評価結果
基本情報
【法人名称】
【事業所名称】
あるめりあ/あるめりあ2 他3ユニット
【サービス種別】
共同生活援助(グループホーム)
【現地調査をした
ユニット名】
あるめりあ1、あるめりあ2、あるめりあ3、あるめりあ4
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) 法人理念を運営に生かすとともにニーズに基づいて柔軟で質の高い支援の提供を行う
2) 利用者の基本的人権を尊重し、思いに寄り添い、信頼関係に基づいた支援を行う
3) 個性と可能性を尊重し、利用者の地域生活を考えた支援を行う
4) 関係機関と連携し、利用者が地域の中で安心・安全な生活が出来るように支援を行う
5) 長期的に安定し継続的に発展可能な事業所運営を行う
職員に求めている人材像や役割
自らの職責を理解し、利用者支援、コミュニケーション、問題解決、セルフコントロールのそれぞれの領域のスキルを率先して高める努力を惜しまない人材
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
障害者福祉のプロであるという自覚を持ち、漫然と毎日を過ごさない。“困っている人を支える”という意味を考え、過不足なく支援が出来るよう仲間と協力出来るようになってもらいたい。
全体の評価講評
特によいと思う点
職員を手厚く配置することが「あるめりあ」の特徴であり、安心・安全なサービスを提供するため、交代制で途切れなく連続的に職員が出勤する体制を構築している。さらに、同一法人内の事業所と連携し、相談支援や移動支援、日中活動支援との密な協力体制があり、相談や体験を気軽に行うことができる。法人内の多事業所と連携することで、グループホームだけでなくトータルで入居者の生活を支える取組みが出来ている。社会的ニーズを勘案しながら法人ミッションに基づき入居者・家族に寄り添い、地域に根差した支援サービス提供に努めている。
入居者それぞれの日々の支援は個別記録に詳細に記録されている。歯磨き支援で「できたね」の声掛け後、ニコニコした笑顔と「頑張って磨くね」との入居者の言葉、予備マスクがポケットにシワシワでポーチを出してもらい入れる声掛け、折り紙買いに行きたいとの声に「無くなってから買いましょう」との声掛け等、利用者の様子、言葉、支援方法、声掛けの言葉、その後の表情や反応まで、詳細に記録されており、誰もがアプローチやその結果を辿り、分析しやすい状態で記録、入居者個別の状況や特性を捉え支援方針に繋がる記載がされており高く評価したい。
事業所は、入所希望者本人が納得したうえで入所することを大切にしている。その為の機会として「体験入所」を行っている。体験期間は1か月を目途としながらも、利用者、家族の意向に合わせて利用日数は自由に設定できる。職員は、入所後を見据えて、この体験時から様子を観察し、また、利用者本人のやりたいことや行きたいところなどの希望等を丁寧に聞き取って記録している。この「体験入所」は、入所後の利用者の不安やストレスを軽減し、無理なく入所できる事に繋がっており、利用者の気持ちを尊重している事として高く評価する。
さらなる改善が望まれる点
法人および事業所は、事業継続計画など各種リスク対応・対策規定を策定してリスクマネジメントに取組んでいる。職員は常に事故の可能性を予見しながら行動し事故防止に努めている。ただ、BCPに関しては現在現実的な運用方法が確定しておらずうまく機能していない状況にある。現在、事業所では、現実的な運用が可能かつ一体的な統括的消防防災計画の策定が必要と考えている。そのうえで、入居者および職員や関係者に各自の役割分担などを周知徹底し、さらに地元地域の関係者とも連携・協働できる避難・防災体制の構築が望まれる。
非常勤とのコミュニケーションにおいて、管理職は意識して対話に積極的に取り組み、アンケートでは、「相談しやすくなった」との声もある。一方で、非常勤職員からは、「情報が降りてこない」「壁を感じる」「提案が反映されているか分からない」等の意見も上がっており、常勤職員とのコミュニケーションが課題と捉えられる。管理職からも「非常勤とのコミュニケーションを密にとり、業務に支障がないよう取り組む」との課題があがっている。今後更に、非常勤職員との対話の機会設定などで意思疎通を図り、入居者の支援向上に繋がることを期待したい。
入居者の地域社会参加において、法人としては様々な事業を連携して体験機会を享受できる体制にある。あるめりあでは、連絡会や関係機関と連携してして地域情報は得ており、催事等参加機会の提供を行っている。ホーム企画でお花見やボーリング等にも出かけ社会資源の活用をしているが、コロナ禍以降、地域の行事も縮小傾向であり、入居者個人の移動支援で外出機会を活用している。施設長も「画一的支援となっている」と評しており、今後、「江戸川区菜の花会」ミッション達成に向け、地域への社会参加にも積極的な取り組みへの検討に期待したい。
事業者が特に力を入れている取り組み
法人中長期計画に、重点目標として「人材確保プロジェクト」を設けて、人材確保と人材育成・処遇と連携した人事考課制度の導入を掲げている。事業所では現在、キャリアパス制度およびこれと連動した個人別育成(研修)計画の策定に取組んでいる。職務・業務評価面談を通じて職員個々の目標などを明確にしモチベーションの維持向上に繋げている。職員の育成・評価・処遇が連動するよう、人事考課を行い、長期的な展望(キャリアパス)を踏まえて職員一人ひとりの個人別育成(研修)計画を作成し、総合的な人事管理システムの構築に努めている。
ホームでは、「食事」「清潔」「排泄」「人間関係」「金銭管理」「日常生活」「健康管理」「選択」「行動障害」「避難」「通所」の11の項目と47の詳細項目に基づいてアセスメント、自立を促す個別支援計画を作成している。更に計画作成にあたり、本人と家族の面談による意向把握はもちろん、計画作成担当者が一人で作成するのではなく、ユニット会議において、アセスメントや個別記録をもとに、現場職員と意見を交わしながら、共同で支援を組み立てている。現場参加により支援計画の浸透が図れ、より入居者個々に寄り添った支援に繋がっている。
利用者アンケートにも「ヘルパーさんとのお出かけが楽しい」とあったように、入居者の行きたい、やりたい事を出来る限り叶うように支援している。入居者の希望を聞き取り、相談支援事業所や移動支援事業所などと連携して、観劇、浅草やボーリング、カラオケに行くなどしている。補助金を申請し、事業所で群馬サファリパークなど日帰り旅行にでかけたり、外泊や外食は1か月前に申請、調整して行っている。また、定期的に誕生日会を催したり、要望により来年度はバーベキューの計画もしており、入居者の思いを尊重した支援を行っている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:現在の利用者全員の22名(男性11名、女性11名)を調査対象とし、その全員から有効回答を得ました。利用者の平均年齢は53.1歳、平均利用期間は6年7か月となっています。
- 調査方法:聞き取り方式
利用者全員の22名に対して、事業所に訪問して、直接の聞き取りにより行った。 - 有効回答者数/利用者総数:22/22(回答率 100.0% )
利用者調査の回答において、「ここで暮らすの楽しい」「自由に楽しく過ごせている」「お出かけが楽しい」などの意見があり、基本的には楽しく日々暮らしている様子がうかがえる。一方で、一部の意見として、「夜しゃべっていて、うるさい」「声が聞こえてくるので落ち着かない」との意見があり、住環境については、利用者の個々の状況にも配慮した更なる対応を求める声があると読み取れる。また、「ご飯は美味しい」「食事美味しい」「食事温かい」の意見があるが、一部の利用者からは「量が少ない」との意見があり、全体としては食事には満足しているものの、その量については、可能であれば個々の利用者の状況にあわせての対応を望む声があると読み取れる。総合的な感想については、4名が「不満」もしくは「大変不満」と回答しているが、11名が「大変満足」、5名が「満足」と回答していることから、改善すべき点はあると考えられるが、全体として、利用者の事業所に対する評価が高いことがうかがえる。
アンケート結果
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
「はい」の回答率は、91%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・職員さんに話をします。 ・大丈夫。 ・やってくれる。 ・助けてくれる。 ・世話人に言ったらすぐ助けてくれる。 ・困ったら相談に乗ってくれる。落ち込んだ時も丁寧に寄り添ってくれる。 ・発作がお風呂で起きて見つけて助けてくれた。 ・ゴミ出し一緒に声かけて手伝って一緒に降ろしに行ってくれる。 ・手伝ってくれる。 ・いつも相談に乗ってくれたりする。 ・バスで違うところに行った時に迷ってホームに電話したら、来てくれた。
2.利用者は、主体的な活動が尊重されているか
「はい」の回答率は、95%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・今度ディズニーランドに行きます。お友だちがいて楽しい。 ・作業所の仕事が楽しい。 ・菜の花で塗り絵している。 ・テレビを観たり、入居者と話をする。カセットを聴いたり、ジグゾーパズルをしたりする。 ・音楽、野球が好き。テレビで観たり、実際に観に行くこともある。 ・土日はゆっくり部屋で過ごす。毎月ヘルパーと浅草に行ったり、劇団の踊りを観たりしている。 ・作業所でお菓子の箱折りしてる。お部屋で音楽やCD聴いたりする。
3.グループホームでの生活はくつろげるか
「はい」の回答率は、77%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・他の入居者が入ってくるとかある。 ・ラジオ体操をやってから作業所に行く。 ・洗濯とかします。 ・一回、周りの人が騒がしくてイライラしたことがある。 ・毎日、うるさい人、声が大きい人がいる。 ・大丈夫 ・4時におやつ、友達と話して、ゆっくり過ごせる。 ・騒がしかったりする。 ・静かに過ごせてる。 ・落ち着いて過ごせている(3)。 ・入居者でうるさい人がいる。何度も同じことを言うのでイライラすることがある。
4.職員が利用者の家族等に連絡をする場合、方法や内容等についてあらかじめ利用者の希望が聞かれているか
「はい」の回答率は、64%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・妹に会いたい時は職員に話をします。 ・ない。 ・母が亡くなって妹はあまり連絡しない。 ・連絡したらダメって言われる。 ・職員がとりついでくれる。 ・一人で家族はいない。 ・携帯持ってるので自分でする(2)。 ・弟は入院中でお見舞いに世話人さんと一緒に行く。電話かけてほしい時は言ったら掛けてくれる。職員が家族に電話する時は教えてくれる。 ・電話したい時、職員に伝えると電話してくれる。家の人に電話すると伝えてくれることはない。
5.グループホーム内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」の回答率は、91%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・トイレ掃除も自分でやる。お部屋も掃除機でする。 ・世話人が外の掃除してくれる。お部屋は自分でやる。 ・職員がやってる。部屋は自分で掃除してる。 ・掃除は自分でやる。 ・たまに自分がやっているが、世話人と一緒にやってる。 ・日曜日に自分で掃除機かける。 ・掃除機で自分でしている。居ないときは代わりに誰かやってくれる。 ・(共有スペースの)テーブル拭きを自分がする。拭き掃除をする。トイレ掃除は一緒にしている。テレビや窓も拭く。
6.職員の接遇・態度は適切か
「はい」の回答率は、73%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・嫌なことある。 ・嫌だと思った事はない。 ・たまに夜の世話人で口が悪い人がいる。他の人は大丈夫。 ・言われたことが頭に残ってる。ここ出ていきたい。前にいた人で言う人がいた。 ・一人だけ丁寧でない。他の人は丁寧。 ・みんな優しい。 ・嫌な事言われることはない。みんな優しくしてくれる。 ・「ゴミ置いとかないで、すぐ捨てなさい」の言い方がきつい。
7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」の回答率は、82%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・作業所でお腹こわした時、職員が迎えに来てくれた。「具合が悪い時は言ってね」と言ってくれる。 ・体調悪い時、一緒に病院に行ってくれる。 ・具合悪くなったら、職員に伝えるルール。 ・言うとちゃんとケアしてくれる。 ・職員が熱測ってくれる。 ・声をかけてくれる。 ・病院に風邪で連れて行ってもらった。 ・発作が出た時、救急車を呼んでくれた。 ・病気、体調の悪い時は、声を掛けてくれる。 ・気にかけてくれている。 ・ちゃんとやってくれる。
8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」の回答率は、59%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・ないから分からない。 ・見た事無い。 ・喧嘩の時、職員が来て止めに入ってくれた。 ・喧嘩が無いのでわからない。 ・喧嘩してる。その時は部屋に入って出ないようにしてる。 ・喧嘩することがあると職員は入って来てくれる。 ・喧嘩はない。入居者同士で仲良く落ち着いている。職員が相談に乗ったり、世話をしてくれる。 ・うるさい人がいる。口げんかもある。入居者で止める。世話人に言っても知らんぷり。 ・喧嘩する時もある。職員が来てくれる。
9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」の回答率は、77%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・優しくはしてくれる。銀行などに行きたいと言ったら連れて行ってくれた。 ・お話よくしてくれる。 ・相談にのってくれる。 ・今はない。声掛けはしてくれる。 ・優しい。対応も嫌な事はない。冗談言ったり、楽しく過ごせる。 ・発作が起きそうなとき自分で休む。様子を見ながら世話人が対応してくれる。 ・いつもかまってくれる。 ・よく話をしてくれる。 ・声掛け優しい。相談に乗ってくれる。みんなが声掛けてくれる。
10.利用者のプライバシーは守られているか
「はい」の回答率は、86%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・他の入居者が入ってくるとかある。 ・「入っていいですか」と聞いてから入ってくる。 ・大丈夫 ・他の友達が、部屋に入ってきて、ボールペンとかを持って行く。 ・鍵閉めるので大丈夫。 ・守ってくれている。 ・部屋に勝手に入ってはこない。
11.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
「はい」の回答率は、32%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・フレンドリースクールに行きます。 ・一回聞いた。 ・毎日、外に行けるようにがんばってる。 ・聞いた事がない。知らない(6) ・絵葉書を買って書いて出す。たくさん言われる。 ・知ってる。見学に行ったりしている。
12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」の回答率は、45%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・説明はあまりない。 ・わかりやすい。(4) ・わかりやすく説明してくれる。 ・たまに分かりづらい人がいる。難しい言葉を使う人がいる。
13.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」の回答率は、73%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・「嫌な事があったら、話を聞きます」と言ってくれる。 ・嫌だと思った事を伝えたら聞いてくれる。 ・お菓子を買ってきたり自分でする。 ・声が大きい人にあまり言ってくれない。 ・口が悪い人がいると伝えると、たまにその人に世話人が注意してくれる。やって欲しいことを伝えたらやってくれる。 ・テレビ壊れた時、直してくれた。 ・お手紙、レターセット持ってきてもらって書いて出す。 ・大丈夫。 ・一人で何でも出来るから頼むことはない。
14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」の回答率は、41%となっています。回答や意見の要約は次に示す通りです。 ・行ったことがあります。 ・相談したことない。 ・知らない。聞いた事がない。(4) ・知ってはいる。世話人さんへの相談で済む。菜の花の職員が相談に乗ってくれる。 ・虐待防止委員会にでたことはある。嫌な事はない。 ・虐待防止委員会で話しにくい事は話ができる。 ・知ってます(2)。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
収集した各種情報を職員間で共有し、事業所としての課題の抽出に努めている
第三者評価の結果やアンケートを実施し、また職員面談などで、利用者や職員のニーズなどを把握し、事業所運営に反映している。地域の福祉の現状や福祉業界全体の動向については、地域の法人協議会やグループホーム連絡会、東京都社会福祉協議会などを通じて情報収集して共有している。事業所の経営状況は、事業所事務長が本部担当者と連携して毎月予算・実績比較を行っており、収支報告や利用実績数などを把握して分析・検討し運営に役立てるようにしている。収集した各種情報をもとに事業所として対応すべき課題を抽出している。
法人の中長期計画に基づき、年度ごとに事業所事業計画を策定している
法人全体で中長期事業計画を策定しており、本年は第二次中長期計画の5年目のあたる。これを基に事業所で単独に単年度事業計画を策定している。事業所では、各ユニットごとにユニット会議を実施してその前年度の計画推進状況を振り返り、前年度に出来たことと出来なかった事を洗い出し、それを基に当年度の計画策定を行っている。目標・計画の策定にあたっては、各部の目標、各委員会、さらに係の目標を役職員がその役割に基づき計画立案し、単年度事業計画書としてまとめている。予算に関しては、本部事務局で検討編成している。
定型的な記録、方法に基づいた仕組みを作り、着実な計画実行へ取組まれたい
事業所の現場では各部の目標、各委員会、さらに係がその役割に基づき目標を明確にして計画を立案している。活動や行事ごと、さらに利用者支援について月次予定表など作成し、職員はこれに基づいて日常業務を進めている。毎月、事務長は計画の進捗状況を確認し、さらに支援現場での利用者支援の実施状況などを、ユニット会議にて月次で計画の進捗状況報告を行い、必要に応じて計画を見直している。事業結果を作成して年度ごとに業務実績を報告し次期の見直しを行っている。これを受け事務局にてまとめて報告書を作成している。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
法人研修や事業所内研修などで法令順守などの理解が深まるように取組んでいる
法人および事業所は、人材育成・研修充実に力を入れて取組んでいる。法人ミッションをはじめ「倫理綱領」や「権利擁護規定」などの説明をして、職員に社会人および福祉サービス業に携わる者として守るべき法・規範・倫理についての理解・周知に努めている。入職時研修にて、安全対策・権利擁護や障害者総合支援法など関係法令について説明し一層の周知に努めている。その後は、定期的に法人・事業所内研修を開催して法令順守やコンプライアンス遵守に関する内容を盛り込みつつ、全職員の理解が一層深まり遵守されるように取組んでいる。
苦情・虐待に対しては、マニュアル整備など組織的に対応する仕組みを構築している
苦情解決および虐待防止については、契約時に重要事項説明書にて利用者などへ説明するほか、資料掲示にて周知に努めている。事業所内に「苦情・相談の窓口」を掲示しており、苦情受付・解決担当者を配置して各種相談、要請に対処できる体制を整えている。また、家族などの個人面談を通して迅速に解決する仕組みを整えている。虐待防止マニュアルの整備や自己支援振り返りチェックを行い、早期発見・防止に努めている。虐待の情報を得たときは、速やかに関係者に事実確認を行い、行政など外部関係機関および法人本部と連携対応している。
早急にコロナ禍以前の地域交流や地域貢献を再開されたい
コロナ禍以降、ボランティアや実習生受入はじめ、地域との交流がなくなり、一部(近隣商店・コンビニへの買い物)を除いて現在も再開検討中である。事業所内に各種の報告書を公開し、またホームページや書類閲覧などを活用して施設の概要や活動内容などを外に向け情報発信している。江戸川区が主催するグループホーム連絡会はじめ区内外の地域の各種会合に参加しネットワーク作りに努めている。ウィズコロナの下で、より積極的な取組みによって利用者が住み慣れた地域での共生ができるような地域交流・地域貢献の再開を期待したい。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
事業所は、障害がある利用者の施設としてリスクマネジメントに取組んでいる
事業所は危機管理マニュアルや感染症用および災害用BCPを作成し、障害がある利用者の施設として各業務において担当者、実施目的・狙い、実施手順など利用者や職員の安心・安全、人命確保を第一としリスクマネジメントに取組んでいる。業務の実施・遂行に関しては現場職員の発想・意見・反省などを取り入れ、利用者の視点に立ったリスク対応となるように心掛けている。事故報告やヒヤリハット報告に対して、定期的に集計分析した後ヒヤリハット検討を実施し、対策状況などの確認を行って再発防止及び対応に取組んでいる。
迅速かつ適切な対応・行動がとれるようにBCPなどを関係者へ説明周知されたい
消防・防災計画および「感染症発生時における業務継続計画」「自然災害発生時における業務継続計画」など、各種リスク対応・対策規定を策定している。BCPに関しては作成に留まり、現在現実的な運用方法が確定しておらずうまく機能していない。事業所では、各種避難計画や防災計画などを統括した、現実的な運用が可能かつ一体的な消防防災計画の策定が必要と考えている。そのうえで、利用者および職員や関係者に各自の役割分担などを周知徹底し、さらに地元地域の関係者とも連携・協働できる体制の構築が望まれる。
個人情報はじめ重要文書類については適切なセキュリティ体制を整備している
職員には入職時に、情報の利活用・保管・廃棄、および重要な情報・書類や個人情報などについて適切な取り扱いができるように説明し理解周知に努めている。支援記録など入居者の個人情報はじめ重要文書類は、鍵付きキャビネットに保管管理し、グループウェアや記録システムについては、パソコンなどの各種OA機器には管理職と一般、職務権限に応じた情報アクセス権限を設定してセキュリティ対策を実施している。個人情報保護に関しては個人情報の利用について文書を作成し、情報管理を適切に行えるよう体制を整備している。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
法人全体で人材の募集・採用および人員の異動・配置を行っている
人材の募集・採用は法人にて実施しており、「人材確保プロジェクト」を設け、公共職業安定所など公共施設への登録やホームページ、学校訪問、実習生への声がけなどを行い、福祉に特化した求人募集・採用を行っている。非常勤職員に関しては、事業所毎の権限で募集採用を行っている。人員配置・異動については、面談などを実施して本人の希望にも配慮しつつ、本部と事業所施設長にて審議検討し最終異動決定している。利用者在籍数や事業所規模の状況などを勘案しつつ利用者支援に影響が出ないように配置・異動に努めている。
職員の育成・評価・処遇が連動する、総合的な人事管理システムの構築が期待される
法人および事業所は事業計画に人材育成方針を示して、人事考課の推進(職務・業務評価表による評価)を重点項目に挙げている。今般実施の第三者評価の職員アンケートでは、人事に関する項目の評価が相対的に低い結果となっている。現在のところ、キュリアパス制度およびこれと連動した個人別育成(研修)計画は策定されいない。職員の育成・評価・処遇が連動するよう、人事考課を行い、長期的な展望(キャリアパス)を踏まえて職員一人ひとりの個人別育成(研修)計画を作成し、総合的な人事管理システムの構築が期待される。
職員間の情報共有を図り、職員の支援スキルアップおよび組織の能力向上に努めている
施設長は各職員の就業状況を把握し、残業時間や休暇取得状況などをチェックして過重労働などにつき労務管理を実施して本部に報告している。本部安全衛生委員会で健康診断およびストレスチェックやメンタルヘルスチェックの実施など職員の心身の健康状態を把握・確認して職員の健康維持を図っている。経営層は職員面談やユニット会議での意見を聴取する事により各職員の意識・課題・意欲などを把握している。法人全体研修や定期的な会議で全員参加で意見を出し合い、情報共有を図りつつ職員個人および組織の能力向上に努めている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
福祉業界において、8050問題がクローズアップされて久しく、令和6年8月末現在、当事業所の入居者平均年齢は53.1歳で徐々に高齢化が進ん出来ている。さらに、入居者自身の高齢化や障がいの重度化、将来の方向性を見越して個々のライフステージに合わせた支援のあり方、健康維持、生活課題について具体的に備えていく事が必要となってきている。これに対し事業所では、「個別支援計画に基づいた適切な利用者支援」をテーマにして当課題に向き合っている。昨年度末に、入居者や家族の高齢化、障がいの重度化など、将来を見越して個々のライフステージに合わせた支援のあり方を検討することから始めている。ユニット会議で個別に支援計画を作り、法人内の訪問看護師と連携して本人が意識できるよう声がけを続け、入居者自身および家族の変化を見ながら支援を実施している。すると、入居者本人が買い物先まで歩き、また一つ手前のバス停で降りて歩くなど、意識した行動が表れるようになり明らかに支援の効果が出ている。さらに現在、相談支援と連携し内反膝(O脚)の入居者を中心に訪問マッサージを導入し健康維持にも努めている。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
令和6年8月末現在、当事業所の入居者22人の平均年齢は53.1歳である。高齢化とともに障がいの重度化が進ん出来ている。支援のみでなく医療的対応も含め、将来の方向性を見越して個々のライフステージに合わせた支援のあり方、健康維持、生活課題について具体的に備えていく必要がある。障害者支援施設の事業所としては、より適切な利用者支援を実施していく事が使命であり、ミッション実現でもある。まずは、将来を見越して入居者一人ひとりの個々のライフステージに合わせた支援のあり方を検討することから始めている。従前の個別計画を見直し、親なき後の将来を見越した個別支援計画を作っている。施設移行や地域移行含め、社会的自立生活を目指した目標設定としている。実際の支援では、法人内の訪問看護師と連携し、入居者自身と家族の変化をも見ながら支援を実施している。結果は明らかに効果が見られており、取組みの成果は出ている。今後も当然、本人・家族の高齢化は進んでいく。事業所内で如何にサービス支援できるか、ADL/QOLの維持・向上を改めて意識してグループホームでの生活を送れるよう計画を立てていくとしている。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
今般の新型コロナウィルス感染症対応で求められたように、福祉事業は同じような感染症、大規模災害が生じた際には、エッセンシャルワーカーとして継続的な事業運営、早急な事業再開が出来る体制の構築が求められている。合わせて首都直下型地震が30年以内に70%の確率で発生されるとされており、これらに対する対策は喫緊の課題となっている。この事態に備えるため、昨年度作成したBCPの周知・訓練を実施するとともに、事業所の地域性や利用者状況を勘案した実効性ある事業継続計画を創り上げるべく中身の見直しを進め、「災害や感染症に対する事業継続計画の実効性の確保」に取組んでいる。BCP委員会を開催し、緊急事態に備える取組みを行った。入居者を自宅に送り、出来ない入居者は避難所へ移送する訓練を実施した。結果は、BCPの作成は完了したが、現実的な対応や周知についてはまだ改善の余地があることが判っている。他事業所との相互理解は進んだ。実現可能な計画とするには、「あるめりあ」単独では対応できない事柄もあるので、法人本部と連携しながら中身のブラッシュアップを図っていく計画でる。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
事業所は今般の新型コロナウィルス感染症を教訓に、他の感染症や首都直下型地震など大規模災害が生じた際のリスク対応の見直しが必要としている。エッセンシャルワーカーとして継続的な事業運営、早急な事業再開が出来る体制の構築が求められ、喫緊の課題として「災害や感染症に対する事業継続計画の実効性の確保」に取組んでいる。状況変化に対応し、常にリスク管理情報を更新することは良い取組みでる。まずはBCP見直し作成およびBCP委員会の開催を通じて、職員はじめ関係者へのBCPの周知および訓練を実施するとともに、事業所の地域性や利用者状況を勘案した実効性ある事業継続計画を創り上げるべく中身の見直しを進めている。訓練としては入居者の安全地域への移送を行っている。結果は、BCP見直しはできたが、現実的な対応や周知についてはまだ改善の余地があると検証している。ただ、他の事業所との相互理解が進んだとの副次的効果をあげている。「あるめりあ」単独では対応できない事柄もあるので、今後は法人本部と連携しながら中身のブラッシュアップを図り、より実効性のある計画づくりに努めていく予定である。適切なPDCAサイクルが実施されている。
サービス分析結果
【講評】
利用希望者に写真や分かりやすい言葉を用いてホームページ等で情報を提供している
利用希望者には、パンフレットや法人が作成するホームページでサービス内容を紹介している。ホームページでは各ユニットの外観、リビング、居室、また、食事や主な行事での利用者の様子が写真で掲載され雰囲気がわかるようになっている。一日の流れや年間行事等、利用希望者の特性に配慮し、分かりやすい言葉で端的に書かれ、イラストや絵を使うなど工夫している。江戸川区障害者福祉課、就労支援センターに法人のパンフレットを配布、また、WAMNETへの掲載の他、利用希望者向けの福祉説明会に参加し事業所の内容を説明している。
区や関係機関と連携し、空き状況などの情報を発信している
江戸川区地域自立支援協議会などに参加し、情報交換などをすることで、地域のネットワークを構築している。また、障害者就労支援センターや江戸川区障害者福祉課などの関係機関と連携をとり、情報を、提供・共有している。空き状況が発生した場合はグループホーム連絡会や同法人の相談支援事業所にも報告し、入居情報が必要な方にいち早く提供できるような体制をとっている。しかし、同じ法人内の各作業所などの利用者からの入居希望者が多く、空室が出るとすぐに埋まってしまう状況がほとんどであり、現在は広く募集はしていない。
見学希望があれば柔軟に受け入れる体制をとっている
見学は直接家庭から、または相談支援事業所やコーディネーターを通じて随時受け入れている。見学者の家庭の状況を鑑み、希望に合わせられるように調整している。9時から18時の間、また、休日になった場合は職員のシフト変更をする等、柔軟に受けいれてる。見学時の説明は、ご家族や利用希望者に分かりやすい言葉を使用し、実際に見てもらうことで理解してもらえるよう心がけている。プライバシー保護の観点から、入居者不在時に個人の居室内の案内をする必要がある場合は、入居者に事前に確認をとるなどの配慮をしながら行っている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
「体験入所」で利用者の入所への不安の軽減と、丁寧な聞き取りを行っている
入所にあたり、本人が入所することを納得して受け入れ、また希望しているという利用者本人の気持ちを大切にしている。まずは入所を前提として「体験入所」で実際に事業所で生活をしてもらっている。1か月間、週の利用日数は本人や家族の希望により設定している。職員は体験時の様子や利用者間の相性等を観察、確認すると共に、利用者本人の行きたいところや、やりたいことなどの希望や、家庭での生活リズムやコミュニケーションの方法なども丁寧に聞きとり、「個人面談の記録」や「個人記録」に記載し、ユニット会議などで職員間で共有している。
サービス開始にあたり、「重要事項説明書」に基づき説明をし、同意を得ている
サービス開始時には、「重要事項説明書」に基づいて、事業所のサービスの内容や生活リズムやルール、また家賃や食材費、光熱費、日用品等の利用料の説明を行う他、「個人情報同意書」によって個人情報の内容や情報提供必要時、写真等の使用目的等の説明を分かりやすい言葉で丁寧に行い同意を得て、「利用契約書」に署名・押印をもらっている。その際に、「生活支援基本情報」を作成し、健康や医療に関することなど生活に必要な項目の情報を得ると共に、「アセスメント表」と合わせて利用者の情報として細かく記録し支援を行う際に活かしている。
サービス開始や終了時には本人が環境変化に慣れるように支援をおこなっている
体験入所は精神的ストレスを緩和し、無理なく入所できる事に役立っている。好きな物を持ち込み、ペットの写真や位牌を部屋に置いている方もおり、ルールとして毎日洗濯、入浴するが、時間は自由であり、食事時間もある程度余裕を持たせる等、各自のペースに合わせて徐々に慣れる事ができ、また同じ作業所での顔見知りが多く慣れやすい状況にある。サービス終了時は相談支援員と連携をとり、転居先の施設に本人の確認をとった上で健康に関する記録等必要な記録を引き継ぎ、週1回半月程は訪問して新しい環境の変化に対応できるよう支援している。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
「個別記録」と「サービス提供記録」は、読み手に分かりやすく工夫されている
「個別記録」に、各入居者への日々の支援状況が記載されているが、その様式は、〔様子〕〔支援〕〔引継〕と書かれたチェック欄があり、記載する内容に合わせてチェックをして書き分け、読み手に分かりやすいよう定められている。また、「サービス提供記録」には、一日に行う支援が、時系列的に記載され、そのそれぞれにチェック欄があり、“実施したこと”が後から見ても容易に分かるよう工夫されている。「フェイスシート」は、統一した様式は定まっていないが、どのようなものとするかは決まっており、現在、作成中である。
「個別支援計画」は、利用者本人や家族の要望を把握して毎年2回見直しを行っている
「個別支援計画」は、「アセスメント表」や「個別記録」などを活用して、ユニット会議において、毎年3月と9月に見直しを検討し、それぞれ、その1か月後に確定している。「個別支援計画」のうち、身体的支援についての変更などの場合は、必要に応じて見直しを行っている。「個別支援計画」の見直しにあたり、利用者本人からの要望は、日ごろの会話の中からと併せて面談により把握して、「個別面談の記録」に記録している。家族からの要望は、家族との面談や、必要に応じて家族との電話もしくは紙アンケートにより把握している。
利用者の状況に関する情報は、「業務日誌」や「個別記録」等により共有されている
日々の業務において起こった入居者に関する事象ついての情報共有や引き継ぎは、「業務日誌」や「個別記録」を用いて行われている。また、入居者に関わる情報や状況、支援内容、そして、その変更については、毎月行われるユニット会議において話し合われ、同時に、情報共有が行われている。ただし、出勤日数の少ない勤務体系の職員については、出勤日とユニット会議開催日とが合わず参加できないこともあることから、その場合の情報共有の方法として、その職員自らが、「ユニット会議録」の内容を確認することとしている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
- 関係機関と連携をとって、利用者一人ひとりに応じた支援を行っている
【講評】
計画を常に意識できる状態にし、会議で検証、現場で計画に沿った支援を行っている
個別支援計画は、毎日確認する個別記録のファイルにクリアファイルで挟み、職員がいつでも確認できる状態にしている。ユニットリーダーと協力して作成された計画は、ユニットリーダー・サービス管理責任者・施設長が出席の毎月実施のユニット会議の中で、計画に沿って支援しているか検証されている。自分のことは自分でやれるようにすることを目標とした計画例では、洗濯物を自分で畳める支援を実施、個別記録にタオルや下着を自分で畳むことができたことが記録されているなど、個別支援計画に沿った支援が実践されている。
行動特性や日々の変化等を捉え、個別状況に合わせてコミュニケーションを行っている
職員は入居者個別の障害や行動の特性を理解し、短いセンテンスでの語りかけなど配慮している。入居者のアクションや「ニヤリ」とした表情等も捉えて個人記録に記載し、好事例をSNSで共有して入居者とのコミュニケーションに活かしている。入居者同士の関係性においても、食事時気の合わない人との席や時間への配慮や、入居者の様子が普段と違う場合は、職員が間に入りトラブルに繋がらないようにしている。職員は個別記録を確認してから業務に入り、必要に応じSNSで共有、日々の状況変化や個別特性を共有しながら、状況に応じ支援している。
生活に必要な情報を提供して社会参加を促し、日頃から関係機関とも連携し支えている
入居者へは、ごみ回収日、近隣の買い物店、地域の施設など、生活に必要な情報を提供している。また、作業所等からの遠足や運動会、区のボウリング大会などのイベント情報は、リビングのホワイトボードに掲示や配布をして知らせ、社会参加を促している。法人では相談事業所も併設、電話にて情報を交換する他、日中支援事業所や移動支援事業者など、入居者の利用施設とも日常的に連絡帳や電話にてやりとり、主治医や訪問看護等医療機関とも必要に応じて相談や確認を行っている。区の担当課など関係機関とも連携し、共に入居者を支えている。
2.利用者が主体性を持って日常生活を楽しく快適に過ごせるような取り組みを行っている
- グループホームでの生活は、主体的な活動が尊重されている
- グループホーム内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 休日の過ごし方や余暇の楽しみ方については、利用者の意向を反映し、情報提供や必要な支援を行っている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っているグループホームのみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
入居者が主役、それぞれの生活ペースに合わせ自由で快適なホーム生活を支援している
ホームでは可能な限り制限を行わない支援を心がけている。入浴や食事時間は、帰宅時間等に合わせて自由、食事の可否や取り置きにも対応している。就寝時間も入居者自身に合わせ、入居者の生活ペースを大切にしている。食事の場所は好きな席か決まった席か、コロナ後の食事はパーテーションを設置する、しないなどは、ユニット毎に入居者同士で話し合い、入居者主導でルールづくりをしている。清掃やリネン交換はできる人にはやってもらい、室内温度は自己管理、難しい人へはセンサーを設置するなど環境整備も行い、快適な生活を支援している。
やりたいことを支援、日帰り旅行等余暇の充実を図り、生活を豊にする支援をしている
休日には、好きな舞台鑑賞、ディズニーランド、ボウリングやカラオケ、ショッピングにお出かけ、趣味や習い事など、やりたい事、したい事を自由に楽しんでいる。居室には大好きなキャラクターが飾られ、テレビにゲーム機と個性に合わせ思い思いの部屋づくり。余暇の移動支援の手配はユニットリーダーがサポート、余暇の充実を手伝っている。外泊や外食は事前申請とし、好きな旅行、お墓参りなどに出かける人もいる。あるめりあでは年1回日帰り旅行も企画、今年度はサファリパークやこんにゃくパークへ出かけ、楽しい時間を提供した。
日々のバランス良い食事と利用者の意向をプラスした提供、楽しい食事を支援している
食事の提供は栄養バランスを考えた季節の食材など彩り豊かな業者の惣菜に、ご飯や汁物を職員が調理して提供している。入居者の待ち遠しい食事メニューはリビングに掲示。他にお弁当も数種類用意して、好きなお弁当を選んでもらう日、リクエストに応えて海鮮丼やカレーなどの特別メニュー、誕生会はユニット合同でケーキで祝い、時にはアルコールの日にはビールなど、家庭での生活と変わらない食の楽しみを提供している。土日・祝祭日は、朝夕の提供とし、お昼は出前や外食を利用している。今後はバーベキューも計画、充実した食生活を支援している。
3.利用者の状況に応じて、生活上の支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、身の回りのことについて必要な支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、家事(調理、洗濯等)について必要な支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、金銭の管理や使い方について支援を行っている
【講評】
詳細なアセスメントで入居者の状態を把握、個々の特性に応じた生活支援をしている
入居者のアセスメントを詳細に実施、個々の特性に合わせた支援を行っている。今日の服装は天気予報をチェックして、声かけ、歯磨き、身だしなみは個別対応、前歯の磨きかたを職員が教えると、綺麗に磨け、賞賛するとニコニコとした笑顔が返ってくる。トイレの支援は、ふけているのか確認、リハパン利用の人へはしがみついて上げ下げ等筋力低下を防ぐ個別支援を行い、スケジュール管理はアラームのセットやカレンダー記入を代行等、職員へ「一日の流れの支援のポイント」で支援場面ごとのポイント・留意点を記載して共有、きめ細かな支援を行っている。
できることは自分でやる基本姿勢のもと、意欲を引き出す支援を実践、自立を促している
家事は、家事手伝いを部分的に当番としている場面もあるが、自主性を尊重して無理強いせず、自分でやれることは「やってみよう」になる声かけで、意欲を引き出す支援をしている。現在調理する人はいないが、配膳下膳、食器洗いをお願いしている。洗濯はそれぞれで行い、プッシュ式洗剤を利用、洗濯干しはできるだけ自分で、乾いたものを取り込むよう声かけ、畳みは「畳んでみよう」と声かけしている。掃除はゴミ箱が溜まっていたら声かけ見守っている。過剰支援にならぬようユニット会議で支援を確認しながら自立を促している。
利用者預り金規定に基づき金銭管理、入居者に合わせた金銭の管理、支援を実施している
金銭の管理は、「利用者預り金規定」に基づき、預金台帳と毎日付け合わせ、サービス管理責任者による毎月のチェックを行っている。理法人併設の作業所等、作業所へ通所している人には工賃が発生、管理が難しい人はホーム側で金銭管理している。お小遣いは自己管理、定額を渡す人、欲しい時に渡す人など管理形態は個別状況により様々。小遣い帳の記入を支援し、「あなたのお金ですよ」と自覚を持ってもらい、使いすぎないよう支援、大きな買い物は、家族に了解を得得て、本当に必要なものかを考えて貰う等、金銭感覚へのアドバイスも行っている。
4.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのあるグループホームのみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
入居者の健康状態を日々把握、関係機関とも連携して情報を収集、健康を管理している
入居者の毎日の健康は、個別記録や其々の帳票による管理を行い、健康状態の把握に努めている。入居者による体温測定、血圧測定用椅子をフロアに設置し、必要な方は血圧ノートに記録して、毎日計測している。体重は毎週1回チェック、体重表ファイル管理し、体重増加に注意している。また、定期的な通院の同行を行い、通院ファイルで管理、毎月1回看護師による訪問相談も実施している。日中支援事業所の連絡帳や移動支援ともヘルパーよる通院時の情報交換など、家族からは週1回の外泊送迎時に入居者の状態を把握して共有、日常支援に活かしている。
食事等への配慮や助言と、体調急変時の体制を整備、入居者の安心した生活を守っている
現在、刻みやカットなどの食事形状やカロリー管理、アレルギー等への配慮者はいないが、おやつなどカロリーへの助言も行い、必要に応じて対応する体制がある。体調急変時は、緊急時フローや連絡先を掲示し手順に沿って対応。主治医等へ連絡や受診の他、緊急時には、まず救急安心センター(#7119)で確認、対応指導や救急車を要請してもらう等しており体制を整えている。健康管理において、個別に把握はして支援しており、各種ファイル管理をしているが、定期的な情報更新がされていない場合もあり、情報の一元管理への取り組みにも期待したい。
服薬管理は配薬カレンダーで行い、複数回の確認で間違いない服薬管理に努めている
薬は家族等からの預薬や調剤薬局から一包化で預かり、1ヶ月単位のポケット式の配薬カレンダーに夜勤職員が名前や日付けを確認してセットしている。与薬時は、職員が配薬カレンダーから取り出して、再度名前などを確認している。自分で服用できる入居者もいるため、服薬後は空袋は必ず見せてもらい職員が確認後廃棄、間違いのない服薬管理に努めている。服薬管理は、「服薬カレンダー」に氏名、服薬時間などを予め記載しており、チェック欄を作り、服薬後に職員がチェック、確実な服薬が行われたかをユニットリーダーがチェックしている。
5.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
家族の協力を得て、本人の意思を尊重した支援への取り組みをしている
日頃、家族とは、来訪時や面談、電話等で日頃からコミュニケーションをとり情報交換、過去のバーベキュー大会等イベント時の手伝い、アンケート協力や会議への出席、本人の外出や習い事の調整など、多くの協力を得ている。ホームでは入居者の思いを優先した支援を基本姿勢とし、家族の想いや意向が本人と相違ある場合もあるが、本人の意向を尊重した支援となるよう家族に理解を求めている。しかし、現場では「家族意向を優先する場面も見られる」とホーム長も認識しており、今後さらに職員への徹底と家族への理解や協力に期待したい。
日々の様子はオリジナルの連絡帳等を通して家族に伝え、必要な情報交換をしている
家族への情報提供は法人ホームページのお知らせや法人広報誌「菜の花だより」等でも提供している。あるめりあでは、日中支援事業所等の連絡帳がある方は連絡帳を活用して今日の様子等を伝え、連絡帳のない方等一部の人へ、オリジナルの連絡ノートで家庭と情報交換している。毎週末に帰宅する入居者も半数以上と多く、家庭での様子は連絡ノート等で情報を得ている。ホームからは様子の変化や体調変化、通院同行時など、必要な情報を提供、家庭からも薬の変更や病院受診など連絡を相互に取り合い、必要な情報を職員に共有し日々の支援に活かしている。
家族には保護者会や委員会、日常の対話などで意見をもらい、より良い支援に繋げている
法人の合同の保護者会で当ホームの現状を伝える他、家族との意見交換の場を設け、家族からの意見を伺っている。その他、虐待防止委員会や第三者委員会にも一部家族に参加して協力してもらい、そこで上がった意見をもとに対応や改革を推進している。入居者個別の家族とは、個別支援計画作成や更新時に面談の機会を設け、意向を確認した上で支援方針を話し合い、説明を行っている。また、週末帰宅された際に保護者と話す機会や来訪時、必要な連絡の際などに、家族からの意向を捉える機会を設け、日常支援に反映している。
6.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
連絡会、行政、地域から情報を入手、入居者に合わせた情報提供をしている
ホームでは、グループホーム連絡会や地域法人協議会に参加、江戸川区からも地域情報やイベント情報、地域の掲示板や区広報誌からも情報を得ている。入居者の関係機関や家族からも周辺の催事などの情報を得ている。ホームに区のお祭りなどのイベント情報を掲示したり、入居者に合わせて日中活動事業所や病院、相談窓口など必要な情報提供をしている。コロナ前は町内会のリレー参加などもあったが、地域でもイベントは縮小傾向で開催されず、地域の祭り等の紹介や参加はないが、江戸川区の開催するお祭りなどへ出掛けている。
ボーリングや買い物、多様な外出機会で地域に暮らす入居者の体験機会を提供している
ホームでは、年間行事としてお花見やボーリング大会などを企画、区内施設や公園へ出かけ、地域でのふれあいや入居者同士での交流などを楽しんでいる。作品出展で、区のイベントホールでの展示を予定しているほか、防災訓練等にも参加実績がある。移動支援等を活用し、バスや電車で区内の商業施設や映画館、展示会などに出かけている。合わせて、入居者の生活上で必要な地域の病院や理容などの施設や情報を提供し、活用してもらっている。当ホームへは、ボランティアにより福祉ネイリストが来訪してくれ、入居者の生活に彩りを添えている。
法人で多様な事業を展開、グループで入居者の生活を豊に支援している
法人「江戸川菜の花の会」では、「地域の中でその人らしい暮らし」をミッションとして掲げ、、就労継続支援事業、移動支援事業、相談支援事業、生活支援事業、生活介助事業、地域活動支援センター、居宅支援事業など幅広い事業を近隣や区内で展開している。そのため、グループで連携してイベントや必要な地域支援情報等を得られ、享受できる体制となっている。法人全体として江戸川区福祉作業所合同運動会に参加したり、入居者が通う法人作業所で生産品を作成して販売したり、様々な体験や地域交流の機会を通じて、入居者の生活を豊に支援している。
【講評】
個人情報保護に関して入所時とその都度、本人、家族や代理人の同意、確認を得ている
入所時に個人情報保護について説明し、同意を得て「個人情報同意書」に署名・捺印してもらっているが、外部のイベントに参加しその際の写真撮影や広報誌やホームページへの掲載、テレビ撮影等、個人情報を提供することが生じた場合は、その都度本人、家族または代理人に確認している。個人宛の郵便物は本人に開封してもらっている。職員には入職時に個人情報保護に関する規定について説明をし、取り扱いに関する同意書に署名してもらっている。また、啓発のため毎年セルフチェックで自己確認する機会を設け、個人情報保護を徹底している。
日々の支援に於いて、入居者個人のプライバシー、羞恥心に配慮している
入浴は自分で自由に入っている。介助が必要な場合は同性が行い、また、個別ケアを中心としている。失禁などがあった場合は羞恥心に配慮し、他の入居者から見聞きできない所で対応している。居室は個室となっており、それぞれ施錠が出来る。職員は入居者個人の居室にノックをして入室し、昼間入居者が不在時の洗濯物の取り込みなど入室が必要な場合などのルールはユニット会議で話し合って決定する等、プライバシーに配慮した対応をしている。長年の入居者と職員の関係からその意識が薄れないように職員間で話し合い啓発している。
日常生活の中で入居者の意志を尊重し、選択の機会を提供している
日常生活の中の支援にあたって、様々な場面で、物事は職員が独善的に決めるのではなく、入居者の意志を尊重し、選択の機会を提供している。例えば、日帰り旅行という集団行事においても、行きたいかどうかは入居者本人が選べるようにしている。参加しない入居者がいる場合は職員のシフトを組んで対応している。また、言葉を持たない入居者には指さし等でその意思を確認している。その他、毎日の入浴は時間は自由とされているが、入居者同士で自主的に入る順番を決めており、それにより日常の生活時間がスムーズに送ることが出来ている。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
細かな業務にまでマニュアル化されており、職員はいつでも確認することができる
エプロンの外し方、レシート処理の仕方、浴室・浴槽・乾燥機・エアコンなどに至るまでの機器や備品の使用方法と掃除手順、医療機関への連絡など、業務について細かに記載した「業務マニュアル」、個人情報保護や不法侵入・不審物についての記載のある「危機管理マニュアル」、そのほか「災害時対応マニュアル」などが世話人室に設置され、職員は、いつでも手に取って確認することができる。これらにより、業務の基本事項や手順、また対応方法などを明確化・標準化し、継続的、安定的にサービスが行える体制を整えている。
入居者一人ひとりに合わせた的確な支援ができる仕組みがある
ユニットごとの一日の支援の流れを記した対応マニュアルがあり、そこには、更に、それに沿った入居者ごとに行うべき支援と入居者一人ひとりの特徴に基づいた対応方法、例えば、入居者が不安に思うときの特徴的な行動や言葉とその際の対応方法などが書かれている。新規採用職員に対しては、このマニュアルが入職時に配布され、どの職員においても的確に対応ができる仕組みがある。また、分からないことが起きた際には、施設長やリーダーにLINEでいつでも質問することができ、職員の不安軽減と入居者への丁寧な支援につなげている。
マニュアルに沿った支援実施の確認とマニュアルの適宜見直しが行われている
提供しているサービスは、マニュアルに沿って、職員がどのように支援を実施しているかを各ユニットリーダーが、適宜、点検・確認を行っている。また、一日の支援の流れを記した対応マニュアルのうち、入居者ごとに行うべき支援に関しては、入居者からの聞き取りによる意見や要望、入居者の状況や変化に応じて、常に適切な支援ができるように、ユニット会議で協議し適宜見直している。ユニット会議に不参加の職員に対する、見直し結果の情報共有については、職員自らが、日誌や会議の議事録を確認することとしている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
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【講評】
事業計画書に「江戸川菜の花の会ミッション」を示し、考え方や姿勢を示している
事業計画書に「江戸川 菜の花の会 ミッション」を示し、法人・事業所が目指す障害者支援への考え・方向性などを明らかにしている。当ミッションは障害者・児の命と生活を守り、法人が目指す「住み慣れた地域で共に生きる」という趣旨の最適な支援を提供することを謳ている。事業所内の会議室など各所に掲示して、常に目に入るようにし職員の理解浸透を促すように努めている。また、利用者・家族には法人の機関誌「菜の花だより」などで日常的に目に触れることができるようにしており、ホームページには事業計画書を掲載している。
経営層は、適宜業務推進の方針や個人的職責について話し職員の意識向上に努めている
事業所では職員に事業計画を説明し、閲覧できるようにしている。事業計画の中に「役割分担表」を定め、事業を遂行していく上での経営層及び職員一人ひとりの組織における位置付け・役割・責任及び、その課題について伝えている。また、施設長はじめ経営層はユニット会議などで職責に応じた伝達を行い、法人の現状や動向、利用者のニーズなどを説明する際に、「職務分掌」に関わらしめて職員に話をしている。年2回職員面談を実施しているが、目標設定に際してその都度、各職員に個人的職責について話し意識を高めるよう努めている。
定款に則り、重要な案件の内容や会議結果を関係者に漏れなきよう伝えている
法人定款および定款別表に「理事会の決裁事項」および「事案決裁専決事項(理事長・業務執行理事・事業所長)」を定め、法人および事業所全体に関わる重要な案件の審議決定手順を決めている。そこで決定した事項の内容や決定経緯などについては、施設長より毎月開催する常勤会議やユニットごとの会議で報告され、会議不参加者には文書回覧するなどして全職員に報告・周知するように努めている。入居者や家族などには、ユニットごと入居者個別に連絡したり、ホームページ掲載や必要に応じて文書で通知している。