評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

大和東保育園

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

教育保育理念
◆わたしたちは「大きなおうち」を理念に、子どもも大人もみんなが互いに支えあい、育ちあう家庭的な保育園・こども園をつくります。
◆わたしたちの願いは、家庭と保育園・こども園が思いをひとつに一人ひとりの子どもたちの笑顔あふれる毎日を実現することです。
◆わたしたちの夢は歴史の希望である子どもたちが、現在を最もよく生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うことです。

教育保育方針
◆0歳児から5歳児まで異年齢の子どもたちにとって、ゆったりと生活できる場であることを常に心がけ教育保育に取り組みます。
そして、各年齢の発達や過程や、一人ひとりの育ちを大切にし、生活や遊びを通して「生きる力・思いやり・夢」を育み、学びに向かう力が身につくようにいたします。

職員に求めている人材像や役割

優しい心…思いやりと愛に満ちた優しい心を持つ
自分のことだけを考えるのではなく、周りの人とのことを考え、思いやりと愛に満ちた優しい心を持つように努力していく。
謙虚な姿勢で素直…人から学ぶ素直な心を持つ
常に謙虚に素直な心で、自らを反省し、あるべき姿を目指しで努力することが必要。
そのような心を持つ人は、他人のアドバイスを素直に受け入れることができ、乾いた砂が水を吸い込むように、多くのことを吸収し、成長・進歩を遂げることができる。
明るく前向き…与える人になろう
理由を他に求めて不平不満を言うのではなく、ピンチも自分を成長させるチャンスととらえ明るく前向きに真正面から困難に挑戦していく。
誠実に物事に取り組む…物事に最善を尽くす
一生懸命に働くという事は、勤勉であるということであり、仕事に対する態度が常に誠実であるということ。真面目に一生懸命仕事に打ち込む続けた人は、その仕事に精通し、素晴らしい仕事ができる。真面目に一生懸命仕事に打ち込み続けていくことで、ものごとの本質を掴むことができるようになり、そのような人はリーダーとして大成している。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

① こどもが考えているか?
一人ひとりのアイディアを尊重し、挑戦することを楽しむことができる。

② こどもが気づいているか?
大人が提示をしたり、常識を押し付けるのではなく、
自ら気づくことができる。
③ こどもが選んでいるか?
正しい情報を与えられるのではなく、選択肢の中から選ぶことができる。

④ こどもは触れているか?
本物を知り、触れることで命や物の大切さを学び感受性豊かになる。

⑤ こどもは喜んでいるか?
自ら決めた方法で、成功したときの喜びや感動、充実感を大切にできる。

全体の評価講評

特によいと思う点

法人の特別活動の一つとして、幼児クラスに「スポーツプロジェクト」を導入した。プロのスポーツ選手を招き、様々なスポーツ(ラグビー・バレーボール・バスケットボール・短距離等)を体験する活動で、ここでの経験から自信につなげ、更に挑戦する気持ちやプロの選手に憧れる気持ち等を育てている。0~2歳児には、幼児が行っている活動に興味が持てるように、保育士が日々の保育の中で取り入れながら次に繋げている。実施場所については確実に確保できていないため、代替案を計画に入れていくことを考えている。

法人では様々な体験を通して日頃から食育活動に積極的に取り組む等、保育を行う上で長年大切にしている。具体体には「食育:安全・安心でおいしい食事の提供」「植育:季節の野菜を栽培」「触育:食材に触れ、見て、匂いを嗅ぎ、命の大切さを知る」の3つに取り組み、園の特色にもなっている。栄養士・調理師による手作り給食は保護者・職員からも高い評価があり、子どもたちの食への意欲を高めている。ファーム活動では季節の野菜を育て、食への関心を深めている。ランチルームがあるため、友達と一緒に食べることで楽しさや喜びも感じている。

保育の時間を活用した特別活動として、専門講師による「杉アート」を幼児クラスで実施している。大人の常識に当てはめるのではなく、子どもたち自身が描く世界観を尊重することを大切にしている。好きな絵の具の色をローラーで混ぜるのを楽しんだり、子どもたちが豊かな感性を発揮して描いていく中で、隣りの友達と見せ合って褒め合う等、和やかな雰囲気で進めている。同じ材料を使って同じように講師から説明を受けていても、完成した作品には様々な個性が溢れている。

さらなる改善が望まれる点

法人姉妹園から異動や他法人からの保育経験者が園に増えてきており、現在の体制下での可能な取り組みについて考えながら保育を進めている。職員の連携が確立してきた一方で、同時間帯に勤務する非常勤職員の比率が高かったり、休職者がいることで残業が増加している等の様々な状況から、職員体制が厳しい状況となっている。現在は当番の早い職員と遅い職員が、それぞれ勤務時間を伸ばす形で対応しているが、職員の負担は確実に増している。また、残業時間の削減にも努めているが、何よりも早急な対応による職員体制の安定が期待される。

子ども自身の興味や関心を尊重し、自ら遊びや活動を選択して主体的に関わることを重視する保育を目指しているが、現状は職員間で考え実施していることで、大人の都合に合わせた流れとなってしまう場面が見られている。子どもの「やりたい」という気持ちを大切にして遊びや活動の選択肢を増やし、子ども自身で決定できる機会を作っていきたいと考えている。また、興味を刺激するような環境を整え、子どもが自由に探索して遊んだり、子どもの遊び・活動を観察して気持ちに寄り添って援助していくことが求められている。

守るべき法・規範・倫理等については入職前に研修を行って周知しする他、意識の向上を図るための園内研修等も行っている。また、職員の手引きを全職員に配布し、目を通すことができるようにしている。一方で、保育者の子どもへの言葉の使い方や接し方等について一部の保護者から指摘があるため、改めて課題として捉えて対応していくことが期待される。

事業者が特に力を入れている取り組み

基本的な生活習慣は、子ども一人ひとりの発達や意欲に応じて援助している。年度当初の懇談会では、画像を交えて身についていく見通しや保育者の援助をわかりやすく伝え、保護者と連携できるようにしている。2歳児の懇談会では、子どもが取り組む姿やできたことを大人が認めていくことで、子どもの意欲が育まれていくことを伝えている。また、気分によってはやらないこともあること等を伝え、保護者に気持ちの余裕を持って援助ができるようにしている。日々の中で個々に合わせた援助を保護者と丁寧に行えるよう、子どもの姿を共有している。

木々に囲まれた園庭では子どもたちが植物の細やかな変化に気づく等、季節の移り変わりを体感している。どんぐりや落ち葉等の自然物を見つけたり、砂場で自然物を使った見立て遊びやごっこ遊びを盛んに行って楽しむ他、生き物の発見にも目を輝かせて観察し、更に図鑑で調べて関心を高めている。図鑑で虫が住む場所を知って園庭を探索する等、探求する姿も見られている。4・5歳児は園庭で夏野菜の栽培を行い、年下の子も野菜への興味から生育を観察している。5歳児は定期的に生育の様子を観察画を描き、細かな気づきや発見を喜んでいる。

地域の図書館でのお話会やプラネタリウム見学、市民センターの体育館、運動場等、多くの公共施設を積極的に活用していることで、挨拶や振る舞い等の公共心も芽生えている。また、プラネタリウム見学から宇宙への興味や関心を広げたり、広い体育館や運動場でダイナミックな運動遊びを体験する等、新たな体験を楽しんでいる。5歳児は消防署を見学して仕事内容や消防車の説明を聞き、更に消防車に乗せてもらったり防火服を着用させてもらう等で楽しんでおり、お仕事の大切さを感じながら羨望の眼差しを送っている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:在園児103名(89世帯)の保護者(お子さんが複数通園されている場合は年齢の低いほうのお子さんについて回答を得る)。
  • 調査方法:アンケート方式  
    アンケート方式を採用。標準調査項目に独自項目を追加した調査票の提出(ポストへの投函)とWEB入力による回答のいずれかで回収し、弊社事業所にて集計を行った。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:33/89(回答率 37.1% )

利用する園児の保護者89名を対象にアンケート調査を実施し、33名から回答を得た。
総合的な満足度は、「大変満足」27.3%、「満足」66.7%を合わせると93.9%の高い満足度が得られている。
「心身の発達に役立つ活動」、「施設環境は清潔か」、追加項目「子どもの発達に合わせた豊かな感性を育む活動・遊び等が行われているか」では、満票という極めて高い満足度を獲得している。アンケート全体の回答結果として、平均約87%の支持を集めている。
自由記述では、「子どもの様子をよく気にかけてくれる」「子どもの自信につながるような保育を行ってくれる。」等、保育内容についての好意的なコメントがいくつか寄せられている。

アンケート結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか

はい 33名 (100%)

「はい」の回答が100%で全体の「はい」の割合の中で最も高く、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%となった。満票という極めて高い満足度を獲得している。

2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 30名 (91%)
どちらともいえない 3名 (9%)

「はい」の回答が90.9%、「どちらともいえない」が9.1%、「いいえ」が0%となった。9割の非常に高い支持を集めた他、追加項目「子どもの発達に合わせた豊かな感性を育む活動・遊び等が行われているか」では満票という極めて高い支持が得られている。

3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 30名 (91%)
どちらともいえない 3名 (9%)

「はい」の回答が90.9%、「どちらともいえない」が9.1%、「いいえ」が0%となった。9割の非常に高い支持を集めており、食事への配慮については、保護者からの理解を広く得られている。

4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 27名 (82%)
どちらともいえない 5名 (15%)
いいえ 1名 (3%)

「はい」の回答が81.8%、「どちらともいえない」が15.2%、「いいえ」が3%となった。自然や社会との関わりについては、8割台の高い支持を集めている。

5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 25名 (76%)
どちらともいえない 4名 (12%)
無回答・非該当 4名 (12%)

「はい」の回答が75.8%、「どちらともいえない」が12.1%、「いいえ」が0%となった。保育時間の変更については、「無回答・非該当」の値がやや目立つ結果となっている。

6.安全対策が十分取られていると思うか

はい 28名 (85%)
どちらともいえない 5名 (15%)

「はい」の回答が84.8%、「どちらともいえない」が15.2%、「いいえ」が0%となった。安全対策については、8割台の高い支持を集めた結果となった。

7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 31名 (94%)
どちらともいえない 1名 (3%)
いいえ 1名 (3%)

「はい」の回答が93.9%、「どちらともいえない」が3%、「いいえ」が3%となった。9割台の非常に高い支持が得られている。

8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 28名 (85%)
どちらともいえない 5名 (15%)

「はい」の回答が84.8%、「どちらともいえない」が15.2%、「いいえ」が0%となった。8割台の高い支持を集めた他、追加項目「登園時に、子どもの様子についての把握・確認があるか」では、満票に迫る非常に高い満足度を獲得している。

9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 33名 (100%)

「はい」の回答が100%、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%となった。満票という極めて高い支持を集める結果となった。

10.職員の接遇・態度は適切か

はい 25名 (76%)
どちらともいえない 6名 (18%)
いいえ 1名 (3%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「はい」の回答が75.8%、「どちらともいえない」が18.2%で全体の「どちらともいえない」の割合の中で最も高く、「いいえ」が3%となった。「どちらともいえない」の値がやや高く、7割台の支持が示されている。

11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 32名 (97%)
どちらともいえない 1名 (3%)

「はい」の回答が97%、「どちらともいえない」が3%、「いいえ」が0%となった。9割台の非常に高い支持が得られており、病気やケガへの対応については、保護者からの信頼を広く得られている。

12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 28名 (85%)
どちらともいえない 4名 (12%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「はい」の回答が84.8%、「どちらともいえない」が12.1%、「いいえ」が0%となった。8割台の高い支持を集めている。

13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 31名 (94%)
どちらともいえない 2名 (6%)

「はい」の回答が93.9%、「どちらともいえない」が6.1%、「いいえ」が0%となった。9割台の非常に高い支持を集めた他、追加項目「担当保育士は子どもの良い所や個性を認めているか」、追加項目「お迎え時に子どもが満たされた表情をしていることが多いか」でも、同様の支持が得られている。

14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 29名 (88%)
どちらともいえない 4名 (12%)

「はい」の回答が87.9%、「どちらともいえない」が12.1%、「いいえ」が0%となった。プライバシー保護については、8割台の高い支持を集めている。

15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 29名 (88%)
どちらともいえない 4名 (12%)

「はい」の回答が87.9%、「どちらともいえない」が12.1%、「いいえ」が0%となった。8割台の高い支持が得られた他、追加項目「園からのたよりやその他の方法で、日々の子どもの様子や気持ちを知ることができるか」、追加項目「お迎え時に、子どもの様子について話があるか」では、9割を超える非常に高い満足度を集めている。

16.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 27名 (82%)
どちらともいえない 5名 (15%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「はい」の回答が81.8%、「どちらともいえない」が15.2%、「いいえ」が0%となった。要望や不満への対応については、8割台の高い支持を集めている。

17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 23名 (70%)
どちらともいえない 5名 (15%)
いいえ 3名 (9%)
無回答・非該当 2名 (6%)

「はい」の回答が69.7%、「どちらともいえない」が15.2%、「いいえ」が9.1%で全体の「いいえ」の割合の中で最も高くなった。外部の苦情窓口の存在は、6割台の認識となった。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
「大きなおうち」の考えを受け継ぎ、未来を作り出す力を育む思いを込めている

「大きなおうち」の考えを受け継ぎ、子どもたちも職員も地域の人も、みんながひとつ屋根の下で笑い、ひとつになり、そして成長して、未来を作り出す力を育んでいこうという思いを込めている。法人理念→教育保育理念→方針→目標→年度の法人の取り組み・運営方針として段階的に明文化された指針をもとに、乳幼児期の子どもたちの様々な経験や発見を手助けしている。全体的な計画の中には、「大きなおうち」の4本柱「夢を育む」「生きる力を育む」「思いやりを育む」「学びに向かう力を育む」という理念を入れ込んでいる。

6つの運営方針をもとに、園の運営方針を定めている

6つの運営方針をもとに、園の運営方針「EGAO(笑顔)」を策定している。内容は「E:園児を皆で見る。G:頑張る気持ちを大切に。A:挨拶は立ち止まって明るく。O:思いやりを大切に」と頭文字を取って定め、職員が身近に感じることができる表記にしている。この運営方針を達成するための職員育成方針も作成し、相互扶助の精神でお互いに助け合う環境を引き続きキープできるように、「部屋は皆で掃除をする。電話は皆で出る。ペーパー類は皆で補充する。」等も示している。

経営戦略会議を経て主任会議・職員会議で周知する等、情報提供の仕組みがある

法人内で審議事項に対して決定後の流れが確立されていることで、職員全体や保護者に対して周知する流れもできている。決定事項の多くは経営戦略会議を経て、法人主任会議・園の職員会議で周知されている。その後園内の各種会議や議事録等で共有する等、効率的に周知できる仕組みがある一方で、情報の発信方法や受け手に課題が見られている。保護者に関連する決定事項は連絡帳アプリや掲示、毎月の園便り等で周知できる仕組みを作っている。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
子育て支援から利用者につなげる等、地域に開けた活動と居場所の実現を目指している

現状定員が充足している状態ではあるが、今後は少子化の影響によって受け入れ人数が定員割れすること等が予想される。子育て支援を園で行うことで利用者につなげる等、地域に開けた活動ができるよう目指している。また、自治体の動き等を注視し、ニーズに合わせたサービスの提供を行えるよう努めている。最寄りの駅前広場に再開発の計画がある等、市内への新たな転入による子育て世代の増加が期待される中で、地域で選ばれる保育園となるためにも、様々な角度から情報を得ていきたいと考えている。

法人の運営目標や園の目標への取り組みが、具現化できているかを確認する仕組みがある

法人の中間報告や園の中間報告を行い、年間のねらいに対する具体的な取り組みや目指す姿を明確にしており、法人の運営目標や園の目標を職員間で再確認することができる仕組みが機能するようになっている。園の目標・各クラス目標の振り返りや次年度に向けた取り組み等については、何ができるかを考える時間も設けている。地域で選ばれる園として地域に向けた活動が重要であるとの意識が職員自身も芽生えており、より身近に感じるようになっている。目標をどのように具現化し、展開したかを考える思考ができ始めている。

法人の運営方針・各種宣言、事業計画を受けて園の事業計画書、報告書を作成している

毎年新年度を迎えるにあたって法人全体での辞令式があり、理事長から運営方針・各種宣言の説明、経営戦略室長から事業計画の説明を行っている。園では法人共通の年度計画書を活用し、年度末には年間の振り返りを行う等で事業報告書としてまとめ、法人事務局へ提出している。職員には年度初めに伝えるだけでなく、職員会議内で定期的に話をすることで、職員が意識できるようにしている。更に事業計画評価・分析表を作成し、項目や計画内容、上半期・下半期達成度(数値化)、分析・評価をまとめている。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
意見・要望・苦情等があった場合は、苦情解決の仕組みに則り迅速な対応に努めている

玄関には意見・要望・苦情解決の仕組みを掲示しており、法人内の第三者委員等の事業者以外の相談先をわかりやすく明記している。第三者委員へは、専用電話を通じて直接申し立てや相談ができる体制を整えている。連絡帳アプリへの保護者の記載についてはクラスリーダーが確認すると共に、必要に応じて主任に報告する他、保護者からの小さな疑問や質問についても会議で共有して迅速な対応を図っている。また、可能な限りその日の内に返答できるよう心がけている。

子育て支援として保育所体験や健康児童相談(身体測定)、離乳食講座を計画している

園庭開放は満1歳以上で、且つ歩行が安定している乳幼児が利用でき、園児と同じ環境で遊ぶことができる。子育て支援としては保育所体験の他、子育てを始める方・0歳4ヶ月までの方が対象の健康児童相談(身体測定)、離乳食講座を計画している。「どのように赤ちゃんと関わったら良いのか」「働きながら子育てするとは」「保育園の申し込みスケジュールについて」等、生まれてからの生活がイメージできるように保育士や栄養士と対話しながら不安解消につなげており、参加者が園児の様子や園での活動についても知ることができるようにしている。

園の情報を発信することで、地域の子育て家庭の支援につなげている

園の情報をSNSやWEBサイトで発信する機会を増やしたことで、園行事の夏祭りでは地域の親子も参加する等、園児との交流の機会につながっている。また、在籍園児の家庭から紹介を受け、園見学等につながるケースも増えている。以前交流していた高齢者施設の周りで大規模な工事が行われていることから、現在は交流が実施できていない状態である。地域に向けた子育て支援は以前から少しずつ実現できているため、今後は更に地域との関わりが深まるような取り組みを検討していきたいと考えている。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
気象状況の変化により、戸外活動や水遊びについては安全性を考慮の上で実施している

熱中症予防にはこまめな水分補給や休息等が大切なことを伝える他、普段の規則正しい生活やバランスの取れた食事によって体調を整えることも重視している。園では熱中症対策として環境省の暑さ指数(WBGT)を参考にして、実際に指数計で活動場所の値を測定し、日々の活動を決定している。WBGTの値によっては戸外活動や水遊びを中止することもあることを、事前に保護者へ周知している。戸外活動や水遊び等については十分に安全性を考えて実施しているが、保護者からは戸外活動への期待が引き続き示されている。

事業継続計画に園の備蓄品等について示す等、事前の対策を明示している

園では備蓄品として3日分の食糧や応急手当に使用する備品、常備薬・医療的な配慮が必要な子どもへの対応・非常用電源の確保等、一時的に子どもを預かる可能性を想定したものを事業継続計画に示している。園の非常時に使用な備品の組み立て方法や管理については、職員が必ず都度確認する機会を設けている。非常時の備品は倉庫に保管しているが、改めて方法を見直す必要性があるため、スムーズな運び出しができるような整理整頓を考えている。また、賞味期限等のある備品についても、定期的に確認する仕組みが必要であることを認識している。

事故の検証や軽傷報告等の頻度が増えている際は、様々な側面から精査している

職員会議において事故の検証や軽傷報告等も行う他、保育環境の見直しや保育の反省も行っている。法人姉妹園での軽傷報告・事故報告等に関しては、対象児・場所・ケガ等の詳細・経過状況・対応・反省と改善等の情報を園でも共有して職員会議等で周知し、園内での見直しにつなげている。園で事故が起こってしまった際には、事故簿をもとに危険な場所や年齢毎の危険な場所等について話し合っている。受診を要するケガの頻度が増えている際には、子どもの育ちや活動内容、保育環境等を精査していく必要があると分析している。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員に合わせた形で目標設定を行い、勤続年数に応じたフォローアップの仕組みがある

職員一人ひとりが、目標管理シートに自分の課題について記入して提出している。これを踏まえ、園長と進捗状況についての面接を年4回行う仕組みがある。試用期間中の勤務態度評価項目では、保育以外の出退勤状況・挨拶・報告連絡相談・謙虚性・コミュニケーション能力・規律の厳守性等で、園長が達成レベルを確認している。入職後の定期面談では意欲・体調・仕事への取り組み姿勢等を確認し、園長から3つのありがとうを伝えている。職員が不安に感じないよう、勤続年数に合わせたフォローアップの仕組みも整えている。

法人には、個人のキャリアを継続することができる仕組みがある

女性の多い職場でもあるため、法人では産休・育休取得後も再び復職できる仕組みを作っており、現場で活躍する人材が増えてきている。休業終了予定の1~2ヶ月前には今後の働き方について本人と面談を行い、復職者の状況を把握している。また、「産休・育休復帰支援面談シート」等も用いて、勤務時間の希望や育児時短制度利用、所定外・時間外労働に関しての配慮、業務を行う上での配慮事項等を詳細に確認している。年々制度を利用する職員が増え、個人のキャリアを継続することができており、法人としても人材の確保ができる仕組みである。

保育のプロとして信頼されるために「こども性暴力防止研修」を開催している

「こども性暴力防止法」の公布に伴い、法人で働く保育士に向けて「こども性暴力防止研修」を開催している。働く全ての職員は日々子どもたちと真摯に向き合い、心身共に健やかに成長していくことを目指している。この研修を通してより献身的に教育保育活動に励み、子どもたちが過ごす環境がより安心・安全になるよう、今一度認識を改めて実践していく機会となっている。研修後には、保育のプロとして意識する「平等と公平の違い」等についてグループワークでそれぞれの想いを共有し、研修を終えての所感をまとめている。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

運動会はクラス毎での開催により、保護者から「他クラスの競技を見たい」という声が多くある等、年齢毎の成長や内容を見たいという要望が多かったため、前年に引き続き、運動会等の行事の開催方法についてを課題としている。
リーダー層中心に以前行っていた行事開催の流れを確認し、全クラス通して行う方法・乳児と幼児に分け2部制で行う方法について、プログラムを合わせて検討した。その結果、クラス毎の開催から一つ段階を上げ、2部制で開催している。2部制で行うことで競技の準備時間を有効に活用できたり、スムーズにプログラムを進めることができたと評価している。保護者も好印象な様子であったが、園全体を通して競技を見たいという意見も依然としてあった。また、乳児・幼児が共に在籍する家庭は、会の進み具合によっては1部の終了後に待つ時間が長くなってしまうことも懸念されている。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

子どもの姿や様子に応じた生活の流れを、職員一人ひとりが考えて試行錯誤し、良い方法を導き出そうと協力している。行事においても同じように努め、以前は「前年度は〇〇だったから同様に行う」という流れが多かったが、現状に合う形での行事開催に変化させることができている。運動会の打ち合せでは個々の役割の確認や各クラスの競技等について話し合ったが、行事の目的や位置付けまでの確認に至ることはできなかった。反省会では、各係での評価・反省を行ったが、開催方法等についての振り返りには触れていない。保護者は園の行事についてとても協力的であるため、芋掘りの付き添いや芋煮会等への保護者参加を募ると、参加率がとても高く好評である。芋煮会の調理体験では、保護者の協力によりスムーズに工程が進められただけでなく、職員が動きやすい環境でもあった。年長児は包丁を使用して調理することができる等、体験の幅を広げることもできている。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

新たな取り組みとしてスポーツプロジェクトに参加することになったが、1クラスであれば登園時間後の駐車場も競技によっては可能であるが、球技だと道路に面した駐車場は適さないことや、広いスペースが必要な競技もあることから、開催場所の確保を課題とした。
6月よりスポーツプロジェクトを開始するにあたり、公共の場所の使用方法を確認し、遠足でも使用した公園・市民センター・団地の広場等には、ボールの使用の可否について実物を確認してもらったこと等によって了承を得ることができたため、登録して抽選への申し込みを行った。広場も事前予約が必須であるため、問い合わせ後に本予約を申し込んでいる。これらの結果、定期的に申し込みや予約を行って場所を確保し、様々なスポーツに触れ合う経験ができている。また、市民センター併設の図書館はお話会等の他の活動でも利用するため、子どもたちが歩き慣れることにもつながった。雨天中止の日もあったが、大きな広場でのびのびとラクロスにチャレンジする等、とても良い機会となっている。ただし、今後は抽選方式のため、落選した場合等の代替案も必要となっている。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

園では、運動プログラムを実施している。心身の発達に沿ったプログラムを計画し、跳び箱や鉄棒等だけではできない様々な動きを取り入れ、楽しみながら心身を動かして体と脳も一緒に育てる等、体幹・バランス能力の基礎を培っている。活動を通して空間認知能力や集中力、協調性、子ども自身の身体や感情をコントロールする力等、運動だけでは得られない育ちも目指している。法人の特別活動として姉妹園でも実施しているスポーツプロジェクトにも参加し、幼児クラスの活動の充実を図っている。スポーツプロジェクトでは実施場所の選定に課題があり、公共の場所や遠足でも使用している公園、市民センター、団地の広場等の場所の確保が引き続きの課題である。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
WEBサイトやSNSでは、園の情報をわかりやすく提供している

WEBサイトでは、園の概要や施設を紹介する動画を載せる等、園の基本的な情報を入手しやすくしている。また、毎月の園便りも掲載し、月の予定表や各クラスの月のねらいを伝えている。クラス毎の遊びや生活の様子も載せつつ、前の月のねらいに対してどのような保育を行ったか等、活動の意図もわかるようにしている。SNSでは室内・戸外での遊び、食育活動、行事等の保育活動の様子を、写真等と共にタイムリーに配信している。子どもの姿や表情等を捉えた活気ある写真の数々から、園の保育の雰囲気をわかりやすく伝えている。

利用希望者に必要な情報を、WEBサイトやSNS、パンフレット等で伝えている

WEBサイトのお知らせのページでは地域の子育て支援の情報等掲載しており、未就学児を対象とした保育体験や園庭開放、プレママパパの保育園体験、離乳食講座、子どもの健康育児相談会等を案内している。入園希望者に向けては見学会の日程と申し込み方法について知らせる他、入園にあたってのよくある質問としてQ&Aを載せている。SNSからも子育て支援の案内や、未就学児対象の園の行事参加等を随時発信している。利用希望者に配布している園のパンフレットでは、園の基本情報や子育て支援事業等をコンパクトにわかりやすく説明している。

入園希望者には園見学を実施して、保育の様子を丁寧に説明している

入園希望者向けの園見学については、WEBサイトのお知らせからは毎月日時を伝えており、電話での問い合わせから調整の上で随時受け入れている。見学者の対応はどの職員も同じ説明ができるようにするため、説明マニュアルを作成して共有している。案内の際は各部屋で年齢毎に遊ぶ様子や、コーナー保育等の保育内容について丁寧に説明し、園の理念や保育方針を理解してもらえるようにしている。見学者からの質問に応じ、より園の様子が伝わるよう配慮している。また、実施している子育て支援事業についても案内している。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園前に重要事項の説明を行い、書面での同意を確認している

入園前の説明会では重要事項説明書を兼ねた入園のしおりを配布し、園長と主任が内容に沿って説明している。特に保育理念・方針、園のルール、一日の流れ、持ち物等は、スライドでわかりやすく伝えている。また、見本を置き、実際の持ち物等を確認できるようにしている。説明会後に実施している個人面談でも、保育士・看護師・栄養士から入園のしおりについて補足で説明し、疑問点や質問に応じている。重要事項の説明後には、保護者から「保育提供開始のに関する同意書」を受け取り同意を確認している。

入園面談では、子どもの保育に必要な事項や保護者の要望を確認して記録している

入園前には面談を実施し、保護者が事前に記入した個人面談資料や入園前のアンケート等をもとに、保育に必要な情報について保護者と確認している。一連の資料には、家庭状況、生育・健康履歴、生活面や遊び、養育の様子等の項目があり、保護者との面談で子どもの保育に必要な情報がより詳しく得られるようにしている。面談は園長・保育士・看護師・栄養士が順番に行い、各担当毎に必要事項の説明や聞き取りを行っている。保護者の意向や要望は、面談資料や入園前アンケート等に記載する項目を設けており、口頭でも確認して入園後の保育に活かしている。

入園開始時は慣れ保育を行い、子どもが安心して過ごせるよう配慮している

入園前の面談では慣れ保育についても説明しており、保護者の就労状況や意向を確認し、慣れ保育の日程を伝えている。慣れ保育中の子どもの状態によっては、日程に変更があることも保護者に伝えている。子どもへの配慮としては入園前面談からの情報や、入園後の子どもの食事や睡眠等の家庭での育児の様子を保護者に確認し、子どもに応じた援助や関わりができるよう配慮している。慣れ保育中の登降園時間には時差を設け、個別に丁寧な受け入れや伝達を行うことで、保護者も安心して園に預けることができるようにしている。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
全体的な計画を踏まえ、子どもの状況に応じた指導計画を作成している

法人の理念である「大きなおうち」の「生きる力・思いやり・夢・学びに向かう力」の4本柱が、遊びを通して育つことを目指し、全体的な計画を踏まえて各年齢の発達に合わせた指導計画を作成している。指導計画については各クラスや乳児・幼児の各フロア会議で、具体的な活動内容と子どもの様子・成長について意見を交換して作成しており、カリキュラム会議での検討を経て確定させている。各計画はPDCAサイクルにより、子どもに即した計画となるようにしており、年間指導計画では期毎に、月間指導計画は毎月の職員会議毎に評価・反省を行っている。

指導計画の評価・反省や個人記録をもとに、子どもの成長発達を確認している

月間指導計画に沿った実践的な内容の週案を作成し、週毎の振り返りを記録している。この振り返りでは活動を通した子どもの育ちを考察しており、次週の環境構成や配慮の見通しも示している。日誌には、全体の評価・反省と共に、0~2歳児は個別記録を、3~5歳児は特筆すべき個人の状況を記録してあり、具体的な保育内容と子どもの状況が把握できる内容となっている。一人ひとりの子どもの発達の経過を0~2歳児は毎月、3~5歳児は3ヶ月毎に記録して個々の状況を把握し、保育の中での具体的な援助に活かしている。

会議では保育計画や子どもの情報共有を行い、全職員で全園児を見る意識を高めている

毎月カリキュラム会議を行い、月間指導計画の読み合わせと検討を行って修正につなげている。会議には非常勤職員も出席し、全職員で各クラスのねらいと計画の内容を共有している。月2回実施の職員会議や月1回実施の乳児・幼児の各フロア会議では、クラスの状況や個別の子どもの状況、具体的な援助、家庭状況等について細かな情報交換を行っており、全職員で全園児を見ていく意識を高めている。毎日の子どもの健康面の変化や状況、保護者からの伝達事項は連絡会の議題用紙に記録し、必ず全職員が記録内容を確認している。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
  • 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
    小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子ども一人ひとりの状況を、家庭状況や個別記録から把握して保育を行っている

子ども一人ひとりの発達や家庭での様子を把握して保育を行っていくため、保護者との送迎時の会話や、0~2歳児の連絡帳でのやり取りを通して確認している。発達経過記録は0~2歳児が毎月、3~5歳児が3ヶ月毎に記録して、個々の成長発達の状況や課題になることを確認している。個別の援助については、担任間だけでなく職員会議でも子どもの情報や援助についての意見交換をして、園全体で考えていけるようにしている。発達記録の意見交換等をもとに、一人ひとりに応じた保育を行っている。

異文化に触れる機会を通して、子どもが互いを認め合う心が育まれるようにしている

3~5歳児は、外国人の講師による異文化交流や英会話を毎月導入している。異文化交流や英会話では外国人の講師に興味が湧いたり、文化の違いを知ったりと活動から認め合えるきっかけを作り、子どもが異文化を自然に受け入れていけるよう取り組んでいる。外国人講師の出身国の動画を見たり、その国の話を聞いて外国の様子を知り、一緒に歌やダンス等をして交流している。子どもたちは外国の様子から新たな気づきを得たり、英語の歌や言葉に親しんだりして楽しい時間を過ごしており、異文化を受け入れて講師の先生への親しみを感じる姿となっている。

特別な支援の必要な子どもと他の子どもが、共に成長できるよう配慮している

特別に配慮が必要な子どもに対して適切な援助ができるよう、臨床心理士による巡回指導を月2回受けている。臨床心理士による観察からのアドバイス等は保護者とも共有して、子どもへの連携した援助や関わりができるようにしている。また、職員会議では臨床心理士のアドバイスをもとに、子どもへの理解を深めて共通認識ができるようにしている。クラスでは特性に配慮して関わる時間や、活動の参加の仕方を考慮し、他の子どもと一緒に過ごせるようにしている。共に過ごすことで子ども同士でつながりを持ち、互いに育ち合う姿となっている。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登降園時は、子どもの状況を保護者と伝え合って確認している

登園時は保護者に子どものを状況を確認して、その情報を保育日誌②に記録している、乳児は連絡アプリからも、家庭での様子を確認している。早番担当者は、担任に口頭と保育日誌②の書面で申し送りをしている。日中の子どもの様子や保護者に伝達する内容は各クラスで保育日誌②に記入し、夕方の保育を遅番担当者に引き継ぐ際はこの保育日誌②を用いて伝えている。遅番担当者は引き継ぎ内容と、その日の子どもの様子を伝えるように心がけている。アプリからは0~2歳児が各子どもの様子を伝え、全クラスの活動の様子を写真でも投稿している。

家庭と連携を取り、子どもの状況に応じて基本的生活習慣が身に付くよう援助している

基本的な生活習慣は、子ども一人ひとりの状況に応じて家庭と連携して進めている。おむつからパンツへへの移行の際は、個々の排尿間隔を見てトイレに誘い、排泄に成功した子どもの姿やトイレに向かう意欲を認めていくことを大切にして進めている。箸への移行は家庭での使用状況を確認してから、園での導入につなげている。箸に移行後も、扱いが上達できるように箸遊びの道具を部屋に設置している。保護者会では食具の持ち方や着脱の援助の仕方、トイレトレーニングの進め方等を説明し、保護者と連携して子どもへの援助ができるようにしている。

家庭との生活リズムに配慮し、一人ひとりに合わせたせ休息を取れるようにしている

午睡は家庭との生活リズムの連続性に配慮し、個々の子どもに応じた睡眠時間になるようにしている。家庭での睡眠時間が短い場合には早めに入眠に誘い、夜に眠れない様子のある子どもには午睡時間を短くする等で調整している。午睡から早めに目覚めたら無理に再眠させることなく、他の部屋で静かに過ごして遊べるようにしている。幼児クラスの午睡については休息の時間として捉え、無理に寝かしつけることはしていない。5歳児は11月頃より子どもの様子によって徐々に横になっての休息を取らず、就学に向けて生活リズムを整えている。

3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもが主体的に集団遊びに参加して、楽しさを味わえるよう援助している

子どもが好きな遊びを見つけて、じっくりと遊べるようコーナー保育を行っている中、3~5歳児になると構成遊びでは子ども同士が同じイメージを持って協同的に遊ぶ姿や、おままごとで友達と役割を持って主体的に遊ぶ姿が見られている。戸外では、鬼ごっこ等のルールのある集団での遊びも取り入れている。2歳児では簡単なルールのある追いかけっこを保育者と楽しみ、参加していない子も楽しく遊ぶ様子から徐々に仲間に入って遊んでいる。4歳児はドッジボールのルールを理解し、仲間と協力して対戦する楽しさを感じる等、繰り返し遊ぶ姿となっている。

子どもたちが製作や音楽を通して、表現することを楽しめるようにしている

子どもが表現することを楽しむことができるように、季節や行事にちなんだ製作を取り入れている。3~5歳児では夏祭りの景品作りをして、季節に合わせて花や果物を製作している。アトリエ室や幼児室には製作コーナーを設定し、紙類や糊、ハサミ、画材、廃材等で、子どもが自由に表現を楽しむことができるようにしている。また、日頃から歌やダンス、遊戯等の音楽を楽しむ遊びを取り入れている。大きくなった会(発表会)での4・5歳児は、劇中での演じ方やダンスの振付を自ら考える等、表現する楽しさを味わっている。

戸外活動では子どもが身近な自然に親しみ、季節の移り変わりを感じている

園庭には桜の木や柿、夏みかん、梅の木等の実のなる木々があり、季節の移り変わりを身近に感じることができる環境となっている。園舎の窓も大きいことから、室内からも自然の様子に気づくことができる。秋には紅葉した落ち葉を見つけて遊んだり、どんぐりを拾って砂場のおままごとに使ったり、集めた数を数えたりして自然物を活用した遊びを楽しんでいる。園庭では様々な生き物も観察できるため、図鑑で虫のいる場所を確認して探す姿も見られている。近隣の公園にも出かけ、様々な自然への発見や気づきを楽しめるようにしている。

4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
行事は子どもたちが意見を出し、意欲的に取り組めるよう援助している

夏祭りでは3~5歳児が景品作りに取り組む中で、子どもたちに作りたい景品を聞くと、地域等での祭りの体験から次々と意見が出されている。装飾も子どもの提案から提灯作りをする等、子どもたちで夏の体験を再現することを楽しみ、意欲的に準備に取り組んでいる。大きくなった会では、4歳児が役決めや踊りの振付を考える際には、子どもたちが意見を出す場を設けている。5歳児ではどんな劇を発表するか、どんな演じ方をするか等、子どもの話し合いを中心に決めている。また、必要な小道具も皆で考え準備する等、意欲的に取り組む姿となっている。

行事は、皆で力を合わせて達成感が得られる体験となっている

運動会では4歳児が演目のバルーンに友達と一緒に取り組み、新しい技に挑戦したり友達とタイミングを合わせて上達していくことで、皆で喜びを共感し合ってている。5歳児の組体操では人数を増やしていくことで呼吸やタイミング、バランスが必要なことを感じ、友達同士で声をかけ合いながら距離間を調整している。また、昨年の5歳児が民踊をかっこよく踊っていた姿に憧れ、組体操に加えて民踊にも取り組んでいる。振りを合わせていくことや隊形移動等、皆で協力し合っていくことで大きな達成感につながっている。

保護者に行事の理解が得られるよう、子どもたちの取り組む様子を丁寧に伝えている

年間行事予定表は在園児に前年度の3月に、新入児には年度当初に配布し、保護者が参加行事等に向けて調整しやすくしている。行事の練習が始まる頃には、午前中から練習を行っていることも多いため、早めの登園を無理のない範囲でお願いしている。行事に取り組む子どもたちの過程は写真投稿として毎日配信する他、毎月発行の園便りや都度のドキュメンテーション掲示から伝え、成長の様子を保護者と共感できるようにしている。保護者参加の行事後はアンケートを実施し、感想や意見を確認している。

5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
家庭的な雰囲気の中で、子どもが一日を安定して過ごすことができるよう配慮している

法人の理念である「大きなおうち」のもとで、子どもにとって園が家庭の延長となるように、大人も子どもも集える家庭的な雰囲気作りを心がけている。全職員で全園児を保育していく姿勢を取っていることで、一人ひとりの子どもの発達やペースに応じた柔軟な対応ができるようにしている。コーナー保育によって子どもが好きな遊びを選択できるようにして、いつでもくつろげる空間も設定しており、個々のペースで過ごすことができるようにしている。午睡時間は子どもに合わせて調整を行う等、子どもたちが一日を安定して過ごせるよう配慮している。

保育時間が長くなる中で、子どもたちが楽しく遊べるよう配慮している

夕方17時以降は1・2歳児のいる乳児室に0歳児も加わって合同保育となり、そのまま部屋を移動すること延長保育まで過ごしている。3~5歳児は夕方に幼児室で過ごし、18時には乳児室に移動して全クラスでの合同保育となっている。延長保育までは、乳児・幼児室でのコーナー保育を行い、日中同様に子どもが好きな遊びを選択して過ごしている。延長保育は人数が少なくなることで、保育者と1対1でのゲーム遊びや、不安な様子があればゆったりと関わって遊ぶ等、保育時間が長くなっても楽しく過ごせるよう配慮している。

6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
  • 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
ランチルームを設け、子どもがゆったりと食事を楽しめるようにしている

1・2歳児の乳児室にはランチルームエリアを設け、3~5歳児は5歳児の部屋をランチルームとして使用している。食事の場所を設けていることで、子どもたちがゆったりと落ち着いて食べられるようにしている。3~5歳児はクラス毎に食事を開始し、保育者は一緒に食べることでおいしさを共有する等、楽しい雰囲気となるよう配慮している。食事が終わった子どもから、下膳をして幼児室で過ごしている。食事量は子どもの状態に応じて適量を配膳できるようにして、3~5歳児には食べられる量を聞きながら配膳している。

献立には旬の食材を豊富に取り入れ、季節感のある食事を提供している

旬の野菜を豊富に献立に取り入れた季節感のある食事を提供する他、子どもたちに旬の野菜について話したり触れる機会を作る等、関心を持って食べられるようにしている。また、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく提供しておいしく食べられるよう配慮している。献立は2サイクルとなっており、1回目で喫食状況を確認して、2回目には量や味の調整して食べやすくしている。また、行事食にも力を入れており、見た目や盛り付け方を工夫して喜んで食べられるようにしている。伝統行事にちなんだ献立の際は、その意図等をわかりやすく伝えている。

食育活動を積極的に取り入れ、子どもたちが食に興味や関心を持てるようにしている

食育活動を積極的に取り入れ、0~2歳児も野菜に触れたり匂いや感触を感じたりして、興味を持てるようにしている。4・5歳児は園庭で野菜の栽培を行っており、様々な夏野菜を育てている。子どもが水やりや雑草取り等の世話をして、5歳児が定期的に観察画を描く等、生長の細かな様子に気づいている。収穫した野菜は献立の食材に加えており、自分たちで育てた野菜を意欲的に食べる姿となっている。5歳児は味噌作りを行い、できあがった味噌は例年実施している芋煮会の主汁に使う他、芋汁の具材の調理も体験する等、皆でおいしく食べている。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
子どもが健康や安全に関心が持てるよう、健康教育を実施している

看護師による健康教育を行い、ケガや病気の予防法等を視覚的な教材を用いてわかりやすく伝えている。3~5歳児に手洗いの大切さを伝える際には、手洗いの歌等で洗い方の手順や丁寧な洗い方を知らせている。また、4・5歳児には手洗い用スタンプも使い、洗い残しを確かめている。散歩の際には、交通ルールや公園での安全な遊び方が身に付くよう都度伝えている。5歳児は公園の危険個箇所について子ども同士で話し合う時間を持ち、子どもが危険に感じたことを伝え合う中で安全な遊び方への意見出される等、互いの気づきとなっている。

子どもが健康や安全に過ごせるように、職員間で連携して対応している

保育士と看護師とが連携して毎日の子どもの健康状態を把握し、気になる様子があれば、必要に応じて嘱託医にも相談できる体制を築いている。緊急で受診が必要な際等には、保護者に医療機関の選択を確認しており、各医療機関を事務所に掲示する等迅速に対応できるよう備えている。また、緊急時に備え心肺蘇生法や熱性痙攣の対応等を訓練で学び、全職員が的確に対応できるようにしている。遊具等の誤飲を防ぐため、チェッカー等も用い得て遊具の点検を行う他、ヒヤリハットは各クラスで月毎に記録して職員会議で共有し、安全に向けて対応している。

子どもの健康維持に向け、保護者へ丁寧に発信している

毎月発行の保健便りでは、季節毎の健康管理のポイントや感染症の予防対策、家庭での事故の注意喚起、生活リズム等、子どもの健康維持に役立つ情報を発信している。感染症発症の際にはアプリでの配信や保健便りから伝える他、保健専用の掲示板からも、病気の特徴やケアについての内容を掲載している。入園前の説明会ではSIDSに関する園での予防対策や配慮事項を説明する他、0・1歳児の保護者には「SIDSに関するアンケート」を実施して、保護者と共に子どもの睡眠時の安全を徹底できるようにしている。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者の就労や子育ての個別状況に応じ、必要な支援ができる体制を築いている

就労状況や家庭状況を保護者と確認し、状況に応じて保育時間を決定している。急な残業や保護者の体調不良等での保育時間の変更には柔軟に対応し、延長保育の利用も可能としている。保護者とは日々のコミュニケーションを大切にして子どもの育ちを共有しながら、保護者の就労や子育ての支援に協力していく姿勢を示している。0~2歳児の連絡帳等からの日々の相談や悩み等には、応答的に対応している。個人面談は年1回設け、育児の相談にも応じているが、それ以外でも随時面談が可能なことを伝え、保護者支援ができるようにしている。

保護者に子どもの姿や活動の様子を伝え、保育活動への理解が得られるようにしている

毎日の子どもの様子は、0~2歳児が連絡アプリから伝え、各クラスの活動の様子は写真を投稿して伝えている。保護者が参加していない行事や活動等もドキュメンテーションにして、玄関や階段踊り場等に掲示して子どもの様子を伝えると共に、保育活動の意図やねらいについても理解が得られるようにしている。毎月発行の園便りでは、各クラスの活動内容や活動を通した子どもの成長の様子が、保護者に伝わるようにしている。SNSからは日常の保育や行事、特別活動等においての子どものいきいきとした姿を、映像とコメントを入れて紹介している。

懇談会や保育参加を行い、保護者と子どもの育ちを共通認識できるようにしている

懇談会では保護者と子どもの育ちを共通認識できるように、日常の子どもの生活や遊びの様子等について、動画や写真を用いてわかりやすく伝えている。年度当初の懇談会では、基本的な生活習慣を身に付けていく見通しやタイミング、進め方等を伝え、子どもへの援助が保護者と連携してできるようにしている。保育参加では子どもの誕生会への参観を行う他、子どもと一緒に食事まで行っている。保育参観・参加を通して、保護者と子どもの成長の喜びを一緒に共感し、普段の子どもの様子を共有できる機会としている。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域の施設を積極的に活用して、子どもたちの体験を広げている

5歳児は積極的に地域の施設を利用した活動を取り入れ、図書館の利用や図書館主催のお話会への参加、消防署やプラネタリウムの見学等を行っている。消防署では、消防車の梯子を伸ばす様子を見学したり、防火服の試着等を体験し、消防署への関心を高めている。市の郷土館にあるプラネタリウムの見学では、宇宙の様子を映像を通して知ることができて新たな知識を得ている。地域の運動場や体育館では、特別活動のスポーツプロジェクトでのダイナミックな運動や保育活動で利用しており、4歳児は広い体育館でボールを使った遊びを思いきり楽しんでいる。

子どもたちが地域の人や卒園児と交流する機会がある

園の夏祭りや運動会には地域の人を招いたり、園庭開放に地域の親子が来園する等、園の子どもたちが地域の人と交流する機会となっている。また、小学校が隣接していることで運動会のリハーサルに招待される等で交流している。また、2年生が授業で園を訪れた際には、5歳児と一緒に鬼ごっこやじゃんけんゲーム等をして触れ合っている。また、学生ボランティアとして中学生や小学生が訪れ、お世話をしてもらったりして楽しい体験を重ねている。勤労感謝の日には、地域の警察や消防署に手紙やプレゼントを渡し、日頃の感謝を伝えている。

【講評】
子どものプライバシーを保護し、羞恥心に配慮した保育を行っている

入園時に入園時には「個人情報に関するアンケート及び同意書」を保護者に配布し、個人情報の利用内容毎の可否を確認して同意を得ている。全職員では、保護者の同意なしに外部への個人情報の提供が禁止であることを周知徹底している。子どもの羞恥心に対する配慮では、失敗した際等には負担のかからない言葉がけや態度で接することを心がけている。着替えやトイレは外部から見えないよう配慮し、男子便器にも衝立を設置している。幼児の着替えは男女で場所を分けて行い、衣服の着脱は全部脱ぐことのないよう乳児から着替え方の順番を伝えている。

子ども一人ひとりに丁寧な援助を行い、子どもを尊重した保育に努めている

子どもの人権に関するマニュアルの確認や人権擁護のセルフチェックを用いて、職員各自で日々の保育の振り返りを定期的に行っている。会議等では、保育者主導の保育になっていないか、子どもへの言葉がけは適切であったか等を確認し合っている。保育では、子ども一人ひとりが自分の意志により遊びを選択できる保育環境を提供し、個々に応じた丁寧な援助を心がけている。子ども同士のトラブルでは、保育者が決めつけて対応することなく、互いの子どもに寄り添って対応し、子ども同士で話し合いをして自身で気づきが得られるよう対応している。

虐待防止や育児困難な家庭への支援に向けた対応や対策の確認をしている

法人で作成している「虐待防止マニュアル」には、子どもや保護者の様子から虐待への早期発見につながるポイントを示しており、全職員で対応や援助の仕方を確認している。虐待の予防につながる保育者の関わり方も参考にして、日常の保護者や子どもの状況・変化を注視して対応に活かせるようにしている。虐待防止や育児支援についての外部研修にも積極的に参加し、参加した職員が会議で報告して職員間で理解を深めている。支援の必要な家庭がある場合には、職員会議で保護者の状況を共有して関係機関と連携を取り、必要な支援ができるようにしている。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
業務に必要な各種マニュアルを整備し、基本事項や手順が明確にしている

業務に必要な各種マニュアルを整備して基本事項や手順が明確に示しており、職員がいつでも活用できるように事務室の手に取りやすい位置に保管している。職員の手引きには、仕事の姿勢や考え方、園の業務、行事担当、安全管理、接遇等の保育業務に必要な内容を示しており、全職員が所持している。年度当初の職員会議では職員の手引きの内容を確認し、園内研修でも活用して業務の標準化を図っている。園独自マニュアルも作成しており、各種業務の手順等の他、園庭や室内、運動遊びの内容を示して職員の保育の安全面での意識も高めている。

職員の手引書は全職員が所持し、日常業務での点検や確認に活用している

職員の手引きは全職員が所持して、各自が日々の保育の点検や確認に活用できるようにしている。園独自のマニュアルには、安全への配慮を確認できる項目があり、園内の危険箇所マニュアルや園庭遊び、室内遊びと共に今年度は運動遊びマニュアルを作成して、日々の保育での安全点検に活用している。職員の手引きは法人統一の箇所は法人で見直しを行い、園独自のマニュアルは年度末に内容の確認し、変更がある箇所は新年度に差し替えている。日頃から業務手順等に不明な点があれば、マニュアルの確認を常に行うようにしている。

保育業務は、職員や保護者の意見を活かして改善できるようにしている

カリキュラム会議や職員会議、乳児・幼児のフロア会議では、保育計画や子どもへの援助、保護者対応等、保育に関することを検討している。各会議では職員が意見を出し合って、様々な視点を持って検討ができるようにしている。乳児・幼児のフロア会議には非常勤職員も参加しており、日常の保育の中での気づいたことや改善点等の意見を出して話し合っている。保護者からの意見や要望については、日常の会話や連絡帳から確認して改善や見直しに反映させる他、行事の実施後には保護者アンケートを行い、保護者の意見を次年度に活かしている。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2024年8月5日~2025年3月31日

【評価者修了者No】

H1001034,H1801022,H1601019

評価結果のダウンロード

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