評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)住まいとして愛着を持っていただけるように、アットホームな雰囲気づくりを目指す
2)ホーム卒業後に一人で生活ができるようにスキルのステップを踏める支援に努める
3)自分らしく生活ができるような情報提供や工夫に努める
4)地域の資源を活用してより良い生活が営めるような支援に努める
5)より良い支援を提供する為にモチベーションの保持をする
職員に求めている人材像や役割
①利用者の気持ちに寄り添えること。一緒に考え、その思いの背景を知り、それに沿った提案を実践できる行動力があること。
②利用者の方が失敗したり、思いが叶わずあきらめることがあっても、支援者が先にあきらめ支援者の思いに誘導しないこと。
③間違いや指摘を素直に受け止め、人の意見を取り入れて柔軟に対応できること。
④協調性があり、周りのスタッフが仕事をしやすくなるため、活躍できるようにするために、最善を尽くせること。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
①アセスメント力:利用者の情報を知る。ニーズやその人の背景・状況・思考など多角的に把握して、その人が力を発揮するための提案ができること。
②アセスメントから支援方針に落とし込み、計画したことを一緒に実行し、評価・改善点を共有し、次の計画をたて、ブラッシュアップして、支援できること。
③事業所内にとどまらず、地域の関係機関・住民とともに共同していけるような視点をもてること。
全体の評価講評
特によいと思う点
通過型のグループホームであるため、利用期間内に自立生活に必要な各種生活スキルを獲得するための支援を個々の状況に応じて実施している。掃除や洗濯、調理といった家事スキルや金銭管理、服薬管理などは、現状を把握した上で段階的にできることを増やしていく支援を行っており、洗濯時にジェルボールを活用するなど個々の特性に配慮した提案も随時行っている。また、スキル獲得だけでなく意識面の向上についても働きかけており、健康管理や金銭感覚についてこれまでの考え方を変える必要性があれば、日常の中で伝え、理解を得られるよう努めている。
ホームでは年間を通して様々なイベントを開催しており、利用者同士の関係性作りや多様な社会経験の機会となっている。イベント内容としては月に一度の食事イベント、年2回のランチを伴う外出行事、ハロウィン、クリスマス会、年末年始イベント、節分、バレンタイン、ひな祭り、お疲れ様弁当、納涼会など季節に応じた内容となっている。特に職員の手料理と担当利用者が選んだ弁当の提供を交互に行う食事イベントでは、利用者同士の交流が図れることで、新規入居の利用者からも他利用者と話せて良かったと好評を得ている。
法人共通の課題に対してワーキンググループを結成して課題解決を図るしくみが浸透している。参加する職員の中からリーダーを決めて自律的な話し合いを促し、施設長を必ず1名配置することでサポートする体制を築いている。昨年度は個人情報保護規程の見直しについて新たにワーキンググループを設置して作業を進め、改訂を完了している。法人や事業所の運営に関する重要事項の検討プロセスに関わることで職員の主体性が引き出され、また事業所の枠を超えて相互に交流する機会にもなっており、異動などにもスムーズに対応しやすい環境となっている。
さらなる改善が望まれる点
利用者の健康状態を把握するために、ホームでは全利用者に向けて健康診断の受診を促しており、併せて主治医からの意見書を収集している。就労先や日中活動先などで健康診断を受ける機会がない場合には、受診先の情報提供を行うとともに、同行支援も実施しているが、あくまで本人に受診の意思があることが前提条件となっており、結果的に未実施の利用者もいる。高齢化している利用者も入居しているため、今後は健康診断の受診率を高め、疾病の早期発見・早期治療につなげる体制を整えていくことが期待される。
ホームでは、土日の代替世話人向けマニュアルは整備されているが、常勤職員向けのマニュアルは未作成となっている。職員は2名体制で日勤勤務であり、業務確認は口頭で行うことが主流となっている。法人内にはワーキンググループが設置されており、オンライン化やペーパーレス化など業務効率化に向けた取り組みが進められている。職員数が少数であることから、ワーキンググループを活用し、ホーム間で共通の常勤職員業務マニュアルを整備し、将来的な配置転換も見据えた検討を行うことが望まれる。
アセスメントシートは定められた書式がなく、関係機関からの書類や入居申込書などを参考にして個別支援計画に反映している。しかしながら、ホームでの生活や自立生活に必要な事項もあることから、ホーム独自の書式作成が望まれる。また、ケース記録においても、計画に沿った支援内容の記載が不十分であるため、記録の書き方を見直すとともに書式を整備し、アセスメント・モニタリング・プランニングに一貫性を持たせた個別支援計画作成マニュアルの作成が望まれる。
事業者が特に力を入れている取り組み
法人内では毎月、各事業所からの振返り報告を行うなど、相互に情報を共有できるしくみが整っている。地域に貢献するという理念に沿って、地域との連携にも注力しており、区内の精神の事業所の集まりである「文京区こころのふれあいをすすめる会」や、他の福祉分野の関係者も参加する「自立支援協議会」への参画など、積極的に外部との連携を図っている。それらのネットワークなどからさまざまな情報を得て、施設長会などで共有し、課題設定などに役立てている。法人研修の一環であるグループワークなども、情報共有や意見交換の機会となっている。
求人に対して応募者が少ないことについて施設長会議で検討し、他事業所の事例などを基にウェブサイトでの情報発信が一つの鍵であるとして、リニューアルに取組むこととした。昨年度、ウェブサイト構築経験のある職員を含めてワーキンググループを結成し、業者の協力を得ながらデザインや内容について検討を進め、刷新を図った。スタッフの紹介やインタビュー記事などを通して、働くイメージを持ちやすくなっている。実際に、大隊世話人の中には所属する学校からの情報に加えてウェブサイトを見て応募した人も複数いるなど、成果が表れている。
ホームは、3年間の利用期間を目安に自立生活を目指す「通過型」の施設となっており、一人暮らしに向けた準備を支援している。退居後の生活については、本人の意向を尊重して移転先を決定している。単身生活を希望する利用者については、部屋探しや引っ越し準備、転居先の居室環境の整備を職員が一緒に行い、区の委託事業である「単身生活サポート事業」を活用しながら支援している。退居後も必要に応じて訪問や面談、電話相談などを通じてアフターケアを行い、継続した支援に取り組んでいる。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:利用者全員(事業所と協議の上、入院中の利用者を除く)
- 調査方法:聞き取り方式
個別聞き取り方式 - 有効回答者数/利用者総数:6/7(回答率 85.7% )
利用者総数7名中、6名から回答を得ることができた。満足度が高かった項目としては、「利用者は困ったときに支援を受けているか」「利用者は、主体的な活動が尊重されているか」「グループホームでの生活はくつろげるか」「グループホーム内の清掃、整理整頓は行き届いているか」「病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか」など多数があげられる。総合的な満足度では、2名が「大変満足」3名が「満足」の回答であった。相談にのってくれたり過ごしやすいところ、米が支給されるのが大変助かります、ここでの生活は満足してます、職員がやさしく静かで自由なのが良い、できれば卒業したくないと思えるほど良いところ、などがあがっている。意見や要望としては、近所にスーパーがもっとあったら良いと思う、利用期間が3年なのでもうちょっとどうにかならないかなぁと思う、3年という利用期間は短いのでせめて5年にしてもらえると良い、などがあがっている。
アンケート結果
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
回答者全員が利用者は困ったときに支援を受けていると回答している。健康面とか気持ちの部分で相談にのってもらってます、通院同行や代替通院もしてくれた、相談に乗ってもらっている、などがあがっている。
2.利用者は、主体的な活動が尊重されているか
回答者全員が利用者は、主体的な活動が尊重されていると回答している。テレビ見たりYouTube見たりしている、パソコンとかゲームとかで自分の時間は取れてます、パソコンで動画見たりのんびりしてます、などがあがっている。
3.グループホームでの生活はくつろげるか
回答者全員がグループホームでの生活はくつろげると回答している。一人暮らし自体には慣れてきてます、との回答があった。
4.職員が利用者の家族等に連絡をする場合、方法や内容等についてあらかじめ利用者の希望が聞かれているか
4名が職員が利用者の家族等に連絡をする場合、方法や内容等についてあらかじめ利用者の希望が聞かれていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。ほとんど自分で連絡取っているので、との回答があった。
5.グループホーム内の清掃、整理整頓は行き届いているか
回答者全員がグループホーム内の清掃、整理整頓は行き届いていると回答している。リビングは職員さんでお風呂は入った人が掃除している、きれいにしていると思います、職員が毎日きれいにしてくれます、掃除は当番制でみんなでやっている、などがあがっている。
6.職員の接遇・態度は適切か
5名が職員の接遇・態度は適切と回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。たまに淡泊だなぁと感じることはあります、との回答があった。
7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
回答者全員が病気やけがをした際の職員の対応は信頼できると回答している。体調不良とかケガの時はよく気にかけてくれます、感染症になった時はこまめに様子を見にきてくれます、などがあがっている。
8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
回答者全員が利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できると回答している。トラブルは起きていないがあれば対応してくれると思う、との回答があった。
9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
回答者全員が利用者の気持ちを尊重した対応がされていると回答している。2週に1度面談してもらって相談にのってもらってます、みんな職員に頼っていると思う、などがあがっている。
10.利用者のプライバシーは守られているか
回答者全員が利用者のプライバシーは守られていると回答している。自分の部屋や職員の部屋で話を聞いてくれる、職員さんはちゃんとしてくれてますが他人と生活してるので色々がまんはあります、自分の部屋や管理人室で話を聞いてくれる、などがあがっている。
11.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
回答者全員が個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれていると回答している。抱えているジレンマなんかも聞いてくれます、との回答があった。
12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
回答者全員がサービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいと回答している。行き違いがあってもその場で解決しているので大丈夫です、毎回丁寧に話してくれます、などがあがっている。
13.利用者の不満や要望は対応されているか
回答者全員が利用者の不満や要望は対応されていると回答している。職員さんかどうかではなくこちらの気持ちとしてあまり頼んではいけないという思いはあります、人と話したくなる時は対応してくれます、などがあがっている。
14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
3名が外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられていると回答している。ポスターが貼ってあるので知っている、との回答があった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
地域ネットワークへの参画や個別面談などにより、事業所内外の環境把握に努めている
利用者の意向把握は、週1回のミーティングや個別面談を通じて行っている。ミーティングでは意見が出にくい傾向があるため、日頃の声かけや個別面談での丁寧な聞取りで補完するよう努めている。職員の意向は、年3回の人事評価・施設長面談や職員会議などで把握・検討している。地域ニーズや福祉事業全体の動向については、多様な外部の連絡会や研修、活動に施設長や職員が関わる機会を用意し、情報収集に努めている。こうした活動や法人内の情報共有を通じ、8050問題や滞在型グループホームの不足といった地域の課題も把握している。
時代のニーズに合わせたサービス提供を目指し、3ヶ年の中・長期計画を策定している
法人として3ヶ年の中・長期計画を策定しており、現在は第四次事業計画の2年目にあたる。2拠点あるグループホーム事業では、単身生活のニーズは高いが区内の家賃高騰のため手頃な住まいを見つけづらいこと、滞在型ホームへのニーズの高まり、共同生活よりワンルームタイプの入居希望が多いことなどを現状として把握している。緊急宿泊や体験宿泊ができる設備も必要であるとの認識も持っている。そういった状況をふまえ、移転も視野に入れつつ、不動産会社との連携や行政との交渉などを中期計画の中での課題として位置づけている。
月次報告や会議体を通じて、計画の進捗管理と実行に取り組んでいる
計画の実行と進捗管理は、経営会議や施設長会議、職員会議を通じて定期的(月次・半期・年度末)に行われている。特に月次の「各所振返り」では、前月の目標の達成状況に加え、利用者の状況、行事、事故やヒヤリハットの件数、さらには「ナイス支援件数」といった多角的な項目で活動を報告・確認している。ワーキングループが実働部隊として防災や地域貢献などの課題に取り組み、その進捗は施設長会議で確認・調整されている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
苦情解決や虐待防止に関する体制を整備し、理解浸透のための研修などを実施している
利用者の権利擁護のため、苦情相談や虐待防止に関する体制を整備している。苦情相談窓口のポスターを交流室に掲示し、事業所職員のほか第三者委員などの連絡先を明示している。虐待防止に関しては、マニュアルを事務室に設置するとともに、虐待防止対応規程や年1回の自己チェックのしくみを運用している。法人として、虐待防止委員会兼身体拘束適正化委員会を定期的に開催し、各所の施設長が参加している。研修は、常勤職員向けに加え、過去には土日祝日勤務の代替世話人向けの虐待防止研修・交流会も行うなど、職員の意識向上に取組んでいる。
理念に沿って、事業所の機能や資源を活用した地域との関係づくりを大切にしている
法人理念には5項目の1つに「地域の方々と共にある場所」を掲げている。その理念に沿って、事業所の持つ機能や資源を活用し、地域との関係づくりを図ることを大切にしている。過去には、地域の祭りにおいて、利用者も販売に参加する形で出店した実績があり、地域住民との交流の機会となっていた。現在は体制の都合で参加を見合わせているが、状況に応じて再開したいとしている。
多様な地域ネットワークに積極的に参画し、地域との連携を深めている
事業所では文京区こころのふれあいをすすめる会をはじめ、自立支援協議会、あみ、とうきょう会議、実務者連絡会など、多様な地域ネットワークに参画している。各職員が積極的に会議や研修、イベント運営に関わり、情報交換やケース検討を行っている。グループホームの支援の性質上、ホームとしての実習生の受入は行っていないが、系列の通所系事業所の実習生が多様な事業形態を知ることができるように、見学に対応している。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
災害・緊急時対応の体制を整備するとともに、実践的な訓練を実施している
防災マニュアルを設置し、交流室には火災・救急それぞれの119番通報手順や災害用伝言ダイヤルの手順、火災・地震発生時の避難方法を掲示している。年2回の防災訓練では防災館での体験ツアーに加え、オーダーメイド型防災訓練を東京防災救急協会に依頼して実施している。ARゴーグルを着用しての救出・初期消火・避難体験や、電気・ガス・水道停止時の対処法の確認など、実践的な内容を経験している。安否確認サービスのアプリを活用し、利用者にも協力を依頼して、月1回の送受信練習も実施している。
グループワークを取入れた個人情報保護規程の改訂や研修により職員の理解を深めている
法人として個人情報保護規程を改訂したが、その際、職員会議の時間を活用してグループワークを実施し、職員全体での理解を深めた。9月には個人情報保護研修を実施し、組織的・人的・物理的・技術的安全措置について事例とヒントを交えながら法人での取組を確認した。ウェブサイトリニューアルの際には情報の出し方について話し合い、職員の顔写真や名前の掲載については本人の意向を尊重して選択肢を用意した。グループウェアを導入してペーパーレス化も進めており、情報の効果的な活用について、系列事業所と協働し、見直しながら取組んでいる。
事業継続計画などの整備や利用者向け講習の実施など、リスクをふまえて対応している
感染症対策ファイルを整備し、法人の感染症対策指針や感染症マニュアル、新型コロナウイルス対応の事業継続計画、コロナ対策消毒マニュアルなどを整理している。本年度7月には食中毒対策について動画を視聴し、各系列事業所の対策を話し合う研修を実施した。災害発生時対応ファイルには地震発生時の行動や備蓄品、災害トイレの使い方などをまとめている。また、安否確認サービス、備蓄品、マニュアル見直しなど事業継続に向けた取組を進めている。利用者向けには詐欺電話被害防止のため警察に依頼して話をしてもらうなど、リスク対応を行っている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
採用サイトの充実により人材募集に力を入れ、計画的な人事配置も進めている
人材確保の課題に対応するためウェブサイトの採用ページ充実に向けて取組み、専門家の助言に基づき、ワーキンググループが中心となって内容を検討した。職員のインタビュー記事や個々の意向を尊重した顔写真の掲載などを進め、昨年度リニューアルが完了し、代替世話人の応募にもつながる成果が見られた。また、経験年数を経た職員を施設長に登用するなど、新たな視点での運営や組織の活性化を意図した人事配置も行われている。
キャリアパスと連動した目標管理のしくみがあり、非常勤も含め研修の機会を設けている
職員の育成に関してキャリアパス一覧表(等級フレーム)を整備しており、職位ごとの役割や研修体系を示している。これと連動し、年3回の面談を含む、目標シートを用いた評価を実施している。研修報告については、以前は会議内での報告に時間を要していたが、現在は書面での回覧や施設長が直接聞き取るなど簡略化している。また、土日祝日勤務の代替世話人に対しても、常勤職員との接点を増やす目的も含めて合同研修の機会を設け、日常の業務上の困りごとを聞き取ったり、施設としての要望を伝えるなどのやり取りも行っている。
ICTを活用して業務効率化に取組むなど、働きやすい職場づくりを進めている
働きやすい職場づくりの一環として業務効率化を図るため、職員のグループワークを通じて話し合いを行っている。現状では、AIの活用やワーキンググループの作業負担などの見直しが議題に挙がっている。また、セキュリティや他ソフトとの互換性を考慮してグループウェアを更新する予定であり、IT環境の整備を進めている。月次報告ではヒヤリハット事案に加えて「ナイス支援」の件数を報告項目に含めており、職員の良い点や課題を振り返る仕組みを運用し、互いの気づきや意欲の向上につなげている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
事業所内全体でのコミュニケーション促進を目標に掲げた。コロナ禍の影響で利用者間の交流機会が制限され、夕食会などの実施が困難となっていた状況を背景としている。 具体的な取組として、令和6年4月から誕生月イベントを開始し、該当利用者からリクエストを受けてミーティングでデザート配布と抱負の共有を行った。8月以降は、従来のお弁当配布に対し、当面は偶数月のみであるが、手作り調理による食事提供を取入れることとした。同時期の8月から9月にかけて納涼会を5回開催し、かき氷やあんみつ、カップアイスを食べながらの交流を図った。 検証の結果、他の利用者と交流ができ楽しめたとの感想が寄せられた。食事というツールを用いることで緊張せず気軽に参加できる環境が整い、メンバー間の交流や協調性の高まりが見られた。 また、手作り調理の実施により次年度の食事イベント開催への道筋をつけることができた。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
事業所では比較的交流を望む利用者が多いという特徴がある。そのため、コロナ禍が明けたタイミングで、途切れてしまっていた交流の機会を増やすことを検討した。納涼会に関しては、法人で各利用者に対して確保している熱中症対策予算を活用して実施した。その際、ミーティングで職員が提案し、利用者の意見を聞きながら、購入したカップアイスなどを施設で食べる回や、あんみつを外に食べに行く回などバリエーションを持たせて実施することができた。意見を書いてもらう紙を用意したところ、ミーティング後に利用者が交流室に残り、何が良いかなど会話が生まれ、コミュニケーションが促進される効果もあった。
昨年度は全員参加とはならなかったため、参加しない利用者への働き掛けを課題とした。本年度はバスハイクを企画し、それ程遠くない場所を設定して早起きせずに行かれるようにしたり、バスもトイレ付きの車両を手配するなど、参加へのハードルを下げたところ、全員が参加する予定となっている。納涼祭に限らず、全員で楽しめることを目指し、余暇支援の充実に引続き取組んでいる。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
ホーム卒業後の住まい確保と地域生活の維持・定着を目標に設定し、OB支援と区の委託事業の周知に取組んだ。約1年間、退所者への面談訪問を実施し、別途、退所者が入居する滞在型グループホームへの引継ぎや、OB支援終了者の担当保健師への引継ぎを行った。委託事業の周知は区内の保健師や東京都精神障害者共同ホーム連絡会で実施した。
振返りでは、暮らしやすい環境づくりのサポートや滞在型グループホームの支援者への引継ぎにより、切れ目のない支援を行うことができたと評価している。一方で、転居先の場所によっては緊急時の対応が難しく、本人のニーズに合う滞在型グループホームを見つけるのに時間を要した。委託事業については新規獲得につながらず、継続的な周知や計画相談事業所への周知が必要であったと認識している。
今年度は滞在型グループホームの事業化に向けた検討として他施設の見学や物件探し、マンパワーや勤務体制の検討を進め、区内の単身生活者用物件や滞在型グループホーム不足の課題解決に向けて、区や都への要望活動を行う計画である。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
区からの委託事業である単身サポート事業については、これまで関わりのあった保健師に話をする等、地道に情報提供を進めている。今後、退居予定の利用者が事業を活用していく見込みであり、アフターケアの充実が図られることに期待したい。
滞在型グループホームが不足している現状や、利用者に継続的な支援が必要であること等について、行政に要望を上げていくとの目標に関してはまだ大きな動きはないが、保健師や計画相談事業所等、関係者に対して状況を伝えることや、区からの調査書に意見を記入することといった取組がある。現場の声を積極的に伝えながら、行政の障害者施策の充実につなげていく取組が期待される。
サービス分析結果
【講評】
媒体の刷新により広報効果を高めるとともに、情報提供を充実させている
ウェブサイトとパンフレットをデザイン会社に依頼してリニューアルしたことで、職員採用等に一定の効果が表れている。ウェブサイトには、ホーム内の設備や居室、利用期間3年間の過ごし方、募集状況などを紹介している。また、文京区が発行する「心の健康ガイド」と「東部マップ」にはに区内の事業所として掲載されており、区民が情報を得やすい環境となっている。さらに、東京都精神障害者共同ホーム連絡会の媒体にもホームの情報を掲載しており、広域的な情報発信に取り組んでいる。
多様な媒体を活用し、地域との関係性を深めている
パンフレットは法人共通のものとは別に、ホーム独自のものを作成しており、生活のイメージが伝わるよう工夫している。また、法人のワーキンググループの職員が担当となり、複数のSNSを活用して活動の様子を発信している。法人広報誌「本郷の森だより」を年2回発行しており、家族や関係機関に送付している。今後はバックナンバーの掲載についても検討する予定である。空室募集時にはウェブサイトで告知するほか、区内の事業所や保健所などの関係機関へ募集案内を送付し、周知を図っている。
支援者と連携し、退居後も見据えた支援内容を丁寧に説明している
見学は募集期間以外でも随時受け入れており、支援者の同行を原則としている。見学の依頼は、相談支援事業所や保健師、医療機関のソーシャルワーカーから寄せられるケースが多くある。見学時には、利用者の居室以外のホーム内を案内し、入居までの流れやルールのほか、必要経費や利用期間、職員の常駐時間などについて説明している。併せて、利用期間終了に向けた部屋探しや引っ越し準備を支援すること、区の「単身生活サポート事業」の案内、退居後のアフターフォローについても説明している。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
契約更新と生活ルールの説明を丁寧に行っている
利用契約書の契約期間は受給者証の支給期間に合わせた1年間となっており、以降は1年ごとに契約更新の確認を行い、合意書を取り交わすしくみとなっている。契約時には、利用契約書および重要事項説明書に加え、「預かり金等管理委託契約書」についても説明を行い、同意を得ている。説明に際しては、「入居のしおり」を用いて、人を招くとき、居場所確認ボード、戸締り、門限、外泊、当番などの決まり事や禁止事項、費用などをわかりやすい言葉で丁寧に説明している。
応募多数時には、選定方法を変更して対応している
入居前にはオリエンテーションを実施し、入居後に「入居導入面接シート」に沿って通院、薬、睡眠、入浴、金銭管理、食事、掃除、洗濯などについて生活状況の聞き取りを行い、面談記録に記載している。「緊急時個人シート」は、毎年更新している。体験利用については、アパートタイプの居室での実施を検討している。利用者募集時に応募者が多い場合は、書類審査を導入して新規利用者の選定方法を変更し、負担経験を図っている。書類審査後に面談を実施し、法人会議で協議し、決定している。
入居直後から退居後まで、継続した支援に取り組んでいる
ホームでは、アセスメントシートの書式は整備していないが、主治医意見書や相談支援事業所からのアセスメントシート、入居申込書の内容を参考にして、本人の状況や入居前の生活の様子を把握している。入居直後にはこまめに面談を行うほか、診察同行や買い物同行、近隣案内、生活環境の整備など、生活に必要な支援を行っている。退居に向けた支援に加え、退居後も必要に応じて訪問、面談、電話相談などを通じてアフターケアに取り組み、安心して生活が送れるよう配慮している。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
書式にとらわれず柔軟にアセスメントを行い、支援計画に反映している
個別支援計画書は、法人内のホーム間で統一様式を使用している。家族に対しては、必要に応じて計画書を送付している。アセスメントにあたっては定められた書式がないため、入居申込書の「グループホームでどのような生活をしたいか」「入居にあたって心配なこと」「生活歴」「職歴」などの項目や主治医意見書、緊急個人シートなどを参考にして、計画に反映している。モニタリングは6か月ごとに実施しており、アセスメントも同時期に見直しをしている。モニタリングの結果は本人に説明を行い、同意を得ている。
本人の言葉を反映するなど、本人にわかりやすい支援計画の作成に取り組んでいる
初回の計画は契約日に提示し、6か月後に見直しを行っている。本人にわかりやすい計画とするために、文字を大きくして読みやすくしたり、わかりやすい言葉を使うほか、本人が発した言葉をそのまま使用するなどの工夫をしている。計画の原案は担当職員が作成し、施設長が確認する体制となっており、作成にあたっては、非常勤職員の引き継ぎ内容を参考にする場合もある。計画を緊急に変更する場合には、ホーム内で検討し、グループホーム会議で共有するしくみとしている。
日々の記録と振り返りで非常勤職員も含めた情報共有体制を整えている
日々の記録は日誌と個人記録に記載し、パソコン内で確認するほか、夕方の振り返りで利用者の状況を共有している。また、月2回程度、世話人間で正式な振り返りの機会を設け、共有を図っている。非常勤職員もパソコンの閲覧と入力が可能となっており、ホーム内ではデータ管理システムを活用して情報共有を行っている。法人全体ではグループウェアを導入し、スムーズな情報共有や書類作成に活用することで、業務の効率化が可能となった。さらに、利用者との連絡手段としてSNSを導入している。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 利用者に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
1.個別の支援計画等に基づいて、自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
- 関係機関と連携をとって、利用者一人ひとりに応じた支援を行っている
【講評】
利用者が希望する自立生活の実現に向けて、各種スキル獲得のための支援を行っている
利用者が希望する生活の実現に向けて必要となる、家事や金銭管理、健康管理等の生活スキル獲得に向けた支援を提供している。家事スキルの獲得に関しては計画的に居室環境を整えるなど掃除、整理整頓、ゴミ捨てといった一人暮らしを目指す上で必要な各種スキルや考え方を段階的に獲得できるようにサポートしている。健康面については不安なことや困っていることがあれば適宜相談に応じるとともに、適切な服薬習慣を身に付けるための支援や主治医とのやりとりを円滑に進めていくための支援を行っている。
利用者個々の特性に応じてコミュニケーション方法を調整しながら関係性を構築している
利用者とのコミュニケーション方法は個々の特性や捉え方の傾向に応じて調整しており、あえて気さくに話しかける、曖昧な話はせずに具体的な話題を提供する、時間をとってじっくりと話を聞くなど一人ひとりに合った形を取ることで関係性を築いている。面談を行う際にも、できる限り話しやすい雰囲気を作りながら、職員が聞きたいことにこだわらずに自然と利用者から出てきた話を膨らませていく方法を取ることで、利用者の真意を汲み取り、適切な支援につなげている。また、対面が苦手な利用者には、文章でのやりとりも取り入れている。
利用者が地域での自立生活を具体的にイメージできるよう、必要な情報を提供している
利用者が地域の中で自立した生活を送るために必要となる情報を、個々の状況に応じて提供している。年金や手帳、生活保護などの各種行政手続きに関しては後々利用者が単独で更新手続きを行っていくために、書式の記載方法を伝えるだけでなく提出窓口まで同行するなど一連の流れを把握できるよう支援している。また、自立生活を具体的にイメージできるようにするための情報として、家賃の相場、光熱費、サテライト型や共同タイプなどグループホームの形態、就労や日中活動先などに関することを伝え、希望とのすり合わせを行っている。
2.利用者が主体性を持って日常生活を楽しく快適に過ごせるような取り組みを行っている
- グループホームでの生活は、主体的な活動が尊重されている
- グループホーム内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 休日の過ごし方や余暇の楽しみ方については、利用者の意向を反映し、情報提供や必要な支援を行っている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っているグループホームのみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
週に一度利用者を交えたミーティングを開催し、情報共有や意見交換を行っている
ホームでは週に一度利用者を交えたミーティングを開いて、共同生活を送る上で必要なことやチャレンジしてみたいことなどを確認し合っている。ミーティングの内容としては一週間の予定共有、ゴミ当番やトイレ掃除などの利用者が担当する役割の発表、利用者からの意見などがあり、必要に応じて職員が受講した感染症予防などの研修動画を共有する場合もある。実情としてミーティング内で利用者から意見が出ることはあまりないが、個別に出てきた苦情案件(乾燥機の使い方など)があれば適宜共有してホームルールの再周知を図っている。
居室環境は利用者個々の趣向に応じて自由にレイアウトを調整することができる
居室環境は利用者個々の趣向に応じて自由にレイアウトすることが可能となっており、必要な家具等がある際には適宜相談に応じている。家具については基本的に持ち込みとなっているが、希望に応じてベッドの貸出を行っており、初めて親元を離れて生活するため何を揃えればよいのかわからないといった場合には、ホームから提案しながら少しずつ必要なものを揃えられるよう支援している。また、共同で使用する交流室には加湿器やウォーターサーバー、動画も閲覧可能なテレビが設置されており、Wi-Fi環境も整備されている。
月に一度職員の手料理と利用者が選んだ弁当を交互に提供する食事イベントを行っている
ホームでの食事は自立性を促すことを目的に利用者自身で用意することにしており、希望に応じて調理のサポートを行っている。通常の食事とは別に利用者同士の交流の機会や栄養のある食事を取って欲しいという思いから、月に一度食事イベントを実施しており、職員による手料理と担当の利用者が選んだ弁当の配布を交互に行っている。職員の手作り料理を提供する際にはできる限り旬の食材を使用して季節感を出すことを意識しており、ミーティング時に利用者からもリクエストを募るなどコミュニケーションツールとしても活用されている。
3.利用者の状況に応じて、生活上の支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、身の回りのことについて必要な支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、家事(調理、洗濯等)について必要な支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、金銭の管理や使い方について支援を行っている
【講評】
日用品の買い物同行や確実な服薬習慣の獲得など身の回りに関する支援を実施している
入居間もない利用者には地域の店舗紹介を含めて日用品や食事の材料などの買い物同行を実施しており、欲しいものはあるが具体的にどういったものを購入すればよいのかが明確ではないといった場合にも、買い物同行や必要に応じて買い物代行も行っている。身の回りの支援としては確実な服薬習慣を身に付けるための支援があげられ、服薬カレンダーの導入サポートや業務手順書内で服薬時間を整理し、服薬が済んだかどうか適宜確認する、必要に応じて服薬習慣がつくまで職員の前で服薬するといった支援を行っている。
各種家事スキル獲得に向けて、段階的にできることを増やしていく支援を行っている
掃除や洗濯、調理といった家事スキルの獲得については、現状を確認した上で段階的にできることを増やしていく支援を行っている。掃除については月に一度居室状況を確認しながら、掃除の仕方やゴミの分別について助言しており、整理整頓のために棚を一緒に購入し、どう活用していくかを考えていくといった支援を行っている。調理については簡単な料理を一品作ることができるように、何を作るか一緒に考えることから始め、作り方を確認した上で、慣れないうちは調理の際にサポートに入る等の支援を実施している。
金銭管理は支出と残金の確認や貯金に関することなど、個々の状況に応じて支援している
金銭の管理方法については自己管理かホーム管理かを入居時に家族、本人と協議して決めており、生活を進めていく中で管理方法を変更する場合もある。自己管理に向けた支援としては、お小遣い帳や預かり表、金銭管理表などのツールを活用しながら少しずつ支出と残金の確認を自身で行っていくためのサポートをしている。貯金に向けた支援も行っており、1か月間の上限を決めて予算の中でやりくりする方法を一緒に考えることや、退去時に必要となる金額を説明してその金額を目標に日々のやりくりを考えていくといった支援をしている。
4.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのあるグループホームのみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
利用者個々の心身の健康状態把握に向けて、日頃から注意深く様子を観察している
利用者一人ひとりの心身の健康状態把握に向けて、日頃から表情や顔色を注意深く観察しており、利用者から体調不良の訴えや、適切な受診先がわからないといった相談が入った際には適宜対応している。通院同行については、利用者から主治医の話が理解できないといった相談があった場合やホームとして同行する必要性がうかがえる場合などに実施しており、同行まではしないが書面にて主治医に普段の様子を伝えるといった支援もしている。また、薬の副作用が気になる場合には一緒に薬剤師から見解を聞くなどのサポートもしている。
利用者の健康維持のため、食生活や睡眠等の生活習慣改善に関する支援を行っている
利用者が自立生活を維持していく上で必須となる健康管理を自身で行っていくために、生活習慣の改善に向けた支援を個々の状況に応じて実施している。食生活については、普段の食事内容を確認しながら、自炊を勧めることや近隣店舗に材料を一緒に買いに行く、冷凍の配食サービスを勧める等の支援を行っている。安定した睡眠の確保に関しては、就寝前の過ごし方について助言を行うとともに、季節に合った寝具を使用しているかの確認や、主治医と連携を図りながら服薬調整を行うなどの支援を実施している。
利用者の急変に備えて医療情報を網羅した緊急時用個人シートを作成している
利用者の急変や突発的な怪我に備えて、救急車要請の手順を交流室に掲示しており、併せてAEDの設置や職員の救急救命講習の受講などにより、対応体制を整えている。救急搬送時に医療機関と円滑な情報共有が図れるように、かかりつけ医、服薬内容、支援機関、生活形態、親族の有無、緊急連絡先、アレルギー、日頃から使用している福祉用具(補聴器、酸素ボンベなど)といった医療情報を網羅した緊急時用個人シートを作成しており、緊急時にはすぐに持ち出し可能な状態で保管するとともに、年に一度情報に変更点がないかを確認している。
5.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
関係者会議の開催や新規サービスの導入など必要に応じて家族との意見交換を行っている
利用者家族とは、本人の体調不良や関係者会議の開催に向けた意見の聞き取り、生活保護など新規サービスの導入に関する見解など、支援上必要な事案が生じた際に連絡を入れて対応を協議している。週末や年末年始などに一時帰宅を希望する場合は特別な制限なく受け入れており、帰宅時には安否確認も含めて本人からホームへ連絡を入れることにしている。また、法人で発行している機関紙「本郷の森だより」を送付してホームでの生活やイベントなどの取り組みを家族に伝えることで、家族が安心感を得られるようにしている。
法人と連携を図りながら、障害理解や支援力向上に向けた家族教室を開催している
家族が利用者の障害理解や本人との関わり方など支援力の向上を図れるように、法人全体および法人内の就労継続支援B型事業所が合同でそれぞれ1回ずつ、家族教室を開催している。取り組み内容としては防災館への見学、お茶会、精神科訪問看護について、一人暮らしをしている利用者の体験談やこれまでの経緯の発表などがあり、オンラインを活用して入居している利用者も聞くことが可能となっている。また、家族教室の中で懇談会も実施しており、家族間の情報共有や利用者家族としてのつながりを構築していく機会としても活用されている。
家族に面談の打診を行い、支援状況や今後の支援の方向性を共有する場を設けている
家族からの要望やホームとして家族の意見を聞き取る必要性が生じた場合には、適宜面談を実施して相互に意見交換を行っている。本人と家族との関係性があまり良好でない場合には、ホーム職員が間に入って適切な距離感を保っていくためのサポートも行っている。家族の中には利用者が入居後どういった生活を送っているのかを知りたい思いがあるが、本人との関係性や本人の自立性を損なうかもしれないという思いから深く聞くことができない場合もあるため、今後はホームから面談を打診して家族との情報共有を図る機会を作っていくことにしている。
6.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
地域イベントや多世代との交流の場など、地域資源の活用に向けた情報提供を行っている
利用者が地域生活の幅を広げていくために有益となる情報を、交流室の掲示版や口頭にて適宜伝えている。主な情報としては韓国語講座やバザー、マルシェなどの地域イベントに関するものや、地域のつながりが生まれる場を目指して立ち上げられた多世代の交流の場、心の病を抱えている人、閉じこもりがちな人や家族が気軽に話ができる場などのコミュニティに関する情報などがあり、イベント参加を希望する場合には申し込みの代行もしている。また、年金や手帳、受給者証などの更新を便利に行うことができる保健所のサービス情報なども提供している。
利用者が地域の中で安全に生活するための知識やスキルを得る機会を設けている
利用者が地域の中で安全に生活していくための知識やスキルを身に付けられるよう、毎年オーダーメイド型の防災訓練を実施している。訓練内容としては消防設備やその使用方法の説明、消火器を活用しての初期消火訓練、部屋からの救出方法、ARゴーグルを装着した救出、搬送訓練、火災や煙、地震の際の避難の方法などがあり、防災館の見学も行っている。また詐欺電話についての注意喚起を日常の中で行うとともに、警察署の協力のもと詐欺に関する講習を実施している。
ホームイベントの一環として利用者からの希望に応じた外出行事を実施している
社会資源を活用した余暇活動については基本的に利用者自身に任せているが、必要に応じて目的地の情報提供や行き方、必要な情報の検索方法などを伝えてスムーズな外出をサポートしている。また、ホームイベントとして外出行事を実施しており、防災館やプラネタリウムなどに出かけ、事前にミーティング等で希望を募ったランチを楽しむなど、単独での外出が苦手な人も様々な社会体験を積める機会となっている。また、クリスマス会を実施する際にはデリバリーやテイクアウトを取り入れるなど、地域の店舗を活用した企画となっている。
【講評】
写真掲載については利用者・職員の意思を尊重し、個人が特定できないよう配慮している
個人情報の取り扱いについては、契約時に法人の「個人情報保護規程」に基づき説明を行い、「個人情報提供同意書」で同意を得ている。ウェブサイトや広報誌への写真掲載時には、その都度確認を行い、個人が特定されないよう十分な配慮に留意している。写真掲載に関しては、利用者のみならず職員に対しても一人ひとりに確認を行い、個人の意思を尊重した対応に努めている。また、入室時には必ずノックと声かけを徹底しており、居室の鍵は利用者の自己管理とし、紛失した場合には自己負担としている。
外部での行動においても、個人情報の保護に継続して取り組んでいる
郵便物は渡し間違いがないよう確認を徹底し、必ず常勤職員が手渡すようにしている。面談は事務室で行っているが、ホームの構造上、隣接する居室に声が漏れる可能性があるため、声量を抑えたりラジオを付けるなどの工夫をしている。改善策として、防音シートの設置も検討している。虐待防止に向けてセルフチェックを年1回、研修を年2回実施している。個人情報保護に関する研修も実施しており、外部から電話をかける際には周りに利用者の個人的な内容が聞こえないよう配慮するほか、グループウェアでは記録を入力しないなどの対応をしている。
詐欺被害防止に向けて講習を実施し、スマートフォンの安全な利用を促している
リビングには「SNSの安全な使い方」を掲示し、スマートとフォンによるトラブルへの注意喚起を行っている。さらに、詐欺被害を防ぐために警察官を招いて講習を実施し、法人全体で受講した。ホームでは食事の提供は行っていないが、キッチンは自由に使用できる環境となっており、月1回の食事イベントでは好きな弁当を選ぶなど、選択の機会を設けている。入浴は浴室の空き状況を確認したうえで自由な時間に行えるようにしている。入浴の頻度が少ない人については、個別支援計画に反映して支援を行っている。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
土日勤務者向けのマニュアルを整備し、引き継ぎ書を毎週作成して共有している
ホームでは、土日に学生や主婦、会社員のアルバイトが代替世話人として勤務するため、「土日世話人業務マニュアル」を整備している。業務引き継ぎマニュアルは、カテゴリー分けやフローチャート、写真を用いて視覚的にわかりやすく工夫しており、毎週引き継ぎ書を作成して「代替世話人業務連絡ファイル」に保管し、代替世話人全体で共有を図っている。また、代替世話人の入職時には、事前にオリエンテーション書類を用いて説明を行い、初日から1人勤務が可能な体制を整えている。
緊急時の連絡手段を掲示し、夜間の緊急対応に備えた環境を整備している
法人では虐待防止マニュアル、事故防止・事故発生時の対応マニュアル、感染症対策マニュアルなどを整備しており、フローチャートでわかりやすい内容となっている。各マニュアルには改訂日が明記され、最新版が識別できるようになっており、ファイルにまとめて事務所に保管している。夜間は職員が不在となるため、緊急連絡先、119番通報、火災・救急通報マニュアル、火災・地震避難方法、利用者の役割分担、災害用伝言ダイヤルなどをリビングに掲示し、利用者のみでも対応できる体制を整えている。
メンバーミーティングを通じて、生活環境の改善に利用者の意見を反映している
メンバーミーティングを週1回開催し、利用者の意見を聞く機会を設けている。ゴミは回収日までベランダにネットを被せて置いていたが、鳥などに荒らされるとの意見が上がり、ゴミケースを設置した。また、夜に洗面所の電気を点けると羽アリが発生するため、家主に報告し改善してもらうなど、利用者の声を環境整備に反映している。家族教室は年2回程度開催しており、終了後に懇談会を実施して意見交換を行っている。意見箱については現在未設置であるが、今後の設置を検討している。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
ウェブサイトへの掲載などを通じて、理念やビジョンを事業所内外に周知している
理念やビジョンに関して、事務室内での常時掲示に加え、年に一度の職員会議におけるグループワークなどを通じて職員の理解を深める機会を設定している。また、新人職員への説明、書面配布、会議での説明なども行っている。利用者や家族に対しては、事務室以外の掲示はないが、ウェブサイトへの掲載、会報誌(年2回)の配布、家族教室(年2~3回)や週1回のメンバーミーティングの開催、家族会への参加などを通じて、事業所が目指す方向性に関する情報発信と理解の促進を図っている。
経営層が複数の機会を通じて役割を表明し、職員への方向性を示している
年に一度の経営計画発表会をはじめ、全体会議、職員会議、個別面談など、複数の機会を活用して経営層の考えを表明している。毎月の施設長会に向けて「月の振返り」を作成し、報告することを通じて、事業所の状況の把握や目標設定などを常に行う仕組みが確立しており、それらの業務遂行を通して事業所運営をリードしている。職員の役割分担は法人共通の「職員任命事項」として示しており、事業所では常勤職員2名の事務分担等を明示し、それぞれの役割を理解して業務を進められるように環境を整えている。
経営会議、施設長会議、職員会議など段階的に検討・決定する手順を定め、運用している
重要な案件に関する意思決定について、組織的に検討・決定し、関係者に周知する仕組みを運用している。法人のワーキンググループへの参画など、職員が意思決定に関与する事業所横断的な仕組みも機能している。利用者に対しては週1回のメンバーミーティングでの説明が中心となっており、行事などに関しては適宜、利用者の意見も取入れながら検討・決定し、結果を伝達している。系列のグループホーム(第二ホームいちょう)との合同会議では、事業所間で利用者の状況を報告し合い、合同行事や研修計画などの情報を共有し、検討・決定している。