評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

中野南台ちとせ保育園

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

基本理念:Home かかわるすべての人にとって心安らぐ場所~Home~でありたい
保育方針:ゆきとどいた安全な環境と家庭的なぬくもりの中でひとりひとりの子どもの発達に応じた保育をし、自律的な子どもを育てる
・「考えさせるを考える」積極性・自律性:思考性ある子どもを育む
・保護者の「迷い」「心細さ」を受け止め、子育ての喜びと感動を共感する
・全職員が法人の方針を理解し、同じ方向を向いて、保育に取り組む
・人と人とのつながりを大事にし、地域社会の絆づくりを目指す

職員に求めている人材像や役割

・思いやりの心を持つなど人柄
・協調性や専門性を学ぶ意欲
・法人や属する組織の方針を理解し、目標に向かってあきらめずにやり遂げることができる
・職場の仲間と助け合うことが出来る人

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・自らの業務に自信と誇りをもって取り組むこと
・専門性への探求
・自身の価値観だけに捉われることなく臨機応変に対応できる思考や柔軟性を持つこと
・新しいことを学び実践する意欲を持つこと
・自分で考えて行動する

全体の評価講評

特によいと思う点

子どもが主体的に活動できる取り組みとして、2歳児クラスから「朝の会・帰りの会」を実施し、その日のトラブルを取り上げて解決方法を話し合う機会を設けています。さらに、朝の会で目標を設定し、帰りの会で振り返ることで、自分の考えを持ち、意見を伝える力を育むよう工夫しています。5歳児クラスになると、子どもたちだけでディスカッションを行い、自主的に考え、意見を交わす力をさらに深めています。その成果として、段ボールを活用した「秘密の会議室」を制作するなど、子どもたちが主体的に発想・協力する力を育んでいます。

食育活動として、ピーマン・小松菜・きゅうりの栽培を行い、収穫した野菜を和え物や野菜ピザなどの料理に活用し、「自分で育てたものを食べる」経験を大切にしています。また、1歳児クラスから野菜ちぎりやミックスジュース作りを体験し、5歳児クラスになると、カレーライスやたこ焼きドッグなど、より本格的な調理に取り組んでいます。さらに、今年度はブリの解体ショーを実施し、子どもたちが魚の構造や調理過程を学ぶ機会を持ちました。また、食材マイスターを園に招き、野菜クイズや野菜の断面の観察、匂いや手ざわりを体験しています。

保護者と職員の信頼関係を深めるため、保育参加・保育参観・個別面談・保護者会を実施しています。なお、昨年度まで期間を設けて実施していた保育参加については、今年度から「保育士体験」として随時受け入れ型に変更しました。9時~13時の間、子どもと一緒に過ごし、給食も共に食べることで、保護者がより深く園の様子を知る機会となっています。この取り組みは子どもたちの口コミなどを通じて広がり、2月時点で延べ74名の保護者が参加し、ほぼ全員の在園児の保護者が体験するほどの広がりを見せています。

さらなる改善が望まれる点

職員会議や日々の保育の中で、職員の気づきやアイデアを実現し、その成果として、今年度はブリの解体ショー・保育士体験・行事の内容変更など、複数の新たな取り組みを開始しました。こうした新たな取り組みについては、その都度振り返りを実施していますが、単発の評価にとどまっており、次年度の計画に繋げられていないことを課題として捉えています。今後は、振り返りをより体系的に整理し、次年度の計画に反映できる仕組みを構築する必要性を捉えています。あわせて企画した職員だけでなく、全職員と共有しながら進めていきたいと考えています。

ワンフロアに2・3・4・5歳児室を設置し、壁ではなく低い棚で仕切ることで、日常的に別のクラスの活動を感じられる環境を整えています。このような環境を活かし、朝夕の合同保育や戸外活動、行事を通じて異年齢交流を促進するとともに、年齢が上のクラスへ行き、遊びの様子を見る機会を設けています。一方で、こうした環境をより積極的に活用し、異年齢交流をさらに充実させる余地があると考えられます。例えば、縦割り保育の手法を取り入れることで、日常的に年齢の異なる子ども同士が関わり合い、学び合う機会を増やすことができると思われます。

事業計画は、園舎の改修計画や地域との関係など、職員に関わりの深い内容を盛り込みながら、園長と主任が中心となって策定しています。そして年度末の正規職員会議と新年度開始後の会議で説明し、職員全体に計画の方向性を伝えています。しかし、職員自己評価の設問「中長期の目標を達成するための年度単位の事業計画を策定していますか」では、「そう思う」の回答率が一般職員で43.8%に留まっています。今後は、事業計画の内容について職員が協働して取り組む機会を増やすなど、計画の内容をより深く理解できる環境を整えることが期待されます。

事業者が特に力を入れている取り組み

ヒヤリハット報告があった場合、直ちに報告書を回覧し、振り返り会議で周知することで、全職員が事例を共有し、安全意識を高めいます。また、発生原因を円グラフで分析し、データに基づいた再発防止策を講じることで、安全対策の質を向上させています。さらに、ヒヤリハット報告や職員アンケートを活用し、経年劣化による園舎や園庭の危険箇所を洗い出し、階段や裏口の門扉などの修繕を行うことで、安心・安全な保育環境の整備に努めています。

法人や区主催の研修計画を基に年度研修計画を策定し、計画的な人材育成を進めています。今年度からエカーズ(ECERS: アメリカで開発された幼児教育の質の評価尺度)を導入し、職員育成の成果評価に活用することで、より客観的な視点で成長を測る取り組みを開始しました。加えて、エリア内での研修発表会を実施し、職員が研究成果を系列園の職員に報告する場を設けることで、知識や経験の共有を促進し、園全体のスキルアップにつなげています。

子どもの成長や保育の成果を発表する機会として、「運動会・発表会」を開催するとともに、季節や文化・伝承に親しむ機会として、「七夕・お月見・クリスマス会・正月遊び・節分・ひな祭り・スイカ割り」などの行事を実施しています。今年度は、夏祭りを保護者を招いて実施し、職員と5歳児クラスの子どもたちが「お店屋さん」となり、保護者や4歳児以下の子どもたちを楽しませる企画を行いました。また、発表会はより多くの人が快適に鑑賞できるよう、区民センターを借りて開催し、子どもたちの頑張りをしっかりと見届けられる環境を整えています。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査対象は、在園児の保護者全員を対象とし、複数のお子さんが通っている場合は最年少児について、1世帯1回答のご回答をいただきました。
    [調査対象世帯数:69世帯(在園児86名)]
  • 調査方法:アンケート方式  
    園より保護者全員に調査票を配布して頂きました。回収については、評価機関への郵送、または園内に設置した回収箱への投函により提出して頂くようにしました。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:51/69(回答率 73.9% )

「現在利用している保育園を総合的にみて、どのように感じていらっしゃいますか」との質問に対して、「大変満足」58.8%、「満足」41.2%、「大変満足」と「満足」を合わせて100%の回答率となっています。「どちらともいえない」0%、「不満」0%、「大変不満」0%、無回答が0%でした。個別設問では、問1「園が独自に組み立てている日々の活動や教育等のプログラムは、子どもの心身の発達に役立って いると感じますか?」をはじめ、問2について「はい」の回答率が96.1%と高く、問17「園の対応に不満を感じたとき、役所や第三者委員など園外の機関や窓口に相談できる仕組みがあると説明を受けたことがありますか?」では「はい」の回答率が56.9%と最も低くなっています。

アンケート結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか

はい 49名 (96%)
どちらともいえない 1名 (2%)
無回答・非該当 1名 (2%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の96.1%を占め、「どちらともいえない」が2%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は2%という結果でした。自由記述では、満足を示す声が複数寄せられました。

2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 49名 (96%)
どちらともいえない 2名 (4%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の96.1%を占め、「どちらともいえない」が3.9%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、満足を示す声が複数寄せられました。

3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 46名 (90%)
どちらともいえない 4名 (8%)
いいえ 1名 (2%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の90.2%を占め、「どちらともいえない」が7.8%、「いいえ」が2%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。

4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 45名 (88%)
どちらともいえない 5名 (10%)
無回答・非該当 1名 (2%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の88.2%を占め、「どちらともいえない」が9.8%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は2%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。

5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 38名 (75%)
どちらともいえない 1名 (2%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 11名 (22%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の74.5%を占め、「どちらともいえない」が2%、「いいえ」が2%、「無回答+非該当」は21.6%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。

6.安全対策が十分取られていると思うか

はい 39名 (76%)
どちらともいえない 10名 (20%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 1名 (2%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の76.5%を占め、「どちらともいえない」が19.6%、「いいえ」が2%、「無回答+非該当」は2%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。

7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 44名 (86%)
どちらともいえない 4名 (8%)
いいえ 2名 (4%)
無回答・非該当 1名 (2%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の86.3%を占め、「どちらともいえない」が7.8%、「いいえ」が3.9%、「無回答+非該当」は2%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。

8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 47名 (92%)
どちらともいえない 4名 (8%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の92.2%を占め、「どちらともいえない」が7.8%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。

9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 48名 (94%)
どちらともいえない 3名 (6%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の94.1%を占め、「どちらともいえない」が5.9%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした自由記述では、満足を示す声が複数寄せられました。

10.職員の接遇・態度は適切か

はい 48名 (94%)
どちらともいえない 3名 (6%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の94.1%を占め、「どちらともいえない」が5.9%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。

11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 48名 (94%)
どちらともいえない 1名 (2%)
無回答・非該当 2名 (4%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の94.1%を占め、「どちらともいえない」が2%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は3.9%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。

12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 36名 (71%)
どちらともいえない 8名 (16%)
無回答・非該当 7名 (14%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の70.6%を占め、「どちらともいえない」が15.7%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は13.7%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。

13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 48名 (94%)
どちらともいえない 3名 (6%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の94.1%を占め、「どちらともいえない」が5.9%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。

14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 40名 (78%)
どちらともいえない 8名 (16%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 2名 (4%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の78.4%を占め、「どちらともいえない」が15.7%、「いいえ」が2%、「無回答+非該当」は3.9%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。

15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 42名 (82%)
どちらともいえない 7名 (14%)
いいえ 2名 (4%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の82.4%を占め、「どちらともいえない」が13.7%、「いいえ」が3.9%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。

16.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 40名 (78%)
どちらともいえない 7名 (14%)
無回答・非該当 4名 (8%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の78.4%を占め、「どちらともいえない」が13.7%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は7.8%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。

17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 29名 (57%)
どちらともいえない 10名 (20%)
いいえ 8名 (16%)
無回答・非該当 4名 (8%)

この項目では、「はい」と答えた方が全体の56.9%を占め、「どちらともいえない」が19.6%、「いいえ」が15.7%、「無回答+非該当」は7.8%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
保育理念などを研修や掲示、冊子の配布などで周知し、職員の理解を深めています

法人は園が「HOME(心安らげる場所でありたい)」を運営理念としています。法人の理念について、新入職者研修などで職員の理解を深めています。園は毎年の研修と園内掲示、法人作成の冊子の配布などで保育目標・方針を伝えています。また、園長が法人の研修動画を受講した内容を年度初めの研修で職員に説明して共有しています。保護者に対しては、理念などを重要事項説明書に記載するとともに、入園説明会で説明したり、園見学や事前の面談等で伝えています。

園長や主任など経営層の役割と責任は職務分掌表・就業規則に明記しています

園長の役割と責任は就業規則や手引き、職務分掌表に明記しています。園長は職員の頑張りに対する承認と保護者の気持ちの受容を最も大切な事と考えて園運営をしています。そして、自らの役割について、朝礼や乳幼児・職員会議、日常の会話を通じて職員に伝えています。また、エリアマネージャー(園長経験者)が業務の相談など園長のサポート役として配置されています。園長は、園舎の改修や書類などの電子化、職員に対する行動指針などでリーダーシップを発揮しています。園舎の改修では危険個所や不衛生個所を改善しました。

園の重要案件を検討・決定するのはリーダー会議です

法人の重要な案件を検討する場として、理事会を設けています。法人が決定した重要案件はエリアマネージャーを通して職員に周知しています。園の重要な案件を検討・決定する場として、リーダー会議があります。会議には、園長・主任・副主任・乳幼児・各クラスリーダーが参加しています。園内で検討し職員に周知した重要案件として、不適切保育などがあります。決定事項は職員会議や回覧で伝えています。また、保護者に関連したサービス変更は掲示や園だよりで周知しています。周知の事例として、保護者の保育士体験や発表会の会場変更などがあります。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
アンケートや日々の会話で利用者ニーズを把握し、対応しています

行事後のアンケートや保護者面談・ご意見・日常の送迎の際の会話や様子などにより利用者のニーズを把握しています。把握した利用者のニーズとして、運動会の保護者参加人数の増加や保育士体験、保護者証作成、生活発表会の会場変更などがあり、園は要望に対応して取り組みました。職員のニーズについては、園長面談・各会議・日常の会話などにより把握しています。理念や保育方針の共有、書類の電子化、園舎の修繕と物品購入、事務所のスペースを広げるなどの職員ニーズがあり、それに対し、園舎の修繕では園庭や階段の改修などに取り組みました。

地域のニーズに対応して、園行事に地域住民を招いて地域交流しています

私立園長会への参加や町内会への加入を通じて、地域の福祉ニーズを把握しています。把握したニーズの事例として、園行事の夏祭りに地域住民が参加する機会などを設けています。また、チラシなどで周知し、住民を招待しました。福祉事業全体の動向を把握するため、社会福祉協議会などの保育ネットワークに参加しているほか、保育関係の業界誌を購読しています。園の予算と実績は、園長や経理担当者が管理しています。様々なニーズや収集した情報から、0歳児の定員割れと園内設備及び園舎の改修を園の優先課題としました。

数値目標を設定して、計画の着実な実行に取り組んでいます

期間5年の中長期計画は法人が策定しています。単年度の事業計画は、前年度3月に園長と主任を中心に策定し、園舎の修繕に伴う危険箇所の洗い出し、0歳児確保の為の子育てひろばなどの実施を重点目標としています。更に、保育の質の向上、人材育成強化、安心安全の確立を複数年度にわたり取り組む重点課題としています。計画の内容について、年度末最終日の正規職員会議と新年度年初の会議で職員へ伝えています。計画を着実に推進するために、園見学を毎月5件以上、退職者ゼロ、ヒヤリハット毎月10件の数値目標を設定しています。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
関係規則の整備や研修で職員のコンプライアンス意識を深めています

法人職員または保育職員として守るべき法や規則について、「先生の行動規範集」のほか、法人規定・就業規則の整備・エカーズ(保育の質の測定尺度)の導入をしています。関係書類は、事務所内キャビネットに保管するとともに、園長が中心となって、入職時研修やキャリア別研修を実施し、理解を深めています。更にチェックシートで理解度を確認し、必要が認められた際は、主任・副主任・リーダー職員による指導、園長面談などにより職員のコンプライアンス意識の向上を支援しています。

不適切保育の防止に向けて、プロジェクト会議を設置しています

利用者の苦情には、園長・主任が受け付けと解決にあたっています。苦情解決制度については重要事項説明書や玄関掲示で保護者に伝えています。意見や要望に対しては利用者に直接回答・園だより・掲示などで回答しています。そのほか、職員の虐待防止に向けて、虐待防止および発生時の対応に関するガイドラインや不適切保育をテーマとしたプロジェクト会議を実施しています。また、不適切な言葉を一覧にした「ふわふわ・ちくちく言葉」を掲示し、言葉遣いの指針として活用しています。児童相談所など関係機関と連携して家庭内の虐待に対応しています。

ボランティア・職場体験などを積極的に受け入れています

地域に開かれた施設となるよう、事業計画や財務諸表をHPに掲載して開示しています。ボランティアなどを受け入れる際は、園長と主任が対応しています。ボランティアは活動援助やおもちゃの消毒、絵本の読み聞かせなどが主な活動です。前年度の受け入れ実績は、夏季ボランティアとして小学生23人、実習生として短大生2人、職場体験として中学生17人でした。地域貢献の取り組みとして、子育て支援事業「子育てひろば」を4月を除く11か月に毎月5回実施しています。英語やリトミック・0歳リトミック・離乳食試食会・足育(産後ケア)などです。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
0歳児の定員割れを園の最も優先度の高いリスクとして捉えています

園は運営に係るリスクとして、「0歳児の定員割れと4月入園の人数減少」「職員の離職と保育の質の向上」「ヒヤリハットなどによる園舎の改修と修繕に伴う危険箇所」を優先度の高いリスクに挙げています。各リスクへの対策については、法人の経営戦略会議や理事会で検討しています。そして、定員割れリスク対策として、地域への認知と親しみやすい子育てひろばなどの開催、写真共有アプリの活用や掲示する場所の拡大、ホームページ更新、園見学の充実に取り組んでいます。職員の定着では、処遇改善やICT化による業務改善に努めています。

事業継続計画や危機管理について、職員だけでなく利用者にも伝えています

災害や深刻な事故などに遭遇した場合に備え、首都直下型地震などの自然災害を想定した事業継続計画(BCP)を策定しています。危機管理の方法やBCPの内容について、危機管理研修で職員に伝えています。利用者には入園説明会および園だより、保護者懇談会などで説明しています。事故・感染症・侵入・災害などが発生した際は、事故報告書やヒヤリハット報告書・保健日誌などに記録し、発生要因をプロジェクト会議やヒヤリハット・事故簿の振り返りで分析しています。そして、再発防止策を掲示・一斉メール・口頭説明により利用者に報告しています。

職員には内規や誓約書を通じて個人情報の漏洩禁止を徹底しています

情報の収集や利用など情報管理については、個人情報保護規程と文書管理規程で定めています。諸規程の内容については、職員会議での読み合わせや年度末最終日と新年度年初の会議で園長からの教示により理解を深めています。個人情報保護規程は職員の個人情報漏洩禁止を定めています。また、職員と取り交わした誓約書でも個人情報の守秘を求めています。個人情報や機密性の高い情報を含む文書は、事務所内鍵付きキャビネットに保管しています。電子データには、法人サーバー内のフォルダごとに閲覧権限を設定するなどのアクセス制限を設けています。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員採用は法人が主導して行い、人柄や協調性を重視しています

職員の採用は法人が一括して行っています。人柄・協調性・経験値などを重視しながら、求人専用ホームページ・SNS・職員の知人紹介・人材紹介会社などで求職者の応募を促しています。系列園との人事交流もあります。また、職員の育成や将来の人材構成を見据え、就業規則の人事異動の項目に異動や配置に関する指針を明示するとともに、園長による個別面談、10月の意向調査などで職員の意向を把握しています。キャリアパスシートは、6階層で設定しており、入職時研修や個人面談で職員に伝えています。

職員の育成の成果を目標管理シートを基に確認しています

法人と区の研修計画を正規職員対象の年度研修計画として明示しています。なお、個人別の育成計画を策定するにあたり、職員の意向や経験を園長との個別面談や日常の保育、書類で確認し、3月~4月に目標管理シートを共有・作成しています。そして、育成の成果を目標管理シートを基に園長面談、エリア研修発表会などで確認しています。職員が受講した研修内容は、研修報告書に記録・回覧したり、必要に応じて職員会議で報告して他の職員と共有しています。目標達成や課題解決に向けて、プロジェクト会議も設けています。

職員の定着率や有給休暇の取得率を高めるように取り組んでいます

職員の人事評価は、人事考課シートや目標管理シートを参考にしながら、年度末に園長との個人面談などで行っています。有給休暇の取得率を高めるために、シフト作成前に全員に希望欄を記入してもらい、休暇を取りやすくしています。また、出産・育児休暇の取得を促進するために、出産予定者に制度を説明しています。加えて、宿舎借り上げ制度などの福利厚生の充実、処遇改善、良好な人間関係の構築などに配慮しています。職員の意識については、園長面談で把握に努めています。全員が各プロジェクトチームに参加し、組織力向上を目指しています。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

前年度において、0歳児確保のための子育てひろばの実施と園舎改築を重要課題と掲げました。課題に挙げた背景として、区内保育園増加と0歳児の減少があります。課題に対して、12月までに0歳児定員確保、園見学と子育てひろば参加率を上げること、清潔感のある園舎や園庭の改築を目標としました。そこで、0歳児の担当を子育てひろば担当者に任命、リトミック講師による0歳児リトミック、給食室との協働による離乳食試食会実施などを行い、期間を通年と定め、子育てひろばなどのイベントの内容充実と周知方法の工夫に取り組みました。その結果、0歳児が1月には定員が埋まり、3歳児以外の退所は無く推移しました。目標の達成度について、80%と自己評価しています。ただ、園は他園との大きな差別化が図れていないと考えており、今後さらに成果を高めていくために子育て広場の充実、園舎の改善などに取り組み、4月時点での0歳児の入所率90%を目指す方針です。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

0歳児の確保には地域での認知度を高めて、選ばれた園を目指すことに取り組みました。子育て支援事業として、子育てひろばでのイベントを通して参加者を増やして認知度を高めることにしました。同時に、衛生面での清潔感を保てる環境の改善が0歳児の入園につながると考えて、築年35年の園舎の改築で清潔感を創出しました。また、SNSやチラシ、ポスターで周知した効果として園見学者が増え、園見学者が子育てひろばのイベントに参加する相乗効果がありました。園は子育てひろばでのイベントの種類を増やして、子育て家庭の0歳児の来園を促すように取り組む方針です。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

前年度において、「不適切保育」をもう一つの重要な課題として掲げました。その背景には、不適切保育が法人および行政において力を入れている課題であることがあります。この課題に対して、不適切保育を題材としたプロジェクト会議を実施することを目標として掲げ、年4回実施しました。また、会議の実施期間を通年と定めました。その際、不適切保育チェックリストによる振り返りを行うなどの工夫を取り入れました。その結果、不適切保育の具体的な事例を自身で意識し、保育にあたることができるようになりました。目標の達成度について、90%と自己評価しています。その結果に至った要因について、プロジェクト会議のメンバーの積極的な取り組みがあったと考えています。今後さらに成果を高めていくために、引き続き振り返りを大切にしていく方針です。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

不適切保育をテーマとしたプロジェクト会議には正規職員の約半数の職員が参加しています。プロジェクト会議を立ち上げた理由は、不適切保育について職員自身が振り返る場を意識的に設けるためでした。会議ではメンバーが議題を出し、自園での取り組みを考えることにしました。会議では少人数に分けて話し合うことで、積極的に取り組む効果がありました。付随的な効果として、声掛けや接し方が変化しました。また、非正規職員に参加を呼びかけた結果、関心のある職員が多くいることがわかりました。今後はより多くの職員が参加して、不適切保育について考える機会となるよう期待します。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
法人カルチャーブックを作成し、理念や運営方針を職員・保護者に伝えています

保育園の案内として、保育園のしおりや法人カルチャーブックを発行しています。また利用者への案内として独自にリーフレットを作成しており、保育理念・目標・概要・デイリープログラム・年間行事などの内容を記載しています。園のホームページには、それらに加え、法人ホームページとリンクや園の写真などが紹介されており、随時更新しながら保育内容を伝えています。そのほか、全職員に配布しているカルチャーブックは、小冊子にするなど見やすいよう工夫しています。

子育て広場の情報は病院や図書館などに設置しています

園の情報は、中野区役所運営支援課に定期的に報告しており、同区のホームページには、住所・電話番号・定員などの基本情報が掲載されています。また園舎フェンスに情報を掲示し、地域の方へも情報を発信しています。加えて、子育て広場の情報は病院や図書館などに設置しています。さらに保護者に向けて、SNS(写真共有アプリ)の活用による情報発信に取り組んでいます。クラスごとに交替で毎週更新し、園での子どもたちの様子を伝えています。

見学は子どもの様子を見てもらえるよう午前中の時間や子育て広場の参加を促しています

見学は随時受け入れており、主に園長・主任が担当しています。見学者には、園の三つ折りリーフレットを渡して、保育室を案内しながら30分~40分くらいかけてていねいに説明しています。その際、リトミック講師が在職していること、ネイティブの英語講師による英語や外部講師を招いた体操教室、改装した園庭など、園の特徴について分かりやすく説明しています。なお、子どもの様子を見てもらえるように午前中や子育て広場の参加を促しています。そのほか、入園前に希望があった場合は、保育体験(みんなの広場)の機会を設けています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園説明会を開催し、重要事項説明書に沿って説明を行っています

入園が決まった利用者には、重要事項説明書・児童票・乳幼児生活状況調査書・緊急連絡票などを配布し、書類がそろい次第、入園説明会を開催しています。個別説明会では、準備物の実物を見せるなど、分かりやすく伝えるよう工夫しています。保育内容は、重要事項についての同意書で確認し、プライバシーの保護については、ホームページ・SNSへの写真掲載に関する同意書で確認しています。なお0歳児の個別面談では、栄養士や看護師などの専門職も参加しています。

入園時には10日間程の慣れ保育の期間を設け、徐々に慣れていけるよう工夫しています

入園前の子どもの生活状況や、アレルギーの有無・既往歴などは、生活状況調査書(各年齢ごと)や入園前健康調査表に記録・保管しています。また入園時には、保護者や子どもの不安・ストレスを緩和するため、2週間をめどに慣れ保育を実施しています。慣れ保育の期間中は、保護者の保育に対する理解や安心を深めるため、徐々に保育時間を延長するなど、負担がかからないよう工夫しています。なお、慣れ保育中は、園児の慣れ親しんだタオルやぬいぐるみなどの持ち込みを許可しています。

卒園後は園のボランティアに誘うなど、継続した支援に努めています

卒園前に退園や転園をする園児にはアルバムや作品帳をプレゼントしています。転園先には、必要に応じて書類を提供し、園児の情報を引き継いでいます。また卒園児には、園だよりや声かけなどで夏休みのボランティアに誘っています。多くの卒園児ボランティアが来園し、在園児のクラスに入って一緒に遊んだり、お手伝いをしています。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
園児の情報は定められた用紙を使用し、定期的に集約しながら記録しています

保育アプリの連絡ノートは、0・1・2歳児と保護者から要望があった園児と毎日取り交わしており、保育日誌も、0・1・2歳児は個別の記録欄を設けて記載しています。なお、子どもの個別の保育目標については、児童表・月案指導計画に、家庭や保護者の個別のニーズや支援方針は、家庭状況調査票・面談記録に記録しています。そして、児童票において、0歳児は毎月、1・2歳児は隔月ごと、3~5歳児は四半期ごとに集約しながら記録しています。

指導計画は懇談会などで伝えるとともに、週案の掲示で狙いや活動を周知しています

「全体的な計画」は毎年見直し、直近では主に「安全・特色ある保育についての項目」などを更新しました。それに基づき、年・月・週・日を単位として指導計画を作成しています。また、個別の指導計画は0・1・2歳児クラスおよび、個別支援の必要性や就学支援の充実が必要な子どもなどを対象に作成しています。全体的な計画や指導計画については、年度初めの懇談会や4月のおたよりなどを通じてねらいを保護者に伝え、各クラス担任が自分の言葉で分かりやすく説明するよう配慮しています。そのほか、週案は各クラス前に掲示しています。

毎月の職員連絡会や各種会議により、園児の情報を共有しています

職員間で子どもに関する情報を共有するために、月1回園長・主任・常勤・非常勤職員(保育士・看護師・栄養士・調理師・栄養士)が参加して職員会議を開催しています。加えて、毎月の乳児会議・幼児会議・給食会議・プロジェクト会議(2~3か月に1回)などの定例会議を開催しています。そのほか、毎日10分程度の職員ミーティングを行っています。日々の子どもや保護者の状況については、朝礼ノート・会議議事録を活用するとともに、リーダー会議で情報共有しています。そのほか、プロジェクト会議で事例を持ち寄り話し合う機会を設けています。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
  • 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
    小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
絵本・おままごと・廃材遊び・机上など4つの遊びの環境設定に取り組んでいます

環境面において、「1・2階ともにオープンスペースで、異年齢保育を行っている点」や「移動式の棚で多岐の保育環境に柔軟に適応可能」といった特徴があります。その中で、「ピアジェ構成論」などを実践しています。そのような手法に沿って、生活目的に応じた絵本・おままごと・廃材遊び・象徴遊び(既製品)など4つの遊びの環境設定を各年齢で工夫して設定しています。また、子どもが自ら玩具や教材を取り出せるよう、子どもの身長に合わせた棚を使用するとともに、収納された状態を写真で示すことで、自分で片付けができるようにしています。

日常的な合同保育のほか、戸外活動や行事の中で異年齢交流を図っています

ワンフロアに2・3・4・5歳児室を設置しており、壁ではなく低い棚で仕切っているため、日常的に別のクラスの活動も感じられる環境になっています。そのような環境下で、朝夕の合同保育のほか、戸外活動や行事の中でも異年齢交流を図っています。また、年齢が上のクラスに行って遊びの様子を見る機会も設けています。そのほか海外の文化に親しむ機会として、英語教室や園内行事(ハロウィン・クリスマス)を行っています。

職員は研修に参加し、子どもの気持ちを尊重する知識や技術を学んでいます

配慮が必要となる子どもの受け入れ体制として、発達相談支援センター・療育センターなどの専門機関や、臨床心理士などの専門職の指導・助言を受けながら対応しています。また発達の過程で生じる園児同士のトラブルについて、魔法の言葉がけ研修やベビーサイン研修に参加し、子どもの気持ちを尊重する知識や技術を学んでいます。園児同士のトラブルや事故が発生した際は、軽微事故(未受診)記録、事故報告書、ヒヤリハット記録簿に記録し保管しています。就学支援に向けた取り組みとしては、小学校の行事(運動会)の見学・学校探索を実施しています。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登降園時の会話以外にSNSを活用し、保護者と園児の情報を共有しています

連絡ノートは、0・1・2歳児と保護者から要望があった園児について毎日取り交わしており、登園時には毎回保護者へ、体温・朝食・睡眠・排便・機嫌・降園時間と送迎者を確認しています。登園時に保護者から得た情報は、登園・降園名簿・職員引継ぎノートを使用し、職員間で引き継いでいます。また降園時には毎回保護者へ当日のエピソードを伝えるとともに健康状態を確認しています。当日の活動の様子は、連絡ノート以外に行事写真やコメント・写真共有アプリなどでも伝えています。

基本的な生活習慣は遊びの中で楽しみながら習得できるよう支援しています

園児の発達の段階と支援の方法は、保育全体的の計画、年間計画(遊び)に記載されており、基本的な生活習慣については、デイリープログラム(各年齢)、年間計画(生活)に基づき指導しています。具体的な指導方法については、例えば食事指導では、箸を使った遊びや、咀嚼を促す絵本・ポスターの活用など、遊びの中で楽しみながら習得できるよう支援しています。また排せつ指導については、トイレに慣れることから始めるなど、個々の発達状況に合わせたトイレトレーニングを実施しています。

就学準備として、5歳児の年明けから個々の状況に合わせて徐々に午睡をなくしています

午睡時間は、0歳児クラスで11時30分~14時30分、1・2歳児クラスで12時30分~14時45分、3・4・5歳児クラスで13時~14時45分と設定しています。なお、寝具は、メッシュマット・毛布・タオルケットなどを使用しています。午睡時間に眠れない子どもがいた場合は、保育室などで過ごしてもらっています。そのほか、就学準備として、5歳児の年明けから個々の状況に合わせて徐々に午睡をなくしています。外で遊んだ後は、机上遊びなどをして過ごしています。

3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
2歳児クラスから子ども同士で話し合う機会を設けて、意見を交換しています

子どもが主体的に活動できるように、「ピアジェ構成論」をテーマとした環境を整備し、遊びに応じたままごと・絵本・廃材・クーゲルバーン・マンカラなどのコーナーを設けています。また、2歳児クラスから朝の会や帰りの会、その日のトラブルを取り上げて、解決方法を話し合ったり、朝の会で目標を設定して帰りの会で振り返るなど、自身が考えて意見ができる様工夫しています。5歳児クラスになると子ども達だけでディスカッションをしています。その成果として、段ボールを使用した「秘密の会議室」を制作しています。

リトミック指導の資格を持った職員により、園児たちは音楽や体操に親しんでいます

音楽的な表現力や体を使った表現力を育む機会として、リトミックを行っています。リトミックは0歳児クラスから行っており、研修を受けた職員が実施しています。自園の先生が指導することで園児達も喜んでおり、開催時間なども柔軟な対応ができています。加えて、今年度より「すくわくダンス」を開催し、専門講師によるダンスの指導を受けています。そのほか、絵画的な表現力を育む機会として、制作遊び・感触遊びを行っています。

天気が良い日はほぼ毎日戸外活動に出かけ、さまざまな動植物と触れ合っています

天気が良い日は毎日散歩に出かけ、近隣の公園などで、固定遊具・砂場遊び・集団遊び・落ち葉・どんぐり拾い・虫探しなどの活動を行っています。また園庭には、人工芝と砂場が設置してあり、砂場遊び・ボール遊び・シャボン玉などをして過ごすとともに、夏野菜(子どもたちで話し合ったキュウリ・ピーマン・南瓜・ニンジン)などの植物にふれることができます。そのほか、カブトムシ・金魚などの生き物を飼育しています。

4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
夏祭りや発表会について、より充実するよう内容を変更して開催しています

子どもの成長や保育の成果を発表する機会として、「運動会・発表会」や、季節や文化・伝承に親しむ機会として、「七夕・お月見・クリスマス会・正月遊び・節分・ひな祭り・スイカ割り」などを行っています。夏祭りは今年度保護者を招いて実施しています。職員と5歳児クラスがお店屋さんになり、保護者と4歳児以下の子どもを楽しませています。さらに、発表会は、より多くの人に快適に見てもらえるよう区民センターを借りて実施しています。なお、行事開催に向けて園児の興味や関心を高めるための工夫として、園内装飾・制作活動などを行っています。

年間行事予定表に加え、園だよりやクラスだよりで行事の内容を保護者に伝えています

行事の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るために、年間行事予定表を3月(在園児)・4月(新入園児)に配布しています。また、行事ごとの目的を園だより・クラスだよりのほか、行事当日の園長挨拶により伝えています。保護者が参加・見学できる行事として、夏祭り・運動会・発表会を開催するとともに、保護者が参加しない活動についても写真販売・ドキュメンテーションなどによりその様子を伝えています。夏祭り・発表会などの行事については、アンケートを実施して保護者の声に耳を傾けています。

誕生会では、職員からの出し物やプレゼントで誕生児を祝っています

子どもの誕生日は、全クラス合同でお祝いし、誕生日カードの紹介や歌、職員の出し物などのプログラムで楽しめるようにしています。また、写真と手形、メッセージを添えた誕生日カードをプレゼントするとともに、行事食では、ニンジンを星形にしたり、ケーキを提供するなど、工夫を凝らした給食を用意しています。さらに、誕生児が主役として喜びを感じられるよう、誕生日会では王冠をかぶるなどの演出を取り入れています。

5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
園児がいつでもくつろげるようクッション材を用いたマットスペースを用意しています

園児が安心してくつろげる環境整備として、各クラスでクッション材のマットを敷いて、絵本を読んだり静かな遊びをすることができるスペースを設けています。また一人きりになりたい園児がいた場合は、段ボールやパーテーションで一人用のスペースを作るなど、落ち着いて過ごせるような環境づくりに配慮しています。

延長保育は、安全面を考慮し段階的に合同保育に切り替えています

18時16分~20時15分延長保育時間として設定しています。なお、延長保育は、4・5歳児は16時30分から、0・1歳児は17:30分から、2・3歳児は17:45分からと、安全面を考慮して段階的に合同保育に切り替えています。18時以降は全ての園児が合同となり、1歳児クラスで過ごしています。合同保育では、普段遊べない玩具を用意したり、個別のスキンシップや異年齢児との関わりの仲立ちをするなどの配慮をしています。

6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
  • 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
食事は完食よりも楽しく食べることを重視し、個々のペースに合わせて食べています

食事は各保育室で行い、個々のペースに合わせて食べ始められるよう配慮しています。3歳児クラスからお当番の合図で一斉に食べ始めており、2歳児クラスでは、食事の終わりの時間を伝えることで、見通しを持てるように配慮しています。なお、食事は完食することではなく、楽しく食べることを重視しています。また、周りが気になり集中して食べられない園児は、保育士の近くで食べるようにするなど気が散らないように配慮しています。

行事食に加え、毎月全クラスでリクエストメニューを実施しています

食事は旬の食材を取り入れ、和食中心ですが、洋食・中華なども楽しめるように提供しています。行事食は行事にちなんだ型取り・セルフバイキング・セルフサンドイッチなど工夫をしながら提供しています。また、毎月全クラスでリクエストメニューを実施しています。食物アレルギーのある園児については、食物アレルギー対応マニュアルに沿って、除去または代替食を用意し、別テーブルで食事を取っています。なおアレルギー食の提供については、色違いの食器やカードを使用するとともに給食室・保育室でのダブルチェックを行い、誤食を防いでいます。

ブリの解体ショーや食材マイスターによる食育活動を実施しています

ピーマン・小松菜・きゅうりを栽培し、収穫したものを和え物・野菜ピザなどの料理に取り入れています。調理体験は、1歳児クラスから機会を設けて、野菜ちぎり、ミックスジュース作りを経験するとともに、5歳児クラスになると、カレーライス・味噌汁・クレープ・たこ焼きドッグなどの調理も行っています。今年度は、ブリの解体ショーを見学しています。そのほか、食材マイスターを園に招き、野菜クイズや断面図の色を見たり、匂いや手触りを体験しています。それをきっかけに野菜嫌いの子どもも野菜を食べるようになっています。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
毎月ヒヤリハット・軽微事故の記録より危険を共有し、対策を検討しています

園児の防災・防犯意識を高める取り組みとして、防災頭巾を着用しての避難訓練(火災・通報・地震)や不審者訓練を行っています。また園児の健康指導として、看護師による手洗い指導・歯磨き指導・衣服の調節指導を行っています。そのほか、園内の事故・怪我防止に向けた対策として、ヒヤリハット・軽微事故の記録より考察して危険を共有するとともに、毎月対策を検討しています。

定期的な健康診断や歯科検診により、園児の健康状態を把握しています

園児の健康状態を把握するため、春秋の健康診断(0・1歳児は毎月)や年2回の歯科健診を実施しています。加えて看護師による、人形や歯形を使った歯磨き指導を行っています。歯磨き指導は2歳児から開始し、プロジェクターでアニメの動画を見ながら指導するなど、楽しく習得できるよう工夫しています。与薬は基本的に行っていませんが、医師の診断で処方された飲み薬・塗り薬・エピペンの場合は薬を預かっています。なお与薬を行う場合は、くすり連絡票・塗り薬連絡票を提出してもらっています。

健康に関する情報発信として、保健だよりの発行やアプリでの配信を行っています

健康に関する情報発信として、季節ごとの健康管理の情報などを掲載した保健だよりを毎月発行しています。感染症が発生した場合は、アプリの一斉送信や玄関先掲示板でのお知らせで情報提供しています。また午睡時は、視診に加えベビーセンサー(0歳児のみ)を使用し、健康状態をチェックしています。午睡時の様子は、午睡チェック表(0歳児・1・2歳児・幼児用)に記録しています。そのほか感染症やSIDSに関する研修として、職員を対象に嘔吐処理研修や救命救急研修を毎年2回実施しています。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
接遇に関するマニュアルを整備し、定期的に研修を行っています

保護者の不安に寄り添い、悩みに専門性を持ちながらアドバイスなどを伝えるよう配慮しています。なお、具体的な接遇方法について、「保護者とのコミュニケーション」という資料を整備し、職員の理解を深めています。また、保護者の子育てや就労等の事情に配慮して支援を行うため、入園時の面談や個別面談などにより、子育てに関する保護者の価値観や就労状況を把握し、行事後のアンケートや保育士体験のアンケートにより、日常的なサービスに係る保護者の意向を確認しています。直近では、保育士体験の期間の延長・施設の改修などを取り入れています。

随時受付可能の保育参加を実施し、多くの保護者を園に受け入れています

保護者同士の交流促進を目的として、年2回のクラス懇談会を開催しています。加えて、保護者と職員の信頼関係を深めるための取り組みとして、保育参加・保育参観・個別面談・保護者会を実施しています。なお、昨年度まで期間をもうけて行っていた保育参加について、今年度からは、保育士体験として随時受け入れ型に変更しています。9時~13時の間で子どもと一緒に過ごし、給食も一緒に食べています。子どもたちの口コミなどで広がり、2月時点で延べ74名の方が参加するなど在園児の保護者がほぼ全員参加しています。

保護者会や個別面談で子どもに関する情報を共有しています

子育ての考え方について互いの理解を深めるために、保護者会での情報提供や個別面談を行い、普段の様子の共有・今後の課題などのテーマで意見を交換しています。また、保護者の養育力向上に向けて保育士体験を開催し、育児に役立つ情報を伝えています。そのほか、その都度保護者からの相談に対応し、アドバイスを行ったり専門機関につなげるよう配慮しています。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
魚の解体ショーや高齢者福祉施設への訪問など、地域機関と連携しています

「子どもの世界観を広げる」ことを目的として、八百屋での買い物体験や、具を決めて夏野菜や種をスーパーに買い物に行っています。また、今年度より2か所の高齢者福祉施設に毎月訪問し、高齢者と一緒に昔遊びやリトミックなどで交流しています。さらに、魚屋さんによる魚の解体ショーの実施や、小学校の開催する小学生体験・発表会練習の見学に参加しています。そのほか、姉妹園との交流など地域機関と連携しながら子どもの体験の幅を広げています。

夏祭りや運動会は地域の方を招待し、園児と一緒に参加できる競技を用意しています

「異文化や多様性に対しての認知を図る」ことを目的として、職員以外の人との交流を促しています。具体的な取り組みとして、運動会・夏祭り・子育て広場・誕生会に地域の方を招待しています。なお、夏祭りや運動会は、一緒に参加できる競技を取り入れるなど交流を促す工夫をしています。また、保育実習生・ボランティア・職場体験を受け入れ、絵本の読み聞かせ、一緒に散歩や室内遊びを行っています。

【講評】
個人情報については入園説明会の際に説明し、同意書で双方確認しています

個人情報については、入園説明会の際に説明し、重要事項についての同意書や、ホームページ・SNSへの写真掲載に関する同意書で確認しています。突発的に個人情報を提供する必要が発生した場合は、その都度、お便りや電話により許可を得て対応しています。また園児の羞恥心に配慮した取り組みとして、0歳児からパーテンションを利用して着替えを行い、また、3歳児以上からは男女に分かれて行っています。加えて、性別の違いを意識する取り組みとして、プライベートゾーンの大切さについて、看護師から説明しています。

プロジェクト会議の研修(不適切保育)を実施し、職員の理解を深めています

園児の権利を尊重する取り組みについては、職員の行動規範に則って対応しています。また、職員の人権教育として、プロジェクト会議の研修(不適切保育)を実施し、理解を深めています。なお、行事後のアンケートや保育士体験のアンケートにより、日常的なサービスに係る保護者の意向を確認しています。そのほか、保護者の価値観に配慮した取り組みとして、午睡の時間などを調整しています。

保育の分析基準や不適切保育の基準について定めた冊子を作成しています

虐待や育児困難などの事案については、虐待防止対策マニュアルに則って対応しています。また、法人で作成した「ちとせの保育をやってみよう」という冊子の中で、保育の分析基準や不適切保育の基準について定めています。そして、それを用いて自己評価を行い、園長と面談などで共有するとともに、その後、エカーズ会議を開催し、自身の行動や言動を振り返る機会としています。なお職員のセルフチェックシートについては、法人で統計を取り、組織的に虐待防止につなげています。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
職員全員に理念や保育方針の記載されたハンドブックを配布しています

法人内で共通して作成・活用しているマニュアルとして、先生の行動規範集ほか各種マニュアルを整備しています。マニュアルに沿った業務の実施状況は、エリアマネージャー・園長・主任保育士が中心になって確認しています。また全職員に、ちとせ交友会保育方針・保育内容・ステートメントブック・カルチャーブックを配布しており、職員は分からないことが起きた場合や、業務点検の手段として活用しています。職員に対しては、入職時研修や年度当初の職員会議の中で、マニュアルの理解と活用を促しています。

目標達成のためのプロジェクトを結成し、さまざまな活動を行っています

今年度、特に重点を置いて取り組んでいるのは、「不適切保育の防止」と「チームワークの向上」です。これらの目標達成に向け、プロジェクトを中心にさまざまな取り組みを行っています。具体的な取り組みとしては、職員ぞれぞれの強みと弱みを掲示して共有しています。加えて「非正規会」を開催し、ちとせの遊びを実施し、理解を深めています。さらに、「最近保育で嬉しかったこと」や「困ったこと」などを話し合うことで、職員間のコミュニケーションを促進しています。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2024年6月10日~2025年3月31日

【評価者修了者No】

H0601051,H2001058,H1801008,H0202003

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