評価結果

標準の評価

基本情報

【法人名称】

学校法人菅原学園

【サービス種別】

認定こども園

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

建学の精神 
「子等の祝福となるべく、神の器として生涯を捧げ尽さん。」
今の子どもたちは、祝福されているでしょうか。いじめに遭ったり、受験競争に追われていたり、ストレスを溜めて自分を失ってしまったりしていないでしょうか。子どもは祝福されるべきもの。そして一人ひとりが、備えられた賜物を使っていきいきと生きていけるよう、育って欲しい。双葉幼稚園は、そのような人生で一番大切なところをしっかりと見つめ、子どもたちを育てていきたいと願っています。
教育理念 
子どもたちが、神さまに祝福されて生きていくことができるように、そして神さまと人々に愛される人になるように育てます。
教育方針 
● 子ども一人ひとりの思いを受けとめ、その子らしさが十分に発揮されるように育てます。
● 愛されることで愛することを知り、信頼されることで人を信頼することのできる人に育てます。

職員に求めている人材像や役割

すべての子どもを受容し、尊重し、愛情と使命感をもってかかわることができる人材を必要としています。個々の子どもたちの育ちを支えるニーズが異なることを理解し、常に学ぶ姿勢を持ちながら育ちを支える役割を担ってほしいと考えています。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

幼稚園では、子どもたちの性格や個性や持ち味はすべて神さまからいただいたものだと考えています。ですから、子どもたち一人ひとりのその子らしさを受けとめ、その子らしさが充分に発揮され育っているように支えていって欲しいと願っています。

全体の評価講評

特によいと思う点

認定こども園に移行したことで、受け入れ年齢の拡大や低年齢児の存在を身近に感じられる保育環境、子育て支援事業など、園の取り組みが大きく広がっています。1号認定の希望者には長期休み期間中の預かり保育にも対応し、2号認定の子どもにとっても、同年齢の友達との活動の幅が広がっており、保育・教育の互いの利点が機能しています。
豊かな自然やキリスト教保育を母体とする自由保育を通して、子どもの主体性や協調性、身体能力など、多彩な力を育む伝統的な保育がそのまま受け継がれており、心身共に健やかな成長が期待できます。

入園時には園の教育方針を保護者に説明し、入園後もキリスト教保育の視点から子どもに伝えたいことや子育てに関するアドバイスを積極的に発信しており、預かり保育や課外活動など保護者の視点に立った保護者支援が多数行なわれています。このような背景から園が目指す保育観への保護者理解も深まっており、行事や保育活動、地域の方々に感謝の気持ちを伝える訪問に関しても協力的な歩み寄りで子ども達の世界を広げる保育環境が実現しています。加えて「双葉の会」の存在も大きな安心をもたらし、卒園生が成長して入職している現状も理解できます。

当園では数十年も前から循環型の自然との共生を推進している深い歴史があり、園庭の約半分ほどが森と言える程豊かな環境になっています。
園庭には、様々な木々や果樹、野菜類が植栽されており、毎年の恵みも享受しています。長い樹齢を誇るシンボリックな木々も多くあり、森の様子を呈するほどで、子供たちは日々緑豊かな園庭での遊びを享受しています。また、育てている多くの昆虫類や小動物と子ども達との豊かな触れ合いも特徴であり、園児達にバラエティー豊かな動植物の自然を大切にする温かい心が育まれています。

さらなる改善が望まれる点

当園は、1941年創立の歴史ある幼稚園から認定こども園に移行して3年目を迎えています。保育時間の違いを考慮したきめ細やかな対応や年齢幅の広がりを活かした温かな関係性を育み、ひとつの園としての生活が定着しつつあります。
一方で利用者調査(保護者の意向調査)には、戸惑いや、より一層の改善に期待する声も寄せられていますので、伝統ある園の歴史を守りつつ、前向きな検討で利用者との相互理解を一層深められるようにも期待します。

当園は認定こども園として2022年4月より運営されており、幼稚園部門と保育園部門が並列して運営されています。独立心の強い職員の運営力もあって、園の高い価値は継続されていますが、少子化が継続している中で、園運営の中・長期計画は検討半ばであり、認定こども園としての将来像が見えずらい状況もあって、職員からも戸惑いの声が挙がっていました。
経営層による柔軟な運営が進められていますが、目指す子ども園像をより明確に構築し、職員、保護者、地域に園の姿勢をより一層分かりやすく伝えていくことも望まれます。

地域支援の強化、推進については園でも認識されており、地域の保護者の孤立感や養育力の低下傾向などを踏まえ、子育てパートナーとしての役割強化の必要性を強く認識されています。また、経営層は子どもの発達の社会的な課題を認識されており、強い危機感を持たれています。
「子育て支援室」部門を設置するなど、柔軟な運営を目指している本園であり、加えて、園活動の地域への開示や交流活動については将来計画が検討されているとのこと、今後の一層の推進と継続を目指した取り組みの強化に期待します。

事業者が特に力を入れている取り組み

「全ての子ども達を全ての教師が見る」という園の信念の下、職員の主体性を大切にしながら、園全体で全職員によるきめ細かな教育・保育が行なわれています。
職員の意識は高く、本調査のアンケートでも職員間の結びつきの良さ、特にスムースな上下の関係が光っていました。
職員からは人手が足りないと言う声も上がっていましたが、職場での縦横の人間関係については経営層、リーダー層、一般職員ともに高く評価しており、様々な委員会に所属しながら子供達に対する充実した教育・保育を今後も進めて行かれると確信しています。

園には30年以上受け継がれている「双葉の会」があり、卒園生は有料登録することができます。現在1年生を中心に70名ほどが登録しており、年に5回程、自然遊びやクリスマス礼拝などの企画に参加しています。
都内には類まれな園庭の自然環境やキリスト教の精神を基本とするあたたかな保育姿勢に対する在園中からの深い信頼を基盤として受け継がれている取り組みであり、子どもや保護者にとって心の拠り所、保護者同士の交流の場としても喜ばれています。
卒園児の保護者の協力体制や卒園生の入職はこれらの賜物でもあるともいえます。

園では、生活に関わる全てのことが自然の恵みから成り立つ一つの生態系として繋がっていることを、実体験を通して伝えています。
綿繰り機を購入して毎年栽培している綿の実から種を取り、再び育てており、綿が洋服に利用されていることを伝え、クリスマス制作に使用しています。また、園庭遊具の劣化した木材を子どもの前で薪割りしてブロックで竈を作り、カレー作りの炭火に使用し、玉ねぎの皮は染色活動に再利用しています。
園庭が樹木に覆われていることで夏季には心地よい木陰もでき、猛暑といわれる日々にも快適な水遊びを楽しんでいます。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:現在子ども園を利用している138世帯364名に対して調査を実施しました。有効回答は85世帯で回収率は61.6%でした。
  • 調査方法:アンケート方式  
    調査票は共通評価項目とし、園の封筒を使用して対象世帯に配布しました。
    回答は封筒を糊付けして頂き、無記名で郵送返送または園に設置した回収箱(袋)に投函して頂きました。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:85/138(回答率 61.6% )

◆子ども園に対する総合的な感想は、「大変満足」が25世帯(29.4%)、「満足」が44世帯(51.8%)で「満足」以上の回答は合計69世帯(81.2%)でした。一方、「不満」の回答が5世帯(5.9%)ありました。(アンケート回収率61.6%)
◆はいの回答が特に高かった上位項目は、「戸外遊び」「心身の発達への寄与」「気持ちを大切にした対応」「プライバシーの保護」で、いずれも95%以上の非常に高い評価を受けました。
◆保護者自由意見では「園内が自然豊かで、いろいろな生物や植物に触れ合い、伸び伸びと成長できているのが素敵です」「子ども達は毎日楽しく通っています。子ども本人のやりたい気持ちに寄り添い、支援、指導して下さっているので、伸び伸びと育っています」などの声が上がっていました。一方、「指導のペースが遅いと思います。年長になったらもう少しできるのではと思うことがあります。全体の活動ももう少しあると良い」などの意見も見られました。

アンケート結果

1.運動や休息の配分は、子どもの発達の状態や在園時間に応じて工夫されているか

はい 81名 (95%)
どちらともいえない 3名 (4%)
いいえ 1名 (1%)

「はい」の回答は81名95.3%と非常に高く評価されました。一方、「いいえ」の回答が1名1.2%ありました。 自由意見には「夕方にも園庭で遊ばせてくれたり外で工作を設定してくださり、とても伸び伸びと遊べています」「少し疲れたりていないと感じますがおおむね良好です」などの声が上がっていました。 一方、「毎日、帰って来てから「公園に行きたい」というので、「遊び足りていないのかな」と思う。もっと遊びたいと言っています」などの意見も見られました。

2.園での活動は、子どもの教育や心身の発達に役立っているか

はい 81名 (95%)
どちらともいえない 1名 (1%)
いいえ 2名 (2%)
無回答・非該当 1名 (1%)

「はい」の回答は81名95.3%と非常に高く評価されました。一方、「いいえ」の回答が2名2.4%ありました。 自由意見には「都内とは思えぬ自然の豊かさ、環境に満足しています」「2歳児クラスになり発語がみるみる増えて、おしゃべりの上達やお友達との関わり方などを園で学び、身に着けてくれていると感じます」などの声が上がっていました。 一方、「遊び中心なので心身の発達には役立っていると思うが、文字、数字、音楽などの教育面は遅れていて、小学校が心配」などの意見も見られました。

3.園での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 79名 (93%)
どちらともいえない 6名 (7%)

「はい」の回答は79名92.9%と非常に高く評価されました。「いいえ」の回答はありませんでした。 自由意見には「園庭での泥んこ遊びや室内での廃材遊びなど、遊びを充実させられるよう工夫されています」「夕方になっても先生は毎日楽しいものを用意してくれ、高いレベルの保育をしてくれます」などの声が上がっていました。 一方、「もう少し座って皆で行う制作活動などを増やしても良いのではと思います」などの意見も見られました。

4.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 73名 (86%)
どちらともいえない 4名 (5%)
いいえ 2名 (2%)
無回答・非該当 6名 (7%)

「はい」の回答は73名85.9%と高く評価されました。一方、「いいえ」の回答が2名2.4%ありました。 自由意見には「毎月、各県の料理を作ってくださり、親の勉強にもなります。手づくりのおやつを完食しています」「今まで食べなかったものが、入園してから食べられるようになりました」などの声が上がっていました。 一方、「給食を頑張ってほしい。ブロッコリーやカリフラワーが多く、子どもの気持ちが向かない。もう少し子どもが喜ぶものが増えたら良いと思う。「今日も残しちゃった」と不満気です」などの意見も見られました。

5.園の生活の中で、身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 82名 (96%)
どちらともいえない 2名 (2%)
無回答・非該当 1名 (1%)

「はい」の回答は82名96.5%と非常に高く評価されました。「いいえ」の回答はありませんでした。 自由意見には「子ども達が野菜、植物、お米、綿など、たくさん自然に触れ合えるので、すごく良い」「園庭遊びなので虫に興味を示し始めたり、ひまわりやニンジンに水やりをしていることを楽しんでいる様子が伺えます」などの声が上がっていました。 一方、「芋ほり遠足は年小も参加させてほしい」などの意見も見られました。

6.保育時間の変更が急きょ必要になった場合、開園時間内において、園の可能な限り、柔軟に対応されていると思うか

はい 58名 (68%)
どちらともいえない 16名 (19%)
いいえ 3名 (4%)
無回答・非該当 8名 (9%)

「はい」の回答は58名68.2%でした。一方、「いいえ」の回答が3名3.5%ありました。 自由意見には「皆さん理解があり、とても助かっています」という声が上がっていました。 一方、「延長保育料が高すぎるので、一度も利用したことはありません」「子ども園であるのにもかかわらず早くの送迎を強要されることが多く、園長は「ここは保育園ではない」と強弁する」などの意見も見られました。

7.安全対策が十分取られていると思うか

はい 56名 (66%)
どちらともいえない 19名 (22%)
いいえ 10名 (12%)

「はい」の回答は56名65.9%でした。一方、「いいえ」の回答が10名11.8%ありました。 自由意見には「以前に指摘させて頂きましたが、直ぐに改善して頂けました」という声が上がっていました。 一方、「集団に入れない子が放置されていることが多く、一人で遊具で遊んでいる子を見ると不安になる」「門にはインターフォンがありますが、部外者でも誰かに続いて入れてしまうので心配です」などの意見も見られました。

8.園の活動に保護者が参加しやすいよう、工夫されているか

はい 42名 (49%)
どちらともいえない 24名 (28%)
いいえ 19名 (22%)

「はい」の回答は42名49.4%でした。一方、「いいえ」の回答が19名22.4%ありました。 自由意見には「参観や保護者会は柔軟に考えてくださっています」という声が上がっていました。 一方、「保護者会(れんらく会)などが頻繁すぎてついて行けません。働いている方が増えており、日程や時間を調整するのは難しいと思います」「共働きへの配慮を感じられない。あくまでも幼稚園なので、そこに合わせろと言われる。親が参加できないと子どもも参加できない」などの意見も見られました。

9.子どもの教育・保育について家庭と園に信頼関係があるか

はい 68名 (80%)
どちらともいえない 12名 (14%)
いいえ 5名 (6%)

「はい」の回答は68名80.0%と高く評価されました。一方、「いいえ」の回答が5名5.9%ありました。 自由意見には「お迎えに行くと、必ず、担任が今日の様子を教えてくれます。アドバイスもしてくれるのでありがたい」「全ての先生が親身で温かいです」などの声が「上がっていました。 一方、「朝晩担任の先生と会えない日の方が多いため、日中に何をしているのかは不明。担任とのコミュニケーションが全く取れません」などの意見も見られました。

10.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 65名 (76%)
どちらともいえない 13名 (15%)
いいえ 7名 (8%)

「はい」の回答は65名76.5%でした。一方、「いいえ」の回答が7名8.2%ありました。 自由意見には「収納スペースが少ないのか、ごちゃごちゃしているように見えます。ホールの荷物は地震があったら崩れそう」「トイレが古く使いづらい。トイレの床は裸足で行くこともあるので、毎日、濡れ雑巾で拭いてほしい。汚い床の上で着替えをさせている」などの意見が見られました。

11.職員の接遇・態度は適切か

はい 79名 (93%)
どちらともいえない 2名 (2%)
いいえ 3名 (4%)
無回答・非該当 1名 (1%)

「はい」の回答は79名92.9%と非常に高く評価されました。一方、「いいえ」の回答が3名3.5%ありました。 自由意見には「若い先生が多いですが、皆さんしっかりしていていらっしゃいます」「子どもがよく先生の口調の真似っこをしているのですが、とても丁寧な言葉遣いで驚きます」などの声が上がっていました。 一方、「一部の職員の言葉遣いや態度が気になる。先生方にも手に負えないような職員。タイミングにもよるが敬語は必要」などの意見も見られました。

12.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 76名 (89%)
どちらともいえない 6名 (7%)
いいえ 3名 (4%)

「はい」の回答は76名89.4%と高く評価されました。一方、「いいえ」の回答が3名3.5%ありました。 自由意見には「小さな怪我でも報告、対応してくれると思います。いつも子どもの体調に気を付けていてくださり、直ぐに救急車を呼んで、とても丁寧に対応して下さいました」「とても丁寧に見てくれていて、安心できます」などの声が上がっていました。 一方、「園で対応してくれても保護者に報告がない時が多い。子どもから「今日はなじが出た」と聞いた時も連絡はなかった」などの意見も見られました。

13.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 66名 (78%)
どちらともいえない 14名 (16%)
いいえ 5名 (6%)

「はい」の回答は66名77.6%でした。一方、「いいえ」の回答が5名5.9%ありました。 自由意見には「うちの子はあまり園のことを話さないタイプなので、先生からの連絡で初めて知ることもあり、助かりました」「先生にもよるが、自分の子が悪かった時にはきちんと報告してくれるので、謝罪ができ、溝を作らず助かっています」などの声が上がっていました。一方、「ダメなことをダメという指導ができていない。何があったのかが伝わってこないことが多数ある。してはいけないことはしっかりと伝えてほしい」などの意見も見られました。

14.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 80名 (94%)
どちらともいえない 2名 (2%)
いいえ 2名 (2%)
無回答・非該当 1名 (1%)

「はい」の回答は80名94.1%と非常に高く評価されました。一方、「いいえ」の回答が2名2.4%ありました。 自由意見には「とにかく伸び伸びと子どもの好きな遊びをじっくり楽しめるようにしてくださっています」「家でこの遊びをしたいことなどを伝えると直ぐにやってくれたり、帰りたくない時に気持ちを切り替えるようにお話をしてもらっています」などの声が上がっていました。 一方、「子どもの様子から、心配はしていませんが、園生活の一日の流れなどが共有されていないので、正直、分からないです」などの意見も見られました。

15.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 81名 (95%)
どちらともいえない 2名 (2%)
いいえ 2名 (2%)

「はい」の回答は81名95.3%と非常に高く評価されました。一方、「いいえ」の回答が2名2.4%ありました。 自由意見には「職員間で話している内容は、こちらには分かりません」という声が上がっていました。 一方、「上層部は2号3号の親のことを良く思っていない。園だよりに3歳までは自宅で保育するように書かれた。平日の行事では午前中しか預かってもらえないことがある。それも1週間前に言われるので、対応できない」と言う意見も見られました。

16.教育・保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 75名 (88%)
どちらともいえない 4名 (5%)
いいえ 6名 (7%)

「はい」の回答は75名88.2%と高く評価されました。一方、「いいえ」の回答が6名7.1%ありました。 自由意見には「今の担任の先生は一生懸命で、帰り際に一日の様子をしっかり教えてくれるので、とても好感を持てる」「毎月連絡会(説明会)があり、子ども達の様子を細かく教えてくださいます。仕事を調整するのは大変ですけど、いつも、参加してよかったなと思えます」という声が上がっていました。 一方、「職員に拠ります。園の教育方針が職員全員には理解されていないように思うことが多々あります」などの意見も見られました。

17.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 63名 (74%)
どちらともいえない 10名 (12%)
いいえ 5名 (6%)
無回答・非該当 7名 (8%)

「はい」の回答は63名74.1%でした。一方、「いいえ」の回答が5名5.9%ありました。 自由意見には「職員にもよるが、今年の担任には良くしてもらっています」という声が上がっていました。 一方、「不満を感じていることをそもそも伝えにくい」「幼稚園がペースなので改善はしてくれません」などの意見も見られました。

18.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 25名 (29%)
どちらともいえない 25名 (29%)
いいえ 26名 (31%)
無回答・非該当 9名 (11%)

「はい」の回答は25名29.4%でした。一方、「いいえ」の回答が26名30.6%ありました。 自由意見には「知らなかった」「相談しようと思った事はないです」などの意見が見られました。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
こども園の理念や方針は幅広く周知されており、保護者の理解も得ています

こども園の目指している理念・ビジョン・基本方針の周知については、職員には毎年度初めの園内研修で園長から教育理念や園の歴史の説明を行なって、周知と理解の推進に努めています。また、保護者に向けては入園前の説明会や入園後の準備会の場できめ細かく説明し、園の目指している姿を周知しています。
本アンケートでは保護者の約80%が園の理念や保育・教育の方針を理解していると回答されています。

経営層としての役割や責任を明確にし、運営者としてリーダーシップを発揮しています

園の経営層としての自らの役割や責任の説明については、クラスを回って子どもたちや設備などの気になることの確認や指導に加え、職員には毎月の職員会議で説明しており、行事の際にも、そのねらいを明確に伝えています。また、職員とは定期的に個別の面談を行っており、園運営の方向性が伝えられています。
地域に向けては、東京都や区の関連会議、園長会、地域の集まりなどに出席し、運営者としてリーダーシップを発揮しています。

園の運営や経営の方向性に関わる意思決定についても幅広く周知されています

園の運営や経営の方向性の意思決定と周知については、職員には、法人の役員会議や主任クラスの会議等で検討し、決定の経緯と結果については、毎月の職員会議や日々の集会などの場で周知しています。
利用者に向けては、毎月の連絡会の場で園長から伝えており、ケースによっては、園の緊急メールや園だより等を用いて周知の徹底を図っています。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
園の運営や計画の推進に向けて幅広く意向を把握し、周知に努めています

園の運営や計画に関する利用者の意向把握については、毎年の「保護者アンケート」や学期ごとの個人面談、毎日の引き渡し時のコミュニケーション等から意向を把握しています。職員意向の把握については、年2~3回の園長面談や合同月案会議、主任クラスとの話し合いなどから意向を汲み取っており、主任会議や主任ミーティングなどに反映させながら、適正な把握に努めています。
地域からのニーズについては、プレイセンターでの活動を通じて汲み取り、相談や支援に繋げています。さらに、園長会、学会、業界団体の会合等でも検討を進めています。

園運営の「中・長期計画」の検討が進められています

園が目指していることの実現に向けた運営の「中・長期計画」については、子どもの減少傾向についてなど、幅広い視点で理事会や評議委員会等を含めて検討が行なわれており、資料の作成も行なわれていますので、長期的方針の早期の取りまとめに期待します。
健全な園運営及び健全な経営の実現に向け、単年度計画が策定されており、利用者定員の検討や設定、職員の採用などを着実に進めていますが、職員への周知と理解についてはなお一層の取り組みの強化にも期待します。

園全体で着実な運営が行われています

着実な園運営の遂行の面から、次年度の募集人員の検討やそれに関連した職員の採用、光熱費のチェックなどが計画的に進められており、課題が発生した場合には、適宜園長会で検討が行われています。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
運営や経営に関する職員・保護者への周知と理解については取り組みの継続に期待します

職員への法・規範・倫理の周知と順守については、毎年度初めに就業規則について説明をし、職員マニュアル等で周知と確認を行っています。また、春には園の建学の精神や宗教倫理などについての研修も行なわれています。
保護者からの意見・要望・苦情等については、日々のきめ細かな対応に加え、毎年度の進級面談の際に相談先等を伝えており、保護者からの意向は日常的に園長・主任に伝える仕組みが整えられています。
保護者アンケートでは外部の公的第三者委員制度の理解度が高くなかったので、一層の周知に期待します。

運営や経営に関する取り組みの周知は、地域に向けて着実に行われています

地域との関係づくりの強化に向けた運営事業の透明性を一層高めるための取り組みについては、地域に向けてはホームページやインスタグラムで情報を発信しており、公的な学校関係者評価の結果もホームページで公表されています。
地域との関係強化のために、近隣の小中学校からの職場体験や学生の保育実習を受け入れながら、地域との関係強化に努めています。

地域からの子育てニーズへの対応は幅広く行われており、周知も進められています

地域からの子育てニーズへの対応の面では、園見学への個別対応やプレイセンターでのプレイクラスの開催による子育て支援活動などを通じて、地域の保育ニーズに幅広く応えています。また、子育て関係施設連絡会や町会の取り組みにも参加して、子育ての課題に取り組んでいます。こうした取り組みの内容は、ホームページや園外の大型掲示板でも周知しています。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
リスクマネジメントに関わる様々な取り組みが進められています

こども園ではヒヤリハットや事故・けがの記録を取りながら、園庭遊具の安全点検や避難訓練を実施してリスクマネジメントに取り組んでいます。また、様々な予防・対応の中で、園では「地震対策」を最優先と考えており、毎月、避難訓練を実施しています。さらに、園では災害や深刻な事故等に備えた事業継続計画(BCP)を策定して、非常時に備えています。また、少子化の進行による入園児の減少化の課題も重要視されています。
こうした園の取り組みの職員と保護者への周知については、さらなる徹底にも期待します。

情報管理の面では充実した対応が行われていますが、一層の高次化にも期待します

情報管理の面については、保護規定を定め、保存期間も決めて情報の管理を徹底させています。また、ネットワーク関連のデータや保護者への連絡アプリについてはアクセス権限を定めて、管理を行っています。
タブレット等の活用については、職員の習熟度に合わせて順次導入を設定していますが、全職員の習熟の高次化を課題としています。
保護者に向けては連絡アプリシステムを導入して、逐次、お知らせを配信しています。
ICT化の推進により、書類の整理が進んでいるそうです。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員の人材確保と育成のための仕組みが整えられています

職員の人材確保の面では、来園した実習生からの採用や養成校での採用を進めています。
職員の人材育成については、今年度、「人材育成計画」が策定、実施されており、面談用個人シートを使った管理職との定期面談に加え、目標管理や研修内容の確認が行なわれています。
職員のキャリアパスについては、専用のマネジメント研修に参加して学習しており、毎年度4月に基準などの職員説明を行っています。

職員のチームワークは良好で園の組織力の向上に繋がっています

職員のチームワークの醸成のために、個人面談での対応、食事会の実施、研修ラインナップの充実と学びの共有、毎日のミーティングを通じた組織力の共有、チームによる行事の運営推進などが積極的に展開されており、園の組織力の向上に繋がっています。
各クラス等への職員の配置については、全ての学年で配置基準以上の職員を導入して、充実した対応が図られています。また、働き方への対応として、短時間勤務やダブルワークへの配慮など、柔軟で安心して働ける職場づくりが推進されています。

職員育成の仕組みが整えられていますが、さらなる高次化にも期待します

職員育成の面では、様々な研修に参加できるよう、仕組みを整えており、「個人別研修計画シート」や「個人目標シート」も策定、活用されています。経営層は日誌にも目を通しており、日頃の保育での職員の頑張りを理解しながら適切な指導に努めています。
職員アンケートでも研修の機会は充実していると高い評価を得ていますが、一方、研修の成果の共有の面では、研修報告が任意なため、職員の評価には課題が見られました。
人材育成計画に基づく職員育成については、今後の一層の強化推進に期待します。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

Plan:課題とその背景
保護者の養育力の低下や子どもの成育環境の悪化などにより、子どもの育ちがゆっくりになってくるとともに、育ちに課題を持つケースが増加しているので、子どもの育ちの課題を多面的に、深く理解し、援助する必要が生じている。
Do:取り組み
集会や会議等で個別のケースを取り上げ、議論するのと共に、区の巡回指導等を利用し、専門家の助言をもらったり、発達支援センターや生育室等の関係機関と連携しながら保育を進めている。最近は、民間の児童発達支援などと連携するケースも増えており、発達に心配のある子どもへの対応を進めている。
Check:取り組みの結果
担任教員が個々の子どもに関わるだけでなく、全体で目的意識の共有が図られるのと共に、関係機関と連携して取り組むケースが増えた。
Action:振り返りと今後の方向性
育ちの課題を持つ子どもは増加し続けているが、教員間で常に状況認識を改めながら、組織として充実した対応が図られるように努力していきたい。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

「保護者の養育力の低下や子どもの成育環境の悪化などにより、子どもの育ちがゆっくりになってくるとともに、育ちに課題を持つケースが増加している」という社会環境の変化に対して、園の認識と取り組み姿勢は高く評価されるものです。
地域社会に根差した歴史ある本園ですので、今後もリーダーシップ力を発揮して、こうした困難な課題に取り組んでいってほしいと願います。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

Plan:課題とその背景
保護者の養育力や養育意識の低下により、子どもの愛着形成や情緒の安定が困難になっているが、保護者に遠慮する教員意識が強く、十分な働きかけができておらず、保護者の養育力の充実のための働きかけが必要と考えた。
Do:取り組み
保護者向けの子育ての勉強会を毎月行っている。出席できない家庭には園だよりやブログなどで伝わるように配慮している。従来3歳児から行っていた保護者参加の触れ合い遊びを、隔月で1・2歳児でも実施し、子どもと遊ぶ経験を通して関りを学ぶ機会を作り出している。課題の見られるケースには、教員が積極的に働きかけ、問題意識が高まるように助言・援助をしている。
Check:取り組みの結果
職員が積極的に働きかけるようになって、保護者の子どもへの関わりに積極性が見られるようになった。
Action:振り返りと今後の方向性
保護者の養育力の低下や子どもの生育環境の悪化はますます進むばかりだが、教員間で常に状況認識を共有しつつ、意識の向上を図っていきたい。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

職員の積極的な取り組みにより、保護者の気づきを膨らませ、勉強会等で具体的に関わりを学ぶ機会を提供するなど、志の高い園の姿勢が保護者の意識の向上に繋がっていくことが期待されます。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
認定こども園の説明や教育理念、育みたい力などをホームページで詳しく紹介しています

当園は、幼稚園型・年齢区分型の認定こども園に移行して3年目を迎えています。幼稚園から子ども園に移行した背景や認定区分の説明・園生活の流れなどはホームページに掲載し、キリスト教の精神に基づいた教育理念や教育方針に加えて、遊びを通して身につく力・豊かな自然環境・心を育む絵本の力などについても詳しく紹介しています。
利用希望者などが園生活をイメージしやすいように、日々の遊びやイベントの様子を動画も交えながらSNSで発信しています。行政とも連携を図っており、区のホームページから当園のホームページにリンクしています。

地域の子育て家庭を対象とする子育て支援室を利用することで園の雰囲気を体感できます

希望者は翌年度の入園を前提とする会員登録制のプレクラス「ひよこ組」で週に2回親子で保育を体験し、椅子に座る活動や上履きを履く練習なども取り入れながら入園に備えています。
地域の子ども達が安全に遊べる場所や保護者同士の交流・育児相談も視野に入れた子育て支援室「オリーブ」を開設しており、午前中は0・1歳児、1歳児以上を対象とする午後の時間には工作や絵本・親子遊びなども企画し、予約不要で利用することができます。詳細はホームページから発信しており、近隣の方にも周知できるよう、園の予定を掲示しています。

見学や入園説明会で園の雰囲気や取り組みを丁寧に伝えています

問い合わせや見学の申し込みは電話やホームページから受け、詳細な日時はメールでもやりとりしています。見学者には園の概要や保育時間・費用などをまとめた書面を配布し、子ども達の様子が見られる午前中の見学を勧めています。希望日が重なった場合には複数家庭を同時に案内することもありますが、基本的には個別に対応しています。
未就園児も参加できる運動会や入園説明会を実施しており、説明会の際には1年間の園生活をイメージしやすいように、映像を用いて紹介しています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園の申請方法は対象区分で異なり、入園準備会もそれぞれの内容で実施しています

1号認定(教育を目的とする3歳児以上)は園に直接申し込み、面接で教育方針への賛同を確認して入園が決定します。2号(保育を必要とする3歳児以上)・3号認定(保育を必要とする3歳児未満児)は役所に申請し、役所の判定後に面接・入園となります。
入園が決まった家庭には、教育方針や入園後の生活・運用システム・家庭教育などを説明する入園準備会を数回に分けて対象区分別に実施し、同意書の提出にて保護者の理解や意向を確認しています。都合が合わない場合には別途個別に機会を設け、途中入園の際も同様に伝えています。

プレクラスや入園準備会は保護者と共に園の雰囲気に慣れる機会にもつながっています

入園を前提としたプレクラス「ひよこ組」での親子保育体験のほか、複数回実施する入園準備会は、保護者の下で安心して園の雰囲気に慣れる準備期間になっています。年少からは1号・2号認定の混合クラスとなるため、2歳児クラスの保護者には進級面談を実施し、子ども達が1号認定の春休み期間を利用して新しい環境に慣れる機会を設けるなど、心情に寄り添いながら対応しています。新たに入園となる1号認定の年少児に関しては当面午前中保育とし、不安な子どもにはしばらく保護者の付き添いの下で徐々に慣れていけるように配慮しています。

「双葉の会」の活動を通して卒園生の成長を見守っています

就学を見据えて時計の読み方や持ち物の管理などへの意識を育み、卒園児にはアルバムと聖書を贈り、卒園しても神様の守りと恵みがあるように願っています。
卒園生は、30年以上継続されている「双葉の会」に登録することができ、有料希望制での活動となりますが、年に5回ほど土曜日の午後に自然遊びや工作、ゲーム、クリスマス礼拝など様々な企画で実施しており、1年生を中心に70名ほど登録しています。保護者同士の交流の機会としても喜ばれており、卒園児保護者の協力体制や卒園生の入職などはこれらの取り組みの賜物でもあるともいえます。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの指導・援助に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
園全体の教育課程を基に、学年の状況に応じた各種指導計画を作成しています

キリスト教保育の視点も加えた園全体の教育課程を基に、入園時に把握した子どもの発達状況や家庭情報・進級時の引き継ぎなどを踏まえて各学年の年間・月間指導計画を作成しています。また、週毎に取り入れたい絵本や活動も明記し、保育日誌には日案も記入し、ねらいをもって一日を過ごしています。1・2歳児には個人別の保育指導計画も作成し、1年間の成長記録や面談記録を3歳児クラスへの引き継ぎとしても活用しています。
個別的な支援が必要な子どもには特別支援児の認定書類と特別支援児就園計画書を作成して個別の課題を把握しています。

年齢毎に個々の成長記録を残し、各種指導計画にも反映させています

1・2歳児は、複写式の連絡帳(毎日)や保育指導計画(毎月)、1年間の成長記録としても個人別に記録を残しています。年少児以上の個人記録は学期毎にまとめて1年間の成長を幼稚園指導要録に記録し、就学時には小学校への引き継ぎとしても活用しています。また、全クラスで日誌に特記事項として個人の成長や変化を記録することもあり、保護者との面談の記録も残して保育・教育に反映させています。
各種指導計画は、子どもの実態や環境、日々のコミュニケーションや面談で把握した保護者の希望や意向も反映して作成し、振り返りも行なっています。

職員間で保育計画や子ども達の様子を共有・検討し、丁寧に支援しています

毎月実施する月案会議や日々の祈祷会(1日の振り返り)を通して保育・教育に携わる全職員が会議・保育計画の内容や日々の子どもの様子、保護者からの意向などを共有し、議事録やノートにも記録を残しています。また、個別に気になる点や課題・改善点について話し合う機会も設け、それを踏まえて今後の保育を職員間で検討し、目標を確認し合っています。さらに、子どもを取り巻く環境や実態に対しての事例などについても話し合い、共通理解の場を設けています。
園の理念やカリキュラムなどは保護者にも配布して理解を深めています。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画(教育課程を含む)や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画(教育課程を含む)を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、指導の過程を踏まえて作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な指導・援助内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、指導・援助を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
  • 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、指導事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた指導・援助を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで指導・援助している
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の教育・保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう指導・援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、指導・援助している
【講評】
こども園に移行して異年齢の存在を感じられる生活を楽しみ、小学生とも交流しています

1・2歳児のナーサリークラスが開設したことで、兄弟関係も含めて年下の子ども達との関わりが広がっています。園庭に面した作りになっている為、乳児クラスが生活している様子や幼児クラスが活発に遊ぶ姿など、日常的に互いの存在を感じられる環境があります。また、就学後に関わりを深める小学5年生との交流会が実現しており、小学生が企画する学校紹介の紙芝居やダンスなどで楽しい時間を過ごしています。年長児には、就学を見据えて一斉活動も取り入れ、幼稚園指導要録や電話、小学校教諭の園見学を通して継続的な支援につなげています。

人との出会いや身の回りの様々なことに対する感謝の気持ちを日常的に育んでいます

当園の教育方針に基づいて、人との出会いや身の回りの様々なことに感謝の気持ちをもてるように朝夕礼拝を行なっています。年長児などは祈りたいことをみんなの前で発表する機会を設けることで新たな感謝に気づいたり、その思いを共有できるようにも配慮しています。また、その取り組みの一つとして「花の日」や「収穫感謝の日」には、保護者の理解や協力を得て家庭から花や果物を持ち寄ってもらい、いつもお世話になっている近隣の交番や消防署、高齢者施設、園医などに届けたり、乳児クラスは給食の職員に手紙を書く形で感謝の気持ちを伝えています。

個々の発達や心情などに寄り添い、一人ひとりに必要な教育・保育環境を用意しています

外国籍の子どもや保護者には、より丁寧に声をかけてコミュニケーションを図り、生活習慣や文化の違い、園で大切にしている思いなどを共有していくことで互いの理解につなげています。子ども同士のトラブルの際には背景もふまえて両者の意見を聴き、受け入れた上で解決策を見いだしていけるように配慮し、皆で考える時間を設けることもあります。
支援が必要な子どもには発達支援センターの職員によるアドバイスをもらい、他の子どもと時間を共有することで刺激を受けたり、その子どもを理解して、共に育ちあうことができるように配慮しています。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した教育・保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう指導・援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
年齢に応じた連絡ツールを用意し、子どもに関する情報を共有しています

1・2歳児クラスには育児日記(複写式連絡ノート)を用意して家庭での様子や体調などを保護者と共有し、日々の登降園時刻や食事・睡眠・申し送りなどは健康観察表に記載して職員間で共有しています。年少児以上のクラスは連絡用のメモ用紙を切り取って持参し、職員間の共有ツールとしても活用しています。園生活やイベントの様子は動画も交えてSNSで発信するほか、写真やコメントを学期毎にクラス掲示して子ども達の表情を伝えています。出欠連絡はアプリでも共有できるようにしていることで、バス担当の職員も状況を把握して対応しています。

環境の工夫や保護者との連携によって基本的な生活習慣の習得につなげています

生活リズムの大切さは入園時に配布する「園生活のしおり」にも記載し、家庭と連携して心身ともに健康な子どもを育てていけるように支援しています。また、発育期にある子どもの食事の重要性や排せつ・着脱・身の回りのことなどに関しても園だよりや連絡会(懇談会)などを通じて発信し、家庭との連携の下で自立につながるように支援しています。年少クラス以上の子ども達は制服を着用している為、着替えるタイミングなども日常のこととして自然に対応しており、創作意欲を高める各自のお道具箱を用意して持ち物の管理に対する意識を育んでいます。

年齢や保育時間など個々の状況に応じた休息や午睡時間を考慮して対応しています

3号認定の1・2歳児には園での午睡時間を確保し、静かに落ち着いた雰囲気や毎日同じ場所に布団を敷くことで安心して入眠できるように配慮しています。2号認定の年少児には、長時間保育であることも見据えて午睡・休息時間を保障し、1号認定の年少児や年中クラスに関しても、保護者からの要望や体調に応じて個別に対応しています。年中後期には、生活リズムを考慮して午睡時間は設けず、必要時のみ休息しています。午睡時には呼吸や顔色・体勢などに気を配り、1・2歳児は10分おき、年少・年中は30分おきに個々の様子を観察・記録しています。

3.日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう指導・援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
興味ある遊びを通して自ら考え、行動する経験が学びにつながる過程を大切にしています

子ども達が好きな遊びに専念できるような時間や空間づくりに配慮しています。園庭遊びの際には、年齢差による活動量の違いやダイナミックさも考慮して、全ての子ども達が安全に、存分に身体を動かし興味を深めていけるように工夫しています。専門講師による体操や造形指導の後にも継続して楽しめるように環境を残し、造形作品は月替わりで玄関に展示しています。ままごとや大型の積み木を自由に楽しめる環境を整えて子ども達の創造性を育んだり、当番活動を通して人の役に立つ喜びを感じ、責任感を育めるような活動も意識的に取り入れています。

絵本の世界を通じて親子の関わりや子ども達の豊かな心を育んでいます

当園では、保護者や保育者と一緒に楽しさや嬉しさを感じ、その豊かな時間を通して創造力を広げ、新しい言葉や知識を得られる絵本の読み聞かせをとても大切に考えています。約5000冊の絵本を誇るライブラリー(図書室)では図書館司書による読み聞かせや折り紙制作、知育教具、絵本に関連する園舎周りの自然事象にも興味を広げる取り組みも行なわれており、教材費の中から毎月絵本を購入して各家庭に配布もしています。
月に1度わらべ歌の講師を招き、1~3歳児は保護者と共に、4歳児は担任と共に心や身体、社会性を育んでいます。

園庭を彩る豊かな自然の中で五感を育み、収穫の恵みへの感謝や命の尊さを学んでいます

園庭には、メダカやカエル・ヤゴも生息するビオトープや、園庭を見渡せる見晴台、桃・栗・みかん・キイチゴやふきのとうなど四季を彩る植物があり、園舎を超えるほどの樹木に覆われていることで夏季には心地よい木陰での水遊びを楽しんでいます。植物の生長や変化、生き物の生態に直接触れながら「感じる心」や「しなやかな身体」を育み、遠距離散歩が難しい低年齢の子ども達も、落ち葉集めやどんぐり拾い、霜柱などその季節ならではの楽しみや自然の不思議さを身近に体験しています。自然の環境を守りながら遊びを展開できるようにも伝えています。

4.日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
【講評】
キリスト教精神に基づいた保育を実施する当園では、クリスマスを丁寧に迎えています

園の恒例行事にもなっているキリストの降誕劇は聖書の話を基にどの役も大切にしながら表現されており、演じる年長児への憧れにもなっています。クリスマスの意味や由来、クリスマスにまつわる様々な事柄に関する説明やアドベントカレンダー作り、クリスマスツリーの点灯式、クリスマスカードの交換など、保護者も交えてさまざまな形でクリスマスを祝福しています。また、復活祭や花の日、収穫感謝祭を通じて感謝の気持ちや隣人と分かち合う豊かな心を育み、イースターには礼拝や卵をモチーフにした絵画や造形活動、卵を探して遊んだりもしています。

行事という機会を通して得られる様々な感情や経験を子どもの成長につなげています

芋ほり遠足やお泊り保育、わくわくスポーツデイ(運動会)など行事を通して四季を感じ、喜びや楽しさ、諦めない力、達成感など心が動かされる体験や、一人では出来ない事でも友達とならやり遂げられる貴重な経験となることを大切に考えています。また、子ども達の経験や発言を受け止めて環境を整え、子ども主体で遊びに広がりが出るように援助しており、他の学年を招くお祭りごっこなどにもつなげています。保護者の協力を募るカレーの会やホットドックの会などを通して、皆の協力があって成り立つことを身近に感じ、感謝の気持ちを育んでいます。

子ども達の生活に沿った多彩な取り組みで、日々の生活を豊かなものにしています

日本の伝統行事や古来から伝わる伝承遊びに関しても、ひな人形や鯉のぼり、七夕の笹飾り、餅つき、獅子舞など、本物との出会いを通して大切に子ども達に伝えています。また、1号認定の子どもが長期休暇となる期間にはサマースクールや夏のお楽しみ会(小さな縁日)も企画して、夏ならではの遊びを楽しんだり、成長に必要な運動量の確保、生活リズムの維持などにもつなげています。夏のワクワクカレンダーと夏休み帳を配布し、記録・表現・文字への興味を育みながら一日の生活の流れを意識したり、見通しをもって生活できるように工夫しています。

5.在園時間の異なる子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 在園時間の異なる子ども同士が楽しく遊べるよう配慮をしている
  • 在園時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 在園時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
午前中は年齢別クラスを編成し、同年齢との友達との関わりを存分に楽しんでいます

3号認定の1・2歳児は1日ナーサリー棟で過ごし、年少児以上は、1号認定と2号認定の子どもとの合同クラスを各年齢2クラスずつ編成しています。このクラス編成によって、同年齢の友達どうしならではの活動を存分に楽しめる環境が実現しています。
昼食後に集会を行なって1号認定の子どもは降園、2号認定の年少・年中・年長児と1号認定の預かり保育の子どもは「かりん組」に移動していますが、園に残る子どもの心情を考慮して「帰りの会」という呼び方は控え、お楽しみ会のような感覚で絵本やゲームを楽しむ時間と位置づけています。

クラス編成の工夫や縦割り保育への移行で降園時間の違いによる不安を軽減しています

昼食後に別のクラスに移動することや、縦割り編成になることでも気分転換を図り、降園時間の違いによる不安を感じないように工夫しています。午後の活動は、午前中の教育・保育内容を把握したうえで過ごし方を考え、昼寝をしたい子どもにも対応していますが、基本的に午後も自由に活発に、思い思いの園生活を楽しめるように配慮しています。
かりん組の活動は縦割り保育となる為、遊びの内容によって空間を確保したり安全面にも十分に配慮し、園長による読み聞かせの続きも翌日への楽しみとなっています。

温かみのある教育・保育環境や子どもに寄り添った対応を心がけて接しています

ナーサリー棟の保育室には、エプロンやぬいぐるみ、クッションマットやクッション性のある牛乳パックの椅子など、手作りの物を意識的に用意しており、プラスチックケースにも布を貼ってあたたかみのある空間を作っています。また、散歩や園庭遊びなど、積極的な戸外活動を通して気分転換を図ったり、豊かな自然からの発見や好きな遊びで心を満たしています。職員間の連携も図り、長時間保育であることを考慮して子ども達の疲れ具合や体調に配慮した関わりを心がけ、子どもの気持ちに寄り添いながら楽しく過ごせるように環境を整えています。

6.子どもが食事を楽しめるよう配慮している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • 園で提供する食事は、メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
  • 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
給食やお弁当は、日ごとに保護者の希望で対応しています

園では給食室を備えて園児に提供していますが、保護者の愛情がこもった弁当は「心の栄養」になるとも位置づけ、その日毎に保護者の選択で対応しています。和食を中心とする給食には季節感や素材の味に配慮すると共に郷土料理も組み込み、楽しく食事できるようにくじ引きで自由席を設けたり、月2回のお弁当の日(幼児クラス)には園庭にシートを敷いたり戸外で食べる機会も取り入れています。幼児クラスでは職員も一緒に食べてコミュニケーションを深めています。食事の際には礼拝を行ない、自然の恵みや食事をいただける喜びに感謝しています。

保護者に食材を確認してもらい、体質や発達段階を考慮した食事形態で提供されています

アレルギー体質などで食事に配慮が必要な場合には医師の指示書を提出してもらい、全職員で除去食や代替食の有無を確認しています。給食は食物アレルギーにも対応しており、提供する際にはトレーに名札を添えて、受け渡しの際の確認を徹底しています。また、一人ひとりの発育状況や体調を考慮した調理の工夫を行ない、離乳食完了期の子どもには軟飯を提供しています。献立には食材も記載して保護者に食べたことのない食材の確認や食物アレルギー対応の参考にしてもらったり、子どもの苦手な食材がある日には弁当を持参するという場合もあります。

園庭の実りに感謝し、日常生活の中で多彩な食育活動を楽しんでいます

園庭に実った梅はジュースに、桑やかりんはジャムに、桃やブドウ、みかんは収穫して食し、栗やあんず、ブルーベリー、木苺など、四季折々の豊かな恵みに感謝しながら食への興味を広げています。園庭に竈を作ってウィンナーを焼くホットドックの会やカレー作り(園庭の月桂樹の葉を使用)、稲の栽培や収穫、脱穀作業など、当園ならではの画期的な食育活動でも子どもの経験を広げています。
食育計画には園庭の収穫物が実る時期も組み込んで意識的に活動に取り入れ、じゃがいもや人参・大根など、プランターを活用した栽培活動も実施しています。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう指導・援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように指導・援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組みを行っている
【講評】
ありのままの自然環境で身体能力や判断力を培い、遊びを通してルールも伝えています

園庭ではアスレチックや竹馬、のぼり棒など、様々な遊びを展開しており、職員はどの遊びも「自分でできるところまでで、怖いと思ったらやめる」ように伝え、自分で判断する力を養っています。自然の環境を大切にしている園庭は土に覆われ、斜面や木の根などもそのまま活かされています。子ども達は、友達の存在を感じながらもその中を活発に走り回り、身体能力を鍛えています。
毎月の避難訓練に加えて遊びの中には順番や決まりがあること、自分の思いだけで進めてはいけないことなど、皆が気持ちよく安全に過ごしていく為のルールも伝えています。

個々の健康状態を共有し、緊急時に備える体制を整えています

園では、けがなどが起きた際にはまず園長に相談して判断を仰いでいます。看護師は常駐していませんが、常勤の職員は毎年AED(自動体外式除細動器)やアナフィラキシー補助治療剤、怪我の対応などの研修を受講し、緊急時にも迅速に適切な対応ができるように体制を整え、送迎バスの乗務マニュアルや緊急時対応のフローチャートも作成しています。
健康面で配慮が必要な子どもに関しては、入園時に発育歴や病歴、乳児健康診断などから健康状態を把握し、保護者との連絡をこまめにやり取りして職員間で周知しています。

保護者と共に子どもの健康を守っていけるよう様々な情報を発信しています

季節毎に保護者に向けた保健だよりを発行し、季節特有の流行性感染症の予防法や、爪切り、服装、便秘に関する情報など、家庭でできる改善法も伝えています。乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する情報や注意事項は入園時に伝えています。乾燥防止の為、加湿器や空気清浄機を使用して、感染予防に努めていますが、園内で感染症が発症した際には、園の状況や注意喚起を保健だよりやアプリで配信し、家庭での予防対策や、感染拡大防止対策に協力を求めています。緊急時に利用する病院のリストは園生活のしおりにも記載して保護者とも共有しています。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、生活形態や子育ての考え方の違いなど、個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の教育・保育の活動への参加を促している
【講評】
一人ひとりの保護者の視点に立って考え、対応しています

1号認定で希望する家庭には、早朝や午後・夏休みなどの長期休暇期間にも預かり保育(有料)に対応し、1・2号認定を対象とするサッカー教室やライブラリー(幼児教育)・英語などの課外活動(有料)も実施しています。送迎のスクールバスには遠方から通園する園児を優先し、出欠席の連絡や一斉連絡、給食の注文などにはアプリを活用して利便性を高めています。
保護者の就労状況や文化・習慣の違いなども考慮して寄り添い、丁寧に対応しており、子どもの発達に関する悩みを専門機関に相談できるように相談会や講習会の案内も配信しています。

キリスト教の精神を保護者と共有し、健やかな子どもの成長を願っています

キリスト教の精神は、感謝の気持ちを育む保育活動への協力や、クリスマスにまつわる言葉や話の解説、ツリーの点灯式やアドベントカレンダー、クリスマスカードの材料キットの配布など、保護者も共に楽しめるように工夫しています。毎月子ども達に伝えている聖句も解説と共に園だよりに掲載しています。
毎月の連絡会(懇談会)の際には、担任からの近況報告に加えて園長や主任から愛着関係の大切さや靴の選び方など子育てに関するアドバイスも添えています。年度末には保護者アンケートを実施し、教育・保育や運営の向上に役立てています。

保育活動への理解や協力の下で子どものための保育環境を保護者と共に作り上げています

カレーの会や味噌汁づくり、ひな人形飾り、花の日に配布する花束づくり、クリスマスの聖歌隊など、行事やイベントの際には数名ずつ、保育活動への協力を募っており、園庭にある見晴台は有志の卒園児保護者による手作りの遊具です。親子遠足や引き取り避難訓練、親子観劇会、運動会、クリスマス祝会などは保護者にも参加してもらい、誕生日には一日保育体験に誘い掛けて共に子どもの誕生日を祝っています。夏季休暇期間には、一緒にいられる時間を大切にしてほしいという思いや、子どもとの時間を有意義に過ごす為のアドバイスも配布しています。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域の方に感謝の気持ちを伝える園行事は園の代名詞にもなっています

遠足やお泊り保育などには観光バスを利用し、より雄大な自然に関われる場所に出かけて芋ほりや渓谷での川遊び、ニジマスつかみなどを体験しています。近隣では送迎バスを利用してよもぎ摘みなどにも出かけ、美しい自然をくださった事への感謝を伝える「花の日」や自然の恵みに感謝する「収穫感謝の日」には、日頃お世話になっている地域の方にお花や果物を届けて感謝の気持ちを伝えています。
避難訓練の際には、消火訓練を兼ねて消防士の方とふれあったり、消防車への乗車体験もさせてもらっています。

行事や様々な企画を通じて地域での子ども達の交流の幅を広げています

体育指導の専門講師には行事の際にも協力してもらっており、小学生との交流や中学生の職場体験も積極的に受け入れて交流の幅を広げています。また、親子遠足は保護者同士の交流を深める機会にもつながっており、バザーや飲食販売、ゲームコーナーなどを企画している「双葉祭」は、卒業生やかつての保護者が集まる場としても喜ばれています。地域の未就園児親子を対象とするプレイセンターやプレ幼稚園を企画し、わくわくスポーツDay(運動会)の日には競技への参加も呼びかけています。

【講評】
一人ひとりの誕生日を皆で祝福し、生まれてきたことへの感謝の気持ちを育んでいます

生まれてきたことへの感謝の気持ちを込めて一人ひとりの誕生日をとても大切にしています。その月の誕生児を全園児で祝う誕生会の他にも誕生日当日には誕生児の保護者を招いた祝福会を実施し、子どもの成長や子どもと過ごす園生活を体験してもらっており、保護者には、生まれてからの成長やエピソードなども話してもらっています。
子ども本人が愛されていることを実感し、ありのままを受け止めてくれる環境を通して自己肯定感を育むことを大切に考えており、個々の名前に添えるマークにも愛着をもてるよう卒園まで同じマークを使用しています。

子ども達が安心して生活できる環境を整えられるように配慮しています

保育中やイベントの様子は動画も交えてSNSで発信していますが、保護者の承諾書に基づいて対応するほか、個人が特定できないようにも配慮し、保護者に対しても慎重に扱ってもらえるように理解や協力を求めています。また、子どもの羞恥心に配慮して扉がない乳児クラスのトイレには衝立を使用し、プールや健康診断、身体測定の際には全裸にならないような着替え方を指導したり、カーテンの使用などで視線に配慮しています。猛暑であっても樹木の木陰に恵まれながら園庭での水遊びを楽しむことができ、子ども達はのびのびと夏の遊びを満喫しています。

虐待防止や保護者支援に関する知識を深め、迅速な支援につながるように配慮しています

職員は、保護者に必要な支援や子どもの虐待に関する研修に参加して知識を深め、保護者への対応や日々の保育を振り返る機会を設けています。また、日々の視診には細やかな対応を心がけ、子どもの心身の異常や変化を把握した場合には速やかに園長・主任に報告して早期対策につながるように努めています。また、子どもの様子や何か変わった様子があれば祈祷会(一日の振り返り)や会議で報告し、全職員に周知しています。児童相談所や家庭支援センターとも連携を図り、状況に応じて迅速に対応できる体制を整えています。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した指導・援助を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の教育・保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した指導・援助を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
業務の標準化を進めるための仕組みが整えられておりチーム保育が徹底されています

園では、災害、アレルギー管理、バス常務、不審者対応、緊急時対応等様々なマニュアル類を整備して日常的に活用しており、手順等の見直しも適宜行なわれています。また、園では、チーム保育が徹底されており、実質的な運営の際には職員間で話し合って対応しているため、マニュアル類を活用することはあまりないそうです。
就労環境の面では、職員から課題の声も上がっていましたので、環境の向上に向けた取り組みの推進にも期待します。

業務水準の見直しを図るための取り組みが適宜行われています

業務の標準化については、幼稚園では職員の人間性や個性を大切にする方針があり、職員全体の標準化の推進にはなじまない風土があるそうです。一方、業務水準の見直しに関しては、教育課程や年間指導計画の適宜な見直しが図られており、毎年3学期に保護者を対象とする学校関係者評価を行っていて、指導計画の見直し等に活用されています。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

このセクションは事業者によって更新される情報です。

評価情報

【評価実施期間】

2024年11月11日~2025年3月27日

【評価者修了者No】

H0202027,H1301009,H0202038

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