評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【法人名称】

社会福祉法人いずみ

【事業所名称】

ファウンテン/ファウンテン2号館   他1ユニット    

【サービス種別】

共同生活援助(グループホーム)

【現地調査をした
  ユニット名】

ファウンテン1号館 2号館

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1) ファウンテンの特徴でもある重症心身障害者を多く受け入れるGHとして、更により良い事業運営を行えるように下記の事項に取り組む                                                                 2) 職員定着及び職員育成 各種研修への参加、勤務環境改善、求人活動継続                                3) 安全対策及び緊急時対応訓練及び準備                                                     4) 業務内容の効率化

職員に求めている人材像や役割

・基本的には元気よく挨拶がしっかりできる人
・利用者様への理解、障害者への権利擁護、虐待防止、身体拘束の意味など基本的な事についても学んでほしい
・GH業務はある意味体力勝負的な面もあり、また早朝出勤や変則勤務、夜勤などスケジュール管理もしっかりできる事

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・社会福祉法人いずみ自体が重症心身障害者を多く預かる法人でもあるので、法人で持っているノウハウを活用し、様々な関係機関との連携協力を取りながら利用者への支援を行うことが出来るようにしていきたい

全体の評価講評

特によいと思う点

日中活動先が同じ事業所である利用者同士もいますが、共同生活をしているからこそ、一緒に楽しむ時間を作り、良好な関係性を構築できるよう、行事などを取り入れています。有志の家族の方々の協力をいただきながら、節分やひな祭りなど季節行事を取り入れ、誕生月にはみんなでケーキを囲んでお祝いします。また、玄関先には有志のご家族によるお花や飾り付けもあり、季節感のある環境を作ることに協力くださっています。一年一年月日を重ねながら、当ホームでの生活が利用者の居場所につながるよう取り組んでいます。

重度障害を持つ利用者が生活をしていくグループホームが少ない中、看護師が配置され、各ユニットに3時間程度滞在して看護業務を行える体制を整えています。バイタルチェックを毎日行い、通常の数値を知っておくことで、ちょっとした体調変化に気づくことができています。年1回の健康診断は日中の通所先で対応することとしているため、その結果をコピーで提出していただき、管理するようにしています。また、訪問診療、訪問歯科を利用している利用者もおり協力体制をとり対応できるようにしており、利用者が安心して生活できるよう取り組んでいます。

利用者は重度の障害を持つ方が多いため、個々に合わせたコミュニケーション方法での対応が行われています。写真や絵を用いて指差しで気持ちを伝えれるようにしている方もあります。入浴はマンツーマンで行うので、利用者とコミュニケーションを取れる時間と捉えて色々な話しをするよう心がけています。また、利用者同士の交流ということでは、日中活動からの帰所後に皆でお茶を飲む時間を作り、人とのコミュニケーションの取り方などをアドバイスすることもあり、共同生活を実感し、生活の中での楽しみとなるよう取り組んでいます。

さらなる改善が望まれる点

個別支援計画で設定している長期目標は「目指す生活」として立てています。支援内容は、目標(実現したいこと・希望する生活)に対して、取り組むこと(自分が頑張るところ・頑張りたいところ)、支えてもらうところ(手伝ってほしいところ・助けてほしいところ・配慮してほしいところ)として、利用者と職員の役割を明確にしています。これらは、日常生活について、余暇活動・その他、夜間対応について、身体拘束についてという項目で作成していますが、グループホームの生活における項目設定に着目し、項目設定することも期待されます。

当ホームにおける大きなリスクとしては、職員不足による人員体制の厳しさがあがります。指定基準は満たしていますが、重度障害を抱える方々を支援するホームであるため、安全に支援を行うためには、複数での介助が必要な場面が多くあり、また、職員の男女比から完全な同性介助が難しい場面もあります。また、事業継続計画は作成しましたが、それに伴う職員に対する研修や訓練もなかなか追いつかない状況にあります。マニュアルや手引書の整理も含め、できるところから整備をしていくことが期待されます。

虐待防止に関する研修は職員に対して実施しチェックリストを活用して取り組んでいます。今年度、利用者に対する対応で、職員の中での捉え方の違いから不適切と判断される事案があり、改めて検証する時間を持ちました。利用者に取って成功体験となるという考え方が個々人ではなく組織としての見解なのかを確認し合い、組織としての価値観を共有していくことの必要性を考えました。今後も、この検討事案を基に、組織としての方向性を周知徹底していくことに計画性を持たせることが期待されます。

事業者が特に力を入れている取り組み

入居にあたり、「利用者の医療・健康に関する指示書」を提出していただきました。目的や通常と異なる場合の対応方法が記載されており、さらに、バイタル、一般状態観察、服薬管理、排便状態の確認、主治医との連携、その他の項目で実施する頻度が示されています。看護師が配置されているので、看護師が中心となり利用者の健康管理が行われていますが、予め、どのような対応が必要なのかをまとめておくことで、利用者の状態観察を職員全体で意識して対応することが可能となっています。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:利用者全員
  • 調査方法:アンケート方式,聞き取り方式  
    一人15分程度の時間にて聞き取り調査を実施しました。
  • 有効回答者数/利用者総数:5/14(回答率 35.7% )

・総合的な感想において、「大変満足」と回答した方が2名、「満足」と回答した方が3名、「どちらとも言えない」「不満」「大変不満」と回答した方はいませんでした。
・個々の質問に対する回答状況を見ると、14問中8設問で全員が「はい」と回答しております。 さらに3設問で80%以上が「はい」と回答しており満足度が示されています。
・自由記述では「イベントができたら良いなと思う。」「ここでコーヒーやりたい。」などのコメントが挙がっています。

アンケート結果

1.利用者は困ったときに支援を受けているか

はい 5名 (100%)

全員が「はい」と回答しています。「それはもちろん、はい。」などのコメントが挙がっています。

2.利用者は、主体的な活動が尊重されているか

はい 4名 (80%)
無回答・非該当 1名 (20%)

「はい」と回答した方が4名、「無回答・非該当」が1名です。「どちらともいえない」「いいえ」と回答した方はいません。「割と自由に過ごさせてもらっています。」などのコメントが挙がっています。

3.グループホームでの生活はくつろげるか

はい 5名 (100%)

全員が「はい」と回答しています。「賑やかで割とアットホームな家庭で過ごせています。」などのコメントが挙がっています。

4.職員が利用者の家族等に連絡をする場合、方法や内容等についてあらかじめ利用者の希望が聞かれているか

はい 4名 (80%)
無回答・非該当 1名 (20%)

「はい」と回答した方が4名、「無回答・非該当」が1名です。「いいえ」と回答した方はいません。「自由です。」などのコメントが挙がっています。

5.グループホーム内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 5名 (100%)

全員が「はい」と回答しています。「綺麗です。お風呂とかもよくできてる。トイレも綺麗。」などのコメントが挙がっています。

6.職員の接遇・態度は適切か

はい 5名 (100%)

全員が「はい」と回答しています。「良いと思います。」などのコメントが挙がっています。

7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 5名 (100%)

全員が「はい」と回答しています。「看護師さんもいるし大丈夫です。」などのコメントが挙がっています。

8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 4名 (80%)
無回答・非該当 1名 (20%)

「はい」と回答した方が4名、「無回答・非該当」が1名です。「いいえ」と回答した方はいません。「すごい周りを見ていただいている。」などのコメントが挙がっています。

9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 5名 (100%)

全員が「はい」と回答しています。「職員もちゃんとしてるから大丈夫。」などのコメントが挙がっています。

10.利用者のプライバシーは守られているか

はい 5名 (100%)

全員が「はい」と回答しています。「大丈夫だよ。」などのコメントが挙がっています。

11.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 2名 (40%)
無回答・非該当 3名 (60%)

「はい」と回答した方が2名、「無回答・非該当」が3名です。「どちらともいえない」「いいえ」と回答した方はいません。「作っている。家の人も聞いた。言えている。」などのコメントが挙がっています。

12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 2名 (40%)
無回答・非該当 3名 (60%)

「はい」と回答した方が2名、「無回答・非該当」が3名です。「どちらともいえない」「いいえ」と回答した方はいません。「説明してくれます。」などのコメントが挙がっています。

13.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 5名 (100%)

全員が「はい」と回答しています。「何かあったら自分で言います。」などのコメントが挙がっています。

14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 3名 (60%)
いいえ 1名 (20%)
無回答・非該当 1名 (20%)

「はい」と回答した方が3名、「いいえ」と回答した方が1名「無回答・非該当」が1名です。「どちらともいえない」と回答した方はいません。「メールアドレスを知っていて、何度かしたこともあります。」などのコメントが挙がっています。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
ホームページやSNSなどで発信していく当ホームの情報を整備することが期待されます

当ホームを紹介するツールは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用して発信していますが、求人募集がメインになっている状況のままとなっています。求人用としても、当ホームの取り組みや理念・方針、ホーム内の設備など、見る側が参考にしたいと思う情報がまだ整理されておらず、法人管理のホームページについても当ホームの情報は掲載されていない状態です。ホームページは全体でリニューアル予定であるため、当ホームの情報も整理して見やすく発信していくことが期待されます。

現在は満室ではありますが、見学希望には可能な範囲で対応しています

昨年10月の開設にあたり、近隣に告知のためのチラシを2回ほどポスティングをして知らせています。内覧会には利用希望の方々のほか、関係機関の方々もご来場いただき、現在、14名満室の状態となっています。当ホームは重度の障害を持つ方々を受け入れているホームで、都内でもその数は決して多くはないため、ニーズは高いホームであることが推察できます。見学希望には満室で利用は難しい状況ですが、見学理由もグループホーム開設を考えている方などもあり、可能な限り対応することとしています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入居開始にあたり、契約前に利用者の全体像を把握して支援を行えるよう準備しました

事業開始にあたり、入居を希望する保護者向けに今後の支援やスケジュールについて説明会を開催しました。完全に建物が出来てない中での契約となりましたが、契約前に事前面談を実施し、フェースシートに落とし込む内容について聞き取りを行いました。フェースシートは、理解能力、表現能力、コミュニケーション手段、健康状態、疾病、服薬、性格、趣味、環境条件、入居前の状況・成育歴、利用者・家族の要望、希望する生活と家庭環境を細かく情報収集し、利用者の全体像を把握して支援を行えるよう準備しました。

準備しておいてほしい内容は「確認事項等」という資料を作成して説明しています

入居に備えて知っていてほしいこと、準備していただきたいことをまとめた「確認事項等」という資料を作成して説明しています。排泄表のこと、薬について、薬袋への記名の仕方、お小遣い等、通院/外出等の予定について、個別支援計画と介護マニュアルの確認について等がまとめてあります。開設前に家族に伝えて入居に備えてもらうためにまとめた資料ですが、今後は、入居にあたり守ってほしいルールなども記載して、開設後に気づいた新たな事項なども加えて「入居のしおり」のような形で整理をしておくことも期待されます。

利用者にとって住みやすく、落ち着く環境となるよう家族に協力いただきました

利用者の居室は、エアコンは元々設置をしてありましたが、それ以外の家具等は全て、自由に持ち込み、配置をしていただき、利用者にとって住みやすく、落ち着く環境となるよう家族に協力いただきました。事前面談の時に家庭で過ごしてきた環境設定について聞き取りを行っていたため、相談しながら進めることができました。利用開始時は家族に居室に泊まっていただき、利用者の支援についてレクチャーをいただき、生活に慣れてきたところで職員のみでの対応という形を取りました。これまでの支援方法と合わせることで負担軽減になるよう配慮しました。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
個別支援計画では、利用者と職員の役割を明確にしています

個別支援計画で設定している長期目標は「目指す生活」として立てています。支援内容は、目標(実現したいこと・希望する生活)に対して、取り組むこと(自分が頑張るところ・頑張りたいところ)、支えてもらうところ(手伝ってほしいところ・助けてほしいところ・配慮してほしいところ)として、利用者と職員の役割を明確にしています。これらは、日常生活について、余暇活動・その他、夜間対応について、身体拘束についてという項目で作成していますが、グループホームの生活における項目設定に着目し、項目設定することも期待されます。

サービス提供記録と支援ソフト内の個別記録にて利用者の様子をまとめています

利用者個々の記録を記入している一つは、サービス提供記録です。本日の様子、夜間の様子、食事(朝・昼・晩)、健康状態、昼間の活動等について記載しています。その他、支援ソフト内に個別支援計画に関する面談時の内容が記録されており、普段の生活記録もソフト内に記録を残していますが、職員により紙面の記録様式を使用しているため、今後はできるだけ支援ソフトへの記載にシフトしていきたいと考えています。また、記録については個別支援計画を意識して利用者・職員が取り組んでいることの経過をわかりやすくまとめていくことも期待されます。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、自立した生活を送れるよう支援を行っている
  • 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
  • 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
  • 関係機関と連携をとって、利用者一人ひとりに応じた支援を行っている
【講評】
半年に1回、家族も交えた面談を行い、現状と今後の支援についてなどを話し合います

個別支援計画には掲げた目標に対して、利用者が自分で頑張ること、頑張りたいことと、職員に手伝ってほしいこと。助けてほしいこと、配慮してほしいことが記載されています。個別支援計画について半年に1回、家族も交えた面談を行い、現状と今後の支援についてなどを話し合います。利用者が十分に自分の気持ちを表現できないこともあるため、家族からの話しをよく聞くように努めています。記録については、支援ソフトと紙面の両方で対応していますが、個別支援計画との連動性という点では今後の工夫が期待されます。

利用者個々に合わせたコミュニケーション方法での対応が行われています

利用者は重度の障害を持つ方が多いため、個々に合わせたコミュニケーション方法での対応が行われています。写真や絵を用いて指差しで気持ちを伝えれるようにしている方もあります。入浴はマンツーマンで行うので、利用者とコミュニケーションを取れる時間と捉えて色々な話しをするよう心がけています。また、利用者同士の交流ということでは、自ら友達を作ることや話し合いをすることも難しい状況なので、日中活動からの帰所後に皆でお茶を飲む時間を作り、人とのコミュニケーションの取り方などをアドバイスすることもあります。

未来部会の会議の中で共有した利用者の「自立」について今後共有していく考えです

法人全体の取り組みで「未来部会」という各事業所の管理者が集まり法人の今後を話し合う会議があります。今年度、その中の議題で利用者の「自立した生活」についてが挙がりました。重度障害を持つ方の「自立」をどのように捉えるかということは当ホームでも難しい面があると感じていたところであり、「自分で選べること」が大切で、利用者自身が発信できなくてもくみ取っていくことが支援であるということを共有しました。当ホーム内では職員間でのすり合わせまではできてなかったので、今後、共有が必要と管理者は考えています。

2.利用者が主体性を持って日常生活を楽しく快適に過ごせるような取り組みを行っている
  • グループホームでの生活は、主体的な活動が尊重されている
  • グループホーム内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
  • 休日の過ごし方や余暇の楽しみ方については、利用者の意向を反映し、情報提供や必要な支援を行っている
  • 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
  • 【食事の提供を行っているグループホームのみ】
    利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
ここでの生活が利用者にとって「普通の生活」となるよう働きかけています

グループホームという共同生活の場であるため、他の利用者との関わりの中での生活となるので、一定のルールはありますが、基本的にホーム内での過ごし方は、利用者の希望に沿って対応することとしています。余暇の過ごし方というと、居室に戻り、リクライニング車いすから降りて横になるとなりがちになってしまうため、帰所後は、リビングで他の利用者とお茶を飲む時間を作るなど、利用者が共同生活の良さを感じ、ここでの生活が利用者にとって「普通の生活」となるよう働きかけています。

季節行事を取り入れたり、誕生月にはみんなでケーキを囲んでお祝いします

日中活動先が同じ事業所である利用者同士もいますが、共同生活をしているからこそ、一緒に楽しむ時間を作り、良好な関係性を構築できるよう、行事などを取り入れています。節分やひな祭りなど季節行事を取り入れ、誕生月にはみんなでケーキを囲んでお祝いします。また、玄関先には有志のご家族によるお花や飾り付けもあり、季節感のある環境を作ることに協力くださっています。一年一年月日を重ねながら、当ホームでの生活が利用者の居場所につながるよう取り組んでいます。

ホーム内での手作りで、利用者が安全に食することができるよう準備がなされています

食事は食材を宅配業者から仕入れて職員がホーム内で調理して提供するという形を取っています。主食はキッチンで炊飯され利用者の食形態に合わせておかゆなどへの対応も行っています。食事の支度をホーム内で行っているので、利用者はその様子や食事のにおいを感じながら食事の時間を待っています。食材は、ペースト食、ムース食にも対応できているため、利用者が安全に食することができるよう準備がなされています。手作りの食事で家庭的な雰囲気の中、食事提供が行われています。

3.利用者の状況に応じて、生活上の支援を行っている
  • 利用者の状況に応じて、身の回りのことについて必要な支援を行っている
  • 利用者の状況に応じて、家事(調理、洗濯等)について必要な支援を行っている
  • 利用者の状況に応じて、金銭の管理や使い方について支援を行っている
【講評】
利用者自身でできることは生活の中で行っていくことも大切と捉えています

利用者に対する支援は、「手を出しすぎずに待つ」ことを職員に伝えています。利用者自身でできることは生活の中で行っていくことも「自立」の観点からも大切であり、自分で「決める」ことにもつながるよう見守ることとしています。個別支援計画の中での示して取り組めるようにしておくことで、職員が共通理解を深めることも期待できます。また、ケース会議等にて支援の方向性を確認し合う時間を作ることも必要と管理者は捉えており、アセスメントの見直しも行いながら進めていくことが期待されます。

お小遣いなどの金銭管理は家族に基本的には管理をお願いしています

当ホームにおける利用者の金銭管理は、契約時に重要事項説明書を用いて説明しており、その中では、お小遣いなどの金銭管理はホームでは当面行わないことが明記されており、家族に基本的には管理をお願いしていますが、必要に応じて個別対応することとしています。利用者が外出時に必要な場合などは、家族が所持金を管理して補充をするという形で対応していただき、預り金ということで職員が管理する場合もあります。利用者に寄っては金銭の使い方についてアドバイスをすることもあります。

4.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
  • 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
  • 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
  • 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
  • 【利用者の薬を預ることのあるグループホームのみ】
    服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
「利用者の医療・健康に関する指示書」にて利用者の状態把握をしています

入居にあたり、「利用者の医療・健康に関する指示書」を提出していただきました。目的や通常と異なる場合の対応方法が記載されており、さらに、バイタル、一般状態観察、服薬管理、排便状態の確認、主治医との連携、その他の項目で実施する頻度が示されています。看護師が配置されているので、看護師が中心となり利用者の健康管理が行われていますが、予め、どのような対応が必要なのかをまとめておくことで、利用者の状態観察を職員全体で意識して対応することが可能となっています。

看護師の配置があり、3時間程度滞在して看護業務を行える体制を整えています

看護師が各ユニットに3時間程度滞在して看護業務を行える体制を整えています。バイタルチェックを毎日行い、通常の数値を知っておくことで、ちょっとした体調変化に気づくことができています。年1回の健康診断は日中の通所先で対応することとしているため、その結果をコピーで提出していただき、管理するようにしています。また、訪問診療、訪問歯科を利用している利用者もおり協力体制をとり対応できるようにしています。既往歴などを持つ利用者が多く救急対応が必要な場面もこれまであり、緊急時の対応もより周知が必要と考えています。

看護師が配薬ボックスにセットして利用者別に分けてチェック体制を整えています

ホーム内での服薬管理は、看護師が配薬ボックスにセットして利用者別に分けています。与薬時はその日のリーダ-が薬を配り、薬カードと個別の薬を職員が確認して与薬を行います。薬の空包を配薬ボックスに戻し、名前と薬名にチェックをいれて飲み忘れがないかなどを確認することとしています。これまで、配薬ボックスへの入れ忘れなどもあり、服薬に関する事故については、今後も減少に向けて手順等を整理していきたいと考えています。

5.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
  • 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
  • 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
  • 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
保護者の方々と一緒に利用者を支えていくというスタンスでお願いしています

家族には、当ホームでの生活を確立していくにあたり、運営が軌道に乗るまでのあいだ、土日と年末年始は自宅に帰宅していただくことをお願いしています。また、「ファウンテンだより」を発行してホーム内での利用者の様子を伝えるほか、職員の紹介を行い、どのような職員が支援にあたっているかを知っていただく機会を作っています。家族から離れての生活ではありますが、可能な限り、保護者の方々と一緒に利用者を支えていくというスタンスで今後も協力していただきたいと考えています。

家族の協力は職員にとっても心強い環境となっています

ホーム内で行った行事は、家族の有志の協力のもと行われています。豆まき、ひな祭り、バレンタインデーなど様々で、玄関のお花なども装飾も家族の有志によるものです。家族の知り合いがウクレレの演奏を披露してくださる企画もありました。法人全体の取り組みは「いずみニュースレター」で発信し、現状を伝えながら、利用者が楽しめること、ホームでの生活が利用者の生活となるよう、家族の協力は職員にとっても心強い環境となっています。

6.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
  • 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
  • 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
ボランティアを受け入れることで新たな関わりを持つ機会も作られています

特に当ホームから地域内での情報を積極的に発信するという場面がまだありませんが、同市内にある日中活動先から様々な情報や行事等を通して利用者は体験することができています。その他、ボランティアセンターへの働きかけにてボランティアを受け入れることで新たな関わりを持つ機会も作られています。今後は、近隣にある高齢者の施設や、途中で止まってしまっている消防団との交流を再開して、地域の中でのつながりを深めていき、万が一の時も協力体制がとれるようにしていきたいと考えています。

【講評】
情報をまとめているホワイトボードの記載方法は工夫することが期待されます

個人情報の取り扱いについては、法人で定める個人情報保護規程に則り、契約時に利用者・家族に説明を行い同意書を取り交わしています。ホームの玄関から1階フロアに入ってすぐの大きなホワイトボードには、職員のシフトや利用者の予定などが記載されており、誰もが確認できるようになっています。便利な半面、見学者など外部の人が来訪した際も利用者個々の予定を目にすることができてしまうため、個人情報保護の観点からも、記載内容や方法について工夫することが期待されます。

同性介助で対応できない部分については保護者会でも説明し同意を得ています

当ホームは1階が男性利用者、2階が女性利用者が生活をする2ユニットの構成となっています。利用者は重症心身障害の方を多く受け入れているため、職員配置も手厚い体制を確保することで、安全な対応ができるよう努めていますが、実際には職員の男女比や経験値などから、完全な同性介助は厳しい状況にあります。保護者会でも説明を行いましたが、特に男性利用者への対応は、利用者と家族から予め同意を得た中で、女性職員が介助に入る場合もあります。求人は行っているものの、応募も少なく体制確保に苦慮しています。

職員の主観で判断し、職員の動きが優先とならないよう注意しています

意思決定支援が義務化されていく中、利用者への対応は利用者の意向を聞き取りながら行うようにしていますが、対応が職員の動きを優先しがちになっている場面が見受けられ、気になる場面があるときがその時に注意するよう努めています。職員が「こうだろう」と主観で判断することなく、利用者から「どうしたいか」を聞いて支援を行うよう伝えています。日常生活の中で、利用者が選択できるようにいくつかの選択肢を伝えるよう努めています。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
職員は担当をつけてOJTを行いながら利用者支援を行いました

開設にあたり必要なマニュアルや規程類は作成していますが、日常業務で必要な動きや職員が他の職員の動きもわかるよう手順書は目につくところに掲示しています。職員はグループホームでの業務経験のない方も多くいたことから、職員は担当をつけてOJTを行いながら利用者支援を行い、一致した支援方法で対応できるよう取り組みました。身体的な拘縮についての支援は難しく、介助する時も根拠を持ち行う必要があるため、日中活動の場ではどのように介助しているかなど支援方法を見てきて取り入れることも職員に伝えています。

毎日確認すべき記録に業務改善につながる気づきを記載するよう取り組んでいます

毎日の業務については、「業務日誌」に記録しています。業務日誌内には、連絡事項(日勤)、特記事項(日勤)、連絡事項(夜勤)、特記事項(夜勤)、巡回について記載しています。特記事項は利用者に関することを記載することとしており、連絡事項は業務における内容を記録しています。毎日の申し送りについては「申し送りノート」に見出しをつけて伝達もれを防ぐ他、申し送りの中で支援や業務の提案も記載するようにしています。毎日確認すべき記録に業務改善につながる気づきを記載して共有するよう取り組んでいます。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

このセクションは事業者によって更新される情報です。

評価情報

【評価機関名】

一般社団法人 チーム結

【評価実施期間】

2024年11月1日~2025年3月31日

【評価者修了者No】

H0802032,H2001128

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