評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)児童の健全育成、発達保障
2)子どもの権利、子どもの主体性を尊重する保育
3)保育の質と職員の資質の向上
4)保護者、家庭支援
5)在宅子育て支援
職員に求めている人材像や役割
・子どもの人権への配慮を行い、専門職としての自覚を持つと共に、人間性豊かな人
・コミュニケーション能力が高く、チームとしての仕事ができ、保護者・地域の人との信頼関係を構築できる人
・新しい課題に意欲を持って取り組める人
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・生きる力の基礎を作る大切な乳幼児期の保育に携わっているという責任を持つ。
・子どもたちが学ぶことをサポートし、子どもたちが毎日いきいきと楽しく過ごせる保育を展開する。
・保護者や地域の子育て家庭の方たちが、子育てが楽しいと思えるように支援する。
全体の評価講評
特によいと思う点
全保育室から出てすぐに遊べる園庭は日当たり良く、欅や桜などの樹木と築山があり、子どもたちが固定遊具遊びや砂遊び、鬼ごっこ等好きな遊びをしている。園舎内には各保育室の他に、ホールと小ホールがある恵まれた保育環境で、1・2歳児と4・5歳児の午後の時間は異年齢保育をしている。利用者調査の結果、総合的な満足度は「大変満足」83.3%、「満足」16.7%と大変高い満足を得て「園庭で虫探し、野菜栽培、お茶会など子どもの興味を延ばす活動をしている」「のびのび遊ぶことができて毎日楽しそうです」などの意見が寄せられている。
園庭のプランターで野菜を栽培し、5歳児はバケツで稲、畑と土嚢袋でさつま芋を育て、生育を観察し、収穫して調理してもらい給食で食べている。調理体験として、そら豆などの豆類のさやむき、とうもろこしの皮むきなどの他、秋には収穫した米のもみすりや精米などの過程をみて、米研ぎ、炊飯をし、海苔巻寿司を作って食べている。さつま芋を使った芋煮汁作りには、4歳児は野菜洗い、5歳児はこんにゃく・きのこ・葉物野菜ちぎりを担当して、園庭のかまどで煮てもらい、みんなで食べている。栄養士による野菜のゲームなどの食育活動もおこなっている。
隣接している市立小学校や中学校とは、日常の中で小学生が来園して園児と交流したり、5歳児が1年生の秋祭りや学校行事の音楽会リハーサルに招待してもらい、中学校とは体育館を借用して運動会をしているが前日の用具運搬に中学生が手伝いに来てくれたり、ボランティア部が月1回、夕方に子どもと遊びに来てくれている。地域との交流では、花と緑の普及活動市民団体の方に種団子作りを教えてもらい、障害者自立センターの方に車いす体験をさせてもらい、地域のコミュニティーセンターで地域の高齢者の方々に歌などを披露している。
さらなる改善が望まれる点
保育室の環境は子どもの年齢発達や興味関心に合わせた玩具類を用意し、子どもが自分で遊びたいものを選びじっくり遊ぶことができるような設定にしている。乳児クラスの紙パック製の手作りの玩具は子どもたちのお気に入りで良く使っているために、劣化してきている物が見受けられた。今後は、手入れをするなどして、これまで以上に子どもたちにとって居心地良く、遊びたくなる保育環境作りを期待する。
指導計画は年度初めの保護者会で、クラスの保育目標や保育で大切にしていること、年齢発達の子どもの姿などを伝えている。玄関ホールに全クラスの「週の予定」を掲示している。園での子どもの様子や活動などは「今日のできごと」コーナーで活動の内容の文章と写真を掲示して知らせている。今後は、活動した内容だけでなく、ねらいも伝える等、よりわかりやすく指導計画を伝える取り組みの工夫を期待する。
当園の常勤職員の平均年齢は34歳であり、比較的若手職員が多く在籍している状況がうかがわれる。職員アンケートでは、職員同士の連携は概ね図られているものの、若手職員と中堅職員との連携をさらに強化していきたいとの前向きな意見が寄せられていた。今後は、中堅職員が若手職員を支えながら職員間の橋渡し役を担えるよう、体制づくりや研修の充実を図り、組織全体の連携をより一層強化していくことが望まれる。
事業者が特に力を入れている取り組み
月1回、研修会議を開催している。本会議は、保育内容の充実に向けて研究・検討をおこなう時間として位置付け、テーマに沿った園内研修の実施や、職員同士による保育実践の報告および意見交換をおこなっている。さらに、3~4人程度の小グループでの話し合いに加え、2人組での意見交換も取り入れ、職員一人ひとりが発言しやすく、新たな気づきや視点を得られるよう工夫している。職員アンケートでも、「研修会議の時間を通して、他の保育者の保育観や考え方に触れることができる」といった肯定的な意見が寄せられていた。
保育方針に、「子どもたちの『なぜ?どうして?』 を大事にし、『やってみたい!知りたい!』を支援し、『できた!わかった!うれしい!』の感動に共感する保育を展開します」を掲げている。子どもが自主的に遊べる環境作りに努め、実体験を大事にした保育をしている。春には黒土での泥団子作り、畑の掘り起こしや野菜の苗植え、暑い夏には園庭で裸足になって遊ぶ泥んこ遊び、色水遊びや氷遊びなどの感触遊び。園庭や散歩先で見つけた昆虫や幼虫を調べて飼育するなど、子どもの興味をそそるような環境設定をし、遊びが広がり深まるようにしている。
園の保育を保護者に伝える取り組みとして、連絡帳や送迎時のコミュニケーションの他に「今日のできごと」コーナーに活動内容の文章と写真を掲示している。保育参観・参加は期間を決めて実施し、別日の希望にも応じている。その他、保護者に保育に参加してもらう取り組みとして「保育サポーター」を導入し、特技のある方や保育に参加意欲のある方(祖父母、親戚なども含む)の参加や協力を呼び掛けて、これまでに、紙芝居の読み聞かせやピアノの演奏、夏まつりのお土産作り、お茶会の手伝い、節分のお面作りなどで活躍し、園の保育も見てもらっている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:令和7年7月時点での在園児66名の保護者56世帯を対象とした。
- 調査方法:アンケート方式
WEBアンケート方式 :QRコードおよびURLを掲載した調査協力依頼文書を園に送付し、園の職員が保護者一人ひとりに配布した。保護者は、QRコードまたはURLから直接入力する方法により回答した。 - 有効回答者数/利用者家族総数:24/56(回答率 42.9% )
調査票の記入者は、「父」2名(8.3%)、「母」17名(70.8%)、「父母一緒に」4名(16.7%)、非該当1名(4.2%)。
・総合的な感想では、「大変満足」20名(83.3%)、「満足」4名(16.7%)で、回答者全員が満足と返答し、非常に高い満足を得ている。
・回答者の全員が満足と返答し、非常に高い満足を得ていた設問は、問2「子どもが興味や関心を持てる活動」、問3「食事」、問6「保育時間の変更に対する柔軟な対応」、問8「行事日程の設定」、問9「清掃、整理整頓」、問12「緊急時の対応」であった。
・自由コメントでは、「大きな園庭でのびのび遊ぶことができ、子どもが毎日楽しそうに通ってます」「園庭で虫を探したり、野菜の栽培、お茶会など子どもたちの興味を伸ばす活動をしていただいています」などのコメントが寄せられた。
アンケート結果
1.運動や休息の配分は、子どもの発達の状態や在園時間に応じて工夫されているか
回答者の95.8%が、運動や休息の配分に関して非常に高い満足を得ている。「教えてもらった手遊び歌などを家でもやってくれます」などのコメントが寄せられた。
2.園での活動は、子どもの教育や心身の発達に役立っているか
回答者全員が「はい」と返答し、心身の発達に役立つ活動に関して非常に高い満足を得ている。「食育や異年齢保育、製作等、家では経験できないことを友達と共有して経験することで様々な発達に役立っています」「日々の活動に加えて、命のお話や車椅子グループとの交流など、とても充実しています」などのコメントが寄せられた。
3.園での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
回答者全員が「はい」と返答し、興味や関心を持つ活動に関して非常に高い満足を得ている。「天候に合わせて、様々な遊びを取り入れてくれています」「好きなおもちゃを好きに取れるようになっていて、自由に遊べていると思います」などのコメントが寄せられた。
4.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
回答者の95.8%が「はい」と返答し、食事に関して非常に高い満足を得ている。「いつも工夫されたかわいいお楽しみ給食をとても楽しみにしています」「季節のフルーツや食材を取り入れてくれ、年齢に応じた大きさにしてくれています」「月に一度のお楽しみメニューは、親も喜んでいます」などのコメントが寄せられた。
5.園の生活の中で、身近な自然や社会と十分関わっているか
回答者の91.7%が「はい」と返答し、戸外遊びに関して非常に高い満足を得ている。「園庭が広く遊びやすいのはもちろん、お散歩にも連れて行ってくれるので信号やルールなどがわかってきました」「野菜の栽培なとで工夫していただいています」などのコメントが寄せられた。
6.保育時間の変更が急きょ必要になった場合、開園時間内において、園の可能な限り、柔軟に対応されていると思うか
回答者全員が「はい」と返答し、保育時間の柔軟な対応に関して高い満足を得ている。「先生方はいつも明るく出迎えてくださり、とても感謝しています」「残業でお迎えに遅れる際に、とても優しく気持ちが癒されます」などのコメントが寄せられた。
7.安全対策が十分取られていると思うか
回答者の95.8%が「はい」と返答し、安全対策に関して非常に高い満足を得ている。「何かあった際にすぐに教えてくれ、丁寧に説明してくれます」などのコメントが寄せられた。
8.園の活動に保護者が参加しやすいよう、工夫されているか
回答者全員が「はい」と返答し、行事日程の設定に関して非常に高い満足を得ている。「保護者が参加しやすい日程に実施してくれています」などのコメントが寄せられた。
9.子どもの教育・保育について家庭と園に信頼関係があるか
回答者の95.8%が「はい」と返答し、家庭と保育所の信頼関係に関して非常に高い満足を得ている。「子どもの性格や言動をよく理解していてくださるので相談しやすいです」「子どものイヤイヤ期で困っている時、相談にのってくれます」「家と園での対応を一緒にするように協力することを心がけてくれています」などのコメントが寄せられた。
10.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
回答者の95.8%が「はい」と返答し、清掃、整理整頓に関して非常に高い満足を得ている。「お掃除の方もいつも明るく笑いかけてくれて、園内もとても整頓されています」などのコメントが寄せられた。
11.職員の接遇・態度は適切か
回答者の87.5%が「はい」と返答し、職員の接遇・態度に関して非常に高い満足を得ている。「いつも丁寧すぎるくらいの受け応えをしてくださっています」などのコメントが寄せられた。
12.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
回答者全員が「はい」と返答し、緊急時の対応に関して非常に高い満足を得ている。「日頃から子どもの様子を職員の方々みんなで見守ってくれているので、体調が悪くなりそうな時にもすぐ気づいてくれます」「保健師の先生が電話をくださったり、直接会話をさせていただけるので、安心です」などのコメントが寄せられた。
13.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
回答者の75%が「はい」と返答し、子ども同士のトラブル対応に関して概ね満足を得ている。「子どもが噛みつかれた時に、状況をきちんと説明してくれました」などのコメントが寄せられた。
14.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
回答者の87.5%が「はい」と返答し、子どもの気持ちの尊重に関して高い満足を得ている。「子どもを子どもとせず、一個人として対応してくださる姿をみていつも勉強になっています」などのコメントが寄せられた。
15.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
回答者の79.2%が「はい」と返答し、プライバシー保護に関して概ね満足を得ている。「水遊びなどのとき、外の通行人から裸が見られないように配慮してくださっています」などのコメントが寄せられた。
16.教育・保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
回答者の87.5%が「はい」と返答し、教育・保育内容の説明に関して高い満足を得ている。「定期的に保護者に対する説明会があり、わかりやすいです」などのコメントが寄せられた。
17.利用者の不満や要望は対応されているか
回答者の87.5%が「はい」と返答し、不満や要望への対応に関して高い満足を得ている。
18.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
回答者の66.7%が「はい」と返答し、「どちらともいえない」が8.3%、「いいえ」が4.2%、非該当20.8%であった。「相談できる場所をわかりやすく教えてくれています」などのコメントが寄せられた。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保護者ニーズを多面的に把握し、園運営に反映している
園独自の保育アンケートを毎年2月に実施するとともに、各行事終了後には、保護者からの感想や意見を紙面により把握している。あわせて、毎年、1月に市が実施する利用者アンケートにも協力している。日常的には、保育ICTを活用した連絡帳を通じて、保護者の希望や意向を随時把握しているほか、保護者会の場においても、意見や要望を気軽に伝えてもらえるよう働きかけている。これらの多様な機会を通して寄せられた保護者の声を、保育内容や園運営の改善に生かしている。
法人内会議で行政施策の情報収集をおこない、園運営に活かしている
市の園長会や法人の園長会、運営委員会、各種研修等に参加し、子育て支援に関する情報収集をおこなっている。あわせて、見学会や「すくすくカンガルー(子育て支援事業)」を通じて、地域の在宅親子や保護者の声を直接聴き、地域ニーズの把握に努めている。また、法人内の経営会議、理事会、評議会を通じて、行政の子育て施策や制度動向に関する情報を継続的に収集している。これらにより得られた情報や課題意識を園内で共有し、子育て支援の内容や園運営の改善に活かしている。
中期経営計画に基づき年度の事業計画を策定し、計画的に事業運営をおこなっている
法人では「三鷹市社会福祉事業団中期経営計画(第4次)[令和4(2022)年度~令和8(2026)年度]」を策定しており、本計画に基づき、毎年度、本園の事業計画および予算編成をおこない、計画的な事業運営に取り組んでいる。あわせて、保育計画、行事計画、研修計画などの各種計画を作成し、事業推進を図っている。各計画の実施にあたっては、職員係担当表により職員の役割と責任を明示している。また、期ごとに計画の振り返りをおこない、年度末には達成状況の最終確認を実施し、次年度の事業運営に反映している。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
「三鷹ちどりこども園保育指導規範」が作成されており、全職員で確認し合っている
保育準備日において、「三鷹ちどりこども園保育指導規範」について全職員で確認をおこなっている。あわせて、臨時職員に対しても同規範を配布し、副園長が保育に入る前に内容の説明をおこなっている。また、各会議やグループワークを通して、より良い保育に向けた気づきを促すとともに、保育の基本的な考え方や関わり方に関する共通理解の形成を図っている。さらに、言葉かけに課題が見られる場合には、研修係を中心に、関連する動画視聴等を取り入れた自主研修を実施するなど、より良い保育に取り組んでいる。
保護者の意見・苦情を組織的に共有し、迅速に対応する体制を整えている
園のしおりや玄関掲示等を活用し、利用者に対して苦情解決制度の周知をおこなっている。あわせて、保護者会においても同制度について説明をおこない、理解の促進を図っている。保護者等から苦情や意見が寄せられた際には、あらかじめ定めた苦情対応の手順に基づき、迅速かつ適切な対応に努めている。また、職員が受けた意見・苦情については、速やかに運営層へ報告・共有する体制を整えており、報告・連絡・相談が円滑に機能している。これにより、園全体で情報を共有し、組織的な対応および再発防止につなげている。
子育て支援事業などを通しての地域貢献や、地域に根差した活動もおこなっている
子育て支援事業として、「すくすくカンガルー」を月1回開催し、地域の在宅親子が参加している。あわせて、平日には園庭開放(9時30分~16時30分)を実施しており、継続的に利用する家庭も見られる。また、市主催の「あそびとおしゃべりの会」へ保育士を派遣し、地域全体の子育て支援に貢献している。さらに、保育実習生や中学生の職場体験の受け入れ、地域の中学生ボランティア部との交流、月1回の「お話の会」の実施、地域の高齢者による正月遊び、年2回の花植え活動などを通じて、地域との連携強化を図っている。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
毎月の避難訓練、年2回の不審者対応訓練などを実施し、非常時に備えている
災害時マニュアルを整備するとともに、年間避難訓練計画を策定し、計画に基づいて、毎月、訓練を実施している。訓練実施後には実施記録を作成し、課題や改善点を整理したうえで、次回以降の訓練内容や防災体制の見直しに生かしている。朝保育や夕保育など、さまざまな時間帯を想定した訓練をおこなうとともに、水害や震度6の地震を想定した訓練、災害用伝言ダイヤルの体験、緊急時メール配信訓練など、多様な訓練を実施している。さらに、年2回の不審者対応訓練を実施し、警察署等の協力を得ながら、非常時における職員の対応力向上を図っている。
事故・ヒヤリハットをICTで共有・分析し、再発防止に取り組んでいる
ヒヤリ・ハット記録および事故報告書を作成し、発生状況や原因の分析を通じて、再発防止に取り組んでいる。事故が発生した際には、朝のミーティング等を活用し、当日中に全職員へ周知をおこない、注意喚起と再発防止の徹底を図っている。ヒヤリ・ハット事例および事故報告については、ICTシステムを活用して入力・管理しており、法人本部においても内容を確認することで、組織全体での情報共有と対応強化につなげている。また、感染症に関する情報については、玄関掲示により保護者に周知し、注意喚起を促している。
個人情報保護規程に基づき、個人情報の適切な管理に努めている
法人が定めた個人情報保護規程に基づき、個人情報の適切な管理に努めている。保育準備日においては、個人情報の取り扱いについて職員間で確認をおこなうとともに、「三鷹ちどりこども園保育指導規範」を通じて、個人情報保護の遵守事項を全職員に周知している。また、入職時研修においても、個人情報保護に関する内容を取り上げ、理解の徹底を図っている。個人情報を取り扱うパソコンについては、アクセス権限を設定し、情報の漏れがないようにしている。紙媒体の個人情報書類については、事務室内の施錠可能な書類棚で厳重に保管している。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
法人本部と連携し、人材の募集・採用などをおこなっている
正規職員の募集・採用については、法人本部事務局が担っている。選考にあたっては、法人役員および担当室長に加え、園長も参加し、採用の可否を判断している。臨時職員の募集および採用手続きについても法人本部事務局が担当しているが、面接は園が中心となって実施し、現場の状況や適性を踏まえた採用をおこなっている。法人内の人事異動については、法人本部が本人の能力や経験を生かせるよう調整している。また、園内における職員配置については、職員個々のこれまでの経験などを踏まえ、運営層において検討・決定している。
職員個々への適切な研修派遣とともに、組織全体での保育スキルの向上を図っている
法人では、人材育成方針に基づき職務定義書を整備し、職員一人ひとりの役割や求められる能力を明確にしている。職員のキャリアパスについては、職層・職種ごとに担う役割や必要な専門性を整理し、全職員に周知している。あわせて、職員個々の経験や課題に応じて、職員個々への適切な研修受講を促している。研修受講後には研修報告書の提出を義務付け、学びや成果を日常業務や次の成長段階に生かす仕組みを整えている。さらに、職員会議や研修会議において研修内容を共有し、組織全体での知識・意識の向上を図っている。
昼休憩を確実に確保できるようにして、働きやすい職場づくりに取り組んでいる
定期的に運営層と職員との個別面談を実施し、職員一人ひとりに期待される役割や業務内容を共有することで、保育・業務への意欲向上を図っている。日常的な声かけや対話を大切にし、職員が気軽に相談できる職場環境づくりに努めている。会議の場においては、少人数による意見交換や世代別のグループ討議を取り入れ、職員が意見を出しやすい工夫をおこなっている。あわせて、月1回の希望休取得を促す声かけをおこなうとともに、昼休憩を確実に確保できるよう人員配置を工夫し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度の重要課題として、「遊びの場面から子どもの姿を見てみよう」をテーマに掲げ、子どもの発達を踏まえた遊びを通した保育の充実に取り組んだ。具体的には、各年齢における子どもの姿や保育実践の報告を研修会議の中で共有し、全職員で理解を深めた。また、年齢や発達段階を踏まえ、一人ひとりの思いや興味に目を向けながら、子どもが遊びの中で何を感じ、考え、イメージしているのかを捉えることの重要性について確認し合った。さらに、子どもの主体的なあそびを支える大人の関わりに着目し、保育者一人ひとりが気づきを深められるよう、園内研修やグループワークを実施し、保育の質の向上を図った。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
前述の取り組みに関する検証結果は次のとおりである。保育者が子どもの遊びに応じた環境設定や言葉かけの工夫をおこなうことで、子どもが活動をやり遂げる経験が増え、達成感や喜びを感じる姿が多く見られた。こうした肯定的な経験が子ども同士に広がり、遊びの内容や展開がより豊かなものとなった。また、日々の遊びの様子を丁寧に観察し、子ども一人ひとりが何を考え、どのような意図をもって遊んでいるのかを考察することを大切にした。その過程で、職員間の意見交換を通じて保育者自身の「気づき」の感度が高まり、子どもの次の遊びにつながる支援が充実した。さらに、グループ討議や研修会議での意見交換により、保育者それぞれの視点が広がり、相互に保育を高め合うことで、保育内容全体の充実につながった。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度の重要課題として、保護者との相互の信頼関係を深め、子どもの成長の喜びを共有しながら、保護者と共に育ち合う子育ての実践を進めることを掲げ、写真を活用した情報発信に取り組んだ。具体的には、園での子どもたちの活動の様子をわかりやすく伝えることを目的に、日々の保育の中で子育てサポーター制度を活用し、希望する保護者に保育の手伝いをしてもらいながら、子どもの育ちを共に支える機会を設けた。また、日常の保育の様子を実際に見たいという保護者のニーズに応え、子育てサポーターを通じて子どもたちの姿を共有し、保育への理解を深めてもらった。さらに、「今日のできごと」コーナーでは、各クラスの活動内容を文章と写真で掲示し、保育の様子が具体的に伝わるよう工夫した。加えて、子どもたちの作品については廊下に展示し、すべての保護者が日常的に鑑賞できる環境を整えた。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
前述の取り組みに関する検証結果は次のとおりである。年度末に実施した「保育に関するアンケート」の結果から、園の保育の取り組みに対して総じて高い評価が得られている。子どもが主体的に活動できる環境づくりや配慮を重ねた取り組みについては、理解と評価が得られた。また、年度当初には子育てサポーター活動に関するアンケートを実施し、保護者の関心や参加意向を把握した。その結果、園芸や制作、お正月遊び、お茶会などの提案が寄せられ、保護者の「ピアノを弾きたい」「制作した絵本を読み聞かせしたい」といった声を受けて、ピアノコンサートや読み聞かせの機会を設けた。これらの取り組みを通じて、保護者との対話や交流が深まり、「先生と話ができてよかった」といった声も聞かれた。さらに、写真を活用した情報発信は、子どもたちの様子をわかりやすく伝える有効な手段であることが確認できた。今後も写真を活用し、子どもの心の育ちを丁寧に伝えながら、園と保護者が信頼関係を築き、共に子どもの成長と喜びを共有する子育ての実践に努めていくことにしている。
サービス分析結果
【講評】
市の子育て支援サイトや園のホームページなどで情報を提供している
三鷹子育て支援サイト「みたかきっずナビ」の施設情報・お出かけマップから認定こども園の当園をクリックし、園の住所や法人のホームページを見ることができるようになっている。ホームページの施設概要には、保育園児と幼稚園タイプ園児が共に三鷹市の保育を土台にし、就学前の子どもの教育・保育を一体的に行なっていることを説明して、園舎、お茶会、園庭の写真を掲載し、利用できる延長保育などのサービスの紹介や所在地、地図など、利用希望者に必要な情報を提供している。園の外向け掲示板には子育て支援事業のご案内などを掲示している。
行政や関係機関と情報交換し、連携している
法人(社会福祉事業団)立の公私連携保育所型の認定こども園であり、園長は毎月1回行政が主催する市立・事業団立保育園長会に参加して、行政からの報告を聴き、課題検討や情報交換をし、法人の園長会にも月1回参加している。その他、副園長や保健担当・栄養士は法人系列園のリーダー会、各専門職会議に月1回参加して課題検討、情報交換等をしている。隣接してい市立小学校や中学校とは日頃から密に情報交換し連携している。消防署には、年1回の避難訓練・消火訓練、通報訓練等の指導を受け、警察署には年2回防犯訓練の指導を受けている。
見学申し込みは電話で受け、園児の様子を見てもらい、園の特長などを説明している
月1回(9・10月には2~3回)の見学日を決め、電話を受けて日程を伝え、申し込んでもらっている。時間は10~11時頃にして子どもの遊んでいる様子を見てもらっている。多い時には1回8~10組を3回実施している。日程や時間が合わない方は相談に応じている。見学者の案内は主に園長が担当し、三つ折りシラシを配付して園内を案内しながら「保育所型認定こども園であり、遊びを中心にした幼児教育をしている。隣接している市立小学校と密に連携している」など、幼児教育・保育で大切にしていることや園の特長を説明し、質問にも応じている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園説明会を開いて園のしおりや重要事項説明書などで説明し、契約書を交わしている
内定児に対して園医による健康診断と園長や保育士・幼稚園教諭による個別面接を実施し、入園決定後に幼稚園タイプ園児、保育園児共に入園説明会を実施している。入園説明会では園のしおりに沿って、市の保育理念を土台にして保育をしていること、施設概要、開園時間・保育時間・延長保育、保育理念・保育目標・保育の基本方針、こども園の一日、行事、給食、健康管理と衛生管理、家庭との連携など、確認するべき大切な点を説明した上で、重要事項説明書や契約書を交わし、園のルールなどを説明し、同意を得て、契約書に押印をもらっている。
入園開始直後の保育は徐々に保育時間を延ばすなどの個別配慮をしている
利用開始直後の保育について、入園面接時に文書を用いておおよその保育時間について説明し、保護者の就労状況や子どもの慣れ具合により、柔軟に対応する旨を伝え、同意を得ている。初めての集団保育児の場合、保護者の職場復帰時期や意向を考慮し、時間をかけて徐々に保育時間を延ばして慣れるようにし、集団保育経験児であり保護者も就業中の場合は、早めに決めた保育時間で預かっている。子どもや保護者との信頼関係を早めに築くために、送迎時などに園での子どもの様子を詳細に伝え、保護者と密に連携しながら対応している。
退園や卒園時には子どもや保護者の不安を軽減するような声がけをしている
保護者の退職により保育要件が外れたり、引越したりなどで退園する場合には、メッセージカードを作成して渡し、みんなで見送りをしている。市内在住の場合には園庭開放にお誘いしたり、「こちらに来られた時には顔を見せて下さい」などと伝えている。卒園児の就学先には、保育所児童保育要録の写しを送付して引き継いでいる。保護者が就学先へ支援シートの提出を希望される場合には作成している。子どもには年長組の思い出帳をプレゼントし、「いつでも遊びに来てください」などと声かけしている。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの指導・援助に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもの心身や生活状況を、保育日誌や保健日誌、児童票などに記録し把握している
入園時の健康診断で健康状態を、面接で提出してもらった入園時健康調査や新入園児食品摂取状況調査票、保育アンケート(生活状況)により、予防接種履歴や運動発達状況、食べられる食品、一日の生活の流れ、睡眠、排せつ、清潔、着脱、食事、遊び、言葉の発達、保護者が気になることなどの保育をする上で必要な情報を聴き取り、必要に応じて追記し把握している。入園後は、連絡帳や送迎時口頭により子どもの状態を把握して保育をし、子どもの生活や様子を保育日誌や保健日誌に記入して、児童票の発達カルテ、保育経過カルテを作成している。
指導計画はクラスや子どもの様子を振り返り、ねらいを決めて作成している
全体的な計画を基に、養護と教育の各領域を考慮して年間指導計画を作成しそれらを踏まえて、担任が各クラスの様子や子どもたちの状況を振り返り、複数担任の場合は担任同士で話し合い、次月のねらいを決めて月間指導計画を作成し、副園長と各リーダーが目を通し、園長が見ている。満3歳まで前月の子どもの姿と望まれる子どもの姿、保育者の援助・配慮の項目からなる月の個別的な計画を作成している。幼児クラスも必要に応じて個別欄を作成している。年度初めの保護者会で、年間クラス保育目標や大切にしたいことなどを保護者に伝えている。
職員会議や毎朝のミーティングなどで、職員間で子どもに関する情報を共有している
子どもの状況に関する情報の共有は、毎週木曜日昼間の職員会議や毎朝8時30分からのミーティングで行なっている。職員会議では、月間指導計画報告の時間を設けて、クラスや子どもの情報を共有している。その他、行事検討や行事実施後の反省、保護者会について、園長会報告、研修報告などをしている。ミーティングでは職員体制や行事・会議などの確認、子どもの休み、保育中の怪我、保護者の状況の変化、アレルギーのことなど職員が共有すべき情報を報告し合い、今日のクラスの活動なども共有し、職員会議記録やミーティング記録を作成している。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画(教育課程を含む)や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画(教育課程を含む)を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、指導の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な指導・援助内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、指導・援助を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、指導事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた指導・援助を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで指導・援助している
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の教育・保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう指導・援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、指導・援助している
【講評】
子どもの興味関心に合わせて、好きな物を自分で選び遊べるような環境を設定している
1・2歳児は定員13名で合同保育をしている。3歳児室は隣接し、各保育室にはキッチンセットや世話遊びの人形、布団、エプロンなどを用意したままごとコーナー、絵本、積み木などの木製玩具、ブロック、汽車・線路などのコーナーがあり、子どもが自分で好きな玩具を選び、自由に遊べるようにしている。両保育室の隣には食事場所としても使っている小ホールがある。4・5歳児の各保育室には子どもが自由に使える制作用具や素材のワゴン、年齢発達に応じた絵本や図鑑、小型ブロック類などを用意し、子どもが使いたいもので遊べるよう設定している。
異年齢児の自然な関わりを通し、あこがれやいたわりなどの心を育んでいる
1・2歳児(乳児)クラスでは、初めのうちは一緒に遊んでいても2歳児が作る物を1歳児が壊してしまうこともあるが、次第に1歳児は2歳児の遊びを真似て遊ぶようになり、2歳児は1歳児に優しくいたわる姿が見られるようになっている。2歳児は隣室の3歳児の遊びに興味を持ち真似る姿が見られる。園庭遊びでは、日頃から自然な異年齢交流をしているので、4・5歳児が小さい子どもに優しく話しかけて面倒をみたり、手をつないで部屋まで連れて行ったりしている。4・5歳児は14時から異年齢の2グループに分かれて、遊びながら交流している。
隣接小学校と密に連携して、5歳児と小学生の関わりを持っている
地域の市立小学校と隣接している立地であり、小学校側の意識も高く協力的で、日々の中でスムーズな就学に向けた5歳児と小学生との関わりを持っている。小学校の15分休みには、5年生が遊びに来て、一緒に鬼ごっこやカブトムシ探しをしている。小学校の秋祭りに参加したり音楽会のリハーサルを見せてもらったり、合唱部の子どもたちが来園して合唱曲を聴かせてくれたりしている。その他、円滑な就学に向けた取り組みとして、小学校教諭のこども園見学や5歳児の小学校見学、5歳児担任等と小学校教諭との幼保小連携協議会などが行なわれている。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した教育・保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう指導・援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時には子どもの健康観察をし、家庭での様子や体調などを聴いて受け入れている
登園時には保育ICTシステムの連絡帳で、家庭での様子を送信してもらっているが、顔を合わせて挨拶を交わして、子どもの顔色や機嫌などの健康観察をし、保護者に家庭での子どもの様子を聴いて受け入れている。前日に休んだり体調を崩していたり、園で転んで擦り傷を作ったという場合には、詳しく家庭での様子を聴いている。朝保育の当番保育士が受け入れをする時には、前日に担任や遅番保育士が保護者に聴き取り確認することを当番引き継ぎ表に記入しておき、それを基に聴き取りを行ない漏れがないようにしている。
子どもの年齢や様子に応じて、午睡や休息の時間を設けている
1・2歳児は昼食の後おむつ替えやトイレを済ませて午睡に入るリズムにしている。3歳児は昼食後少し静かな遊びをした後、ホールで午睡をしている。4・5歳児の幼稚園タイプ園児は14時に降園するが、預かり保育の園児はコットを使用し横になり休息の時間にしている。眠れない場合は14時には起きて4歳児室で静かな遊びをしている。保育園児は午睡をしているが、眠れない場合は14時には起きて遊んでいる。5歳児は運動会終了後から徐々に午睡時間を短くし、11月頃には午睡なしで過ごしているが、必要な子どもは午睡をしている。
迎えの保護者一人ひとりに子どもの様子を伝えるように努めている
乳児は園での生活と様子を連絡帳で伝えている。保護者の迎え時には、一人ひとりに直接子どもの様子を伝えるように努めているが、迎えが重なったり子どもの保育に手が離せない時には十分できないこともある。保育時に怪我をして受診が必要と判断した時には、保護者に子どもの怪我の状況を伝えてかかりつけ医を聴き、ない場合には園で判断した医療機関に受診している。主に保健担当が付き添い受診し、帰園後に保護者に受診時の報告をし、迎えの時には怪我の状況を説明する担任と保健担当、園長や副園長も同席して怪我を防げなかったことを謝罪している。
3.日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう指導・援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもが自由に遊ぶ時間を多くして、じっくりと遊べる場所や時間を保障している
子どもたちが自分の興味や関心に合わせて、遊びを見つけられるように環境を整えて、一日の生活時間の中で子どもが自由に遊べる時間を多めにして、十分な時間を使って遊べるようにしている。子どもの遊びが盛り上がっている時には、子どもと相談して時間を延ばしたり、使っている玩具などをとっておき続きができるようにするなど、子どもの遊びを保障するようにしている。大型積み木遊びなどはホールでするなど、じっくりと遊べる場所や時間を確保している。
子どもとの応答的なやり取りを大事にし、子どもの言葉の感覚を養えるようにしている
子どもとの言葉のやり取りを大事にして応答的な保育を心がけ、わらべうたや手遊びなども取り入れている。4・5歳児では幼稚園タイプ園児が降園する前に、子どもが自分の今日のことを振り返り、みんなの前で話したり発表したりする時間を設け、どの子どもも話す機会にしている。5歳児はさまざまな当番活動に取り組んでいるが、人数調べ当番は各クラスに出席数を聞きに行き、事務室や給食室に報告している。月1回4・5歳児を対象にボランティアによる、絵本や紙芝居、素話などを楽しんでいる。4・5歳児は週1回自分で貸し出し絵本を選本している。
園庭遊びや散歩などで、自然に触れ遊び、季節の移り変わりを感じられるようにしている
園庭には桜や欅などの樹木と築山、ジャングルジムや雲梯、滑り台、鉄棒などの固定遊具があり、庭の隅の畑にはさつま芋、プランターには二十日大根などの野菜を栽培している。子どもたちは日頃から園庭の雑草が生えた付近やプランター周辺で虫探しをするなど、自然に触れて遊んでいる。また、散歩は春は少なめだが、秋には週1回程度出かけて、地域にある自然豊かな公園でクローバーの花摘み、秋にはどんぐり拾いなどをし、芝生の公園では思いっ切り駆け回って遊び、季節の移り変わりを感じている。5歳児はカブトムシを飼育し、観察している。
4.日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
【講評】
日本の伝統文化や季節の行事を保育に取り入れている
日本の伝統文化に触れる機会を大切にし、季節の行事(子どもの日、七夕、節分、ひな祭りなど)を行なっている。園には和室があるので、その部屋を利用して、5歳児向けに年3回(4歳児は2回)、茶道の先生に来てもらいお茶会を開いている。子どもたちも正座して、床の間の掛け軸や季節の花の説明をしてもらい、大人の作法を見学してから、お茶とお菓子をいただき伝統文化に触れている。季節の行事は行事関連の制作物を作ったり、由来を分かりやすく説明したりして雰囲気を味わう機会にしている。
子どもたちが話し合って劇のストーリーを作りあげて劇ごっこを披露している
12月の「にじのステージ」は劇などを保護者に見てもらう行事にしている。運動会が終わると5歳児クラスでは「劇は何する?」と子どもたちの中から声が上がり、みんなで話し合いをして好きなお話しの題名を出し合った。たくさん出てきたので「お話し全部合わせたら?」とのアイデアが出てみんなで納得し、各自のイメージを出して劇のストーリーを作り、ペープサートで演じて遊びながら、セリフを覚えている。実際に自分たちで役を決め演じてみて「耳と尻尾がいるね」と小道具や大道具のアイデアを出し、劇らしくなり、発表する日を楽しみにしている。
運動会では日頃楽しんでいる運動遊びを見てもらい、自信や達成感を味わっている
運動会「げんき!わくわくの日」には、日頃から楽しんでいる運動遊び、4歳児は巧技台やマット、平均台、トンネルなど、5歳児は大縄跳び、平均台、鉄棒、ビームなどの運動器具を使って披露している。初めて使った時は緊張し、繰り返すうちに自信を付けて出来るようになっている。5歳児はリレーもしたが、バトンを受けとり走り出して転んでしまい泣きそうになったり、勝つと嬉しく負けると悔しい思いを経験したりして、繰り返すうちにチームで励まし合い、協力して頑張る大切さに気づき、当日は大声援をもらい大盛り上がりで達成感を味わっていた。
5.在園時間の異なる子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 在園時間の異なる子ども同士が楽しく遊べるよう配慮をしている
- 在園時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 在園時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
スケジュールを決めて在園時間の異なる子ども同士が楽しく過ごせるようにしている
4・5歳児は幼稚園タイプ園児と保育園児がいることから、園のスケジュールとして、9時~14時はみんなで楽しむ活動の時間(にじの時間)、14時~17時は休息の後、いろいろなクラスの友だちと関わって過ごす時間(かぜの時間)に分けている。17時~18時30分は落ち着いてそれぞれの遊びを楽しむ時間(ゆうやけ時間)、18時30分~19時30分は延長保育(赤とんぼの時間)にしている。かぜの時間は、保育園児と幼稚園タイプの預かり保育児が異年齢グループで過ごし、家庭のようにいろいろな年齢で一緒に遊べる玩具なども用意している。
おやつの後は園庭やホールなどで動的な遊びをした後、室内で好きな遊びをしている
午後のおやつの後17時まで、戸外遊びができる日には園庭に出て遊んだり、ホールや小ホール、玄関ホールなど他の部屋や場所で遊んだり気持ちを切り替えたりした後に、17時~18時30分は遅番の時間にしている。1・2歳児は良く慣れて安心できる自分たちの保育室で、3歳児と4・5歳児のお迎えが早い子どもは小ホールで、その他の4・5歳児は4歳児室で、自分の好きな遊びをしてゆったりと過ごしている。
延長保育は専用の玩具を用意し、子どもの気持ちに応じて楽しく過ごせるようにしている
18時30分からの延長保育には、延長保育専用の玩具を用意している。現在の延長保育定期利用児は幼児3~4名と少人数で、それぞれの子どもが自分で好きな遊びをして遊んでいるが、当番保育士はその時の子どもの気持ちに応じて、一緒に絵本を読んだり、カードゲームで遊ぶ等子どもが楽しく遊んで過ごす時間になるように配慮している。
6.子どもが食事を楽しめるよう配慮している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- 園で提供する食事は、メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
子どもに合わせた椅子やテーブルに姿勢よく座り、友だちと一緒に楽しく食事をしている
子どもの年齢や体格に合わせた椅子やテーブルを使用し、必要に応じて足台や背あてなどを使い、姿勢よく落ち着いて座り、友だちと一緒に楽しく食事をしている。1・2歳児では大人が無用な立ち歩きをせず落ち着いて、必要な食事介助をしている。幼児クラスでは基本的に席を決めて、配膳は大人が行なっているが、5歳児は自分の食事を運び、食べ終えた食器は片付けている。幼児クラスでは時には散歩先で摘んできた花をテーブルに飾ったり、12月のお楽しみ会や3月の5歳児のお別れ会などにはテーブルクロスを使用して雰囲気を出し食事をしている。
乳幼児の栄養バランスを考慮した日替わりメニューの給食を手作りして提供している
乳幼児の健康な身体を作る食事であり、野菜や果物、乳製品、豆類、魚など不足しがちな食品を使い栄養バランスを考慮した日替わりの献立を栄養士が作成して、園の厨房で手作りしている。旬の素材や行事食などで季節感を出しながら、昆布やかつお、煮干でだしをとり、素材の味を生かせる薄味の給食にしている。毎月、予定献立表を配信して、月1回はお楽しみメニューにして記入せずに楽しみにしてもらい「今日の食事」は玄関に展示している。子どもの日や節分などの季節の行事には鯉のぼりご飯や鬼の顔のご飯など、行事関連の給食を提供している。
野菜栽培や簡単な調理活動、栄養士による食育の話などの食育活動に取り組んでいる
園庭の畑やプランターなどで、枝豆やトマト、パプリカなどの野菜や稲を栽培し、水やりをして生育を観察し収穫して、調理してもらい食べている。魚屋さんに目の前で鰤の解体をして、質問に応じてもらっている。調理体験として、そら豆やグリーンピースなどのさやむき、トウモロコシの皮むきなどをしたり、芋煮作りでは4歳児は野菜洗い、5歳児はこんにゃくやシメジ、葉物野菜ちぎり体験をしている。その他、栄養士による食育の取り組みとして、だし(昆布、かつおぶし、煮干)の飲み比べや箱の中の食材クイズ、「りんごと梨のちがい」などをしている。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう指導・援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように指導・援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組みを行っている
【講評】
子どもが身体に関心を持ち、病気や怪我を予防できるよう健康教育に取り組んでいる
健康教育の年間計画を作成して、子どもが自分の健康や安全に興味や関心を持ち、病気や怪我を防止できるように、指導している。対象は2歳児以上で、手洗いの仕方や手順を知らせ、ぶくぶくうがいとガラガラうがいの違いやその意味などを伝えている。7月には4歳児を対象にプライベートゾーンの話、11月頃には鼻水の話や視力検査の話をしている。3月に市内の医療系大学の学生が4歳児を対象に命の話をしてくれている。生活や遊びの中で、身の回りの危険な場所や遊具の使い方、遊び方などを伝え、安全に気を付けて行動できるようにしている。
園児の健康管理として、健康診断や各種健診を実施し、嘱託医等と連携している
園児の健康管理のために、嘱託の小児科医による健康診断を年2回、歯科医による歯科健診、眼科医による眼科健診、耳鼻科医による耳鼻科健診を年1回実施し、4・5歳児は年1回視力検査を実施している。園児の身体測定として、乳児は毎月身長・体重、年2回頭囲・胸囲、幼児は毎月体重、年3回身長、年1回胸囲を計測している。嘱託の園医には子どもたちの健康に関する相談に応じてもらっている。また、園における薬の預りは原則していない。やむをえず園で服用が必要な場合は相談してもらい、現在医師の処方薬で、エピペンと塗り薬を預かっている。
保護者に園における健診などの結果や子どもの健康維持に関する情報を提供している
園で実施している園医による健康診断や看護師による身体測定の結果は保育ICT システムで配信している。歯科健診の結果は歯科健診結果のお知らせ文書で報告している。園で発生した感染症の情報は、掲示と配信とで行ない、注意喚起をしている。毎月発行している保健だよりでは、4月は身体測定、園での傷の手当、服装・アクセサリー、5月は耳鼻科・眼科・歯科健診のお知らせ、貼付薬の使用について、どろんこ、水、プール遊びでのお願い、6月は歯磨きのポイント、虫刺され対策など、気候や時期などを考慮した子どもの健康維持情報を提供している。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、生活形態や子育ての考え方の違いなど、個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の教育・保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者の個々の事情などには配慮して支援をおこなっている
連絡帳や日々の送迎時の会話などで、保護者とのコミュニケーションを図り、家庭の状況等の確認をし、保護者の考え方を受け止めて対応している。保護者の家庭や子育ての事情などは申し出てもらい、園で可能なことは配慮して支援している。家族が体調を崩し受診をする、仕事が残業になったなど、送迎の時間が遅くなる場合には連絡をもらい受けている。土曜日に仕事になった場合、急でも受けている。18時30分以降は延長料金が発生することを伝えて受けている。保護者が体調を崩して迎えに来れない場合には無料で預かることにしている。
クラス懇談会や子育てサポーターなどが保護者同士の交流の機会になっている
年2回のクラス懇談会では保護者同士が顔を合わせて一緒に話ができる機会であり、アンケートで話したいテーマを出してもらい、休日の過ごし方、親子で楽しめる場所、食事の食べさせ方など育児の悩みなど、寄せられたテーマで保護者同士が話しをしてもらっている。また、子育てサポーター(保護者または祖父母・親戚の方など、自分の得意なことを園で発揮してくれる人)を募集して参加してもらい、参加者同士が交流している。職員と保護者の信頼関係作りでは日々の送迎時に子どもの様子を伝え、保護者の質問に答えることを大事にしている。
保育参観や参加を期間を決めて実施しているが、希望参観は都度、個々に対応している
年度初めの保護者会では、園の保育理念や保育目標、クラスの保育目標や年齢発達と子どもの姿などを伝え、年2回のクラス懇談会では、子ども達の様子を伝え、保護者同士が子育ての悩みなどを話し合う場を設けている。保育参観・参加は、期間を決めて実施しているが、希望参観にも個々にも対応し、個人面談をセットにしたり、別日にしたりしている。1・2歳児は仮装して保育室に入り、午前中の保育をまじかで見てもらっている。幼児では1日に2名くらいずつ、保育の場面のどの時間でも1時間程、保護者の希望に応じて、参観や参加をしてもらっている。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域の小学校や中学校の生徒やお店の人、高齢者などと交流している
地域の公園に子どもたちが散歩に出掛けて自然に触れたり駆け回ったりして遊んでいる。隣接している小学校とは、園庭と校庭が通用門で行き来ができるようになっていることから、5年生が15分休みの時に度々遊びに来てくれて園児と交流している。商店街のお店には、5歳児が正月飾りやカレーパーティーの材料を買いに行っている。地域のコミュニティーセンターでおこなわれる高齢者の行事に年1回参加して交流したり、障害者施設の方に車椅子体験をさせてもらっている。中学校からは月1回程夕方に、ボランティア部の生徒が遊びに来てくれている。
園庭開放に参加の親子や系列園の園児、ボランティア、実習生などと園児が交流している
園庭開放には、地域にある法人系列の乳児専門園の園児が遊びに来たり、地域の親子が来たりして、園児と交流している。月1回程、読み聞かせのボランティア2名が4・5歳児を対象に、それぞれ15~20分程度、絵本・紙芝居の読み聞かせや素話をしてくれている。地域のボッチャ協会の人が来園して、子どもたちがボッチャ体験をさせてもらった。保育学生や看護学生、養護教諭学生の実習、中学生の職場体験、高校生の夏期ボランティアなどを受け入れて子どもたちが一緒に遊び、交流している。
「すくすくカンガルー」や園庭開放などの地域子育て支援に取り組んでいる
子育て支援の取り組みに力を入れて、月1回10時~11時30分「すくすくカンガルー」を設定し、わらべうたや水遊び、エプロンシアターなどを企画して、毎回10組前後の参加者を受けている。希望の方には身長・体重計測をしている。園庭開放は月曜日~金曜日9時~16時45分でおこない、いずれも、地域の親子と園児が一緒に過ごす日にしている。保育相談や育児に関する情報提供も行なっている。
【講評】
子どものプライバシー保護を徹底している
入園時に園のしおりや契約書で個人情報の利用と取り扱いについて説明し、同意を得ている。園児募集のチラシに写真を使う場合や巡回発達相談を受ける場合など、個人情報が外部に出る場合には該当の保護者に同意を得ている。また、子どものプライバシー保護として、トイレやおむつ交換の場所には衝立をし、夏場の水遊びにはフェンスに遮光ネットを設置し、シャワーもカーテンや仕切りをして外部から見えないようにしている。着替えは脱いだ物から着るという着替え方を知らせている。4歳児・5歳児には保健担当からプライベートゾーンの話をしている。
一人ひとりの子どもの意思を尊重する保育をしている
年度初めに、園の保育指導規範などを用いて子どもの権利の擁護や意思の尊重を職員間で確認して保育をしている。子どもが自分で遊びたいものを自由に使って遊べるような環境作りをし、子ども同士のトラブルには双方の子どもの思いを聴きとり尊重して対応している。子どもの名前は呼び捨てにしない、~さん、~ちゃん、~くんと呼び、あだ名では呼ばないことにしている。また、日常の制作遊びなどは、子どもがやりたくなった時に取り組めるよう材料を常時用意し、子ども一人ひとりの意思や興味を大切にした保育をおこなっている。
職員間で児童虐待の予防や早期発見のために注意を払うことなどを確認している
保育指導規範の読み合わせを定期的におこない、職員間で保育における基本姿勢や対応の統一を図っている。あわせて、保育講座「かかわりことば」を受講し、子どもへの適切な関わり方や声かけについて理解を深めている。また、年度当初には児童虐待の予防および早期発見を目的とした確認をおこない、保育中の子どもの言動や表情、食事の様子に十分留意すること、着替えの際には不審な傷やあざの有無を注意深く確認することを職員間で共有している。さらに、気になる点が認められた場合には、速やかに園長へ報告する体制を整えている。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した指導・援助を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の教育・保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した指導・援助を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
市の保育のガイドラインや法人共通のマニュアル、園独自の確認事項などを整備している
市の「保育のガイドライン」や法人共通の「安全保育」、「保健業務」、「アレルギー対応マニュアル」、「確認事項」の他に園独自の「三鷹ちどりこども園確認事項」、「園のしおり」などを整備している。園独自の確認事項には、食事時間と配膳時の注意について、泥んこ遊びについて、散歩について、疾病、怪我、事故対応、当番保育の約束など、さまざまな業務上の基本事項や手順などを綴じている。これらのマニュアル類は事務室の棚のわかりやすい場所に置き、必要な時に確認することが出来るようにしている。
園独自の確認事項やしおりは毎年、点検と見直しをおこなっている
「園のしおり」については、新年度の新入園児説明会において、保護者に対し園の方針や生活の流れ、留意事項等をわかりやすく伝えるため、毎年、内容の確認および見直しをおこなっている。また、「三鷹ちどりこども園確認事項」については、内容ごとに担当係を明確に定めたうえで、年1回、点検および見直しを実施している。さらに、法人共通の各種マニュアルについても、全園で統一が必要な内容については、園長会等の場で協議をおこない、法令や社会情勢の変化を踏まえた見直しを進め、適切な運用につなげている。
保護者や職員からの意見や提案は検討して、より良い保育ができるようにしている
毎年度末に、市や園の保護者アンケート調査が行なわれている。保護者や職員からの意見や提案は検討して、必要な見直しを実施し、より良い保育が提供できるようにしている。これまで、運動会は園庭で実施し、雨天の場合は次週に延期をしていたが、晴雨に関わらず1日でできるよう、雨天時は中学校の体育館を借りて実施したところ好評であり、保護者からは晴雨に関係なく体育館での開催を望む声が寄せられた。本年は体育館を借りて1日で運動会を実施したことで、前日から荷物の搬入ができ、暑さを防ぎ、種目も減らさず開催することができた。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
毎年3月末に保育準備日を設け、理念や方針を共有し、共通認識を一つにしている
毎年3月末に、次年度配置の職員が確定した段階で保育準備日を設け、新年度に向けた体制づくりをおこなっている。準備日には、保育理念、保育目標、保育方針について職員全体で読み合わせをおこない、法人および園が目指す保育の方向性について共通理解を図っている。あわせて、法人および園の方針は、人事考課面接等を通じて個々の目標設定に反映し、職員が共通の意識をもって保育に取り組める仕組みを整えている。また、理念、園目標および基本方針を玄関前に掲示し、職員や来園者に対して周知を図っている。
入園前説明会や園だよりなどを通して、保育理念などへの理解浸透を図っている
保護者に対しては、入園前の説明会や保護者会において、保育理念や保育方針などについて説明をおこなっている。また、日々の取り組みについては、園だよりの配布、掲示物の設置、電子連絡帳による情報配信など、複数の手段を用いて保護者への周知を図っている。さらに、毎年6月および2月に運営委員会を開催し、学識経験者、近隣小学校の校長、法人児童支援室長、市所管部署の管理職、保護者代表等が参加し、当該年度の運営計画や園の運営状況について報告をおこない、園の取り組み内容について共有を図っている。
園内における意思決定の場を明確にし、組織的な運営体制を整えている
園運営に関する重要事項は、運営層およびリーダー層による会議を必要に応じて開催し、協議・決定している。職員会議を月2回実施し、現場の状況や課題を共有している。職員会議後には運営層会議をおこない、現場の意見を踏まえた意思決定につなげている。毎朝のミーティングでは、園長から当日の重要事項やアレルギー対応等を周知し、情報共有を図っている。さらに、年代別の職員打ち合わせを設け、自由な意見交換を通じて職員間の意思疎通を図り、園運営に生かしている。