評価結果
基本情報
【法人名称】
【事業所名称】
【サービス種別】
共同生活援助(グループホーム)
【現地調査をした
ユニット名】
第2ホームいちょう/第2ホームいちょう
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) アットホームな雰囲気づくりを目指す
2)スキルのステップアップを踏める支援に努める
3)自分らしく生活ができるような支援に努める
4)地域の資源を活用してより良い生活が営めるように情報提供と支援に努める
5)より良い支援を提供する為にモチベーションの保持をする
職員に求めている人材像や役割
①個別支援やグループ活動、様々なプログラムにおいて必要な働きかけができる。
②間違いや指摘を素直に受け止め、人の意見に聞く耳を持ち柔軟に対応できる。
③法人内の事業のみならず、地域を意識した活動にも参加し、地域課題に取り組む姿勢を持っている。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・障害特性を理解し、利用者一人一人に真摯に向き合って支援ができること
・関係機関や地域とも連携し、顔の見える支援をしていく
・あきらめない支援を心がけ、利用者が安心して充実した生活を送れるよう一緒に考え実践できる
全体の評価講評
特によいと思う点
本ホームは通過型のグループホームであるため、利用期間内に自立生活に必要な各種生活スキルを獲得していくための支援を個々の状況に応じて実施している。利用者一人ひとりに合った生活スタイルを構築していくために、現状を把握した上で掃除や洗濯、調理などの家事や金銭管理、服薬習慣を日常の中に取り入れていき、生活していく中で浮彫りになった課題や足りていない部分を適宜補いながらできることを少しずつ増やしている。また、必要な連絡を各所に入れる、他者との距離感を適切に保つなど社会的な領域についても支援を導入している。
事業所では町会に加入し、資源回収などに協力するほか、七夕や盆踊りといった祭りがあれば利用者に声をかけて希望者と共に参加するなど、地域の活性化にも貢献している。施設長は区内の関連団体と長く関わってきており、バスハイクやボウリング、講演会といった交流イベントの検討にも携わっている。「地域の方々と共にある場所」という法人理念に沿って、地域との関係性の構築に努めており、利用者にとっても地域の人々と関わる機会を持つことで、生活に潤いをもたらしており、移行先での豊かな暮らしにもつながっていると思われる。
法人共通の課題に対してワーキンググループを結成して課題解決を図るしくみが浸透している。参加する職員の中からリーダーを決めて自律的な話し合いを促し、施設長を必ず1名配置することでサポートする体制を築いている。昨年度は個人情報保護規程の見直しについて新たにワーキンググループを設置して作業を進め、改訂を完了している。法人や事業所の運営に関する重要事項の検討プロセスに関わることで職員の主体性が引き出され、また事業所の枠を超えて相互に交流する機会にもなっており、異動などにもスムーズに対応しやすい環境となっている。
さらなる改善が望まれる点
ホームでは、土日の代替世話人向けマニュアルは整備されているが、常勤職員向けのマニュアルは未作成となっている。常勤職員1名と週2日の応援職員による日勤体制であり、業務確認は口頭で行うことが主流となっている。法人内にはワーキンググループが設置されており、オンライン化やペーパーレ化など業務効率化に向けた取り組みが進められている。職員数が少数であることから、ワーキンググループを活用し、ホーム間で共通の常勤職員業務マニュアルを整備し、将来的な配置転換も見据えた検討を行うことが望まれる。
アセスメントシートは定められた書式がなく、関係機関からの書類や入居申込書などを参考にして個別支援計画に反映している。しかしながら、ホームでの生活や自立生活に必要な事項もあることから、ホーム独自の書式作成が望まれる。また、ケース記録においても、計画に沿った支援内容の記載が不十分であるため、記録の書き方を見直すとともに書式を整備し、アセスメント・モニタリング・プランニングに一貫性を持たせた個別支援計画作成マニュアルの作成が望まれる。
必要な情報は分類し、紙媒体の情報はラベルや見出しをつけて検索しやすいようにファイリングしている。法人の各ワーキンググループが分野別の取組を行う中で、マニュアル等も整備し各事業所に設置している。防災関係においては、施設長が備蓄品の品目や賞味期限等の確認を行い、食品の入替え等を実施しているが、ファイル内の備蓄品リストの更新が滞っている状況が見られた。法人内の担当者と連携し、適切に維持管理できるようにタイムリーに更新することが望まれる。過去の利用者ファイルなど、保管期限に沿った適切な廃棄も課題となっている。
事業者が特に力を入れている取り組み
ホームは、3年間の利用期間を目安に自立生活を目指す「通過型」の施設となっており、一人暮らしに向けた準備を支援している。退居後の生活については、本人の意向を尊重して移転先を決定している。単身生活を希望する利用者については、部屋探しや引っ越し準備、転居先の居室環境の整備を職員が一緒に行い、区の委託事業である「単身生活サポート事業」を活用しながら支援している。退居後も必要に応じて訪問や面談、電話相談などを通じてアフターケアを行い、継続した支援に取り組んでいる。
利用者一人ひとりの意向や価値観を尊重した対応を図っていくために、ホーム全体のルールや個別支援の内容を柔軟に変更している。これまでも月に一度の食事イベントは実施していたが、利用者から手料理が食べたいとの要望が入り、現在は職員の手料理と弁当の配布のどちらかをイベント担当の利用者が選択する形になっている。また、発達障害を重複している利用者の中には独自のこだわりによって生活習慣の改善が難しい場合もあるため、無理に修正は行わず、別の視点から生活リズムを整えていくための支援に切り替えるなど、特性に応じて配慮している。
利用者が目指す自立生活の実現に向けて、医療機関や保健師、相談支援事業所、日中活動先といった関係機関と連携を図っており、それぞれの機関で実施している支援についての共有を図るとともに、今後の方向性について協議している。具体的な共有事項としては、発達障害の重複などから職員不在時にトラブルを引き起こしてしまうなど、他利用者との兼ね合いも含めて現在のホームでの生活が本人にとって合っていない様子が見られる場合に、より適切な支援を受けられるよう、24時間支援体制のあるグループホームなどに移行を検討するなどが挙げられる。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:利用者全員
- 調査方法:聞き取り方式
個別聞き取り方式 - 有効回答者数/利用者総数:4/4(回答率 100.0% )
利用者全員から回答を得ることができた。満足度が高かった項目としては、「病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか」「支援計画作成時に状況や希望を聞かれているか」「計画やサービスに関する説明はわかりやすいか」などがあげられる。総合的な満足度では、1名が「大変満足」2名が「満足」の回答であった。相談できる人が増えたので一人で抱え込まなくてよい、苦手な利用者はいるけれど職員に対しては満足している、共有スペースを使う場合はもう少しあとの人のことを考えて使ってほしいです、パソコンは持っているのですがネット環境はあまり良くないです、日常の中で気をつかって生活している部分は多いです、などのコメントがあがっている。利用者調査を補完するものとして実施した郵送による家族アンケートでは、4名から回答を得ることができた。「利用者や家族のプライバシーへの配慮は十分にありますか」の項目で満足度が高かった。
アンケート結果
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
2名が利用者は困ったときに支援を受けていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。緊急の電話にも出て対応してくれました、背中に薬を塗ってもらった、などのコメントがあがっている。
2.利用者は、主体的な活動が尊重されているか
3名が利用者は、主体的な活動が尊重されていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。パソコンとかで動画見たりゲーム見たりしてます、苦手な利用者と会わないよう調整している、などのコメントがあがっている。
3.グループホームでの生活はくつろげるか
1名がグループホームでの生活はくつろげると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。特にコメントはあがっていない。
4.職員が利用者の家族等に連絡をする場合、方法や内容等についてあらかじめ利用者の希望が聞かれているか
3名が職員が利用者の家族等に連絡をする場合、方法や内容等についてあらかじめ利用者の希望が聞かれていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。基本的に自分で完結しているので希望を出すことがないです、との回答があった。
5.グループホーム内の清掃、整理整頓は行き届いているか
3名がグループホーム内の清掃、整理整頓は行き届いていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。トイレが汚れている時がある、との回答があった。
6.職員の接遇・態度は適切か
2名が職員の接遇・態度は適切と回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。メンバーに対して注意すべきことはきちんと注意してほしいです、保護者みたいな接し方はやめてほしいです、などのコメントがあがっている。
7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
回答者全員が病気やけがをした際の職員の対応は信頼できると回答している。体調不良の度合いによって対応は変わりますが、色々と対応してくれます、との回答があった。
8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
3名が利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。利用者間のトラブルに対応してくれる、苦手な利用者とのトラブルで間に入ってくれた、入居メンバーによって職員も対応が違うので信頼とまではいえないです、などのコメントがあがっている。
9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
2名が利用者の気持ちを尊重した対応がされていると回答している。特にコメントはあがっていない。
10.利用者のプライバシーは守られているか
回答者全員が利用者のプライバシーは守られていると回答している。特にコメントはあがっていない。
11.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
回答者全員が個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれていると回答している。特にコメントはあがっていない。
12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
回答者全員がサービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいと回答している。何かあれば自分で指摘できるので大丈夫です、との回答があった。
13.利用者の不満や要望は対応されているか
1名が利用者の不満や要望は対応されていると回答している。職員さんが基本一人なので頼みづらい部分はあります、忙しいと思って言えないこともある、相談しても言い訳される、などのコメントがあがっている。
14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
2名が外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられていると回答している。相談したことがある、との回答があった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
地域ネットワークへの参画や個別面談などにより、事業所内外の環境把握に努めている
利用者の意向把握は、日頃のやり取りや個別面談を通じて行っている。職員の意向は、年3回の人事評価・施設長面談や職員会議などで把握・検討している。地域ニーズや福祉事業全体の動向については、多様な外部の連絡会や研修、活動に施設長や職員が関わる機会を用意し、情報収集に努めている。こうした活動や法人内の情報共有を通じ、8050問題や滞在型グループホームの不足といった地域の課題も把握している。
時代のニーズに合わせたサービス提供を目指し、3ヶ年の中・長期計画を策定している
法人として3ヶ年の中・長期計画を策定しており、現在は第四次事業計画の2年目にあたる。2拠点あるグループホーム事業では、単身生活のニーズは高いが区内の家賃高騰のため手頃な住まいを見つけづらいこと、滞在型ホームへのニーズの高まり、共同生活よりワンルームタイプの入居希望が多いことなどを現状として把握している。緊急宿泊や体験宿泊ができる設備も必要であるとの認識も持っている。そういった状況をふまえ、移転も視野に入れつつ、不動産会社との連携や行政との交渉などを中期計画の中での課題として位置づけている。
月次報告や会議体を通じて、計画の進捗管理と実行に取り組んでいる
計画の実行と進捗管理は、経営会議や施設長会議、職員会議を通じて定期的(月次・半期・年度末)に行われている。特に月次の「各所振返り」では、前月の目標の達成状況に加え、利用者の状況、行事、事故やヒヤリハットの件数、さらには「ナイス支援件数」といった多角的な項目で活動を報告・確認している。ワーキングループが実働部隊として防災や地域貢献などの課題に取り組み、その進捗は施設長会議で確認・調整されている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
苦情解決や虐待防止に関する体制を整備し、理解浸透のための研修などを実施している
利用者の権利擁護のため、苦情相談や虐待防止に関する体制を整備している。苦情相談窓口のポスターを交流室に掲示し、事業所職員のほか第三者委員などの連絡先を明示している。虐待防止に関しては、マニュアルを事務室に設置するとともに、虐待防止対応規程や年1回の自己チェックのしくみを運用している。法人として、、虐待防止委員会兼身体拘束適正化委員会を定期的に開催し、各所の施設長が参加している。研修は、常勤職員向けに加え、過去には土日祝日勤務の代替世話人向けの虐待防止研修・交流会も行うなど、職員の意識向上に取組んでいる。
理念に沿って、事業所の機能や資源を活用した地域との関係づくりを大切にしている
法人理念には5項目の1つに「地域の方々と共にある場所」を掲げている。その理念に沿って、事業所の持つ機能や資源を活用し、地域との関係づくりを図ることを大切にしている。事業所は町会に加入しており、年末の夜警にも参加している。七夕や盆踊りなど、町会の行事があれば利用者に声をかけ、一緒に参加することもあり、町会の祭りなどの活性化に貢献している。
文京区こころのふれあいをすすめる会などの取組に参画し、地域との連携を深めている
事業所では自立支援協議会、あみ、とうきょう会議、実務者連絡会など、多様な地域ネットワークに参画している。中でも文京区こころのふれあいをすすめる会には施設長も長く関わっており、コロナ禍を経て従来のバスハイクやボウリング大会などの取組のあり方を検討する立場として協働している。グループホームの支援の性質上、ホームとしての実習生の受入は行っていないが、系列の通所系事業所の実習生が多様な事業形態を知ることができるように、見学に対応している。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
災害・緊急時対応の体制を整備するとともに、実践的な訓練を実施している
交流室には火災・救急それぞれの119番通報手順や災害用伝言ダイヤルの手順、火災・地震発生時の避難方法を掲示している。代替世話人がすぐに手に取れるよう、防災マニュアルも設置している。年2回の防災訓練では防災館での体験ツアーに加え、オーダーメイド型防災訓練を東京防災救急協会に依頼して実施している。ARゴーグルを着用しての救出・初期消火・避難体験や、電気・ガス・水道停止時の対処法の確認など、実践的な内容を経験している。訓練の中で利用者と共に災害伝言ダイヤルの送受信の練習をしており、自主的な練習も働きかけている。
グループワークを取入れた個人情報保護規程の改訂や研修により職員の理解を深めている
法人として個人情報保護規程を改訂したが、その際、職員会議の時間を活用してグループワークを実施し、職員全体での理解を深めた。9月には個人情報保護研修を実施し、組織的・人的・物理的・技術的安全措置について事例とヒントを交えながら法人での取組を確認した。ウェブサイトリニューアルの際には情報の出し方について話し合い、職員の顔写真や名前の掲載については本人の意向を尊重して選択肢を用意した。保管期限の過ぎた書類の廃棄については、整理の時間が取れないといった理由で滞っているが、実施の必要性を認識している。
事業継続計画などの整備や利用者向け講習の実施など、リスクをふまえて対応している
感染症対策ファイルを整備し、法人の感染症対策指針や感染症マニュアル、新型コロナウイルス対応の事業継続計画、コロナ対策消毒マニュアルなどを整理している。本年度7月には食中毒対策について動画を視聴し、各系列事業所の対策を話し合う研修を実施した。災害発生時対応ファイルには地震発生時の行動や備蓄品、災害トイレの使い方などをまとめている。また、安否確認サービス、備蓄品、マニュアル見直しなど事業継続に向けた取組を進めている。利用者向けには詐欺電話被害防止のため警察に依頼して話をしてもらうなど、リスク対応を行っている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
常勤の増配置が課題となっており、採用サイトの充実により人材募集に力を入れている
人材確保の課題に対応するためウェブサイトの採用ページ充実に向けて取組み、専門家の助言に基づき、ワーキンググループが中心となって内容を検討した。職員のインタビュー記事や個々の意向を尊重した顔写真の掲載などを進め、昨年度リニューアルが完了している。グループホームは基本的に1人勤務であるため、系列事業所で一定の経験を積んだ人材を施設長に配置している。現状では常勤職員が施設長1名であり、系列の他施設の職員が定期的に応援に入りながら業務を回している。施設長は後任が働きやすいよう体制を整えることを目指している。
キャリアパスと連動した目標管理のしくみがあり、非常勤も含め研修の機会を設けている
職員の育成に関してキャリアパス一覧表(等級フレーム)を整備しており、職位ごとの役割や研修体系を示している。これと連動し、年3回の面談を含む、目標シートを用いた評価を実施している。受講した研修の資料はファイルにまとめて格納し、振返りや閲覧ができるように事務室に設置している。土日祝日勤務の代替世話人に対しては、常勤職員との接点を増やす目的も含めて合同研修の機会を設け、日常の業務上の困りごとを聞き取ったり、施設としての要望を伝えるなどのやり取りを行っている。
ICTを活用して業務効率化に取組むなど、働きやすい職場づくりを進めている
働きやすい職場づくりの一環として業務効率化を図るため、職員のグループワークを通じて話し合いを行っている。現状では、AIの活用やワーキンググループの作業負担などの見直しが議題に挙がっている。また、セキュリティや他ソフトとの互換性を考慮してグループウェアを更新する予定であり、IT環境の整備を進めている。月次報告ではヒヤリハット事案に加えて「ナイス支援」の件数を報告項目に含めており、職員の良い点や課題を振り返る仕組みを運用し、互いの気づきや意欲の向上につなげている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度は、少人数の現場における事務作業効率化のため、職場環境整備を目標に設定した。具体的な取り組みとして、複合機や複数デバイス対応ハードディスクの導入、業務管理システムの検討を実施した。 結果として、事務作業の効率改善が見られ、法人への提出書類についても持参していたものをデータでの提出に切替えるなど、時間短縮が図られた。一方、日誌や個別支援計画、実績記録などを一括管理するシステムについては、導入に至らなかった点が課題として認識されている。 今年度は、引き続きこれらを一体化した業務管理システムの検討を進めることとした。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
系列のグループホームとは、職員間の連携を図るためにも足並みを揃えて取組んでいる。昨年度は、系列ホームで大量印刷時のコピー機の詰まりなどが発生し、複合機に切替えた際、事業所でも同時に導入した。結果として、両面コピーやFAX受信など、複数の機能をスムーズに使えるようになり、業務効率が向上した。
また、事業所での電子データは基本的にUSBメモリを使用して保存し、複数のメモリからの情報の検索に時間を要する場面もあった。昨年度、系列ホームと共に、ネットワーク接続タイプのハードディスクを導入したことで、パソコンからすぐにデータにアクセスすることが可能となった。2ホーム間で相互に記録などの情報入力・閲覧ができるようになり、日頃の協力関係や職員の行き来がある中で、いずれの事業所からでもアクセス可能な状況は利便性が高まっている。
法人としても今後、グループウェアの更新などを予定しており、情報管理のさらなる円滑化を目指して取組んでいる。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
昨年度は職員体制が変わり、常勤1名、週3日の代替世話人、系列の通所事業所から1名の職員の応援という体制でスタートした。体制変更に伴い、スタッフ間や利用者との関係性の構築を目標とした。
取組として、定期的に職員間の振返りと業務の共有を行うよう努めた。また、行事を通して利用者との交流を深めていった。利用者の特性に応じて、夜間の時間外勤務の人員を増配置する対応も行い、同時に他の利用者に対しても理解を得られるよう説明を重ね、必要な個別支援に加えて共同生活が円滑に進むように配慮した。
ホーム内で発生していた問題の対応を行う中で、利用者と対話をする機会が増え、一緒に問題解決に向けて取組むことができた。結果として事業所内で信頼関係が生まれ、入退居者の出入りがある中でも、大きなトラブルなく対応できた。
本年度も職員体制の変更があり、常勤職員の負担が大きくなっている状況があるため、法人全体での人材確保や増配置につなげたいと考えている。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
本年度は施設長とサービス管理責任者が兼務しており、日中の利用者対応に加えて事務作業を担っているため、業務負担が大きくなっている。施設長は後任への業務引継へのために体制を整え、次年度に向けた法人内での人事に対する提案をしていきたいと考えている。そのために業務効率化も同時に進めており、データの閲覧・管理などでは成果も見られるため、今後も見直しを重ねながら負担軽減を図られたい。
法人のウェブサイトを刷新して職員募集に関する情報も充実し、系列事業所ではウェブサイトを閲覧して応募してきた職員を採用するなど、成果が表れている。職場として充分認知されていない状況も想定されるため、今後、認知度が高まり応募者増につながっていくことにも期待したい。
サービス分析結果
【講評】
媒体の刷新により広報効果を高めるとともに、情報提供を充実させている
ウェブサイトとパンフレットをデザイン会社に依頼してリニューアルしたことで、職員採用等に一定の効果が表れている。ウェブサイトには、ホーム内の設備や居室、利用期間3年間の過ごし方、募集状況などを紹介している。また、文京区が発行する「心の健康ガイド」と「東部マップ」にはに区内の事業所として掲載されており、区民が情報を得やすい環境となっている。さらに、東京都精神障害者共同ホーム連絡会の媒体にもホームの情報を掲載しており、広域的な情報発信に取り組んでいる。
多様な媒体を活用し、地域との関係性を深めている
パンフレットは法人共通のものとは別に、ホーム独自のものを作成しており、生活のイメージが伝わるよう工夫している。また、法人のワーキンググループの職員が担当となり、複数のSNSを活用して活動の様子を発信している。法人広報誌「本郷の森だより」を年2回発行しており、家族や関係機関に送付している。今後はバックナンバーの掲載についても検討する予定である。空室募集時にはウェブサイトで告知するほか、区内の事業所や保健所などの関係機関へ募集案内を送付し、周知を図っている。
支援者と連携し、退居後も見据えた支援内容を丁寧に説明している
見学は募集期間以外でも随時受け入れており、支援者の同行を原則としている。見学の依頼は、相談支援事業所や保健師、医療機関のソーシャルワーカーから寄せられるケースが多くある。見学時には、利用者の居室以外のホーム内を案内し、入居までの流れやルールのほか、必要経費や利用期間、職員の常駐時間などについて説明している。併せて、利用期間終了に向けた部屋探しや引っ越し準備を支援すること、区の「単身生活サポート事業」の案内、退居後のアフターフォローについても説明している。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
契約更新と生活ルールの説明を丁寧に行っている
利用契約書の契約期間は受給者証の支給期間に合わせた1年間となっており、以降は1年ごとに契約更新の確認を行い、合意書を取り交わすしくみとなっている。契約時には、利用契約書および重要事項説明書に加え、「預かり金等管理委託契約書」についても説明を行い、同意を得ている。説明に際しては、「入居のしおり」を用いて、人を招くとき、居場所確認ボード、戸締り、門限、外泊、当番などの決まり事や禁止事項、費用などをわかりやすい言葉で丁寧に説明している。
オリエンテーションと面談を通じて入居前の生活状況を把握している
入居前にはオリエンテーションを実施し、入居後に「入居導入面接シート」に沿って生活状況の聞き取りを行い、面談記録に記載している。オリエンテーション時には、入居までに準備する物品や荷物の搬入について確認するとともに、計画の目標についても聞き取りを行っている。「緊急時個人シート」は、毎年更新している。利用者募集時に応募者が多い場合は、書類審査を導入して新規利用者の選定方法を変更し、負担経験を図っている。書類審査後に面談を実施し、法人会議で協議し、決定している。
入居直後の支援からアフターケアまで継続して取り組んでいる
ホームでは、アセスメントシートの書式は整備していないが、主治医意見書や相談支援事業所からのアセスメントシート、入居申込書の内容を参考にして、本人の状況や入居前の生活の様子を把握している。入居直後には診察同行や買い物同行、近隣案内に加え、身の回りのことがどこまでできるのかを確認しながら、生活環境の整備など生活に必要な支援を行っている。退居に向けた支援に加え、退居後も必要に応じて訪問、面談、電話相談などを通じてアフターケアに取り組み、安心して生活が送れるよう配慮している。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
書式にとらわれず柔軟にアセスメントを行い、支援計画に反映している
個別支援計画書は、法人内のホーム間で統一様式を使用している。家族への報告は、本人から行っている。アセスメントにあたっては定められた書式がないため、入居申込書の「グループホームでどのような生活をしたいか」「入居にあたって心配なこと」「生活歴」「職歴」などの項目や主治医意見書、緊急個人シートなどを参考にして、計画に反映している。モニタリングは6か月ごとに実施しており、アセスメントも同時期に見直しをしている。モニタリングの結果は本人に説明を行い、同意を得ている。
限られた人員体制の中で本人の言葉を反映した計画を作成している
初回の計画は契約日に提示し、6か月後に見直しを行っている。本人にとってわかりやすい計画とするため、文字を大きくして読みやすくしたり、わかりやすい言葉を使うほか、本人が発した言葉をそのまま記載するなどの工夫をしている。職員配置は常勤1名で、法人内の就労継続支援B型事業所から週2日応援に入る体制となっており、計画は常勤の施設長兼サービス管理責任者が作成している。計画を緊急に変更する場合には、応援職員も含めてホーム内で検討し、グループホーム会議で共有するしくみとしている。
ICTと記録を活用し、少人数体制での情報共有に取り組んでいる
常勤職員1名体制のため日々の申し送りはないが、応援職員の出勤時に日誌や個人記録を確認しながら情報共有を行っている。必要に応じて、グループウェアやオンライン会議を活用して検討や共有をしている。また、月2回程度、世話人間で正式な振り返りの機会を設け、共有を図っている。非常勤職員もパソコンの閲覧と入力が可能となっており、ホーム内ではデータ管理システムを活用して情報共有を行っている。法人全体で導入したグループウェアは、情報共有や書類作成に活用され、業務の効率化に寄与している。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 利用者に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
1.個別の支援計画等に基づいて、自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
- 関係機関と連携をとって、利用者一人ひとりに応じた支援を行っている
【講評】
利用者の目指す自立生活の実現に向けて、生活スキルや社会スキルの習得を支援している
利用者が希望する生活の実現に向けて必要となる家事や金銭管理、健康管理等の生活スキルや対人関係などの社会スキル獲得に向けた支援を提供している。入所間もない時期にはどんな生活リズムが本人に合っているのかを一緒に考えながら、適宜体力作りや生活様式に関する助言を行うほか、他者との共同生活に慣れていくことも支援している。ホームでの生活に慣れるにつれて、遅刻や欠席、帰宅が遅くなる、急遽外泊するなどが生じた際に自身で各所に連絡を入れるなど、他者との適切な関係性を築いていくための支援も取り入れている。
利用者個々の特性に応じて日常的な対応方法や口調を調整しながら関係性を築いている
利用者とのコミュニケーションにおいては個々の特性に応じた対応を取っており、言葉使いを個々に合わせ、かしこまった形式で話をすることが苦手な人には日常的なやりとりを多く取り入れたり、砕けた表現を用いるなどの工夫をしている。対面で話をすることが苦手な利用者の中には書面で思いを伝えてくることもあり、職員もそれに合わせて対応している。また、面談を行う際には、相談が中途半端な状態で終わったり利用者が不完全燃焼に陥らないように、概ね1時間を基本に、しっかりと時間を取って話を聞くといった配慮をしている。
地域で自立生活を送っていくために必要な手続きや金銭面に関する情報を提供している
利用者が地域の中で自立した生活を送るために必要となる情報を、個々の状況に応じて提供している。年金や手帳、生活保護などの各種行政手続きに関しては後々利用者が単独で更新手続きを行っていくために、書式の記載方法を伝えるだけでなく提出窓口まで同行するなど一連の流れを把握できるよう支援している。また、利用開始後2年が経過する頃には移行先の選定について話が進んでくるため、退居時に必要な引っ越し費用などの初期費用についても具体的な金額を算出して、退居までに必要な貯蓄額に関することも伝えている。
2.利用者が主体性を持って日常生活を楽しく快適に過ごせるような取り組みを行っている
- グループホームでの生活は、主体的な活動が尊重されている
- グループホーム内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 休日の過ごし方や余暇の楽しみ方については、利用者の意向を反映し、情報提供や必要な支援を行っている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っているグループホームのみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
ホームでの生活は禁酒禁煙等一定のルールを除き、利用者個々の主体性が尊重されている
ホームでの生活は飲酒、喫煙が禁止など一定のルールを設けているが、基本的な日常生活については利用者個々の嗜好に応じて自由に過ごすことができる。居室内では個々にテレビ、ゲーム、動画鑑賞、音楽鑑賞、漫画、タブレット、物作りなどを楽しんでおり、外出についても行先と帰る時間を事前に伝えることを依頼しつつ、自由にしてもらっている。また、ホームからの連絡事項や利用者からの意見を円滑に共有する仕組みとして、週に一度書面ミーティングを開いて行事の行先やホーム内ルールなどを議題に上げ、意見を募っている。
居室環境は利用者個々の嗜好に応じて自由にレイアウトを調整することができる
居室環境は利用者個々の嗜好に応じて自由にレイアウトすることが可能となっており、入居時に家族や本人と相談しながら家具の配置等を調整している。家具については基本的に持ち込みとなっているが、何を揃えればよいか分からない様子が見られる際には適宜ホーム側から提案し、少しずつ必要な物を揃えられるようにサポートしている。また、共同で使用する交流室には冷蔵庫、各種食器、電子レンジ、炊飯器、大型液晶テレビ、空気清浄機、Wi-Fi環境が整えられており、利用者は自由に使用することが可能となっている。
月に一度職員の手料理と弁当配布のどちらかを選択できる食事イベントを開催している
ホームでの食事は自立性を促すことを目的に利用者自身で用意することにしており、希望に応じて調理のサポートを行っている。通常の食事とは別に利用者同士の交流の機会や栄養のある食事を取って欲しいという思いから、月に一度食事イベントを実施しており、職員による手料理と弁当の配布を担当になった利用者が選択する形となっている。職員の手作り料理を提供する際には基本的に担当になった利用者からのリクエストに応えており、自身で作ることが難しい、オムライスや生姜焼きなどのメニューが人気となっている。
3.利用者の状況に応じて、生活上の支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、身の回りのことについて必要な支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、家事(調理、洗濯等)について必要な支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、金銭の管理や使い方について支援を行っている
【講評】
買い物代行や同行支援、服薬習慣を身に付けるなど身の回りに関する支援を行っている
入居間もない利用者には地域の店舗紹介を含めて日用品や食事の材料などの買い物同行を実施しており、インターネットショッピングで家具ほか生活に必要なものを購入するサポートも行っている。確実な服薬習慣を身に付けるための支援についても個々の状況に応じて行っており、服薬カレンダーの導入や引き継ぎ書を活用して服薬時間について整理し適宜確認をしたり、一週間に一度ボックスを使って服薬ができたかどうかの確認を行い、服薬できなかった場合にはその要因を共有して飲む時間の調整を図るといった支援を実施している。
掃除や調理などの家事については現状を把握した上で段階的にできることを増やしている
掃除や洗濯、調理といった家事スキルの獲得については、現状を確認した上で段階的にできることを増やしていく支援を行っている。掃除については概ね毎日体温計測時に居室内を確認しており、適宜汚れやにおいを確認し、必要に応じて掃除のやり方やゴミの分別について支援を行っている。調理に関しては無理せず余力がある時にチャレンジする機会を設けており、希望するレシピを一緒に作ることや時短料理を試してみるといったサポートを行っている。また、包丁は職員管理のため、職員不在の際はキッチンバサミを使用することを推奨している。
銀行への同行支援やATMの使用方法など金銭管理に必要なスキル獲得を支援している
金銭の管理方法については自己管理かホーム管理かを入居時に家族、本人と協議して決めており、生活を進めていく中で管理方法を変更する場合もある。自己管理に向けた支援としては、お小遣い帳や預かり表、金銭管理表などのツールを活用しながら少しずつ支出と残金の確認を自身で行っていくためのサポートをしている。また、銀行を一人で活用するために同行支援やATMの使い方などを伝えるなどの支援も行っている。貯蓄に向けた支援としては貯金額を設定した上で1か月間の予算を決め、その中でやりくりする方法を伝えている。
4.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのあるグループホームのみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
利用者の健康診断の受診率向上を図るために、必要に応じて予約や同行支援を行っている
利用者の健康状況把握に向けて、年に一度の健康診断受診を促しており、個別でがん検診や歯周病検診の案内が行政から届いた場合には適宜情報提供するとともに、必要に応じて同行支援や予約支援を行い、受診率向上につなげている。通院同行については、利用者から主治医の話が理解できないといった相談があった場合やホームとして同行する必要性がうかがえる場合などに実施しており、同行まではしないが書面にて主治医に普段の様子を伝えるといった支援もしている。また、医療との連携のため月々の様子を精神科の主治医に送付している。
利用者の健康維持に向けて、食生活や運動習慣の改善に向けた支援を実施している
利用者が自立生活を維持していく上で必須となる健康管理を自身で行っていくために、生活習慣の改善に向けた支援を個々の状況に応じて実施している。食生活については、普段の食事内容を確認しながら、自炊方法の助言や冷凍の配食サービスを勧める等の支援を行っている。運動習慣については利用者自身が取り組んでいる万歩計の活用や、バスを一駅手前で降りて運動量を確保するなどを継続していくための声かけを行っており、なるべく階段を使うことやストレッチを提案するなど、お金をかけずに体力を維持できる方法についての助言もしている。
利用者の急変に備えて医療情報を網羅した緊急時用個人シートを作成している
利用者の急変や突発的な怪我に備えて救急車要請の手順を交流室に掲示しており、併せてAEDの設置や職員の救急救命講習の受講などにより、対応体制を整えている。救急搬送時に医療機関と円滑な情報共有が図れるようにかかりつけ医、服薬内容、支援機関、生活形態、親族の有無、緊急連絡先、アレルギー、日頃から使用している福祉用具(補聴器、酸素ボンベなど)といった医療情報を網羅した緊急時用個人シートを作成しており、緊急時にはすぐに持ち出し可能な状態で保管するとともに、年に一度情報に変更点がないかを確認している。
5.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
家族とは関係者会議の開催や新規サービスの導入の際に連絡を取り、対応を協議している
利用者家族とは、本人の体調不良や関係者会議の開催に向けた意見や、生活保護など新規サービスの導入に関する見解など、支援上必要事案が生じた際に連絡を入れて確認し対応を協議している。関係者会議に家族が参加する際には居室内を見てもらったり、支援に対する要望を聞くほか、本人の前で家族が今後のことをどのように考えているのかを聞き取るなど、心情を確認する機会を設けている。また、法人で発行している機関紙「本郷の森だより」を送付してホームでの生活やイベントなどの取り組みを家族に伝えることで、安心感を得られるようにしている。
法人と連携を図りながら障害理解や支援力向上に向けた家族教室を開催している
家族が利用者の障害理解や本人との関わり方など支援力の向上を図れるように、法人全体および法人内の就労継続支援B型事業所が合同でそれぞれ1回ずつ、家族教室を開催している。取り組み内容としては防災館への見学、お茶会、精神科訪問看護について、一人暮らしをしている利用者の体験談やこれまでの経緯の発表などがあり、家族同士の交流の機会にもなっている。現状では高齢化等の理由で家族教室への参加率が低い状況にあるため、家族への情報提供の機会を継続していくために、今後どういった働きかけをしていくかの検討が課題となっている。
家族と本人が適切な距離感で接していけるように関係性再構築に向けた支援を行っている
家族とは必要に応じて面談を行い、今後の本人の生活に関してどういった見解を持っているのかを確認しており、移行先の希望を聞き取った上でホームでの生活を共有し、本人に合ったグループホームタイプを提案するといった支援につなげている。家族と本人の関係性が良好でない場合には必要に応じて職員が間に入り関係性の再構築を支援しており、本人が家族と長時間一緒に過ごすことで心身に不調が生じてしまうといった場合には、適宜相談に乗りながら、家族との交流の機会を残しつつ適切な距離感をつかめるようにサポートしている。
6.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
地域イベントや多世代との交流の場など地域資源の活用に向けた情報提供を行っている
利用者が地域生活の幅を広げていくために有益となる情報を、交流室の掲示版や口頭にて適宜伝えている。主な情報としてはスポーツ大会やコンサートなどの地域イベントに関するものや、地域のつながりが生まれる場を目指して立ち上げられた多世代の交流の場、心の病を抱えている人・とじこもりがちな人や家族が気軽に話ができる場といったコミュニティに関する情報などがあり、イベント参加を希望する場合には申し込みの代行もしている。また、町内会のお祭りや防災訓練、夜警などの催しについても希望者が参加できるように調整している。
利用者が地域の中で安全に生活していくための知識やスキルを得る機会を設けている
利用者が地域の中で安全に生活していくための知識やスキルを身に付けるための支援の一つとして、毎年オーダーメイド型の防災訓練を実施している。訓練内容としては消防設備やその使用方法の説明、消火器を活用しての初期消火訓練、部屋からの救出方法、ARゴーグルを装着した救出、搬送訓練、火災や煙、地震の際の避難の方法などがあり、防災館の見学も行っている。また詐欺電話についての注意喚起を日常の中で行うとともに、警察署の協力のもと詐欺に関する講習を実施している。
ホームイベントとして利用者の希望を反映した外出行事を年2回実施している
社会資源を活用した余暇活動については基本的に利用者自身に任せており、ホームとしては外出前後に話を聞くことで楽しかった思い出を共有し、次の外出につなげていくといった支援に留めているが、ホームイベントとして外出行事を実施しており、防災館やプラネタリウムなどに出かけ、事前にミーティング等で希望を募ったランチを楽しむなど、他利用者とともに様々な社会体験を積む機会となっている。また、クリスマス会を実施する際にはデリバリーやテイクアウトを取り入れるなど、地域の店舗を活用した企画となっている。
【講評】
写真掲載については利用者・職員の意思を尊重し、個人が特定できないよう配慮している
個人情報の取り扱いについては、契約時に法人の「個人情報保護規程」に基づき説明を行い、「個人情報提供同意書」で同意を得ている。ウェブサイトや広報誌への写真掲載時には、その都度確認を行い、個人が特定されないよう十分な配慮に留意している。写真掲載に関しては、利用者のみならず職員に対しても一人ひとりに確認を行い、個人の意思を尊重した対応に努めている。また、入室時には必ずノックと声かけを徹底しており、居室の鍵は利用者の自己管理とし、紛失した場合には自己負担としている。
詐欺防止の講習を法人全体で実施し、利用者の知識習得と安全に取り組んでいる
郵便物は渡し間違いがないよう確認を徹底し、必ず常勤職員が手渡すようにしている。面談は事務室で行っているが、ホームの構造上、隣接する居室に声が漏れる可能性があるため、声量を抑えたりラジオを付けるなどの工夫をしている。改善策として、防音シートの設置も検討している。虐待防止に向けてセルフチェックを年1回、研修を年2回実施しており、個人情報保護に関する研修も行っている。また、法人全体の利用者を対象に、詐欺被害を防ぐため警察官を招いた講習を実施している。
浴室利用時の配慮と個人のペースに合わせた個別対応を行なっている
入浴は浴室の空き状況を確認したうえで自由な時間に行えるルールとなっている。異性の入浴中は、2階にある浴室に空き状況を何度も確認しに行くことやリビングに出ることに躊躇が見られる場合もあるため、そういった場合には職員が空いたことを伝えている。また、食事の摂り方や物の捨て方等に課題となる行動が見られる利用者に対しては、声掛けを行いながらも無理に修正せず、本人のペースを尊重した対応を行なっている。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
土日勤務者向けのマニュアルを整備し、引き継ぎ書を毎週作成して共有している
ホームでは、土日に学生や主婦、会社員のアルバイトが代替世話人として勤務するため、「土日世話人業務マニュアル」を整備している。業務引き継ぎマニュアルは、カテゴリー分けやフローチャート、写真を用いて視覚的にわかりやすく工夫しており、毎週引き継ぎ書を作成して「代替世話人業務連絡ファイル」に保管し、代替世話人全体で共有を図っている。また、代替世話人の入職時には、事前にオリエンテーション書類を用いて説明を行い、初日から1人勤務が可能な体制を整えている。
緊急時の連絡手段を掲示し、夜間の緊急対応に備えた環境を整備している
法人では虐待防止マニュアル、事故防止・事故発生時の対応マニュアル、感染症対策マニュアルなどを整備しており、フローチャートでわかりやすい内容となっている。各マニュアルには改訂日が明記され、最新版が識別できるようになっており、ファイルにまとめて事務所に保管している。夜間は職員が不在となるため、緊急連絡先、119番通報、火災・救急通報マニュアル、火災・地震避難方法、利用者の役割分担、災害用伝言ダイヤルなどをリビングに掲示し、利用者のみでも対応できる体制を整えている。
利用者間の状況に応じて個別対応と意見反映の工夫を行っている
メンバーミーティングは週1回開催することになっているが、現在は利用者間の関係性により開催が困難な状況となっている。そのため、連絡事項は個別に説明し、書面で渡している。意見箱は設置していないが、意見がある場合には各利用者が職員に直接申し出たり、メモを提出している。入浴後の浴室の清掃方法を見直したり、食事イベントで提供する食事の内容についての意見を受け選択肢を設けるなど、工夫して意見を反させている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
ウェブサイトへの掲載などを通じて、理念やビジョンを事業所内外に周知している
理念やビジョンに関して、事務室内での常時掲示に加え、年に一度の職員会議におけるグループワークなどを通じて職員の理解を深める機会を設定している。また、新人職員への説明、書面配布、会議での説明なども行っている。代替世話人に関しては採用面接で法人及び事業所のパンフレットに沿って理念等を説明しているが、適宜思い起こすための働きかけにも期待したい。利用者や家族に対しては、ウェブサイトへの掲載、会報誌(年2回)の配布、家族教室(年2~3回)や家族会への参加などを通じて、事業所が目指す方向性に関する情報発信を行っている。
施設長は毎月事業所の状況を取りまとめる等、業務分掌に沿って事業所をリードしている
施設長は、毎月の施設長会に向けて「月の振返り」を作成し、報告することを通じて、事業所の状況の把握や目標設定などを常に行う仕組みが確立しており、それらの業務遂行を通して事業所運営をリードしている。職員の役割分担は法人共通の「職員任命事項」として示している。事業所では常勤職員が1名であり、系列事業所からの応援職員と代替世話人とで業務を遂行している。代替世話人に向けてはマニュアルや引継書で業務内容や役割分担を伝えている。利用者対応で迷う場合には施設長が電話で相談に応じ、対応方法を助言する体制を整えている。
経営会議、施設長会議、職員会議など段階的に検討・決定する手順を定め、運用している
重要な案件に関する意思決定について、組織的に検討・決定し、関係者に周知する仕組みを運用している。非常勤の代替世話人も、年1回の合同研修に参加でき、系列事業所も含めて法人の運営について知る機会がある。利用者に対しては週1回のメンバーミーティングでの説明が中心となっており、現在はメンバー同士の関係性などから施設長が書面を作成し、個々に渡しながら説明している。系列のグループホーム(ホームいちょう)との合同会議では、事業所間で利用者の状況を報告し合い、合同行事や研修計画などの情報を共有し、検討・決定している。