評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)出来ることが一つ一つ増えますように 2)住み慣れた地域で心豊かに住み続けることが出来ますように 3)心穏やかに毎日を過ごすことが出来ますように 4)集団ルール・規律を守り、皆仲良く過ごすことができますように 5)心身の健康を維持し、毎日を過ごすことが出来ますように
職員に求めている人材像や役割
・話し言葉に頼らず、日々、利用者の表情・状態・行動を観察することを心がける
・絵カードやシンボル・サインを多用する
・集団には規律・ルールがあり、それがあることで安全が担保できることを共有する。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・法人の理念をよく理解し、自分の役割を全うする。
・集団での規律・ルールを理解し、個々の利用者支援にあたる
・コミュニケーションをよくとり、情報を共有する
全体の評価講評
特によいと思う点
法人内で運営しているグループホームとの連携が上手くとれている。法人では、グループホームも運営しており、利用者の多くは、グループホームとの併用利用である。事業所の職員は、常にグループホームの職員と連携しており、利用者についての悪いニュースだけでなく、良いニュースも共有している。毎朝、グループホームから送り出され、日が暮れる頃、グループホームに迎えられる。送迎は車で行われており、その際のちょっとした隙間時間の利用者についての情報交換は、その日一日事業所で過ごす利用者支援に大きな意味をもたらす事も少なくない。
専門性を重視した人材配置と人材育成をしている。支援には専門的視点・技術が必要だが、業界全体としてはまだまだで、特に生活介護の分野では立ち後れている。そういう状況下での事業所の取り組みは賞賛に値する。まずはライセンスを持つ職員が多くおり、重ねて国家資格を持つ者もいる。これを後押ししているのが、手当である。事業所では、資格の数だけ手当を出している。かなりの太っ腹である。もとより、法人の代表が障害児教育の大学院で教育を受けていることからエビデンスをベースにした支援を大切にしており、このことが専門性に繋がっている。
毎朝全員のバイタル測定を行い健康状態の把握に努めている。疾患や身体状況に応じて日に複数回バイタル測定を行い異変を早期に発見できるようにしている。異変時には家族と連絡を取り、必要時には通院同行している。GHから通所している利用者には必ず通院同行を行い状況を正しく伝え、診察治療方針を的確に捉え、支援に役立てている。顧問医師の専門以外は病院選びを適切に行っている。服薬管理も安全に出来る様に支援している。食事や排泄介助も個別性と安全性に留意している。感染対策に関してはマニュアル作成をして安全を担保している。
さらなる改善が望まれる点
現在、多様な活動が用意されているが、利用者の障害特性や人数構成の変化により、実施できる作業内容が限られる場面も見られる。特に工賃につながる作業や新しい取組については、外部環境の影響もあり開拓が容易ではない状況がある。今後は既存の活動を大切にしながら、地域資源や関係機関との連携を活用し、新たな作業機会や役割づくりを検討していくことが望まれる。利用者が意欲を持って参加できる活動の幅を広げていくことで、日中活動の充実につながっていくことが期待される。
すべての記録等はデジタル化し、データとして管理されたい。現在、事業所では、市販の情報管理システムを使っており、デジタル化を目指しているが、未だ手書きの記録が多く散見される。例えば、家庭とのやりとりをする連絡帳である。事業者と保護者がスマホで情報共有できるクラウド型サービスを利用するなど改善したい。改めて言うまでもなく、情報の活用、情報の共有には徹底的な情報のデジタル化は必須である。アナログが一部残ってもいけない。その一部がデジタルでの情報の活用・共有をなし崩しにしてしまうからである。
基幹業務を中心とするマニュアルは一通り揃っており、定期的な見直しを行い、常に現状に合うものになるように努めている。事業所は経験豊富な職員を配置しており、また、現場第一主義に掲げている。チームワークも良く、互いに不足する部分を補いながら仕事を進めている。それだけにややもすると、マニュアルを隅に追いやり、軽視する傾向も散見できなくもない。言うまでも無いが、マニュアルは“聖典”でもなければ、ゴールでもない。それは標準化のため一つの手段である。マニュアルを使い潰して、叩き壊すぐらいの気合いを持って欲しい。
事業者が特に力を入れている取り組み
作業活動は軽作業や創作活動、自主製作品の制作、地域イベントへの参加など多岐にわたり、利用者の特性や希望に応じて選択できるよう工夫されている。中でも畑作業を中心とした農福連携の取組を継続しており、野菜づくりや屋外活動を通して身体を動かす機会を確保している。自然に触れる活動は情緒の安定や意欲の向上につながっており、精神面への良い影響も見られている。また地域ボランティアや行事と連携した活動も行われ、社会参加の機会づくりにもつながっている。多様な活動を用意することで、それぞれの力を発揮できる支援が行われている。
利用契約時には家族の同席を基本とし、重要事項説明や支援内容について丁寧に説明を行った上で同意を得ている。利用開始後も連絡帳や面談を通じて日々の様子を共有し、家庭での状況や家族の意向を確認しながら支援に反映している。体験利用の期間を長めに設定するなど、本人だけでなく家族が安心して利用を決定できるよう配慮している。また、支援方法や生活面での対応についても家族と相談しながら調整し、関係機関とも連携して支援方針を検討している。継続的な情報共有を通して信頼関係を築き、安定した利用につながるよう取り組んでいる。
地域活動への参加を積極的に行っており、「花壇ボランティア」には開催の都度参加し、近隣公園の花壇整備を地域住民と共に行うことで、自然な交流の場となっている。また、「街かどケアカフェ」における折り紙教室では中心的な役割を担い、高齢者と一緒に折り紙を作成したり作品を披露したりするなど、継続的な関わりが生まれている。さらに同会場において年2回音楽会を主催し、ピアノ演奏を披露する場を設け、多くの地域住民が集まる交流の機会となっており、開催を心待ちにされる行事となっている。このような地域に溶け込む支援が行われている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:令和8(2026)年1月1日現在の施設の利用者10名を対象とした。
- 調査方法:聞き取り方式
聞き取り方式にて実施。グループホームに評価機関(評価員)が出向き、音声による個人情報が漏れないよう、利用者の居室にて、利用者と評者のみで聞き取りを行った。 - 有効回答者数/利用者総数:3/10(回答率 30.0% )
・有効回答者率は30%となった。
アンケート結果
4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
(自由意見なし)
2.事業所の設備は安心して使えるか
(自由意見なし)
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
(自由意見なし)
4.【生活介護】
事業所での活動は楽しいか
(自由意見なし)
18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
(自由意見なし)
19.職員の接遇・態度は適切か
(自由意見なし)
20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
(自由意見なし)
21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
(自由意見なし)
22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
(自由意見なし)
23.利用者のプライバシーは守られているか
(自由意見なし)
24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
(自由意見なし)
25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
(自由意見なし)
26.利用者の不満や要望は対応されているか
(自由意見なし)
27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
(自由意見なし)
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
事業所運営のために必要な情報を収集し、共有する仕組みを整えている
事業所運営に関して必要となる行政の動向や福祉事業全体の状況について、継続的かつ重層的な情報の把握が行われている。マスメディア等を通じて業界動向の情報収集を行うとともに、把握している法人の運営状況と照らし合わせている。練馬区から示される施策や通知、法人内で共有される運営・経営に関する資料、理事会等で確認された事項については、職員と共有する仕組みとなっており、事業所を取り巻く状況を踏まえた運営が行われている。
小規模事業所の長所・利点を生かし、利用者・家族の意向を日常的に把握している
利用者や家族の意向については、日常の関わりや個別の面談、家族とのやり取りを通じて把握している。小規模事業所の利点を活かし、利用者・家族と職員の接点を多く持つことで、生活上の要望や支援に関する意見が伝えられる機会となっている。把握した内容については、記録や申し送りにて職員間で共有され、支援の在り方や運営について検討する際に活用されている。こうした日常的な関わりが、利用者の意向把握の基盤となっている。
生活介護事業所として、地域に生活する障害者を支える役割を担う運営が行われている
法人が策定する施策や計画の方向性を基にして、地域に生活する障害者を支える役割を担うための運営が行われている。練馬区はじめ、関係機関との連携の下、事業の目的や運営上の考え方が共有されており、その内容を踏まえて日常の運営や対応を進めている。運営上の留意点については、管理者が中心となって区の方針や制度との整合を意識しながら対応が行われている。そのことで区民の生活の場としての役割を担っている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
福祉サービス事業者として、法令・倫理規範に沿った事業運営を行っている
福祉サービス事業者として職員が守るべき法令や規範、基本的な考え方については、法人の理念についての入職時の説明や日常の関わりを通じて共有されている。運営上の留意点や判断が求められる場面においては、管理者を中心に法令や倫理規範を求められる姿勢を踏まえた対応が取られている。また、日々の業務の中で生じる疑問や判断に迷う場面についても、職員間で相談しながら確認する風土が形成されており、職員が規範を意識しながら業務にあたることにつながっている。
虐待防止を重要な課題として位置づけ、日常の支援の中で意識した取組が行われている
利用者の権利を守る取組の一つとして、虐待防止が重要な課題として位置づけられており、職員が日常の支援において意識する事項として共有されている。利用者との関わりの中で生じる声かけや対応については、不適切な関わりとならないよう職員間で確認が行われ、判断に迷う場面では管理者に相談しながら対応する流れが取られている。こうした日々の支援の積み重ねを通じて、利用者の権利を侵害しない関わり方が意識され、虐待の未然防止につながる取組が継続されている。
ボランティアの受け入れや花壇ボランティアを通じ、地域との関係づくりが行われている
事業所の運営にあたっては、地域の一員としての立場を意識し、具体的な関わりを通じた関係づくりが行われている。地域ボランティアの受け入れや利用者による花壇ボランティア活動の参加を通じて、事業所が地域に開かれた存在となるよう取り組んでいる点が確認できる。また、街角ケアカフェやそれに関連するイベントにも保護者や地域住民が参加している。運営や利用者の生活に関する意見交換を行う機会ともなっており、こうした取組により、地域との相互理解を深めながら、福祉サービスを提供する事業所として地域に根ざした運営を進めている。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
もしもの時に備え、利用者・職員が参加する防災訓練は年2回実施している
災害に備えて、毎年2回、防災訓練を実施しており、地震が起きたことを想定して、テーブルの下に隠れる訓練をおこなうなど、地震発生時の安全確保訓練を徹底している。消火器、自動火災報知設備、避難器具、誘導灯などの消防用設備は、法律を遵守して専門業者に定期点検を依頼している。避難場所までの避難経路を示した地図を所内に備えており、いつでも取り出せる状態となっている。実際に事業所から避難場所まで、職員が利用者を誘導し、避難先と避難経路の確認をおこなっている。
過去の失敗を活かした対策を行っている
過去の経験を無駄にせず、今に活かしている。直近で起きた集団感染の教訓を活かしてた取り組みを組織をあげて行っている。集団感染が発生した時の分析を客観的に行い、問題点を抽出し、改善に繋げている。また、感染症が発生した時のためにマニュアルも整備しており、いつでも職員が取り出せる書庫に配置して、必要な行動を取れるようになっている。マニュアルには、感染症チェックリストも載せてあり、感染症が疑われる際の手順などもフローチャートで整理されている。
記録や個人情報を適切に管理している
個人情報や支援に関する記録については、個人情報保護法に基づいた管理、運用、保存が行われている。紙媒体の記録は鍵付きの保管庫で管理され、閲覧や取扱いにあたっても職員間で留意点が共有されている。PCの使用にあたっては、職員の勤務後は必ず施錠可能な書庫に収納することになっており、個人情報の管理が厳密に行われている。こうした取組により、福祉サービスを営む事業所として求められる情報管理の水準を保ちながら、支援や運営に必要な情報を適切に活用している。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
求めている職員像を明確にし、応募しやすい工夫をしている
事業所が求めているのは、1)送迎が出来る、2)傾聴できる、3)利用者を待つことができる、の職員である。こうした職員を求めて、常にハローワークには求人票を出しており、緊急時は民間の人材紹介会社も利用している。法人内の他の事業所で採用になっても、上記の条件に合致する職員については、採用時に事業所に異動となる可能性があるということを説明し、同意を得ている。常勤職員についてはサービス管理責任者も含めて資格のある人でないと採用しない方針となっている。なお、法人の方針として、資格手当は資格の種類分だけ出している。
労働時間との兼ね合いから、動画を制作して、視聴覚ツールとして活用している
事業運営の基準となる法定研修や加算のための研修については、余すことなく、すべて履修している。研修については、昨今の情勢で今後もその必要性は高まっていく一方だが、他方労働時間の関係上、限界がある。そのため、動画を制作し、それを使った研修を試みている。すでにBCPは制作しており、今後は個別支援計画の作成を題材にしたの動画を作る予定である。研修や見学を通じて得た気づきについては、日常の業務や職員間のやり取りの中で共有され、支援や運営を考える際の参考とされている。
職員の就業状況に目を向けながら、働きやすい環境づくりが行われている
職員の就業状況について把握し、業務量や役割分担に配慮しながら、無理のない形で業務が進められるよう日常的な調整が行われている。日頃から相談しやすい人間関係が保たれており、家庭の事情に配慮し、時短での勤務も選択肢に用意するなど、仕事の進め方については職員同士が協力しながら行っている姿勢がみられる。こうした関わりの積み重ねにより、職員が業務上の負担や悩みを一人で抱え込まずに働き続けられる環境が維持されている。結果として、安定した支援の継続につながっている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
事業所は、当初、多機能型生活介護事業所であった。だが、多機能という位置付けゆえに手狭であり、10名定員に対し、地域ニーズが高くなったため、単独の生活介護事業所とする計画を策定し、実行に移した。その結果、快適性が向上し、定着率が高くなった。契約解除に至った利用者は今年度1名のみである。定員は20名と倍増したため、現在、受け入れに余裕がある。現在16名なのでこれから定員いっぱいまで増やしていきたい。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
多機能型を日々運営する中で、生活介護に対するニーズの高さを実感し、定員いっぱいになったところで、腹案を持ちながら、利用者の話しを聴き、家族も含めた支援者の声も集め、プランを練ってきた。そして、大方のプランが完成しても、生活介護単独の事業所として具体化するにあたっては、約半年間という十分に時間をかけ、地域のニーズを多方面から探り、行政とも相談してから、最終の意思決定を行った。二段階に分けて、十分な検討を行ったとはいえ、リスクの高い決断だったが、当初の計画の思惑通りに事が進み、計画を達成した。今後は、定員数が倍増した点を次の一里塚として目標設定している。前に進むことを途切れさせない事業に対する貪欲な構えは評価できる。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
利用者および家族から、もっと工賃が欲しいとの声を受けている。事業所としてその要望には応えていきたいところだが、だが、そもそも、利用者には、生産活動に従事できる利用者が少ないため、決定打がなく、正面切っての要望には、応えられない。それでも工賃アップの改善策として、1)自販機での売り上げ管理(通年)、2)生産活動(し瓶組み立て:8月より)、3)ゲーム機のクリーニング(通年)、として実施した。その結果、1)自販機での売り上げ管理は、大泉学園駅前作業所の売り上げ(仕入れ)と相殺されてしまうことから、売上をそのまま計上できないことが判明した。2)し瓶組み立てに関われる利用者は、2名~3名しかおらず、数字として目立った成果はあげられない。3)ゲーム機のクリーニングは、昨今の国際政治の状況(トランプ関税で仕事がなくなってしまった)から壊滅的打撃を受けている。そのため、次の策として、販売が好きな利用者が多いことに着目し、地域に開かれた事業所でありたいことから、「たしざんマルシェ」を月に1回行うこととし、販売活動を2025年12月より開始している。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
利用者・家族の要望に真摯に応えようとする法人並びに事業所の姿勢が見える。現状で今持てる資源を最大限活用した対策を動員するが、思うような効果が得られないことは残念であるが、こうした取り組みを利用者・家族に常に情報開示することで、要望に対する回答は得られたと実感する可能性は高い。また、得られないにしても、組織・職員が一丸となって懸命に頑張る姿を目にすることで、信頼感は高くなるはずである。利用者・家族の要望や期待に応えることは大切ではあるが、他方、事業所は社会の器でもあり、職員にとっては雇用の場でもある。働き方改革でライフワークバランスが重要な社会課題となっており、この点は欠落させてはならない。
サービス分析結果
【講評】
写真やイラストを活用し視覚的に分かりやすい情報提供を行っている
事業所の案内や活動紹介において、写真やイラストを多く用いたチラシや資料を作成し、利用希望者や家族が活動内容を具体的にイメージできるよう工夫している。手作りのチラシを店頭に設置するほか、関係機関や特別支援学校への配布、イベント時の配付など多様な方法で周知を行っている。また、ホームページや福祉情報サイト等も活用し、幅広い層へ情報が届くよう努めている。言葉だけに頼らず視覚的に伝える姿勢を大切にしており、障害特性に配慮した分かりやすい情報提供が行われている。
関係機関との連携や広報活動を通じて丁寧な受入れ体制を整えている
特別支援学校や関係機関へのチラシ配布、福祉情報サイトへの掲載、イベント時の周知活動などを通して、利用希望者に対する情報提供を積極的に行っている。問い合わせがあった際には個別に丁寧な説明を行い、利用者の状況や希望を踏まえながら受入れを検討している。また、法人内の事業所とも連携し、生活状況や将来の見通しを共有しながら支援につなげている。利用者一人ひとりに合わせた対応を基本とし、安心して利用開始できるよう配慮された受入れ体制が整えられている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
利用開始前の体験期間を十分に設け本人に合った利用形態を検討している
利用開始前には体験利用の期間を十分に設け、利用者の状態や適性を丁寧に確認している。特別支援学校からの利用希望者については通常より長い期間を設定し、環境に慣れることを第一の目標として段階的に関わっている。また、グループホーム利用との併用を想定した体験や、通所頻度に応じた利用形態の検討など、個々の状況に合わせた柔軟な受入れを行っている。体験終了後は関係機関を交えた検討を行い、必要に応じて体験を重ねるなど、本人に無理のない形で利用開始につなげている。
家族や関係機関と連携し丁寧な説明と合意形成を行って契約している
契約にあたっては家族の同席を基本とし、重要事項説明書や同意書を用いて内容を丁寧に説明した上で署名捺印を得ている。利用者の障害特性に応じて家族との連携を重視し、支援方針や利用方法について十分に共有しながら進めている。また、受付時の記録やアセスメント内容は記録システムに入力し、関係職員が確認できるようにしている。利用開始後も家族や関係機関と連絡を取りながら状況を共有し、安心して利用を継続できるよう配慮された契約手続きが行われている。
アセスメントと個別支援計画をもとに継続的な見直しを行っている
利用開始時にはアセスメントを実施し、その内容をもとに個別支援計画を作成している。新しい環境では慣れることを優先した目標設定を行うなど、利用者の状態に応じた計画作成を心がけている。個別支援計画は定期的に見直しを行い、半年に一度を目安に更新し関係者へ共有している。必要に応じてケース検討や関係機関との協議を行い、支援内容を調整している。また、意見箱を設置するなど利用者や家族の意向を把握する仕組みも整えられており、継続的に支援の質向上が図られている。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
電子記録システムを活用し職員間で迅速に情報共有できる体制を整えている
日々の記録やアセスメント、個別支援計画等は電子記録システムに入力し、どの端末からでも閲覧できる環境を整えている。常勤・非常勤を問わず必要な情報を確認できるため、支援内容や利用者の状況を共有しながら対応することが可能となっている。また、日々の記録には具体的な様子や変化を記載し、支援に反映できるようにしている。電子媒体を活用することで記録の蓄積と共有が円滑に行われ、継続性のある支援につながる体制が構築されている。
モニタリングと個別支援計画の見直しを定期的に実施している
個別支援計画はアセスメントをもとに作成し、定期的にモニタリングを実施しながら見直しを行っている。少なくとも半年に一度は更新を行い、必要に応じてケース会議や法人内会議を開催し、支援内容の検討を行っている。計画更新時には関係職員が内容を確認し、利用者の状況変化に応じて支援方法を調整している。また、管理者と職員が一緒にアセスメントを行うことで、多角的な視点を取り入れた計画作成につなげている。継続的な見直しにより、利用者に適した支援が提供できるよう努めている。
日常的な連絡手段を活用し緊急時を含めた情報共有を行っている
電子記録に加えて職員間の連絡手段として共有ツールを活用し、日常的な連絡や緊急時の情報伝達を行っている。感染症発生時や利用者の体調変化などの際には迅速に情報を共有し、事業所内だけでなく法人内の関係事業所とも連携して対応している。グループホームとの間でも状況を共有しながら対応することで、生活面と通所面の双方から支援を調整できる体制となっている。日常的に情報をやり取りする仕組みがあることで、変化への早期対応が可能となっている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 利用者に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
利用者一人ひとりにあわせたコミュニケーションをとり、丁寧に対応している
発語が可能であっても、その真意をはかりかねることもあるので、表情をよく丁寧に見て本人の気持ちを確認するようにしている。また、障害特性でこだわりがある利用者であっても丁寧に対応している。例えば、廃棄物に興味を持ってしまい、収集がやめられない癖をもつ利用者には、それを止めることは本人のストレスを溜めることになったり、危険行動になることもあるため、禁じるのではなく、感染等から身を守る術を講じている。ビニールの手袋をつけ拾ったマスクはビニールに入れて、それを支援者に見せるように導いている。
周囲の人との関係づくりを個々の性格や相性を考慮しながら進めている
時間を心地よく過ごすために相手の心情を察し、思いやる気持ちを育てる工夫をしている。お節介だったりちょっかいを出してしまう利用者もいるため、相性によって部屋をわけるようにしている。スマートフォンを離せない利用者には、なるべくスマートフォンから離れる時間を増やしたり、職員を介したりしてコミュニケーションの機会を増えるように関わっている。その日のコンディションによって、精神状態に影響してくることもあるため、状態に応じてパーテンションを用意して一人の時間も取れるようにしている。
個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む生活が出来るように支援を行っている
支援員が利用者一人ひとりの思いや意図をくみ取れるよう、日頃から話しやすい雰囲気づくりを心がけ、安心して気持ちを伝えられる関係づくりを大切にしている。日常の関わりの中で得られた情報をもとに個々の状況を把握し、個別支援計画の作成や見直しに活用している。見直しの際には関係者との連携もとり、個々の利用者に沿った支援計画を更新し、具体的に支援できる計画を作成している。
2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
- 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
- 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っている事業所のみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
利用者を尊重することで、利用者が主体性を持ちその人らしさを発揮できる場がある
日々活動ついてどのような希望をもっているのかを丁寧に訊いている。「何をしたい?どれにする?」とその都度その都度声掛けし確認を行っている。また、何かしらの活動に参加出来るように努め、その人らしさが発揮出来るように、楽しい時間が過ごせるように工夫がされている。”畑”に行くことは五感を刺激するとても良い活動なので、外に出る機会がすくない利用者にはなるべく畑に出れるように誘うが、決して無理強いせずあくまでも本人の気持ちを第一にしている。
利用者の希望を反映した食事提供をし、楽しく安全に食事出来るように配慮している
食事についてはお弁当屋さんのお弁当がいいのか、スチームで温めるお弁当がいいのかを利用者自身が選べるようにしている。また、週1回はリクエストを取って実際に調理をして、食事を楽しめる時間を提供するようにしている。一方、人によっては好き嫌いや、歯の痛み、体調の不具合があるケースもある。その場合は、お粥や刻み食、一口大サイズ等にするなど看護師が中心になって対応し安全に食事が摂れるよう注意している。
感染症対策に準じた清潔な環境を提供している
感染対策については看護師が中心となって取り組んでいる。感染症マニュアルを用意しており、これに基づいた対策を行っている。とりわけ、感染症チェックリストは日常的に使用しており、そこに記してある、換気方法・消毒方法・清掃方法などのチェック項目毎に一つひとつ確認しながら感染対策を進めている。利用者に対してもうがい・手洗い・マスク着用は励行し、外部からの来客に対しても入り口での手洗いをお願いし、それを確認してから入室してもらうようにしている。
3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
利用者の日々の健康状態の把握に努め、異変時には速やかに対応している
看護師が毎日在中して健康管理を行っている。毎朝バイタルチェックを施行し、疾患や必要に応じて日に複数回のバイタルチェックを行い、健康状態に注意をしている。異変がある場合は、必ず受診同行を行っている。協力医療機関の医師もいるが、看護師は日頃から医療機関のリサーチも行っており、発熱がある場合は発熱外来へ、皮膚に問題がある時は皮膚科へ受診同行するなど適切な対応を行っている。ただし、家庭から通所している利用者は家族への報告と協力を依頼する。
服薬管理をそれぞれの利用者に応じて安全に服用出来るよう丁寧に施行している
利用者の8割が服薬管理が必要としている。一週間分をまとめて持参する場合や、一日分を毎日持参する場合など状態に応じて細やかな対応がされている。看護師が中心となり誤薬が無いように細心の注意を払うともに、一人一人の与薬状況がわかるように「服薬チェック表」を用いるなどの工夫がされている。グループホームや家庭との連絡帳のやり取りにより、利用者の服薬状況を適切に把握し、確認しあえるツールとして活用されている。
健康状態についての情報を家族や関係医療機関から得て、健康維持に役立てている
家族との連絡帳や電話連絡から健康状態の情報を得るように努めている。家族との信頼関係を大切にしており、日頃から信頼できる関係性を構築出来るような関わりをしている。グループホームとの連携も良好で、情報交換はスムーズに出来ているので速やかに対応が可能で、健康改善・維持に役だてている。また、医療機関や訪問看護師からも必要に応じて情報を得られるように関係性を築いており、受診同行を行うことで詳しい状況を知ることができ、支援に結び付けている。
4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
家族との密な連携により情報共有を図り迅速な対応につなげている
家族とは毎日連絡帳でやり取りを行っている。また、必要に応じて電話やラインを使って連絡を取り合い、リアルタイムの情報を得て、支援に役に立てている。実際に感染症が疑われる場合には、他の利用者や関係するグループホームからの情報も含めて広く状況を確認し、拡大を防ぐための対応を速やかに行っている。日頃から保護者との情報共有を大切にし、迅速で適切な対応につなげている。
家族との連携を大切にし協力関係を築きながら支援を進めている
利用者への支援方法に迷いや課題が生じた際には、家族と連絡を取り合いながら状況の共有を行っている。家族から得られる情報や意見、助言を参考にしながら支援内容を検討し、より適切な関わりにつなげている。また、支援者が考えた支援方針についても理解を得られるよう丁寧に説明を行い、必要に応じて話し合いを重ねている。家族の協力は重要であるとの認識のもと、日頃から丁寧な聞き取りと分かりやすい説明を心がけ、信頼関係を築きながら支援が進められている。
関係機関と連携を図り情報共有を行いながら支援に活かしている
グループホームから通所している利用者も数多く在籍しており、グループホームとの連携から情報を得ることも多い。そのためグループホーム職員との話し合いを大切にし相談、協力を行っている。グループホームでもそれぞれの家族との連絡を取っており、必要に応じてそれらの情報も参考にしている。また、訪問看護師が入っている利用者も多く、訪問看護師と情報交換や相談・協力を行ったり、家族との仲介を担う場合もあって、各機関との連携も支援に役立てている。
5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
利用者が地域の情報を得られるような支援・工夫をしている
区報や地域の施設の催しや行事案内のチラシ等を定期的に見やすい場所に置き、関心・興味を持って見てもらえるよう掲示・配置の工夫をしている。また、職員がその都度に朝の会などで紹介したり、個々の利用者に合わせたコミュニケーションをもって説明をするなど気持ちを高めようとしている。さらに家族にもその情報を提供し、家族からも利用者に話しかけてもらえるようにしている。情報に接する機会を多くして利用者の積極的な姿勢につながる支援をしている。
利用者が地域の資源を利用して、多様な社会参加できような支援が行われている
区内の他の施設のお祭りに参加したり、地域活動の一つとして花壇ボランティア活動に積極的に参加出来ている。また、「街かどケアカフェ」では折り紙教室の中心になって活動している。さらに年2回行われる音楽会ではピアノ演奏が好評を得ている。年会費3000円で畑と連携して「野菜応援団」の名称で野菜を安く販売している。図書館に出向き本を借りたり、区役所の展望台に出かけるなど区内の公の施設を多く利用して社会参加を楽しめる支援を行っている。
6.【生活介護】日常生活上の支援や生活する力の維持・向上のための支援を行っている
- 一人ひとりの目的に応じた創作的活動、生産活動やその他の活動の支援を行っている
- 自分でできることは自分で行えるよう働きかけている
- 食事、入浴、排泄等の支援は、利用者の状況やペースに合わせて行っている
- 【工賃を支払っている事業所のみ】
工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
【講評】
一人ひとりの目的に応じた作業活動・創作活動を取り入れた支援を行っている
利用者が興味や得意なことを活かして活動に取り組めるよう、複数の創作活動や生産活動が用意されている。創作活動では刺繍、アイロンビーズ、シュシュ作りなどを行い、完成した作品は販売にもつなげている。塗り絵や折り紙など、集中して取り組める活動も取り入れている。作業活動としては自動販売機への飲料補充や尿瓶の作成などがあり、収入の発生にもつながっている。また、生産活動の一環として畑作業を行っており、利用者に人気の高い活動となっている。多様なプログラムを用意し、意欲を引き出す支援が行われている。
個々の状況に応じてできることを増やし自立につなげる支援を行っている
利用者一人ひとりの状況やペースに合わせて、排泄支援をはじめとした日常生活動作への支援を行い、自分で出来ることについては優しく気長に見守りながら個々の達成目標に合わせた自立ができるように支援している。また療育にも力を入れており、できることを増やしていけるよう個別の状況に合わせた取組を行っている。療育では、漢字・ひらがな・カタカナの練習や、自動販売機を想定した金銭の数え方の練習、プリント学習などを取り入れ、興味をもって取り組めるよう工夫して支援が行われている。
工賃のしくみについて、利用者や保護者にもわかりやすく説明する準備をしている
作業成果の形としての工賃については、利用者、保護者共に期待が高く、就労継続支援B型で培った作業のノウハウを活かしながら、工賃を支払う体制づくりを進めている。それぞれの役割表をつくり、作業に携わった時間に応じて支払う方法について説明を行う予定としている。一方で、近年は作業収入が減少している状況もあり、作業内容や量の工夫、還元方法の見直しなどについて検討を重ねている。など利用者や保護者が納得できる形となるよう、現状に応じた方法を模索しながら取組が進められている。
【講評】
個人情報保護に関する手続きを整備し適切な管理を行っている
契約時には個人情報の使用に関する同意書を取り交わし、写真掲載や情報提供の範囲についても事前に説明を行った上で署名を得ている。家族代表者にも内容を確認してもらうなど、利用者および家族が安心して利用できるよう配慮された手続きが行われている。また、個人の所有物はロッカーで管理するなど、日常生活においてもプライバシー保護を意識した対応がなされている。個人情報の管理について一定の手順を定め、職員間で共有しながら適切に取り扱う体制が整えられている。
利用者の尊厳とプライバシーに配慮した生活支援を行っている
排泄や着替えなどの介助が必要な利用者が多いことから、同性介助を基本とするなど、利用者の尊厳に配慮した支援が行われている。着替えの際には場所を分けるなど環境面にも配慮し、安心して日常生活を送れるよう工夫している。また、活動内容を決める際には必ず本人の意思を確認し、一日の流れの中でも利用者と話し合いながら進めている。利用者が安心して過ごせるよう、プライバシーと自己決定を大切にした支援が心がけられている。
多様なコミュニケーション手段を用いて意思表出を尊重している
言語での表現が難しい利用者に対しては、○×カードや身振り、簡易的な手話などを用いて意思確認を行っている。ボディランゲージや表情の変化にも注意を払い、利用者が「嫌だ」「やりたくない」といった意思を示せるような雰囲気づくりを大切にしている。また、マカトンなどの視覚的・身体的なコミュニケーション方法も取り入れ、理解しやすい形で関わるよう努めている。利用者の意思を尊重しながら活動を進める姿勢が職員間で共有されており、安心して自己表現できる環境づくりが行われている。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
各種マニュアルを整備し安全に配慮した業務運営を行っている
給食、送迎、感染症対応、虐待防止、BCPなど各種マニュアルを整備し、職員が必要に応じて確認できる体制を整えている。感染症発生時の対応手順については掲示を行うなど、緊急時にも迅速に行動できるよう工夫している。また、支援上の留意点は電子記録にも入力し、関係職員が共有できるようにしている。看護師に関する手順書も用意されており、専門職を含めた役割分担を明確にしながら業務を進めている。日常業務の中でマニュアルを活用し、安全で安定したサービス提供につなげている。
法人内での確認や協議を通じて手順の共有と統一を図っている
業務手順や支援方法については、法人内会議や管理者間の打合せを通じて確認を行い、各事業所で共通理解が得られるようにしている。必要に応じて意見交換を行いながら内容を整理し、実際の支援に反映している。また、日常業務においても職員同士が声を掛け合い、助言し合える関係が築かれており、経験の違いに関わらず安心して業務に取り組める環境となっている。チームで支援を行う意識が共有されており、職員間の連携を大切にした運営が行われている。
マニュアルの見直しやOJTを行い支援の質向上に取り組んでいる
第三者評価や日常業務の振り返りを機会としてマニュアルの見直しを行い、必要に応じて内容を更新している。臨時的な確認だけでなく定期的な点検も行い、現状に合った手順となるよう努めている。また、新任職員や経験の浅い職員に対してはOJTを通して業務を伝え、実際の支援を行いながら理解を深められるようにしている。職員からの意見や提案も取り入れながら改善を重ねており、継続的に支援の質向上を図る体制が整えられている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
方針実現にむけた取り組みかどうかを確認している
法人および事業所の基本理念を、事業所の目に付く場所に文書で掲示し、バンフレットや広報紙にも共通して記載している。日常の職員会議や、学習会や研修会などでも折に触れており、そこにエピソードや事例を交えることで、理解が進むように工夫をしている。家族の集まりの際にも、話題に理念を絡める形で、様々な取り組みの様子を発信している。事業所の毎年の事業計画・方針は、基本理念と連動して作成しており、年度総括をへて、方針実現にむけた取り組みかどうかを確認している。
法人の意思決定は、速やかに職員間で周知されるシステムが整っている
法人としての決定事項については、職員間で速やかに共有される仕組みが整えられている。例えば、法人会議等で確認された内容は、対面あるいは電話やメールを活用して周知し、事業所職員が同じ情報を把握したうえで支援や業務にあたることができている。これにより、事業所としての対応の方向性が共通認識として共有され、職員が足並みをそろえて行動できる環境が保っている。こうした情報共有の在り方は、法人が示す判断や方針を現場に行き渡らせる役割を果たしており、安定した事業運営を支える基盤となっている。
事業所運営や支援に関することは、利用者・家族に周知、説明が行われている
支援や生活に影響する決定事項が生じた際には、利用者・家族に対して、その時点で必要な内容を適切に伝えている。支援方法の調整や生活上の配慮が求められる場面では、家族との面談や日常のやり取りを通じて、事業所としての対応の方向性を説明し、相互に認識を共有しながら、支援を進めている。こうした対応により、利用者・家族は状況をよく理解したうえで納得した形で支援を受けることが出来るようになっている。