り入れてきた流れを受けて、現在は月1回、世界の料理を提供しています。子どもにとってなじみの薄い国の料理も取り上げ、給食室前のホワイトボードで紹介するとともに、その国や料理について子どもたちが関心を持てるよう伝えています。また、絵本を題材にしたおやつや行事にあわせた食材や盛り付けも工夫しています。行事の際は、メニューカードを添えたり、バイキング形式を取り入れたりして雰囲気を盛り上げています。人気のメニューはレシピカードを作成し玄関に置き、写真共有アプリにも載せています。
ミックスジュースづくりや、自ら育てた野菜を使った調理保育などを体験しています
食育活動では、栄養士と保育士が連携し、0歳児クラスから食材に触れる機会を設けています。各年齢に合わせて、茹でたさつまいもをチャック付きビニールに入れてつぶす経験や、ラップおにぎり、ミックスジュースづくりなどに取り組んでいます。5歳児クラスでは、クッキー作りや、屋上のプランターで栽培したピーマン・トマト・キュウリなどの夏野菜を使って、ピザやカレーづくりをするなどの調理保育も行っています。さらに、近隣の保育園からお米の苗をもらい育てるとともに、保育室でご飯を炊くなど、身近に食を感じられるようにしています。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
毎月、避難訓練を行うほか、防犯訓練や交通安全指導を行っています
子どもが自分の健康や安全に関心が持てるよう、毎月避難訓練を実施しています。避難訓練は、火災・地震・水害などの災害を想定した訓練のほか、広域避難所まで避難をする訓練も実施しています。また、防犯訓練も毎月実施し、不審者対応訓練などを取り入れ、危機管理意識を高めています。さらに、交通安全指導では、警察署による交通指導を受けています。そのほか、健康指導では、看護師による手洗い指導や、歯科医・保健師による歯磨き指導を受けています。くわえて、訓練や指導の内容について、目的や子どもの様子を含めて保護者に伝えています。
医療機関と連携し、定期健診や園児の健康管理に努めています
子どもの健康状態を把握するため、内科医による健診を実施しています。健診は0歳児は毎月1回、1歳児以上は5月と10月の年2回実施しています。また、歯科医による歯科健診は全園児、年2回実施しています。与薬は基本的に行っていませんが、熱性けいれんの子ども場合は、予約依頼書を提出してもらった上で薬を預かっています。そのほか、看護師が年間保健計画を策定し、園児の健康管理を行っています。さらに、ほけんだよりでは、熱中症や食中毒などの時期に合わせて注意喚起を行い、感染症の情報などを保護者に提供しています。
保護者に保健情報を提供するとともに、職員は感染対策やSIDSの予防に努めています
感染症の流行やSIDSの発生を予防するため、職員は嘔吐処理研修・救命救急研修・誤飲誤嚥研修などに参加し、理解を深めています。特にSIDS対策では、午睡チェック用センサーを導入し、午睡チェック表や呼吸確認表をもとに、職員が視診を行いながら午睡時の子どもの健康状態を確認しています。また、感染症が発生した場合は、連絡アプリの一斉送信により保護者に情報提供しています。さらに、毎月、ヒヤリハットや事故防止チェック表により園内で事故防止について継続的に確認し、日々の事故や怪我の防止につなげています。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者の意向を把握しサービスに反映させ、個別の要望にも寄り添っています
保護者の子育ての意向や就労などの事情に配慮して支援を行うため、新入園児面談や個人面談(12月)を行い、それぞれの要望に寄り添っています。行事の見せ方でも工夫しています。0・1歳児は平日に「運動会ごっこ」「発表会ごっこ」として実施し、今年度は散歩や給食場面などを編集した動画を保護者に見てもらう機会も取り入れました。また、行事後のアンケートや年度末アンケートにより、日常的なサービスに係る保護者の意向を確認しています。さらに、アンケートから明らかになった保護者の意向について、次年度の検討に活かしています。
クラス懇談会などで保護者同士が交流を深められるようにしています
保護者同士の交流促進を目的として、クラス懇談会を年2回、4月と2月に開催しています。参加しやすいよう日程や時間帯に配慮し、予定表は4月に配付しています。また、保育参加は期間を定めず通年で受け付け、保護者が希望する場合は複数回参加することも可能にしています。そのほか、職員一人ひとりを知ってもらうため、園内に職員紹介コーナーを設けています。保護者対応については、職員が接遇研修で言葉遣いや電話対応などを学び、日々のやり取りの中でその都度、保護者と真摯に向き合えるよう、園全体で常に努めています。
個人面談や保育参加により、園と保護者の相互理解を深めています
子育ての意向について園と保護者の相互理解を深めるため、個人面談や保育参加の機会を設けています。そこでは、食事に対する考え方や生活リズムなど、育児に関するテーマで保護者と意見を交換し、園と保護者がお互いに理解を深められるようにしています。また、保護者の養育力向上に向けて、離乳食の作り方などを扱う育児講座を開催し、育児に役立つ情報を伝えています。さらに、保育参加などの際には実際の保育を見てもらい、子育てに関する共通認識を持てるようにしています。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
小学校跡地や地域施設を活用し、多様な地域体験を日常的に重ねています
散歩を通して小学校跡地や公園に出かけ、三輪車・ボール遊び・おにごっこなどで体を動かしています。また、草花にふれ、落ち葉拾いや虫探しを通して季節の自然に親しんでいます。最寄りの小学校では「お店屋さんごっこ」への参加や交流の機会があり、5歳児は学校への見通しを持てるようにしています。さらに、北の丸公園や消防博物館、科学館、水族園、光や映像を用いた体験型施設などにも出かけ、地域の環境や施設にふれながら経験を広げています。年長児は電車やバスでの移動も経験し、園外での学びや発見を保育につなげています。
町会ボランティアや英語講師らと園内でふれあい多様な人との関わりを広げています
職員以外の人とふれあう機会として、町会ボランティアによる「おはなし広場」を毎月1回行い、絵本やパペットを通して子どもが読み聞かせを楽しんでいます。また、英語講師が週1回終日滞在し、教室だけでなく遊びや給食、おやつの時間も一緒に過ごしています。あわせて、小中学生の職場体験や卒園児の来園もあり、子どもたちは年齢や立場の異なる人と関わる経験を重ねています。みんなの広場では、地域の親子が行事や活動に参加する機会もあり、園内で多様な人と出会う場を設けています。
【講評】
個人情報やプライバシーの管理を適切に行い、羞恥心に配慮した取り組みをしています
個人情報の取り扱いについては個人情報使用同意書で同意を得ていますが、受診などで突発的に個人情報の提供が必要になった場合は、電話で保護者の同意を確認しています。また、着替えの際は子どもの羞恥心に配慮し、大型ホワイトボードで目隠しを行い、男女別の部屋を用意したうえで、3歳児クラスから男女に分かれて着替えています。あわせて、全裸にならないようラップタオルを活用し、3・4・5歳児クラスでは看護師がプライベートゾーンについて説明しています。そのほか、オムツ交換は専用スペースで個別に行っています。
人権マニュアルに則り保護者の価値観や子ども一人ひとりを尊重しています
子ども一人ひとりを尊重する姿勢は法人の人権マニュアルに示しており、職員は入職時や年度初めに人権研修へ参加するとともに、「行動規範チェックリスト」を用いて年2回振り返りを行っています。また、事務所内に書籍や研修資料を整備し、自発的な学びを促しています。さらに、子どもの名前には「ちゃん・くん・さん」などの敬称を付け、宗教観や文化の違う保護者の考えも尊重して要望に応じた個別対応を行っています。あわせて、19時のお迎えでも希望があれば夕食を提供し、保護者の価値観や生活習慣にも日々配慮しています。
研修や職員会議で虐待防止についての知識を学び、園全体で意識を高めています
虐待や育児困難などの事案については、法人が策定した虐待防止対応マニュアルに則って対応しています。虐待防止と適切な対応に備え、職員は不適切保育研修や、自治体・専門機関が主催する虐待防止研修に参加し、学びを深めています。あわせて、法人が策定している行動規範チェックリストを活用し、職員が自らの行動を振り返るよう促しています。そのほか、虐待に関するニュースなどが報道された際には、記事を回覧したり、職員会議で議題にしたりして、虐待防止への意識をさらに高めています。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
法人が策定した行動規範集などにより、定期的にサービスの基本情報を確認しています
職員は、法人が策定している行動規範集により、サービスの基本事項や手順などを確認しています。また、園では独自に早番・遅番・土曜保育のマニュアルも整備しています。法人の入職時研修では、ちとせ交友会保育方針・保育内容・ステートメントブックを配布しています。さらに、園では年度初めに会議を実施し、マニュアルに対する理解と活用を促しています。業務の実施状況については、2月にエリアマネージャー・園長・主任保育士を中心として、提供しているサービスが定められた基本事項に沿っているかなどを確認しています。
園独自の学びとして、日々の保育実践を持ち寄りながら共有することを重視しています
法人では、業務水準の向上を図るために、本部理事会にて定期的にマニュアルの見直しを行っています。見直しをされた事案については園長を経由して職員に周知されています。一方、園独自の学びとして、日々の保育実践を持ち寄りながら無理のない範囲で共有することを重視しています。また、子どもが自分でできる生活動作や遊びの環境構成にどうつなげるかを、担任の発信と園長・主任の働きかけを通して具体化しています。加えて、すくわくプログラムの活動や英語、異年齢交流など、園で進めている取り組みも保育の振り返り材料としています。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
全職員への冊子配布と新任研修により法人理念の浸透に努めています
法人の運営方針を「ゆきとどいた安全な環境と家庭的なぬくもり」と定めています。法人のビジョンや理念については、新任職員研修を実施し、職員の理解を深めています。また、園の保育目標を「子どもの自律性を育てる」と定め、運営理念を記載した冊子を作成し、全職員に配布しています。さらに、保育指針を踏まえ、会議の冒頭に子どもの姿を指針に照らして話し合う時間を設けています。理念と日々の保育を結び付け、理念を職員間で共有するとともに、入園説明会や保護者会、クラス懇談会を通じて法人の理念を保護者に伝えています。
園長の役割や責任は「園長の手引き」に記載し、職員会議などで職員に伝えています
園長は、人事権を含む園運営全般を担っており、その役割と責任を園長の手引きに明示し、職員会議や新年度会議を通じて職員に周知しています。エリアマネージャーは、各エリアの園長に対する人事や渉外等の事務補助を主な業務とし、職務分掌表に基づき役割を明確にしています。理事長は、系列園の拡充方針の提示や給与改善の提案など、法人全体を見据えた指揮を行っています。園長やエリアマネージャーは、退職者が続いた際にも職員配置の調整や他園からの応援を得ることで、安定したクラス運営を維持しました。
重要な案件は内容によって、理事会や職員会議などで検討しています
法人の組織体制の変更など重要な案件は法人理事会で検討しています。なお、決裁方法は、決裁権限規程で定めており、決裁文書は、事務所キャビネット・サーバー内(データ)で保管しています。保護者に対して周知したサービス変更などの例として、「運動会の開催方法」などがあります。また、地域住民に対して周知した事例として、「定期的に実施している話し合いの日程変更」などがあります。そのような事例については、職員会議で検討し、各関係者あてに郵送で周知しました。