評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
保育理念:わたしたち保育園は、みんなの未来をつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心を育みます。
※この理念を実現するための保育をわたしたちはシチズンシップ保育と呼びます。
保育目標:自分の気持を大切にし 他者の気持ちも大切にするこども(共感性)
自らの内なる声を聴き 主体的に動くこども(内発性)
自由に考え創造するこども(創造性)
ビジョン:わたしたちは、社会変革のイノベーター集団として
「みんなでこどもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」
をあたりまえにするため、これからも挑戦し続けます。
職員に求めている人材像や役割
保育者として「わたしたちは、常に最高の保育に向かって学び続けるプロです」
保育チームとして「わたしたちは、子どもを育む最高のチームです」
保護者のみなさんへ「わたしたちは、保護者をお客様ではなくクルー(共に船をこぐ乗組員)と考えます」
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
時代の変化とともに保育園の役割が多様化している中で、こどもの最善の利益を追求しながら、目の前のこどもの未来を見据えた保育が出来ること。
固定観念にとらわれず、何事にも柔軟に考え挑戦できる気持ちを持つこと。
全体の評価講評
特によいと思う点
感情教育を通じて、共感性・内発性・創造性を育む「シチズンシップ保育」を実践しています。具体的な取り組みとして、「サークルタイム」を3・4・5歳児クラスで行い、テーマに基づき全員・クラス単位で話し合う場面を設けています。「ピースフルスクール・プログラム」では、非認知能力の育成に重点を置き、自分の意見を表現する大切さや、他者の意見を受け入れる姿勢を学びます。また、子どもが自分の気持ちを表現できるよう「感情カード」を導入し、登園時や園生活で自分の感情を表現し、他者の感情を理解する力を育んでいます。
メッセンジャーアプリを活用し、オープンチャットを設定することで卒園児やその保護者と連絡を取れる環境を整えています。このチャットには退職した職員も参加し、繋がりを広げています。また、今年度は転園・卒園生を対象としたお泊り会を企画し、他県や海外からの参加者を含む約40名の卒園児が集まりました。さらに、海外に転園した子どもや保護者とオンラインでつながり、誕生日のお祝いをしたり、現在住んでいる国の紹介を行う時間も設けたりしています。転園・卒園後も繋がれる拠点として、心温まる交流の場を提供しています。
保護者会には栄養士や調理師が参加し、専門的な立場から保護者の悩みに寄り添っています。また、法人内には臨床発達心理士や精神保健福祉士などの専門資格を持つスタッフが所属するソーシャルワークチームを設置し、配慮が必要な子どもの受け入れを支援する体制を整えています。これらの取り組みにより、利用者調査の設問「子どもの気持ちや様子・子育ての悩みについて職員と話したり相談できる信頼関係がありますか」に対し、「はい」の回答率が90%と、保護者から高い評価を得ています。
さらなる改善が望まれる点
園ミーティングや担当別ミーティングを開催し、保育目標の達成状況や指導計画の推進状況を評価しています。日々の申し送りでは、共有ノートやチャットを活用して子どもや保護者の状況を職員間で共有しています。しかし、これらの会議が保育時間内に実施されるため、議論に集中しづらいことが課題となっています。そのため、改善案の一つとして土曜の行事後などを活用して子どものいない状態で話し合う場を設けています。今後、こうした会議を定期的に設定することで、保育の振り返りを充実させるとともに、スタッフ間の連携を強化しようとしています。
地域資源を活かした取り組みとして、ハロウィンやお仕事体験を実施しています。お仕事体験では、近隣のハンバーガーショップなどで仕事を体験する機会を提供しています。また、図書館や児童館、消防署、水の科学館を訪問し、体験や交流の場を作っています。さらに、中学校クリーン作戦(5歳児と中学生によるゴミ拾い)にも参加しています。一方で、地域の方を園に招く取り組みは限定的となっています。今後、すでに交流のある商店や公共施設の職員を招き、園内で子どもとの交流を深める時間を設けたいと考えています。
ビジョン(めざすもの)、ミッション(やること)、6つのカルチャー(あり方)を掲げ、職員がそれらを理解し実践につなげられるよう園ミーティングや法人内研修を通じて説明しています。しかし、職員自己評価の設問「あなたは、事業所の理念・ビジョン・基本方針を理解していますか」に対する「そう思う」の回答率が、リーダー職員で80%に達する一方、一般職員では44.4%にとどまっています。今後は、一般職員の理解をさらに高めることで、園全体の一体感を醸成し、ビジョンやミッションの実現に向けて推進していくことが期待されます。
事業者が特に力を入れている取り組み
法人ではビジョンとミッションを明文化し、その実現に必要な行動の指針・成長の指標とするものを「カルチャー」と「職員の期待役割」という形にまとめています。この内容は人事制度として全職員に周知されており、法人の目指す未来の実現に向けて、職員それぞれが自身の意識や行動、成長プランを考える環境が用意されています。運営本部と保育現場との接点も多面的に設けられており、目的別のミーティングを通じて園の運営状況の改善から日々の保育の拡充、保護者支援の強化などにそれぞれの役割を超えて取り組んでいます。
地域の福祉や保育の啓発に向けて実習生や職場体験を積極的に受け入れているほか、ボランティアとの協働で地域との関係性を強化しながら園の保育の拡充も実現しています。ボランティアとの協働は多岐に渡っており、木場エリアならではの木材企業との木工体験や地域の子育て家庭を対象とした子ども食堂の運営を行っています。この運営がきっかけで実現した園児向けのヘアカットなどの事例も見られました。ボランティアが地域にも園にもより良いものになるよう受け入れの際には園長や副園長がガイドブックに沿って対応するという体制も構築されています。
園ではシチズンシップ保育の実践に取り組んでおり、子どもたちが日々の生活の中で「みんなそれぞれが違って当たり前、違っても仲良くなれる」、「一人ひとりの感情や意見を大切にし、やりたいことに夢中になれる環境を作る」といった経験を積み上げられることを大切にしています。一方で、大人のシチズンシップと称した取り組みで、職員間のコミュニケーション強化にも取り組んでおり、園内ワークショップの実践や日々のミーティングの進め方の工夫を通じて、職員の働きがいや組織力の向上を図っています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:調査対象は、在園児の保護者全員を対象とし、複数のお子さんが通っている場合は最年少児について、1世帯1回答のご回答をいただきました。
[調査対象世帯数:37世帯(在園児42名)] - 調査方法:アンケート方式
園より保護者全員に調査票を配布して頂きました。回収については、評価機関への郵送、または園内に設置した回収箱への投函により提出して頂くようにしました。 - 有効回答者数/利用者家族総数:30/37(回答率 81.1% )
「現在利用している保育園を総合的にみて、どのように感じていらっしゃいますか」との質問に対して、「大変満足」56.7%、「満足」40%、「大変満足」と「満足」を合わせて96.7%の回答率となっています。「どちらともいえない」3.3%、「不満」0%、「大変不満」0%、無回答が0%でした。個別設問では、問10「職員の言葉遣いや態度は丁寧で、服装などの身だしなみが整っていると思いますか?」をはじめ、問11について「はい」の回答率が100.0%と高く、問17「園の対応に不満を感じたとき、役所や第三者委員など園外の機関や窓口に相談できる仕組みがあると説明を受けたことがありますか?」では「はい」の回答率が66.7%と最も低くなっています。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の93.3%を占め、「どちらともいえない」が6.7%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の93.3%を占め、「どちらともいえない」が6.7%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の96.7%を占め、「どちらともいえない」が3.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の83.3%を占め、「どちらともいえない」が13.3%、「いいえ」が3.3%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の80%を占め、「どちらともいえない」が10%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は10%という結果でした。自由記述では、満足を示す声が複数寄せられました。
6.安全対策が十分取られていると思うか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の86.7%を占め、「どちらともいえない」が13.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
この項目では、「はい」と答えた方が全体の93.3%を占め、「どちらともいえない」が6.7%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、満足を示す声が複数寄せられました。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の90%を占め、「どちらともいえない」が10%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、満足を示す声が複数寄せられました。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の93.3%を占め、「どちらともいえない」が6.7%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。
10.職員の接遇・態度は適切か
この項目では、「はい」と答えた方が全体の100%を占め、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の100%を占め、「どちらともいえない」が0%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の83.3%を占め、「どちらともいえない」が10%、「いいえ」が6.7%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の96.7%を占め、「どちらともいえない」が3.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の96.7%を占め、「どちらともいえない」が3.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の86.7%を占め、「どちらともいえない」が13.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、満足を示す声が複数寄せられました。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の76.7%を占め、「どちらともいえない」が20%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は3.3%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の66.7%を占め、「どちらともいえない」が20%、「いいえ」が10%、「無回答+非該当」は3.3%という結果でした。自由記述では、特筆すべき意見はありませんでした。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
多様なコミュニケーションを通じて利用者や職員のニーズを把握しています
日々の保護者との対話以外にも連絡帳アプリや保護者アンケートを毎年行うほか、運営委員会との意見交換などを通じて保育対応への要望や行事開催への意見などを募っており、今年度は卒園生コミュニティの形成や収穫体験としてのいも堀りの継続実施などが実現しています。一方で、職員に対しても個別面談やチャットアプリの活用、クラス別ミーティングの開催などで対話を重ねており、園ではこれらの活動を通じてパートスタッフの勤務体制の柔軟化に取り組むなど、職員の今後の働き方をテーマとした環境整備も行われています。
地域の福祉課題を把握し子ども食堂の開催などでそのニーズに応えています
南部地域園長会やエリア園長会などにより、園見学者の傾向や要支援児、医療的ケア児の受け入れ状況などを確認しているほか、全国小規模保育協議会や江東区立私立園長会などの保育ネットワークから福祉事業情報を収集しています。園では地域の子育て家庭の支援強化に取り組んでおり、今年度は未就学児とその保護者を対象とした子ども食堂の開催を月次で行っています。開催情報を園のホームページや区の子ども食堂マップに掲載することで参加者数を増やし、子育て環境に悩みのある保護者のケアをする例も見られるなど、計画実行率の高さも伺えました。
中期経営計画の策定や運営本部との定例ミーティングで計画策定の精度を高めています
3ヵ年の中期経営計画を策定し、運営本部の掲げるビジョンやミッションの実現に必要な活動の概要を定めています。計画策定は園長が中心となって行っており、シチズンシップ保育の浸透や卒園児のお泊まり会の開催のほか、保育業界に求められる一層の質的向上や保育所の多機能化も視野に入れた、医療的ケア児の受け入れやこども誰でも通園制度への対応など幅広いテーマに言及しています。計画策定では月2回の運営本部とのミーティングや区からの情報も参考にしており、職員への共有は園での役職者ミーティングを通じて行われています。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
ガイドブックや研修環境の整備などを通じてコンプライアンスへの意識を高めています
法人の職員として守るべき法や規則は就業規則にまとめられ、園内の書庫やクラウド上から閲覧できる環境になっています。また、情報セキュリティ委員会が中心となってコンプライアンス研修を実施しており、全職員が毎年この研修を受講するとともにコンプライアンステストの実施をもって内容の理解を促しています。コンプライアンスに関するトピックなどがある際には、内容に応じて日常業務で使用しているチャットツールでの周知のほか、日々のクラス別ミーティングを通じての情報共有や注意喚起を行うことで規範への理解や倫理観の醸成を図っています。
苦情解決制度やソーシャルワーカーの配置により利用者の権利擁護に取り組んでいます
利用者などからの苦情に対しては、園長や副園長、主任が受け付けし、園長や本部のマネジャーがその解決に当たるという体制になっています。この体制や役割は重要事項説明書や園内掲示を通じて利用者に開示されています。利用者からの意見や要望については現場向けガイドブックに沿って対応することとしています。また、利用者の権利擁護を踏まえた保育ができるよう、本部に所属の心理士がソーシャルワーカーとして園の巡回や現場からの相談に応えているほか、虐待に関する職員の理解を深めるための研修を行うなどの組織的な取り組みも見られます。
地域協働の一環としてボランティアの受け入れや子育て支援事業を行っています
園の活動や事業計画のほか財務状況などはホームページや園前の掲示を通じて公開されています。また、ボランティアなどの地域協働にも意欲的に取り組んでおり、今年度は園児のヘアカットや食育体験のほか、地域ならではの木工体験なども行われました。おはなし玉手箱と銘打った地域の子育て家庭向けのイベントも年間12回実施しており、オンラインによる読み聞かせの会などを企画しています。他にも未就学児童家庭を対象としたこども食堂の開催や学生の職場体験、実習生の受け入れなどにも積極的に取り組んでいる様子が伺えました。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
園の経営と日々の保育それぞれに対して優先順位を定めながらリスク対応を行っています
園の経営上の優先リスクに園児数の適正化や職員の定着を掲げ、本部と一体となって園の認知度向上や職場環境の改善に取り組む一方で、日々の保育では活動が自由な環境ならではの子ども同士のトラブルやケガへの対応を最優先としています。特に、日々の保育に関するリスクには職員の配置やちょっとした目の掛け方によるものも多く、園では子ども同士の関係性や保育シーンごとの着目点なども共有しながらトラブルやケガの抑止に努めています。これらの知見はガイドブックにまとめられ、園長間でも共有するなどして園全体でリスク対応力を高めています。
事業継続計画の策定や日々のインシデント分析などでリスク対応力の向上を図っています
災害や深刻な事故などに備え、自園保育が不可能な場合を想定した事業継続計画を策定しています。この計画では復旧期間を2週間程度と定め、園内には3日間の防災備蓄品を備えています。日々の保育で事故や感染症、侵入などが発生した際にはその内容に応じて、アクシデントレポートやヒヤリハットレポート、事故報告書に記録し、その発生要因を園ミーティングで分析するとともに再発防止策をアクシデント報告により利用者にも開示しています。園の役職者による定期ミーティングでも危機管理をテーマに上げながら随時運営の改善を図っています。
各種規程類の整備やオンライン研修の実施で個人情報の適正な取り扱いに努めています
個人情報管理規程や情報セキュリティガイドライン、文書管理規程を整備することで情報の収集、管理、廃棄の環境を定めその内容を情報セキュリティ研修などを通じて職員に周知しています。個人情報をはじめとする機密性の高い文書は園内の鍵付きの書庫やクラウド管理のシステムを活用しています。電子データ類の閲覧は職員ごとにアカウント付与されており、本人しかログイン出来ないようになっていることで情報漏洩リスクの低減に努めています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
定期的な個別面談やチャットツールなどを活用した様々な意思疎通の場が見られます
日々の保育以外にも職員個々人のキャリア形成やプライベートでの悩み事などにタイムリーに対応できるよう、園ではコミュニケーションの場を設定しています。そのスタイルは多岐に渡っており、本部マネジャーと園長や園長とリーダーとの1on1のほかクラスミーティングの場の活用、業務で使用しているチャットツールでのコメントをきっかけとした面談も見られます。面談のテーマによっては別途時間を設けて、個室での話し合いを行うなど多様で綿密なコミュニケーションを行うことで職員の働きがいや職務環境の向上に努めている様子が伺えます。
園の掲げるシチズンシップ保育を職員ミーティングなど、各種会議でも実践しています
行事の振り返りや保育の改善などを話し合う園ミーティングでは、「わたしはわたし、違うことを認め合う」や「対立は当たり前、話し合って解決する」などの考え方からなるシチズンシップ保育を職員も実践すべく、違う意見が出た際の対話や声の小さい人の意見を引き出すことを大切にしています。この考え方は法人共通のものであり、「一人ひとりが社会の一員として、よりよい社会の実現のために、積極的に多様な人々と協働して課題解決する」というコンセプトを実現すべく、オリジナルテキストの作成やワークショップの実践などにも取り組んでいます。
法人カルチャーの明文化やピカリパットの導入で組織力の向上に取り組んでいます
職員のあり方をカルチャーという表現にまとめ、その周知を図っています。このカルチャーは「大人も子どもも希望と手をつないで歩める社会」を創るために、わたしたちはまだ誰も足を踏み入れたことのない荒野を拓いていくために必要な行動指針という位置付けになっており、「前例や正解のない挑戦に、前のめりで行こう」や「仲間を支えよう。チームを信じよう」など6項目からなっています。法人ではカルチャーに沿った行動を職員がお互いに褒め称え合う「ピカリパット」という仕組みを展開するなど、ビジョン実現に向けた仕組みの導入も見られます。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
園の運営における財務状況の安定化を重要課題の一つに掲げ、園児定員の充足と配置職員の適正化に取り組みました。園児の充足に際しては地域のニーズも踏まえながら歳児別定員の変更や園の魅力を伝えるSNSの発信を行い、目標としていた園児42名が利用する状況となりました。この取り組みを通じて園の認知が高まり、園の中期経営計画の一環で行った、卒園児を対象とした宿泊イベントの様子のSNS発信では、園の魅力が口コミで広がる効果を確認することもできました。職員配置の適正化でもロビイング活動による区加算補助の活動や職場環境改善、スキルアップ機会の拡充などに取り組んでいます。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
待機児童解消が進み、保育所に求められる役割も高度複雑化している中で、園児の確保という難易度の高いテーマに取り組んだ好例と思われます。園児数の確保では本部マネジャー等とも外部環境の変化や自園の強みなどを分析しながら、SNSの活用など利用希望者に効果的な媒体の選定、情報発信コンテンツとしても有力な卒園児向けイベントの実施などを戦略的進めている様子が伺えました。一方で、集団保育にはない個別保育の良さ等の訴求ポイントや通園利便性を踏まえた告知媒体の選定など、今後の広報活動の一層の精緻化にも期待が持てます。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
保育現場に求められる業務負担の増加などもあり、職員同士の意思疎通やコミュニケーション不足が課題となっていた中、大人のシチズンシップの推進を重要な取り組みの一つに、職員の離職ゼロの実現に取り組んできました。園ではシチズンシップの本来の意味である「社会の一員として、よりよい社会の実現のために、積極的に多様な人々と協働して課題解決する資質・能力」に立ち返り、園内でのワークショップや対話の機会の創出に取り組むことで職員間の関係性向上を実現しました。一方で、特別な配慮を要する子どもの受け入れやクラス職員の配置見直しなども行ったことで、より適正な人員体制が実現しています。今年度も大人のシチズンシップの体現に継続して取り組んでおり、自分の意見を大切にし、他者の意見を尊重することを大切にすべく、園内ワークショップの開催や職員との面談などを行っています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
職員の働きがいや働きやすさを向上すべく、コミュニケーションの改善を始めとするソフト面と人員体制の適正化というハード面双方に取り組んでいる点が評価できます。同園ではシチズンシップ保育の実践をコンセプトに、子どもたちにもお互いの意見を尊重する大切さを伝えていることもあり、大人のシチズンシップ保育の実践にも高い意欲で取り組んでいる様子が伺えました。また、持ち前のマネジメント力の高さから業務の効率化や職員配置の適正化に向けたPDCAの実践も窺い知ることができました。今後の一層の大人のシチズンシップ保育の実践による園全体の改善が楽しみです。
サービス分析結果
【講評】
リーフレットやホームページを通して、独自の保育内容を具体的に紹介・説明しています
園の情報を提供する媒体として、リーフレット・アニュアルレポート(法人の事業報告レポート)を発行し、「保育理念・保育目標・概要」についての内容を紹介しています。また、ホームページには、園長挨拶・保育園の様子などのコンテンツを設けて、随時更新しています。リーフレットは園で独自に作成しており、保育理念・保育目標・1日の流れ・年間行事などの内容を記載しています。なお、これらの情報提供の際は、写真やカラーで見やすいレイアウトにする工夫をしています。
ホームページで保育理念や特徴を示すと共に区のホームページでも情報を発信しています
園の情報は、江東区子育て情報ポータルサイトにも定期的に報告しています。また、地域に向けて、園での行事に関する情報を1階玄関前への掲示や町内会掲示板・療育センターを通じてお知らせしています。そのほか、今年度より、法人で写真共有アプリでの情報発信に取り組んでいます。
見学会は随時受け付けるとともに、保育体験の機会を提供しています
園見学は、主に副園長が担当しています。見学会は随時受け付けており、入園を検討されている方に対して入園説明会を8月上旬に開催しています。見学者には、園の特徴として子ども主体の保育、サークルタイム、ピースフルスクールプログラムなどの取り組みを説明しています。見学者からは、習い事に対しての質問が多くあがっています。そのほか、保育体験の場面でも保育内容を紹介しています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園前の説明会で重要事項を説明し、書面により確認・同意を得ています
入園が決まった利用者には、入園のしおり・児童票・入園までの生活状況などを配布し、8月上旬に説明会を開催しています。入園説明会では、スライドを用いて、保育理念・保育内容・園の様子を分かりやすく伝えています。なお、これまで入園説明会内で受けた質疑については、スライドに反映して説明するなど工夫を凝らしています。そのほか、保育内容は、重要事項説明書に沿って説明し、プライバシーの保護については、個人情報同意書で確認しています。
不安なく安全に慣れていけるように、保護者と相談しながら慣らし保育を行っています
入園前の子どもの生活状況や、アレルギーの有無、既往歴などは、「入園までの生活状況」に記録し、保管しています。入園時には、保護者や子どもの不安、ストレスを緩和するため、おおよそ5日を目途に、慣らし保育を実施しています。期間中は、保護者の保育に対する理解や安心を深めるため、園での様子をていねいに伝えるよう心掛けています。また誤飲の可能性がないもの、他児を傷つけないものなど、危険を伴わないものであれば持ち込みを許可しています。
退園する子どもを園全体で送り出すとともに、退園後にも必要な支援を継続しています
卒園前に退園や転園をする子どもには、職員全員からのメッセージカードをプレゼントしています。また、今年度は情報共有アプリを活用し、オープンチャットを設定することで卒園児と連絡を取れる環境を作っています。海外に転園した保護者や子どもとオンラインでつながって、誕生日のお祝いや国の説明をしてもらうこともあります。加えて今年度は転園・卒園生のお泊り会を企画し、全卒園児を招待しており、40名ほどの卒園児が参加しています。他県や海外から参加する子どももいます。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもの生活状況や心身状況に関する情報は保育日誌や児童票に記録しています
子どもの心身状況や生活状況などを把握するため、0・1・2歳児クラスでは、保育日誌に子ども一人ひとりについての記録欄を設けるとともに連絡帳を毎日取り交わしています。そのほか、健康記録・歯科検診記録・園児共有シート(スプレッドシート)・特別支援記録も作成しています。なお、それらの記録は、業務支援ソフトを使用し管理しています。そして、児童票において、0歳児は毎月、1・2歳児は入園・進級月+4半期ごと、3~5歳児は入園・進級月+4半期ごとに集約しながら記録しています。
全体的な計画に基づいて、年間・月・週毎に指導計画を作成しています
「全体的な計画」は毎年見直し、直近では「フォーマットの変更」や「こども食堂」の項目について更新しました。それに基づき、年・月・週を単位として指導計画を作成しています。なお、指導計画の作成にあたり、「個別支援が必要な園児が増えてきている」などの課題を把握するとともに、そのような状況に対して、「個別対応・スタッフ間で園児情報をこまめに共有・区と連携(特別支援児童認定)」といった対策を講じています。個別の指導計画は0・1・2歳児クラスおよび、個別支援の必要性などを対象に作成しています。
子どもの情報は、各種会議や共有ノート、日誌などを活用して共有しています
職員間で情報を共有するために、各種会議や共有ノート・メール・チャット・日誌を活用しています。また、園ミーティングは保育スタッフ・調理スタッフ・主任・副園長・園長が、クラス会議はクラス担任・主任・副園長が参加し、保育目標の達成状況や指導計画の推進状況を評価しています。日々の申し送りでは共有ノート・チャットを活用し、子どもや保護者の状況を職員間で共有しています。そのほか、子ども一人ひとりに対する理解を深めるために、園ミーティングやクラスミーティングで不適切保育防止ワークショップを行い話し合う機会を設けています。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもの興味に応じてコーナーを設定し、主体的に活動できるようにしています
保育環境の構成において、「遊びを自己選択できる環境」を大切にしています。その中で、「ピースフルスクール・プログラム、シチズンシップ保育」などを実践しています。そのような手法に沿って、生活目的に応じた「食事・着替え」のコーナーや、遊びに応じた「ブロック・絵本・ままごと」のコーナーを設けています。また、子どもが自ら玩具や教材を取り出せるよう、こどもの身長に合わせた背の低い棚を活用するとともに、収納された状態を写真で示すことで、片付けができるようにしています。
海外に転勤した保護者から、その国の文化を説明してもらう機会を作っています
1・2歳児および3・4・5歳児の各組み合わせで縦割り保育を行うとともに、0歳児と各年齢の組み合わせで交流する機会を設けています。その中で、年上の子どもが年下の子どもの生活の手伝いをする経験をしています。また、年齢の違う子どもたちが一緒に散歩に出かける場面もあります。また、海外の文化にふれる機会として、海外に転園した保護者や子どもとオンラインでつながって、誕生日のお祝いや国の説明をしてもらいました。さらに、毎月郷土料理を提供し、国内各地の文化にふれあっています。
要支援児の受け入れは、法人内専門チームや専門機関と連携しながら対応しています
要支援児の受け入れ時は、臨床発達心理士や精神保健福祉士をはじめとする資格を有したスタッフが所属する、法人内ソーシャルワークチームや子ども発達支援センターなどの専門機関と連携しながら対応しています。発達の過程で生じる園児同士のトラブルとして、噛みつきや引っ掻きがあった場合は、その経過と対応をアクシデントレポートに記録しています。また職員は、ピースフルスクール・プログラム研修に参加し、子どもの気持ちを尊重する知識や技術を学んでいます。就学支援に向けた取り組みとして、学校訪問・見学を実施しています。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
子どもの状態は連絡帳アプリや会話で共有するなど、家庭と連携した保育に努めています
職員は登園時の視診や保護者とのコミュニケーションなどにより、子どもの心身の健康状態を確認しています。また保護者とは、連絡帳アプリ以外に、口頭でも家庭と園での生活の様子や体調の変化を相互に確認し合っています。登園時に保護者から得た情報は、共有ノートや各フロアミーティングを通して、職員間で引き継いでいます。降園時には、子どもの様子や健康状態を直接保護者へ伝えています。さらに園内の玄関に手書きの「今日のできごと」や、ドキュメンテーションを掲示したり、連絡帳アプリを通じて動画や写真を閲覧できるようにしています。
日々の保育の中で基本的な生活習慣の大切さを伝えています
子どもの発達の段階と支援の方法は、「現場向けガイドブック」や「シチズンシップ保育テキスト」に記載されています。基本的な生活習慣についても「同ガイドブック」を目安としつつ、家庭の考え方や子ども一人ひとりの成長に合わせて援助しています。食事においては、手や指先を使う遊びを行っています。排泄については、便座に座ってみる経験やオムツ替えをトイレで行う指導をしています。また歯磨きについては、仕上げ磨きまでを自分で行う経験や絵本やパペットを使った指導、着替えについては、上下順番に着替える指導などを行っています。
子どもの状況に留意しつつ、自ら午睡の選択ができるように配慮しています
午睡時間について、デイリープログラムでは乳児は12時30分~15時、幼児は14時~15時で設定しています。午睡を取るかどうかは、子どもが自己選択できるようになっており、午睡をとらない場合は、玩具や絵本のコーナーなどで過ごすことができるようになっています。そのため、就学に向けて午睡をなくす時期は特に定めていません。また環境面では、コットおよびバスタオルまたはパッドシーツなどの寝具を使用しています。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
保育環境に工夫を凝らし、子どもが自ら主体的に活動できる環境を整えています
感情教育などを通して、共感性・内発性・創造性をのばしていく保育(シチズンシップ保育)を実践しています。そして、子どもの集団活動として、「サークルタイム」や「ピースフルスクール・プログラム」を行っています。サークルタイムはおやつ後に3・4・5歳児クラスで行っています。テーマに沿って、全員でやることもあればクラスごとにやることもあります。「ピースフルスクール・プログラム」では、非認知能力を養っています。話し合いの中で自分の意見を言う大切さや、人の意見を認めることを伝えています。
子どもの発達に応じて、感情の表現や気づきを得られる取り組みが行われています
主に4・5歳児を対象として、毎週「ピースフルスクールプログラム」を実施しています。ピースフルプログラムは、建設的に議論し、自分たちで「決める」習慣を学ぶこと、子どもたちが自ら対立を解決することを軸にした教育プログラムです。また、子ども自身が気持ちを表現することを目的として「感情カード」を導入しています。このプログラムでは、登園時や園での生活の中で子どもが自らの感情を表現し、他の子どもの感情を知る術を育んでいます。そして、子どもたちの興味に合わせて、ダンス・リトミック・楽器あそび・廃材制作などを行っています。
積極的に戸外活動を実施し、体を動かす遊びを楽しめるように取り組んでいます
散歩は、悪天候でなければ毎日実施しています。東雲公園、辰巳の森緑道公園、豊洲公園など園周辺の公園に出かけて、探索やドッジボールなどの運動遊びのほか、ブランコや滑り台などを使用して楽しんでいます。戸外活動では、桜・梅・猫・犬・虫・鳥などの植物や生き物に出会う体験もしています。また、園内で、カブトムシやどじょうを飼育しています。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
お泊り会などの行事は、子どもたちが主体となって内容を決めています
子どもの成長や保育の成果を発表する機会として、「夏祭り・クリスマスパーティー・運動会」や、季節や文化・伝承に親しむ機会として、「こどもの日・七夕・ハロウィン・クリスマスパーティー・正月遊び・餅つき・節分・ひな祭り」などを開催しています。また、4・5歳児はお泊り会を行っています。子どもの希望で年に2回行うこともあれば、泊まるのが嫌な子は「夜までみんつく」として、夜帰ることもあります。今年度は転園・卒園生のお泊り会を企画し、全卒園児を招待しています。40名ほどの卒園児が参加しています。
保護者は行事に随時参加できるほか、写真や動画を通じて活動の様子を伝えています
保護者には、年間行事予定表を毎年4月に配布し、園だよりや連絡帳アプリで行事の目的を伝え、理解を得ています。また各行事について、保護者の参加・見学は自由になっており、保護者の都合で参加を決められるようになっています。その他の活動を含めて、ドキュメンテーションの掲示や園だより、連絡帳アプリを通じて、写真や動画で活動の様子を伝えています。
誕生日会はプレゼントを用意してお祝いし、出し物も企画してみんなで楽しんでいます
子どもの誕生会は、乳児・幼児フロア単位でお祝いしており、手品やぺープサート、インタビューなどのプログラムを行っています。また、3~5歳児では、食事の際に誕生祝い用のランチョンマットを使用したり、誕生児がアレンジしたフェルトのケーキを飾るほか、誕生カードをプレゼントしています。なお、誕生会は子ども一人ひとりの誕生日(休園の日などはその前後)に開催しています。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
可動式の棚やパーテーションを設置し、子どもがくつろげるようにしています
子どもが安心してくつろげる環境整備として、可動式の棚やパーテーションを設置しています。日中疲れてしまった子どもがいた場合は、室内にコーナーを設けたり、空いているスペースで休息することができます。一人きりになりたい子どもは、状況に応じて室内の空いているスペースや廊下の一部で過ごすことができるようにしています。
延長時間帯には個別対応を大切にしつつ、少人数に応じた遊びや玩具を用意しています
18時15分~20時15分を延長保育時間として設定しています。また、7時15分~8時30分、18時~20時15分の間は合同保育を行っています。合同保育は、3・4・5歳児室で行っており、普段遊べない四輪車や手先を使う紐通しなどの玩具を用意しています。なお、同時間帯は、個別対応を心がけながら子どもが安心して過ごせるようにしています。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
食事は一斉に開始するのではなく、好きな席で自由に食べることができます
食事は一斉に食べ始めるのではなく、各自テーブルに付いた順に食べ始めるようにしています。なお、全園児、好きな席で食事をすることができます。3・4・5歳児クラスは、給食当番が配膳し、好き嫌いによって量を調整しています。一方、食物アレルギーのある子どもについては、給食アレルギーマニュアルに沿って除去食を提供しています。その際、テーブルを個別に用意し、食具を色分けし、調理スタッフと保育スタッフで配膳確認を行い、誤食を防いでいます。そのほか、調理師は毎日保育室に赴き、喫食状況を確認しています。
無農薬や低農薬の食材を中心に、自園で調理をし、食事を提供しています
食事は、無農薬や低農薬の食材を中心に調達し、自園で調理しています。郷土食を提供する際には、職員が郷土食の紹介をしながら、楽しく食事ができるように工夫しています。また、そうめん流し・スイカ割り・餅つき体験や魚さばきの見学などを通じて、調理や食物に興味・関心を持てるように工夫しています。なお、餃子づくり体験や魚さばきの見学については保護者に協力を得ることで実施ができています。さらに乳児については、入園前から入園後の生活状況を把握し、それに合わせた食材を提供するように心がけています。
子どもの意見を反映して、味噌汁・クッキー・肉じゃがなどの調理も行っています
食育活動では、「こどもたちが食体験を深め、『生きる力』にする」ことを大切にして取り組んでいます。そして、食文化を深める機会として、郷土食紹介・給食ボード・お手伝いボード・畑作業などのプログラムを実施しています。調理体験は、1歳児クラスから機会を設けて、とうもろこしの皮むき・野菜ちぎり・おにぎり作りを経験するとともに、5歳児クラスになると、こどもの意見を反映して、味噌汁・クッキー・肉じゃがなどの調理も行っています。そのほか、例年近隣のレストランの職員によるブリの解体ショーを企画しています。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
防災訓練や日常の健康指導を通して、子どもの安全や健康に関する意識を高めています
子どもの防災・防犯意識を高める取組みとして、地震・火災・津波・水害・不審者訓練などを行っています。なお、不審者訓練は警察署の協力で実施しています。また、隣接したバス会社に協力を依頼し、交通安全教室を開催しています。さらに歯科医による講話や、朝の会・サークルタイムを使った健康指導をしています。そのほか、園内の事故・怪我防止に向けた対策として、散歩ルートマップ、保育室内における職員配置図を作成したり、ヒヤリハットを職員で共有し対策を練るなど、対応を行っています。
嘱託医と連携して子どもの健康状態を把握するとともに、日常的なケアを補助しています
子どもの健康状態を把握するため、毎月の0歳児健診・年2回の全園児健康診断を実施しています。与薬は基本的に行っていませんが、医師から1日3回の処方をされている場合には、与薬連絡票とともに、薬を預かっています。日常的なケアが必要な園児については、嘱託医と連携しながら柔軟に対応することとしています。なお、歯磨き指導は、嘱託歯科医と保育士が行っています。
保育アプリや午睡チェック表を活用して、子どもの健康状態をモニターしています
保護者と連携して子どもの健康維持に取り組むために、園だよりを発行し、健康管理の方法・時事的な話題に関することなどを年に2・3回伝えています。感染症が発生した場合は、玄関への掲示と連絡帳アプリを通じて状況報告をするとともに、感染症の流行やSIDSの発生を予防するために、職員は、救命講習などに参加し理解を深めています。また、午睡時は職員による視診のほか、保育アプリや午睡チェック表を使用し、健康状態を確認しています。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
個人面談やアンケート調査などにより、保護者の意向を把握しています
保護者に対し、「保護者をお客様ではなくクルー(共に船をこぐ乗組員)と考える」を基本方針として対応しています。なお、具体的な接遇方法について、「現場向けガイドブック」を整備するとともに、保育塾や園ミーティングを実施し職員の理解を深めています。また、保護者の子育てや就労などの事情に配慮して支援を行うため、児童票・保護者面談により、子育てに関する保護者の価値観や就労状況を把握し、保護者面談・保護者会・運営委員会(年2回)・利用者NPSアンケート(年1回)により、日常的なサービスに係る保護者の意向を確認しています。
保護者間の交流を支援するとともに、職員自身も信頼を得られるよう努めています
保護者間の交流を促進することを目的として、保育参加や保護者会の中でサークルタイムを実施しています。テーマを決めて情報交換をするなど、コミュニケーションをとる機会になっています。また、保護者と職員の信頼関係を深めるため、保育参加・保護者会・行事で交流を深めるとともに、面談・送迎時のコミュニケーションを大切にしています。なお、各会の開催に際して、保護者会と運営委員会は土曜日開催、保育参加・参観は随時受け付けするなど工夫しています。
保護者会や保育参加でコミュニケーションを図り、子育ての考え方を共有しています
子どもの育ちや育児をする中での情報や知恵、知識を保護者と共有するために、日々のお便りや対話、連絡アプリ、面談、保護者会などを通じたコミュニケーションに努めています。また、子育ての参考にしてもらうことを目的に、保育参加、保育参観や保護者会を設定しています。保護者会には栄養士や調理師が入って、保護者の悩みにこたえることもあります。そのような活動を通じニーズを把握することで、保護者の全体像を分析し、支援の有効性を捉えています。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
お店と連携してお仕事体験を実施するなど、地域資源を活かした取り組みを行っています
地域資源を活かした取り組みとして、ハロウィンやお仕事体験を行っています。お仕事体験では、近隣にあるハンバーガーショップの仕事を体験する場を設けています。また図書館・児童館・消防署・水の科学館を訪問するなど、体験や交流の機会を提供しています。そのほか、中学校クリーン作戦(5歳児が中学生とゴミ拾い)への参加や、木工体験を行っています。木工体験では、年5~6回程度、実際に材木店の方に来園してもらい、指導を受けています。
園行事に地域の方を招くとともに、保育実習生やボランティアを受け入れています
専門学校の実習生のほか、毎月読み聞かせのボランティアを受け入れるなど、地域と交流できる機会を増やしています。また、今年の夏祭りは近隣小学校で実施したこともあり、卒園児や未就園児を招待しています。そのほか、毎月実施している子ども食堂では、地域の方が参加しています。今後、交流のある地域機関の方を園にお招きする機会を設けていきたいと考えています。
【講評】
個人情報の取り扱いについては入園時に説明の上、同意書を取り交わしています
個人情報の取り扱いについて、入園時に説明し、同意書に署名を得て確認しています。突発的に個人情報を提供する必要が発生した場合は、適宜保護者に確認しながら対応しています。子どもの羞恥心に配慮し、着替えをする際には、カーテンやパーテーションで目隠しをするとともに、着脱時に全裸にならないよう上下順番に着替えるよう伝える、プール活動ではラップタオルを使用するなど指導しています。加えて、性別の違いを意識する取り組みとして、幼児クラスを対象に絵本や動画(文部科学省より)を活用しプライベートゾーンの大切さを説明しています。
ガイドブックや研修により子どもの権利を学び、柔軟に対応しています
子ども一人ひとりを尊重する姿勢を「現場向けガイドブック」に示すとともに、不適切保育研修や園内研修を実施し、職員の理解を深めています。その際に、「こどもの権利を考える」などのテーマについて学び、子どもや保護者の価値観や生活習慣に配慮するため、保護者面談・保護者会・運営委員会・利用者NPSアンケートにより、日常的なサービスに係る保護者の意向を確認しています。さらに、個別の要望に応じて、「補食で牛乳を提供しない」「男児が女児用の服を着て過ごす」といった対応を行った事例もあります。
虐待防止や育児困難家庭への支援をテーマにした研修を実施しています
虐待の早期発見と適切な対応を図るために、虐待防止や育児困難家庭への支援をテーマにした研修を実施するとともに、自治体や専門機関が主催する研修にも職員を派遣しています。また、虐待防止及び適切な対応に備え、職員は、人権擁護のためのセルフチェックを実施しています、そのほか、虐待に関するニュースなどが報道された際は、園ミーティングやスタッフ共有アプリで情報共有し、意識の啓発を図っています。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
「現場向けガイドブック」などを作成し園ミーティングにおいてその活用を促しています
法人内で共通して作成・活用しているマニュアルとして「現場向けガイドブック」を整備し、園でも独自に「スタッフルール」などのマニュアルを作成しています。マニュアルに沿った業務の実施状況は、園長が中心となり、年度初めやガイドブック更新時に確認しています。また全職員に対して「ガイドブック」を配付し、分からないことが起きた場合や業務点検の手段として活用しています。さらに園ミーティングにおいて、マニュアルの理解と活用を促しています。
保護者や職員の声、実践事例をもとに、サービスの充実を図っています
「現場向けガイドブック」は法人の保育スーパーバイザーが中心となって、定期的に見直しています。また、園で作成している「スタッフルール」は、各クラスが中心となって毎年見直しています。なお、「スタッフルール」は各クラスに整備し、約束事や不審者対応の合言葉などを示しています。直近で業務を見直した事例として「写真共有アプリの運用」があります。写真共有アプリへの子ども写真について、テーマごとに仕分けるとともに掲載数を調整しています。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
このセクションは事業者によって更新される情報です。
評価情報
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【講評】
運営法人のビジョンとミッションを定め組織が一丸となってその実現につとめています
法人ではビジョン(めざすもの)を「今を生きるわたしたちとまだ見ぬこどもたちが希望と手をつないで歩める社会。さあ、心躍る未来へ」と定め、その実現のために『事業をつくり、しくみを変え、文化を生み出し、ともに「新しいあたりまえ」を未来に手渡そう』というミッション(やること)と6つのカルチャー(あり方)を掲げています。園では職員がビジョンやミッションの理解を深め、カルチャーの実践につなげられるよう、園ミーティングや法人内研修のほか、とうきょうすくわくプログラムへの参画などの実践にも取り組んでいます。
園の経営層の役割は重要事項説明書や人事制度ハンドブックなどに明記されています
園長の役割は「職員及び業務の管理を一元的に行い、職員に対し法令等を遵守させるため必要な指揮命令を行うとともに、園児を全体的に把握し、園務をつかさどる」と重要事項説明書に明記されているほか、法人の人事制度上でも「ビジョンに基づいた業務遂行」や「人が育つ環境づくり」などの期待役割が求められています。園長は法人の経営層とともにこれらの役割の遂行に努めており、日々の施設管理のほか、小学生のお泊まり会の開催や園の認知度向上のための広報活動など、幅広い業務に取り組んでいます。
階層的な会議体系により重要な決定事項を職員と共有しその内容を実行しています
法人の重要な案件を検討する場として、会長や代表理事、ディレクターなどが参加する経営層会議を設けています。また、園での重要な案件を検討する場として、役職者ミーティングを開催しており、園長と副園長、主任、主任補佐が参加しています。役職者ミーティングでは、園運営に関する議題を園長から投げかけ、その実行について参加者間で協議することも多く、今年度では東京都の主催する保育探求サポートプログラムへの参画について対象クラスやテーマの選定と合わせて、保育の幅を広げることの大切さにも立ち返る一面も見られました。