評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)利用者一人ひとりの障害の状況を理解し、その方に適した支援を考え、行う。
2)利用者の人格、自己決定を尊重しながら、その方にとってより良い支援を行う。
3)利用者が安心して、楽しく毎日の生活が送れるように環境を整える。
4)利用者の心身ともに、健康でいられるように、医療機関と連携をとりながら、健康維持に努める。
職員に求めている人材像や役割
職員は、法人理念や施設の運営方針を理解し利用者の立場に立って勤務遂行する。この職務を理解し、利用者一人ひとりに適切な支援を行う。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
利用者の気持ちをくみ取り、利用者の思いを大切にする支援を考え、行動できること。
全体の評価講評
特によいと思う点
元々が女性のための生活寮だった設立前の経緯があり、当グループホームの利用者は女性に限られている。職員・世話人も全員が女性で羞恥心に配慮しやすい環境にある。利用者の障害特性は様々であるが、家庭的な雰囲気の中で日頃から悩みごとなど何でも話せる関係作りを行い、個々に適した助言や支援を提供している。利用者の自己決定を尊重しつつ、社会に出ても恥ずかしい想いをしないよう生活全般を支援している。
利用者の健康維持のため、毎週土曜日の午前中に体操教室を開催している。法人内のリハビリ職員が指導にあたり、一時間しっかり身体を動かしている。体操を始める前には体温・血圧測定をして、利用者の健康状態を確認している。
休日は利用者それぞれ自由にやりたいことができるよう支援している。利用者自身で外出する方や家族と食事に出かける方、地域の青年学級への参加など様々に過ごしている。個別での買い物やみんなでカラオケに出かけるなど、利用者が楽しく過ごせるよう柔軟に支援している。
さらなる改善が望まれる点
健康維持や栄養バランスに配慮した食事の提供を目指し支援しているが、日々の食事提供は世話人の裁量によるものが大きく、職員の入れ替わりや配置により栄養バランスや利用者の満足度にバラつきがあると感じている。職員の入れ替わりにも対応でき、どの職員が担当しても安定した量や質を保てるよう、ミールキットによる食材サービスの利用や食事の提供に一定の基準を設けるなど、調理業務の標準化に向けた取り組みが期待される。
職員はシフト制の交代勤務のため、日々の職員間の情報共有には申し送りノート(職員連絡帳)やグループLINEを活用している。また、2~3ヶ月に1回の職員ミーティングは議事録を残し、出席できなかった職員も必ず確認するように促している。しかし、情報取得に対する意識や得た情報の活用は職員によって差が見られ、利用者対応の変更等に対応できていないことがある。利用者の不安や混乱につながらないよう、引き続き職員間の情報共有および連携を深めていくことが求められる。
個々の利用者に対する支援の内容やその日の利用者の様子などは、サービス提供記録や日誌に記録している。サービス提供記録は個人別に記録し、まとめたものを個別支援計画書ファイルに残しており、利用者の継続的な様子がわかるようになっている。また、同じものを家族にも渡して事業所の様子を伝えている。ただし、記録の内容や記述のポイントなどは職員間でばらつきが見られる。職員間および家族に必要な情報が過不足なく正確に伝わるよう、記録の残し方については一定のルールを設けるなど見直しや工夫を図っていくことが望まれる。
事業者が特に力を入れている取り組み
個々の利用者に対する支援とその日の様子などは、サービス提供記録として個人別に詳細に記録している。記録を基にサービス管理責任者が定期的にモニタリングを実施して、個別支援計画に基づいた支援の状況や利用者の状態の推移を確認している。モニタリングでは支援目標ごとのサービス提供状況のほか、利用者本人の感想や満足度を確認し、目標の達成度(ニーズの充足度)を明確にして次の目標設定や支援内容の見直しを図っている。丁寧なモニタリングにより、個別支援計画に基づいた利用者支援のPDCAサイクルを推進している。
利用者の健康・体力維持を目的に、法人内のリハビリ職員が利用者の体操指導を実施している。毎週土曜日の午前中に一時間、ヨガマットを敷いてリハビリ職員指導の下でしっかりと身体を動かしている。体操実施前にはバイタルチェック(検温・血圧測定)を行い、体調に無理のないように注意して実施している。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:在籍する利用者全員を対象とする。
- 調査方法:アンケート方式,聞き取り方式
聞き取り方式とアンケート方式を併用して実施した。 - 有効回答者数/利用者総数:4/5(回答率 80.0% )
4名の利用者より回答を得ることができた。
事業所に対する総合的な感想では、「大変満足」が1名、「満足」と「どちらともいえない」がゼロ、「不満」が2名、「大変不満」が1名であった。
自由意見では、他の利用者や職員についてのコメントが挙げられた。
アンケート結果
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
「新しい職員がいる」というコメントがあった。
2.利用者は、主体的な活動が尊重されているか
回答者の全員が「はい」としている。自身の過ごし方などについてのコメントがあった。
3.グループホームでの生活はくつろげるか
自身の過ごし方についてのコメントがあった。
4.職員が利用者の家族等に連絡をする場合、方法や内容等についてあらかじめ利用者の希望が聞かれているか
具体的なコメントはなかった。
5.グループホーム内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「自分で掃除する」というコメントがあった。
6.職員の接遇・態度は適切か
「困りごとを聞いてくれる」というコメントがあった。
7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「薬は職員が預かってくれる」というコメントがあった。
8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「管理者に伝える」というコメントがあった。
9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
具体的なコメントはなかった。
10.利用者のプライバシーは守られているか
具体的なコメントはなかった。
11.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
「生活や仕事のことを話すことがある」というコメントがあった。
12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
具体的なコメントはなかった。
13.利用者の不満や要望は対応されているか
「話を聞いてくれる」というコメントがあった。
14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
具体的なコメントはなかった。
サービス分析結果
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
利用開始時には書面に基づいて基本的なルール等の説明を行い、同意を得ている
当グループホームを利用するにあたって利用者側が知る必要のある基本的なルールや重要事項等は、契約書や重要事項説明書に基いて説明している。説明後にこれらの契約書類に署名と捺印を得て、サービス内容や利用者負担均等に対する利用者側の同意を確認している。利用契約締結の際の説明は、サービス管理責任者も兼務するグループホームの管理者が担当している。
利用者の個別の事情や要望は、利用開始時のほか随時面談をして把握している
サービス提供のために必要となるそれぞれの利用者の個別の事情や要望などは、利用開始前や利用開始後にも随時面談をして把握している。収集した生活歴や医療の状況等の基本情報や家族構成などの情報は、利用者の個人ファイルに整理している。新規利用者が新しい環境に慣れることができるよう、個々の趣味や意向に合わせ快適に過ごせるための部屋作りを利用者と職員で考えて実施している。決まりごとに関しては入所時に説明するとともに、入所後も個別の状況に応じてルールを伝えている。
利用者の意向や状況の変化など個々の事情に応じて他事業所への移行等を支援している
利用者から他のグループホームを見学したいなどの要望があった際には、相談支援事業所と連携して見学や体験を支援している。サービス終了となる場合にも、利用者の不安を軽減させることができるよう個別の状況に応じた支援を実践している。これまで、身体状況の変化により介護老人保健施設に移行した利用者がおり、サービス管理責任者が面会に訪れて本人の様子を把握しながらアフターフォローをした事例がある。また、家庭の事情により退所となったケースでは、行政とも連携しなら保護者対応に努めた。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
アセスメントで個々の課題を明確にし、利用者の意向を基に個別支援計画を作成している
利用者一人ひとりの心身状況や生活状況等は、統一したアセスメント表を整備して把握している。アセスメントで個々の課題を明確にするとともに、利用者本人や家族の意向を確認して個別支援計画を作成している。個別支援計画は、利用者自身が読むことができるように漢字に振り仮名をつけている。個別支援計画に基づいた支援の状況や利用者の状態の推移は、サービス管理責任者が定期的にモニタリングを実施して確認している。再アセスメントに関しては、利用者本人等の状況が変わった時と半年に1度実施するようにしている。
日々の支援内容や利用者の様子は、日誌や個別のサービス提供記録に記録している
個々の利用者に対する支援とその後の経緯やその日の様子などは、日々の記録として詳細に記すようにしている。日々の記録はサービス提供記録として個人別に記録し、まとめたものを個別支援計画書ファイルに残しており、利用者の継続的な様子がわかるようになっている。ただし、記録の内容や記述のポイントなどは職員間でのばらつきが見られる。食事のメニューや服薬支援の状況などは日誌に記載し、全体的な支援内容が確認できるようにしている。
申し送り帳やグループLINEを活用して職員間の情報共有を図っている
職員専用の申し送り帳やグループLINEがあり、職員間での情報の共有化に活用している。利用者定員6名に職員が8人程度の体制できめ細かい支援を提供しやすい環境にある。2~3ヶ月に一度のミーティングでは、活発な意見交換が進められており、利用者の変化等に関する情報が共有できるようにしている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
- 関係機関と連携をとって、利用者一人ひとりに応じた支援を行っている
【講評】
利用者の様子は生活記録として個人別に記入し、個別支援計画書ファイルにまとめている
利用者一人ひとりに応じて個別支援計画を作成し、計画に基づいて支援を提供している。個別支援計画は統一したアセスメント表を整備し、課題が明確になるようチェック欄を設けている。月ごとの課題を設定して毎月面談を実施、半年毎に見直しを行っている。日々の利用者の様子は生活記録として詳細に記している。生活記録は個人別に記入し、まとめたものを個別支援計画書ファイルに綴じて利用者の様子が継続的にわかるようにしている。
伝えたいことをイラストにするなど、利用者の特性に応じて工夫している
個別支援計画は利用者自身が読むことができるよう、漢字には振り仮名をつけている。個々の利用者の特性に応じて、伝えたいことをイラストにして本人にわかりやすく示すなど、コミュニケーションの取り方を工夫している。利用者ができる限り自立した生活が送れるよう、一人ひとりの状態に応じて個別に支援している。
関係機関と連携して個々に必要なサービスの利用を支援している
通所先や家族を含め個別に応じた関係機関と連携している。関係機関との連携により訪問看護・訪問リハビリ・移動支援(ガイドヘルプ)などのサービスの利用も支援している。事業所内では利用者同士が気持ちよく生活できるよう、相性に考慮し食事の席や向きを決めている。トラブルの際は職員を交えて話し合いを行い、利用者同士の理解を深めるように配慮している。不定期のお楽しみ会では利用者の希望を聞き外出するなど楽しく交流する機会を設けている。
2.利用者が主体性を持って日常生活を楽しく快適に過ごせるような取り組みを行っている
- グループホームでの生活は、主体的な活動が尊重されている
- グループホーム内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 休日の過ごし方や余暇の楽しみ方については、利用者の意向を反映し、情報提供や必要な支援を行っている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っているグループホームのみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
居室内は利用者の好みに応じて、快適な環境になるようにしている
当グループホームは民家を増築・改装して使用しているため、居室により広さや作りは異なっている。個々の趣味や意向に合わせ快適に過ごせる環境となるよう利用者と職員で考えて部屋作りをしている。利用者の特性やニーズに合わせ、余暇活動や地域のサークル活動などの情報を提供している。日中活動後や休日には、移動支援を利用した外出やカラオケ・入浴施設・映画など、利用者の希望に添う外出ができるよう支援している。
生活についてのルールや個別の決まりごとは、入所時および適宜伝えている
決まりごとに関しては入所時に説明するとともに、入所後も状況に応じて個別に話し合い伝えている。居室の清掃や環境整備は個別に応じて必要な支援をしている。各居室にはエアコンが設置されている。衛生面を考慮し居室内での飲食は禁止としている。
誕生日やお楽しみ会では、利用者の希望のケーキや料理で楽しんでいる
食事の場所は2階のリビングダイニングとしている。コロナ禍以降食事は感染症対策として利用者が向き合わないように席を配置し、食べる準備ができた利用者から食事を提供している。食材の購入は宅配サービスの利用や管理者が行っている。利用者の配膳当番を決めカレンダーに記載している。配膳当番ではない利用者が自主的に調理を手伝うことも多くある。毎月のお楽しみ会のほか、利用者の誕生日にはお誕生会を実施し、ケーキや希望の料理でお祝いをしている。
3.利用者の状況に応じて、生活上の支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、身の回りのことについて必要な支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、家事(調理、洗濯等)について必要な支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、金銭の管理や使い方について支援を行っている
【講評】
利用者自身が環境整備や身だしなみに関してチェックをしている
利用者の特性・性格・出生時からの生活歴・家族関係・注意点などを、入所前の面談時に聞き取りを行っている。聞き取った情報は個人票にまとめている。個人別の「生活記録表」をファイル形式で作成しており、利用者本人が記録している。生活記録表には、体温・血圧・体重・入浴・洗髪・洗濯・歯磨き・爪切り・排便・居室の掃除機かけなどの項目があり、実施した際に本人がチェックすることになっている。利用者の自立を考え自分でできるように支援している。
利用者の特性に合わせて、意欲的に行動できるよう支援している
浴室は1階と2階それぞれに整備され脱衣所には暖房を設置している。利用者の身体状況に応じて使いやすい浴室を使用している。シャンプーは個人持ちとなっており浴室近くの棚に個人の置き場所を決め置いている。利用者の特性に応じて、シャンプーを1回分ずつボトルに入れて渡す配慮もある。洗濯は利用者が洗濯機を使用できる曜日・時間が決められており、洗濯物は居室内にも干せるよう整備してある。初めてのことでも挑戦し自信を持って意欲的に行動できるよう、安全面を考慮しながらわかりやすく説明するよう心がけている。
会計担当職員を決めて、利用者と一緒にお小遣い帳をチェックしている
金銭の管理に関しては利用者個々の能力等に応じて支援している。自身でお小遣い帳を記入したり、日ごとに決まった金額を渡したりと、利用者に応じて個別に対応している。会計担当職員を決めて、毎日利用者とお小遣い帳をチェックするようにしている。
4.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのあるグループホームのみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
利用者の健康状態は、毎年の健康診断や婦人科・歯科検診で把握している
利用者の健康に関する情報は入所時の面談で確認している。毎年、健康診断を実施、婦人科・歯科の検診も行っている。血圧・体重測定の結果は、個人の生活記録表に記載している。利用者の体調変化時に速やかに対応できるよう、保険証とお薬手帳を個人ごとにまとめてすぐに持ち出せるようにしている。地域での感染症の情報は利用者にも伝え、手洗い・うがいを促すなど対策を実施している。
利用者の健康維持のため、法人内のリハビリ職員が毎週体操指導を実施している
一人での受診を希望する利用者には体調や行動に何らかの変化が見られれば、すぐに主治医に相談したり、利用者の受診前に様子を伝えに行っている。利用者の希望で必要以上の通院や服薬がある際は、通院や薬の必要性を本人とじっくり考え、納得が行くように説明し支援している。利用者の健康状態に配慮して、バランスのよい食事提供に努めている。毎週土曜日に法人内のリハビリ職員が体操指導をしている。体操前には体温と血圧を測定し一時間しっかりと身体を動かしている。休日の外出やヨガ・体操などの情報提供もしている。
薬の空袋は薬を飲んだ証しとして一定期間保管している
薬の管理は事務室で行っている。薬は薬局を統一して一包化しており、薬局の薬剤師がセットまでして所定の場所で管理している。服薬は食事の際に職員が手渡し、日付と名前が間違っていないかを本人が確認している。薬の空袋は薬を飲んだ証しとして一定期間保管している。
5.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
定期的な面談など、家族と連携して利用者の支援を行っている
利用者の意向を尊重し、家族とのコミュニケーションを大切にしている。家族との連絡を密に取りながら、家族との外出・外泊などの関わり合いを大切に支援している。入所時の面談で家族や利用者の意向を確認している。入所後も、定期的な面談を実施し家族と連携している。ホームでの利用者の様子は、必要に応じて家族へ知らせている。
利用者の状況に応じて家庭訪問を実施し、家庭での様子を把握している
サービス担当者会議には家族も参加してもらい、利用者の様子などを知らせている。週末に自宅へ帰る利用者は状況に応じて、家庭訪問を実施し家庭での生活状況などを把握している。事業所とは違う利用者の様子も見ることができ、個別支援につながっている。通所先も含め関係期間と連携し、利用者の支援に反映させている。
6.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
近隣住民との関わりを大切に考え、町内清掃や防災訓練に参加している
当グループホームは住宅街に立地しており、近隣住民とのコミュニケーションも大切にし理解を得られるよう努めている。自治会からの回覧を通して地域行事にも参加している。町内一斉清掃には入所者全員で参加、近隣の公園で行われた消防署主催の防災訓練にも参加し、地域住民と触れ合う機会となっている。
旅行や外出支援など、利用者が地域の一員として社会参加できる機会を設けている
地域で開催している体操やヨガ、青年学級などの情報を利用者に提供している。休日には近隣のカラオケや入浴施設、映画などの外出を楽しむこともある。個別の買い物同行など利用者の希望に応じて対応し、地域の一員としての生活を支えている。また、一泊旅行として今年度は熱海に出かけた。
【講評】
手紙の取り扱いや居室への入室は、利用者のプライバシーに配慮して対応している
利用者の個人情報を外部とやり取りする必要がある場合の利用者側の同意に関しては、「個人情報提供同意書」があり、利用者との利用契約締結時に予め得られている。利用者個人宛の文書は直接本人もしくは家族に渡している。居室は全て個室で利用者のプライバシーが守りやすい環境にある。職員は利用者の居室にはノックをしてから入るようにしている。
日頃から利用者の話をよく聞き、個々を尊重した対応に努めている
風呂場、脱衣室にはカーテンを設置し、入浴時などに第三者の視線を遮ることができるようにしている。利用者は女性に限られており、職員・世話人も全員が女性で羞恥心に配慮しやすい環境でもある。利用者の障害特性は様々であるが、社会に出ても恥ずかしい想いをしないように、声かけをしながら生活全般を支援している。日常において職員が利用者一人ひとりの話を聞いたり声かけをして、個々の意思や価値観を尊重しながら必要な支援を提供している。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
日々の業務内容や役割分担のほか、緊急時や感染症対応のマニュアルを整備している
「こばと寮日課」や「職員の業務内容」、「こばと寮役割」などの文書が作成されており、職員の業務内容や業務分担等が明確にしてある。また、「緊急時対応マニュアル」や「感染症対策マニュアル」、「障害者虐待防止マニュアル」があり、必要な時に活用することができる。業務の手順やマニュアルの見直し等については改変の時期や見直しの基準などは特に定められていないが、必要に応じて随時作成や改変をしている。
定期的に開催されるミーティングで、業務の標準化や支援の統一を図っている
全体ミーティングが2~3ヶ月に1度、開催されている。この会議を通じて、サービスの基本事項や手順等が職員全体に行き渡るようにしている。また、職員からの意見を聞きながら利用者の支援に関する方針を決めるようにしている。事故に至りそうな事例や事故は「ヒヤリハット・事故報告書」にて報告し、対策を講ずる仕組みとしている。宿泊行事の後に利用者アンケートを実施するなど、利用者の意見も聞きながらサービスの向上に取り組んでいる。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
事業所の情報を外部に提供する媒体としてリーフレットやホームページを整備している
事業所の情報を外部に提供している主な媒体としては、リーフレットとホームページがある。リーフレットには2種類ある。1つは法人全体のもので当グループホーム(共同生活援助)の他に法人で運営している認知症対応型共同生活介護や通所介護事業所などの情報も掲載されている。もう1つは当グループホーム単体のもので事業概要や交通案内と周辺略地図などの情報を確認することができる。
事業所の雰囲気がわかるようホームページには外観や共有スペースの写真を掲載している
ホームページは法人全体で作成しており、法人のトップページから当事業所のページに飛ぶことができる。ホームページでも事業の概要や連絡先、入居条件、周辺の地図などの情報を見ることができる。建物外観や室内共有スペースの写真も掲載されており、家庭的な雰囲気がある当グループホームのイメージを描く助けとなる。事業所の運営は、行政や相談支援事業所等の関係機関と情報共有および連携を取りながら進めている。現在の利用定員は6名となっている。
利用希望者には必ず見学をしてもらい、居室の様子をあらかじめ確認してもらっている
問い合わせや見学の要望に対しては、希望者の個別の事情に合わせて柔軟に対応している。民家を利用した建物であることもあって、居室は形状や広さなどがそれぞれ異なっている。利用希望者には必ず見学をしてもらい、利用可能な居室の様子を把握してもらってから利用を決めてもらっている。見学は可能であれば利用者本人だけでなく、本人支援のキーパーソンとなる家族等と一緒に見てもらうようにしている。